JP3745944B2 - スライドドア用ハーネスの配索構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライドドアに設けた弛み吸収装置からワイヤハーネスを車両ボディ側に配索し、スライドドアの開閉時にハーネスガイド部材でワイヤハーネスの軌道を矯正しつつスムーズな弛み吸収を行わせるスライドドア用ハーネスの配索構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ワンボックスカーやワゴン車等に使用されるスライドドアの各機能部品に車両ボディ側(電源側)から電気を供給したり、スライドドア側から車両ボディ側に電気信号を送ったりするために、従来種々のスライドドア用ハーネスの配索構造が提案されている。
【0003】
スライドドアにはパワーウィンドモータやドアロックユニットやスピーカやスイッチユニットあるいは電子制御ユニットといった種々の機能部品が搭載されている。これら機能部品に対して電源電流や信号電流を供給ないし受給するわけであるが、スライドドアを閉めた場合は勿論のこと、開けた場合においてもこれらの給電・受電が必要となっている。
【0004】
図9(a)(b)は、特開平7−222274号公報に記載された従来のスライドドア用ハーネスの配索構造の一形態を示すものである。
【0005】
この構造は、スライドドア118の開閉動作に伴って電線(ワイヤハーネス)119を繰り出し・巻き取り可能なリール120が車両ボディ121側に設けられ、電線119の一端側がヒンジ122を介してドア側の機能部品であるスピーカ123に接続され、電線119の他端側が車両ボディ側の機能部品であるオーディオ(図示せず)に接続されている。
【0006】
図9(a) のスライドドア118の閉時において電線119はリール120から繰り出されて延び、図9(b) のスライドドア118の開時において電線119はリール120に巻き取られる。スライドドア118は閉時に前進しつつ車両ボディ121に密着し、開時に外側に離間しつつ後退する。このようにスライドドア118は少なくとも二次元的に移動する。
【0007】
しかしながら、上記構造にあっては、電線119をリール120に幾重にも巻き取らなければならないために、電線119が傷みやすいという懸念があった。また、回路数(電線本数)の多いワイヤハーネスでは屈曲性が悪いために適用が困難であるという問題があった。また、リール120等を用いるために構造が複雑化、高コスト化するという問題があった。
【0008】
これらの問題を解消すべく、本出願人は先に特願2000−109474号において、図10に示す如く、スライドドアA内にワイヤハーネス5を略半円状に湾曲させて収容し、且つワイヤハーネス5を板ばね(図示せず)で上向きに付勢した弛み(余長)吸収装置3を提案した。
【0009】
ワイヤハーネス5の一方は弛み吸収装置3の下側から導出され、合成樹脂製のドアトリム(ドアトリムカバー)2の裾部と金属製のドアパネル1との間の下側の隙間10を通って車両ボディ21側に配索され、車両ボディ21側のワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続されている。車両ボディ21側でワイヤハーネス5は金属製のステップ22の上面に固定部材24で固定され、上側の合成樹脂製のスカッフプレート23との間に位置している。
【0010】
また、弛み吸収装置3の前端からワイヤハーネス5の他方が導出されて、スライドドア側の各電装部品や補機といった機能部品(図示せず)に接続されている。
【0011】
矢印bの如くスライドドアAを後方にスライドさせて開くに伴って、図11(a) の如くスライドドアAが車両ボディ21から外側に離れ、スライドドアA内のワイヤハーネス5は縮径しつつ前方へ引っ張られる。
【0012】
また、スライドドアAの閉操作で図11(b) の如くスライドドアAが車両ボディ21側に近接しつつ前進し、スライドドアA内のワイヤハーネス5は拡径しつつ後方へ引っ張られる。このようにしてワイヤハーネス5の弛みが吸収される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構造にあっては、スライドドアAの開閉途中において、特にスライドドアAの開き時において、スライドドアAが車両ボディ21の外側に離間するに従って、ワイヤハーネス5の渡り部すなわちスライドドアAと車両ボディ21との間に掛け渡されたハーネス部分に図10の矢印c方向のテンションが作用し、ドアトリム2の裾部に矢印d方向の押し力が働くことがあった。
【0014】
この場合には、ドアトリム2に外れ方向の力が作用するために、ドアトリム2の変形や、ドアトリム2をドアパネル1に固定する可撓性の係止クリップ(図示せず)の外れや、それに伴うドアトリム2のガタ付きや異音を生じる懸念があった。
【0015】
この問題は、ドアパネル1とドアトリム2との下側にワイヤハーネス5を引き出すための開口10を設けているために、図12の如くドアトリム2をドアパネル1に係止クリップで矢印のように固定する際に、ドアトリム2の裾部(下端)2a側をドアパネル1に固定できないことに起因している。そして、広い開口10によってワイヤハーネス5の軌道がばらつくという問題があった。
【0016】
また、図10,図11(a) の如くワイヤハーネス5が伸縮時にドアトリム2の裾部2aと擦れることにより、ワイヤハーネス5が傷付いたり、異音を生じたり、干渉度合いの強い場合にはワイヤハーネス5がスライドドアAの開閉動作に追従できなくなり、引っ張られてスライドドアAと車両ボディ21との間に噛み込まれるといった心配もあった。
