JP3751718B2 - 自動変速機の変速操作入力装置 - Google Patents

自動変速機の変速操作入力装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機、特に、シフトレバーの揺動位置としてのレンジが複数設けられ、該レバーに備えられたシフトピンがガイドプレートと当接することにより上記複数のレンジ間のシフト操作が規制される一方、運転者の所定操作で上記シフトピンとガイドプレートとの当接が解除されることによって、シフトレバーのレンジ間操作が可能となるように構成されている自動変速機の変速操作入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両用の自動変速機には、シフトレバーの揺動位置として、車体前方からP(駐車)、R(後退)、N(中立)、D(ドライブ)、3(3速)、2(2速)、1(1速)等の複数のレンジが配列され、運転者がシフトレバーをレンジ選択用のシフトゲートに沿って車体前後方向に揺動操作することによりいずれかのレンジが選択可能とされている。
【0003】
その場合に、例えば実開平5−57508号公報に開示されているように、シフトレバーには、運転者により押下げ操作されるシフトピンが備えられると共に、車体側部材には、このシフトピンが係合する規制溝を有するガイドプレートが設けられて、運転者の押下げ操作が行なわれていないときには、シフトピンが上方に付勢されて上記ガイドプレートの規制溝と当接して、これにより、シフトレバーのレンジ間操作が規制される一方、運転者の押下げ操作が行なわれたときには、シフトピンが下方に押し下げられて上記規制溝との当接が解除され、これにより、シフトレバーのレンジ間操作が許容されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、運転者がシフトピンの押下げ操作を行なったときには、該シフトピンとガイドプレートとの当接が解除されるから、このとき、シフトレバーは比較的負荷なく揺動可能な状態となり、その結果、レバー操作の力加減によっては運転者の意図しないレンジに操作されてしまう可能性がある。もちろん、シフトレバーには、他にも板バネ部材が備えられ、この板バネ部材の先端が、同じく上記公報に開示されているように上記ガイドプレートの上縁部に形成されたディテント凹部と嵌合することにより、該レバーの位置決めが図られてはいるが、この位置決め機構はシフト操作に節度を与える程度の負荷を生じさせるものであり、レバー操作が強く行なわれたときに、そのレバーのレンジ間の揺動を阻止し得るものではない。
【0005】
したがって、例えばシフトレバーを、3レンジ、2レンジ、1レンジ等の低速モードの前進走行レンジから、予め運転状態に応じて設定されている変速特性に基づいて自動的に変速を行なう自動変速モード(Dモード)が達成されるDレンジに戻そうとして前方操作したときに、勢い余って該Dレンジよりさらに前方のNレンジや、あるいは後退走行レンジであるRレンジに投入されてしまうような不具合が生じ、走行上好ましくない。
【0006】
そこで、本発明は、運転者の所定操作でシフトレバーのレンジ間揺動操作が自由に許容されるように構成された自動変速機の変速操作入力装置における上記のような実情に対処するもので、運転者の意図しないレンジへのシフトレバーの誤操作を防止し得る自動変速機の変速操作入力装置の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では次のような手段を用いる。
【0008】
まず、本願の特許請求の範囲の請求項1に記載した発明(以下「第1発明」という。)は、駐車時、後退走行時、中立時(非走行状態で、車両が移動可能な状態のときをいう。)及び前進走行時にシフトレバーがそれぞれ位置する駐車用揺動位置、後退走行用揺動位置、中立用揺動位置及び前進走行用揺動位置が、車体前方からこの順に配置されている自動変速機の変速操作入力装置であって、シフトレバーに備えられたピン部材と協働して該レバーの上記複数の揺動位置間の操作を規制すると共に、運転者による所定の操作によって該シフトレバーの操作規制が解除されるガイドプレートと、上記前進走行用揺動位置に位置するシフトレバーの操作規制が解除されたときに上記ピン部材と連係してシフトレバーと共に移動する移動部材とが設けられ、且つ、シフトレバーが上記後退走行用揺動位置まで前方操作されないように上記移動部材の移動を規制する前方移動規制手段が備えられ、前進走行用揺動位置として、予め運転状態に応じて設定されている変速特性に基づき自動的に変速を行なう自動変速モードが達成される揺動位置と、シフトレバーを中立位置を中心として前後に揺動操作することにより運転者の手動操作に応じて変速を行なう手動変速モードが達成される揺動位置とが設けられ、上記自動変速モード達成位置が手動変速モード達成位置の前方に配置されていると共に、移動部材は、上記手動変速モード達成位置に位置するシフトレバーの操作規制が解除されたときにピン部材と連係し、上記自動変速モード達成位置に位置するシフトレバーの操作規制が解除されたときにはピン部材と連係しないことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に記載した発明(以下「第2発明」という。)は、上記第1発明において、前方移動規制手段は、シフトレバーの中立用揺動位置までの前方操作を許容することを特徴とする。
【0010】
さらに、請求項3に記載した発明(以下「第3発明」という。)は、上記第1発明において、前方移動規制手段は、移動部材の前面と当接することにより該移動部材の前方移動を阻止するストッパ部材を有し、該ストッパ部材が、車体側部材に一体に膨出して形成されていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項に記載した発明(以下「第発明」という。)は、上記第発明において、シフトレバーが手動変速モード達成位置に位置し、且つ該レバーの操作規制が解除されていないときに、シフトレバーが手動変速モード達成位置にあることを検出する手動変速モード検出手段と、シフトレバーの該手動変速モード達成位置内における揺動を検出する揺動検出手段とを支持する支持部材が設けられ、移動部材は、この支持部材に前後動可能に支持されていることを特徴とする。
【0013】
さらに、請求項に記載した発明(以下「第発明」という。)は、上記第1発明において、前進走行用揺動位置として、自動変速モード達成位置及び手動変速モード達成位置を含んで相互に異なる前進走行モードが達成される複数の揺動位置が設けられていると共に、移動部材は、操作規制が解除されたシフトレバーが上記前進走行用揺動位置の前方に配置された揺動位置から後方操作されるときにピン部材と当接して、該レバーが上記前進走行用揺動位置において最前方に配置された揺動位置を越えて後方操作されることを規制するように構成されていることを特徴とする。
【0014】
そして、請求項に記載した発明(以下「第発明」という。)は、上記第発明において、前進走行用揺動位置において最前方に配置された揺動位置は、自動変速モード達成位置であることを特徴とする。
【0015】
上記の手段を用いることにより、本願各発明はそれぞれ次のように作用する。
【0016】
