JP3751565B2 - 化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、使用感触に優れる紫外線防御剤を配合した化粧料に関する技術分野の発明である。より詳細には、使用感触が格段に向上し、化粧持ちも良好であり、さらに紫外線防御効果の高い化粧料に関する技術分野の発明である。
【0002】
【従来の技術】
一般に、粉体固形化粧料については、無機及び有機粉体の白色体質顔料に着色剤とを混合したものに、バインダーとしての油性成分を少量配合して混合した後、粉砕したものを圧縮成型するため、粉体粒子同士が比較的強固に結合している。そのため塗布時の力では不均一な粒子の崩壊しか得られないため、塗布した場合に粒子と皮膚の密着性が乏しく、均一な被膜が形成されないため美しい仕上がりが得づらい。そこで、皮膚への密着性を向上させるためには、摩擦係数を大きくすることが考えられるが、この方法ではなめらかな伸び、広がりが得られず優れたメークアップ化粧料とはなりえない。
【0003】
また、メークアップ化粧料としては化粧持ちが重要な項目となっており、汗・水・皮脂に強くするために、現在ではシリコーン油やシリコーン樹脂などが、多く用いられている。この方法では汗・水に対しては良好な結果が得られているが、皮脂に関してはシリコーン油やシリコーン樹脂に対しても混和性が高く化粧崩れの原因となり充分な持続性はえられていない。
【0004】
また近年、紫外線の人体に対する悪影響が一般的に認知されるようになり、紫外線に対する防御を重視する傾向が強まっている。しかもフロンガスなどによるオゾン層の破壊により今後ますます紫外線量が増加することが予想される。現在必要とされている高い紫外線防御効果を発揮させるためには、多量の紫外線防御剤を配合することが近道である。しかしながら、紫外線防御剤のうち,主に紫外線を散乱させる紫外線散乱剤を配合した製品においては、均一に製品中に分散されることでその効果が得られるため、効率的に分散させることが求められている。また、多量に紫外線散乱剤を配合するとざらついたり、伸びのなめらかさが損なわれるという使用感触上の問題点がある。
【0005】
また、紫外線防御剤のうち、主に化学的吸収により紫外線を吸収する紫外線吸収剤は、比較的大分子量の油性成分で、そのほとんどはべたつきを伴う性質を有するため使用感触上少ない配合量が望ましい。また、安全性の面からも多量の配合は望ましくない。これらの紫外線防御剤を長時間皮膚上に残す化粧持ちは、効果の持続性と言う面で大変重要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明が解決すべき課題は、粉体固形化粧料において良好な使用感触で美しい仕上がりを得ること、さらに化粧持ちを向上する手段を提供することである。しかも高い紫外線防御効果が得られると共に、安全性が良好であることを目的としている。
【0007】
【問題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の状況に鑑み優れた使用感触と紫外線防止効果を持つ化粧料を得るべく鋭意検討を行った結果、含フッ素オレフィン樹脂粉体と部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物及び紫外線防御剤を含有することにより、なめらかな伸びと良好な密着性を両立し、使用感触が良好で化粧持ちおよび紫外線防御効果に優れた粉体固形状化粧料組成物を得ることができた。また、本組成物においては紫外線防御剤の配合量が比較的少なくても十分な紫外線防御効果が得られるため安全性の向上がはかれることも見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
含フッ素オレフィン樹脂粉体と部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物及び紫外線防御剤を含有することにより、含フッ素オレフィン樹脂粉体の潤滑効果、撥水撥油効果と部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物のクッション性と撥水撥油効果が組成物に優れた使用感触を与え、紫外線防御剤と併用した場合には、酸化チタン等の無機系紫外線散乱剤の分散性向上やメトキシケイ皮酸オクチル等の有機系紫外線吸収剤の塗膜均一化に相乗的な効果を持つことが見出された、しかも皮膚上での塗膜が長時間維持されるため粉体固形化粧料において一層有効である。
【0009】
本発明に使用される含フッ素オレフィン樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサンフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等が挙げられるが、特にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)が好ましい。これらの含フッ素オレフィン樹脂粉体は、配合することで摩擦を低下させる作用があるため、全粉体中の内部潤滑剤となり凝集しやすい無機系紫外線散乱剤である微粒子酸化チタン、酸化亜鉛を全体に均一に分散させることが可能になり、高い紫外線散乱効果が得られる。同時に摩擦の低下作用により皮膚への塗布時に軽い力で伸展し均一な被膜が得られる。また、含フッ素オレフィン樹脂粉体は、撥水、撥油性があり皮膚上の汗、皮脂と混和せず良好な化粧持ちがえられる。
【0010】
これらの含フッ素オレフィン樹脂粉体は、平均粒子径が10μm 以下、特に1.0〜5.0μmであるのが好ましい。また、これらの含フッ素オレフィン樹脂粉体は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、全組成中に0.1〜50.0重量%、特に1.0〜20.0重量%配合すると、撥水性、撥油性、密着性、潤滑性、伸展性、安定性等の面で好ましい。
【0011】
