JP3744001B2 - 通信端末装置からのデータ収集装置と通信端末装置の診断システム - Google Patents

通信端末装置からのデータ収集装置と通信端末装置の診断システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の利用分野】
この発明はファクシミリ装置などの通信端末装置の外部診断に関し、特に外部診断用のデータ収集装置と診断システムとに関する。
【0002】
【従来技術】
ファクシミリ装置などの通信端末装置を、サービスセンターに設置したデータ収集装置に通信回線を介して接続し、ファクシミリ装置の状態や消耗品の使用状況などを送信するようにすることが行われている。このようにすることにより、サービスマンが通信装置の納入先を巡回して点検する必要が解消する。ところでデータ収集装置としてパーソナルコンピュータなどを用い、多種類の通信端末装置を管理する場合、データ収集装置でのデータの処理が困難になる。例えば、通信端末装置から診断用のデータを単に受信するだけでは、データの内容を解釈できない。
【0003】
【発明の課題】
請求項1,6の発明の課題は、診断用の各データをデータ名無しで受信してもデータ名を付与できるようにすることにある。
請求項2,7の発明での追加の課題は、通信端末装置の機種をファクシミリ通信手順で識別できるようにすることにある。
請求項3,8の発明での追加の課題は、ファクシミリ通信で診断用の各データを高速で受信できるようにすることにある。
請求項4,9の発明での追加の課題は、通信端末装置から診断用のデータを、その一部の項目のみでも、受信できるようにすることにある。
請求項5,10の発明での課題は、診断用の各データをデータベースで保存する際の、データの拡張性を増すことにある。
【0004】
【発明の構成】
この発明のデータ収集装置は、通信端末装置を外部診断するためにデータを収集する装置において、通信端末装置から受信した診断用の各データにデータ名を付与して保存するために、診断用の各データのアドレスとデータ名とデータサイズとを記憶した通信端末装置の機種毎の診断用テーブルと、通信端末装置から受信した診断用の各データに、前記機種毎の診断用テーブルを参照して、データ名を付与して保存するための変換手段、とを設けたことを特徴とする(請求項1)。
なおこの明細書において、データ名は、「第1給紙部エラー」などのようにデータの意味を表現したテキストデータでも良く、あるいはデータの種類のIDなどとして、データの意味は別途のテーブルなどを参照すると解釈できるようにしたものでも良い。
【0005】
またこの発明の通信端末装置の診断システムは、通信端末装置をデータ収集装置に接続して、診断用のデータを収集するようにした診断システムにおいて、通信端末装置を、診断用の各データを所定の順に、データ収集装置へ送信するように構成し、データ収集装置には、通信端末装置から受信した診断用の各データにデータ名を付与するために、診断用の各データのアドレスとデータ名とデータサイズとを記憶した通信端末装置の機種毎の診断用テーブルと、通信端末装置から受信した診断用の各データに、前記機種毎の診断用テーブルを参照して、データ名を付与して保存するための変換手段、とを設けたことを特徴とする(請求項6)。
【0006】
好ましくは、前記診断用の各データをファクシミリ通信手順により通信端末装置からデ ータ収集装置が受信するようにすると共に、該ファクシミリ通信手順でのNSF(非標準機能識別信号)から、通信端末装置の機種を識別して前記機種毎の診断用テーブルを選択するための手段をデータ収集装置に設ける(請求項2,7)。
【0007】
また好ましくは、通信端末装置から診断用の各データをファクシミリ通信での画データとしてデータ収集装置へ送信し、データ収集装置には、診断用の各データを画データとして受信するための手段を設ける(請求項3,8)。
【0008】
好ましくは、通信端末装置から、診断用の各データにアドレスを付加して送信すると共に、データ収集装置の変換手段では、診断用の各データのアドレスにより、前記機種毎の診断用テーブルを参照してデータ名を付与する(請求項4,9)。
【0009】
また好ましくは、前記変換手段では、データ名をタグとして付加したXMLファイルとして保存する(請求項5,10)。
【0010】
また好ましくは、データ名付与後の診断用のデータをデータマイニングするための、データベースを接続する。このようにすると、データ名を付与したデータをデータベースに入力してデータマイニングを可能にするので、通信端末装置がどのような使われ方をしているか、通信端末装置のどのような点を改良すべきか、などの情報が得られる。