このように、ワイヤハーネスの軌道を矯正して、例えばスライドドアの開閉時におけるワイヤハーネスとドアトリムとの干渉をなくし、ワイヤハーネスの傷みやドアトリムの外れや異音等を防止したり、ワイヤハーネスのスムーズな弛み吸収(伸縮)を行わせたりする必要があった。
【0017】
本発明は、上記した点に鑑み、スライドドアの開閉時におけるワイヤハーネスの軌道を確実に矯正することのできるスライドドア用ハーネスの配索構造を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、ドアパネルとドアトリムとの間にハーネス弛み吸収装置を設け、該ハーネス弛み吸収装置からワイヤハーネスをドアトリム下側の開口を経て車両ボディ側に配索するスライドドア用ハーネスの配索構造において、前記ハーネス弛み吸収装置の下側で且つ前記開口の近傍において前記ドアパネルと前記ドアトリムとの間に、該ドアトリム側に湾曲したガイド面を有するハーネスガイド部材を設け、該ガイド面に沿って前記ワイヤハーネスを摺接可能としたことを特徴とする第一のスライドドア用ハーネスの配索構造を採用する(請求項1)。
前記ハーネスガイド部材を前記ドアパネルに固定したことも有効である(請求項2)。
また、請求項2記載の前記ハーネスガイド部材に前記ドアトリムを固定したことも有効である(請求項3)。
また、前記ハーネスガイド部材がパネル固定部と、該パネル固定部に続く横長の基板部と、該基板部の下側に延設され、前記ガイド面を有する湾曲部と、該基板部の上側に延設されたトリム支持部とで構成されたことも有効である(請求項4)。
また、前記ハーネスガイド部材のガイド面に対向して、前記ドアパネル側に湾曲した第二のガイド面が設けられ、前記ワイヤハーネスが両ガイド面の間に挿通されたことも有効である(請求項5)。
また、ドアパネルとドアトリムとの間にハーネス弛み吸収装置を設け、該ハーネス弛み吸収装置からワイヤハーネスをドアトリム下側の開口を経て車両ボディ側に配索するスライドドア用ハーネスの配索構造において、前記ハーネス弛み吸収装置の下側で且つ前記開口の近傍において前記ドアパネルと前記ドアトリムとの間に、該ドアトリム側に湾曲した第一のガイド面を有する第一のハーネスガイド部材と、該ドアパネル側に湾曲した第二のガイド面を有する第二のハーネスガイド部材とを設けて、各ガイド面に沿って前記ワイヤハーネスを摺接可能としたことを特徴とする第二のスライドドア用ハーネスの配索構造を併せて採用する(請求項6)。
前記第一のハーネスガイド部材が前記ドアトリムに固定され、前記第二のハーネスガイド部材が前記ドアパネルに固定されたことも有効である(請求項7)。請求項1〜5の何れかに記載の前記ガイド面の先端又は請求項6又は7記載の前記第一のガイド面の先端が前記ドアトリムの下端に近接して位置したことも有効である(請求項8)。
また、ドアパネルとドアトリムとの間にハーネス弛み吸収装置を設け、該ハーネス弛み吸収装置からワイヤハーネスをドアトリム下側の開口を経て車両ボディ側に配索するスライドドア用ハーネスの配索構造において、前記ハーネス弛み吸収装置の下側で且つスライドドア開閉方向両側において前記ドアパネルと前記ドアトリムとの間に、該ハーネス弛み吸収装置から導出される前記ワイヤハーネスを当接させる傾斜状又は湾曲状のガイドリブを対向して設けたことを特徴とする第三のスライドドア用ハーネスの配索構造を併せて採用する(請求項9)。
前記開口の近傍で前記ドアパネルと前記ドアトリムとの間に、前記ガイドリブと一体に補強リブが設けられ、該補強リブで該ドアパネルと該ドアトリムとが連結固定されたことも有効である(請求項10)。
また、請求項1〜5の何れかに記載のハーネスガイド部材を備えることを特徴とする請求項9又は10記載のスライドドア用ハーネスの配索構造(請求項11)や、請求項6〜8の何れかに記載のハーネスガイド部材を備えることを特徴とする請求項9又は10記載のスライドドア用ハーネスの配索構造(請求項12)も有効である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に係るスライドドア用ハーネスの配索構造の第一の実施形態を示すものである。
【0020】
この構造は、図1,図2の如く金属製のドアパネル1と合成樹脂製のドアトリム(ドアトリムカバー)2との間にハーネス弛み吸収装置3を配設すると共に、ハーネス弛み吸収装置3の下側においてドアパネル1とドアトリム2との間にハーネスガイドブラケット(ハーネスガイド部材)4を配設し、弛み吸収装置3の下側から導出されて車両ボディ側(図示せず)に向かうスライドドア側のワイヤハーネス5をガイドブラケット4の内側に挿通させて、ガイドブラケット4の下端側の外向きの湾曲部6でワイヤハーネス5を車両ボディ側に向けて湾曲させて導出させ、且つドアパネル1とドアトリム2とをガイドブラケット4で連結可能としたことを特徴とするものである。
【0021】
ハーネス弛み吸収装置3はドアパネル1の下側寄りに配置され、ガイドブラケット4はさらにその下側に近接して配置されている。ハーネス弛み吸収装置3はドアパネル1に固定され、ガイドブラケット4は少なくともドアパネル1に固定され、ドアトリム2にも固定可能である。ガイドブラケット4はハーネス弛み吸収装置3の横幅よりも少し横長に形成されている。ハーネス弛み吸収装置3については図5〜図6を用いて詳細に後述する。
【0022】
ドアトリム2はガイドブラケット4以外に少なくとも両側において高さ方向の複数箇所でドアパネル1に既存の係止クリップ7で固定されている。ドアトリム2の下端2aとドアパネル1の裾部9との間にハーネス挿通用の開口(隙間)10が形成されており、スライドドアAの横幅方向の中間部において開口10の内側にガイドブラケット4が位置し、ドアトリム2の下端部をガイドブラケット4によってドアパネル1の内側壁(ドアインナパネル)11に固定可能である。