本発明に使用される部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、シリコーン油に不溶であるが、膨潤することが可能であるオルガノポリシロキサン重合物であり、オルガノハイドロジェンポリシロキサンと脂肪族不飽和基含有オルガノポリシロキサンを従来公知の一般的な付加反応を用いて一部に3次元架橋構造を持たせるように重合させればよい。例えば、メチルハイドロジェンポリシロキサンとメチルビニルポリシロキサンを各々の反応基であるであるケイ素原子と結合した水素基、ビニル基のモル比で1:3〜3:1で配合し、白金などの触媒を添加して加温し、重合させることで目的とするシリコーン油に不溶であるが、膨潤することが可能である、ゆるやかな3次元構造を持つ部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物が得られる。
【0012】
オルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、RSiO−、−(RSiO)−、−(RHSiO)−、−SiR(但し、p=10〜500,q=2〜50。Rとしては、水素、メチル基、エチル基、プロピル基、等のアルキル基やフェニル基等のアリール基または、これらの基の水素原子をハロゲンや、シアノ基で置換したもの等)の単位を含んでなるもので、特にメチルハイドロジェンポリシロキサンは好適である。
【0013】
脂肪族不飽和基含有オルガノポリシロキサンの不飽和基としては、ビニル基、アリール基、ポリオキシアルキレン基等があげられるが、一般的にビニル基を不飽和基として持つメチルビニルポリシロキサンが好適である。
【0014】
得られた部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、固形粉体化粧料に配合した場合高いクッション性を持つため、皮膚上に塗布するとき一定の膜厚が得られやすく効果的に紫外線防御効果を得ることができる。しかもソフトな使用感触で良好な使用感触を得ることができる。また、撥水性を持つため化粧持ちも良好である。本発明に好適な部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物としては、メチルハイドロジェンポリシロキサンとメチルビニルポリシロキサンから得られる部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物である(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーがあげられる。
【0015】
これらの部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物は、全組成中に0.1〜10.0重量%、特に1.0〜5.0重量%配合すると、撥水性、撥油性、密着性、潤滑性、伸展性、安定性等の面で好ましい。
【0016】
本発明化粧料中に、配合する紫外線防御剤は、特に限定されるものではなく、例えば以下のような紫外線防御剤を本発明化粧料中に配合することができる。すなわち紫外線吸収剤としては、例えばオクチルシンナメート、エチル-4- イソプロピルシンナメート、メチル-2,5- ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4- ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-
ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p- メトキシシンナメート、イソプロピル-p- メトキシシンナメート、イソアミル-p- メトキシシンナメート、オクチル-p-
メトキシシンナメート、2-エトキシエチル-p- メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート等の桂皮酸系紫外線吸収剤;2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2'-
ジヒドロキシ- メトキシベンゾフェノン、2,2'- ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシベンゾフェノン、2,2',4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-
メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン-5- スルホン酸塩、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4'-フェニル-
ベンゾフェノン-2- カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n- オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3- カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAメチルエステル等のパラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;3-(4'-メチルベンジリデン)-d-
カンファー、3-ベンジリデン-d,1- カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、オクチルトリアゾン、4-メトキシ-4'-t-ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤が挙げられる。
【0017】紫外線散乱剤としては、例えば酸化チタン、酸化亜鉛,酸化セリウム等があげられ、さらにそれらの微粒子化物や、シリコーン油、フッ素油、水酸化アルミニウム、ラウロイルルジン等での表面処理物等があげられる。
【0018】
本発明の化粧料に配合される成分として下記に示す、その配合に際しては、本発明の効果を損なわない量的、質的範囲内である。もちろんこれに限定されるものではない。
【0019】
