JP3741361B2 - 食品・薬品等の凍結乾燥装置および凍結乾燥方法 - Google Patents

食品・薬品等の凍結乾燥装置および凍結乾燥方法 Download PDF

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【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、食品・薬品等を液状に調整して、それを凍結乾燥機により凍結乾燥して、乾燥した製品とする食品・薬品等の凍結乾燥装置および凍結乾燥方法に関する。
【0002】
一層具体的にいえば、食品・薬品等の原料を液状に調整して液材料とし、それを凍結乾燥機の乾燥室内に装入し、そこでバルクの形態に凍結乾燥し、それを粉砕機により粉砕して粉末の形態の製品とする食品・薬品等の凍結乾燥手段において、凍結乾燥機には、液材料を、熱媒体が循環するジャケットで囲われた直立円筒状のチューブ内に注入して凍結乾燥させる形態の凍結乾燥機を用い、それの直立するチューブ内に液材料を直接送給して、それの内壁面に中空の円筒状に凍結させ、それを凍結乾燥させる際の、液材料を内壁面に凍結させるチューブの冷却制御手段およびそのチューブの内壁面に対する液材料の供給手段についての改良に関する。
【0003】
【従来の技術】
食品・薬品等の被乾燥材料を液材料に調整して凍結させ、それに、真空下において昇華熱を供給して乾燥させる凍結乾燥手段は、従前にあっては、通常、被乾燥材料を液材料に調整して、それをトレー等の乾燥容器に充填し、その容器ごと棚段付凍結乾燥機の乾燥庫(乾燥室)内に装入して凍結乾燥し、乾燥後にトレーからバルクの形態として取り出し、それを粉砕機に供給して粉末に粉砕し、粉砕した粉末製品を受器に収集するバルク凍結乾燥方法として行われている。
【0004】
この従前の凍結乾燥手段は、薬剤の製造について行われている現状手段により具体的にいえば、図1において、鎖線 Iに囲っているブロックは、原料を液材料(スラリー液)に調整する工程を行う原料調整装置Aで、所定の量に秤量した原料と溶媒(蒸留水)とに調合する調合タンクa・aと、これらで調合した原料の液材料を混合して所定の組成の液材料に調整する調整タンクbとからなり、調整した液材料を調整タンクbの底部の排出口からポンプpにより汲み出して無菌フィルター付きの配管cを介して次工程の分注装置Bに移送するようにしてある。
【0005】
同図において鎖線IIに囲っているブロックは、前述の原料の調整工程で調整した液材料を、トレー等の乾燥容器d…に分注する分注工程を行う分注装置Bであり、前述の配管cの下流側に接続する分注タンクeと、それの底部に接続する分注配管fの先端の注ぎ口から吐出させる液材料を注ぎ込むトレー等の乾燥容器d…を順次搬入し、また搬出するように配設されるローディング装置(図示省略)等からなる。
【0006】
同図において、鎖線 IIIで囲っているブロックは、液材料の凍結乾燥工程を行う凍結乾燥装置Cで、前述の分注工程で液材料を分注して充填した乾燥容器d…を、乾燥庫(乾燥室)g内の棚段上に受け入れて液材料を凍結乾燥させる棚段付きの凍結乾燥機hと、それの乾燥室gの前面に配設する乾燥容器d…の搬・出入を行うためのローディング装置(図示省略)とからなる。
【0007】
同図において、鎖線IVで囲っているブロックは、前述の凍結乾燥機hの乾燥室gに装入した乾燥容器d内において凍結乾燥させた液材料の乾燥製品を、乾燥容器d…からバルク状に取り出して、それを破砕・粉砕する工程を行う粉砕装置Dで、凍結乾燥機hの乾燥室gより搬出した乾燥容器d…のなかから取り出される乾燥製品のバルクを受け入れて粗く破砕するパワーミルiと、それにより破砕した破砕物を粉砕するジェットミルjと、それにより粉砕処理された粉砕処理物を、粉末とエアーとに分離するサイクロンkとを連続させた形態の粉砕機に構成してあり、それのサイクロンkの排出口には、そこから取り出される粉末製品を受け入れ容器mが配設され、また、パワーミルiの受入ホッパーの近傍には、そこに搬入されてくる乾燥容器d…から、それの内部に固結している乾燥製品をバルク状に取り出して受入ホッパー内に投入していくための、ローディング装置(図示省略)またはフイダー装置が用意される。
【0008】
同図において、鎖線 Vで囲ったブロックは、液材料を充填して凍結乾燥機hに装入するよう使用する乾燥容器d…について、それの洗浄・滅菌の工程を行う洗浄・滅菌装置Eで、乾燥容器d…を洗浄する洗浄機nと、洗浄した乾燥容器d…を滅菌する滅菌機oとからなり、それらの乾燥容器dの装入口および搬出口には、ローディング装置(図示省略)がそれぞれ設置される。
【0009】