【0011】
【発明の作用と効果】
この発明では、通信端末装置からデータ名無しで診断用の各データを送信すると、データ収集装置側で通信端末装置の機種毎の診断用テーブルを参照しデータ名を付与し保存する。例えば通信端末装置からデータのみをテーブルの順序で連続して送信しても、データ収集装置側で診断用テーブルを参照して個々のデータに切り分け、データ名を付加できる。このためメモリ容量の少ないファクシミリ装置などのデータを収集するのに特に適している。
【0012】
ここで通信端末装置とデータ収集装置との間で、通信端末装置の機種をNSF(非標準機能識別信号)で指定するようにすると、ファクシミリ通信の手順でデータ診断用テーブルを選択できる(請求項2,7)。
【0013】
また診断用の各データを画データとして通信すると、DTMF信号として送信する場合よりも、高速に通信できる(請求項3,8)。
【0014】
通信端末装置からデータのアドレスとデータ名とを送信し、データ収集装置で診断用のテーブルをアドレスで参照してデータ名を付与すると、テーブルの一部の項目のデータのみを送信しても、収集装置側でデータ名を付与できる(請求項4,9)。
【0015】
収集した診断用の各データのデータ名をタグとしてXMLファイルに変換して保存すると、データベースに保存した際に、データ名の種類が後に増した場合などにも対応できて便利である(請求項5、10)。
【0016】
【実施例】
図1〜図11に、実施例の通信端末装置とその診断システムとを示す。なお実施例では、ファクシミリ装置2を通信端末装置の例とし、サービスセンターなどに設けたデータ収集装置4などで診断するものとする。しかしながら通信端末装置の種類自体は任意である。これらの図において、2はファクシミリ装置で、公衆回線網(PSTN)やインターネットなどを介してサービスセンターに設けられたデータ収集装置4に接続される。データ収集装置4は例えばパーソナルコンピュータなどを用いたもので、6はその表示部で、キーボードなどを操作することによりもしくは自動で、所要のデータを表示部6に表示させることができる。
【0017】
8は診断用テーブルで、例えば管理(外部診断)するファクシミリ装置の機種毎に設けられ、外部診断により受信する各々のデータ(1レコード分のデータ)の、アドレス、データのサイズ、データ名を記憶している。データ名は例えば「定着ヒータの状態」、「キーABの押下回数」などのデータの意味のことである。10は診断用データファイルで、ファクシミリ装置毎の診断用データを記憶する。11はXML変換部で、受信した診断用データに、診断用テーブル8から読み出したデータ名をタグとして付加し、XMLファイルに変換する。
【0018】
12はデータベースサーバで、パーソナルコンピュータやワークステーションなどで構成し、14はその端末である。16は既納機データベースで、18は消耗品データベースである。既納機データベース16には、サービスセンターから見た場合に、ユーザに納品済みのファクシミリ装置、即ち既納機、についての診断用データが蓄積されている。また既納機データベース16や診断用データファイル10には、各ファクシミリ装置の固有番号、機種番号、所有者や電話番号,所在地などの管理用のデータも記憶されている。
【0019】
消耗品データベース18には、ファクシミリ装置に対して補充すべき消耗品のデータや、メンテナンスの要否などのデータが記憶され、消耗品データベース18のデータは既納機データベース16から抽出されたものである。そして消耗品データベース18のデータを用いることにより、サービスセンターで管理するファクシミリ装置に対して、消耗品を交換したりサービスマンがメンテナンスに赴いたりする計画を立てることができる。
【0020】
XML変換部11は、データ収集装置4が受信した診断用データをXML形式にデータ変換するためのもので、変換先のフォーマットはXMLに限らず、データベースで扱いやすい形式のデータへ変換するものであればよい。ただしXML形式にすると、データベース16,18で記憶するデータに拡張性が増すので好ましい。例えばデータ名の種類などが後に増した場合にも、XML形式のデータであれば容易に対応できるが、他の形式のデータではデータベース16,18の設置時にデータ名を決定しておく必要がある。また実施例では、XML変換部11をデータ収集装置4に設けたが、データベースサーバー12側に設けても良い。
【0021】
