JP3944978B2 - 籾摺精米施設 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、玄米や籾を精米処理、あるいは籾摺精米処理する籾摺り精米施設に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
まず、顧客が持ち込む玄米や籾を、料金を投入することによって精米処理、あるいは籾摺精米処理する籾摺精米施設は周知である。このような籾摺り精米施設に関して、籾摺精米であるか玄米精米であるかを作業選択する。すると供給螺旋を経て籾摺昇降機から籾タンクに供給された穀粒が、予め所定の開度に調節設定されている穀粒供給調節弁を経由して籾摺ロ−ル間に直接落下投入され、玄米精米である場合は投入玄米が籾摺ロ−ル間を籾摺作業されることなく通過し次工程に移動する。そして、籾摺精米の場合は籾摺作業をした上で次工程に移動するよう籾摺機の籾摺ロ−ルの間隙を拡開調節する技術が開示されている(特開平8−257422号)。
【0003】
また、籾摺作業開始前に自動的に籾摺ロ−ルの間隙を設定するいわゆるロ−ル間隙初期設定制御は周知であるが、籾摺精米施設においては一定金額以上の料金を投入したとき、あるいは、籾摺精米の積算料金が一定金額に達した時のみロ−ル間隙初期設定制御をする技術が開示されている(特開平9−239281号)。これは、籾摺ロ−ルの摩耗をできるだけ防止することを目的としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記特開平8−257422号における籾摺精米施設においては、籾摺ロ−ルへの穀粒供給量を調節する穀粒供給調節弁があらかじめ所定の開度に設定されている。これは、穀粒供給調節弁を開閉する軸が穀粒を噛み込み開閉しなくなるという欠点を防止するとともに、開閉動作制御を簡素化することを目的としている。
【0005】
このような籾摺精米施設においては、籾摺精米作業を開始する籾摺ロ−ルの起動時に、負荷電流値が安定するまでに前回の籾摺精米作業の残米が籾摺昇降機で揚穀され、そのまま籾摺ロ−ル間に入り込むと過負荷が生じ、ひいては籾摺精米施設が停止する原因になる。また、籾摺作業開始時にロ−ル間隙初期設定制御するものにおいては、同時に籾摺精米施設の装置各部も起動すると、ロ−ル間隙初期設定制御中に残米が籾摺昇降機で揚穀されそのまま籾摺ロ−ル間に入り込み、ロ−ル間隙初期設定制御中の籾摺ロ−ル間で噛み込みロ−ル間隙初期設定制御を狂わせることがある。
【0006】
また、籾摺精米作業終了時に籾摺精米施設を停止するにあたって、籾摺昇降機と籾摺機とが同時に停止するので、籾摺昇降機から投げ出された穀粒が籾摺ロ−ル上、あるいは籾摺りロ−ル間に残留し、次回作業のロ−ル間隙初期設定制御を狂わせたり、また、ロ−ル間隙初期設定制御をしないでそのまま籾摺精米作業を開始する場合に、籾摺ロ−ルに過負荷が生じ、籾摺精米施設を停止させてしまうことがある。
【0007】
そこで本発明は、穀粒供給調節弁があらかじめ所定の開度に設定されている籾摺装置を有する籾摺精米施設において、籾摺昇降機の起動開始時や駆動停止時を工夫することによって、籾摺ロ−ルへの残留穀粒の影響を防止し、ロ−ル間隙初期設定制御の狂いや、過負荷による籾摺精米施設の停止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は次の構成によって達成される。