JP3743607B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の燃焼状態を安定化させる方法を改善した内燃機関の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、筒内噴射エンジンのように混合気を成層燃焼させるエンジンでは、筒内で混合気が塊となって移動する。そこで、特開平11−2172号公報に示すように、各気筒毎に複数の点火プラグを設け、トルクダウンの要求が生じた場合に、点火時期を正規のタイミングより遅らせると共に、遅らせた点火時期において混合気の塊が通る位置に配置した点火プラグで着火して、燃焼状態の悪化を防止するようにしたものがある。
【0003】
また、特開平6−229297号公報に示すように、筒内のスワール流強度又はタンブル流強度を制御する機能を備えたエンジンにおいては、エンジン回転速度が目標アイドル回転速度より低い場合に、スワール流強度又はタンブル流強度を強化して燃焼状態を安定化させることで、エンジン回転速度を目標アイドル回転速度に制御するようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、高性能化されてきた自動車のエンジンでは、どの様な運転条件下でも、常に燃焼状態を安定化させて、安定したドライバビリティを確保することが要求されるようになってきており、上述したような特定の運転条件下のみで燃焼状態を安定化させるだけでは、特定の運転条件以外の様々な運転条件で、燃焼状態を安定化させることができず、ドライバビリティ安定化の要求に十分に対応することができない。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、様々な運転条件で燃焼状態を安定化させて、常に安定したドライバビリティを確保することができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の内燃機関の制御装置は、内燃機関の燃焼状態を燃焼状態検出手段により検出し、燃焼状態が不安定になったときに、燃焼安定化制御手段によって燃焼安定化制御を実行することで、燃焼速度と燃焼圧力の少なくとも一方を燃焼状態を安定化させる方向に制御するシステムにおいて、燃焼状態の安定性が低下する運転条件(以下「燃焼安定性低下運転条件」という)で運転される場合に、前記燃焼安定化制御を実行し、且つ、前記燃焼安定性低下運転条件の種類に応じて前記燃焼安定化制御の制御項目を変更するようにしたものである。ここで、燃焼速度と燃焼圧力は、燃焼状態の安定化に最も寄与するパラメータである。従って、燃焼状態が不安定になったときに、その時の運転条件に応じて燃焼速度や燃焼圧力を燃焼状態を安定化させる方向に制御すれば、様々な運転条件で燃焼状態を安定化させることができ、常に安定したドライバビリティを確保することができる。
その上、請求項1に係る発明では、燃焼状態の安定性が低下する運転条件(以下「燃焼安定性低下運転条件」という)で運転する場合に、燃焼安定化制御を実行するようにしたので、実際に燃焼状態が不安定になる前に、それを予測して燃焼安定化制御を実行することができ、燃焼安定性低下運転条件で運転する場合でも、燃焼状態を安定状態に維持することができる。
更に、請求項1に係る発明では、燃焼安定性低下運転条件の種類に応じて燃焼安定化制御の制御項目を変更するようにしたので、それぞれの燃焼安定性低下運転条件に適した制御項目で、燃焼安定化制御を行うことができて、焼安定性低下運転条件の本来の制御目標(例えば空燃比リーン化、排気昇温等)を妨げることなく、燃焼安定化制御を行うことができる。
【0007】
この場合、請求項2のように、燃焼安定化制御中に、点火時期、点火方式、空燃比、筒内ガス流速、排気還流量、バルブオーバーラップ量のうちの少なくとも1つを制御するようにすると良い。つまり、点火時期、点火方式、空燃比、筒内ガス流速、排気還流量、バルブオーバーラップ量は、いずれも、燃焼速度や燃焼圧力を変化させるパラメータとなるため、これらのうちの少なくとも1つを制御すれば、燃焼速度や燃焼圧力を変化させて燃焼状態を安定化させることができる。また、運転条件に応じて上記各制御項目の中から燃焼速度、燃焼圧力に対する影響度が大きい制御項目を選択して燃焼安定化制御を行えば、燃焼速度や燃焼圧力を速やかに制御して燃焼安定化の効果を高めることができる。
【0008】
また、例えば空燃比をリーンにして運転するリーン運転時に、空燃比をリッチ方向に補正して燃焼状態を安定化させることは、その時のエンジン制御目標(空燃比リーン化)に逆らうことになるため、できるだけ実行しない方が良い。その点、請求項2の発明では、その時のエンジン制御目標に反しない制御項目を選択することができるので、エンジン制御目標を達成しながら、燃焼速度、燃焼圧力を制御して燃焼状態を安定化させることができる。
【0009】
更に、請求項3のように、1回の燃焼行程中に複数回の点火及び/又は各気筒の複数箇所で点火が可能な点火手段を設け、点火方式を切り換える場合に、1回の燃焼行程中の点火回数と点火箇所の数の少なくとも一方を切り換えるようにしても良い。つまり、1回の燃焼行程中の点火回数や点火箇所の数を切り換えれば、燃焼時の火炎生成状態を制御して燃焼速度を効果的に制御することができ、燃焼状態を効果的に安定化させることができる。この点火方式の制御は、筒内の火炎生成状態を制御するだけであるので、エンジン制御目標を妨げることなく、様々な運転条件で実行することができる。
【0010】