まず、第1発明によれば、車体前方からPレンジ、Rレンジ、Nレンジがこの順に配置され、さらにこれらの後方に、Dレンジや3レンジ、2レンジ、1レンジ、あるいは、運転者の手動操作に応じて変速を行なう手動変速モード(Mモード)が達成されるMレンジ等の前進走行用レンジが配置されていると共に、シフトレバーに備えられたピン部材とガイドプレートとの協働により該レバーの上記複数のレンジ間操作が規制される一方、運転者の所定操作で該レンジ間操作規制が解除されるように構成されている場合に、シフトレバーが上記レンジ列後方の前進走行用レンジに位置しているときで、該レバー操作の規制が解除されたときには、移動部材がピン部材と連係してシフトレバーの前方操作と共に移動し、その場合に、該移動部材の前方移動が、前方移動規制手段によって、シフトレバーがRレンジまで前方操作されないように規制されるから、結局、シフトレバーが前進走行用レンジから勢いよく前方操作された場合においても、直ちにRレンジに誤操作されるということがなく、前進走行から後退走行という走行上好ましくない操作が回避される。特に、上記前進走行用揺動位置として、予め運転状態に応じて設定されている変速特性に基づき自動的に変速を行なう自動変速モードが達成される揺動位置、つまりDレンジと、運転者の手動操作に応じて変速を行なう手動変速モードが達成される揺動位置、つまりMレンジとが設けられ、Dレンジが前方に、Mレンジが後方にそれぞれ配置されている場合に、シフトレバーが後方のMレンジに位置してその操作規制が解除されたときに、上記移動部材がピン部材と連係するので、結果として、運転者が手動変速から自動変速に戻そうとするときに、シフトレバーが前方のMレンジを越えてさらに前方操作され、Rレンジに誤操作されるということが回避されることになる。
【0017】
そして、特に、第2発明によれば、上記前方移動規制手段が、シフトレバーがNレンジまで前方操作されることは許容するので、シフトレバーがRレンジまで前方操作されないという条件下で、該Rレンジの後方のNレンジまでは操作されることになる。
【0018】
さらに、第3発明によれば、特に、上記前方移動規制手段がより具体化され、該手段は、移動部材の前面と当接することにより該移動部材の前方移動を阻止するように構成されたストッパ部材を有し、該ストッパ部材が、車体側部材に一体に膨出して形成されているから、このようなストッパ部材を別個独立に備える場合に比べて部品点数の増大が抑制され、また該ストッパ部材を組み付けるという作業が省略できる。
【0020】
また、第発明によれば、特に、シフトレバーがMレンジに操作され、手動変速モードが選択されたことを検出する手動変速モード検出手段や、シフトレバーが該Mレンジ内で揺動操作され、シフトアップ動作又はシフトダウン操作がされたことを検出する揺動検出手段等が支持されている支持部材に、上記移動部材も前後動可能に支持されているから、部材の兼用化が図れられ、部品点数の増大が抑制されると共に、これらのスイッチ類や移動部材を上記支持部材に先にサブアセンブリしておくことができて組付け性が向上する。
【0021】
一方、第発明によれば、特に、上記前進走行用揺動位置として、例えば前述したDレンジや3レンジ、2レンジ、1レンジ、あるいはMレンジ等のような相互に異なる前進走行モードが達成される複数の揺動位置が設けられている場合に、シフトレバーが上記前進走行用揺動位置の前方に配置された揺動位置、例えばPレンジ等から操作規制が解除されて後方操作されるときには、上記移動部材とピン部材とが当接して、シフトレバーが上記前進走行用揺動位置において最前方に配置された揺動位置を越えて後方操作されることが規制されるから、例えば発進時等に運転者がレバーを後方操作したときには、まず前進走行用レンジ内において最前方に配置されたレンジが優先的に選択されることになる。
【0022】
そして、その場合に、第発明によれば、特に、その優先的に選択されるレンジがDレンジであり、その後方にMレンジが配置されているから、発進時等で非走行レンジからシフトレバーを走行レンジに投入する場合には、まず通常の自動変速モードが選択されることになる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0024】
図1はこの実施の形態に係る変速操作入力装置1の側面図、及び図2は同じく平面図であって、当該変速操作入力装置1はカバー2を有し、該カバー2に設けられた前後方向に細長い開口部2aからシフトレバー3の上部が突出されている。
【0025】
このシフトレバー3は、上記カバー2の開口部2aに沿って前後方向に操作されて、その操作位置により、前方からPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、及び自動変速が行なわれるDモードが達成されるDレンジ、及び手動変速が行なわれるMモードが達成されるMレンジが選択されるようになっている。また、このレンジ列の最後方に配置されたMレンジの操作位置には、Mモードにおける手動変速操作時のシフトレバー3の中立位置を中心として前後にシフトアップ位置及びシフトダウン位置がそれぞれ設けられている。そして、これらの操作位置を示す表示板4が上記カバー2における開口部2aの側方に設けられていると共に、該開口部2aは、シフトレバー3に係合されて該レバー3の操作に従って前後にスライドするスライドプレート5によって閉鎖されている。さらに、このシフトレバー3は、パイプ部材3aによって本体が構成されていると共に、その中間部より上方の部分は被覆部材3bで覆われており、また上端の操作部3cには、シフト操作に対する規制を解除するための規制解除ボタン3dが設けられている。
【0026】
そして、シフトレバー3を他のレンジからDレンジに操作したときはDモードが達成されて、変速段が予め設定された変速特性に基づいて切り換えられる一方、シフトレバー3を最後方のMレンジに操作し、該Mレンジ内で中立位置を中心として前後のシフトアップ位置又はシフトダウン位置に揺動操作することにより、変速段が手動で切り換えられるようになっている。
【0027】
次に、変速操作入力装置1の上記カバー2より下方に配置された部分の構造を説明すると、この装置1は、合成樹脂で成形されて、前後4か所のボルト穴11……11に挿通されるボルト(図示せず)により車体に取り付けられるベース部材10を有する。
【0028】
このベース部材10の中央部には下方へ突出する中空箱状の突出部12が設けられ、この突出部12の左右両側面に孔12a,12aが設けられていると共に、上記シフトレバー3を構成するパイプ部材3aの下端部には、逆T字状をなすように横方向に延びる同じくパイプ部材でなる支軸3eが固着されており、この支軸3eの左右両端部が上記突出部12の孔12a,12aにそれぞれ嵌合されて、シフトレバー3が該突出部12ないしベース部材10に前後に揺動可能に支持されている。
【0029】
そして、このベース部材10上には、シフトレバー3の位置決め機構、シフトレバー3の各レンジ間の操作を規制するシフト操作規制機構、シフトレバー3によりMモードが選択されたことを検出するMモードスイッチの操作機構、Mモードにおけるシフトレバー3の揺動操作、つまりシフトアップ、シフトダウン操作を検出するシフトアップスイッチ及びシフトダウンスイッチの操作機構等が配設されている。
【0030】
