JP3742237B2 - 摩擦係合装置の潤滑構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用自動変速機における摩擦係合装置の潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動変速機における摩擦係合装置として例えばクラッチは、2つの回転部材間においてそれぞれ一方に噛み合う摩擦板を交互に複数枚重ね、これらの摩擦板をピストンにより押圧することにより摩擦係合させ、両回転部材を一体化して締結し回転を伝達するようになっている。したがって回転の非伝達時には上記押圧を解除することにより、摩擦係合を解放するのであるが、押圧を解除されても2つの回転部材間にそれぞれ噛み合っている摩擦板間に接触は免れないので、その摩擦力を軽減しまた摩耗を防止する必要があり、また締結、解放作動の途中における滑り摩擦による摩耗、発熱も防止する必要がある。
【0003】
そこで、一般的に回転軸中心部に形成された油路から種々の経路を経てオイルをクラッチの摩擦板部分に供給して摩擦板間の潤滑を行うようにしている。
図4は、従来のクラッチの潤滑構造の一例として、実開平4−90737号公報に開示されたものを示す。 ここでは、回転軸80にドラム90がスプライン結合され、ドラム90の外周ドラム部91にはその内周面にスプライン92が形成されている。回転軸80上にはベアリング84を介して回転自由にハブ100が設けられ、ハブ100の外周面にスプライン101が形成されている。ハブ100は図示しない他の回転部材に連結されている。
【0004】
ドラム90のスプライン92とハブ100のスプライン101は互いに対向して配置され、両者の間にはそれぞれ一方のスプラインと噛み合う複数枚の摩擦板108、109が交互に並べられている。これらの摩擦板はドラム90のスプライン92に係合されたスナップリング107で一方が規制され、他方側からピストン95で押圧されるようになっている。
【0005】
ドラム90のスプライン92部を除く内周面と回転軸80との間にはシリンダ99が形成され、このシリンダ99に上記ピストン95が摺動可能に収容されている。シリンダ99には回転軸80に設けられた第1の油路81から作動オイルが供給される。シリンダに作動オイルが供給されると、ピストン95とハブ100間に配されたリターンスプリング86に抗してピストン95が移動し、摩擦板108、109を押圧する。
上記ドラム90、ハブ100、摩擦板108、109によりクラッチが構成されている。
【0006】
回転軸80にはさらに第2の油路82が形成され、第2の油路は軸方向でハブ100のスプライン101に対応する位置に形成されたリング溝83に開口している。
ピストン95は回転軸80にそって延びる延長筒部96を備え、この延長筒部96にはピストンストロークによる移動に応じてリング溝83と連通、遮断可能の油孔97が設けられるとともに、この油孔97を挟んで軸方向両側にシールリング98、98が設けられている。
【0007】
ハブ100には摩擦板108、109の位置に対応して複数の潤滑孔102が設けられ、またドラム90にはスプライン92の端部に続いて形成された排出溝93に排出孔94が設けられている。
【0008】
これにより、ピストン95の移動によって延長筒部96の油孔97がリング溝83と連通したときには、回転軸80の第2の油路82から油孔97を経てハブ100のスプライン部の内側空間にオイルが供給され、このオイルはハブの複数の潤滑孔102から摩擦板108、109間に流れてこれらを潤滑する。
そして、摩擦板間を潤滑したオイルは排出溝93へ流れ、排出孔94からドラム90の外部へ排出される。また、ピストン95の移動によって延長筒部96の油孔97とリング溝83との連通が遮断されると、上記内側空間へのオイルの流れも止まり、その結果、摩擦板へのオイルの供給も止まる。こうして、クラッチの摩擦板へ制御的にオイルが供給される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の潤滑構造では、クラッチに制御的にオイルを供給するために、回転軸80にリング溝83を設けるとともに、ピストン95にその移動によりこのリング溝83と連通、遮断する油孔97を設けているので、油孔97を挟む両側のシールリング98、98はピストン移動時にもリング溝83に重ならないようにその間隔に余裕代を持たせなければならない。このため、ピストンは長寸法の延長筒部96を備えることとなって、変速機全体として軸方向のサイズが大きくなってしまうという問題がある。
