JP2876089B2 - 車両用自動変速機の手動選速機構付シフト装置 - Google Patents

車両用自動変速機の手動選速機構付シフト装置

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JP2876089B2 JP2311928A JP31192890A JP2876089B2 JP 2876089 B2 JP2876089 B2 JP 2876089B2 JP 2311928 A JP2311928 A JP 2311928A JP 31192890 A JP31192890 A JP 31192890A JP 2876089 B2 JP2876089 B2 JP 2876089B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両用自動変速機のシフト装置に関し、特
に、通常の変速レンジ切換えと手動の選速とを可能とす
るシフト装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の自動変速機における変速操作部のシフトパター
ンは、パーキング(以下「P」という)、リバース(以
下「R」という)、ニュートラル(以下「N」とい
う)、ドライブ(以下「D」という)の各レンジのほか
に、山道等でエンジンブレーキを働かせるセカンド(以
下「S」という)、ロー(以下「L」という)といった
レンジが直列した経路に沿い並べられたIパターンで構
成されている。
そして、現状の自動変速機は、その摩擦係合要素を作
動させる油圧サーボ制御回路中におけるマニュアルバル
ブの機械的切換えにより、P、R、N、D、S、Lの各
レンジを定めるレンジの切換えと、電子制御で前記油圧
サーボ制御回路中のソレノイドバルブを車速とスロット
ル開度に応じて動作させて、前記定められたレンジ内の
特定の速度段を選択する選速との2つの組合せによる変
速を行う構成とされている。そして、走行レンジに当た
るD、S、Lレンジでは各レンジ内での選速が自動的に
行われる。
これに対して、最近、より人間の感性に適合した走行
を実現すべく、積極的にドライバーの意志を走行に反映
させることや運転の面白味を考慮して、特定の速度段の
意図的選択を可能とする手動選速機構を付加したシフト
装置が開発されている。
このようなシフト装置の一例として、特開平2−8545
号公報に開示された技術がある。この装置は、シフトレ
バーを通常のIパターンに沿う第1のシフト路内で旋回
させることにより従来どおりの自動変速を行い、シフト
レバーを横道を経て第1のシフト路と平行な第2のシフ
ト路に切換えてからそのシフト路内で旋回させることに
より手動選速を行うものである。そして、この装置で
は、前記第1のシフト路内でのシフトレバーの旋回が機
械的に変速機に伝達され、第2のシフト路内でのシフト
レバーの旋回はスイッチ手段を構成するセンサで検出さ
れて電気的に変速機に伝達される。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記シフト装置では、シフトレバーと
その第1のシフト路内の動きを変速機に伝達する連行部
材との結合がシフトレバーの横道への移行により解除さ
れた際に、連行部材を結合解除時の位置に拘束保持して
おく手段が設けられていないため、シフトレバーを第1
のシフト路に戻す際の再結合が位置ずれにより円滑さを
欠くようになるおそれがある。
このような事情に鑑み、本発明は、シフトレバーによ
る手動選速操作から自動変速操作への復帰が円滑に行わ
れ、しかも手動選速操作中に車体に加わる衝撃等により
自動変速機のマニュアルバルブが不用意に切換えられる
ことを防止した車両用自動変速機の手動選速機構付シフ
ト装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、車体に取付け
られる静止部材と、該静止部材に設けられた第1の軸回
りに揺動可能に支持され、自動変速機のマニュアルバル
ブに接続される揺動リテーナと、前記第1の軸に回転自
在に設けられた交叉スリーブに前記第1の軸と直交する
ように第2の軸が設けられ、前記第1及び第2の軸回り
に回転自在に支持されたシフトレバーとを備え、前記シ
フトレバーの前記第2の軸回りの回転により自動変速と
手動選速との切り換えが可能な車両用自動変速機の手動