本発明の粉末化粧料の主成分となる粉末としてはマイカ、タルク、カオリン、セリサイト、合成金雲母、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、無水ケイ酸、シリル化無水ケイ酸、ヒドロキシアパタイト等の無機粉末、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、ラウロイルリジン、セルロース等の有機粉体、更に有機粉体に無機粉体を被覆した複合粉体、各種粉体を金属セッケン、シリコーン類、脂肪酸エステル等で疎水化処理した粉体等も用いられる。着色剤としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、マンガンバイオレット、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸リチウムコバルト、群青、紺青、酸化チタン被覆雲母、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、着色酸化チタン被覆雲母等のパール顔料、アルミニウムパウダー等の金属粉末が用いられ、赤色104号、黄色4号、黄色5号、青色1号、赤色201号、赤色202号、赤色223号、赤色226号、赤色227号、赤色230号、橙色201号、橙色205号、緑色201号、青色201号、緑色205号等のタール色素やカルミン酸、カーサミン等の天然色素が用いられる。さらには上記の他に、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲内で、さらに油分、ロウ類、界面活性剤、酸化防止剤、薬剤、香料あるいは他の揮発性成分等を配合しても良い。
【0020】
例えば、油分として、流動パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン、ホホバ油、カルナバロウ、オリーブ油、ラノリンや、高級アルコール、脂肪酸、合成エステル油や、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油、パーフルオロエーテル等のフッ素油等の化粧品に汎用される油分が用いられ、界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルエーテル変性シリコーン等の非イオン界面活性剤が用いられ、保湿剤としては、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、ベタイン、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の化粧品に汎用される保湿剤が用いられ、防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等の化粧品に汎用される防腐剤が用いられ、酸化防止剤としては,トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソ−ル等の化粧品に汎用される酸化防止剤が用いられ、薬剤としては、ビタミンC類、ビタミンE類等のビタミン類、胎盤エキス、イオウ、各種アミノ酸、生薬、消炎剤、殺菌剤等の化粧品に汎用される薬剤が用いられる。
【0021】
以下に実施例を示して本発明について具体的に説明するが、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるべきものではない。なお、以下の表に示す組成物の配合量は総て重量%で示す。
【0022】
【実施例1】
1.紫外線吸収効果試験について、具体的には、サージカルテープ(3M社製Transporeテープ)を金属製枠に貼りつけ,これにサンプルを均一に塗布(2.0mg/cm2)し、SPFアナライザー(labsphere社製)にて、テープ上の10ポイントにおいて測定した。この測定値の平均値に効果係数を乗じて、in
vitroのSPF値を算出した。なお、効果係数については、基準品のSPFを人で測定した値を、SPFアナライザーでの測定値で除し効果係数とした。さらに、実施例の一部については、10名のパネラーを用いた定法によるSPF値の測定結果を記載する。
【0023】
2.使用感官能試験 各試験品について、女性30名パネルの全顔に塗布し、仕上がりを評価した後、6時間後に化粧もちを判定してもらい、各試験品の使用感触および化粧持ちを以下の基準で判定した。
〔評価基準〕×:良好と感じた人が5人未満,△:良好と感じた人が5人以上10人未満,○:良好と感じた人が10人以上25人未満,◎:良好と感じた人が25人以上
【0024】
3.安定性について、37℃で3ヶ月放置した後、状態を見て、変臭、変色、凝集などの変化がないか確認した。
【0025】
<実施例1>両用ファンデーション(1)シリコーン処理マイカ
44.5%(2)シリコーン処理セリサイト 20.0%(3)シリコーン処理二酸化チタン 10.0%(4)酸化鉄 4.5%(5)微粒子酸化亜鉛 3.0%(6)ポリテトラフルオロエチレン(平均粒径5.0μm) 5.0%(7)流動パラフィン 7.0%(8)オクチルメトキシシンナメート 1.0%(9)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー
4.0%(10)セスキオレイン酸ソルビタン 1.0%(11)防腐剤 適量
(製法)(1)〜(6)をヘンシェルミキサーで攪拌混合する。この粉末部に(7)〜(11)を均一に溶解した油相部を噴霧した後、引き続きヘンシェルミキサーで攪拌混合する。得られた粉体を粉砕機によって粉砕した後、金属製中皿に圧縮成形する。
【0026】
<比較例1>両用ファンデーション(1)シリコーン処理マイカ
49.5%(2)シリコーン処理セリサイト 20.0%(3)シリコーン処理二酸化チタン 10.0%(4)酸化鉄 4.5%(5)微粒子酸化亜鉛 3.0%(6)流動パラフィン
7.0%(7)オクチルメトキシシンナメート 1.0%(8)ワセリン4.0%(9)セスキオレイン酸ソルビタン 1.0%(10)防腐剤適量(製法)実施例1に準ずる。
【0027】