図2にファクシミリ装置2の構成を示すと、22は主制御部で、24はNCU(網制御部)で、公衆回線網との呼を確立し、26はモデムで、公衆回線網を介しての通信を行う。28は画像処理部で、30はスキャナであり、CCDなどの撮像素子と光源やレンズなどの光学系とを備えて、原稿台やADFなどにセットした原稿から画像を読み取り、画像処理部28で処理する。32は操作部で、テンキーやタッチキーなどを備え、ユーザはここからコピー枚数を入力したり、送信先のファクシミリ番号を入力したりする。34は表示部でLCDなどを用い、例えば操作用のタッチキーに重ねてタッチパネルとして用いる。そして表示部34には、ファクシミリ装置2を使用するためのガイダンスなどを表示する。
【0022】
36はLANインターフェースで、LANを介してクライアントのパーソナルコンピュータやメールサーバーなどに接続する。LANインターフェース36は、ファクシミリ装置2をLANで共有し、かつインターネットファクシミリを行うためのもので、設けなくても良い。38はROMで、ファクシミリ装置2の各種制御プログラムなどを記憶する。
【0023】
40はRAMで、各種の作業用データなどを記憶し、記憶期間が長いため例えばSRAMなどを用い、アドレステーブル42と診断用データ記憶部44とを設ける。アドレステーブル42には、診断用データ記憶部44の各レコードのアドレス並びにそのデータサイズを記憶する。なお各レコードで、データ本体が固定サイズの場合などには、データサイズを記憶する必要はない。アドレステーブル42は、診断用データ記憶部44の管理、例えばデータの更新や読み出しなどに必要である。
【0024】
診断用データ記憶部44には、ファクシミリ装置で生じた各種のトラブルや消耗品の情報、設定品の情報などを記憶する。ここに言うトラブルは、実際にユーザに感じられる故障のみを意味するのではなく、各種のセンサで検出された偶発的ないしは一時的な故障なども含んでいる。
【0025】
図3の(1)に、データ収集装置の診断用テーブル8の構成を、(2)にファクシミリ装置のアドレステーブル42の構成を示す。これらのテーブル8,42には各レコードのアドレスとサイズとが記憶され、アドレスは例えば各データがテーブル8,42の上から何番目のデータであるかを示し、サイズは各データの長さを例えばバイト単位で示している。診断用テーブル8には、各レコードのデータ名も記憶され、前記のように、レコードは1つのデータ項目でのデータのセットである。同じ機種のファクシミリ装置2に対する、テーブル8,42のアドレスやサイズは共通である。
【0026】
各レコードのデータの内容は、ファクシミリ装置の各部分でのトラブルなどの装置の使用状況の情報や、消耗品に関する情報、装置の設定に関する情報などである。装置の使用状況に関する情報には、例えば最初の給紙カセットである第1給紙部で紙詰まりなどのエラーが生じた回数や、定着ヒータの状態、もしくはキーABの使用回数、などの様々なものが含まれている。消耗品に関する情報には、トナーの残量、感光体ドラムや感光体カセットなどの残寿命などの各消耗品の残寿命や交換時期などに関する情報が含まれている。さらに設定情報には、ファクシミリ装置がどのように設定されているかが記憶されいている。
【0027】
このように診断用データから、ファクシミリ装置に関して豊富な情報が得られるので、データベースサーバーで、既納機データベースや消耗品データベースのデータを処理することにより、種々の情報を抽出できる。例えばユーザはどのキーを使用している回数が多いのかが判明すると、ユーザがファクシミリ装置をどのように操作して、プリントやファックスなどの指示を入力しているのかを推測できる。またファクシミリ装置の各部でのエラーの回数なども重要な情報で、ファクシミリ装置の改善すべき点を示唆している。さらに、ある箇所でのエラーの回数と他の箇所でのエラーの回数に相関があるなどのことは、設計上などで重要な情報となる。このようにファクシミリ装置の診断用データは豊富な情報を与えるので、これをデータベースに登録し、データマイニングしてファクシミリ装置の使われ方や問題点を解明するために用いる。
【0028】
46は画像メモリで、受信画像や画像処理部28で作成した画像データなどを記憶するためのもので、DRAMなどを用いる。48は符号化復号化部で、画像データをファクシミリ送信用に符号化し、また受信したデータを復号化して、プリンタ50でプリントするのに適したデータに変換する。符号化の主な目的は画像データの圧縮であり、復号化の目的は圧縮したデータを元の画像データに復号することである。50はプリンタで、フィルム状やドラム状の感光体などを用いて、読み取り画像や受信画像などを用紙に記録する。
【0029】