選速機構付シフト装置において、前記揺動リテーナに支
持され、前記シフトレバーの前記第2の軸回りの回転に
より前記揺動リテーナに対しスライドして前記静止部材
に係脱し、前記揺動リテーナを前記静止部材に固定又は
解放するロックプレートを有し、該ロックプレートは、
前記シフトレバーが挿通する長孔を有し、前記シフトレ
バーは、前記第2の軸回りの回転時に、前記長孔におい
てロックプレートと当接し、該ロックプレートと連動す
ることによって、該ロックプレートを揺動リテーナに対
しスライドさせて前記静止部材に係合し、前記揺動リテ
ーナを前記静止部材に固定することを特徴とする。
更に、前記シフトレバーと前記揺動リテーナは、前記
ロックプレートが前記静止部材に係合しない状態で、前
記第1の軸回りの回転に対して係合しており、前記ロッ
クプレートが前記静止部材に係合した状態で、前記シフ
トレバーと前記揺動リテーナとの前記第1の軸回りの回
転に対する係合が解除され、前記シフトレバーは、前記
ロックプレートの長孔に沿って前記第1の軸回りの回転
可能となり、該回転により前記手動選速の複数の変速段
位置を選択する構成とすることができる。
また、前記揺動リテーナは、前記第2の軸方向に延
び、前記ロックプレートを支持する一対の溝付鍔を有
し、前記ロックプレートは、前記シフトレバーの前記第
1の軸回りの回転により前記溝付鍔で係合して前記揺動
リテーナに連結され、前記シフトレバーの前記第2の軸
回りの回転で前記溝付鍔に案内されてスライドする構成
とすることもできる。
そして、前記静止部材は、孔を有し、前記ロックプレ
ートは、前記シフトレバーの前記第2の軸回りの回転に
より前記孔に係脱する摺動規制面を有する構成としても
よい。
〔作用及び発明の効果〕
上記請求項1の構成によると、ロックプレートに設け
られた長孔にシフトレバーが挿通されているため、シフ
トレバーの第2の軸回りの回転に際し、シフトレバーが
長孔においてロックプレートに当接し、ロックプレート
はシフトレバーと一体で連動し、シフトレバーの第2の
軸回りの回転により自動変速と手動選速との切り換えが
可能で、揺動リテーナに支持されたロックプレートがシ
フトレバーの第2の軸回りの回転により揺動リテーナに
対してスライドして静止部材に係脱し、揺動リテーナを
静止部材に固定又は解放する。したがって、シフトレバ
ーの第2の軸回りの回転により自動変速から手動選速に
切り換えた際には、マニュアルバルブに連結する揺動リ
テーナがロックプレートにより静止部材に固定されるた
め、車体に加わる衝撃等によりマニュアルバルブが不用
意に切り換えられることがない。また、手動選速操作か
ら自動変速操作に復帰させる際にも、揺動リテーナの位
置決めがされているために、シフトレバーと揺動リテー
ナとの円滑な再係合が保障できる。しかも、この構成に
よると、シフトレバーの変位をロックプレートに直接伝
達する機構となるため、経時劣化のおそれなく安定的に
揺動リテーナを静止部材に固定、解放することができる 更に、請求項2の構成によると、ロックプレートが静
止部材に係合しない状態では、シフトレバーと揺動リテ
ーナが第1の軸回りの回転に対して係合していること
で、シフトレバーと揺動リテーナの連動による自動変速
レンジ位置の切り換えが可能となり、また、ロックプレ
ートが静止部材に係合した状態で、シフトレバーはロッ
クプレートに設けられた長孔に沿って第1の軸回りに回
転可能となり、手動選速の複数の変速段位置が選択可能
となる。
また、請求項3の構成によると、揺動リテーナに設け
られた溝付鍔に案内されて、ロックプレートは確実に第
2の軸回りの回転のみに連動してスライド可能となる。
そして、請求項4の構成によると、ロックプレートの
摺動規制面が静止部材の孔に係合して、手動選速のため
のシフトレバーの第1の軸回りの回転の際に、揺動リテ
ーナを確実にロックすることができる。
〔実施例〕
以下、図面に沿い、本発明の実施例について説明す
る。
第1図及び第2図は本発明の一実施例の全体構造を示
すもので、第1図はその分解斜視図、第2図はその各構
成部材を重合わせて示すもので、(a)は側面図、
(b)は背面図、(c)は平面図である。なお、以下の
実施例の説明において、前後、左右、上下等の表現は、
説明の便宜上実施例装置の車両への配設状態に則した記
載としたものであって、これらの表現は本発明の思想を
限定するものではない。
第1図に示すように、このシフト装置は、図示しない