【0010】
したがって、本発明は、上記従来の問題点に鑑み、変速機の軸方向サイズを大きくすることなく、適時に潤滑オイルを摩擦板へ供給できるようにした摩擦係合装置の潤滑構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は、ドラム内周にスプライン嵌合した摩擦板と、ハブ外周にスプライン嵌合した摩擦板とを交互に配置し、これらの摩擦板を押圧可能なピストンを前記ドラム内に有し、油圧供給による前記ピストンの進行で摩擦板同士を押し付けて前記ドラムと前記ハブを一体回転させる締結状態とし、油圧解放による前記ピストンの後退で前記摩擦板同士の押し付けを解除して前記ドラムと前記ハブとの相対回転を許容する解放状態とする摩擦係合装置の前記摩擦板間へ潤滑油を供給する潤滑構造であって、前記ドラムの回転軸の内部の軸方向油路から前記回転軸の外側へ放出された潤滑油を前記ハブのスプライン部内周側の空間へ導き該スプライン部に半径方向に延びてこの内外を貫通する潤滑孔を介して前記摩擦板間へ潤滑油を供給する摩擦係合装置の潤滑構造において、前記ピストンの摩擦板側面と前記ハブの半径方向に延びた縦壁部とで区画される第1油路と、前記ハブの前記スプライン部内周空間へ前記第1油路からの油を導くように前記ハブの壁部に貫通させた孔と、前記ピストンの前記ハブの縦壁部側に、この半径方向で前記貫通させた孔位置以内に前記縦壁部へ向かって突設した突出壁部とを備え、
前記ピストンが進行した時、前記突出壁部が前記ハブの縦壁部に近づき前記貫通させた孔からの潤滑油の流出量をピストン後退時より減少させるように構成されているものとした。
【0012】
締結時には摩擦板部分への潤滑油供給が絞られて減少する一方、最も潤滑を要する解放時には確実に潤滑油が摩擦板部分へ供給される。
また、従来のような回転軸のオイル供給用リング溝と連通・遮断する油孔をピストンに設けないので、ピストンの摺動面の軸方向長さが短くて済む。
【0013】
また、潤滑油が内径方向から摩擦板に供給されるので均一かつ十分な潤滑がなされるとともに、縦壁部がピストン側に寄せられているので隣接部材をハブの外周筒部の内側空間に配置することができ、変速機全体の軸方向サイズを小さくできる。
【0014】
さらに、縦壁部のピストンに面する側壁に上記ハブの壁部に貫通させた孔が複数設けられたとき、この複数の孔の外方縁にそったガイドを設けることにより、オイルが効率よく複数の孔へ案内される。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、以下、実施例により説明する。
図1は、トルクコンバータと同一軸線上に構成した主変速機とこれに平行に配置された副変速機からなる自動変速機における副変速機に設けられたクラッチに本発明を適用した実施例を示す断面図である。
自動変速機の変速機ケース10に出力ギア16を備える出力軸15がベアリング30を介して支持されている。出力軸15の外方端17は突出して変速機ケースの支持穴12に挿入され、内方端中心部には支持穴18が設けられて同軸の入力軸25をベアリング31を介して支持している。
【0016】
ベアリング位置30より内方側に形成された出力ギア16には、その歯底径より若干小径の肩部19が形成されている。そして肩部19の端部には、それよりさらに小径の軸方向に延びた筒部20が形成されている。
肩部19にはパーキングギア33が嵌め込まれている。パーキングギア33は板材をプレス成形した円環状で、径方向に延びるディスク部34の外周に歯35を備え、ディスク部34の内周縁を肩部19に嵌め込んでその嵌め込み部分で溶接されている。
【0017】