アドレステーブル42のデータや、診断用データ記憶部44のデータは、例えばASCIIコードやバイナリ形式などで記述され、イメージデータではない通常のデータである。ファクシミリ装置は、DTMFなどによりこのようなデータを送信できるが、これでは低速である。そこで例えばASCIIコードなどのデータを、データ送信の規約上で形式的に画像データとして扱って、データ収集装置へ送信する。なおこのデータは画像圧縮に適したデータではないので、MMRなどの圧縮符号化は不要である。
【0030】
診断用データをデータ収集装置に送信するのは、データ収集装置からポーリングを受けて、それに対する応答として送信するようにしてもよい。あるいはまたファクシミリ装置側で、例えば月に1回程度定期的に診断用データをデータ収集装置側に送信する他に、感光体ドラムの残寿命が所定値以下となったので感光体ドラムの交換が必要である、などの所定の状況が生じた際に送信するようにしても良い。また実施例では、公衆回線を介して診断用データを送信する例を示すが、インターネット経由で診断用データを送信しても良い。
【0031】
図4,図5にデータ収集装置からポーリングして、診断用データを送信する際の手順を示す。データ収集装置はファクシミリ装置に対して発呼し(ステップ1)、ファクシミリ装置からデジタル識別信号DIS,非標準機能識別信号NSF,被呼端末識別信号CSIを受信する(ステップ2)。なお非標準機能識別信号NSFから、ファクシミリ装置の固有番号や機種番号が判明し、このファクシミリ装置の診断用データにデータ名を付与するのに必要な診断用テーブルも判明する。非標準機能命令NSCに外部診断を行う旨を記述して送信する(ステップ3)。さらにステップ4で、デジタル送信命令DTCを送信する。ファクシミリ装置からは診断用データが、診断用テーブルの先頭から終わりへの順に、例えば全データ分、送られてくる。ただしアドレスやデータのサイズは送信されない。
【0032】
データ収集装置は、診断用テーブルの先頭を参照し(ステップ5)、診断用テーブルの先頭から最後までの順に、各レコードのデータ本体(診断データ)のみが送られてくるものとして受信し(ステップ6)、診断用テーブルを参照して、データ名をタグとして付加してXMLファイルに変換し、診断用データファイル10に保存する(ステップ7)。以上の処理を、診断用テーブルの全項目を受信するまで繰り返す(ステップ8)。なお図4の結合子1は、図6のアルゴリズムでステップ11〜ステップ13を処理した後、図4の結合子1からステップ5以降の処理を行うためのものである。
【0033】
ここでは、ファクシミリ装置はデータ本体のみをアドレステーブルの順に送信するものとしたが、アドレスとデータ本体との組み合わせを送信しても良く、あるいはアドレスとデータサイズとデータ本体との組み合わせを送信しても良い。データ本体にアドレスを付加して送信すると、診断用データの一部のみを送信した場合でも、受信側のデータ収集装置ではどのデータを受信したのかがアドレスから判明する。このため、診断用データの一部のみを送信し、例えば前回の送信時と同じデータは送信を省略できる。また診断用データを全数送信する場合でも、一部のデータが欠落したなどの通信不良を、データ収集装置側で検出できる。この検出には、データの欠落などが生じれば、受信したアドレスが診断用テーブルから予想されるアドレスと一致しなくなることを利用する。さらにデータのサイズを送信データに付加すると、各データの終わりをより容易に認識できる。
【0034】
図4に示したデータ収集装置との通信の手順を図5に示す。この通信手順はファクシミリ通信手順で、ITU-T 勧告 T.30に規定されたG3ファクシミリ通信の手順を用いるものとし、発呼側がデータ収集装置で、被呼側がファクシミリ装置である。ファクシミリ通信は5つのフェーズから構成され、最初に発呼側がCNG(発呼トーン)として1100Hzのトーン信号を被呼側に送信し、被呼側がこれに応答して、例えば2100Hzのトーン信号からなる被呼局識別信号CEDを返信することにより、発呼側と被呼側との間の呼が確立される。
【0035】
続いて被呼側は、デジタル識別信号DIS並びに非標準機能識別信号NSFおよび被呼端末識別信号CSIを送信する。このうちNSFは、被呼側のファクシミリ装置に装備されている非標準的な端末機能を表示するものであり、診断用データの送信機能は非標準機能の例である。発呼側はデジタル送信命令信号DTCや非標準機能命令信号NSCを送信し、NSC中において外部診断通信を行うことを指定する。さらに発呼側は、発呼端末識別信号CIGを送信し、これ以外に必要であれば選択ポーリング信号SEPやパスワードPWDなどを送信する。