【0023】
ガイドブラケット4は図3にも示す如く、一枚の金属板をプレスで打抜き及び折曲げ成形して、あるいは合成樹脂の一体成形により形成され、横長の基板部12と、基板部12の下端側をドアトリム2(図2)の裏面に向けて湾曲させた湾曲部6と、基板部12の上端から湾曲部6と同方向に突出し、突出部13から上向きに立ち上げられたトリム支持部14と、基板部12の両側からドアパネル1に向けて直角に折り曲げられた支持部15と、支持部15からドアパネル1と平行に外向きに折曲げられたパネル固定部16とで構成されている。
【0024】
湾曲部6の内面がワイヤハーネス5に対するガイド面6aとして作用する。ガイド面6aは比較的大きなアール(半径)で湾曲し、図2の如く湾曲部6の先端(下端)6bはドアトリム2の下端2aに近接している。
【0025】
パネル固定部16(図3)には固定用の孔部17が設けられており、図1の如く両側のパネル固定部16がドアパネル1の内側壁11にボルトあるいは係止クリップ等の固定手段(図示せず)で固定される。トリム支持部14にも同様の孔部を設けておき、同様にドアトリム2をトリム支持部14に固定可能である。あるいは上向きにヘラ状に突出したトリム支持部14をドアトリム2の図示しない係合凹部等に差し込むことで、ドアトリム2をトリム支持部14に固定させてもよい。ドアパネル1は外側壁(アウタパネル)18と内側壁(インナパネル)11とで構成されている。
【0026】
図1のハーネス弛み吸収装置3から下方に導出されたワイヤハーネス5はガイドブラケット4の内側すなわち前後一対の支持部16の間のスペース19(図2)を通って湾曲部6の内側のガイド面6aに沿ってドアトリム2側に湾曲しつつ、図2の如くドアトリム2の下端2aとドアパネル1の裾部9との間の開口10から車両ボディ側に配索されている。
【0027】
弛み吸収装置3から導出されたワイヤハーネス5がドアトリム2の下側の開口10においてガイドブラケット4の湾曲部6によって大きなアールで無理なくスムーズに屈曲し、且つドアトリム2の下端2aに非接触でドアトリム2の下端2aとの間に若干の隙間を存して車両ボディ側に配索されている。
【0028】
図1においてスライドドアAの開き時にワイヤハーネス5は実線で示す如く縮径しつつ前方(図1示右方)に引っ張られる。スライドドアAの閉じ時にワイヤハーネス5は鎖線で示す如く拡径しつつ後方(図1示左方)に引っ張られる。弛み吸収装置3から導出されたワイヤハーネス5はスライドドアAの開閉時にガイドブラケット4の湾曲部6のガイド面6aに沿って軌道が矯正され、実線及び鎖線で示す如く一定の軌跡でスムーズに前後に揺動する。それにより、ワイヤハーネス5の弛み吸収(伸縮)がスムーズ且つ確実に行われると共に、ワイヤハーネス5がドアトリム2に干渉することがなく、ワイヤハーネス5の傷付きや磨耗や異音等が防止される。
【0029】
なお、ガイドブラケット4を図2よりも高い位置に配設し、ワイヤハーネス5が下側の開口10においてドアトリム2の下端2aと干渉して、ドアトリム2に外れ方向の力が作用する場合でも、ガイドブラケット4をドアトリム2に固定することで、ドアトリム2とドアパネル1とが強固に連結されるから、ドアトリム2の変形や外れや係止クリップの外れ等が防止される。この場合でもワイヤハーネス5はガイドブラケット4の湾曲状のガイド面6aに沿って滑らかに接触するから、ガイドブラケット4との摺接によるワイヤハーネス5の傷付き等が防止される。
【0030】
また、図2の如くガイドブラケット4でワイヤハーネス5の曲り力を完全に受け止める構成とした場合は、ガイドブラケット4をドアトリム2に固定しなくても、ドアトリム2の変形や外れ等の心配はない。その場合、ガイドブラケット4のトリム支持部14はドアトリム2の裏面に当接してドアトリム2を支持しているだけでもよい。
【0031】
図4は、上記同様のガイドブラケット4を用いてドアパネル1側のコルゲートチューブ20付きのワイヤハーネス5をドアトリム2との下側の開口10を経て車両ボディ21側に配索した形態を示すものである。図2の形態とはガイドブラケット4の位置やドアトリム2の下端2aの位置やコルゲートチューブ20の有無が異なっているが、便宜上図1〜図2と同一の符号を用いて説明する。
【0032】
スライドドアAの閉止状態においてワイヤハーネス5はドアパネル1とドアトリム2との間の弛み吸収装置(図示せず)から後方に引っ張られた状態で導出され、ガイドブラケット4の湾曲部6に沿って軌道が矯正され、車両ボディ21側に大きなアール形状でスムーズに屈曲して金属製のステップ22と合成樹脂製のスカッフプレート23との間に配索され、ステップ22上で固定部材24によりコルゲートチューブ20が固定されている。
【0033】
ドアトリム2の下端にはウェザストリップ25が設けられ、ガイドブラケット4に沿って屈曲されたワイヤハーネス5の渡り部(スライドドアAと車両ボディ21との間のハーネス部分)はウェザストリップ25の下側を非接触で通過してステップ22上に延び、ステップ22の奥側で車両ボディ側のワイヤハーネス(図示せず)とコネクタ接続されている。
【0034】
ドアパネル1とドアトリム2との下側の開口10の近傍でガイドブラケット4のパネル固定部16がドアパネル1に固定され、ガイドブラケット4のトリム支持部14にドアトリム2が支持ないし固定されている。
【0035】
コルゲートチューブ20はガイドブラケット4の内側を上下に挿通している。コルゲートチューブ20の内側には複数本の電線26が挿通されている。コルゲートチューブ20は周方向の凹溝と凸条を交互に形成して屈曲性を高めた保護チューブである。コルゲートチューブ20と複数本の電線26とでワイヤハーネス5が構成されている。ドアパネル1の裾部はスライドドアAの閉止状態で車両ボディ側のウェザストリップ27に密接して防水される。コルゲートチューブ20以外の保護チューブを用いたり、ビニルテープ巻きのみでワイヤハーネスを結束することも可能である。
