JP3751886B2 - 乗用型芝刈り機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業者が乗って操縦するようにした走行機体に、当該走行機体に搭載したエンジンにて回転駆動されるロータリーモアを装着して成る乗用型の芝刈り機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の乗用型の芝刈り機においては、例えば、特開平9−9757号公報等に記載されているように、左右一対の前車輪と、左右一対の後車輪にて支持された走行機体の前部上面に、エンジンに次いで操縦ハンドルを設ける一方、前記走行機体の後部上面に、操縦座席を設け、前記エンジンの動力を走行ミッション機構を介して前記両後車輪に伝えて両後車輪を回転駆動することにより、走行機体を走行するように構成し、更に、前記走行機体のうち両前車輪と両後車輪との間の部位に、ロータリーモアを装着し、このロータリーモアを、前記エンジンからの動力伝達によって回転駆動するように構成している。
【0003】
しかし、この従来における乗用型芝刈り機は、そのロータリーモアで刈り取った刈芝を、当該ロータリーモアの一端部に設けたファンに吸引するように構成しているから、その横幅寸法が前記ファンの分だけ増大し、大型化を招来するのであった。
【0004】
そこで、最近の乗用型芝刈り機においては、両前車輪と両後車輪との間に装着した前記ロータリーモアで刈り取った刈芝の排出ダクトを、左右両後車輪間の部位に、後方に延びるように配設するという構成にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように、ロータリーモアからの刈芝排出ダクトを、左右両後車輪間の部位に、後方に延びるように配設することは、両後車輪に対する走行ミッション機構を、前記排出ダクトの上方に配設しなけれはならず、この走行ミッション機構が高い部位に位置することに関連して、走行機体の前部に搭載したエンジンから前記走行ミッション機構への動力伝達機構が、前記走行ミッション機構が高い部位に位置する分だけ、走行機体のうち操縦ハンドルと操縦座席との間で作業者が乗り降りする部分における床面から突出することになるから、走行機体への作業者の乗り降りに邪魔になるという問題があった。
【0006】
また、エンジンから走行ミッション機構の動力伝達機構を、走行機体より突出しないようにするには、この動力伝達機構を、前記刈芝排出ダクトを避けるように迂回する構成にしなればならないから、この動力伝達機構の構造が複雑になり、大型化と、重量のアップを招来することになる。
【0007】
本発明は、この問題を簡単な動力伝達機構の構成によって解消するとともに、走行機体の高さを低くできるようにすることを技術的課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を達成するため本発明の請求項1は、
「両前車輪と両後車輪とで支持する走行機体の前部に、エンジンと操縦ハンドルとを、走行機体の後部に操縦座席を各々設ける一方、前記両前車輪と両後車輪との間の部位にロータリーモアを装着し、このロータリーモアからの刈芝排出ダクトを、前記両後車輪間に後方に延びるように配設して、この刈芝排出ダクトの上方に、前記両後車輪に対する走行ミッション機構を配設して成る乗用型芝刈り機において、
前記エンジンにおける軸線を上下方向にする出力プーリと、前記走行ミッション機構における軸線を上下方向にする入力プーリとの間に、動力伝達用の無端ベルトを巻掛けし、この無端ベルトを、前記両プーリの間の部位に当該無端ベルトに接触するように配設した左右一対のガイド輪体にて、当該無端ベルトのうち両ガイド輪体より後方の部分が斜め上向きに傾斜し、且つ、当該無端ベルトのうち両ガイド輪体の部分が平面視で前記両プーリより外側に位置するように屈曲した。」
ことを特徴としている。
【0009】
また、本発明の請求項2は、
「前記請求項1の記載において、前記両ガイド輪体における軸線を、走行方向から見て上方に向かって斜め外向きに傾斜した。」
ことを特徴としている。
【0010】
【発明の作用・効果】
この構成において、エンジンの動力を、簡単な構造の無端ベルトにて走行ミッション機構に伝達することができるものでありながら、この無端ベルトのうち両ガイド輪体より後方の部分を斜め上向きに傾斜したことにより、前記無端ベルトにおける途中の部分が、走行機体のうち操縦ハンドルと操縦座席との間において作業者が乗り降りする部分における床面から突出することを小さくできるから、前部のエンジンから後部の走行ミッション機構への動力伝達機構を簡単な構造にすることと、作業者の走行機体への乗降を容易にすることとを同時に達成できる。