そして、これらにより、原料の調整装置Aで液材料を調整する原料調整工程、調整した液材料を滅菌工程において滅菌した乾燥容器d…に分注し充填する分注工程、液材料を充填した乾燥容器d…を凍結乾燥機hに装入して凍結乾燥する乾燥工程、次いで、凍結乾燥機hから乾燥容器d…を取り出して、その中に固結している液材料の乾燥品(バルク)を粉砕装置Dにより粉砕する粉砕工程の各工程を経て、粉末製品を得るようにしているが、これらの各工程は、それぞれ、空気中の微粒子の浮遊量の割合が、規定されているクリーンルーム内において行われ、さらに、洗浄した乾燥容器d…を滅菌機oに対し装入し搬出する作業、また、液材料を乾燥容器d…に分注し充填する作業、液材料を充填した乾燥容器dを凍結乾燥機hに装入する作業、液材料の乾燥を終えた乾燥容器dを搬出する作業、搬出した乾燥容器dから液材料の乾燥品(バルク)を取り出して粉砕機に投入する作業、粉砕処理した処理物を粉末製品とエアーとに分離して粉末製品を取り出す作業らの諸作業は、それぞれの作業空間を囲い込むクリーンブースq…を、クリーンルーム内に設けておいて、それらブースq…内においてそれぞれ行うようにしている。
【0010】
この原材料を所定の組成の液材料に調整して、それを凍結乾燥機により乾燥し、乾燥した液材料を粉砕して粉末製品とする従前の手段は、それの原料の調整工程・分注工程・乾燥工程・粉砕工程等の諸工程の各プロセスが、それぞれ独立した工程となっており、かつ人手による作業またはロボットが介在することから、最終的に得られる粉末製品の完全無菌担保・汚染ハザード防止のために、各工程およびそれら工程の接続部を諸規制に従うクリーンルームにおいて行うようにするのが厄介で、かつ、そのための設備に大きな投資がかかる問題がある。
【0011】
この問題の対策のための手段として、本発明の出願人は、原料を液材料に調整する調整工程から分注工程・乾燥工程・粉砕工程等の諸工程を経て粉末製品を得る食品・薬品類の凍結乾燥手段について、無菌の保持と汚染ハザード防止が厄介な工程間の接続・連結部位を、外部に対し遮断して、各工程の連続した運転が可能な状態とするようにし、全工程をクローズドシステムとして、連続的な運転が可能となる手段を開発し、これを特願2000−230637号として出願している。
【0012】
この出願人が開発した手段は、上述した現行の食品・薬品等の凍結乾燥手段において、原料の調整工程において調整した原料の液材料を、凍結乾燥機の乾燥室内に装入して凍結乾燥の工程を行う際に、調整した液材料を乾燥容器に充填してその乾燥容器ごと凍結乾燥機の乾燥室内に搬入するのを止めて、その液材料を直接、凍結乾燥機の乾燥室内に供給するようにすれば、液材料の乾燥容器への分注工程および液材料を充填した乾燥容器の乾燥室内への搬・出入の工程が完全に外部から遮断した状態で行えることに想到したこと、そして、この液材料を乾燥室内へ直接に供給する際に、乾燥室内には、液材料を注入する円筒状のチューブを直立状態に装設しておき、このチューブ内に液材料を分注して凍結乾燥し、乾燥し終えたところで、チューブの下端の開放口から下方にバルクとして落し、乾燥室の底部に連結・連続させておく粉砕装置に供給するようにすれば、凍結乾燥した液材料を搬出する工程および粉砕装置に供給する工程も、外部から遮断できるようになることに想到したこととによってなされたものである。
【0013】
このことから、この先行技術では、図2にあるように、原料調整装置Aで調整した液材料を、配管cにより凍結乾燥機hの乾燥室内に直接供給するようにするが、その凍結乾燥機hには、チャンバー(乾燥室)1の内部の下部側に、液材料を受け入れさせる多数の直立する円筒状のチューブ2…を並列させて収蔵せしめた形態の凍結乾燥機を用い、そのチャンバー1の下部側を、そこに収蔵したチューブ2の外周側に、熱媒体を循環させるジャケット3に形成し、それの周壁に設けた入口管30および出口管31を、熱交換器3aの熱媒体配管3bに接続し、熱媒体を循環させて、チューブ2を冷却し、そのチューブ2内に供給する液材料を内壁面に中空の円筒状に凍結させて凍結乾燥するようにしている。
【0014】
そしてチャンバー1の上半側には、真空ポンプVPおよびコールドトラップCTとからなる真空排気系に接続させるダクト10が設けてあって、バルブ11を介してその真空排気系に連通している。
【0015】
また、チャンバー1の上面側には、原料調整装置Aにより調整された液材料を移送する配管cに接続する接続管4が取り付けられ、これのチャンバー1内に突入する内端側に、前述の多数の直立円筒状のチューブ2…に対し液材料を分注していくノズル5…が接続して設けてあって、これにより、ノズル5…から各チューブ2…内に液材料を分注して、各チューブ2…の内壁面に中空の円筒状に凍結させ、真空排気系により乾燥させるようにしている。
【0016】