【0036】
図5〜図6は、参考までにハーネス弛み吸収装置の一形態を示すものである。図5はスライドドアを閉じた状態、図6はスライドドアを開けた状態を示している。便宜上、図1〜図4と同一の符号を用いて説明する。
【0037】
ハーネス弛み吸収装置3は、略半円形状の合成樹脂製のプロテクタ28と、プロテクタ28内に配設され、ワイヤハーネス5を湾曲状に支持する金属製の板ばね(弾性部材)29とで構成されている。
【0038】
プロテクタ28は前端側と後端側にそれぞれハーネス導出部31,32を有し、ワイヤハーネス5の一方が前側の導出部31を経てスライドドアA側の各機能部品に接続され、ワイヤハーネス5の他方がスライドドアAの閉止時に後側の導出部32から、スライドドアAの開閉移動時にプロテクタ28の下側の開口からドアトリム(図示せず)とドアパネル1との下側の開口を経て車両ボディ21側に配索され、ステップ22上で固定部材(図示せず)で固定されて、ステップ22の奥側で車両ボディ側のワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続されている。
【0039】
プロテクタ28には同一材料のカバー(図示せず)が配設される。ドアパネル1の表面とドアトリム(図示せず)の裏面とでカバーを兼ねることも可能である。プロテクタ28はボルトあるいは係止クリップといった固定手段33でドアパネル1に固定されている。
【0040】
前記板ばね29はワイヤハーネス5の湾曲部5aの略前半の下面に接し、板ばね29の一端はプロテクタ29の前端側に固定され、他端はワイヤハーネス5の湾曲部5aの頂部の近傍にテープ巻きやバンド等の固定手段34で固定されている。なお、プロテクタ28を用いずに、板ばね29等の弾性部材のみで弛み吸収装置を構成することも可能である。
【0041】
図5のスライドドアAの閉じ時にワイヤハーネス5はプロテクタ28内で板ばね29の付勢に抗して大きなアールで屈曲しつつ後方に引っ張られる。スライドドアAは車両ボディ21に接近する。スライドドアAを後方にスライドさせて開くに従って、図6の如くワイヤハーネス5はプロテクタ28内で板ばね29の付勢に抗して縮径しつつ前方に引っ張られる。スライドドアAは車両ボディ21から外側に離れ、両者間に大きな隙間42を生じる。ワイヤハーネス5の渡り部5b、すなわちスライドドアAから車両ボディ21に掛け渡されたハーネス部分はステップ22側の固定部(図示せず)を支点として前後に揺動する。
【0042】
スライドドアAの開き方向(閉じ方向)中間部においてはワイヤハーネス5の引張力が弱まり、ワイヤハーネス5はプロテクタ28内で垂れ下がろうとするが、板ばね29で上向きに支持されているので、垂れ下がりが抑止される。
【0043】
プロテクタ28内のワイヤハーネス5の湾曲部5aと板ばね29の付勢とによってスライドドアAの開閉に伴うワイヤハーネス5の弛みが吸収され、スライドドアAと車両ボディ21との間へのワイヤハーネス5の渡り部5bの挟み込みが防止される。
【0044】
図7は、本発明に係るスライドドア用ハーネスの配索構造の第二の実施形態を示すものである。ドアパネルやドアトリムやハーネス弛み吸収装置の符号は便宜上、第二の実施形態と同一の符号を用いて説明する。
【0045】
この構造は、図1〜図2の第一の実施形態と同様のドアパネル1とドアトリム2と、両者1,2間に配設されたハーネス弛み吸収装置3とを備え、ハーネス弛み吸収装置3からドアトリム2の下側の開口10に向けて導出されたワイヤハーネス5を、ドアトリム2に設けた第一のガイド部材36と、ドアパネル1に設けた第二のガイド部材37とで対向して支持し、両ガイド部材36,37の第一及び第二の湾曲部38,39のガイド面38a,39aに沿ってワイヤハーネス5をスムーズに湾曲させつつ軌道矯正することを特徴とするものである。
【0046】
両ガイド部材36,37は図1のガイドブラケット4と同様にハーネス弛み吸収装置3の下側においてスライドドアAの横幅方向に弛み吸収装置3の横幅よりもやや長く延長されている。
【0047】
第一のガイド部材36は金属板を屈曲成形して、あるいは合成樹脂材で成形され、ドアトリム2の裏面に沿う平面状の固定部40と、固定部40の下端からドアパネル1側に斜め下向きに突出した傾斜部41と、傾斜部41の下端からほぼ垂直に短く延びた平坦部42と、平坦部42の下端から比較的大きなアール(半径)で湾曲した湾曲部38とで構成されている。平坦部42のドアパネル側の平面42aと湾曲部38のドアパネル側の湾曲面38aとがワイヤハーネス5に対するガイド面として作用する。
【0048】
固定部40には例えば固定用の孔部(図示せず)が設けられ、孔部にボルトや係止クリップを挿入して固定部40をドアトリム2に固定する。あるいは固定部40を樹脂成形(インサート成形)でドアトリム2に固定したり、ガイド部材36をドアトリム2と一体に樹脂成形することも可能である。
【0049】
湾曲部38の先端(下端)38bはドアトリム2の下端2aに近接し、弛み吸収装置3からのワイヤハーネス5をガイド面42a,38aに沿って比較的大きなアールで湾曲させて、ドアトリム2の下端2aに接することなく、下端2aとの間に少しの隙間を存して車両ボディ側に配索させている。
【0050】
図7のワイヤハーネス5の湾曲状態は図5のスライドドアAの閉じ状態(全閉に近い状態)においてもそうであるが、図6のスライドドアAの開き状態において特に顕著に現れる。すなわちスライドドアAは開くに従って車両ボディ21から外側に離間するから、ワイヤハーネス5が車両ボディ側に引っ張られて図7のような湾曲状態となる。