上記位置決め機構は、ベース部材10に設けられた位置決め部13と、シフトレバー3に取り付けられた板バネ部材14とで構成されている。このうち、位置決め部13は、ベース部材10の上面中央部におけるシフトレバー3の突出部の前方に該ベース部材10に一体的に立設された前後方向の壁によって構成されていると共に、その上縁は上記シフトレバー3の揺動中心を中心とするほぼ円弧面とされ、この円弧面に前方からPレンジ用、Rレンジ用、Nレンジ用、Dレンジ用及びMレンジ用の各位置決め凹部が形成されている。また、板バネ部材14は、シフトレバー3の本体を構成するパイプ部材3aにおける上記カバー2のやや下方位置に固着されたブラケット15を介して後端部が固定されて前方へ延びていると共に、その前端部は曲折成形された係合部とされて、上記位置決め部13における各レンジ用凹部のうちのシフトレバー操作で選択されたレンジに対応する凹部に係合され、これにより、該シフトレバー3が各操作位置において位置決めされるようになっている。その場合に、最後方のMレンジ用凹部13mは、該Mレンジ内でシフトレバー3を前後方向にシフトアップ及びシフトダウン操作可能なように前後にやや長い凹部に形成されている。
【0031】
なお、図1、図2は、シフトレバー3でPレンジが選択されている状態を示している。また、シフトレバー3には、図示しないが、上記ブラケット15を介して操作ケーブルの後端部が連結されており、該ケーブルは、ベース部材10の前縁部の切欠部に取り付けられたケーブルガイドを通って前方に延びて、インヒビタスイッチや、コントロールバルブユニットにおけるマニュアルバルブ、あるいはパーキング機構等に導かれ、これらにシフトレバー3の操作を伝達するようになっている。さらに、シフトレバー3には、ブレーキペダルを踏まないと該シフトレバー3をPレンジから走行レンジに操作できないようにするインターロック機構のためのケーブルも、ベース部材10の前縁部の切欠部に取り付けられたケーブルガイドを介して連係されている。
【0032】
一方、シフトレバー3には、前述のシフト操作規制機構、Mモードスイッチの操作機構、シフトアップスイッチ及びシフトダウンスイッチの操作機構等を構成するシフトピン、特に、第1、第2の二つのシフトピンが設けられている。
【0033】
次に、これらのシフトピンの取り付け構造を図1及び図3により説明する。なお、図3はシフトレバーを図1と同じ側面から見たものであって、図面上、左方向が車体前方方向である。シフトレバー3の本体を構成するパイプ部材3aにおける上記ブラケット15の固着位置の直下方には、左右両側面に上下に長い長穴3f,3fがそれぞれ設けられていると共に、これらの長穴3f,3fには角形の第1のシフトピン21が挿通されて、その両端部がパイプ部材3aの左右両側に突出されている。
【0034】
この第1シフトピン21は、パイプ部材3a内に配置されて該パイプ部材3a内を上下に移動可能とされた円柱状の支持部材22の下部に中央部を支持されて、上記長穴3f,3fの範囲内で、該支持部材22と共に上下移動可能とされていると共に、パイプ部材3a内における支持部材22の下方には、該支持部材22及びシフトピン21を上方に付勢するリターンスプリング23が配設されており、また、該支持部材22の上方にはコイルを密に巻いてなるスプリング24がパイプ部材3a内に挿通され、シフトレバー3の上端の操作部3cにおける規制解除ボタン3dの押し込み操作により、該スプリング24を介して上記支持部材22及び第1シフトピン21が下方のリターンスプリング23の付勢力に抗して下方へ押し下げられるようになっている。その場合に、支持部材22の上部から中間部に渡っては、該支持部材22を前後方向に貫通する貫通孔25が上下方向に所定の長さで形成されている。
【0035】
一方、パイプ部材3aの背面には、底面を有する平断面コ字状のブラケット26が接合されており、該ブラケット26内に、上記第1シフトピン21を支持する支持部材22と同様、円柱状の第2の支持部材27が上下動自在に収容されている。この第2支持部材27は、上記底面で支持されて下方に配置されたリターンスプリング28によって上方に付勢されていると共に、その下部には、ブラケット26の左右両側面に形成された第2の長穴29,29を介して両端部が上記第1シフトピン21よりも長く左右に突出する丸形の第2のシフトピン30が一体に取り付けられている。
【0036】
そして、第2支持部材27の前面上部には、スプリングピン31が前方へ突出するように取り付けられて、該ピン31の先端部が、第1支持部材22を収容するパイプ部材3aの背面に上下方向に所定の長さで形成された連通孔32を経て、上記第1支持部材22の貫通孔25の内部に突入している。
【0037】
したがって、当該シフトレバー3の上端部に設けられた規制解除ボタン3dが押し込み操作されると第1支持部材22がリターンスプリング23の付勢力に抗して下方に押し下げられ、また逆に上記ボタン3dの押し込み操作が解除されると第1支持部材22がリターンスプリング23の付勢力によって上方に押し上げられて、これにより、第1シフトピン21が第1の長穴3f,3fの範囲内で当該シフトレバー3の軸方向に沿って上下に移動することになるが、その際に、この第1支持部材22の貫通孔25に第2支持部材27のスプリングピン31が突入して係合関係にあることから、これらのスプリングピン31と貫通孔25の上縁部又は下縁部とが当接状態にあるときには、第2支持部材27及び第2シフトピン30が第1支持部材22及び第1シフトピン21と連動して同じくシフトレバー3の軸方向に沿って上下動することが可能となる一方、上記貫通孔25が上下方向に所定の長さを有するためにこれらのスプリングピン31と貫通孔25とが当接状態にないときには、第2支持部材27及び第2シフトピン30が第1支持部材22及び第1シフトピン21と連動せずに相互に相対移動することが可能となる。
【0038】
なお、図3においては、シフトレバー3がPレンジにあり、且つ第1支持部材22ないし第1シフトピン21の押下げ操作が行なわれていない状態を実線で示し、シフトレバー3がMレンジにあり、且つ第1支持部材22ないし第1シフトピン21の押下げ操作が行なわれていない状態を鎖線で示すが、これについてはさらに後述する。
【0039】
次に、このシフトレバー3のレンジ間操作を規制するシフト操作規制機構について説明する。図4及び図5に示すように、シフトレバー3のレンジ間操作経路の前方に向って右側の側方には、該操作経路に沿ってベース部材10に一体的に立設されたガイドプレート41が配置され、このガイドプレート41と、シフトレバー3に設けられた上記第1、第2のシフトピン21,30とによりシフト操作規制機構が構成されている。
【0040】
このガイドプレート41のシフトレバー3側の面には、前方から、上記第1シフトピン21の右側端部と係合することによりシフトレバー3のPレンジ位置から後方への操作を規制する第1規制面42a、同じくRレンジ位置から前方への操作を規制する第2規制面42b、同じくNレンジ位置から前方への操作を規制する第3規制面42c、及び、同じくMレンジ位置から前方への操作を規制すると共に該Mレンジ内でのシフトアップ位置を決定する第4規制面42dを有する前側厚肉部42と、Mレンジ内でのシフトダウン位置を決定する第5規制面43aを有する後側厚肉部43と、これらの前後の厚肉部42,43間に介在する薄肉部44と、前後の厚肉部42,43と相互に上方で連続する上側厚肉部45とが設けられていると共に、これらの厚肉部42,43,45及び薄肉部44の上縁部で囲まれて、ガイドプレート41を厚み方向に貫通する貫通溝46が形成されている。
【0041】