また、チャンバー1の底部には、各チューブ2…内での真空乾燥により乾燥し終えた液材料の乾燥品を、各チューブ2から落下させたときに、それを受け入れ回収する回収チャンバー6が接続させてあり、ここに落下してくる乾燥品のバルクを、ジェットノズル60…などの破砕装置で粗く破砕して、粉砕装置Dに供給するようにしている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述の食品・薬品等の原料の液材料を凍結乾燥する際に、凍結乾燥機にシエルチューブ型の凍結乾燥機を用い、それのチャンバー内に直立させて並設してある各チューブ内に、調整した液材料を直接分注して凍結乾燥させる先行技術の手段は、液材料をチャンバー内に並列させて設けた多数のチューブに対し供給し、それの内壁面に液材料を凍結させるときに、そのチューブ内に凍結させ液材料の上端側から下端側までを、真空昇華により均等に乾燥させていけるようにするために、軸芯部位を中空にした円筒状に凍結させることが必要となるが、この点が非常にむずかしい問題がある。
【0018】
特に、各チューブの内壁面に液材料をチューブ状乃至円筒状に凍結させるために、液材料を各チューブの内壁面に対し一様の厚さの凍結層となるように供給するのがむずかしく、また、多数の噴口を具備するノズルにより内壁面に対し液材料を噴射させるようにしても、その液材料が一様の厚さでチューブ内壁面に凍結していくように、チューブを熱媒体により冷却する熱交換器をコントロールすることがむずかしい問題があり、さらに、シリンダ状のチャンバー内に多連に並設するチューブの各外周面に対し、熱媒体を一様に流して各チューブを均等に冷却するのがむずかしい問題がある。
【0019】
本発明は、このように、凍結乾燥機には、直立円筒状のチューブを装備せしめる形態の凍結乾燥機を用いて、それのチャンバー内のチューブに対し液材料を直接分注するようにすることで、食品・薬品等の液材料を凍結乾燥する手段において生じている問題を解決するためになされたものであって、チューブの内壁面に対する液材料の均等な供給が、簡単な構成により適確に行えるようにし、また、チューブ内に供給した液材料をチューブの内壁面に対し均等の厚さに凍結させるよう冷却手段を制御するのが適確に行えるようにする新たな手段を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
そして、本発明においては、上述の目的を達成するための手段として、真空排気系に通ずるコールドトラップに対しダクトを介して連通するチャンバーの下面側に、内壁面に液状に調整した食品・薬品類の液材料を中空の円筒状に凍結させる複数本の直立円筒状のチューブを、垂下するように接続させて設け、それら複数本のチューブのそれぞれの外周に、熱交換器と通ずる入口管および出口管により内部に熱媒体を循環させてチューブを冷却するジャケットを、それらチューブのそれぞれを各別に冷却するように各別に装設し、チャンバー内には、各チューブの内壁面に対し液材料を噴射する噴口を設けたノズルを配設し、それの上端側を、液材料の移送用の配管に対し接続せしめてなることを特徴とする食品・薬品等の凍結乾燥装置を提起し、
【0021】
また、これに併せて、真空排気系に通ずるコールドトラップに対しダクトを介して連通するチャンバーの下面側に、内壁面に液状に調整した食品・薬品類の液材料を凍結させる一本の直立円筒状のチューブを垂下するように接続させて設け、そのチューブの外周に、熱交換器と通ずる入口管および出口管により内部に熱媒体を循環させて該チューブを冷却するジャケットを設け、チャンバー内には、前記チューブの内壁面に対し液材料を噴射する噴口を設けたノズルを配設して、それの上端側を、液材料が移送されてくる配管に対し接続せしめてなることを特徴とする食品・薬品等の凍結乾燥装置を提起し、
【0022】
また、真空排気系に通ずるコールドトラップに対しダクトを介して連通するチャンバーの下面側に、1本乃至複数本の、内壁面に液材料を凍結させる直立円筒状のチューブを垂下するように接続させて設け、そのチューブの外周には、熱交換器と通ずる入口管および出口管により内部に熱媒体を循環させてチューブを冷却するジャケットをチューブごとに独立させて設け、チャンバー内には、前記チューブの内壁面に対し液材料を噴射する噴口を設けたノズルを配設して、それの上端側を、液材料が移送されてくる配管に接続せしめ、チューブの下端側には、チューブ内で乾燥し終えて落下させる液材料の乾燥品を受け入れる回収チャンバーを接続させて設け、それに、粉砕装置の供給口に対し連通する搬送配管をバルブを介して接続せしめてなることを特徴とする食品・薬品等の凍結乾燥装置を提起し、
【0023】