車体に取付けられる静止部材1と、静止部材1に設けら
れた第1の軸(以下「左右軸」という)X回りに前後揺
動可能に支持された揺動リテーナ2と、左右軸X及びこ
れと直交する第2の軸(以下「前後軸」という)Y回り
に前後左右回転自在に支持され前後軸Y回りの左右回転
により揺動リテーナ2に係脱するシフトレバー3と、シ
フトレバー3の回転を検出する手段としてスイッチボッ
クス4とを備えている。
そして、シフトレバー3の前後軸回りの左右回転によ
りスライドして揺動リテーナ2を静止部材1に係脱させ
るロックプレート5が揺動リテーナ2に支持して設けら
れている。
さらに各部の詳細な構成について説明すると、先ず、
静止部材1は、図示しない車体にボルト止めされる皿状
の支持部11(第2図参照)と、その上面に溶接固定され
た前方が開いたコ字状の本体部12とから構成されてい
る。そして、支持部11にはその中央部で下方に突出する
一対のブラケット111を切起こし形成され、ブラケット1
11には左右軸Xを構成する軸ボルト112を挿通するボル
ト孔113が穿設されている。本体部12の左右一対の側壁
の上方には孔121が打抜き形成され、孔の前後面がロッ
クプレート5の揺動ロック面122を構成している。さら
に、本体部12の左方の側壁中央部には、インヒビット孔
123が打抜き形成されており、この孔の上面がインヒビ
ットカム面を構成している。
次に、揺動リテーナ2は、下方が開いたコ字状に構成
された本体21と、その上壁に4隅をボルト止めされるプ
ラスティック製のゲートプレート22と、その右側壁内下
端に溶接固定されたマニュアルバルブ連結部材23(この
部材と自動変速機との接続関係については後に詳記す
る。)とからなる。本体21の両側壁下方には前記ボルト
112を挿通する孔211が穿設され、両側壁前方の縁から突
出してスイッチボックス4を取付支持するブラケット21
2が形成され、さらに左側壁には、インヒビットプレー
ト7(後に詳記する)の摺動孔72に係合してその上下動
を案内する3個のガイドポスト213が取付けられてい
る。本体21の上壁にはシフトレバー3を挿通する孔214
と、ディテントカム223(後に詳記する)を挿通する孔2
15が打抜き形成されており、さらに上壁から左方に突出
して一対のバネ支持突起部216が形成されている。一
方、ゲートプレート22には、シフトレバー3を挿通され
る孔221と、孔221と直交する方向にロックプレート5を
摺動案内する一対の溝付鍔222と、下面から突出しその
下面にカム面を備えるディテントブロック223が形成さ
れている。孔221は、I形の孔をそれらの中央部で相互
に接続したH形に形成されており、孔の接続部の前後長
はほぼそこに挿通されれるシフトレバーの連結部32の前
後幅に相当する寸法とされている。したがって、シフト
レバー3がゲートプレート22の孔の接続部に位置した状
態で左右軸回りに前後回転させられるとき、シフトレバ
ー3の動きはゲートプレート22を介して本体21に伝達さ
れる。
ロックプレート5は、プラスティック製で十字状に構
成されており、その中央にはシフトレバー3の連結部32
を挿通させるI形の長孔53が形成されている。長孔53の
幅は長孔内に挿通されたシフトレバーの連結部32の左右
幅にほぼ相当しており、長さはゲートプレート22の溝付
鍔222の間隔とほぼ一致している。したがって、ロック
プレート5はシフトレバー3が前後軸Y回りに左右回転
するときには溝付鍔222に案内され、連動してゲートプ
レート22の孔221と直交する方向に摺動するが、シフト
レバー3が左右軸X回りに前後回転するときにはシフト
レバー3の動きとは連動しない。
シフトレバー3は、操作ノブを取付けられたステム31
と、その下端に溶接固定された連結部32と、その下端に
ボルト止めされたコ字状の腕部33とを備えている。そし
て、ステム31の下部には従来のシフトレバーと同様にイ
ンヒビットピン34が上下動可能に配設されている。ま
た、連結部32の上縁にはスイッチボックス4を切換作動
させる操作腕35が溶接固定されており、その先端には球
状部351が形成されている。腕部33は前後軸Y回りに左
右回転可能とすべくスリーブ部62を挿通する軸ボルト63
を介して交叉スリーブ6に支持されている。
交叉スリーブ6は、左右軸Xを構成するボルト112と
前後軸Yを構成するボルト63とを挿通する互いに直交し