【0036】
発呼側からのNSC信号により、外部診断通信を行うことを指定されると、被呼側はデジタル命令信号DCSおよび非標準設定信号NSS並びに送信端末識別信号TSIを送信する。そして非標準機能設定信号NSS中で、外部診断通信を行うことを設定する。続いて被呼側はトレーニング信号TCFを指定されたモデム速度で送信し、トレーニングがOKの場合、受信準備確認信号CFRを発呼側から受信し、失敗した場合、トレーニング失敗信号FTT信号を受信する。FTT信号を受信した場合、TCF信号を再送信する。このようにして発呼側と被呼側との間のプリメッセージ手順を完了する。
【0037】
ファクシミリ装置は、DTMF信号などにより画像データ以外のデータの送信が可能であるが、送信速度が遅い。そこで、診断用データの各レコードを画像データPIXとして送信する。従ってこのデータの送信は、送信手順上はファクシミリメッセージの送信である。このようにしてメッセージ伝送のフェーズを終えると、被呼側のファクシミリ装置から発呼側のデータ収集装置に対して、手順終了信号EOPを送信し、発呼側からメッセージ確認信号MCFを受信する。これによってポストメッセージ手順を終了し、次いで被呼側から発呼側に対して、切断命令信号DCNを送信して通信を切断し、呼を開放する。
【0038】
以上の送信手順の特徴は、
・非標準機能を利用して診断用データを送受信していること、
・診断用データなどを画像データとして送信していること、
・ポーリングを用いているので、発呼側と被呼側の関係が通常のファクシミリ通信とは逆になっていること、である。
【0039】
図6,図7に、データ収集装置がファクシミリ装置側の発呼による着信を待って、外部診断通信を行う際の手順を示す。なおこれらの図の説明において、図4,図5と共通の点は説明を省略する。
【0040】
図6において、ファクシミリ装置は定期的にもしくは所定の条件が満たされた際に外部診断通信を行い、データ収集装置は常時はファクシミリ装置からの着信を待っており、着信があると(ステップ11)、外部診断通信か否かを非標準機能設定信号NSSから判別し(ステップ12)、外部診断通信の場合、図4の結合子1にジャンプする。また外部診断通信でなければ、通常の受信を行う(ステップ13)。
【0041】
図7に、ファクシミリ装置側が発呼側となる際の送信手順を示す。図5と同様に、ITU-T 勧告 T.30などのファクシミリ送信手順を用い、発呼側から発呼トーンCNGを送信し、被呼側のデータ収集装置側から被呼局識別信号CEDの返信を受けて呼を確立する。次いで被呼側のデータ収集装置から、デジタル識別信号DISや非標準機能識別信号NSF、被呼局端末識別信号CSIなどの送信を受け、デジタル設定信号DCSや非標準機能設定信号NSS、送信端末識別信号TSI、サブアドレス信号SUBなどを送信する。
【0042】
データ収集装置からの非標準機能識別信号NSFには、診断用データの受信ができる旨が宣言されている。そして発呼側のファクシミリ装置は、非標準機能設定信号NSS中で、診断用データの送信を行う旨を宣言する。次いでファクシミリ装置はトレーニング装置TCFを送信し、これに対して被呼側のデータ収集装置は受信準備確認信号CFRもしくはトレーニング失敗信号FTTを送信する。このようにしてプリメッセージ手順を終了する。
【0043】
発呼側のファクシミリ装置は前記と同様にして、ファクシミリメッセージとして、診断用データの各データをアドレステーブルの順で、画像データPIXとして送信する。これがメッセージの伝送手順である。ファクシミリメッセージの送信を終了すると、手順終了信号EOPを送信し、被呼側から受信確認信号MCFを受信して、ポストメッセージ手順を終了し、発呼側から切断命令信号DCNを送信して通信を切断し、呼を開放する。
【0044】
図8〜図11に、センター側診断機(データ収集装置)と端末機(ファクシミリ装置)との間の通信、並びにセンター側診断機とデータベースサーバーとの間のやり取りのアルゴリズムを示す。なおこれらの図において、同じステップ番号は同じ内容のステップを示す。図8では、センター側診断機がステップ20で端末機にダイヤルしてポーリングし、端末機2は着信を検出すると(ステップ21)、機器状態およびトラブル情報などの診断用データをセンター側に送信する(ステップ22)。センター側診断機は端末機から、消耗品や設定などの機器状態の情報、およびトラブル情報などを受信すると(ステップ23)、診断用テーブルを参照し、データ名をタグとして付加してXML変換し、XMLファイルとして保存する(ステップ24)。そしてデータベースサーバーに、新着のファイルがある旨のメッセージを送出する(ステップ25)。