この貫通溝46は、前後に長く延びる第1円弧溝46aと、該第1円弧溝46aの後端部から上方に延びる連通溝46bと、該連通溝46bの上端部から前後に短く延びる第2円弧溝46cとからなる。そして、この貫通溝46に、シフトレバー3に備えられた丸形の第2シフトピン30の右側端部が挿通され、同じくシフトレバー3に備えられた角形の第1シフトピン21の右側端部が常に該レバー3の軸方向において上記第2シフトピン30よりも下方に位置して、上記の前後の厚肉部42,43に設けられた第1〜第5規制面42a,42b,42c,42d,43aが、この第1シフトピン21の右側端部と当接してシフトレバー3のレンジ間操作を一方で規制する第1のゲートを構成し、この第1ゲートよりも上方の上記貫通溝46が、第2シフトピン30の右側端部と当接してシフトレバー3のレンジ間操作(具体的には、後述するようにMレンジからDレンジ側への操作)をもう一方で規制する第2のゲートを構成している。
【0042】
その場合に、図5に示すように、第2シフトピン30が係合する第2ゲートの第1円弧溝46aにおいては、その後端部上面に下方に張り出す第1膨出部46dが、またそのやや前方下面に上方に張り出す第2膨出部46eがそれぞれ形成されている。
【0043】
そして、シフトレバー3がMレンジに操作され、且つ上記ボタン3dの押し込み操作が解除されたときは、第2シフトピン30がリターンスプリング28の付勢力によって上記第2ゲートにおける第2円弧溝46c内に上方移動し、このMレンジ内でシフトレバー3が前後に揺動されたときに、第2シフトピン30が第2円弧溝46c内を前後に移動するようになっているが、この動作についてはさらに後述する。
【0044】
次に、Mモードスイッチ、シフトアップスイッチ及びシフトダウンスイッチの各スイッチ操作機構について説明する。図4及び図6に示すように、シフトレバー3のレンジ間操作経路の前方に向って左側の側方には、上記ガイドプレート41と対向するように、上記操作経路に沿ってベース部材10に固定された支持プレート51が配置されている。
【0045】
この支持プレート51において、上記ガイドプレート41における第2ゲートの第2円弧溝46cと対応する位置には、該第2円弧溝46cと略同形状に溝部51aが形成されて、シフトレバー3がMレンジに操作され、且つ上記ボタン3dの押し込み操作が解除されたときに、第2シフトピン30の左側端部がこの溝部51a内に上方移動して係合し、さらにシフトレバー3が前後に揺動されたときに、この溝部51a内を前後に移動するようになっている。
【0046】
そして、この溝部51aを取り囲むようにして、該溝部51aの上方にMモードスイッチ52が支持プレート51のシフトレバー3側の面に、該溝部51aの前方及び後方にシフトアップスイッチ53及びシフトダウンスイッチ54が支持プレート51の反シフトレバー3側の面に、それぞれその接片52a,53a,54aが上記溝部51a内に位置するように取り付けられており、この溝部51a内に第2シフトピン30の左側端部が上方移動したときには、Mモードスイッチ52の接片52aが該ピン30で押圧されてMモード信号が出力され、且つこの状態で第2シフトピン30の左側端部が溝部51a内で前後動したときには、シフトアップスイッチ53又はシフトダウンスイッチ54の接片53a,54aが該ピン30で押圧されて有効なシフトアップ信号又はシフトダウン信号が出力される。
【0047】
さらに、この実施形態に係る変速操作入力装置1においては、シフトレバー3を最前方のPレンジから後方に揺動操作するときに所定レンジを越えて後方には揺動させないようにし、また最後方のMレンジから前方に揺動操作するときに所定レンジを越えて前方には揺動させないようにする第2のシフト操作規制機構が備えられている。
【0048】
この第2シフト操作規制機構は、図4及び図6に示すように、上記支持プレート51のシフトレバー3側の面に配置され、該支持プレート51に後端部が係止されたリターンスプリング61によって後方に付勢された可動ブロック体62を有する。このブロック体62の下面には、下方に突出するガイド突起63が形成されていると共に、支持プレート51とシフトレバー3との間には、ほぼ前側厚肉部42の形成範囲に対応する前後方向の範囲で、前方に高く後方に低いスロープ64がベース部材10に形成されており、このスロープ64の上面に、上記可動ブロック体62におけるガイド突起63よりもシフトレバー3側の下面が対接している。
【0049】
また、ブロック体62における支持プレート51側の面には、該プレート51側に突出するピン65,65が上下に設けられていると共に、支持プレート51には、上記スロープ64と同様に、前方に高く後方に低い長溝66,66が形成されており、この長溝66,66を上記ピン65,65がそれぞれ貫通し、その先端部がプッシュナット67,67で係止されている。したがって、図7にも示すように、このブロック体62は、上記ピン65,65と長溝66,66とにより案内されながら、上記スロープ64上を、該スロープ64及び長溝66,66に沿って前後に摺動することが可能となっている。その場合に、この可動ブロック体62における支持プレート51側の面と、該支持プレート51におけるシフトレバー3側の面とが対接し、また、ブロック体62におけるガイド突起63の側面と、スロープ64の側面とが対接して、これにより、該ブロック体62の左右方向のガタツキが防止されている。
【0050】
さらに、ブロック体62には、該ブロック体62の上面ないしシフトレバー3側の面に渡って開口し、第1のシフトピン21の左側端部と係合し得る形状の係合溝68が形成されていると共に、支持プレート51におけるシフトレバー3側の面には、上記スロープ64を前後に挟んで配置され、それぞれ上記ブロック体62の前方移動又は後方移動を所定の位置において規制する前後のストッパ部材69,70が取り付けられている。その場合に、前側のストッパ部材69は、上記ブロック体62がリターンスプリング61の付勢力に抗してスロープ64上を前方に摺動してきたときに、該ブロック体62の上記係合溝68がガイドプレート41における第3規制面42cの下方に対応する位置で停止するように、該ブロック体62と当接してその前方移動を禁止し、後側のストッパ部材70は、上記ブロック体62がリターンスプリング61の付勢力によってスロープ64上を後方に摺動してきたときに、該ブロック体62の上記係合溝68がガイドプレート41における第4規制面42dと第5規制面43aとの中間位置の下方に対応する位置で停止するように、該ブロック体62と当接してその後方移動を禁止する。また、ブロック体62が後側ストッパ部材70と当接して後方位置にあるときには、該ブロック体62の前面がガイドプレート41における第4規制面42dよりやや前方位置の下方に対応する位置にある。
【0051】
次に、この変速操作入力装置1の作用を説明する。
【0052】
まず、第1シフトピン21については、シフトレバー3上端部の規制解除ボタン3dを押し込み操作していないときは長穴3f,3fの上方に付勢されている。この状態では、図5に示すように、NレンジとDレンジとの間にはガイドプレート41に規制面がなく、したがって第1シフトピン21の移動が規制されないので、シフトレバー3を自由に操作することができるが、NレンジからRレンジへは、第1シフトピン21が第3規制面42cに当接することによりシフトレバー3の操作が規制される。また、シフトレバー3がPレンジ位置にあるときも、第1シフトピン21が第1規制面42aに当接してRレンジやDレンジへの操作が規制される。
【0053】