<比較例2>両用ファンデーション(1)シリコーン処理マイカ49.5%(2)シリコーン処理セリサイト20.0%(3)シリコーン処理二酸化チタン10.0%(4)酸化鉄4.5%(5)微粒子酸化亜鉛3.0%(6)流動パラフィン7.0%(7)オクチルメトキシシンナメート1.0%(8)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー4.0%(9)セスキオレイン酸ソルビタン1.0%(10)防腐剤適量(製法)実施例1に準ずる。
【0028】
<比較例3>両用ファンデーション(1)シリコーン処理マイカ
44.5%(2)シリコーン処理セリサイト20.0%(3)シリコーン処理二酸化チタン10.0%(4)酸化鉄4.5%(5)微粒子酸化亜鉛3.0%(6)ポリテトラフルオロエチレン(平均粒径5.0μm)5.0%(7)流動パラフィン7.0%(8)オクチルメトキシシンナメート1.0%(9)ワセリン4.0%(10)セスキオレイン酸ソルビタン1.0%(11)防腐剤適量(製法)実施例1に準ずる。
【0029】
その結果を下記第1表(SPF値、官能評価試験)にまとめた。
【0030】
【表1】
Figure 0003751565
【0031】
この結果から、ポリテトラフルオロエチレン及び(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーと紫外線防御剤を配合した本発明化粧料は、比較例における試験品よりも仕上がりが美しく、化粧持ちが良好で、且つ紫外線防止効果に優れたものであった。しかも、なめらかな使用感触であり相対的に使用感触が向上することも明らかになった。なお、各実施例、比較例とも安定性については、良好であった。
【0032】
<実施例2>日焼け止めおしろい:配合量(重量%)
(1)シリコーン処理マイカ49.3%(2)シリコーン処理セリサイト
20.0%(3)シリコーン処理微粒子二酸化チタン10.0%(4)酸化鉄0.1%(5)微粒子酸化亜鉛3.0%(6)結晶セルロース3.0%(7)ナイロンパウダー1.0%(8)テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体 (平均粒径3.0μm) 5.0%(9)流動パラフィン1.0%(10)オクチルメトキシシンナメート4.0%(11)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー3.0%(12)セスキオレイン酸ソルビタン0.5%(13)プロピルパラベン0.1%(製法)(1)〜(8)をヘンシェルミキサーで攪拌混合する。この粉末部に(9)〜(13)を均一に溶解した油相部を噴霧した後、引き続きヘンシェルミキサーで攪拌混合する。得られた粉体を粉砕機によって粉砕した後、金属製中皿に圧縮成形する。得られた日焼け止めおしろいは、非常に透明感の高い仕上がりで自然なツヤがあり、仕上がりが美しく化粧持ちも良好であった。このおしろいのSPFの実測値は、37と高い値であった。
【0033】
<実施例3>頬紅:配合量(重量%)
(1)シリコーン処理セリサイト32.8%(2)シリコーン処理タルク30.0%(3)シリコーン処理マイカ10.0%(4)シリコーン処理微粒子二酸化チタン3.0%(5)結晶セルロース5.0%(6)ナイロンパウダー3.0%(7)赤色202号0.1%(8)ポリテトラフルオロエチレン(平均粒径5.0μm)8.0%(9)流動パラフィン 2.0%(10)オクチルメトキシシンナメート2.0%(11)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー3.0%(12)セスキオレイン酸ソルビタン 1.0%(13)エチルパラベン 0.1%(製法)(1)〜(8)をヘンシェルミキサーで攪拌混合する。この粉末部に(9)〜(13)を均一に溶解した油相部を噴霧した後、引き続きヘンシェルミキサーで攪拌混合する。得られた粉体を粉砕機によって粉砕した後、金属製中皿に圧縮成形する。得られた頬紅は、なめらかな伸びで、発色が良く彩度の高いツヤがあり頬紅に好的な組成物であった。SPFの実測値は、17と良好な値であった。
【0034】
【発明の効果】
本発明の粉体固形化粧料組成物は、含フッ素オレフィン樹脂粉体と部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物及び紫外線防御剤を含有することにより、含フッ素オレフィン樹脂粉体の潤滑効果、撥水撥油効果、及び部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物のクッション性と撥水撥油効果が、皮膚への塗布時に良好な使用感触を与えると共に、紫外線防御剤である無機系紫外線散乱剤の分散性の向上や、有機系紫外線吸収剤の塗膜均一化に相乗的な効果をもち、高い紫外線防御効果が得られることが見出された。しかも皮膚上で塗膜が長時間維持する化粧持ち向上効果を有するため一層有効である。

Claims (3)

  1. 含フッ素オレフィン樹脂粉体と部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物及び紫外線防御剤を含有することを特徴とする粉体固形化粧料。
  2. 前記含フッ素オレフィン樹脂粉体がポリテトラフルオロエチレンまたは、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体であることを特徴とする請求項1記載の粉体固形化粧料。
  3. 含フッ素オレフィン樹脂粉体としてポリテトラフルオロエチレンを0.1〜50.0重量%、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物として(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーを0.1から10.0重量%含有することを特徴とする請求項1乃至2記載の粉体固形化粧料。
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