【0045】
データベースサーバーは、常時は診断機からのメッセージを待っており(ステップ26)、診断機からのメッセージを受信すると(ステップ27)、診断機からファイルを取得し(ステップ28)、データベースに登録する(ステップ29)。
【0046】
図9のアルゴリズムは、センター側診断機がデータベースサーバーにメッセージを送出する代わりに、データベースサーバーがセンター側診断機に新着ファイルがあるかどうかを探索するようにしたものである。他の点では図8のアルゴリズムと同様である。データベースサーバーは常時センター側診断機に新着ファイルがあるかどうかを探しており(ステップ30)、新しいファイルが存在すると(ステップ31)、図8のステップ28,ステップ29を実行して、新着ファイルをデータベースに登録する。
【0047】
図10のアルゴリズムは、ファクシミリ装置などの端末機が自発的にセンター側診断機に送信するようにしたもので、他の点では図8のアルゴリズムと同様である。即ち端末機で、所定時間が経過した、もしくはセンター側診断機に送信するための所定の条件を満たした(イベントが発生した)、などの事態が生じると、送信指示が発生し(ステップ40)、サービスセンターに自動ダイヤルし(ステップ41)、図8のステップ22と同様にして、機器状態およびトラブル情報などをセンター側に送信する(ステップ22)。なおここでのセンターへの送信手順は、図5の手順ではなく、図7の手順を用いる。図10の場合、センター側診断機やデータベースサーバーでの処理は、図8と同様なので説明を省略した。
【0048】
図11のアルゴリズムは、端末機側が自発的にセンターに送信を行い、センター側診断機とデータベースサーバーとで、図9のアルゴリズムを実行するようにしたものである。即ち端末機は、ステップ40で送信指示が発生すると、サービスセンターに自動的にダイヤルし(ステップ41)、機器状態およびトラブル情報などをセンターに送信する(ステップ22)。センター側診断機では、図9のステップ23,ステップ24を実行して、端末機から機器状態およびトラブル情報などを受信する(ステップ23)。そしてセンター側診断機は受信データにデータ名をタグとして付加してXML変換し、XMLファイルとして保存する(ステップ24)。データベースサーバーは、センター側診断機に新しいファイルがあるか否かを常時探しており(ステップ30)、新着ファイルがあると(ステップ31)、ファイルを取得し(ステップ28)、データベースに登録する(ステップ29)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ファクシミリ装置とデータ収集装置とを接続した、実施例の診断システムのブロック図
【図2】 診断対象のファクシミリ装置の構成を示すブロック図
【図3】 データ収集装置に設けた診断用テーブル(1)と、ファクシミリ装置に設けたアドレステーブル(2)とを示す図
【図4】 実施例の診断システムで、データ収集装置がポーリングでファクシミリ装置を呼び出し、診断用データを受信してデータ名を付加して保存する際のアルゴリズムを示すフローチャート
【図5】 データ収集装置がファクシミリ装置をポーリングで呼び出し、診断用データを受信する際の通信手順を示す図
【図6】 ファクシミリ装置が発呼してデータ収集装置側を呼び出し、診断用データを送信する際の、データ収集装置における送信アルゴリズムを示すフローチャート
【図7】 図6のアルゴリズムに従った通信手順を示す図
【図8】 実施例で、データ収集装置からファクシミリ装置を呼び出して診断用データを取得し、データベースサーバーにメッセージを送信して、データベースサーバーが診断用データを取得して処理するようにした、データ収集装置とファクシミリ装置と、データベースサーバーとの動作アルゴリズムを示すフローチャート
【図9】 実施例で、データ収集装置からファクシミリ装置を呼び出して診断用データを取得し、データベースサーバーがデータ収集装置への新着データを探して処理するようにした、データ収集装置とファクシミリ装置とデータベースサーバーとの動作アルゴリズムを示すフローチャート
【図10】 実施例で、ファクシミリ装置がデータ収集装置を呼び出して診断用データを送信し、データ収集装置がデータベースサーバーにメッセージを送信して、データベースサーバーがデータを取得して処理するようにした、データ収集装置とファクシミリ装置と、データベースサーバーとの動作アルゴリズムを示すフローチャート