また、規制解除ボタン3dを半ば押し込んだ状態では、第1シフトピン21が中間位置まで押し下げられ、NレンジからRレンジへの操作が可能となるが、この状態では第1シフトピン21が第2規制面42bに当接するのでRレンジからPレンジへの操作は規制される。そして、上記ボタン3dをさらに押し込んで第1シフトピン21を長穴3f,3fの最下部まで移動させれば、上記RレンジからPレンジへの操作及びPレンジから後方への操作も可能となる。
【0054】
次に、第2シフトピン30の動きについて述べる。シフトレバー3がPレンジにあり、且つ上記ボタン3dの押し込み操作が行なわれていないときは、第1シフトピン21は長穴3f,3fの上方に付勢されている。このとき、図3に示すように、第1シフトピン21を支持する第1支持部材22の貫通孔25と、第2シフトピン30を支持する第2支持部材27のスプリングピン31との位置関係は当接状態になく、スプリングピン31の上方及び下方に所定長さの空間が生じている。したがって、第2シフトピン30は第1シフトピン21に対して相対移動可能であり、図5に示したように、リターンスプリング28の上方への付勢力によってガイドプレート41の第2ゲート(貫通溝)46における第1円弧溝46aの上面に当接して停止している。
【0055】
これに対し、シフトレバー3をPレンジとRレンジとの間で操作する際の規制解除ボタン3dの押し込み操作によって第1シフトピン21が矢印アのように長穴3f,3fの最下部まで移動され、したがって上記貫通孔25もまた下方移動されるときには、該貫通孔25の上縁部とスプリングピン31とが当接し、これによって第2シフトピン30は連動して矢印イのように下方移動され、上記第1円弧溝46aの下面と当接する。
【0056】
したがって、第1シフトピン21が、このP−Rレンジ間移動時の最下方位置と、図3に示す最上方位置との間の高さ位置にあるRレンジ、Nレンジ、Dレンジにおいては、上記貫通孔25とスプリングピン31とは当接することがなく、結局、シフトレバー3がPレンジからDレンジまでの範囲内で操作される間、第1シフトピン21は第1ゲートに沿ってシフトレバー3の軸方向に上下動するが、第2シフトピン30は、上記P−Rレンジ間移動時を除き、第2ゲートの第1円弧溝46aに沿って該円弧溝46aの上面と当接した状態を維持したまま前後動するだけとなる。
【0057】
次に、シフトレバー3のD−Mレンジ間操作について述べる。
【0058】
まず、シフトレバー3のDレンジからMレンジへの操作は、上記第1、第2の両ゲートに規制面がなく、したがって第1、第2のシフトピン21,30の移動が共に規制されないので、規制解除ボタン3dの押し込み操作をしていなくても許容される。したがって、操作性が徒に煩雑とならず、例えば運転者が走行中に自動変速から手動変速に切り換える場合には、シフトレバー3の操作だけで済み、Mモードへの切換操作が容易なものとなる。
【0059】
そして、シフトレバー3がMレンジに操作されたときには、ガイドプレート41の前側厚肉部42が途切れるため、第1シフトピン21は、図5に実線で示すように、相互に対向する前側厚肉部42の第4規制面42dと後側厚肉部43の第5規制面43aとの間に形成された空間内で上方移動する。このとき、第1シフトピン21は、Pレンジにおける場合と同じ最上方位置に戻る。
【0060】
一方、第2シフトピン30は、Dレンジにおいて第1円弧溝46aの後方に位置しており、シフトレバー3が規制解除ボタン3dの押し込み操作なしでさらに後方のMレンジに操作されたときには、図5に実線で示すように、上記第1円弧溝46aの後端部から上方に延びる連通溝46bを介して上方の短い第2円弧溝46c内に上方移動する。このとき、図3に鎖線で示すように、スプリングピン31は、最上方位置に戻った第1シフトピン21を支持する支持部材22の貫通孔25内を上方に相対移動し、第2シフトピン30は第2円弧溝46cの上面と当接して停止する。
【0061】
そして、ベース部材10上に設けられた位置決め部13とシフトレバー3に取り付けられた板バネ部材14とで構成される前述のシフトレバー3の位置決め機構によって、図5にそれぞれ実線で示すように、第1シフトピン21は第4規制面42dと第5規制面43aとの中間に位置し、第2シフトピン30は第2円弧溝46cの中間に位置して、これがシフトレバー3のMレンジ内での中立位置とされ、この中立位置からシフトレバー3が前方に揺動されると、第1シフトピン21が第4規制面42dと当接し、また第2シフトピン30が第2円弧溝46cの前端部と当接して、これによりシフトレバー3の前方への操作が規制される一方、同じく中立位置からシフトレバー3が後方に揺動されると、第1シフトピン21が第5規制面43aと当接し、また第2シフトピン30が第2円弧溝46cの後端部と当接して、これによりシフトレバー3の後方への操作が規制されて、これらがシフトレバー3のMレンジ内でのシフトアップ位置及びシフトダウン位置とされる。
【0062】
また、このとき、第2シフトピン30の左側端部が、支持プレート51に上記第2円弧溝46cと略同形状に形成された溝部51a内に上方移動し、シフトアップ位置で該溝部51aの前端部と、シフトダウン位置で該溝部51aの後端部と当接して、これによってもシフトレバー3の前後の揺動操作が規制される。したがって、シフトレバー3の前後動の衝撃を第2シフトピン30の左右の両端部でガイドプレート41と支持プレート51とにおいて受けるから、第2シフトピン30のこじれが回避され、また上記衝撃力が分散されて、ガイドプレート41の耐久性向上ないし破損防止が図られることになる。
【0063】
そして、この第2シフトピン30の左側端部が上記支持プレート51の溝部51a内に上方移動することによりMモードスイッチ52がON操作され、且つシフトアップ位置でシフトアップスイッチ53が、またシフトダウン位置でシフトダウンスイッチ54がそれぞれON操作されて、手動変速が実行されることになる。
【0064】
一方、シフトレバー3のMレンジからDレンジへの操作は、規制解除ボタン3dの押し込み操作をしないと、第1シフトピン21が第1ゲートの第4規制面42dに当接し、第2シフトピン30が第2ゲートにおける第2円弧溝46cの前端部に当接するから、これら第1、第2の両シフトピン21,30を共に下方移動させてその当接を解除する必要が生じるが、この両シフトピン21,30の下方移動は上記規制解除ボタン3dの押し込み操作で可能となる。すなわち、第2シフトピン30が第1シフトピン21に対して上方に相対移動した状態のMレンジにおいて、第1シフトピン21を押下げ操作したときは、貫通孔25もまた下方移動し、該貫通孔25の上縁部がスプリングピン31と当接して該ピン31ないし第2シフトピン30を下方に押圧するので、上記ボタン3dの押し込み操作により、第1、第2の両シフトピン21,30が連動して共に下方移動することになる。
【0065】
このように、シフトレバー3のMレンジからDレンジへの操作時は、規制解除ボタン3dの押し込み操作が必要なことから、該ボタン3dを押し込まない通常の状態でMレンジ内で手動変速操作を行なっているとき、特に、シフトレバー3を前方に揺動させるシフトアップ操作時に、該レバー3がMレンジから抜け出て、その前方に位置するDレンジへ戻されてしまうというような誤動作が確実に防止される。
【0066】