また、1回の燃焼行程中に複数回の点火を行う場合には、請求項4のように、1回の燃焼行程中の点火回数を、筒内ガス流速、空燃比、排気還流量、筒内圧力、冷却水温の少なくとも1つに基づいて切り換えるようにすると良い。このようにすれば、筒内ガス流速等に応じて筒内の火炎生成状態が変化するのに対応して点火回数を適正化することができ、燃焼安定化の効果を高めることができる。
【0011】
更に、請求項5のように、1回の燃焼行程中に複数回の点火を行う場合の点火時間及び/又は点火間隔を、筒内ガス流速、空燃比、排気還流量、筒内圧力、冷却水温の少なくとも1つに基づいて変化させるようにしても良い。このようにすれば、筒内ガス流速等に応じて筒内の火炎生成状態が変化するのに対応して点火時間及び/又は点火間隔を適正化することができ、燃焼安定化の効果を高めることができる。しかも、点火時間及び/又は点火間隔を適正化することで、比較的少ない電気エネルギで複数回の点火(多重点火)を効率良く行うことができ、点火系の負荷を軽減することができる。
【0012】
一方、請求項6のように、筒内のスワール流強度又はタンブル流強度を制御する筒内流れ制御手段を設け、この筒内流れ制御手段によって筒内ガス流速を制御するようにしても良い。つまり、スワール流強度やタンブル流強度を変更して筒内ガス流速を制御することで、燃焼速度を制御して燃焼状態を安定化させることができる。この筒内ガス流速の制御は、筒内ガス流速を制御するだけであるので、様々な運転条件でエンジン制御目標を妨げることなく、燃焼速度を制御して燃焼状態を安定化させることができる。
【0014】
この場合、請求項7のように、燃焼安定性低下運転条件は、リーン運転、排気昇温制御、アイドル低回転化制御、減速運転、イグニッションスイッチのオフ後の掃気ロジック実行中のうちの少なくとも1つとすると良い。ここで、リーン運転、排気昇温制御、アイドル低回転化制御、減速運転は、いずれも燃焼状態の安定性が低下する運転状態であるため、これらの運転が実行されるときに、燃焼安定化制御を実行すれば、これらの運転による燃焼状態ヘの悪影響を最小限に抑えて、燃焼状態を安定状態に維持することができる。また、イグニッションスイッチのオフ後の掃気ロジックは、イグニッションスイッチのオフ直前に噴射された燃料をイグニッションスイッチのオフ後に点火を行うことで燃焼させるロジックであり、この掃気ロジック実行中に燃焼安定化制御を実行すれば、掃気ロジック実行中の着火性を向上できる。
【0016】
更に、燃焼安定化制御の制御項目によって燃焼安定化の効果が異なることを考慮して、請求項8のように、燃焼状態の不安定度に応じて燃焼安定化制御の制御項目を変更するようにしても良い。このようにすれば、燃焼状態の不安定度に応じて適正な燃焼安定化制御の制御項目を選択することができ、燃焼状態を確実に安定化させることができる。
【0017】
また、請求項9のように、各気筒毎に燃焼状態を検出するようにしても良い。このようにすれば、各気筒の充填効率等の違いによって気筒間で燃焼状態にばらつきがあっても、各気筒毎に燃焼状態を検出して、各気筒毎に最適な燃焼安定化制御を実行することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側には、吸入空気量を検出するエアフローメータ14が設けられている。このエアフローメータ14の下流側には、スロットルバルブ15とスロットル開度を検出するスロットル開度センサ16とが設けられている。
【0020】
更に、スロットルバルブ15の下流側には、サージタンク17が設けられ、このサージタンク17に、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ18が設けられている。また、サージタンク17には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド19が設けられ、この吸気マニホールド19の各気筒の分岐管部に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁20が取り付けられている。
【0021】
本実施形態のエンジン11は、各気筒に2つの吸気バルブ27と2つの排気バルブ28を設けた4バルブエンジンであり、各気筒の吸気マニホールド19内には、各吸気バルブ27に対応する2本の吸気ポート29が形成されている。これら2本の吸気ポート29のうちの片側には、スワール制御弁30(筒内流れ制御手段)が配置されている。エンジン制御回路(以下「ECU」と表記する)26からの出力信号に基づいて各気筒のスワール制御弁30の開度が制御されてスワール比が調節され、各気筒のスワール流強度が調節される。スワール比は、スワールの回転速度とエンジン回転速度の比又はスワールの水平方向の速度成分と垂直方向の速度成分の比である。
【0022】
また、エンジン11のシリンダヘッドには、気筒毎に点火プラグ31が取り付けられ、この点火プラグ31の中心電極には、点火コイル32の二次コイル(図示せず)で発生した高電圧が印加される。点火コイル32の一次コイル(図示せず)は、イグナイタ33のパワートランジスタに接続されている。これら点火プラグ31、点火コイル32、イグナイタ33等からなる点火装置が特許請求の範囲でいう点火手段に相当する。エンジン運転中は、ECU26からイグナイタ33に送信される点火信号IGTの立ち上がり/立ち下がりでイグナイタ33のパワートランジスタがオン/オフする。図2(a)に示すように、イグナイタ33のパワートランジスタがオンすると、点火コイル32の一次コイルに一次電流が流れて点火コイル32の蓄積エネルギーが増加し、その後、イグナイタ33のパワートランジスタがオフすると、一次電流が遮断されて、点火コイル32の二次コイルに高電圧が誘導され、この高電圧によって点火プラグ31の電極間に火花放電が発生する。