たスリーブ部61,62を備えており、スリーブ部61の左方
上面から起立してディテントプランジャ機構64が設けら
れている。この機構64は、前記ディテントブロック223
と協働してシフトレバー3の揺動リテーナ2に対するデ
ィテント機構を構成するものであり、スプリングにより
押上げられるプランジャ641の上端がディテントブロッ
ク223の下向きカム面と協働してシフトレバー3の各選
速位置への保持と、各選速位置間を移動する際の節度感
を生じさせるためのものである。さらに、スリーブ部62
と平行にスリーブ6の右方上面から後方に延びるトーシ
ョンスプリング当接部材65が設けられている。この当接
部材65は、スリーブ62の後部外周にコイル部を巻回され
たトーションスプリング66の両作動端661,662の間に挟
み込まれてそれらを支持するものであり、前記腕部33に
は、これと同様のトーションスプリング当接部材331が
前方に突出して設けられている。したがって、シフトレ
バー3が交叉スリーブ6に対して左右に回転させられる
と、当接部材331がトーションスプリング66の両作動端6
61,662の何れか一方を引離すのに対して、作動端の他方
は当接部材65に支持されているので、シフトレバー3に
はこのトーションスプリング66による中立復帰力が作用
する。
インヒビットプレート7は、そのほぼ中央部に、静止
部材本体部12の前記インヒビット孔123に挿通され、イ
ンヒビットカム面と協働してインヒビット機構を構成す
るプレートピン71を植設されており、その両側には、揺
動リテーナ2の本体21に取付けられたガイドポスト213
を嵌挿する長孔72が打抜き形成され、上部には前記ロッ
クプレート5の十字形の左右耳部が挿通する孔73が打抜
き形成されており、さらに下端の両側にはバネ支持突起
74が形成されている。なお、インヒビットプレート7の
上縁75は上昇位置において左右軸Xを中心とする円弧状
に形成され、シフトレバー3の揺動によるインヒビット
ピン34との干渉をさけながら、その変位をインヒビット
プレート7に伝達する役割をはたしている。
第3図は前記マニュアルバルブ連結部材と自動変速機
との連結機構を示す斜視図であって、前記のマニュアル
バルブ連結部材23は、コントロールロッド81を介してマ
ニュアルシャフト82の一端に取付けられたアウターレバ
ー83に連結されている。マニュアルシャフト82の他端に
はディテントレバー84が取付けられ、これとバルブボデ
ィ85内を摺動するマニュアルバルブ86がロッド87を介し
て連結されている。ディテントレバー84の周面にはカム
ノッチ841が形成され、このカムノッチ841に作動端を当
接してディテントスプリング88が配設されている。
本体部21のブラケット212にはスイッチボックス4が
ネジ止めされている。第4図はスイッチボックスの詳細
を分解斜視図で示すもので、このスイッチボックス4
は、ケース41と、その内部を摺動するスライダ42と、プ
リント回路基板(以下「PCボード」という)43とを備え
ており、スライダ42にはコンタクトプレート45が取付け
られ、ケース41とスライダ42との間にはスライダガイド
44が介装されている。スライダガイド44は、その上面に
突設された図示しない突起ケース41の下面に刻設された
ガイド溝412に嵌合案内されてケース41内を前後に摺動
し、スライダ412がケース開口411から上方へ抜出すのを
防ぐ抜止めとスライダ42の左右への案内手段を構成して
いる。スライダ42は、そのブロック部421上面から起立
してケース開口411を通し外部へ突出する継手部422を有
し、この内部に形成された円筒面423(第1図参照)に
操作腕35の球状部351が摺動自在に嵌合している。スラ
イダ42のブロック部421には前方2箇所、後方1箇所の
切欠き422〜424が設けられ、コンタクトプレート45の突
片部451〜453がこれら切欠きに嵌合し、突片部451〜453
に設けられた切起こし部(その中の1つを符号454で示
す)が前記切欠き422〜424の段部(その中の1つを符号
425で示す)に係合して抜止め支持されている。コンタ
クトプレート45の下面には三角形の頂点に位置して3個
の接点455〜457が突設形成されており、これら接点の背
後に、スライダ42のブロック部421に形成された孔内に
収容されたスプリング46が圧縮状態で配設されている。
したがって、コンタクトプレート45の3個の接点455〜4