そして、Mレンジにおいて規制解除ボタン3dを押し込んで両シフトピン21,30を押し下げると、第1シフトピン21と第4規制面42d、及び第2シフトピン30と第2円弧溝46cの前端部との当接が回避されて、シフトレバー3のDレンジへの前方操作が可能となるが、その場合に、上記第2シフトピン30が手動変速時に前後動する第2円弧溝46cが、連通溝46bの上端部から前後方向に延び、そのシフトアップ位置とシフトダウン位置のそれぞれ下部に、図5に示すように、当該第2円弧溝46cを形成する下面46f,46gが中立位置に向けて張り出していることから、第2シフトピン30は、上記シフトアップ位置又はシフトダウン位置にあるときに第1シフトピン21と連動して押し下げられても、上記下面46f又は46gと当接するため下方移動ができず、シフトレバー3が中立位置にあるときにのみ上記連通溝46bを介して下方移動が可能となる。
【0067】
したがって、シフトレバー3のMレンジからDレンジへの操作時には、規制解除ボタン3dの押し込み操作を行なって第1、第2の両シフトピン21,30を共に下方移動させることが必要ではあるが、その下方移動ないしボタン3dの押し込み操作も第2シフトピン30が中立位置にあるときにのみ、つまりシフトレバー3が中立位置にあって、シフトアップ操作又はシフトダウン操作を行なっていないときにのみ可能となるから、手動変速操作の実行中に誤って規制解除ボタン3dの押込み操作がされてもシフトレバー3がMレンジから抜け出てしまうということがなく、結果として、MレンジからDレンジへの誤操作が二段階にガードされることになる。
【0068】
そして、このように、当該変速操作入力装置1においては、第1、第2の二つのシフトピン21,30をシフトレバー3に備え、また各シフトピン21,30とそれぞれ係合する第1、第2の二つのゲートをガイドプレート41に設けて、第1のシフトピン21とゲートとの組で、シフトレバー3のレンジ間の切換え操作を専ら規制し、第2のシフトピン30とゲートとの組で、DモードとMモードとの間の変速モードの切換え操作を規制するように構成したから、これらのレンジ間操作とモード間操作という相互に異質の操作がそれぞれ専用のシフトピンとゲートとの組で分担して行なわれることになり、これによって、各操作の精度及び信頼性の向上が図られることになる。
【0069】
ところで、シフトレバー3をMレンジからDレンジ側に操作するときには、第2シフトピン30を第2ゲートにおける第2円弧溝46cから第1円弧溝46aまで下方移動させる必要があり、このとき、相互に連動する第1シフトピン21もまた同距離だけ下方移動する。一方、第2シフト操作規制機構におけるブロック体62は、リターンスプリング61の付勢力によりスロープ64上で後側ストッパ部材70と当接して後方位置にあり、その係合溝68がガイドプレート41における第4規制面42dと第5規制面43aとの中間位置、つまり第1、第2の両シフトピン21,30が押し下げられるときに必ず位置し、該シフトピン21,30の押下げ操作が可能なMレンジの中立位置の下方に対応する位置で停止している。その結果、第1シフトピン21は、MレンジからDレンジへのシフトレバー3の操作時における押し下げ操作によって、上記ブロック体62の係合溝68内に突入して嵌合し、この状態で、シフトレバー3がMレンジから前方に移動操作されることになる。
【0070】
しかしながら、ブロック体62の前方移動が前側ストッパ部材69により規制され、そのときの位置が、上記係合溝68ないし第1シフトピン21が第3規制面42cに対応する位置、つまりNレンジ位置までとされているので、シフトレバー3がMレンジから勢いよく前方に操作されてDレンジを越えても、図7に示すように、該レバー3はNレンジより前方のRレンジには操作されず、その結果、走行中における前進レンジから後退レンジへという誤操作が回避されることになる。
【0071】
さらに、上記ブロック体62が後側ストッパ部材70と当接して後方位置にあるときには、該ブロック体62の前面が第4規制面42dよりやや前方位置、つまりDレンジ位置にあることから、例えば駐車中でシフトレバー3が最前方のPレンジにあり、ここで運転者が発進しようとして規制解除ボタン3dを押し込み、第1シフトピン21が押し下げられた状態で、該シフトレバー3をPレンジから勢いよく後方に操作したとしても、押し下げられた上記第1シフトピン21がブロック体62の前面と当接してシフトレバー3の後方移動がここで阻止され、該レバー3はDレンジを越えてさらに後方のMレンジには操作されず、その結果、発進時にはまず通常の自動変速モードが優先的に選択、設定されることになる。
【0072】
その結果、シフトレバー3は安定してDレンジに保持され、これにより、運転者がDモードを希望してシフトレバー3を前方のPレンジからこのDレンジに一気に後方揺動させたときに、勢い余ってシフトレバー3がオーバーランして該Dレンジを越え、運転者の意図しないMモードに入るというような不具合が解消される。なお、ここからのちのMモードへの切換えは、規制解除ボタン3dの押下げ操作を解除して第1シフトピン21を上方に移動させ、次に改めてシフトレバー3を後方操作すればよい。
【0073】
このように、上記第2シフト操作規制機構は、シフトレバー3をPレンジから後方操作するときにDレンジを越えて後方のMレンジまで操作させないようにする機能と、シフトレバー3をMレンジから前方操作するときにNレンジを越えて前方のRレンジまで操作させないようにする機能の二つの機能を兼ね備えている。
【0074】
そして、上記可動ブロック体62を始めとするこの第2シフト操作規制機構が、Mモードスイッチ52、シフトアップスイッチ53及びシフトダウンスイッチ54を支持する支持プレート51を利用して、該支持プレート51に備えられているので、部材の共有化、兼用化が図られ、部品点数が徒に増大することが抑制されると共に、組付け時には、先にこれらの部材やスイッチ類を支持プレート51にサブアセンブリしておくことができ、組付け性が改善される。
【0075】
なお、上記のように、MレンジからDレンジへの操作時には、第1シフトピン21はブロック体62の係合溝68と嵌合することになるが、このとき該第1シフトピン21は前述のP,Rレンジ間移動操作時と同様に長穴3f,3fの最下部まで押し下げられ、したがって第2シフトピン30は連動して第1円弧溝46aの下面と当接するところまで下方移動される。
【0076】
さらに、図5に示したように、第2ゲートの第1円弧溝46aにおいて、その上面でDレンジ位置の直後方には下方に張り出す第1膨出部46dが、またその下面でDレンジ位置の直前方には上方に張り出す第2膨出部46eがそれぞれ形成されているから、シフトレバー3を前方のNレンジから規制解除ボタン3dの押し込み操作なしで後方操作するときに、当該第1円弧溝46aの上面に当接している第2シフトピン30と上記第1膨出部46dとが当接して、シフトレバー3の後方操作にDレンジ位置でいったん負荷が作用する効果が得られる。また、シフトレバー3を後方のMレンジから規制解除ボタン3dの押し込み操作をしながら前方操作するときには、その押し込み操作による押下げによって第2シフトピン30は当該第1円弧溝46aの下面に当接し、この第2シフトピン30と上記第2膨出部46eとが当接して、シフトレバー3の前方操作に同じくDレンジ位置でいったん負荷が作用する効果が得られる。
【0077】
これにより、シフトレバー3を前方のRレンジやNレンジから規制解除ボタン3dの押し込み操作なしで後方のDレンジないしMレンジ側に操作する際には、まずDレンジにおいて、該シフトレバー3の操作にワンクッションをおくというような操作感が得られ、運転者に対してDモードを越えてMモードに入ることの注意の喚起や誤操作防止が図られる。また、シフトレバー3を後方のMレンジから規制解除ボタン3dの押し込み操作をしながら前方操作する際にも、まずDレンジにおいて、該シフトレバー3の操作にワンクッションをおくというような操作感が得られ、運転者に対してDモードを越えて中立位置に入ることの注意の喚起や誤操作防止が図られることになる。