【0023】
また、1回の燃焼行程中に複数回の点火を行う多重点火時は、図2(b)に示すように、通常の一次電流の遮断動作後に、点火信号IGTによってイグナイタ33のパワートランジスタを所定周期で繰り返しオン/オフさせて点火プラグ31を多重放電させ、放電(点火)を連続的に発生させる。
【0024】
一方、図1に示すように、エンジン11の排気管21の途中には、排ガス中の有害成分(CO,HC,NOx等)を低減させる三元触媒等の触媒22が設置されている。この触媒22の上流側には、排ガスの空燃比を検出する空燃比センサ23が設けられている。排気管21のうちの触媒22の上流側とサージタンク17との間には、排気の一部を吸気系に還流させるEGR配管34が接続され、このEGR配管34の途中に、EGR弁35が設けられている。ECU26からの出力信号に基づいてEGR弁35の開度が制御され、その開度に応じてEGR率が調節される。EGR率は、EGR量(排気還流量)が排ガス全体に対して占める割合である。また、エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ24や、エンジン回転速度を検出するクランク角センサ25が取り付けられている。
【0025】
これら各種のセンサ出力は、ECU26に入力される。このECU26は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された燃料噴射制御プログラム(図示せず)を実行することで、エンジン運転状態に応じて燃料噴射弁20の燃料噴射量を制御すると共に、点火制御プログラム(図示せず)を実行することで、点火プラグ31の点火時期を制御する。
【0026】
更に、ECU26は、エンジン11の燃焼状態を常に安定化させるために、図3乃至図7のプログラムを実行することで、各気筒毎に燃焼状態を検出し、燃焼状態が不安定になったとき及び燃焼状態の安定性が低下する運転条件(以下「燃焼安定性低下運転条件」という)で運転されるときに、燃焼安定化制御を実行する。この燃焼安定化制御では、各気筒毎に点火時期、点火方式、筒内ガス流速、EGR率、空燃比のうちの少なくとも1つを制御することで、エンジン運転条件に応じて燃焼速度や燃焼圧力を制御して燃焼状態を安定化させる。ここで、燃焼安定化制御の各制御項目について説明する。
【0027】
[点火時期の制御]
点火時期の制御では、点火プラグ31の点火時期を進角補正して燃焼状態の安定化を図る。この場合、目標点火進角量は、図10の(a)〜(e)に示すエンジン回転速度NE、回転速度変動量ΔNE、点火時期、目標空燃比、目標排気温度をそれぞれパラメータとする目標点火進角量のマップのうちの少なくとも1つを用いて最終的な目標点火進角量を設定する。図11に示すように、点火プラグ31の点火時期を進角補正すると、通常点火に比べて燃焼速度及び燃焼圧力を上昇させることができ、燃焼状態を安定化させることができる。
【0028】
[点火方式の制御]
点火方式の制御では、1回の燃焼行程中に複数回の点火を行う多重点火を採用し、1回の燃焼行程中の点火回数を制御して燃焼状態の安定化を図る。1回の燃焼行程中の目標点火回数は、図12の(a)〜(i)に示すエンジン回転速度NE、回転速度変動量ΔNE、点火時期、点火遅角量、目標空燃比、目標排気温度、筒内ガス流速、スワール比、EGR率をそれぞれパラメータとする目標点火回数のマップのうちの少なくとも1つを用いて最終的な目標点火回数を設定する。この場合、点火時間や点火間隔(図2参照)は固定値としても良いが、目標点火時間を、図13の(a)〜(i)に示すエンジン回転速度NE、回転速度変動量ΔNE、点火時期、点火遅角量、目標空燃比、目標排気温度、筒内ガス流速、スワール比、EGR率をそれぞれパラメータとする目標点火時間のマップのうちの少なくとも1つを用いて最終的な目標点火時間を設定したり、目標点火間隔を、図14の(a)〜(i)に示すエンジン回転速度NE、回転速度変動量ΔNE、点火時期、点火遅角量、目標空燃比、目標排気温度、筒内ガス流速、スワール比、EGR率をそれぞれパラメータとする目標点火間隔のマップのうちの少なくとも1つを用いて最終的な目標点火間隔を設定しても良い。尚、目標点火回数、目標点火時間、目標点火間隔は、筒内圧力や冷却水温をパラメータとするマップを用いて求めるようにしても良い。
【0029】
図15に示すように、点火プラグ31を多重点火させると、通常点火に比べて燃焼速度及び燃焼圧力のばらつきを小さく抑えることができ、燃焼状態を安定化させることができる。この多重点火は、筒内の火炎生成状態を制御するだけであるので、運転条件の制約を受けることなく、様々な運転条件で実行することができる。
【0030】
[筒内ガス流速の制御]
筒内ガス流速の制御では、筒内ガス流速を上昇させて燃焼状態の安定化を図る。この場合、目標筒内ガス流速は、図16の(a)〜(e)に示す回転速度変動量ΔNE、点火時期、点火遅角量、目標空燃比、目標排気温度をそれぞれパラメータとする目標筒内ガス流速のマップのうちの少なくとも1つを用いて最終的な目標筒内ガス流速を設定する。筒内ガス流速は、スワール制御弁30の開度(スワール比)によって制御することができるが、エンジン回転速度NEによっても制御することができる。スワール制御弁30の開度によって筒内ガス流速を制御する場合は、目標スワール制御弁開度(目標スワール比)を、図17(a)に示す目標筒内ガス流速に応じた目標スワール制御弁開度のマップを用いて設定する。また、エンジン回転速度NEによって筒内ガス流速を制御する場合は、図17(b)に示す目標筒内ガス流速に応じた目標エンジン回転速度のマップを用いて目標エンジン回転速度NEを設定する。