【0051】
スライドドアAの開閉に伴ってワイヤハーネス5は前後に揺動しつつガイド部材36の湾曲部38に摺接し、ドアトリム2には何ら摺接することがない。ワイヤハーネス5が滑らかな湾曲部38にスムーズに摺接することで、ワイヤハーネス5の軌道が矯正され、ワイヤハーネス5が一定の軌跡でスムーズに揺動及び伸縮すると共に、ワイヤハーネス5の磨耗や傷付きやドアトリム2の磨耗や異音等が防止される。
【0052】
また、第一のガイド部材36を第二のガイド部材37と一体に設けて、この合体ガイド部材で図2の実施形態の如くドアパネル1とドアトリム2とを連結固定させれば、スライドドアAの開閉時にワイヤハーネス5の引張力がガイド部材36で受け止められ、ガイド部材36はドアパネル1に固定されているから、ドアトリム2には何ら外れ方向の力が作用せず、ドアトリム2の変形や外れ等が防止される。
【0053】
この作用効果は、第一のガイド部材36を第二のガイド部材37とは別にドアパネル1に固定したり、あるいはドアトリム2とドアパネル1との両方に固定した場合も同様である。また、第一のガイド部材36に板厚方向の弾性力を付与することも可能であり、この場合には、ワイヤハーネス5が一層柔軟に受け止められ、ワイヤハーネス5の引張力すなわちドアトリム2の外れ方向の押圧力が弾力的に緩和される。
【0054】
図7の実施形態において、第二のガイド部材37は、第一のガイド部材36の平坦部42に対向する短い平坦部44と、第一のガイド部材36の湾曲部38に対向し、湾曲部38とは反対方向に(略対称に)湾曲した湾曲部39と、湾曲部39の基端(上端)からドアパネル1に向けてほぼ直角に屈曲して続く支持部46と、支持部46からドアパネル1の内側壁11に沿って上向きに続く固定部47とで構成されている。
【0055】
第二のガイド部材37の湾曲部(第二の湾曲部)39は第一のガイド部材36の湾曲部38よりもやや小さなアールで湾曲している。両ガイド部材36,37の間でワイヤハーネス5は若干の隙間48を存して位置している。第二の湾曲部39の先端(下端)39bとドアパネル1の内側壁11との間には大きな隙間が空いており、第二の湾曲部39は板厚方向の弾性力を有して、ワイヤハーネス5を弾力的に支持可能である。
【0056】
第二のガイド部材37は第一のガイド部材36と同様に金属材ないしは合成樹脂材で形成され、上側の固定部47がドアパネル1の内側壁11にボルトや係止クリップあるいは溶接等で固定されている。
【0057】
両ガイド部材36,37の湾曲部38,39がそれぞれ下向きに位置し、両湾曲部38,39の先端側(下端側)が末拡がりに拡がっているから、弛み吸収装置3から導出されたワイヤハーネス5がスライドドアAの開閉に伴ってドアトリム2の下側の開口10においてドアパネル1とドアトリム2とに向けてスムーズに揺動自在であり、且つ第二のガイド部材37によってワイヤハーネス5と金属製のドアパネル1との摺接が防止され、ワイヤハーネス5の傷付き等が防止されると共に、両ガイド部材36,37の間でワイヤハーネス5が挟まれるように位置決めされ、それによってワイヤハーネス5の軌道が矯正されて、スライドドアAの開閉時にワイヤハーネス5が前後に一定の軌跡でスムーズに揺動する。例えばスライドドアAを図6の如く開く途中においてワイヤハーネス5が第二のガイド部材37の湾曲部39に沿ってスムーズに湾曲しつつ摺接する。
【0058】
図7の実施形態では両ガイド部材36,37の間に若干の隙間48を存してワイヤハーネス5を位置させたことで、スライドドアAの開閉時におけるワイヤハーネス5の軌道が正確に矯正され、ワイヤハーネス5のばたつきが抑止され、ワイヤハーネス5が正確な軌跡でスムーズにスライド移動する。これにより、ワイヤハーネス5の弛み吸収(伸縮)がスムーズ且つ確実に行われると共に、ワイヤハーネス5の追従不良がなくなり、スライドドアAと車両ボディとの間へのワイヤハーネス5の挟み込み等の不具合が防止される。また、ワイヤハーネス5が各ガイド部材36,37の湾曲状の対向するガイド面38a,39aに沿って比較的大きなアールで屈曲するから、ワイヤハーネス5に無理な曲げ力が作用せず、ワイヤハーネス5の傷みが防止される。
【0059】
なお、スライドドアA内に第一のガイド部材36のみ又は第二のガイド部材37のみを配設することも可能である。第一のガイド部材36のみを用いれば、ワイヤハーネス5とドアトリム2との干渉が防止され、第二のガイド部材37のみを用いれば、ワイヤハーネス5とドアパネル1との干渉が防止される。第一のガイド部材36をドアトリム2ではなく図1の実施形態のようにドアパネル1に固定するように構成することも可能である。また、図3に示すガイドブラケットすなわち第一のガイド部材に第二のガイド部材を一体に形成することも可能である。
【0060】
何れの場合もガイド部材36,37の湾曲状のガイド面38a,39aに沿ってワイヤハーネス5がスムーズに摺接するので、ワイヤハーネス5に負担がかからない。
【0061】
図8は、本発明に係るスライドドア用ハーネスの配索構造の第三の実施形態を示すものである。ドアパネルやドアトリムやハーネス弛み吸収装置は前記実施形態と同一の符号を用いて説明する。
【0062】
この構造は、スライドドアAの下半部において金属製のドアパネル1と合成樹脂製のドアトリム2との間にハーネス弛み吸収装置3を配設すると共に、弛み吸収装置3の下部両側で且つドアトリム2の下側の開口10の近傍において、水平方向の補強リブ51をドアパネル1とドアトリム2との間に配設し、補強リブ51でドアパネル1とドアトリム2とを連結固定可能にすると共に、弛み吸収装置3から下側の開口10に導出されるワイヤハーネス5に対して、弛み吸収装置3の両側で補強リブ51から斜め下向きに傾斜状ないし湾曲状の前後一対のガイドリブ52,53を一体に形成して、各ガイドリブ52,53に沿ってワイヤハーネス5を傾斜ないし湾曲させて受け止めつつ軌道矯正させることを特徴とするものである。
