JP3746710B2 - 電気部品用ソケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置(以下「ICパッケージ」という)等の電気部品を着脱自在に収容する電気部品用ソケット、特に、その電気部品の端子に離接されるコンタクトピン及びこのコンタクトピンを変位させる移動板等の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からこの種のICソケットは、予め、回路基板上に配設され、このICソケットにICパッケージを収容することにより、このICパッケージと回路基板とを電気的に接続するようにしている。
【0003】
そのICパッケージとしては、例えば方形板状のパッケージ本体の下面に多数の電極パッドが設けられたLGA(Land Grid Array)タイプのものがある。
【0004】
そして、そのICパッケージがICソケットに保持された状態で、ICパッケージの多数の電極パッドが、ICソケットのコンタクトピンの接触部に接触されることにより、そのICパッケージの各電極パッドと回路基板とが各コンタクトピンにて電気的に接続されるようになっている。
【0005】
かかるLGA用のICソケットにおける電極パッドとコンタクトピンの接触は、例えば図11に概略的に示すように、コンタクトピン1の上端部の接触部1aをフローティングプレート2の上面から所定高さ突出させておき、ICパッケージ3の電極パッド4をコンタクトピン1の位置に合わせて、このICパッケージ3を置き、上方からこのICパッケージ3を押圧することにより、接触させるようにしたものがあった。
【0006】
しかし、かかるコンタクトピン1は図11では簡略化して棒状に表しているが、実際は複数の部品から構成されており高価であると共に、接圧も大きく成り過ぎるという問題点があった。
【0007】
この問題を解決するために、特公平6−75415号公報に開示されたように、下部をベースに固定し、上部をフローティングプレートの挿通孔に挿通して、略直立状に設けたコンタクトピンの中間部を移動板によって水平方向にスライドさせることにより、コンタクトピンの上端部をフローティング上面から待避させておき、ICパッケージをフローティングプレート上に載置した後、移動板を元の方向へ戻し、コンタクトピン上端部を原位置側へ復帰させて電極パッドとコンタクトピンとの接触を図るものがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものにあっては、コンタクトピンの延長方向と移動板の移動方向とが、互いに直交しているため、所定のコンタクトピンの鉛直方向の移動量(退避量)を確保するのに移動板の水平方向移動量を大きく取らなければならず、ICソケットが大型化してしまったり、コンタクトピンを弾性変形させるために大きな力が必要となるといった問題点があった。すなわち、図10に示すように、コンタクトピン1の接触部1aの上下方向の移動量(退避量)を例えば1に設定すると、コンタクトピン接触部1aの水平方向の移動量が5となり、移動板の移動量が大きく、それだけICソケットが大型化すると共に、スライドプレートを移動させるのに大きな力が必要となる。
【0009】
そこで、移動板の移動力が小さくても確実にコンタクトピンの接触部を電気部品端子との接触位置から退避させることができて、ICソケット外径の小型化及びスライドプレートを移動させる力を低減できる電気部品用ソケットを提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、ソケット本体にコンタクトピンが複数配設されると共に、前記ソケット本体に対して斜め下方に移動可能な移動板が設けられており、該移動板にはコンタクトピンを押圧するための押圧部が形成され、前記コンタクトピンの先端には、前記ソケット本体に収容された電気部品の端子に接触される接触部が形成され、前記コンタクトピンが、前記押圧部にて押圧さることにより弾性変形され前記接触部が変位される電気部品用ソケットにおいて、前記コンタクトピンには、基部の上側に湾曲形状部を介して斜め上方に傾斜した傾斜部設けられており、該傾斜部は前記押圧部が該傾斜部の上側を押圧するように形成されると共に、前記傾斜部が傾斜する方向に対して、前記コンタクトピンの先端が反対側へ向くように略「く」の字状に折曲させ、前記傾斜部を前記押圧部にて斜め下方に押圧することにより、前記接触部を下方に変位させるようにしたことを特徴とする。