【0031】
図18に示すように、筒内ガス流速を速くすると、通常制御に比べて燃焼速度及び燃焼圧力のばらつきを小さく抑えることができて、燃焼状態を安定化させることができる。この筒内ガス流速の制御は、筒内ガス流速を制御するだけであるので、運転条件の制約を受けることなく、様々な運転条件で実行することができる。
【0032】
[EGR率の制御]
EGR率の制御では、EGR弁35の開度を小さくして、EGR率を小さくすることで燃焼状態の安定化を図る。この場合、目標EGR率は、図19の(a)〜(f)に示すエンジン回転速度NE、回転速度変動量ΔNE、点火時期、点火遅角量、目標空燃比、目標排気温度をそれぞれパラメータとする目標EGR率のマップのうちの少なくとも1つを用いて最終的な目標EGR率を設定する。図20に示すように、EGR率を小さくすると、通常制御に比べて燃焼速度及び燃焼圧力のばらつきを小さく抑えることができ、燃焼状態を安定化させることができる。
【0033】
[バルブオーバーラップ量の制御]
可変バルブタイミング機構等、吸気バルブ27と排気バルブ28のバルブオーバーラップ量を可変できる機構を備えたシステムでは、バルブオーバーラップ量を小さくして内部EGR量を少なくすることで燃焼状態の安定化を図ることができる。この場合、目標バルブオーバーラップ量は、図21の(a)〜(f)に示すエンジン回転速度NE、回転速度変動量ΔNE、点火時期、点火遅角量、目標空燃比、目標排気温度をそれぞれパラメータとする目標バルブオーバーラップ量のマップのうちの少なくとも1つを用いて最終的なバルブオーバーラップ量を設定するようにすれば良い。
【0034】
[空燃比の制御]
空燃比の制御では、空燃比をリッチ側に制御して燃焼状態の安定化を図る。この場合、目標空燃比は、図22の(a)〜(e)に示すエンジン回転速度NE、回転速度変動量ΔNE、点火時期、点火遅角量、目標排気温度をそれぞれパラメータとする目標空燃比のマップのうちの少なくとも1つを用いて最終的な目標空燃比を設定する。図23に示すように、空燃比をリッチ側に補正すると、燃焼速度及び燃焼圧力のばらつきを小さく抑えることができ、燃焼状態を安定化させることができる。
【0035】
ECU26は、図3乃至図7のプログラムを実行することで、燃焼安定化制御中に上記各制御項目の少なくとも1つを選択して燃焼状態を安定化させる。以下、図3乃至図7のプログラムの処理内容を説明する。
【0036】
[燃焼安定化制御]
図3の燃焼安定化制御プログラムは、所定時間毎又は所定クランク角毎に実行され、特許請求の範囲でいう燃焼安定化制御手段としての役割を果たす。本プログラムが起動されると、まず、ステップ101で、後述する図4の燃焼状態検出プログラムを実行して、燃焼状態を検出し、その検出結果に応じて、第3の燃焼不安定フラグXAN3を、燃焼状態が安定していることを意味する「0」又は燃焼状態が不安定であることを意味する「1」にセットする。
【0037】
この後、ステップ102に進み、燃焼状態が安定(XAN3=0)であるか否かを判定し、燃焼状態が不安定(XAN3=1)と判定されれば、ステップ104以降の燃焼安定化処理に進む。
【0038】
一方、燃焼状態が安定(XAN3=0)と判定された場合は、ステップ103に進み、燃焼状態の安定性が低下する運転(以下「燃焼安定性低下運転」という)の実行条件が成立しているか否かを判定する。この燃焼安定性低下運転の実行条件は、例えば、次の▲1▼〜▲4▼である。
▲1▼リーン運転条件が成立していること (XAN1=1)
▲2▼排気昇温制御条件が成立していること (XAN2=1)
▲3▼アイドル低回転化制御条件が成立していること (XAN1=1)
▲4▼減速運転条件が成立していること (XAN3=1)
【0039】
ここで、▲1▼のリーン運転条件が成立すると、空燃比がリーンに制御されるため、燃焼状態の安定性が低下する。この場合は、第1の燃焼不安定フラグXAN1が「1」にセットされる。▲2▼の排気昇温制御条件が成立すると、点火時期が遅角補正されるため、燃焼状態の安定性が低下する。この場合は、第2の燃焼不安定フラグXAN2が「1」にセットされる。▲3▼のアイドル低回転化制御条件が成立すると、アイドル運転時の吸入空気量が更に絞られるため、燃焼状態の安定性が低下する。この場合は、リーン運転条件成立時と同じく、第1の燃焼不安定フラグXAN1が「1」にセットされる。また、定常運転又は加速中にスロットルバルブ15が閉じられて、▲4▼の減速運転条件が成立すると、エンジン回転速度が急激に低下するため、燃焼状態の安定性が低下する。この場合は、第3の燃焼不安定フラグXAN3が1にセットされる。
【0040】
以上説明した▲1▼〜▲4▼の条件が全て不成立となれば、現在の燃焼状態が安定しており、且つ、燃焼安定性低下運転が実行されないため、以降の燃焼安定化処理(ステップ104〜107)を行うことなく、本プログラムを終了する。
【0041】
これに対して、▲1▼〜▲4▼の条件のうちのいずれか1つでも成立すれば、燃焼安定性低下運転が実行されるため、燃焼状態ヘの悪影響を最小限に抑えるために、ステップ104以降の燃焼安定化制御に進む。
【0042】