【0063】
ハーネス弛み吸収装置3は前記各実施形態におけると同様のもので、ドアパネル1の内側壁11に固定されている。ハーネス弛み吸収装置3の真下にはハーネス揺動用の空間56が設けられおり、この部位に補強リブ51はない。補強リブ51は空間56の前後両側において上下一対が平行に且つ近接して配置されている。各補強リブ51は例えばドアトリム2から一体に突出形成可能である。また、各補強リブ51は例えば補強リブ51と一体の図示しないブラケット等を介してドアパネル1の内側壁11にボルトや係止クリップ等の固定手段で固定可能である。この場合、ドアトリム2に係止クリップ等に対する挿通孔を設けておく。固定箇所は例えば前後の補強リブ51について前後に各二箇所程度である。補強リブ51をドアパネル1に連結固定しない場合はドアパネル1の内側壁11に当接させてドアトリム2の下端側をドアパネル1に補強リブ51で支持させる。
【0064】
上下二層の前後の補強リブ51はガイドリブ52,53に一体に続いている。ガイドリム52,53は対の補強リブ51を合わせた厚さで厚肉に形成されている。上側の補強リブ51は弛み吸収装置3の下端とほぼ同じ高さないし下端よりもやや下側に位置し、弛み吸収装置3の下側の開口54の前後両側にガイドリブ52,53が位置している。前後一対のガイドリブ52,53は前後方向に傾斜状ないし湾曲状に略ハの字状に開いて対向して位置している。前側のガイドリブ52は前向きに傾斜ないし湾曲し、後側のガイドリブ53は後側に傾斜ないし湾曲している。
【0065】
各ガイドリブ52,53の形状は湾曲形状であることがワイヤハーネス5に無理な曲げ力を作用させない観点から好ましいが、傾斜状あるいは二段に傾斜した形状ですることも可能である。また、前後のガイドリブ52,53を弛み吸収装置3の前後端よりも内側に進入させて開口54に下側に配置することも可能である。
【0066】
スライドドアAを閉じた際に、ワイヤハーネス5は図8の実線の如く後方に引っ張られつつ、弛み吸収装置3内で大きなアールで湾曲し、ワイヤハーネス5とドアトリム2とはほぼ平行になる。この際、弛み吸収装置3から後方に導出されたワイヤハーネス5が後側のガイドリブ53の内側のガイド面に摺接ないし当接して、ワイヤハーネス5の軌道が矯正される。すなわち、後側のガイドリブ53によってワイヤハーネス5がそれ以上後方へ移動することが阻止される。この際、ワイヤハーネス5が後側のガイドリブ53に沿って比較的大きなアールで湾曲するから、ワイヤハーネス5に無理な曲げ力が作用せず、ワイヤハーネス5の傷みや変形等が防止される。
【0067】
また、スライドドアAを開いた際に、ワイヤハーネス5は図8の鎖線の如く前方に引っ張られつつ、弛み吸収装置3内で縮径して小さなアールで湾曲する。この際、弛み吸収装置3から前方に導出されたワイヤハーネス5が前側のガイドリブ52の内側のガイド面52aに摺接ないし当接して、ワイヤハーネス5の軌道が矯正される。すなわち、前側のガイドリブ52によってワイヤハーネス5がそれ以上前方へ移動することが阻止される。この際、ワイヤハーネス5が前側のガイドリブ52に沿って比較的大きなアールで湾曲するから、ワイヤハーネス5に無理な曲げ力が作用せず、ワイヤハーネス5の傷みや変形等が防止される。
【0068】
図8で矢印aはワイヤハーネス5の揺動軌跡を示す。スライドドアAの開閉時にワイヤハーネス5が前後のガイドリブ52,53に当接することで、ワイヤハーネス5の前後方向の暴れやばたつきが抑止され、これによってもワイヤハーネス5のスムーズな伸縮が可能となり、ワイヤハーネス5の傷みが防止される。
【0069】
また、スライドドアAが開いて車両ボディ(図示せず)から外側に離間した際に、ワイヤハーネス5は車両ボディ側に引っ張られてドアトリム2の下端2aに接するが、上下二層の補強リブ51でドアトリム2の下端側(開口10側)をドアパネル1に連結固定することで、ドアトリム2に外れ方向の力が作用してもドアトリム2の変形や係止クリップの外れ等の問題は何ら生じない。
【0070】
なお、図1の実施形態におけるガイドブラケット4や図7の実施形態におけるガイド部材36,37を図7のスライドドアAに適用して、ワイヤハーネス5とドアトリム2の下端2aとの摺接を防止させることも可能である。それにより、スライドドアAの開閉時におけるワイヤハーネス5の前後方向の揺動が摩擦による引っ掛かり等なくスムーズに行われ、ワイヤハーネス5の弛み吸収(伸縮)がスムーズ且つ確実に行われる。
【0071】
また、補強リブ51及びガイドリブ52,53をドアトリム2ではなくドアパネル1の内側壁11に一体ないし別体に設けたり、ドアトリム2と固定手段で連結固定させることも可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、例えばスライドドアの開き時にスライドドアが車両ボディから外側に離れ、ワイヤハーネスが車両ボディ側(ドアトリム側)に引っ張られた場合でも、ワイヤハーネスがハーネスガイド部材の湾曲状のガイド面に沿ってスムーズに屈曲しつつ、湾曲面に沿ってスライドドア開閉方向に摺動し、且つドアトリムとは摺動しないから、ワイヤハーネスに無理な曲げ力や摩擦力等が作用せず、ワイヤハーネスの傷付きや変形やドアトリムの磨耗や異音の発生等が防止される。
【0073】
それと同時に、ワイヤハーネスがハーネスガイド部材のガイド面で軌道を矯正されて正確な軌跡で移動(揺動)するから、スムーズで確実な弛み吸収が行われ、ワイヤハーネスに無理な引張力等が作用することがなく、車両ボディとスライドドアとの間への挟み込みも防止される。これらの作用効果はスライドドアの閉じ時においても同様である。