57は、適宜のバネ力によりPCボード43に圧接されてい
る。なお、図示を省略してあるが、ケース41後方の段部
には接続端子が配設されている。
第5図はPCボードの回路パターンとそれに接触する3
個の接点の位置関係を示す平面図であり、図に示すよう
に、PCボード43は互いに分離した8個の導体部431,432,
433a,433b,433c,434,435,436を備えている。中央の導体
部431は常にコンタクトプレート45の何れかの接点と接
触し、他の導体部は、コンタクトプレート45の移動によ
り、残る2つの接点の何れかに接触する。この例では、
導体部432が第1速用、434が第2速用、435が第3速
用、436が第4速用であり、3つに分割された接点433a,
433b,433cはD用である。各接点は、シフトレバーのP,
R,N,D位置において、図に○を付したDで示す位置関係
にある。
次に、このように構成されたシフト装置の動作につい
て順を追って説明する。
第6図(a)〜(d)はシフト装置の各部材の動きを
示すべくそれらを重合わせて示す側面図、第7図はシフ
ト装置のロックプレートの動作を示す平面図である。な
お、第7図において揺動リテーナの傾斜により生じる各
部材の傾きは無視して示されている。
第6図(a)及び第7図(a)はP位置を示してお
り、この位置で、揺動リテーナ2は最も前方に揺動傾斜
した状態にあり、シフトレバー3はロックプレート5に
より左右方向を位置決めされ、ゲートプレート22のH形
の孔221の接続部に位置している。そして、インヒビッ
トプレート7のプレートピン71は図には示されていない
が、第1図に示すインヒビット孔123のカム面の最も前
方のノッチに嵌まってインヒビット状態にある。
そのP位置からノブのボタンを押しながらシフトレバ
ー3を後方へ引くと、インヒビットピン34の押下げでイ
ンヒビットプレート7の上縁75が下方へ押され、インヒ
ビットプレート7はその長孔72をガイドポスト213に案
内されて下降し、プレートピン7はインヒビット孔123
のカム面の最も前方のノッチから外れる。そして、シフ
トレバー3とゲートプレート22とはH形の孔221の中央
接続部で前後方向に係合しているため、揺動リテーナ2
はシフトレバー3と共に後方へ揺動し、R位置、N位置
を経て第6図(b)に示すD位置に達する。この間、シ
フトレバー3の左右方向への回転は、第7図(a)に示
すように、ロックプレート5の回転規制面51と本体部12
の側壁内面との当接摺動により規制される。この動作
で、第3図に示すように、マニュアルバルブ連結部材23
は左右軸X回りに前後揺動し、その下端に連結されたコ
ントロールロッド81を前方へ押出すためアウターレバー
83は、矢印で示すように図示反時計回りに揺動し、マニ
ュアルシャフト82及びディテントレバー84の同方向への
揺動によりロッド87を後退させる結果、マニュアルバル
ブ86は切換え操作される。この操作における節度感は、
ディテントレバー84の動作に抗するディテントスプリン
グ88のバネ力により与えられる。これまでの操作は、従
来の自動変速機のシフト装置の操作と格別異なるもので
はない。
シフトレバー3がD位置に達すると、ロックプレート
5の回転規制面51は本体部21の側壁に形成された孔121
に合致した位置となるため、ロックプレート5の左右回
転規制が解かれて、回転が許容されるようになる。
この位置で、第1速を選択するには、シフトレバー3
を左に倒し、次いで前方に押す操作を行う。この左に倒
す動作で、シフトレバー3はロックプレート5を左方へ
押すため、その左方への摺動により揺動規制面52が本体
部12の孔121の揺動ロック面122に係合し、揺動リテーナ
2の前後揺動は規制され、シフトレバー3だけが規制さ
れない状態となる。この動作の際に、シフトレバー3に
固定された操作腕35の球状部351はスイッチボックス4
のスライダ42を左方へ摺動させる。なお、このとき、シ
フトレバー3にはトーションスプリング66(第1図及び
第2図(a),(b)参照)による中立復帰バネ力がか
かるため、従来のマニュアルシフト装置と同様の抵抗感
が運転者に伝えられる。そして、次の前方へ押す動作で
は、第7図(b)に示すように、シフトレバー3の連結
部32は、ロックプレート5の長孔53に沿って前方へ移動
し、スイッチボックス4のスライダ42を前方に移動させ