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の構成に加え、前記ソケット本体に対して操作部材が上下動自在に設けられると共に、前記移動板が前記ソケット本体に対して平行リンク機構により連結され、前記操作部材を上下動させることにより、前記移動板に横方向の力を作用させて前記平行リンク機構にて該移動板を平行運動させ、前記移動板を前記ソケット本体に対して斜め下方に移動可能としたことを特徴とする。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の構成に加え、前記平行リンク機構は、前記移動板と前記ソケット本体とに回転可能に連結されるリンク部材によって形成され、当該リンク部材と前記移動板との連結点を、当該リンク部材と前記ソケット本体との連結点より低い位置に設定したことを特徴とする。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項乃至の何れか一つに記載の構成に加え、前記コンタクトピンの傾斜部の傾斜方向と、前記移動板の斜め下方向への移動方向とが略直交していることを特徴とする。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項乃至の何れか一つに記載の構成に加え、前記移動板が初期位置にある状態で、該移動板の押圧部にて前記コンタクトピンの傾斜部を斜め下方に押圧して弾性変形させることにより、該コンタクトピンに予圧をかけるように設定していることを特徴とする。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一つに記載の構成に加え、前記コンタクトピンの折曲部が挿入されるフローティングプレートの挿通孔の内壁部を、前記コンタクトピン折曲部の傾斜角と略同一の傾斜角としたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
【0019】
[発明の実施の形態1]
図1乃至図8には、この発明の実施の形態1を示す。
【0020】
まず構成を説明すると、図中符号11はICソケットで、このICソケット11は、ICパッケージ12の性能試験を行うために、このICパッケージ12の「端子」である電極パッドと、図示省略のIC試験装置側の回路基板との電気的接続を図るものである。
【0021】
このICパッケージ12は、いわゆるLGA(Land Grid Array)と称されるもので、方形板状のパッケージ本体12aの下面に多数の電極パッドがマトリックス状に設けられている。
【0022】
一方、ICソケット11は、大略すると、バーンインボード等の回路基板上に装着されるソケット本体13を有し、このソケット本体13には、電極パッドに接触されるコンタクトピン14が配設されている。
【0023】
そのソケット本体13には、図5に示すように、コンタクトピン14を弾性変形させる移動板16が斜め下方(図5中矢印A方向)に移動自在に配設され、この移動板16の上側には、ICパッケージ12が載置されるフローティングプレート17がスプリング18にて上方に付勢された状態で上下動自在に配設され、更に、図1〜図3に示すように、その移動板16を斜め方向にスライドさせる操作部材19がソケット本体13に対して上下動自在に配設されている。
【0024】
そのコンタクトピン14は、バネ性を有し、導電性に優れた板材がプレス加工により図6に示すような形状に形成されている。
【0025】
詳しくは、このコンタクトピン14は、下側に基部14aが設けられ、この基部14aがソケット本体13の貫通孔13aに圧入されて固定されると共に、このソケット本体13から下方にリード部14bが延長され、このリード部14bが図示省略の回路基板に接続されるようになっている。
【0026】
また、このコンタクトピン14には、その鉛直方向に沿う基部14aの上側にR形状部(湾曲形状部)14cを介して図6,図8中右方向に傾斜する傾斜部14dが形成されると共に、先端部(上端部)側が、略「く」の字状に折曲され、この「く」の字の折曲点Xより上側の折曲部14eが、傾斜部14dの倒れる方向と反対側に倒れるように傾斜している。この折曲部14eの先端が、ICパッケージ12の電極パッドに当接されて接触される接触部14fとなっている。
【0027】
一方、移動板16は、図5に示すように、ソケット本体13に対して平行リンク機構により連結され、操作部材19を上下動させることにより、その移動板16に横方向の外力を作用させて平行リンク機構にて移動板16を平行運動させることにより、移動板16が斜め下方に移動可能とされている。
【0028】