【0074】
また、請求項2記載の発明によれば、例えばスライドドア開き時のワイヤハーネスの引張動作でハーネスガイド部材に車両ボディ側(ドアトリム側)への引張力が作用した場合でも、ハーネスガイド部材がドアパネルに固定されているから、その引張力を受け止めて、ドアトリムに引張力が作用することを阻止する。それにより、ドアトリムの変形や係止クリップの外れやドアトリムのガタ付きやそれに伴う異音等が防止される。
【0075】
また、請求項3記載の発明によれば、スライドドアの開き時等にたとえドアトリムにワイヤハーネスが干渉して外れ方向の力(引張力)が作用した場合でも、ドアトリムがハーネスガイド部材に固定され、ハーネスガイドがドアパネルに固定されているから、ドアトリムの変形や係止クリップの外れやドアトリムのガタ付きやそれに伴う異音等が確実に防止される。
【0076】
また、請求項4記載の発明によれば、ハーネスガイド部材のパネル固定部がドアパネルに固定され、ワイヤハーネスが基板部の内側を通って湾曲部のガイド面に接し、トリム支持部がドアトリムに接合ないし固定されて、上記請求項1〜3の効果が確実に奏される。このハーネスガイド部材は構造が簡単であるから、低コストで、ドアパネル及びドアトリムへの組付も容易である。
【0077】
また、請求項5記載の発明によれば、ワイヤハーネスが湾曲状の両ガイド面の間に挿通されることで、ワイヤハーネスの軌道が矯正され、スライドドアの開閉方向に一層正確な軌跡で移動(揺動)する。これにより、スムーズで確実な弛み吸収が行われ、ワイヤハーネスに無理な引張力等が作用せず、車両ボディとスライドドアとの間へのワイヤハーネスの挟み込みも防止される。また、ワイヤハーネスがドアパネル側に引っ張られた際に第二のガイド面に沿ってスムーズに湾曲するから、ワイヤハーネスに無理な曲げ力等が作用せず、ワイヤハーネスの傷み等が防止される。
【0078】
また、請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の発明の効果と同様に、ワイヤハーネスが両ガイド部材の湾曲状の両ガイド面の間に挿通されることで、ワイヤハーネスの軌道が正確に矯正され、スライドドアの開閉方向に正確な軌跡で移動(揺動)するから、スムーズで確実な弛み吸収が行われ、ワイヤハーネスに無理な引張力等が作用せず、車両ボディとスライドドアとの間へのワイヤハーネスの挟み込みも防止される。また、ワイヤハーネスがドアトリム側やドアパネル側に引っ張られた際に第一のガイド面や第二のガイド面に沿ってスムーズに湾曲するから、ワイヤハーネスに無理な曲げ力等が作用せず、ワイヤハーネスの傷み等が防止される。
【0079】
また、請求項7記載の発明によれば、予め第一のハーネスガイド部材をドアトリムに固定し、第二のハーネスガイド部材とハーネス弛み吸収装置をドアパネルに固定しておき、ドアトリムをドアパネルに組み付けると同時に、両ガイド部材のガイド面の間にワイヤハーネスが自動的に挿通されるから、スライドドアの組付作業性が向上する。また、第一及び第二のハーネスガイド部材に分割されたことで、両ハーネスガイド部材の構造が簡素化、低コスト化される。
【0080】
また、請求項8記載の発明によれば、ガイド面の先端又は第一のガイド面の先端がドアトリムの下端に近接したことで、ワイヤハーネスがガイド面を経てドアトリムの下端に接する(干渉する)ことなく導出されるから、ドアトリムの下端(エッジ)とワイヤハーネスとの摺接が確実に防止され、ワイヤハーネスやドアトリムの磨耗や傷付きや異音等が防止される。
【0081】
また、請求項9記載の発明によれば、スライドドア開閉時に、ハーネス弛み吸収装置から導出されたワイヤハーネスが前後方向すなわちスライドドア開閉方向に揺動した際に、前側のガイドリブと後側のガイドリブとに当接してそれ以上の揺動が阻止されることで、ワイヤハーネスの軌道が矯正され、スライドドアの開閉方向にワイヤハーネスが正確な軌跡で揺動する。これにより、スムーズで確実にワイヤハーネスの弛み吸収が行われ、ワイヤハーネスに無理な引張力等が作用せず、車両ボディとスライドドアとの間へのワイヤハーネスの挟み込みも防止される。また、ワイヤハーネスが傾斜状ないし湾曲状の各ガイドリブに当接してスムーズに湾曲するから、ワイヤハーネスに無理な曲げ力等が作用せず、ワイヤハーネスの傷みや変形等が防止される。
【0082】
また、請求項10記載の発明によれば、補強リブでドアパネルとドアトリムとが連結固定されたことで、スライドドアの開閉時にドアトリムがワイヤハーネスで外れ方向に引っ張られても、ドアトリムの変形や係止クリップの外れやそれに伴う異音等の発生が起こらない。また、ガイドリブと補強リブとを一体に形成することで、構造が簡素化、低コスト化され、スライドドアの組付も容易化する。
【0083】
また、請求項11記載の発明によれば、請求項1〜5記載の発明の効果と請求項9〜10記載の発明の効果とが同時に奏される。すなわち、ハーネス吸収装置から導出されたワイヤハーネスがスライドドア開閉方向(前後方向)ばかりでなくスライドドア厚さ方向(左右方向)にも軌道矯正されると共に、ドアトリムの固定強度が相乗的にアップする。
【0084】
また、請求項12記載の発明によれば、請求項6〜8記載の発明の効果と請求項9〜10記載の発明の効果とが同時に奏される。すなわち、ハーネス吸収装置から導出されたワイヤハーネスがスライドドア開閉方向(前後方向)ばかりでなくスライドドア厚さ方向(左右方向)にも一層正確に軌道矯正される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスライドドア用ハーネスの配索構造の第一の実施形態を示す要部を切欠した斜視図である。