パーキングギア33の内方側にはクラッチ40が設けられている。クラッチ40はクラッチドラム41、ハブ50、摩擦板45、46、ピストン47等からなる。
クラッチドラム41はパーキングギア33より大径で内周面にスプライン42Aが形成されたスプライン部42と、パーキングギア33と略同径の外周壁部43、および外周壁部43から径方向内方へ延びる底壁部44からなる。
【0018】
クラッチドラムの底壁部44の内周縁部はパーキングギア33側へオフセットし、パーキングギアのディスク部34に形成された凹部36内に位置して、その内周縁がディスク部34に溶接されている。
スプライン部42にはオイルの排出孔78が複数個形成されている。
【0019】
クラッチドラム41の内側には、スプライン42Aに対向するスプライン52を外周筒部51に備えるハブ50が配置され、スプライン42Aおよびスプライン52にそれぞれ係合する摩擦板45、46が軸方向に交互に複数枚設けられる。
ハブ50は入力軸25にスプライン結合された内周壁部53とこの内周壁部から径方向に延びる縦壁部54を有し、縦壁部54の外周に上記外周筒部51が連なっている。換言すれば、縦壁部54は外周筒部51から内径方向に延びている。
外周筒部51には摩擦板45、46の配置範囲内に複数の潤滑孔77が形成されている。
【0020】
縦壁部54と出力ギア15の筒部20の端部の間には、スラストベアリング60が設けられている。
クラッチドラム41の外周壁部43内にはリング状のシリンダ48が形成され、外周壁部43の内周面49および出力軸15の筒部20の外周面21がピストン47の摺動面となっている。
【0021】
ピストン47はその外周面および内周面にシールリング66、67を備え、とくにその内周面はシールリング67を保持するリング溝を確保するだけの短い幅(軸方向)寸法を有している。ピストン47は摩擦板45、46に向かって延びる押圧部58と、さらに、ハブ50の縦壁部54に向かって延びる突出壁部62を有している。突出壁部62の突出長さは、ピストン47が摩擦板45、46を押圧したとき突出壁部62の先端が縦壁部54に接近するが接触はしないように設定されている。
【0022】
そして、ピストンの突出壁部62の内側には、筒部20の先端部にスナップリング24で位置決めされたスプリングホルダ22との間にリターンスプリング23が設けられて、押圧部58が摩擦板45、46から離れる方向に付勢されている。
【0023】
ハブの縦壁部54には、ピストンの突出壁部62よりも径方向外側に複数の孔76が設けられている。これらの孔76は、とくに図示しないが、周方向略等間隔に配置される。
さらに縦壁部54のピストン47に面する側壁には複数の孔76の外方縁にそって外周筒部51近傍にガイド68が設けられている。ガイド68はピストン47に向かって延び、軸方向において突出壁部62の外側に少間隙をもって重なる。
【0024】
出力軸15には、その外方端に開口する軸方向油路70と出力ギア16部分を図中斜めに横切る油路71が形成されて、変速機ケース10の油路13とシリンダ48とを接続し、シリンダ48へ圧油を供給することによりピストン47が摩擦板45、46を押圧するようになっている。
【0025】
出力軸15にはさらに、その内方端の支持穴18に開口し変速機ケース10の油路14と連通する軸方向油路72が形成されている。入力軸25には出力軸15の支持穴18内に開口する軸方向油路73が形成されるとともに、出力軸の筒部20の内側空間と軸方向油路73とを接続する油孔74が設けられている。これにより、ベアリング31は、軸方向油路72から入力軸25の軸端と支持穴18の底壁間の隙間を経て導かれるオイル(潤滑油)と、軸方向油路72、73から油孔74を経て導かれるオイルによって潤滑される。
【0026】
油孔74から出力軸の筒部20の内側空間に導かれたオイルは、筒部20の端部とハブの縦壁部54との間のスラストベアリング60を潤滑して、ピストン47の突出壁部62内側のリターンスプリング23が設けられた空間へ流れる。
この空間はピストン47とハブの縦壁部54とで区画され、発明における第1油路を構成している。
【0027】