すなわち、平行リンク機構は、図5に示すように、移動板16の左右両側に一対づつ計4つの略長円形状のリンク部材20が設けられ、これらリンク部材20の上部が本体側連結軸21(連結点)により、ソケット本体13に立設されたポスト部13bに回動自在に連結され、又、そのリンク部材20の下部が移動板側連結軸22(連結点)により、移動板16に回動自在に連結されている。これにより移動板16が、ソケット本体13に平行運動するように支持されている。
【0029】
そして、リンク部材20と移動板16との移動板側連結軸22(連結点)が、当該リンク部材20とソケット本体13との本体側連結軸21(連結点)より低い位置に設定されている。
【0030】
また、この移動板16は、操作部材19を上下動させることにより、図2及び図7に示すX字形リンク24を介してスライドされるようになっており、この移動板16には、図6及び図8に示すように、コンタクトピン14の傾斜部14dを斜め下方に押圧して弾性変形させる押圧部16aが形成されている。
【0031】
さらに、フローティングプレート17は、ICパッケージ12が上側に載置される載置面部17aを有すると共に、ICパッケージ12を所定の位置に位置決めするガイド部17bが図6に示すようにICパッケージ12の周縁部に対応して設けられている。
【0032】
そのX字形リンク24は、四角形の移動板16の移動方向に沿う両側面部に対応して配設されている。
【0033】
具体的には、このX字形リンク24は、図7に示すように、第1リンク部材23と第2リンク部材25とを有し、これらが中央連結ピン27にて回動自在に連結されている。
【0034】
そして、この第1リンク部材23の下端部23aが、図2及び図7に示すように、ソケット本体13に下端連結ピン29にて回動自在に連結される一方、第2リンク部材25の下端部25aが、移動板16の移動方向に沿う側面部の一方の端部に下端連結ピン30にて回動自在に連結されている。また、これら第1,第2リンク部材23,25の上端部23b,25bが操作部材19に上端連結ピン33,34にて回動自在に連結されている。この第1リンク部材23の上端部23bには長孔23cが設けられ、この長孔23cを介して、上端連結ピン33により、第1リンク部材23が操作部材19に連結されている。
【0035】
さらに、下端連結ピン30は、図5及び図6に示すように、遊挿孔16bに挿通されて上下方向に移動可能となっている。
【0036】
そして、操作部材19が最上昇位置(初期位置)では、図5に示すように、リンク部材20は、鉛直方向に対して所定の角度だけ傾けて配置され、この位置から操作部材19が下降されることにより、X字形リンク24を介して、下端連結ピン30が矢印B方向に移動し、この力により、リンク部材20が反時計回り(矢印C方向)に回転する。
【0037】
これで、移動板16が斜め下方に移動されるようになっている。この移動板16の斜め下方向に移動する移動方向と、コンタクトピン14の傾斜部14dの傾斜方向とは略直交している。
【0038】
なお、その移動板16は初期位置で、この移動板16の押圧部16aにてコンタクトピン14の傾斜部14dを斜め下方に押圧して弾性変形させることにより、このコンタクトピン14に予圧をかけるように設定されている。
【0039】
また、フローティングプレート17には、図6に示すように、コンタクトピン14の折曲部14eが挿入される挿通孔17cが形成され、この挿通孔17cの内壁部17dが、コンタクトピン14の折曲部14eの傾斜角と略同一の傾斜角に形成されている。
【0040】
さらに、操作部材19は、図1等に示すように、ICパッケージ12が挿入可能な大きさの開口19aを有し、この開口19aを介してICパッケージ12が挿入されて、フローティングプレート17の載置面部17a上の所定位置に載置されるようになっている。また、この操作部材19は、ソケット本体13に対して上下動自在に配設され、スプリング36により上方に付勢されると共に、一対の開閉部材38を回動させる図示省略の作動部が形成されている。
【0041】
これら一対の開閉部材38には、図1及び図3に示すように、ICパッケージ12のチップ部に当接してこの部分の熱を放散させるヒートシンク40が配設されている。このヒートシンク40は、例えばアルミダイキャスト製で、熱伝導率が良好なものである。
【0042】
さらに、ソケット本体13にはラッチ部材41が回動自在に設けられ、このラッチ部材41に開閉部材38が係止されることにより、この開閉部材38の閉状態が維持されるようになっている。
【0043】