燃焼安定化制御では、まず、ステップ104では、セットされている燃焼不安定フラグの種類を判定し、第1の燃焼不安定フラグXAN1=1であれば、リーン運転又はアイドル低回転化制御が実行されるため、これらの制御目標を妨げないように、ステップ105に進み、後述する図5のXAN1=1時の燃焼速度・燃焼圧力制御プログラムを実行して、空燃比以外の制御項目(つまり点火時期、点火方式、EGR率、筒内ガス流速)によって燃焼速度や燃焼圧力を制御して燃焼状態を安定化させる。
【0043】
また、第2の燃焼不安定フラグXAN2=1であれば、排気昇温制御(点火遅角制御)が実行される。この場合、点火時期制御(点火時期進角補正)と空燃比制御(空燃比リッチ化)は、排気昇温を遅くする原因となるため、ステップ106に進み、後述する図6のXAN2=1時の燃焼速度・燃焼圧力制御プログラムを実行して、点火時期、空燃比以外の制御項目(点火方式、EGR率、筒内ガス流速)によって燃焼速度・燃焼圧力を制御して燃焼状態を安定化させる。
【0044】
尚、第3の燃焼不安定フラグXAN3=1の場合は、減速運転条件成立又は燃焼状態が不安定になっているため、燃焼安定化制御の制御項目を制約する必要がないと判断して、ステップ107に進み、後述する図7のXAN3=1時の燃焼速度・燃焼圧力制御プログラムを実行して、点火時期、点火方式、空燃比、混合気の筒内ガス流速、EGR量のうちの少なくとも1つによって燃焼速度・燃焼圧力を制御して燃焼状態を安定化させる。
【0045】
[燃焼状態検出]
図4の燃焼状態検出プログラムは、図3のステップ101で実行され、特許請求の範囲でいう燃焼状態検出手段としての役割を果たす。本プログラムが起動されると、まず、ステップ201で、各気筒毎の点火に伴う回転速度変動量ΔNEを算出する。この回転速度変動量ΔNEは、図8に示すように、各気筒の燃焼行程で、クランク軸が所定クランク角(例えば30℃A)回転するのに要した時間T30から求めた回転速度の最大値と最小値の差から求める。
【0046】
この後、ステップ202に進み、回転速度変動量ΔNEからトルク変動量ΔT1を演算し、次のステップ203で、トルク変動量ΔT1が第1の許容トルク変動量TTA1よりも大きいか否かを判定する。この第1の許容トルク変動量TTA1は、固定値としても良いが、燃焼状態の判定精度を向上するために、エンジン運転状態に応じて設定しても良い。例えば、図9(a)の上段に示すエンジン回転速度NEに応じたマップ又は数式によって第1の許容トルク変動量TTA1を算出したり、或は、図9(b)に示すエンジン回転速度NEと吸入空気量GAに応じたマップ又は数式によって第1の許容トルク変動量TTA1を算出しても良い。
【0047】
トルク変動量ΔT1が第1の許容トルク変動量TTA1以下と判定されれば、ステップ204に進み、燃焼状態が安定していると判断して、第3の燃焼不安定フラグXAN3を「0」にリセットする。一方、トルク変動量ΔT1が第1の許容トルク変動量TTA1よりも大きいと判定された場合は、ステップ205に進み、燃焼状態が不安定である判断して、第3の燃焼不安定フラグXAN3を「1」にセットする。
【0048】
[XAN1=1時の燃焼速度・燃焼圧力制御]
次に、図3のステップ105で実行される図5のXAN1=1時(リーン運転時又はアイドル低回転化制御時)の燃焼速度・燃焼圧力制御プログラムの処理内容を説明する。本プログラムが起動されると、まずステップ301〜303で、前記図2のステップ210〜203と同じく、回転速度変動量ΔNEを算出し、この回転速度変動量ΔNEからトルク変動量ΔT1を演算した後、トルク変動量ΔT1が第1の許容トルク変動量TTA1よりも大きいか否かを判定する。
【0049】
トルク変動量ΔT1が第1の許容トルク変動量TTA1以下と判定されれば、現在の燃焼状態は安定しているが、リーン運転又はアイドル低回転化制御によって燃焼状態が不安定になるおそれがあるため、ステップ304に進み、リーン運転やアイドル低回転化制御に与える影響が少ない制御項目である点火方式、筒内ガス流速、EGR率のうちの少なくとも1つによって燃焼安定化制御を実行して、リーン運転中やアイドル低回転化制御中に燃焼状態が不安定になることを予防し、本プログラムを終了する。
【0050】
これに対して、トルク変動量ΔT1が第1の許容トルク変動量TTA1よりも大きい場合は、燃焼状態が不安定になっているため、ステップ305に進み、燃焼改善効果を高めるために、ステップ304の処理に対して点火時期を加えて、点火時期、点火方式、筒内ガス流速、EGR率のうちの少なくとも1つで燃焼安定化制御を実行し、次のステップ306で、燃焼安定化制御実行中のトルク変動量ΔT2が第2の許容トルク変動量TTA2よりも大きいか否かを判定する。ここで、第2の許容トルク変動量TTA2は、固定値としても良いが、燃焼状態の判定精度を向上するために、エンジン運転状態に応じて設定しても良い。例えば、図9(a)の下段に示すエンジン回転速度NEに応じたマップ又は数式によって第2の許容トルク変動量TTA2を算出したり、或は、図9(b)に示すエンジン回転速度NEと吸入空気量GAに応じたマップ又は数式によって第2の許容トルク変動量TTA2を算出しても良い。
燃焼安定化制御実行中のトルク変動量ΔT2が第2の許容トルク変動量TTA2以下であれば、燃焼状態が安定したと判断して、本プログラムを終了する。
【0051】
一方、燃焼安定化制御実行中のトルク変動量ΔT2が第2の許容トルク変動量TTA2よりも大きい場合は、燃焼状態が改善されないため、現在の制御目標(空燃比リーン化、アイドル低回転化)よりも燃焼状態の安定化を優先して行うべきと判断して、ステップ307に進み、空燃比をリッチ側に補正して、本プログラムを終了する。
【0052】
[XAN2=1時の燃焼速度・燃焼圧力制御]