請求項1においては、原料となる穀粒を投入する原料投入部と、原料投入部に投入した穀粒を搬送する原料搬送手段と、原料搬送手段で搬送された穀粒を貯留タンクまで揚穀する原料揚穀手段と、原料揚穀手段で供給された穀粒を籾摺ロ−ルで籾摺作業する籾摺装置と、籾摺装置で籾摺作業された摺落米を精米装置まで搬送する摺落米搬送手段と、摺落米を精白する精米装置と、籾摺精米施設を起動する起動手段と、籾摺作業前に籾摺ロ−ルのロ−ル間隙を設定制御するロ−ル間隙初期設定制御手段と、コインを投入するコインメックと、コインの金額を表示するコイン金額表示灯と、コインを返却するコイン引落用アクチュエータと、コイン返却口とを備えた籾摺精米施設において、
原料投入部に投入された穀粒が籾の場合にはロ−ル間隙初期設定制御手段によるロ−ル間隙設定完了の後、原料揚穀手段を起動して籾を籾摺ロール間に供給して籾摺作業を行なって摺落米搬送手段で精米装置に搬送する構成とすると共に、原料投入部に投入された穀粒が玄米の場合には籾摺ロールの間隙を拡開調節して玄米は籾摺ロール間を通過して摺落米搬送手段で精米装置に搬送する構成とし、
原料投入部には投入した穀粒の有無を検出する静電容量センサを設け、籾摺精米施設の起動手段の起動後に静電容量センサが原料投入部内の穀粒有りを検出すると投入料金の減算処理を開始し、原料投入部内の穀粒が順次処理されて穀粒センサが穀流無しを検出すると投入料金の減算処理を終了して実処理に要する料金が投入金額に達しなかった場合にはコイン引落用アクチュエータが作動して釣銭が返却口より返却される構成とし、原料揚穀手段駆動停止した後に籾摺装置が停止し、次いで精米装置が停止する構成とし、
コインを投入すると籾摺精米作業を行なう自動運転と、コインを投入しないで籾摺精米作業を行なう手動運転とを切り換える切り換えスイッチを設け、自動運転時には前記ロール間隙初期設定制御手段は投入した料金が一定以上になると作動する構成とし、切り換えスイッチで手動運転に切り換えて籾摺装置を起動するとロール間隙初期設定手段は常時作 動する構成とした籾摺精米施設とした。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の作用】
原料投入部に籾又は玄米を投入しかつコインメックにコインを投入すると、籾摺精米施設が起動し、静電容量センサが穀粒有りを検出して投入料金の減算処理を開始する。そして、原料投入部に投入した穀粒が籾の場合には籾摺装置が起動され、投入した料金が一定以下の場合にはロール間隙は固定状態とし、投入した料金が一定以上の場合にはロ−ル間隙初期設定制御手段が作動し、初期のロ−ル間隙が設定され原料揚穀手段が起動して籾が籾摺ロール間に供給されて籾摺作業がなされ、摺落米搬送手段で精米装置に搬送され精米作業が行なわれる。また、原料投入部に投入した穀粒が玄米の場合には籾摺ロール間隙を拡開調節をして籾摺ロール間を通過し、摺落米搬送手段で精米装置に搬送され精米作業がなされる。
静電容量センサが原料投入部内の穀粒が無くなったことを検出すると投入料金の減算処理を終了して実処理に要する料金が投入料金に達しなかった場合にはコイン引落用アクチュエータが作動し、釣銭が返却口より返却される。そして、原料揚穀手段を停止し、その後籾摺装置次いで精米装置の順に停止する構成とする。