さらに、液状に調整した食品・薬品類の液材料を、熱媒体を循環さすジャケットで囲われた直立するチューブ内に供給して、そのチューブの内壁面に中空の円筒状に凍結させて、凍結乾燥させる食品・薬品等の凍結乾燥方法において、チューブを囲うジャケットを上下に多段に区画して、各区画ごとに熱媒体を循環させ、その区画ごとの熱媒体の温度の制御により、チューブの外周面の上・中・下の各部位における冷却温度の制御を行って、液材料をノズルによりチューブの内壁面に噴射して供給することにより、液材料をチューブの内壁面に略一様の厚さに凍結させることを特徴とする食品・薬品等の凍結乾燥方法を提起するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明手段においては、原料調整装置において調整されて、配管により移送されてくる液材料を受け入れて凍結乾燥する凍結乾燥機hには、液材料を、真空排気系に通ずる気密な室に形成する機体の主体部内に装設しておく直立する円筒状のチューブ2内に供給し、そのチューブ2を囲むジャケット3に循環させる熱媒体により、供給したチューブ2の内壁面に中空の円筒状に凍結させることで凍結乾燥させる形態の凍結乾燥機を用いるが、その凍結乾燥機hは、図3にあるように、それの液材料を注入して受け入れさす直立する円筒状のチューブ2を、該凍結乾燥機hの機体の主体部となる気密なチャンバー1から外に出して、そのチューブ2の上端側をチャンバー1の下面側に接続することで、真空排気系に通ずる気密なチャンバー1の下面側にチューブ2が裸の状態で垂下するようにし、このチューブ2の外周に、熱媒体を循環させるジャケット3を、チューブ2を包み込む鞘状に装設した形態に構成する。
【0025】
このとき、チューブ2の外周に設けるジャケット3は、チューブ2をチャンバー1の下面側に一本だけ垂下するように設ける場合および複数本のチューブ2…を並列させて垂設する場合の何れにおいても、各チューブ2の外周をそれぞれ独立して鞘状に包み込む形態となるように装設する。
【0026】
そして、チューブ2に対する液材料の供給は、チューブ2の下端側を、原料調整装置の側から液材料を移送する配管cを接続して、チューブ2の下端側から液材料をチューブ2内に押上げ、その液材料が所定の厚さにチューブ2内壁面に凍結したところで、未凍の液材料を外部に排出させるようにするか、チャンバー2の上面側に、原料調整装置で調整されて配管cにより移送されてくる液材料を受入れるよう前記配管cと接続する接続管4を設けて、それの下端側を、前記チューブ2の内壁面に対し液材料を供給する噴口50を装備せしめてチャンバー1内に配設するノズル5に接続せしめて、そのノズル5を介しチューブ2内壁面に液材料を供給していき、所定の凍結厚さに凍結したあとの流下する未凍の液材料を、外部に排出させるようにすることで、チューブ2内に液材料を供給するようにし、この供給した液材料の凍結を、チューブ2を鞘状に包むジャケット3に循環させる熱媒体による冷却で行うようにする。
【0027】
これは、チューブ2の内壁面に液材料を所定の厚さの凍結層として凍結させるために熱媒体により冷却する際の、並列する多数のチューブの冷却を均等にすることのコントロールが困難であったのを、チューブ2ごとに独立したジャケット3により冷却することで、その冷却の制御を容易にするためであって、この構成によりチューブ2の冷却制御およびそのための設計は著しく容易になる。
【0028】
また、この本発明手段においては、上述の如き形態に構成する凍結乾燥機hの、前記チューブ2の下端側には、そのチューブ2の内壁面に所定の厚さの中空のチューブ状に凍結させて乾燥させる液材料が、凍結乾燥工程により乾燥し終えたところで、それをチューブ2内から落下させるときに、前記図3にあるように、その落下させる液材料の乾燥品(バルク)を受け入れさせるための回収チャンバー6を接続させて設けて、この回収チャンバー6を具備する形態の凍結乾燥機に構成する場合がある。
【0029】
この場合は、回収チャンバー6内には、図5にあるように、乾燥し終えてチューブ2の内壁面から剥離してずり落ちてくる液材料の乾燥品を、粗く破砕する破砕機を収蔵せしめておくか、圧風を噴出するジェットノズルを設けておいて、それにより受け入れる乾燥品(バルク)を粗く破砕するようにすることが可能である。
【0030】
そして、この回収チャンバー6の底部には、図7にあるように、バルブ62を介してエアー利用の搬送管61を接続しておいて、回収チャンバー6内に落下させて回収した液材料の乾燥品(バルク)を、粗く破砕して搬送管61を介し粉砕装置Dに搬送して供給し得るようにしておき、これにより、凍結乾燥機h、コールドトラップに通ずるチャンバー1とそれの下面側に垂設するチューブ2とそれの外周に設ける冷媒循環用のジャケット3とチューブ2内壁面に対し液材料を供給するようチャンバー1内に配設するノズル5とチューブ2の下端側に接続する回収チャンバー6とによって、原料調整装置から配管cを介して移送されてくる液材料を、ノズル5によりチューブ2の内壁面に供給し、それをジャケット3に循環させる熱媒体によりそのチューブ2の内壁面に中空の円筒状に凍結させ、その凍結した液材料をチャンバー1にダクト10を介し連通するコールドトラップにより真空脱気して乾燥させ、乾燥し終えた液材料の乾燥品のバルクを回収チャンバー6に回収し、それを粗く破砕して搬送管61で粉砕装置Dの供給口に送給し得るようにするまでを、セットとした凍結乾燥機を構成するようにしてよい。