次に、このように構成されたICソケット11の動作について説明する。
【0044】
まず、ICパッケージ12をICソケット11にセットするには、操作部材19を下方に押し下げる。
【0045】
すると、X字形リンク24にて下端連結ピン30が図5中矢印B方向に移動されることにより、移動板16に矢印B方向の力が作用する。この力により、移動板16は、リンク部材20を介して平行運動を行い、リンク部材20が反時計回りに回転することにより、移動板16は斜め下方(矢印A方向)に移動する。
【0046】
これにより、この移動板16の押圧部16aにてコンタクトピン14の傾斜部14dが斜め下方に押圧されて弾性変形され、コンタクトピン折曲部14eがフローティングプレート17の載置面部17aから下方に退避される。
【0047】
このようにコンタクトピン14に傾斜部14dを形成し、この傾斜部14dを移動板16の押圧部16aで押圧したため、コンタクトピン14を退避させるのに必要な移動板16の水平方向の移動量を少なくすることができ、ICソケット11の外形の小型化及び操作部材19に対する操作力の低減を図ることができる。
【0048】
すなわち、図10に示すように、コンタクトピン14の上下方向の移動量(退避量)を例えば1とすると、移動板16の水平方向の移動量が0.9となり、従来と比較すると水平方向の移動量が極めて小さくなり、それだけICソケット11の小型化を図ることができる。
【0049】
また、この押圧時には、移動板16を斜め下方に移動させて、コンタクトピン傾斜部14dを斜め下方に押圧するようにしているため、退避させるのに必要な移動板16の水平方向の移動量をより少なくできるので、コンタクトピン14を弾性変形させるのに必要な操作力を小さくすることができる。
【0050】
さらに、その移動板16を平行リンク機構にて、平行運動させることにより、より確実に、且つ、円滑に移動させることができる。
【0051】
しかも、平行リンク機構は、リンク部材20と移動板16との本体側連結軸21(連結点)を、リンク部材20とソケット本体13との移動板側連結軸22(連結点)より低い位置に設定したため、リンク部材20と移動板16との本体側連結軸21を、リンク部材20とソケット本体13との移動板側連結軸22より高い位置に設定した場合に比べて、移動板16を水平方向に移動させるために必要な水平力P(下端連結ピン30からの力)を低減できる。
【0052】
すなわち、この実施の形態の作用の説明を図8に、又、連結点の取付関係を上下逆転させた他の実施の形態の作用の説明を図9に示し、両者を比較して、図8に示す実施の形態の方が水平力Pを低減できることを以下に説明する。
【0053】
多数のコンタクトピン14からの反力F及び水平力P(下端連結ピン30からの力)が移動板側連結軸22に作用しており、その反力Fは、リンク部材20を時計回りに回動させようとする力F1成分と、リンク部材20軸方向に沿うF2成分とに分解される。また、水平力Pは、リンク部材20を反時計回りに回動させようとする力P1成分と、リンク部材20軸方向に沿うP2成分とに分解される。この場合、力のつり合いから力F1と力P1とは等しい。従って、リンク部材20を図8の(a),(b),(c)の順で、リンク部材20を反時計回りに回動させて行くと、本来、反力Fは大きく成って行くが、ここでは、反力Fを一定と考え、水平力Pの大きさの変化を見ると、水平力Pは徐々に小さくなっていることが分かる。
【0054】
これに対して、図9に示す他の実施の形態では、図9の(a),(b),(c)の順で、リンク部材20を時計回りに回動させて行くと、水平力Pは大きくなっていることが分かる。
【0055】
また、コンタクトピン14の傾斜部14dの傾斜方向と、移動板16の斜め下方向に移動する移動方向とが略直交しているため、力の損失が無く、最も効率的にコンタクトピン14を押圧できる。
【0056】
なお、コンタクトピン14の基部14aと傾斜部14dとの間にR形状部14cを設け、このR形状部14cの基部14a側の端部をソケット本体13の上面に合わせるように、コンタクトピン14をソケット本体13に取り付けると、応力緩和が図られてコンタクトピン14の作動耐久性を向上させることができる。
【0057】
また、そのコンタクトピン14の先端部側が、略「く」の字状に折曲され、このくの字の折曲点Xより上側の折曲部14eが、コンタクトピン傾斜部14dの倒れる方向と反対側に倒れるように傾斜しているため、コンタクトピン14の先端部がフローティングプレート17の挿通孔17cの内壁部17dに引っ掛かることなく上下動させることができる。