また、切り換えスイッチで自動運転から手動運転に切り換えて籾摺装置を起動するとロール間隙初期設定制御手段は常に作動することでロール間隙初期設定制御手段の動作を確認する。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、原料となる穀粒を投入する原料投入部と、原料投入部に投入した穀粒を搬送する原料搬送手段と、原料搬送手段で搬送された穀粒を貯留タンクまで揚穀する原料揚穀手段と、原料揚穀手段で供給された穀粒を籾摺ロ−ルで籾摺作業する籾摺装置と、籾摺装置で籾摺作業された摺落米を精米装置まで搬送する摺落米搬送手段と、摺落米を精白する精米装置と、籾摺精米施設を起動する起動手段と、籾摺作業前に籾摺ロ−ルのロ−ル間隙を設定制御するロ−ル間隙初期設定制御手段と、コインを投入するコインメックと、コインの金額を表示するコイン金額表示灯と、コインを返却するコイン引落用アクチュエータと、コイン返却口とを備えた籾摺精米施設において、
原料投入部に投入された穀粒が籾の場合にはロ−ル間隙初期設定制御手段によるロ−ル間隙設定完了の後、原料揚穀手段を起動して籾を籾摺ロール間に供給して籾摺作業を行なって摺落米搬送手段で精米装置に搬送する構成とすると共に、原料投入部に投入された穀粒が玄米の場合には籾摺ロールの間隙を拡開調節して玄米は籾摺ロール間を通過して摺落米搬送手段で精米装置に搬送する構成とし、
原料投入部には投入した穀粒の有無を検出する静電容量センサを設け、籾摺精米施設の起動手段の起動後に静電容量センサが原料投入部内の穀粒有りを検出すると投入料金の減算処理を開始し、原料投入部内の穀粒が順次処理されて穀粒センサが穀流無しを検出すると、投入料金の減算処理を終了して実処理に要する料金が投入金額に達しなかった場合にはコイン引落用アクチュエータが作動して釣銭が返却口より返却される構成とし、原料揚穀手段が駆動停止した後に籾摺装置が停止し、次いで精米装置が停止する構成とし、コインを投入すると籾摺精米作業を行なう自動運転と、コインを投入しないで籾摺精米作業を行なう手動運転とを切り換えスイッチを設け、自動運転時には前記ロール間隙初期設定制御手段は投入した料金が一定以上になると作動する構成とし、切り換えスイッチで手動運転に切り換えて籾摺装置を起動するとロール間隙初期設定手段は常時作動する構成とする。以上のことから、籾摺作業を行なう時、投入した料金が一定以上になるとロ−ル間隙初期設定制御手段が作動し、初期のロ−ル間隙が設定された後に、原料揚穀手段が起動して籾が籾摺ロール間に供給されて籾摺作業がなされるため、ロ−ル間隙初期設定制御手段の作動中において、残留穀粒の籾摺ロ−ルへの供給を防止し、ロ−ル間隙初期設定制御を正確に実行できる。さらに、静電容量センサが原料投入部内の穀粒が無くなったことを検出して籾摺精米作業を終了させるときには、籾摺装置よりも先に原料揚穀手段を先に停止させることにより、原料揚穀手段内の穀粒が籾摺ロ−ルに供給されそのまま残留して、次回作業時のロ−ル間隙初期設定制御を狂わせることがなく、また、ロ−ル間隙初期設定制御手段をしないで前回作業の状態のまま籾摺作業を開始する場合にも、籾摺ロ−ルに穀粒が残留していないので、起動時の過負荷を防止できる。
また、切り換えスイッチで手動運転に切り換えて籾摺装置を起動するとロール間隙初期設定制御手段は常時作動する構成とすることで、ロール間隙初期設定制御手段の動作確認を常時行なうことができる
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明における籾摺精米施設の全体構成を図1から図7に基づいて説明する。図1は、籾摺精米施設を設置する建家の平面図で、内部は仕切壁1により操作室Yと機械室Zに分けられている。この操作室Y側には、原料投入ホッパ2、操作盤3、白米タンク4等を設け、機械室Z側には、供給樋5、籾摺昇降機6、籾摺装置X、風選部U、精米昇降機7、精米装置T、糠処理部S等を設けている。
【0014】