る、その際、交叉スリーブ6のプランジャ641はディテ
ントカム223のカム面の中央のノッチから前方のノッチ
へ中間の山部を乗越えて移動するが、そのときのプラン
ジャ押上げスプリングのバネ力による操作抵抗が節度感
として運転者に伝えられ、P位置からD位置までの切換
えの際にディテントスプリング88とカムノッチ841(第
3図参照)とにより得られると同様のシフト感覚を得る
ことができる。当然ながらディテントプランジャ機構64
とディテントカム223とはディテント機能を果たし、シ
フトレバー3を第1速位置に保持する。これら両方の動
きで、スイッチボックス4のスライダ42は左前方へ移動
するため、第5図にで示すように、各接点は移動し、
コンタクトプレート45の接点456は導体部432と接触し、
接点457を介して導体部431と導体部432とが導通し、第
1速信号を出力する接続関係となる。一方、第3図に示
すマニュアルバルブ連結部材23は揺動リテーナ2の静止
部材1への拘束により不動であるため、コントロールロ
ッド81を介してのマニュアルバルブ86の切換えは生じな
い。
次に、第6図及び第7図に戻って、第2速を選択する
には、シフトレバー3を左に倒し、次いで後方に引く操
作を行う。この左に倒す動作では前記と同様揺動リテー
ナ2の前後揺動は規制され、シフトレバー3だけが規制
されない状態となる。この動作の際に球状部351はスイ
ッチボックス4のスライダ42を左方へ摺動させる。そし
て、次の後方へ引く動作では、第7図(c)に示すよう
に、シフトレバー3の連結部32は、ロックプレート5の
長孔53の沿って後方へ移動し、スイッチボックス4のス
ライダ42を後方へ移動させる。これら両方の動きで、第
5図に示すコンタクトプレート45の各接点はの経路で
移動する。すなわち、接点456は左後方へ移動するた
め、接点456と接点457を介して導体部431と導体部434が
導通し、第2速信号を出力する接続関係となる。この場
合もマニュアルバルブ連結部材23は揺動リテーナ2の静
止部材1への拘束により不動であるため、コントロール
ロッド81を介してのマニュアルバルブ86の切換は生じな
い。
第3速の選択は前記第2速の場合とD位置を中心とし
て点対称の動きとなり、D位置からレバーを右に倒し、
次いで前方へ押す操作となる。このときの各部材の動作
及び機能は、前記動作説明から推して明らかであるの
で、冗長を避けるため順を追った説明を省略するが、シ
フトレバー3及びロックプレート5の位置は第6図
(c)及び第7図(d)に示すようになり、スイッチボ
ックス4のスライダ42は右前方の位置をとり、コンタク
トプレート45の各接点はの経路をとり、第3速信号を
出力する接続関係となる。
そして、第4速の選択は前記第1速の場合とD位置を
挟んで点対称の動きとなり、シフトレバー3の位置は、
第6図(d)に示す位置となる。この場合、スイッチボ
ックス4のスライダ42は右後方の位置をとり、コンタク
トプレート45の接点はの位置となり、第4速信号を出
力する接続関係となる。
このようにして得られた選速信号は、通常の自動変速
機においてDレンジで車速とスロットル開度に応じて出
力される変速信号と同様に処理され、変速用ソレノイド
バルブの制御に用いられる。
以上、詳説したように、このシフト装置では、十字状
に構成されたロックプレート5の左右耳部が自動変速の
際にシフトレバー3のIパターンに沿う動きの案内手段
としての機能を果たすとともに、手動選速操作の際に揺
動リテーナ2のロック手段としての機能をも果たすた
め、単一の部材に2つの機能を持たせることによる装置
のコンパクト化が達成される。また、このようなロック
プレート5と静止部材1との関連配置により、シフト装
置を車両のセンターコンソール100(第6図(a)参
照)内に収容可能なものとしているので、外観を考慮す
る必要なく、ロック機構としての十分な強度を確保する
ことができるばかりでなく、センターコンソール100の
アッパープレートに強度を持たせて案内手段とせざるを
得ない従来のものと比して、アッパープレート101のデ
ザイン上の制約をなくすことができる副次的な効果も得
られる。さらに、この実施例のスイッチ配置によれば、
スイッチボックス4を揺動リテーナ2に取付けることで
P,R,N,D位置間のシフトレバー3の移動中のスイッチボ
ックス4とシフトレバー3の相対移動をなくし、スイッ