【0031】
この凍結乾燥機hは、それの主体部となるチャンバー1および外周にジャケット3を設けたチューブ2ならびにそれの底部に接続連結する回収チャンバー6等は、それらの外周を外壁材で囲うようにしてよいが、図3にあるように裸のまま、工場内の所望の場所に設置する機枠Fに装架することで据え付け設置するようにしてよい。
【0032】
そして、この液材料を凍結させるチューブ2を一本として、それの外周に熱媒体循環用のジャケット3を設ける形態に構成する凍結乾燥機hは、それの処理能力を増大させるときは、この構成形態のまま、これをユニットとして、例えば、図4に示す実施例にあるように2連に並列させ機枠Fに支架するなど、多連に並列させて設置することにより能力の増大を図るようにしてよい。
【0033】
このように、並列させて設置する上述の形態構成の凍結乾燥機h…は、前述の図4に示す実施例にあるように、バルブ11を介して真空排気系に連通させるよう各チャンバー1…に接続させて設けるダクト10…を、合流させて真空排気系と通ずるコールドトラップに連通させ、また、原料調整装置から液材料が移送されてくる配管cに対して接続させる接続管4…も、一本の配管cに合流させて接続することが可能である。
【0034】
この形態構成の凍結乾燥機hにおいて、それのチャンバー1の下面側に接続して設けるチューブ2の内壁面に対し、原料調整装置から配管cにより導く液材料を供給するためのノズル5は、図3にあるように、チャンバー1の上面側に設ける接続管4に上端側を接続して、下端側をチューブ2の内腔の軸芯部位に沿い長く垂下する形状に形成して、それの周面の全面に多数の噴口50…を設けておくことで、この固定状態のノズル5の噴口50…から、チューブ2の内壁面の全面に略均等に液材料が噴射されるように構成してよいが、このとき、噴口50…からのチューブ2内壁面に対する液材料の噴射を一層均一なものとするために、チャンバー1の上面側に接続させて設ける接続管4を、チャンバー1に対して上下にスライド自在に取り付け、これに、図4にあるようチャンバー1の上面側に組み付けておく液圧シリンダ装置などの昇降機構40を連繋して、その昇降機構40の制御作動により、ノズル5の噴口50…から液材料を噴射させるときにノズル5を昇降させて、各噴口50…の、チューブ2内壁面に対する液材料の噴射位置を上下に変動させるようにする場合がある。また、このとき、ノズル5を、それの軸芯線中心に自在に回転するようにチャンバー1に支架しておいて、回転機構41を連繋することで、液材料を噴射する噴口50…の位置がノズル5の周方向に変動するようにしてよい。
【0035】
このノズル5によるチューブの内壁面に対する液材料の供給は、上述した如く、チューブ2の、液材料を凍結させる部位における内壁面に、直接噴射する場合の他、図5に示しているように、チューブ2の上端部を、上方に向け次第に拡径する漏斗状の拡径部2aに形成しておいて、ノズル5からの液材料の噴射はこの拡径部2aの内壁面に対して行い、ここに噴射された液材料が、この拡径部2aの漏斗状の内壁面を伝って、周方向に集合しながら流下していくことで、拡径部2aに連続する直筒状のチューブ2の内壁面に対し、周方向に略均一な厚さの皮膜状に連続する状態となって流入していくようにして、液材料の供給を行うようにする場合がある。
【0036】
この液材料をチューブ2の上端側の拡径部2aの内壁面に対し噴射し、それが流下していくことで、チューブ2の内壁面の液材料を凍結させる部位に対し供給する手段は、ノズル5の上下の長さを極く短く形成しながら、チューブ2の内壁面の液材料を凍結させる部位の全面に対し略一様の厚さとして供給していけるようになる利益が得られる。
【0037】
また、この液材料をチューブ2の内壁面に対し供給するためのノズル5は、液材料のチューブ2内壁面に対する凍結を確実にするためと乾燥し終えたときの乾燥品のチューブ2内壁面からの剥離が確実に行われるようにするために、液材料の供給に先立ち、チューブ2の内壁面に蒸留水を噴霧して、氷の薄膜(アイスライニング)を形成しておくようにする場合にあっては、ノズル5に対し蒸留水を導く蒸留水配管を、液材料を導く配管cと切換弁を介し切換自在に接続しておいて、ノズル5を蒸留水の噴射用と液材料の噴射用との両方に共用させることが可能であり、このようにしてよい。
【0038】
この蒸留水の噴射によりチューブ2の内壁面に形成しておくアイスライニングは、チューブ2の内壁面に、テフロン樹脂の被膜をコーティング加工しておくことでも同様の効果が達成でき、このテフロン樹脂のコーティング加工処理を行ったときは、アイスライニングの生成のための蒸留水の噴射は省略してよいようになる。