図1に示すように、前記操作室Y側には機械室Z側に向かって、穀粒袋置き台8、原料投入ホッパ2をそれぞれ配置する構成とし、原料投入ホッパ2の下部には原料搬送手段である供給ラセン9を内装する供給樋5を設けている。なお、図2に示すように、前記供給樋5の移送終端側は、原料揚穀手段である籾摺昇降機のホッパ部6aに連通し、籾摺昇降機6の上部は籾摺部の貯留タンク10に臨ませる。なお、原料搬送手段にはロ−タリバルブ、原料揚穀手段にはスロワ−等を用いても良い。
【0015】
籾摺装置Xは、上から籾タンク10、穀粒供給調節弁12、籾摺ロ−ル11a・11bを配置しており、さらに、籾摺装置Xの下には、風選部U、石抜機Rを配設している(図3参照)。籾摺ロ−ル11a・11bは一対で構成されていて、それぞれ逆回転に回転駆動するものであると共に、一方の籾摺ロ−ル11bが他方の籾摺ロ−ル11aに対して遠近に移動可能である。すなわち、籾摺ロ−ル11aは、図4に示すように誘導体13に支持されていて、該誘導体13の先端側に螺合するロ−ルラカン14をロ−ル間隙制御モ−タ15の正逆回転によって、固定側の籾摺ロ−ル11aに対して遠近移動し、ロ−ル間隙を調節できる構成である。
【0016】
風選部Uは風選別する唐箕16、籾摺ロ−ル11a・11bより落下し、風選別された摺落米中の籾・玄米が流入する一番受け樋17、粃が流入する二番受け樋18、風選別された籾殻を外部に飛ばす排塵筒19等から構成されている。石抜機Rは、傾斜して配置している揺動選別板20、その下方に配置している送風ファン21等から構成され、揺動選別板20の揺下側の排出口が摺落米搬送手段である精米昇降機7のホッパ部7aに連通している。そして、精米昇降機7の上部を精米装置Tの玄米タンク22に臨ませる。なお、摺落米搬送手段はスロワ等を用いても良い。
【0017】
精米装置Tは上から玄米タンク22、搗精部Qを配置しており、搗精部Qは精白金網23に精白ロ−ル24を内装する周知の形態である。そして、前記搗精部Qの出口側は白米タンク4に連通し、操作室側Yより白米を取り出せるようになっている。なお、精米作業にて発生する糠は、糠搬送ファン25で糠処理部Sに搬送される(図6参照)。
【0018】
糠処理部Sは、サイクロン26、該サイクロン26より落下した糠を水平移送する糠移送ラセン27、該糠移送ラセン27を内装する糠移送樋29、該糠移送樋29の途中部と終端部に開口した糠排出部30・30、該排出部30・30より排出した糠を受ける糠袋31・31から構成されている。ところで、前記操作室側の操作盤3は、その盤面には図5に示すように、原料投入可ランプ40、コイン金額表示灯41、コインメック42、籾・玄米選択ボタン43a・43b、白度選択ボタン44・44・44(本実施例では、上白・標準・8部の三段階に選択できる)。料金表45等を配設している。このコインメック42には、投入コインの識別部(図示せず)や投入コインごとに作動するコインセンサ47等を備えている。そして、この操作盤3の内部には、各部駆動モ−タの駆動制御を行なうシ−ケンスによる制御部(CPU)46を備えている。 図7に示すように、前記制御部(CPU)46には、コインセンサ47からの検出情報、白度選択ボタン44・44・44からの白度選択情報、籾・玄米選択ボタン43a・43bからの籾・玄米の選択情報、籾摺装置・風選部駆動モ−タ50の負荷電流検出センサ48による負荷電流信号、籾摺精米施設の過負荷を検出する過負荷検出手段81等が入力インタ−フェイス46aを経て入力される。
【0019】