【0078】
なお、これらの場合は、シフトレバー3の後方操作又は前方操作に負荷が与えられるだけであるから、運転者が希望するときには、より強くシフトレバーを後方操作あるいは前方操作することにより、DモードからMモードへの切換え又はDモードから中立位置への切換えがそれぞれ可能となる。
【0079】
さらに、同じく図5に示すように、第2シフトピン30がDレンジから後方のMレンジに移動する際に通過する連通溝46bの後縁部46hが緩やかなテーパー面ないし曲面とされている。これにより、シフトレバー3が勢いよく後方操作されて第2シフトピン30がこの連通溝46bの後縁部46hに強い衝撃で当接しても、図中鎖線で示したように、該後縁部を直線状に形成した場合に比べて、該第2シフトピン30が第1円弧溝46aと連通溝46bとの連結部でこじれず、またその当接力の分力が第2シフトピン30に対して第2円弧溝46c方向への付勢力となって働いて、これにより、第2シフトピン30が確実、円滑に第2円弧溝46c内に誘導されることになる。
【0080】
そして、このように、第1シフトピン21と協働してレンジ間操作を規制する第1ゲート、及び第2シフトピン30と協働して変速モード間操作を規制する第2ゲート、並びに上記のようにDレンジにおいてシフトレバー3の操作にワンクッションを付与するための機構、及びシフトレバー3のMレンジないしMモードへの操作を確実化、円滑化するための機構が、全て単一のガイドプレート41に設けられているから、部材の共有化、兼用化が図られ、これらを個々別々に備えた場合に比べて、部品点数の増大を抑制できる。
【0081】
また、以上においては、Mモードにおける手動変速時のシフトレバー3の前後動の衝撃を、第2シフトピン30の両端部と当接してそれぞれ受け止めるガイドプレート41の第2円弧溝46cと、支持プレート51の溝部51aとの形状をほぼ同じとしたが、例えば、ベース部材10及びガイドプレート41を樹脂で一体成形し、支持プレート51を該樹脂より高剛性の金属板で作成したときには、支持プレート51の溝部51aをやや大きく形成して第2シフトピン30がガイドプレート41の第2円弧溝46cと先に当接するように構成するのが好ましい。金属製の支持プレート51とシフトピン30との衝突音が抑制できるからである。なお、支持プレート51もガイドプレート41と同様に樹脂でベース部材10と一体成形してもよく、その場合には、シフトピン30との衝突時に金属音がしないから、第2円弧溝46cと溝部51aとを同形状として、シフトピン30の両端部がこれらに略同時に当接するようにしてよい。
【0082】
また、第2シフト操作規制機構における前後のストッパ部材69,70をベース部材10から一体に膨出成形してもよく、部品点数の抑制が図られる。
【0083】
なお、以上においては、第2シフト操作規制機構をMモードを併設する自動変速機、特にMレンジを個別に設けるものに適用したが、これに限らず、Mモードを有しない自動変速機や、MモードとDモードとを共に所定のレンジ、例えばDレンジで達成するように構成した自動変速機、あるいは前進走行用レンジとして、Dレンジ、3レンジ、2レンジ、1レンジ等の相互に異なる前進走行モードが達成される複数のレンジを備えた自動変速機、又はこれらのモード及びレンジが種々に組み合わされた自動変速機等に適用してもよいことは言うまでもない。
【0084】
次に、図8に基づいて本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、同じ構成要素には同じ符号を用いる。
【0085】
この第2の実施の形態では、第2シフト操作規制機構において可動ブロック体62の後方移動時に該可動ブロック体62と当接する後側のストッパ部材70が後退可能に構成されている。
【0086】
すなわち、該後側ストッパ部材70における支持プレート51側の面には、該プレート51側に突出するピン201が設けられていると共に、支持プレート51には、上記スロープ64や可動ブロック体62の長溝66,66と同様に、前方に高く後方に低い長溝202が形成されており、この長溝202を上記ピン201が貫通し、その先端部がプッシュナット203で係止されている。したがって、この後側ストッパ部材70は、可動ブロック体62と同様、上記ピン201と長溝202とにより案内されながら、該長溝202の範囲で前後に移動可能となっている。また、それに応じて、可動ブロック体62も上記第1実施形態の場合より以上に後方移動可能なように、その長溝66,66が後方に延設されている。
【0087】
そして、後側ストッパ部材70は、支持プレート51との間に介設されたコイルスプリング204によって前方に付勢されており、通常は、可動ブロック体62のリターンスプリング141による後方付勢力と釣り合って、該ブロック体62の係合溝148がMレンジの中立位置に対応して位置し、且つブロック体62の前面がDレンジ位置に対応して位置している。
【0088】
このような構成によれば、ブロック体62が後側ストッパ部材70と釣り合った状態で当接して後方位置にあるときには、該ブロック体62の前面がDレンジ位置にあることから、規制解除ボタンの押し込み操作が行なわれて第1シフトピン21が押し下げられた状態で、シフトレバーがPレンジから後方操作されたときには、その押下げ操作された第1シフトピン21が、図中実線で示すように、このブロック体62の前面と当接して、Dレンジより後方のMレンジへのシフト操作が規制を受けることになるが、運転者が真にMレンジを希望、意図して、上記ボタンの押し込み操作を行なったままで、さらにシフトレバーを強い操作力で後方揺動させたときには、可動ブロック体62及び後側ストッパ部材70がコイルスプリング204の前方付勢力に抗して後退し、上記シフト操作規制が解除されて、DレンジからMレンジへの操作が実現する。
【0089】
したがって、運転者が前方のPレンジからシフトレバーを後方操作してMモードを得ようとする際には、そのレバー操作にDレンジ位置でワンクッションあるというような操作感が得られ、DからMへの切換えの注意喚起ないし誤操作防止が図られる。また、規制解除ボタンを押し込んだままで操作を続行できるので、Dレンジでいったんシフトレバーの後方操作を中止し、第1シフトピン21の押下げ操作を解除した後、改めて再びシフトレバーを後方操作するといったような二段階の操作が不要となる。
【0090】
【発明の効果】