【0011】
しかも、前記無端ベルトを、当該無端ベルトのうち両ガイド輪体の部分が平面視で前記両プーリより外側に位置するように屈曲したことにより、前記両ガイド輪体の間にスペースができ、このスペースの部分に、操縦ハンドルにおけるステアリング機構とか各種の操作用ペダル又はレバー等を配設することができ、これにより前記無端ベルトと、前記ステアリング機構等とを高さ方向にオーバラップできるから、この分だけ走行機体の高さを低くできて、走行の安定性を向上できる。
【0012】
ところで、前記無端ベルトは、両ガイド輪体の箇所において三次元的に屈曲することになるが、前記両ガイド輪体における軸線を、走行方向から見て上方に向かって斜め外向きに傾斜したことにより、無端ベルトをガイド輪体にて三次元的に屈曲しながらガイドすることが滑らかにできるから、無端ベルトがガイド輪体から外れることを確実に低減できるとともに、無端ベルトの耐久性を確実に向上でき、しかも、ガイド輪体の軸線を傾斜したことで、その高さを低くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図4の図面について説明する。
【0014】
この図において、符号1は、左右一対の前車輪2と、同じく左右一対の後車輪3とで支持された走行機体を示し、この走行機体1の前部上面には、エンジン4が搭載されているとともに、前記両前車輪2を同時に回動して方向変換するための操縦ハンドル5が設けられ、また、前記走行機体1の後部上面には、作業者が座る操縦座席6と、前記両後車輪3に対するフェンダー7とが設けられ、更に、前記走行機体1における中程部の上面には、ステップ台8が設けられている。
【0015】
また、前記走行機体1における下面側で、且つ、前記両前車輪2と両後車輪3との間には、左右一対の回転式刈り刃9a,9bを備えたロータリーモア9が、上下動可能に装着されている。なお、ロータリーモア9の上下動機構は省略している。
【0016】
前記エンジン4における軸線を上下方向とする出力軸4aを、エンジン4から下向きに突出して、この出力軸4aに嵌着した出力プーリ10と、前記ロータリーモア9に設けた中間軸9c上のプーリ11との間に無端ベルト12を巻掛けして、エンジン4の回転を中間軸9cに伝達して、この中間軸9cと、前記両回転式刈り刃9a,9bの支持軸9a′,9b′との間に、無端ベルト13を巻掛けすることにより、両回転式刈り刃9a,9bを矢印で示すように互いに逆方向に回転するように構成する。また、前記走行機体1における後部下面側には、前記両回転式刈り刃9a,9bに刈った刈芝を後方に排出する刈芝排出ダクト14が、前記両後車輪3間を後方に延びるように設けられており、この刈芝排出ダクト14の天井板14aは、後方に向かって斜め上向きに傾斜している。
【0017】
なお、前記ロータリーモア9における中間軸9cを、一方の回転式刈り刃9bにおける支持軸9b′より外側で、且つ、前側の部位に位置することにより、作業者の走行機体1に対する乗降の妨げにならず、しかも、両支持軸9a′,9b′の間の部分に、前記ロータリーモア9を走行機体1に対して昇降するための上下動機構を配設できる構成にしている。
【0018】
そして、前記刈芝排出ダクト14の上部で、且つ、前記操縦座席6の下部の部位に、前記エンジン4の回転を適宜変速して前記両後車輪3に伝達するための走行ミッション機構15を、当該走行ミッション機構15への軸線を上下方向とする入力軸15aが上向きになるように配設する。
【0019】
前記走行ミッション機構15の近傍にその入力軸15aと平行に軸支した中間軸16と、前記入力軸15aとの間に無端ベルト17を巻掛けして、中間軸16から走行ミッション機構15に動力伝達する一方、前記中間軸16に嵌着した入力プーリ18と、前記エンジン4における出力軸4aに嵌着した出力プーリ19との間に、無端ベルト20を巻掛けして、前記エンジン4の回転を、中間軸16を介して前記走行ミッション機構15に伝達する。
【0020】
なお、前記無端ベルト20は、走行ミッション機構15における上向きの入力軸15aに前記入力プーリ18を設けて、これに直接的に巻掛けするという構成にしても良い。
【0021】
一方、前記出力プーリ19と前記入力プーリ18との間の部位に、回転自在に構成した左右一対のガイド輪体21を、走行機体1に支持して設けて、この両ガイド輪体21を、前記無端ベルト20における途中の部分に接触することにより、前記無端ベルト20を、側面視(図1)において、当該無端ベルト20のうち両ガイド輪体21より前方の部分が略水平で両ガイド輪体21より後方の部分が斜め上向きに傾斜するように屈曲する。