一方出力としては、供給ラセン駆動モ−タ49への制御信号、籾摺昇降機駆動モ−タ62、籾摺装置・風選部駆動モ−タ50への駆動信号、ロ−ル間隙調節モ−タ15へのロ−ル開閉指令信号、精米昇降機駆動モ−タ52への制御信号、精米装置駆動モ−タ53への制御信号、白度調節モ−タ54への制御信号、糠ラセン駆動モ−タ57、コイン引落用アクチュエ−タ47a等が出力インタ−フェイス46bを経て出力される。
【0020】
次に、実施の形態の作用について図8、図9に基づいて説明する。原料籾の場合について説明すると、まず、料金となるコイン等を籾摺精米施設の起動手段であるコインメック42の投入口に投入し(S100)、次に、籾を原料投入ホッパ2に投入し(S101)、籾選択ボタン43aを押す(S102)。そして、最後に白度選択ボタン44・44・44のいずれかを選択し(S103)、精白度を設定する。これらの設定準備が完了すると、コインセンサ47はコインメック42へのコイン(例えば100円硬貨)の投入を読み込み、籾摺精米施設の装置各部は運転を開始する。次いで、コインセンサ47はコインメック42への投入コインの枚数を読み込み運転時間を算出し、当該算出時間にわたり供給ラセン駆動モ−タ49、籾摺装置・風選部駆動モ−タ50等に駆動信号を出力する。なお、籾摺精米施設の起動手段として、プリペイドカ−ド等を使用あるいは併用可能にしても良い。
【0021】
主な駆動順序としては、まず、ロ−ル間隙初期設定制御手段が作動し籾摺ロ−ル11a・11bの間隙が設定される(S104)。次に、籾摺装置Xと石抜機R(S105)、次いで所定時間経過後に籾摺昇降機6と精米昇降機7(S106)、さらに供給ラセン9(S107)、精米装置T(S108)が順次起動される。ここで、前記籾摺ロ−ル11a・11bのロ−ル間隙初期設定制御手段の制御内容を説明すると、まず、ロ−ル間隙調節モ−タ15が駆動され、籾摺ロ−ル11a・11bのロ−ル間隙が開調節され、負荷電流検出センサ55が負荷電流値の変化を検出しなくなると、籾摺ロ−ル11a・11bの非接触状態と判定し、開調節が停止される。次いで、ロ−ル間隙が閉調節され、負荷電流検出センサ55が負荷電流値の増加を検出し、籾摺ロ−ル11a・11bの微接触と判定すると、閉調節が停止される。次いで、所定時間にわたりロ−ル間隙が開調節されて、ロ−ル間隙が所定の初期間隙(例えば7ミリ)に調節設定される。そして、前記籾摺ロ−ル11a・11bの初期間隙設定制御がなされると、その間隙で籾摺作業がなされるようになっている。
【0022】
前記ロ−ル間隙初期設定は、コインメック42へのコイン投入枚数が所定枚数(例えば2枚)以上であることを検出したときのみ行なわれるようにしてもよく、それ以外はロ−ル間隙を前回作業のまま固定するようにしてもよい。籾摺精米施設の装置各部が起動すると、原料投入ホッパ2に投入した籾が供給樋5内を供給ラセン9で籾摺昇降機6に搬送され、籾摺昇降機6で揚穀され、貯留タンク10の籾はあらかじめ所定開度に設定している穀粒供給調節弁12を通過し、そのまま籾摺ロ−ル11a・11bに落下投入され、すでに駆動している籾摺ロ−ル11a・11bで籾摺作業される。
【0023】
籾摺ロ−ル11a・11bで籾摺りされた籾は、唐箕15による風選別を受けて、籾と玄米の摺落米は一番受け樋17に落下し、石抜機Rに供給される。粃は二番受け樋18に落下し、二番還元ホッパ60を経て籾摺昇降機6bの還元口に還元され、再度籾摺・風選作用を受ける。石抜機Rに供給された摺落米は、前記揺動選別板20で揺動選別される。そこで、摺落米に混入している石等は、選別板揺上側に移動し、石抜排出部(図示せず)より排出され、貯留室61に貯留される。一方、摺落米は選別板揺下側に流下し、穀粒排出口62より精米昇降機7に供給される。
【0024】