【0058】
しかも、その挿通孔17cの内壁部17dが、コンタクトピン折曲部14eの傾斜角と略同一の傾斜角とされているため、挿通孔17cのフローティングプレート17の上面側の孔径を小さくすることができ、ゴミ、半田屑等の異物の侵入を抑制することができる。
【0059】
また、これと同時に、操作部材19の下降により、ラッチ部材41が開閉部材38から外れ、これら開閉部材38が回動して開かれる。そして、操作部材19の下降限位置では、ICパッケージ12の挿入範囲から開閉部材38が待避することとなる(図4参照)。
【0060】
この状態で、ICパッケージ12がフローティングプレート17の載置面部17a上に、ガイド部17bにガイドされて所定位置に載置され、ICパッケージ12の各電極パッドが、フローティングプレート17の各挿通孔17cに対応した位置に配置される。
【0061】
その後、操作部材19の下方への押圧力を解除すると、この操作部材19がスプリング36の付勢力で、上昇されることにより、開閉部材38が閉じられてICパッケージ12が押圧されると共に、ラッチ部材41が開閉部材38に係止されて、開閉部材38の閉状態が維持される。
【0062】
そして、操作部材19が上昇されることにより、コンタクトピン14の弾性力にて、その移動板16が斜め上方に移動され、コンタクトピン接触部14fが、ICパッケージ12の電極パッドに接触されて電気的に接続される。
【0063】
この際には、予めコンタクトピン14に予圧をかけてあるので、移動板16の移動量を少なくしても所定の接圧を得ることができる。
【0064】
このようにして、ICパッケージ12の電極パッドと基板とがコンタクトピン14を介して電気的に接続されることとなる。
【0065】
なお、上記実施の形態では、移動板を斜め下方に移動させるようにしているが、これに限らず、水平方向又は垂直方向に移動させてコンタクトピン傾斜部を押圧して接触部を退避させるようにすることもできる。また、上記実施の形態では、平行リンク機構により移動板を斜め下方に移動させるようにしているが、これに限らず、他の機構により移動させるようにしても良いことは勿論である。
【0066】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載の発明によれば、移動板は斜め下方に移動可能に設けられ、コンタクトピンには、基部の上側に湾曲形状部を介して斜め上方に傾斜した傾斜部を設け、この傾斜部を移動板の押圧部にて押圧することにより、コンタクトピンの先端に設けられた接触部を下方に変位(退避)させるようにしたため、コンタクトピンを退避させるのに必要な移動板の水平方向の移動量を少なくすることができ、ICソケット外形の小型化及びコンタクトピンを弾性変形させるための移動板の操作力の低減を図ることができると共にコンタクトピンの接触部を退避させるのに必要な移動板の水平方向の移動量をより少なくできる。また、傾斜部が傾斜する方向に対して、コンタクトピンの先端が反対側へ向くように略「く」の字状に折曲させ、傾斜部を押圧部にて斜め下方に押圧するようにしているため、コンタクトピンの先端部がフローティングプレートの内壁部に引っ掛かることなく上下動できる。
【0068】
請求項に記載の発明によれば、上記効果に加え、ソケット本体に対して操作部材が上下動自在に設けられると共に、移動板がソケット本体に対して平行リンク機構により連結され、操作部材を上下動させることにより、移動板に横方向の外力を作用させて平行リンク機構にて該移動板を平行運動させることにより、移動板をソケット本体に対して斜め下方に移動可能としたため、移動板の移動動作を円滑に行うことができる。
【0069】
請求項に記載の発明によれば、上記効果に加え、平行リンク機構は、前記移動板と前記ソケット本体とに回転可能に連結されるリンク部材によって形成され、当該リンク部材と前記移動板との連結点を、当該リンク部材とソケット本体との連結点より低い位置に設定したため、移動板を水平方向に移動させるために必要な力を低減できる。
【0070】
請求項に記載の発明によれば、上記効果に加え、コンタクトピンの傾斜部の傾斜方向と、移動板の斜め下方向に移動する移動方向とが略直交しているため、力の損失が無く、最も効率的にコンタクトピンを押圧できる。
【0071】
請求項に記載の発明によれば、上記効果に加え、移動板が初期位置にある状態で、この移動板の押圧部にてコンタクトピンの傾斜部を斜め下方に押圧して弾性変形させることにより、このコンタクトピンに予圧をかけるように設定しているため、予めコンタクトピンに予圧をかけてあるので、移動板のスライド量を少なくしても所定の接圧を得ることができる。