【0022】
これに加えて、前記両ガイド輪体21間の間隔を前記出力プーリ19及び入力プーリ18の直径よりも大きくすることにより、前記無端ベルト20を、平面視(図2)において、当該無端ベルト20のうち両ガイド輪体21に接触する部分が前記両プーリ19,18よりも外側に位置するように屈曲する。
【0023】
更に、図4に示すように、前記両ガイド輪体21における軸線21aを、前記走行機体1における走行方向から見て、上方に向かって斜め外向きに傾斜するという構成にする。
【0024】
なお、符号23は、前記無端ベルト29に対して所定のテンションを付与するためのプーリである。
【0025】
このように、エンジン4における軸線を上下方向にする出力軸4a上の出力プーリ19と、前記走行ミッション機構15における軸線を上下方向にする入力プーリ18との間に巻掛けした無端ベルト20を、側面視(図1)において、当該無端ベルト20のうち途中の部分に接触した両ガイド輪体21の接触にてこれより後方の部分を斜め上向きに傾斜するように屈曲することにより、エンジン4の動力を、簡単な構造の無端ベルト20にて走行ミッション機構15に伝達することができるものでありながら、この無端ベルト20のうち途中の部分が、走行機体1のうち操縦ハンドル5と操縦座席6との間で作業者が乗り降りするステップ台8の床面から突出することを回避することができる。
【0026】
また、前記無端ベルト20を、平面視(図2)において、当該無端ベルト20のうち両ガイド輪体21に接触する部分が前記両プーリ19,18よりも外側に位置するように屈曲したことにより、前記両ガイド輪体21の間にスペースができ、このスペースの部分に、前記したように、操縦ハンドル5におけるステアリング機構22を配設することができ、これにより、前記無端ベルト20と、前記ステアリング機構22とを高さ方向にオーバラップできるから、走行機体1における高さを、前記無端ベルト20と、前記ステアリング機構22とを上下に並べて配設する場合よりも低くすることができる。
【0027】
なお、前記両ガイド輪体21の間の部分には、ステアリング機構22を設けることに加えて、各種の操作用ペダル又はレバー等を設けたり、或いは、ステアリング機構22に代えて、各種の操作用ペダル又はレバー等を設けたりするという構成にすることができる。
【0028】
更にまた、前記両ガイド輪体21における軸線21aを、前記走行機体1における走行方向から見て、上方に向かって斜め外向きに傾斜したことにより、前記無端ベルト20を、この両ガイド輪体21にて前記したように三次元的に屈曲しながらガイドすることを滑らかに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】エンジンにおける出力プーリから走行ミッション機構における入力プーリへの無端ベルトによる動力伝達を示す平面図である。
【図4】図3のIV−IV視側面図である。
【符号の説明】
1 走行機体
2 前車輪
3 後車輪
4 エンジン
4a エンジンの出力軸
19 出力プーリ
5 操縦ハンドル
6 操縦座席
8 ステップ台
9 ロータリーモア
14 刈芝排出ダクト
15 走行ミッション機構
15a 走行ミッション機構の入力軸
18 入力プーリ
20 無端ベルト
21 ガイド輪体
22 ステアリング機構
Claims (2)
- 両前車輪と両後車輪とで支持する走行機体の前部に、エンジンと操縦ハンドルとを、走行機体の後部に操縦座席を各々設ける一方、前記両前車輪と両後車輪との間の部位にロータリーモアを装着し、このロータリーモアからの刈芝排出ダクトを、前記両後車輪間に後方に延びるように配設して、この刈芝排出ダクトの上方に、前記両後車輪に対する走行ミッション機構を配設して成る乗用型芝刈り機において、
前記エンジンにおける軸線を上下方向にする出力プーリと、前記走行ミッション機構における軸線を上下方向にする入力プーリとの間に、動力伝達用の無端ベルトを巻掛けし、この無端ベルトを、前記両プーリの間の部位に当該無端ベルトに接触するように配設した左右一対のガイド輪体にて、当該無端ベルトのうち両ガイド輪体より後方の部分が斜め上向きに傾斜し、且つ、当該無端ベルトのうち両ガイド輪体の部分が平面視で前記両プーリより外側に位置するように屈曲したことを特徴とする乗用型芝刈り機。 - 前記請求項1の記載において、前記両ガイド輪体における軸線を、走行方向から見て上方に向かって斜め外向きに傾斜したことを特徴とする乗用型芝刈り機。
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