精米昇降機7で揚穀された摺落米は精米装置Tに供給され、精白ロ−ル24と精白金網23との間で設定された精白度になるよう籾殻・表面糠層を剥離される。そして、精白された白米は白米タンク4に搬送され、適宜操作室Y内にて回収できる。なお、精白作用の際に発生する糠等は糠処理部Sに空気搬送され、サイクロン26を経て、糠移送樋29内を糠ラセン30で搬送され、糠排出部30・30を経て糠袋31・31に回収される。
【0025】
投入した籾の籾摺精米作業が終了すると(S109)、まず供給ラセン9が停止し(S110)、所定時間遅れて籾摺昇降機6と精米昇降機6とが(S111)、次いで所定時間遅れて籾摺装置Xと石抜機R(S112)が、さらに精米装置Tが順次停止する(S113)。そして、精米作業をした結果、作業時間が投入金額に達しなかった場合には、コイン引落用アクチュエ−タ47aが作動し、釣銭が返却口(図示せず)より返却される。
【0026】
原料が玄米の場合を説明すると、玄米選択ボタン43bを押して、白度を選択すると(S114)、籾摺ロ−ル11a・11b間は拡開調節され(S115)、玄米は籾摺作業をすることなく籾摺ロ−ル11a・11b間を通過し、石抜機Rに供給される。その後、精米昇降機7、精米装置T、白米タンク4に至る搬送・精白作用については、籾の場合と同様である。
【0027】
本発明によると、穀粒供給調節弁12があらかじめ所定の開度に設定されている籾摺装置Xを有する籾摺精米施設においても、籾摺ロ−ル11a・11bが回転駆動をしてから所定時間後に籾摺昇降機6が起動するので、籾摺ロ−ル11a・11bの起動時に、負荷電流値が安定しないうちに籾摺昇降機6により残留穀粒が籾摺ロ−ル11a・11bに供給されることがなく、過負荷運転を防止できる。また、ロ−ル間隙初期設定制御中においても、残留穀粒の籾摺ロ−ル11a・11b間への供給を防止し、ロ−ル間隙初期設定制御を正確に実行できる。さらに、籾摺精米作業が終了して籾摺装置Xを停止させる際には、籾摺装置Xよりも先に籾摺昇降機6を停止させることにより、籾摺昇降機6内の穀粒が籾摺ロ−ル11a・11bに供給されそのまま残留して、次回作業時のロ−ル間隙初期設定制御を狂わせることがなく、また、ロ−ル間隙初期設定制御手段を作動させないで前回作業の状態のまま籾摺作業を開始する場合にも、籾摺ロ−ル11a・11bに穀粒が残留してないので、起動時における過負荷を防止できる。
【0028】
次に、籾摺精米施設における原料投入ホッパ2に設けている投入穀粒の有無を検出する穀粒センサ70と遮蔽板71の構成について、図10から図13に基づいて説明する。穀粒センサ70は原料投入ホッパ2に投入した穀粒の有無を検出するもので、穀粒センサ70近辺に穀粒が存在すると電気が発生し穀粒ありと判断する静電容量センサを用いている。そして、穀粒センサ70は原料投入ホッパ2の機械室Z側にある面、すなわち供給ラセン9の搬送方向終端側の面に設け、センサ検出面を供給ラセン9長手方向に対して斜め下方に、あるいは沿うよう向けるようにする。
【0029】
穀粒センサ70の作用は、籾摺精米施設が起動されると穀粒センサ70が検出作用を開始する。そして、原料投入ホッパ2に原料となる穀粒を投入し、穀粒センサ70の設置付近に穀粒が達すると穀粒センサ70が穀粒有りを検出し、投入料金の減算処理を始める。そして、穀粒が順次処理され穀粒センサ70が穀粒無しを検出すると、投入料金の減算処理を終了し、実処理に要する料金が投入金額に達しなかった場合は、コイン引落用アクチュエ−タ47aが作動し、釣銭が返却口(図示せず)より返却される。
【0030】