【0039】
ところで、ノズル5からチューブ2の内壁面に噴射して凍結させる液材料は、それの凍結乾燥が一様に行なわれるようにするため、チューブ2の内壁面に対し、その内壁面の上端側から下端側に渡る全面に一様の厚さの凍結層となって凍結していくようにすることが必要となる。
【0040】
このことから、チューブ2内壁面に供給する液材料は、所定の凍結層に対応する量より多目に供給して、余剰の分が、未凍のまま下方に流下していくようにしておき、この未凍液を、図5の実施例にあるようチューブ2の下端の開口部の下方に設けておくシャッター状のバルブ7により集めて、回収用の配管70により取り出し、再びノズル5に戻すようにすることが有効である。
【0041】
このとき、回収用の配管70で取り出した余剰の未凍液は、図5にあるよう、これを回収する回収用のサニタリータンク71を用意して、それに回収し、また、このタンク71と対をなす液材料供給用の供給タンク72を配管cの下流側に設けておいて、サニタリータンク71に回収した未凍液を、サニタリーポンプp2でこの供給タンク72に戻すようにしてよい。
【0042】
このように、供給タンク72と回収用のサニタリータンク71との2つのタンクを用意しておくようにする際は、それらとノズル5およびチューブ2の下端部に対して接続するラインを、供給タンク72もチューブ2の下端に接続し回収タンク(サニタリータンク)71もノズル5に接続するように2連にしておき、これらの接続を切り換えることで、供給タンク72と回収タンク71とが交互に役割を切り換えていくようにすることも可能である。
【0043】
チューブ2の下端に向けて流下する余剰の未凍液を集めるために、チューブ の下端の下方に設ける前述のシャッター状のバルブ7は、凍結乾燥工程のときに、乾燥し終えてチューブ2内からずり落ちるようになる液材料の乾燥品を、下から支える支持手段を兼ねたものとすることが可能であり、このように構成してよい。
【0044】
この乾燥し終えた液材料の乾燥品を支承させる支持手段は、チューブ2の内壁面に液材料を噴射させるノズル5を、図3にあるように、チューブ2の内腔の軸芯部位に沿い上下に長い軸杆状に形成している場合にあっては、このノズル5を利用してそれの下端部に放射方向に突出する支持棒51…を折り畳み自在に装設することで構成し得る。
【0045】
また、チューブ2の内面側に、そのチューブ2の内壁面に凍結させる液材料の凍結厚さに略対応する突出高さに突出する突起部20…を、図7にあるように、周方向に所定の間隔をおいて並列するように設けておき、これら突起部20…を、チューブ2の気密を保持した状態において、チューブ2の内腔からチューブ2の外側に向けて後退するように、進退自在にチューブ2に組付けておいて、凍結乾燥の工程中はこの突起部20を突出状態に保持せしめて凍結層を下方から支承させ、乾燥し終えたときにはこの突起部20を外側に向け後退させることで、チューブ2内の乾燥品が落下していくように構成してよい。
【0046】
しかして、チューブ2の内壁面にノズル5から噴射した液材料は、チューブ2の外周に設けたジャケット3に循環させる熱媒体による冷却でチューブ2の内壁面に凍結していくが、このときの、熱媒体によるチューブ2の冷却は、チューブ2の上下方向における各部位において冷却温度に差異をもたせるようにすることが、液材料の凍結層を一様の厚さとする上において望ましい。特に、前述の図5に示している実施例のチューブ2のように、液材料の噴射をチューブ2の上端側の拡径部2aに対して行い、その液材料がチューブ2の内壁面を伝って流下しながら順次凍結していくようにした場合にあっては有効である。
【0047】
このチューブ2の上下方向における各部位の冷却温度に差異をもたせるため、図5および図7にある実施例においては、チューブ2を冷却する熱媒体循環用のジャケット3を、それの内腔を上下に仕切る隔壁32…により、上室33・中室34・下室35の三つに区画…するように複数に区画して、それら区画に、各別の入口管30…および出口管31…を設けて熱媒体を各別に循環させるようにしておいて、それら区画に循環させる熱媒体の温度を各別に制御することにより、チューブ2の外周面の上部・中間部・下部を夫々異なる温度で冷却するようにし、液材料の流下速度が速いチューブ2内壁面の上部側にあっては、冷却温度を低くして液材料の凍結を早め、流下速度が遅くなるチューブ2内壁面の下部側においては、冷却温度を幾分高くして、液材料の凍結層が厚くなり、また、余剰の未凍液がチューブ2の下端につらら状に凍結するようになるのを抑えて、液材料をチューブ2の内壁面に一様の厚さの凍結層となって凍結していくようにする制御を行わすようにしている。
【0048】