【0073】
請求項に記載の発明によれば、上記効果に加え、コンタクトピンの折曲された先端部が挿入されるフローティングプレートの挿通孔の内壁部を、コンタクトピン先端部の折曲部の傾斜角と略同一の傾斜角としたため、挿通孔のフローティングプレート上面側の孔径を小さくすることができ、ゴミ、半田屑等の異物の侵入を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るICソケットの平面図で、上半分は開閉部材を開いた状態、下半分は開閉部材を閉じた状態の平面図である。
【図2】同実施の形態に係るICソケットの正面図である。
【図3】同実施の形態に係る図1の右側面図である。
【図4】同実施の形態に係る操作部材を押し下げた状態を示す正面図である。
【図5】同実施の形態に係る移動板、フローティングプレート及びリンク部材等を示す正面図である。
【図6】同実施の形態に係るコンタクトピン、移動板及びフローティングプレート等を示す断面図である。
【図7】同実施の形態に係るX字形リンクの作用を示す説明図である。
【図8】同実施の形態に係る移動板やリンク部材等の作用を示す概略説明図である。
【図9】他の実施の形態に係る図8に相当する概略説明図である。
【図10】この発明及び従来例のコンタクトピンの動き等を示す説明図である。
【図11】従来例を示す概略図である。
【符号の説明】
11 ICソケット
12 ICパッケージ(電気部品)
12a パッケージ本体
13 ソケット本体
14 コンタクトピン
14a 基部
14b リード部
14c R形状部
14d 傾斜部
14e 折曲部
14f 接触部
16 移動板
16a 押圧部
17 フローティングプレート
17a 載置面部
17c 挿通孔
17d 内壁部
19 操作部材
20 リンク部材
21 本体側連結軸(連結点)
22 移動板側連結軸(連結点)

Claims (6)

  1. ソケット本体にコンタクトピンが複数配設されると共に、前記ソケット本体に対して斜め下方に移動可能な移動板が設けられており、該移動板にはコンタクトピンを押圧するための押圧部が形成され、前記コンタクトピンの先端には、前記ソケット本体に収容された電気部品の端子に接触される接触部が形成され、前記コンタクトピンが、前記押圧部にて押圧さることにより弾性変形され前記接触部が変位される電気部品用ソケットにおいて、
    前記コンタクトピンには、基部の上側に湾曲形状部を介して斜め上方に傾斜した傾斜部設けられており、該傾斜部は前記押圧部が該傾斜部の上側を押圧するように形成されると共に、
    前記傾斜部が傾斜する方向に対して、前記コンタクトピンの先端が反対側へ向くように略「く」の字状に折曲させ、前記傾斜部を前記押圧部にて斜め下方に押圧することにより、前記接触部を下方に変位させるようにしたことを特徴とする電気部品用ソケット。
  2. 前記ソケット本体に対して操作部材が上下動自在に設けられると共に、前記移動板が前記ソケット本体に対して平行リンク機構により連結され、前記操作部材を上下動させることにより、前記移動板に横方向の力を作用させて前記平行リンク機構にて該移動板を平行運動させ、前記移動板を前記ソケット本体に対して斜め下方に移動可能としたことを特徴とする請求項記載の電気部品用ソケット。
  3. 前記平行リンク機構は、前記移動板と前記ソケット本体とに回転可能に連結されるリンク部材によって形成され、当該リンク部材と前記移動板との連結点を、当該リンク部材と前記ソケット本体との連結点より低い位置に設定したことを特徴とする請求項記載の電気部品用ソケット。
  4. 前記コンタクトピンの傾斜部の傾斜方向と、前記移動板の斜め下方向への移動方向とが略直交していることを特徴とする請求項1乃至の何れか一つに記載の電気部品用ソケット。
  5. 前記移動板が初期位置にある状態で、該移動板の押圧部にて前記コンタクトピンの傾斜部を斜め下方に押圧して弾性変形させることにより、該コンタクトピンに予圧をかけるように設定していることを特徴とする請求項1乃至の何れか一つに記載の電気部品用ソケット。
  6. 前記コンタクトピンの折曲部が挿入されるフローティングプレートの挿通孔の内壁部を、前記コンタクトピン折曲部の傾斜角と略同一の傾斜角としたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一つに記載の電気部品用ソケット。
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