図6のXAN2=1時(排気昇温制御時)の燃焼速度・燃焼圧力制御プログラムは、図3のステップ106で実行されるプログラムである。本プログラムでは、回転速度変動量ΔNEから演算したトルク変動量ΔT1が第1の許容トルク変動量TTA1よりも大きいか否かを判定し(ステップ401〜403)、トルク変動量ΔT1が第1の許容トルク変動量TTA1以下の場合は、現在の燃焼状態は安定しているが、排気昇温制御によって燃焼状態が不安定になるおそれがあるため、ステップ404に進み、排気昇温制御に与える影響が少ない制御項目である点火方式、筒内ガス流速のうちの少なくとも1つによって燃焼安定化制御を実行して、排気昇温制御中に燃焼状態が不安定になることを予防し、本プログラムを終了する。
【0053】
これに対して、トルク変動量ΔT1が第1の許容トルク変動量TTA1よりも大きい場合は、燃焼状態が不安定になっているため、ステップ405に進み、燃焼改善効果を高めるために、ステップ404の処理に対してEGR率を加えて、点火方式、筒内ガス流速、EGR率のうちの少なくとも1つで燃焼安定化制御を実行し、次のステップ406で、燃焼安定化制御実行中のトルク変動量ΔT2が第2の許容トルク変動量TTA2よりも大きいか否かを判定する。
燃焼安定化制御実行中のトルク変動量ΔT2が第2の許容トルク変動量TTA2以下であれば、燃焼状態が安定したと判断して、本プログラムを終了する。
【0054】
一方、燃焼安定化制御実行中のトルク変動量ΔT2が第2の許容トルク変動量TTA2よりも大きい場合は、燃焼状態が改善されないため、現在の制御目標(排気昇温)よりも燃焼状態の安定化を優先して行うべきと判断して、ステップ407に進み、空燃比をリッチ側に補正すると共に、点火時期を進角側に補正して、本プログラムを終了する。
【0055】
[XAN3=1時の燃焼速度・燃焼圧力制御]
図7のXAN3=1時(減速運転時又は燃焼不安定時)の燃焼速度・燃焼圧力制御プログラムは、図3のステップ107で実行されるプログラムである。本プログラムでは、回転速度変動量ΔNEから演算したトルク変動量ΔT1が第1の許容トルク変動量TTA1よりも大きいか否かを判定し(ステップ501〜503)、トルク変動量ΔT1が第1の許容トルク変動量TTA1以下の場合には、現在の燃焼状態は安定しているが、減速運転によって燃焼状態が不安定になるおそれがあるため、ステップ504に進み、減速運転への影響が最も少ない制御項目である点火方式、筒内ガス流速のうちの少なくとも1つで燃焼安定化制御を実行して、減速運転中に燃焼状態が不安定になることを予防し、本プログラムを終了する。
【0056】
これに対して、トルク変動量ΔT1が第1の許容トルク変動量TTA1よりも大きい場合は、燃焼状態が不安定になっているため、ステップ505に進み、燃焼改善効果を高めるために、ステップ504の処理に対して点火時期、EGR率、空燃比を加えて、点火時期、点火方式、空燃比、筒内ガス流速、EGR率のうちの少なくとも1つで燃焼安定化制御を実行し、次のステップ506で、燃焼安定化制御実行中のトルク変動量ΔT2が第2の許容トルク変動量TTA2よりも大きいか否かを判定する。
燃焼安定化制御実行中のトルク変動量ΔT2が第2の許容トルク変動量TTA2以下であれば、燃焼状態が安定したと判断して、本プログラムを終了する。
【0057】
一方、燃焼安定化制御実行中のトルク変動量ΔT2が第2の許容トルク変動量TTA2よりも大きい場合は、燃焼状態が改善されないため、ステップ507に進み、燃焼安定化の最後の手段として、空燃比をリッチ側に補正すると共に、点火時期を進角側に補正して、本プログラムを終了する。
【0058】
以上説明した各プログラムを実行した場合の制御例を図24及び図25のタイムチャートを用いて説明する。図24の例は、エンジン運転中に燃焼状態が不安定になったときの制御例である。燃焼状態が不安定になってトルク変動量ΔT1が第1の許容トルク変動量TTA1よりも大きくなると、第3の燃焼不安定フラグXAN3が「1」にセットされ、それに伴って、XAN3=1時(減速運転時又は燃焼不安定時)の燃焼速度・燃焼圧力制御が開始される。これにより、エンジン運転中に、燃焼状態が不安定になる毎に燃焼速度・燃焼圧力を改善して燃焼状態を安定化させることができ、安定したドライバビリティを確保することができる。
【0059】
図25の例は、リーン運転(燃焼安定性低下運転)が実行されるときの制御例である。リーン運転実行条件が成立(XAN1=1)すると、それに伴って、目標空燃比がリーン側に変更されるが、これと同時に、XAN1=1時(リーン運転時又はアイドル低回転化制御時)の燃焼速度・燃焼圧力制御が開始される。これにより、リーン運転中に燃焼状態の安定性が低下することを予測して燃焼安定化制御を実行することができ、リーン運転による燃焼状態ヘの悪影響を最小限に抑え、燃焼状態を安定状態に維持することができる。
【0060】
以上説明したように、本実施形態では、エンジン運転中に、燃焼状態が不安定になったとき及び燃焼安定性低下運転が実行されるときに、燃焼安定化制御を実行するようにしているので、様々な運転条件で燃焼状態を常に安定化させることができ、常に安定したドライバビリティを確保することができる。
【0061】
尚、本発明は、図5のステップ304,図6のステップ404,図7のステップ504の処理を省略して、実際に燃焼状態が不安定になったとき(トルク変動量ΔT1が第1の許容トルク変動量TTA1よりも大きいとき)のみ燃焼安定化制御を実行するようにしても良い。
【0062】