図6は、上述の形態構成とした凍結乾燥機hを、それの能力の増大を図るために多連に並列させた側の概念図である。
【0049】
凍結乾燥機hを多連に並列させて装設するとき、各凍結乾燥機hは、それぞれが、真空排気系および熱媒体供給用の熱交換器に接続して、それぞれ単独で機能するように構成してよいものであるが、この例においては、並列させて設けた各凍結乾燥機h…は、それのチャンバー1に接続するダクト10…が、コールドトラップCTおよび真空ポンプVPに通ずるメインのダクト12に対し、それぞれバルブ13…を介してパラレルに接続させてあって、これにより、多連に凍結乾燥機h…を並設することで、ジャケット3付きのチューブ2…の本数が増大しても、一系列の真空排気系で対応するようにしてあり、また、多連に並設した凍結乾燥機hの各チューブ2を冷却するようそのチューブ2の外周に設けたジャケット3に循環させる熱媒体も、各凍結乾燥機hのチューブ2を包むジャケット3の入口管30と出口管31とに連通させる熱媒体配管3bを、一つの熱交換器3aに対し切換弁機構を具備せしめた分流弁を介して接続することで、一つの熱交換器3aにより対応させるようにしてある。
【0050】
このとき、液材料の供給用の供給タンク72と未凍液の回収用の回収タンク71を設ける場合に、その供給タンク72と回収タンク71を、多連に並設した凍結乾燥器h…に対し、分岐管を介し接続し、各凍結乾燥機hに対する液材料の供給を時差もうけて間欠的に行うことで、この供給タンク72と回収タンク71も共用し得るようになる。
【0051】
そしてまた、各凍結乾燥機hのチャンバー1の上部に設けた接続管4に対する原料調整装置A側の原料調整タンクbから液材料を導く配管cとの接続も、分流弁v…を介してパラレルに接続してあり、さらに、各凍結乾燥機hにチューブ1の底部に装設した回収チャンバー6と粉砕装置Dとの接続連通も、各回収チャンバー6の底部をそれぞれバルブ62を介して粉砕装置のD供給口に通ずる搬送管61にパラレルに接続して、共通する一つの粉砕装置Dに対し乾燥品を供給するようにしている。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明手段は、液材料の凍結乾燥を直立円筒状のチューブで行う型の凍結乾燥機を用いて、それの直立するチューブに対し、液状に調整した食品・薬品等の原料の液材料を供給し、そのチューブの内壁面に中空の円筒状に凍結させて、凍結乾燥させることにより食品・薬品等の真空乾燥を行う際において、この型の凍結乾燥機は、液材料を凍結させる直立する単一のチューブが、真空排気系に通ずるチャンバーの下面側に垂下し、それの外周を囲うジャケットに循環させる熱媒体により、この単一のチューブを冷却するよう構成し、能力の増大を図るときは、この構成の凍結乾燥機を多連に並列させるようにしているのだから、チューブの冷却制御が適確に行え、また、その設計を容易にし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前の食品・薬品等の凍結乾燥装置の全体の概要の展開図である。
【図2】先行技術の食品・薬品等の凍結乾燥装置の一部破断した展開図である。
【図3】本発明手段を実施せる食品・薬品等の凍結乾燥装置の一部破断した正面図である。
【図4】同上凍結乾燥装置の凍結乾燥機を並列させた例の一部破断した正面図である。
【図5】同上凍結乾燥装置の凍結乾燥機を別の形態とした実施例の一部破断した展開図である。
【図6】同上の凍結乾燥装置の凍結乾燥機を多連に並設した例の全体の概要展開図である。
【図7】同上の凍結乾燥装置の凍結乾燥機をさらに別の形態とした実施例の一部破断した展開図である。
【符号の説明】
A…原料調整装置、B…分注装置、C…凍結乾燥装置、D…粉砕装置、E…洗浄・滅菌装置、F…機枠、a…調合タンク、b…調整タンク、c…配管、d…乾燥容器、e…分注タンク、f…分注配管、g…乾燥室(乾燥庫)、h…凍結乾燥機、i…パワーミル、j…ジェットミル、k…サイクロン、m…容器、n…洗浄機、o…滅菌機、p…ポンプ、q…クリーンブース、v…分流弁、CT…コールドトラップ、VP…真空ポンプ、1…チャンバー(乾燥室)、10…ダクト、11…バルブ、12…メインのダクト、13…バルブ、2…チューブ、2a…拡径部、3…ジャケット、3a…熱交換器、3b…熱媒体配管、30…入口管、31…出口管、32…隔壁、33…上室、34…中室、35…下室、4…接続管、40…昇降機構、41…回転機構、5…ノズル、50…噴口、51…支持棒、6…回収チャンバー、60…ジェットノズル、61…搬送管、62…バルブ、7…バルブ、70…配管、71…サニタリータンク、72…供給タンク、p2…サニタリーポンプ。

Claims (9)