【図11】 実施例で、ファクシミリ装置がデータ収集装置を呼び出して診断用データを送信し、データベースサーバーがデータ収集装置への新着データを探して処理するようにした、データ収集装置とファクシミリ装置とデータベースサーバーとの動作アルゴリズムを示すフローチャート
【符号の説明】
2 ファクシミリ装置
4 データ収集装置
6 表示部
8 診断用テーブル
10 診断用データファイル
11 XML変換部
12 データベースサーバー
14 端末
16 既納機データベース
18 消耗品データベース
22 主制御部
24 NCU
26 モデム
28 画像処理部
30 スキャナ
32 操作部
34 表示部
36 LANインターフェース
38 ROM
40 RAM
42 アドレステーブル
44 診断用データ記憶部
46 画像メモリ
48 符号化復号化部
50 プリンタ

Claims (10)

  1. 通信端末装置を外部診断するためにデータを収集する装置において、
    通信端末装置から受信した診断用の各データにデータ名を付与して保存するために、
    診断用の各データのアドレスとデータ名とデータサイズとを記憶した通信端末装置の機種毎の診断用テーブルと、
    通信端末装置から受信した診断用の各データに、前記機種毎の診断用テーブルを参照して、データ名を付与して保存するための変換手段、とを設けたことを特徴とする、通信端末装置からのデータ収集装置。
  2. 前記診断用の各データをファクシミリ通信手順により通信端末装置から受信するようにすると共に、
    該ファクシミリ通信手順でのNSF(非標準機能識別信号)から、通信端末装置の機種を識別して前記機種毎の診断用テーブルを選択するための手段を設けたことを特徴とする、請求項1の通信端末装置からのデータ収集装置。
  3. 診断用の各データをファクシミリ通信での画データとして受信するための手段を設けたことを特徴とする、請求項1または2の通信端末装置からのデータ収集装置。
  4. 前記変換手段では、診断用の各データのアドレスにより、前記機種毎の診断用テーブルを参照してデータ名を付与するようにしたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかの通信端末装置からのデータ収集装置。
  5. 前記変換手段では、データ名をタグとして付加したXMLファイルとして保存するようにしたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかの通信端末装置からのデータ収集装置。
  6. 通信端末装置をデータ収集装置に接続して、診断用のデータを収集するようにした診断システムにおいて、
    通信端末装置を、診断用の各データを所定の順に、データ収集装置へ送信するように構成し、
    データ収集装置には、通信端末装置から受信した診断用の各データにデータ名を付与するために、診断用の各データのアドレスとデータ名とデータサイズとを記憶した通信端末装置の機種毎の診断用テーブルと、通信端末装置から受信した診断用の各データに、前記機種毎の診断用テーブルを参照して、データ名を付与して保存するための変換手段、とを設けたことを特徴とする、通信端末装置の診断システム。
  7. 通信端末装置はファクシミリ通信手順により診断用の各データをデータ収集装置へ送信し、かつファクシミリ通信手順でのNSF(非標準機能識別信号)により機種名をデータ収集装置へ送信するように構成し、
    データ収集装置には、NSF(非標準機能識別信号)から、通信端末装置の機種を識別して前記機種毎の診断用テーブルを選択するための手段を設けたことを特徴とする、請求項6の通信端末装置の診断システム。
  8. 通信端末装置を診断用の各データをファクシミリ通信での画データとして送信するように構成し、
    データ収集装置には、診断用の各データを画データとして受信するための手段を設けたことを特徴とする、請求項6または7の通信端末装置の診断システム。
  9. 通信端末装置を、診断用の各データにアドレスを付加して送信するように構成すると共に、
    データ収集装置の変換手段では、診断用の各データのアドレスにより、前記機種毎の診断用テーブルを参照してデータ名を付与するようにしたことを特徴とする、請求項6〜8のいずれかの通信端末装置の診断システム。
  10. 前記変換手段では、データ名をタグとして付加したXMLファイルとして保存するようにしたことを特徴とする、請求項6〜9のいずれかの通信端末装置の診 断システム。
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