ところで、穀粒センサ70の検出面側に所定空間を介して、遮蔽板71を設けている。そして、遮蔽板71の一側を原料投入ホッパ2に固着する。遮蔽板71の作用について説明すると、まず、原料投入ホッパ2に投入された穀粒が順次供給ラセン9で搬送され、原料投入ホッパ2内の穀粒量が減少していくと、供給ラセン9の搬送始端側から搬送されてきた穀粒が、図13の矢印kのように遮蔽板71に遮られて遮蔽板71の下方に搬送され、遮蔽板71を通過した後、穀粒センサ70の正面側で遮蔽板71の下方を迂回して上方へ移動しながら、穀粒センサ70の検出範囲に達する。
【0031】
従来の穀粒センサ70はには遮蔽板71が存在せず、単に原料投入ホッパ2に設置されているだけのものであった。そのため、原料投入ホッパ2内の穀粒量が減少した場合、あるいは、投入した穀粒量が少ない場合には、穀粒センサ70の設置高さに投入穀粒が到達しない場合があり、このため、投入穀粒が原料投入ホッパ2内に存在しているのに、穀粒センサ70が穀粒を検出できず、穀粒無しと判断してしまう場合があった。
【0032】
本発明のような穀粒センサ70と遮蔽板71の構成にすることで、穀粒センサ70の検出範囲に穀粒を搬送することができ、少量の穀粒量でも穀粒センサ70で穀粒有りを検出することができる。次に、籾摺精米施設におけるロ−ル間隙初期設定制御手段の動作確認方法について、図14に基づいて説明する。
【0033】
籾摺精米施設の操作盤3内には、籾摺精米施設を自動運転にするか手動運転にするかを切り換える切り換えスイッチ80を設ける。ここでいう自動運転とは料金を投入すると、籾摺精米作業をする運転であり、手動運転とは料金を投入しなくても籾摺精米作業をすることで、籾摺精米施設の装置各部(例えば籾摺装置X、精米装置T等)それぞれにON・OFFスイッチ(図示せず)が設けられており、装置各部が単独に駆動できるよう構成されているものである。これは主に籾摺精米施設の各装置部内がそれぞれ駆動するかどうかを試運転したり、籾摺精米施設の装置各部内の残留穀粒を排出するとき使用するものである。
【0034】
さて、ロ−ル間隙初期設定制御手段の動作確認方法であるが、まず、前記切り換えスイッチ80を手動側にセットする(S120)。次に、前記籾選択ボタン43aを押す(S121)。この時、前記もちボタン43cが点灯する(S122)。そして、さらにもちボタン43cを押すと(S123)、籾摺装置Xのみが起動し、ロ−ル間隙初期設定制御手段が作動し始める(S124)。これにより、ロ−ル間隙初期設定制御手段が正常に作動するかどうかを常時確認することができる。
【0035】
従来、手動運転において、籾摺装置用のON・OFFスイッチ(図示せず)をONにすることで、籾摺装置Xのみを駆動することは可能であった。しかし、籾摺精米施設においては、籾摺装置Xの駆動の際に、ある一定の場合のみにロ−ル間隙初期設定制御手段が作動するようパタ−ンの設定をすることが可能であり(例えば一定以上の料金を投入したときのみ作動する)、そのようにパタ−ンの設定がなされていると、手動運転において籾摺装置Xを駆動させても、ロ−ル間隙初期設定制御手段が作動せず、動作の確認ができなかった。また、前述のようなパタ−ンを設定している場合に、ロ−ル間隙初期設定制御手段の動作確認をするには、常時ロ−ル間隙初期設定制御が作動するようパタ−ンの設定をし直すか、自動運転にしてロ−ル間隙初期設定制御手段が作動するような条件で籾摺精米施設全体を起動させていた(例えば一定上の料金を投入する)。