JP3740961B2 - 精米施設 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コイン籾摺精米施設に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コイン籾摺精米機は、一般に機械室内部に籾摺機、石抜機、精米機や昇降機等の多種にわたる機械を設置して構成されているが、精米作業を開始した後、何らかの理由により精米作業を途中で中止する場合がある。そのとき未精米の穀粒を回収する方法として、従来、籾摺機手前の搬送経路に籾摺機側と回収側とを切り替えるための切替弁を設け、通常は籾摺機側に切り替えていて、客が操作盤にある持ち帰りボタンを押した時に切替弁が回収方向に切り替わるようにしていた。
しかしながら、この場合、昇降機内に穀粒がある状態で持ち帰りボタンを離すと切替弁が籾摺機側に切り替わって投入された穀粒が籾摺ロール上に流れてしまい、次回起動時にロールが詰まるなどの不具合が発生していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、精米作業を途中で中止して持ち帰ることのできる場合の籾摺ロール等の籾詰まりを防止できるようにした精米施設を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1の発明は、建屋内を仕切壁で操作室側と機械室側とに区分けし、前記操作室側に面する供給タンクより前記機械室内の複数の搬送装置、籾摺機、精米装置を経て、再び前記操作室側に面する白米タンクに至る穀粒の作業経路を配設してなる精米施設において、前記籾摺機手前の搬送経路中より前記操作室側への穀粒返却通路を設けるとともに、経路切替装置によって穀粒の搬送経路を前記籾摺機側と穀粒返却通路側とに切替え可能とし、籾摺機起動時以外は穀粒返却通路側に切り替わり、籾摺機起動時に籾摺機側に切り替わるようにする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は精米施設の内部平面図、図2は図1のS1−S1矢視図、図3は図1のS2−S2矢視図、図4は経路切替装置の概略構成図である。
【0006】
図1の平面図に示すように、本発明の精米施設の一実施形態によれば、建屋内を仕切壁11で操作室(客室)側(図面の左側)と機械室側(図面の右側)とに区分けしている。仕切壁11は操作室側に向けて操作盤9(図2参照)を備えている。
【0007】
また、操作室側に面する供給タンク1(穀粒供給口)より機械室内の複数の搬送装置、籾摺機、精米装置等を経て、再び操作室側に面する白米タンク8(穀粒取出口)に至る穀粒の作業経路を平面視略コの字型に配設している。すなわち、供給タンク1に続いて、機械室内の一側に籾摺機3を、他側に精米装置7を備え、上記供給タンク1と籾摺機3との間を籾昇降機2で連通し、籾摺機3と精米装置7との間は精米昇降機6を配設している。また、上記籾昇降機2と精米昇降機6のそれぞれの駆動モータを上記コの字型の内部に配設している。
【0008】
さらに、精米作業の前処理工程を行う装置を機械室に配設している。すなわち、石を除去する石抜機4を籾摺機3の下部に、さらに藁屑等を除去する異物除去装置5を石抜機4の側方であって精米昇降機6との間にそれぞれ配設している。なお、図示はしていないが、機械室の後方には、精米装置7で生じる糠を処理するためのサイクロン、ヌカラセン、糠袋等をそれぞれ配設している。
【0009】
ところで、籾昇降機2により機械室側に搬送された穀粒を籾摺機3に入る前に操作室側の穀粒返却口15に還元するための還元通路14が設けられている。そして、籾昇降機2の上部に隣接して設けた経路切替装置13は、籾昇降機2により搬送されてきた穀粒を籾摺機3側と還元通路14側とに切替えるものである。上記穀粒返却口15は供給タンク1の上方に配置し、穀粒を返却する場合の持ち帰りボタン10は、操作室にある操作盤9に設ける。
【0010】
ここで、上記経路切替装置13の構成について説明する。
経路切替装置13は、穀粒の搬送路を2方向に分岐できるようになっており、本実施形態では、図4に示すように、籾摺ロール12側の通路18(弁板16がBの位置)と還元通路14側(弁板16がAの位置)の2方向に切換えることができる。すなわち、四角形状の弁板16がシャッタ軸17の上側に左右ほぼ対称にネジ止めにより取付けられており、シャッタ軸17は経路の分岐点の上方において一端が回転自在に軸支され、他端がモータの駆動軸と連結している。
【0011】
モータの駆動により弁板16はシャッタ軸17を支点に左右に回動し、回動時の弁板16の傾斜角度は図示しないリミットスイッチにより任意の位置で停止できるように構成されている。
【0012】
このような配置構成において、供給タンク1内に投入された籾(および玄米)は供給ラセンによって籾昇降機2に移送され、さらに籾昇降機2により上方に運ばれて籾摺機3内に投入される。籾摺機3にて選別された玄米が石抜機4に入り、石抜機4にて石を選別される。次いで、異物除去装置5に入り、ここで藁屑等の異物が除去され、精米昇降機6に送られる。精米昇降機6にて上方に移送された玄米は精米装置7内に投入される。精米後の白米は白米タンク8に貯留される。また、精米装置7より圧送された糠はサイクロンにて空気と分離され、ヌカラセンにて搬送されて、糠袋に貯められる。
【0013】
ところで、何らかの理由で途中で精米作業を止める場合、例えば、料金が不足し、供給タンク1内に投入された籾あるいは玄米が残留している際に、これらを持ち帰るためには持ち帰りボタン10を押す。持ち帰りボタン10が押されると、経路切換装置13の弁板16が回転して、経路が籾摺機3側から還元通路14側へと切り換わる。供給タンク1に残った穀粒は供給ラセン及び籾昇降機2の動作により搬送経路から還元通路14を経て穀粒返却口15に返却される。これにより供給タンク1のみならず搬送経路中に残留する穀粒をも回収することができる。