この空間に流れたオイルはピストン47の作動に応じて制御された態様でクラッチ40の摩擦板45、46部分を潤滑する。
図2はクラッチ40の解放状態におけるオイルの流れを示すクラッチ部分の拡大図、図3はピストンが摩擦板を押圧しているクラッチの締結状態を示す拡大図である。
【0028】
解放状態では、図2に示されるように、ピストン47の突出壁部62の先端がハブ50の縦壁部54から離間している。スラストベアリング60を通過したオイルはピストンの突出壁部62内側の空間からこの離間部を通って、矢示aのように、縦壁部54の複数の孔76から外周筒部51の内側空間へ流れる。この際、オイルは孔76の外方縁にそって設けられたガイド68によって孔76へ滑らかに導かれる。
【0029】
こうして外周筒部51の内側空間へ至ったオイルは、外周筒部に設けられた潤滑孔77を通って摩擦板45、46部分へ導かれ、相互にすべりあっている摩擦板間を十分に潤滑する。
なお、突出壁部62とガイド68間の狭い間隙からも若干のオイルが矢示bのように摩擦板部へ流れる。
潤滑を終えたオイルは、その後クラッチドラム41の排出孔78から排出される。
【0030】
つぎに締結状態では、図3に示されるように、シリンダ48に圧油が供給されてピストン47が移動し、その突出壁部62の先端がハブ50の縦壁部54に接近して突出壁部内側の空間と縦壁部の孔76との間隙を狭める。
これにより、摩擦板45、46が押圧されて一体となり相互間にすべりのない締結状態では、摩擦板部分へのオイル供給を減少させる。
【0031】
実施例は以上のように構成され、クラッチドラムのスプライン部42とハブの外周筒部51にそれぞれ形成したスプライン42A、52に噛み合う摩擦板45、46を交互に配したクラッチにおいて、摩擦板を押圧するピストン47にハブの縦壁部54に向かって延びる突出壁部62を設け、ピストン47が摩擦板45、46を押圧した締結時に突出壁部62の先端が縦壁部54に接近するように設定するとともに、縦壁部54にはピストンの突出壁部62よりも径方向外側に複数の孔76を設け、さらに外周筒部51には潤滑孔77を設けたものとした。
【0032】
これにより、クラッチ解放時には突出壁部62の先端が縦壁部54から離間し、突出壁部内側の空間からこの離間部を経て縦壁部の孔76から外周筒部51の内側空間へ、そして潤滑孔77を通って摩擦板部分へ導かれるオイルの通路が形成される。この際、縦壁部の孔76の外方縁にそって設けられたガイド68によりオイルは効率よく縦壁部の孔76へ導かれる。
また、クラッチ締結時には突出壁部62の先端が縦壁部に接近して間隙を狭め、突出壁部62内側の空間から縦壁部の孔76へのオイルの流出量を減少させる。
【0033】
したがって、クラッチ締結時には摩擦板部分へのオイル供給が低減されて、他の潤滑を要する部位へのオイル供給量が増し、また最も潤滑を要するクラッチ解放時には多量にオイルが摩擦板部分へ供給されるという効果を有する。
そして、オイルの流通量の制御をピストンの突出壁部62とハブの縦壁部54との間の隙間の変化によって行うので、回転軸のオイル供給用リング溝とピストンの油孔とを連通・遮断させる従来のものに比較して、ピストンの摺動面の軸方向長さが短くて済み、従来例のような長寸法の延長筒部を備える必要がないから、変速機の軸方向サイズが小型にできる。
【0034】
なお、実施例は摩擦係合装置としてクラッチの潤滑構造について説明したが、本発明はクラッチに限定されず、締結により回転がロックされるブレーキの潤滑にも適用される。したがって本発明において、ドラムは固定側部材をも含むものとする。