以上のように本願の第1発明によれば、車体前方からPレンジ、Rレンジ、Nレンジがこの順に配置され、さらにこれらの後方に、Dレンジや3レンジ、あるいは、運転者の手動操作に応じて変速を行なう手動変速モード(Mモード)が達成されるMレンジ等の前進走行用レンジが配置されていると共に、シフトレバーに備えられたピン部材とガイドプレートとの協働により該レバーの上記複数のレンジ間操作が規制される一方、運転者の所定操作で該レンジ間操作規制が解除されるように構成されている場合に、シフトレバーが上記レンジ列後方の前進走行用レンジに位置しているときで、該レバー操作の規制が解除されたときには、移動部材がピン部材と連係してシフトレバーの前方操作と共に移動し、その場合に、該移動部材の前方移動が、前方移動規制手段によって、シフトレバーがRレンジまで前方操作されないように規制されるから、結局、シフトレバーが前進走行用レンジから勢いよく前方操作された場合においても、直ちにRレンジに誤操作されるということがなく、前進走行から後退走行という走行上好ましくない操作が回避される。特に、上記前進走行用揺動位置として、予め運転状態に応じて設定されている変速特性に基づき自動的に変速を行なう自動変速モードが達成される揺動位置、つまりDレンジと、運転者の手動操作に応じて変速を行なう手動変速モードが達成される揺動位置、つまりMレンジとが設けられ、Dレンジが前方に、Mレンジが後方にそれぞれ配置されている場合に、シフトレバーが後方のMレンジに位置してその操作規制が解除されたときに、上記移動部材がピン部材と連係するので、結果として、運転者が手動変速から自動変速に戻そうとするときに、シフトレバーが前方のMレンジを越えてさらに前方操作され、Rレンジに誤操作されることが回避されることになる。
【0091】
そして、特に、第2発明によれば、上記前方移動規制手段が、シフトレバーがNレンジまで前方操作されることは許容するので、シフトレバーがRレンジまで前方操作されないなかにおいても、その後方のNレンジまでは操作されることになる。
【0092】
さらに、第3発明によれば、特に、上記前方移動規制手段がより具体化され、該手段は、移動部材の前面と当接することにより該移動部材の前方移動を阻止するように構成されたストッパ部材であって、該ストッパ部材が、車体側部材に一体に膨出して形成されているから、部品点数の増大が抑制され、また組付け作業が省略できる。
【0094】
また、第発明によれば、特に、シフトレバーがMレンジに操作され、手動変速モードが選択されたことを検出する手動変速モード検出手段や、シフトレバーが該Mレンジ内で揺動操作され、シフトアップ動作又はシフトダウン操作がされたことを検出する揺動検出手段等が支持されている支持部材に、上記移動部材も前後動可能に支持されているから、部材の兼用化が図れられ、部品点数の増大が抑制されると共に、これらのスイッチ類や移動部材を上記支持部材に先にサブアセンブリしておくことができて組付け性が向上する。
【0095】
一方、第発明によれば、特に、上記前進走行用揺動位置として相互に異なる前進走行モードが達成される複数の揺動位置が設けられている場合に、シフトレバーが上記前進走行用揺動位置の前方に配置された揺動位置、つまりPレンジ等から操作規制が解除されて後方操作されるときには、上記移動部材とピン部材とが当接して、シフトレバーが上記前進走行用揺動位置において最前方に配置された揺動位置を越えて後方操作されることが規制されるから、例えば発進時等に運転者がレバーを後方操作したとき、まず前進走行用レンジ内で最前方のレンジが優先的に選択されることになる。
【0096】
そして、その場合に、第発明によれば、特に、その優先的に選択されるレンジがDレンジであり、その後方にMレンジが配置されているから、発進時等で非走行レンジからシフトレバーを走行レンジに投入する場合には、まず通常の自動変速モードが選択されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る変速操作入力装置の側面図である。
【図2】 同装置の平面図である。
【図3】 同装置におけるシフトレバーの要部を示す拡大側面図である。
【図4】 同装置におけるガイドプレート及び支持プレート周辺を示す平面図である。
【図5】 図4のa−a線に沿ってみたガイドプレートの拡大側面図である。
【図6】 支持プレート周辺の構造を示す側面図である。
【図7】 可動ブロック体の作用を示す側面図である。
【図8】 本発明の第2の実施の形態に係る変速操作入力装置における可動ブロック体の周辺構造を示す拡大側面図である。
【符号の説明】
1 変速操作入力装置
3 シフトレバー
3d 規制解除ボタン
10 ベース部材
21 第1シフトピン
30 第2シフトピン
41 ガイドプレート
46 第2ゲート
46c 第2円弧溝
51 支持プレート
52 Mモードスイッチ
53 シフトアップスイッチ
54 シフトダウンスイッチ
62 可動ブロック体

Claims (6)

  1. 駐車時、後退走行時、中立時及び前進走行時にシフトレバーがそれぞれ位置する駐車用揺動位置、後退走行用揺動位置、中立用揺動位置及び前進走行用揺動位置が、車体前方からこの順に配置されている自動変速機の変速操作入力装置であって、シフトレバーに備えられたピン部材と協働して該レバーの上記複数の揺動位置間の操作を規制すると共に、運転者による所定の操作によって該シフトレバーの操作規制が解除されるガイドプレートと、上記前進走行用揺動位置に位置するシフトレバーの操作規制が解除されたときに上記ピン部材と連係してシフトレバーと共に移動する移動部材とが設けられ、且つ、シフトレバーが上記後退走行用揺動位置まで前方操作されないように上記移動部材の移動を規制する前方移動規制手段が備えられ、前進走行用揺動位置として、予め運転状態に応じて設定されている変速特性に基づき自動的に変速を行なう自動変速モードが達成される揺動位置と、シフトレバーを中立位置を中心として前後に揺動操作することにより運転者の手動操作に応じて変速を行なう手動変速モードが達成される揺動位置とが設けられ、上記自動変速モード達成位置が手動変速モード達成位置の前方に配置されていると共に、移動部材は、上記手動変速モード達成位置に位置するシフトレバーの操作規制が解除されたときにピン部材と連係し、上記自動変速モード達成位置に位置するシフトレバーの操作規制が解除されたときにはピン部材と連係しないことを特徴とする自動変速機の変速操作入力装置。
  2. 前方移動規制手段は、シフトレバーの中立用揺動位置までの前方操作を許容することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速操作入力装置。
  3. 前方移動規制手段は、移動部材の前面と当接することにより該移動部材の前方移動を阻止するストッパ部材を有し、該ストッパ部材が、車体側部材に一体に膨出して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速操作入力装置。
  4. シフトレバーが手動変速モード達成位置に位置し、且つ該レバーの操作規制が解除されていないときに、シフトレバーが手動変速モード達成位置にあることを検出する手動変速モード検出手段と、シフトレバーの該手動変速モード達成位置内における揺動を検出する揺動検出手段とを支持する支持部材が設けられ、移動部材は、この支持部材に前後動可能に支持されていることを特徴とする請求項に記載の自動変速機の変速操作入力装置。
  5. 前進走行用揺動位置として、自動変速モード達成位置及び手動変速モード達成位置を含んで相互に異なる前進走行モードが達成される複数の揺動位置が設けられていると共に、移動部材は、操作規制が解除されたシフトレバーが上記前進走行用揺動位置の前方に配置された揺動位置から後方操作されるときにピン部材と当接して、該レバーが上記前進走行用揺動位置において最前方に配置された揺動位置を越えて後方操作されることを規制するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速操作入力装置。
  6. 前進走行用揺動位置において最前方に配置された揺動位置は、自動変速モード達成位置であることを特徴とする請求項に記載の自動変速機の変速操作入力装置。
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