しかし、前者のようにパタ−ンを設定し直すのでは手間がかかりすぎたり、また、後者のように籾摺精米施設全体を駆動させると、精米装置Tの中の残留穀粒がさらに精白作用を受け、砕米となって排出されてしまうという不具合があった。このような構成により、ロ−ル間隙初期設定制御手段の動作確認が籾摺装置Xのみを起動させる方法で常時可能になる。また、従来のスイッチによる組合せで動作確認が可能であり、新たなスイッチ等の構成部材を設ける必要がないのでコスト低減になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 籾摺精米施設の全体平面図
【図2】 籾摺精米施設の作業工程図
【図3】 籾摺装置・風選部・石抜機の斜視図
【図4】 籾摺ロ−ルの断面図
【図5】 操作盤図
【図6】 精米装置の断面図
【図7】 ブロック図
【図8】 フロ−チャ−ト図
【図9】 フロ−チャ−ト図
【図10】 別実施例による原料投入ホッパの側面から見た断面図
【図11】 別実施例による原料投入ホッパの平面図
【図12】 別実施例による原料投入ホッパの正面から見た断面図
【図13】 別実施例による原料投入ホッパにおける作業図
【図14】 フロ−チャ−ト図
【符号の説明】
2…原料投入ホッパ、6…籾摺昇降機、7…精米昇降機、9…供給ラセン、10…貯留タンク、11a・11b…籾摺ロ−ル、12…穀粒供給調節弁、15…ロ−ル間隙調節モ−タ、X…籾摺装置、T…精米部

Claims (1)

  1. 原料となる穀粒を投入する原料投入部と、原料投入部に投入した穀粒を搬送する原料搬送手段と、原料搬送手段で搬送された穀粒を貯留タンクまで揚穀する原料揚穀手段と、原料揚穀手段で供給された穀粒を籾摺ロ−ルで籾摺作業する籾摺装置と、籾摺装置で籾摺作業された摺落米を精米装置まで搬送する摺落米搬送手段と、摺落米を精白する精米装置と、籾摺精米施設を起動する起動手段と、籾摺作業前に籾摺ロ−ルのロ−ル間隙を設定制御するロ−ル間隙初期設定制御手段と、コインを投入するコインメックと、コインの金額を表示するコイン金額表示灯と、コインを返却するコイン引落用アクチュエータと、コイン返却口とを備えた籾摺精米施設において、
    原料投入部に投入された穀粒が籾の場合にはロ−ル間隙初期設定制御手段によるロ−ル間隙設定完了の後、原料揚穀手段を起動して籾を籾摺ロール間に供給して籾摺作業を行なって摺落米搬送手段で精米装置に搬送する構成とすると共に、原料投入部に投入された穀粒が玄米の場合には籾摺ロールの間隙を拡開調節して玄米は籾摺ロール間を通過して摺落米搬送手段で精米装置に搬送する構成とし、
    原料投入部には投入した穀粒の有無を検出する静電容量センサを設け、籾摺精米施設の起動手段の起動後に静電容量センサが原料投入部内の穀粒有りを検出すると投入料金の減算処理を開始し、原料投入部内の穀粒が順次処理されて穀粒センサが穀流無しを検出すると投入料金の減算処理を終了して実処理に要する料金が投入金額に達しなかった場合にはコイン引落用アクチュエータが作動して釣銭が返却口より返却される構成とし、原料揚穀手段駆動停止した後に籾摺装置が停止し、次いで精米装置が停止する構成とし、
    コインを投入すると籾摺精米作業を行なう自動運転と、コインを投入しないで籾摺精米作業を行なう手動運転とを切り換える切り換えスイッチを設け、自動運転時には前記ロール間隙初期設定制御手段は投入した料金が一定以上になると作動する構成とし、切り換えスイッチで手動運転に切り換えて籾摺装置を起動するとロール間隙初期設定手段は常時作動する構成とした籾摺精米施設。
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