  1. 真空排気系に通ずるコールドトラップに対しダクトを介して連通するチャンバーの下面側に、内壁面に液状に調整した食品・薬品類の液材料を中空の円筒状に凍結させる複数本の直立円筒状のチューブを、垂下するように接続させて設け、それら複数本のチューブのそれぞれの外周に、熱交換器と通ずる入口管および出口管により内部に熱媒体を循環させてチューブを冷却するジャケットを、それらチューブのそれぞれを各別に冷却するように各別に装設し、チャンバー内には、各チューブの内壁面に対し液材料を噴射する噴口を設けたノズルを配設し、それの上端側を、液材料の移送用の配管に対し接続せしめてなることを特徴とする食品・薬品等の凍結乾燥装置。
  2. 真空排気系に通ずるコールドトラップに対しダクトを介して連通するチャンバーの下面側に、内壁面に液状に調整した食品・薬品類の液材料を凍結させる一本の直立円筒状のチューブを垂下するように接続させて設け、そのチューブの外周に、熱交換器と通ずる入口管および出口管により内部に熱媒体を循環させて該チューブを冷却するジャケットを設け、チャンバー内には、前記チューブの内壁面に対し液材料を噴射する噴口を設けたノズルを配設して、それの上端側を、液材料が移送されてくる配管に対し接続せしめてなることを特徴とする食品・薬品等の凍結乾燥装置。
  3. 真空排気系に通ずるコールドトラップに対しダクトを介して連通するチャンバーの下面側に、1本乃至複数本の、内壁面に液状に調整した食品・薬品類の液材料を凍結させる直立円筒状のチューブを垂下するように接続させて設け、そのチューブの外周には、熱交換器と通ずる入口管および出口管により内部に熱媒体を循環させてチューブを冷却するジャケットをチューブごとに独立させて設け、チャンバー内には、前記チューブの内壁面に対し液材料を噴射する噴口を設けたノズルを配設して、それの上端側を、液材料が移送されてくる配管に接続せしめ、チューブの下端側には、チューブ内で乾燥し終えて落下させる液材料の乾燥品を受け入れる回収チャンバーを接続させて設け、それに、粉砕装置の供給口に対し連通する搬送配管をバルブを介して接続せしめてなることを特徴とする食品・薬品等の凍結乾燥装置。
  4. 回収チャンバー内に、チューブ内から落下させる乾燥し終えた液材料の乾燥品を粗く破砕する破砕機またはジェットノズルを配設しておくことを特徴とする請求項3記載の食品・薬品等の凍結乾燥装置。
  5. チューブ内壁面に対し液材料を噴射する噴口を具備せしめてチャンバー内に配設するノズルを、それの下端側が長くチューブ内に垂下する軸杆状に形成して、それの周面に多数の噴口を装設し、かつ、チャンバーの外面側に組み付ける昇降機構に連繋して、液材料の噴射時に昇降作動するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の食品・薬品等の凍結乾燥装置。
  6. チューブ内壁面に対し液材料を噴射する噴口を具備せしめてチャンバー内に配設するノズルを、それの下端側が長くチューブ内に垂下する軸杆状に形成して、それの周面に多数の噴口を装設し、かつ、チャンバーの上面側に組み付ける回転機構に連繋して、液材料の噴射時に該ノズルの軸芯線中心に回転作動するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の食品・薬品等の凍結乾燥装置。
  7. チャンバーの下面側に垂設する単一の直立円筒状のチューブの上端側を、上方に向け次第に拡径する漏斗状の拡径部に形成し、チャンバー内に配設するノズルには、前記チューブの拡径部の内壁面に液材料を噴射するように配位して噴口を設けることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の食品・薬品等の凍結乾燥装置。
  8. 液状に調整した食品・薬品類の液材料を、熱媒体を循環さすジャケットで囲われた直立するチューブ内に供給して、そのチューブの内壁面に中空の円筒状に凍結させて、凍結乾燥させる食品・薬品等の凍結乾燥方法において、チューブを囲うジャケットを上下に多段に区画して、各区画ごとに熱媒体を循環させ、その区画ごとの熱媒体の温度の制御により、チューブの外周面の上・中・下の各部位における冷却温度の制御を行って、液材料をノズルによりチューブの内壁面に噴射して供給することにより、液材料をチューブの内壁面に略一様の厚さに凍結させることを特徴とする食品・薬品等の凍結乾燥方法。
  9. チューブ2の内壁面の下端側の部位に、その内壁面からそのチューブ2の軸芯側に向けて、その内壁面に凍結させる液材料の凍結厚さに略対応する程度の突出厚さに突出する1個または複数個の突起部20を、チューブ2の内腔に対し出没自在にチューブ2に組付けることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載の食品・薬品等の凍結乾燥装置。
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