【図2】同じくスライドドア用ハーネスの配索構造を示す縦断面図(円内は拡大図)である。
【図3】同じくスライドドア用ハーネスの配索構造に用いるガイドブラケットを示す斜視図である。
【図4】スライドドア用ハーネスの配索構造の類似の形態を示す縦断面図である。
【図5】ハーネス弛み吸収装置を備えるスライドドアの閉じ状態を示す斜視図である。
【図6】同じくスライドドアの開き状態を示す斜視図である。
【図7】本発明に係るスライドドア用ハーネスの配索構造の第二の実施形態を示す縦断面図(円内は拡大図)である。
【図8】本発明に係るスライドドア用ハーネスの配索構造の第三の実施形態を示す要部を切欠した斜視図である。
【図9】従来のスライドドア用ハーネスの配索構造の一形態を示し、(a) はスライドドアの全閉状態の横断面図、(b) はスライドドアの全開状態の横断面図である。
【図10】従来のスライドドア用ハーネスの配索構造の他の形態を示す斜視図である。
【図11】 (a) は従来の構造におけるスライドドア開き時の状態を示す縦断面図、(b) はスライドドア開き時の状態を示す縦断面図である。
【図12】同じく従来の構造におけるドアパネルとドアトリムを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ドアパネル
2 ドアトリム
3 ハーネス弛み吸収装置
4 ハーネスガイド部材
5 ワイヤハーネス
6 湾曲部
6a ガイド面
10 開口
12 基板部
14 トリム支持部
16 パネル固定部
21 車両ボディ
36 第一のハーネスガイド部材
37 第二のハーネスガイド部材
38a 第一のガイド面
39a 第二のガイド面
51 補強リブ
52,53 ガイドリブ

Claims (12)

  1. ドアパネルとドアトリムとの間にハーネス弛み吸収装置を設け、該ハーネス弛み吸収装置からワイヤハーネスをドアトリム下側の開口を経て車両ボディ側に配索するスライドドア用ハーネスの配索構造において、
    前記ハーネス弛み吸収装置の下側で且つ前記開口の近傍において前記ドアパネルと前記ドアトリムとの間に、該ドアトリム側に湾曲したガイド面を有するハーネスガイド部材を設け、該ガイド面に沿って前記ワイヤハーネスを摺接可能としたことを特徴とするスライドドア用ハーネスの配索構造。
  2. 前記ハーネスガイド部材を前記ドアパネルに固定したことを特徴とする請求項1記載のスライドドア用ハーネスの配索構造。
  3. 前記ハーネスガイド部材に前記ドアトリムを固定したことを特徴とする請求項2記載のスライドドア用ハーネスの配索構造。
  4. 前記ハーネスガイド部材がパネル固定部と、該パネル固定部に続く横長の基板部と、該基板部の下側に延設され、前記ガイド面を有する湾曲部と、該基板部の上側に延設されたトリム支持部とで構成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のスライドドア用ハーネスの配索構造。
  5. 前記ハーネスガイド部材のガイド面に対向して、前記ドアパネル側に湾曲した第二のガイド面が設けられ、前記ワイヤハーネスが両ガイド面の間に挿通されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のスライドドア用ハーネスの配索構造。
  6. ドアパネルとドアトリムとの間にハーネス弛み吸収装置を設け、該ハーネス弛み吸収装置からワイヤハーネスをドアトリム下側の開口を経て車両ボディ側に配索するスライドドア用ハーネスの配索構造において、
    前記ハーネス弛み吸収装置の下側で且つ前記開口の近傍において前記ドアパネルと前記ドアトリムとの間に、該ドアトリム側に湾曲した第一のガイド面を有する第一のハーネスガイド部材と、該ドアパネル側に湾曲した第二のガイド面を有する第二のハーネスガイド部材とを設けて、各ガイド面に沿って前記ワイヤハーネスを摺接可能としたことを特徴とするスライドドア用ハーネスの配索構造。
  7. 前記第一のハーネスガイド部材が前記ドアトリムに固定され、前記第二のハーネスガイド部材が前記ドアパネルに固定されたことを特徴とする請求項6記載のスライドドア用ハーネスの配索構造。
  8. 前記ガイド面の先端又は前記第一のガイド面の先端が前記ドアトリムの下端に近接して位置したことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のスライドドア用ハーネスの配索構造。
  9. ドアパネルとドアトリムとの間にハーネス弛み吸収装置を設け、該ハーネス弛み吸収装置からワイヤハーネスをドアトリム下側の開口を経て車両ボディ側に配索するスライドドア用ハーネスの配索構造において、
    前記ハーネス弛み吸収装置の下側で且つスライドドア開閉方向両側において前記ドアパネルと前記ドアトリムとの間に、該ハーネス弛み吸収装置から導出される前記ワイヤハーネスを当接させる傾斜状又は湾曲状のガイドリブを対向して設けたことを特徴とするスライドドア用ハーネスの配索構造。
  10. 前記開口の近傍で前記ドアパネルと前記ドアトリムとの間に、前記ガイドリブと一体に補強リブが設けられ、該補強リブで該ドアパネルと該ドアトリムとが連結固定されたことを特徴とする請求項9記載のスライドドア用ハーネスの配索構造。
  11. 請求項1〜5の何れかに記載のハーネスガイド部材を備えることを特徴とする請求項9又は10記載のスライドドア用ハーネスの配索構造。
  12. 請求項6〜8の何れかに記載のハーネスガイド部材を備えることを特徴とする請求項9又は10記載のスライドドア用ハーネスの配索構造。
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