【0035】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明は、ドラム内周とハブ外周にそれぞれスプライン嵌合した摩擦板を交互に配置し、摩擦板を押圧するピストンの進行、後退でドラムとハブを一体回転させる締結状態あるいは相対回転を許容する解放状態とする摩擦係合装置において、ドラムの回転軸の内部の軸方向油路から回転軸の外側へ放出された潤滑油をハブのスプライン部内周側の空間へ導き該スプライン部に半径方向に延びてこの内外を貫通する潤滑孔を介して摩擦板間へ潤滑油を供給する潤滑構造とし、ピストンの摩擦板側面とハブの半径方向に延びた縦壁部とで区画される第1油路と、ハブのスプライン部内周空間へ第1油路からの油を導くようにハブの壁部に貫通させた孔と、ピストンのハブ縦壁部側にこの半径方向で前記貫通させた孔位置以内に縦壁部へ向かって突設した突出壁部とを備え、ピストンが進行した時突出壁部がハブの縦壁部に近づき前記貫通させた孔からの潤滑油の流出量をピストン後退時より減少させる潤滑構造としたので、締結・解放に応じて適切に摩擦板部分への潤滑油供給が制御されるとともに、ピストンの摺動面の軸方向長さが短くて済むという効果を有する。
【0036】
また潤滑油が内径方向から摩擦板に供給されるので均一かつ十分な潤滑がなされるとともに、隣接部材をハブの外周筒部の内側空間に配置することができ、変速機全体の軸方向サイズを小さくできる。
【0037】
さらに、縦壁部のピストンに面する側壁に複数の孔の外方縁にそったガイドを設けることにより、オイルが効率よく複数の孔へ案内される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】クラッチ解放状態におけるオイルの流れを示すクラッチ部分の拡大図である。
【図3】クラッチの締結状態を示す拡大図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 変速機ケース
12、18 支持穴
13、14、71 油路
15 出力軸
16 出力ギア
17 外方端
19 肩部
20 筒部
21 外周面
22 スプリングホルダ
23 リターンスプリング
24 スナップリング
25 入力軸
30、31 ベアリング
33 パーキングギア
34 ディスク部
35 歯
36 凹部
40 クラッチ
41 クラッチドラム
42A、52 スプライン
43 外周壁部
44 底壁部
45、46 摩擦板
47 ピストン
48 シリンダ
49 内周面
50 ハブ
51 外周筒部
53 内周壁部
54 縦壁部
58 押圧部
60 スラストベアリング
62 突出壁部
66、67 シールリング
68 ガイド
70、72、73 軸方向油路
74 油孔
76 孔
77 潤滑孔
78 排出孔

Claims (2)

  1. ドラム内周にスプライン嵌合した摩擦板と、ハブ外周にスプライン嵌合した摩擦板とを交互に配置し、これらの摩擦板を押圧可能なピストンを前記ドラム内に有し、油圧供給による前記ピストンの進行で摩擦板同士を押し付けて前記ドラムと前記ハブを一体回転させる締結状態とし、油圧解放による前記ピストンの後退で前記摩擦板同士の押し付けを解除して前記ドラムと前記ハブとの相対回転を許容する解放状態とする摩擦係合装置の前記摩擦板間へ潤滑油を供給する潤滑構造であって、前記ドラムの回転軸の内部の軸方向油路から前記回転軸の外側へ放出された潤滑油を前記ハブのスプライン部内周側の空間へ導き該スプライン部に半径方向に延びてこの内外を貫通する潤滑孔を介して前記摩擦板間へ潤滑油を供給する摩擦係合装置の潤滑構造において、
    前記ピストンの摩擦板側面と前記ハブの半径方向に延びた縦壁部とで区画される第1油路と、
    前記ハブの前記スプライン部内周空間へ前記第1油路からの油を導くように前記ハブの壁部に貫通させた孔と、
    前記ピストンの前記ハブの縦壁部側に、この半径方向で前記貫通させた孔位置以内に前記縦壁部へ向かって突設した突出壁部とを備え、
    前記ピストンが進行した時、前記突出壁部が前記ハブの縦壁部に近づき前記貫通させた孔からの潤滑油の流出量をピストン後退時より減少させるようにしたことを特徴とする摩擦係合装置の潤滑構造。
  2. 前記縦壁部の前記ピストンに面する側壁には、前記ハブの壁部に貫通させた孔が複数設けられて、該複数の孔の外方縁にそってガイドが設けられ、前記第1油路を通ったオイルを前記複数の孔へ案内するよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の摩擦係合装置の潤滑構造。
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