また、本実施形態では、燃焼安定化制御の制御項目を点火時期、点火方式、筒内ガス流速、EGR率、空燃比の中から選択可能とし、セットされた燃焼不安定フラグの種類(XAN1〜XAN3)に応じて、その時のエンジン制御状態への影響が少ない制御項目を選択するようにしているので、エンジン制御目標を達成しながら、燃焼速度、燃焼圧力を制御して、燃焼状態を安定化させることができる。
【0063】
更に、本実施形態では、トルク変動量ΔT1が第1の許容トルク変動量TTA1よりも大きいか否かによって、燃焼安定化制御の制御項目を変更するようにしているので、燃焼状態の不安定度に応じた適正な度合いで燃焼安定化制御を行うことができる。
【0064】
また、本実施形態では、多重点火を行う場合、目標点火回数、目標点火時間、目標点火間隔を、エンジン回転速度NE、回転速度変動量ΔNE、点火時期、点火遅角量、目標空燃比、目標排気温度、筒内ガス流速、スワール比、EGR率等のエンジン運転パラメータに応じたマップから求めるようにしているので、その時のエンジン運転状態に応じて燃焼安定化に必要な点火回数を最小のエネルギーで確保することができ、点火プラグ31の電極消耗や、点火装置(点火コイル32、イグナイタ33)の負荷を軽減することができる。
【0065】
尚、本実施形態では、燃焼安定化制御を実行する際に、1つの点火プラグ31で1回の燃焼行程中に複数回の放電を発生させる多重点火を行うようにしているが、例えば、1つの気筒に複数の点火プラグを配置して、1回の燃焼行程中に複数箇所で火花放電を発生させるようにしても良い。
【0066】
また、本実施形態では、各気筒毎に燃焼状態を検出して燃焼安定化制御を実行するようにしているので、各気筒の充填効率等の違いによって気筒間で燃焼状態にばらつきがあっても、各気筒毎に最適な燃焼安定化制御を実行することができ、燃焼安定化制御精度を向上することができる。
【0067】
しかしながら、必ずしも、各気筒毎に燃焼状態の検出を行う必要はなく、特定の代表気筒の燃焼状態を検出したり、エンジン全体の平均的な燃焼状態を検出したり、或は、燃焼状態を検出する気筒を順番に切り換えるようにしても良い。
【0068】
また、本実施形態では、回転速度変動量ΔNE(トルク変動量ΔT1)から燃焼状態を検出するようにしたので、燃焼(光)センサや筒内圧力センサ等のセンサが不要となり、低コスト化できる利点があるが、燃焼(光)センサや筒内圧力センサ等によって燃焼状態を直接検出するようにしても良く、この場合でも、本発明の所期の目的を十分に達成することができる。また、燃焼時に筒内の燃焼ガス中のイオンを点火プラグを通して検出して、イオン電流から燃焼状態を検出するようにしても良い。
【0069】
また、本実施形態では、筒内ガス流速を制御するために、スワール制御弁30によって筒内にスワール流を発生させるようにしているが、例えば、2つの吸気バルブ27のうちの一方を停止させることで筒内にスワール流を発生させるようにしても良い。尚、筒内のタンブル流強度を制御するタンブル流制御機構を備えたシステムでは、筒内のタンブル流強度を制御して筒内ガス流速を制御するようにしても良い。
【0070】
また、本実施形態では、リーン運転、排気昇温制御、アイドル低回転化制御、減速運転のいずれかに該当する時に、燃焼安定化制御を実行するようにしたが、これらの条件の中から一部を除外しても良く、或は、これ以外の条件(例えばイグニッションスイッチのオフ後の掃気ロジック実行中)を追加しても良い。イグニッションスイッチのオフ後の掃気ロジックは、イグニッションスイッチのオフ直前に噴射された燃料をイグニッションスイッチのオフ後に点火を行うことで燃焼させるロジックであり、この掃気ロジック実行中に燃焼安定化制御を実行すれば、掃気ロジック実行中の着火性を向上できる。
【0071】
その他、本発明は、上記実施形態のような吸気ポート噴射型のエンジンに限定されず、筒内噴射エンジン、リーンバーンエンジンにも適用可能である等、種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すエンジン制御システム全体の概略構成図
【図2】(a)は通常点火方式を説明するためのタイムチャート、(b)は多重点火方式を説明するためのタイムチャート
【図3】燃焼安定化制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図4】燃焼状態検出プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図5】XAN1=1時の燃焼速度・燃焼圧力制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図6】XAN2=1時の燃焼速度・燃焼圧力制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図7】XAN3=1時の燃焼速度・燃焼圧力制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図8】回転速度変動量ΔNEの算出方法を説明するためのタイムチャート
【図9】(a)はエンジン回転速度に応じた許容トルク変動量のマップの一例を示す図、(b)はエンジン回転速度と吸入空気量に応じた許容トルク変動量のマップの一例を示す図
【図10】(a)〜(e)は各エンジン制御状態パラメータに応じた目標点火進角量のマップの一例を示す図
【図11】点火時期制御による燃焼改善効果を説明するためのもので、(a)は燃焼速度の挙動を示すタイムチャート、(b)は燃焼圧力の挙動を示すタイムチャート
【図12】(a)〜(i)は各エンジン運転パラメータに応じた目標点火回数のマップの一例を示す図