チ接点に要求されるストロークを最小限に抑えることが
できるため、スイッチボックス4の小型化をも達成して
いる。
以上、本発明を一つの実施例に基づき詳説したが、本
発明は上記実施例の開示内容のみに限定されることな
く、特許請求の範囲に記載の事項の範囲内で種々に細部
の具体的構成を変更して実施可能なものであることはい
うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の全体構造を示す分解斜視
図、第2図は各構成部材を重ね合わせて全体構造を示す
もので、(a)は側面図、(b)は背面図、(c)は平
面図、第3図は実施例装置の自動変速機への連結態様を
示す斜視図、第4図は実施例装置のスイッチボックスの
分解斜視図、第5図はスイッチボックス内のPCボードの
平面図、第6図は実施例装置の動作を順を追って示す側
面図、第7図は実施例装置のロックプレートの動作を示
す平面図である。 1……静止部材、2……揺動リテーナ、3……シフトレ
バー、4……スイッチボックス(スイッチ手段)、5…
…ロックプレート、6……交叉スリーブ、7……インヒ
ビットプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 59/00 - 59/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に取付けられる静止部材と、 該静止部材に設けられた第1の軸回りに揺動可能に支持
    され、自動変速機のマニュアルバルブに接続される揺動
    リテーナと、 前記第1の軸に回転自在に設けられた交叉スリーブに前
    記第1の軸と直交するように第2の軸が設けられ、前記
    第1及び第2の軸回りに回転自在に支持されたシフトレ
    バーとを備え、 前記シフトレバーの前記第2の軸回りの回転により自動
    変速と手動選速との切り換えが可能な車両用自動変速機
    の手動選速機構付シフト装置において、 前記揺動リテーナに支持され、前記シフトレバーの前記
    第2の軸回りの回転により前記揺動リテーナに対しスラ
    イドして前記静止部材に係脱し、前記揺動リテーナを前
    記静止部材に固定又は解放するロックプレートを有し、 該ロックプレートは、前記シフトレバーが挿通する長孔
    を有し、 前記シフトレバーは、前記第2の軸回りの回転時に、前
    記長孔においてロックプレートと当接し、該ロックプレ
    ートと連動することによって、該ロックプレートを揺動
    リテーナに対しスライドさせて前記静止部材に係合し、
    前記揺動リテーナを前記静止部材に固定することを特徴
    とする車両用自動変速機の手動選速機構付シフト装置。
  2. 【請求項2】前記シフトレバーと前記揺動リテーナは、
    前記ロックプレートが前記静止部材に係合しない状態
    で、前記第1の軸回りの回転に対して係合しており、 前記ロックプレートが前記静止部材に係合した状態で、
    前記シフトレバーと前記揺動リテーナとの前記第1の軸
    回りの回転に対する係合が解除され、前記シフトレバー
    は、前記ロックプレートの長孔に沿って前記第1の軸回
    りに回転可能となり、 該回転により前記手動選速の複数の変速段位置を選択す
    ることを特徴とする請求項1記載の車両用自動変速機の
    手動選速機構付シフト装置。
  3. 【請求項3】前記揺動リテーナは、前記第2の軸方向に
    延び、前記ロックプレートを支持する一対の溝付鍔を有
    し、 前記ロックプレートは、前記シフトレバーの前記第1の
    軸回りの回転により前記溝付鍔で係合して前記揺動リテ
    ーナに連結され、前記シフトレバーの前記第2の軸回り
    の回転で前記溝付鍔に案内されてスライドすることを特
    徴とする請求項1又は2記載の車両用自動変速機の手動
    選速機構付シフト装置。
  4. 【請求項4】前記静止部材は、孔を有し、 前記ロックプレートは、前記シフトレバーの前記第2の
    軸回りの回転により前記孔に係脱する摺動規制面を有す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用自動変
    速機の手動選速機構付シフト装置。
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