【0014】
本発明の精米施設の特徴は、前述したとおり、経路切替装置13が籾摺機3の起動時以外は穀粒還元通路14側に切り替わっていて、籾摺機3の起動時に籾摺機3側に切り替わるようにしたことである。つまり、通常は還元通路14側に経路が向いており、籾摺機3が起動したときに経路が籾摺機3側に切り替わるように制御されている。
したがって、上記持ち帰りボタン10を1回押すだけで返却動作を開始し、再度持ち帰りボタン10を押して返却動作を停止させない限り、供給タンク1内に残っている穀粒がすべてなくなるまで返却動作を継続する。持ち帰りボタン10を一旦離しても経路切替装置13は切り替わらないので、穀粒が籾摺ロール12上へ流れるようなことはなく、次回籾摺機3の起動時に籾摺ロール12が詰まるような不具合は生じない。またこのように穀粒持ち帰りボタン10を押し続ける必要がなく1回押すだけで良いので操作性が非常に優れる。
なお、精米終了時には、昇降機を止める際に経路切替装置13が還元側に切替わってから、その後籾摺機3を停止することにより籾摺ロールでの籾詰まりを防止する。
【0015】
図5は経路切替装置の他の実施形態を示したもので、3本のシュート21〜23が付いているケーシング19内に湾曲したパイプ20を配置し、このパイプ20を図示しないモータで左右に回転させる。3本のシュートのうち、上部のシュート21には、籾昇降機2より籾が移送され、下部のシュート23は穀粒還元側に、シュート22は籾摺機側にそれぞれつながっている。そして、通常運転時(同図(a))には、パイプ20によってシュート21と22とが連通し、籾摺機3側に穀粒が流れる。また、持ち帰りボタン10を押したときは、パイプ20によってシュート21と23とが連通し(同図(c))、還元通路側へ穀粒が流れる。それ以外の時は待機時(同図(b))の位置でパイプ20の開口がどのシュートにも接続しないので穀粒は流れない。なお、パイプ20の回転角度位置はリミットスイッチにて制御される。
このように、切替位置を籾摺機側、ニュートラル(待機)、持ち帰り側に分け、モータを駆動してパイプ20を回転させて使い分けることにより、籾摺ロール12上に穀粒が溜まって詰まるようなことを防止できる。
【0016】
次に、参考例である米の持ち帰り忘れを防止する手段について説明する。
すなわち、操作室内に人がいるかどうかを検出するため、操作室の床に置いたチェッカープレート24の下側に重量センサを設けるとともに、前記供給タンク1と白米タンク8内に穀粒が残っているかどうかを検出するため、供給タンク1と白米タンク8内の底部に静電容量センサ25、26を設けておく。ゆえに、重量センサがオンのときは操作室内に人がいるものと判断し、静電容量センサ25、26がオンのときは、供給タンク1と白米タンク8の少なくとも一方に米が残っているものと判断する。
【0017】
精米作業が終了して、供給タンク1と白米タンク8の両方のセンサがオフになってから操作室の重量センサがオフになれば問題なく終了したものと判断する。一方、前記供給タンクと白米タンクのどちらかのセンサがオンになっていれば米が残っていて、その状態で操作室の重量センサがオフになれば、客が米を持ち帰るのを忘れたものと判断し、警報等を鳴らして客に知らせるようにする。
従来の精米施設には米の持ち帰り忘れを客に知らせるシステムがなかったが、上記のような手段を設けて米の持ち帰り忘れを防止することで、次の客が来たときにもスムースに精米することが出来る。
【0018】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の精米施設は、籾摺機手前の搬送経路中より操作室側への穀粒返却通路を設け、経路切替装置によって穀粒の搬送経路を籾摺機側と穀粒返却通路側とに切替え可能とし、籾摺機起動時以外は穀粒返却通路側に切り替わり、籾摺機起動時に籾摺機側に切り替わるようにするので、持ち帰り返却を指示するボタンを押してから一旦離しても経路切替装置は切り替わらないので、穀粒が籾摺ロール上へ流れるようなことはなく、次回籾摺機の起動時に籾摺ロールが詰まるような不具合は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】精米施設の内部平面図である。
【図2】図1のS1−S1矢視図である。
【図3】図1のS2−S2矢視図である。
【図4】経路切替装置の概略構成図である。
【図5】経路切替装置の他の実施形態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 供給タンク
2 籾昇降機
3 籾摺機
4 石抜機
5 異物除去装置
6 精米昇降機
7 精米装置
8 白米タンク
10 持ち帰りボタン
13 経路切替装置
14 還元通路
Claims (1)
- 建屋内を仕切壁で操作室側と機械室側とに区分けし、前記操作室側に面する供給タンクより前記機械室内の複数の搬送装置、籾摺機、精米装置を経て、再び前記操作室側に面する白米タンクに至る穀粒の作業経路を配設してなる精米施設において、前記籾摺機手前の搬送経路中より前記操作室側への穀粒返却通路を設けるとともに、経路切替装置によって穀粒の搬送経路を前記籾摺機側と穀粒返却通路側とに切替え可能とし、籾摺機起動時以外は穀粒返却通路側に切り替わり、籾摺機起動時に籾摺機側に切り替わることを特徴とする精米施設。
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