【図13】(a)〜(i)は各エンジン運転パラメータに応じた目標点火時間のマップの一例を示す図
【図14】(a)〜(i)は各エンジン運転パラメータに応じた目標点火間隔のマップの一例を示す図
【図15】多重点火制御による燃焼改善効果を説明するためのもので、(a)は燃焼速度の挙動を示すタイムチャート、(b)は燃焼圧力の挙動を示すタイムチャート
【図16】(a)〜(e)は各エンジン運転パラメータに応じた目標筒内ガス流速のマップの一例を示す図
【図17】(a)は目標筒内ガス流速に応じた目標スワール制御弁開度のマップの一例を示す図、(b)は目標筒内ガス流速に応じた目標エンジン回転速度のマップの一例を示す図
【図18】筒内ガス流速制御による燃焼改善効果を説明するためのもので、(a)は燃焼速度の挙動を示すタイムチャート、(b)は燃焼圧力の挙動を示すタイムチャート
【図19】(a)〜(f)は各エンジン運転パラメータに応じた目標EGR率のマップの一例を示す図
【図20】EGR率制御による燃焼改善効果を説明するためのもので、(a)は燃焼速度の挙動を示すタイムチャート、(b)は燃焼圧力の挙動を示すタイムチャート
【図21】(a)〜(f)は各エンジン運転パラメータに応じた目標バルブオーバーラップ量のマップの一例を示す図
【図22】(a)〜(e)は各エンジン運転パラメータに応じた目標空燃比のマップの一例を示す図
【図23】空燃比制御による燃焼改善効果を説明するためのもので、(a)は燃焼速度の挙動を示すタイムチャート、(b)は燃焼圧力の挙動を示すタイムチャート
【図24】燃焼状態が不安定になったときの制御例を示すタイムチャート
【図25】燃焼安定性低下運転実行条件が成立したときの制御例を示すタイムチャート
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管、14…エアフローメータ、20…燃料噴射弁、21…排気管、25…クランク角センサ、26…ECU(燃焼状態検出手段,燃焼安定化制御手段)、27…吸気バルブ、28…排気バルブ、29…吸気ポート、30…スワール制御弁(筒内流れ制御手段)、31…点火プラグ(点火手段)、32…点火コイル(点火手段)、33…イグナイタ(点火手段)、34…EGR配管、35…EGR弁。
Claims (9)
- 内燃機関の燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段と、
前記燃焼状態検出手段で検出した燃焼状態が不安定になったときに燃焼速度と燃焼圧力の少なくとも一方を燃焼状態を安定化させる方向に制御する燃焼安定化制御を実行する燃焼安定化制御手段とを備え、
前記燃焼安定化制御手段は、燃焼状態の安定性が低下する運転条件(以下「燃焼安定性低下運転条件」という)で運転される場合に、前記燃焼安定化制御を実行し、且つ、前記燃焼安定性低下運転条件の種類に応じて前記燃焼安定化制御の制御項目を変更することを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記燃焼安定化制御手段は、前記燃焼安定化制御中に、点火時期、点火方式、空燃比、筒内ガス流速、排気還流量、吸気バルブと排気バルブのバルブオーバーラップ量のうちの少なくとも1つを制御して燃焼状態を安定化させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
- 1回の燃焼行程中に複数回の点火及び/又は各気筒の複数箇所で点火が可能な点火手段を備え、
前記燃焼安定化制御手段は、点火方式を切り換える場合に、1回の燃焼行程中の点火回数と点火箇所の数の少なくとも一方を切り換えることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記燃焼安定化制御手段は、点火方式を切り換える場合に、1回の燃焼行程中の点火回数を、筒内ガス流速、空燃比、排気還流量、筒内圧力、冷却水温の少なくとも1つに基づいて切り換えることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記燃焼安定化制御手段は、1回の燃焼行程中に複数回の点火を行う場合の点火時間及び/又は点火間隔を、筒内ガス流速、空燃比、排気還流量、筒内圧力、冷却水温の少なくとも1つに基づいて変化させることを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関の制御装置。
- 筒内のスワール流強度又はタンブル流強度を制御する筒内流れ制御手段を備え、
前記燃焼安定化制御手段は、筒内ガス流速の制御を前記筒内流れ制御手段によって行うことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。 - 前記燃焼安定性低下運転条件は、リーン運転、排気昇温制御、アイドル低回転化制御、減速運転、イグニッションスイッチのオフ後の掃気ロジック実行中のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
- 前記燃焼安定化制御手段は、燃焼状態の不安定度に応じて前記燃焼安定化制御の制御項目を変更することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
- 前記燃焼状態検出手段は、各気筒毎に燃焼状態を検出することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
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