JP3738581B2 - テープ印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カートリッジ装着部の開閉蓋の開閉に連動して、印刷ヘッドがプラテンに離接するテープ印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のテープ印刷装置では、カートリッジ装着部に立設されたプラテンに対し、印刷ヘッドが回動して離接するようになっている。印刷ヘッドは、カートリッジ装着部に立設されたヘッド軸に回動自在に取り付けられており、またヘッド軸には、印刷ヘッドを回動させる回動アームが回動自在に取り付けられている。回動アームの尾端部は、ヘッド押圧ばねを介して、装置ケースの一部に回動自在に取り付けられた操作レバーの一方の端部に連結されており、操作レバーの他方の端部は、閉塞状態の開閉蓋に下側から当接している。また、回動アームの先端部には、ヘッド押圧ばねと逆方向に延びる復帰ばねが掛止めされている。
この場合、開閉蓋の閉塞ロックを解除すると、復帰ばねのばね力で操作レバーが回動して開閉蓋を跳ね上げると同時に、復帰ばねのばね力で回動アームが引かれ、印刷ヘッドがプラテンから離間する。逆に、開閉蓋を閉塞すると、操作レバーが開閉蓋に押されて上記と逆方向に回動する。操作レバーが回動すると、ヘッド押圧ばねを介して回動アームが上記と逆方向に引かれ、印刷ヘッドがプラテンに接触する。
すなわち、テープカートリッジをカートリッジ装着部に装着すべく開閉蓋を開放すると、印刷ヘッドがプラテンから離れてテープカートリッジの装着が可能となり、テープカートリッジの装着した後、開閉蓋を閉塞すると、テープカートリッジの印刷テープとインクリボンを挟み込んで、印刷ヘッドがプラテンに接触する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、幅広の印刷テープに印刷可能なテープ印刷装置では、プラテンおよび印刷ヘッドに縦長のものを用いる必要が生ずる。一方、上記従来のテープ印刷装置では、構造上、テープカートリッジが装着されていない場合でも、開閉蓋を閉塞すると印刷ヘッドがプラテンに押圧される。この場合には、テープカートリッジが装着されている状態と異なり、印刷ヘッドの前面がプラテンの外周面に直接接触する。すなわち、印刷ヘッドの発熱体部とプラテンのゴム面(プラテン)が、押圧された状態で直接接触することになる。このため、特にプラテンおよび印刷ヘッドに縦長のものを用いた場合には、プラテンに印刷ヘッドが強く癒着してしまって、開閉蓋を開放しても、プラテンから印刷ヘッドが離れなくなることが想定される。
もっとも、復帰ばねのばね力を強くすれば、かかる問題は解消する。しかし、復帰ばねのばね力を強くすると、これと拮抗しているヘッド押圧ばねのばね力も強くする必要が生ずる。ヘッド押圧ばねのばね力を強くすると、印刷ヘッドによりプラテンが強く押圧されてプラテンに撓みが生じたり、或いは操作レバーを介して閉塞状態の開閉蓋が下側から強く押されて変形したりする問題が生ずる。
【0004】
本発明は、復帰ばねのばね力を強くすることなく、プラテンと印刷ヘッドとの間の癒着を解消することができるテープ印刷装置を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のテープ印刷装置は、テープカートリッジ装着部を開閉する開閉蓋と、テープカートリッジ装着部に配設したプラテンに対し接触位置と離間位置との間で移動自在に構成された印刷ヘッドと、開閉蓋の開閉動作に印刷ヘッドの移動を連動させる連動動作機構と、印刷ヘッドと連動動作機構との間に介設され接触位置における印刷ヘッドをプラテンに押圧するヘッド押圧ばねと、ヘッド押圧ばねと拮抗し印刷ヘッドを離間方向に付勢する復帰ばねと備え、開閉蓋の開放動作で印刷ヘッドを接触位置から離間位置に移動させると共に、閉塞動作で印刷ヘッドを離間位置から接触位置に移動させるテープ印刷装置において、開閉蓋は、閉塞ロック解除により完全閉塞位置から開放途中位置まで跳ね上げられ、且つこの状態から完全開放位置まで回動させることで開放されると共に、完全開放位置から完全閉塞位置まで逆方向に回動させることで閉塞され、且つ完全閉塞位置で閉塞ロックされ、連動動作機構は、開閉蓋の完全開放位置から完全閉塞位置への閉塞動作の途中で開閉蓋に係合し、且つ開閉蓋の開放途中位置から完全開放位置への開放動作の途中で開閉蓋との係合を解除する係合レバーを有し、係合レバーは、ヘッド押圧ばねに連結されると共に、開放動作の係合時に開閉蓋によりレバー操作され、収縮したヘッド押圧ばねを介して印刷ヘッドに離間させる方向の力を付与することを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、開放動作する開閉蓋から力を受けて、連動動作機構の係合レバーが、ヘッド押圧ばねを介して印刷ヘッドに離間させる方向の力を付与するため、プラテンに印刷ヘッドが強く癒着していても、これを引き離すことができる。この場合、プラテンから印刷ヘッドを引き離すきっかけを作れば、復帰ばねが働いて、印刷ヘッドは完全に引き離される。このため、印刷ヘッドに開閉蓋の開放力を作用させても、開閉蓋の開放動作が極端に重くなることはない。
【0007】
この場合、連動動作機構は、一端を開閉蓋に当接し他端をヘッド押圧ばねに連結されて、回動自在に構成されたヘッド操作レバーを有し、ヘッド操作レバーは、復帰ばねの付勢力を受けて開閉蓋を完全閉塞位置から開放途中位置まで跳ね上げると共に印刷ヘッドを離間位置に移動させ、開閉蓋の開放途中位置から完全閉塞位置に至る開放動作で逆方向に回動してヘッド押圧ばねを介して印刷ヘッドを接触位置に移動させ、ヘッド操作レバーと係合レバーとは、一体に形成されていることが、好ましい。
【0008】
この構成によれば、開閉蓋を跳ね上げるヘッド操作レバーと係合レバーとを一体に形成しているため、印刷ヘッドの癒着を解消する構造を単純化することができる。
【0009】
この場合、開閉蓋は、テープカートリッジ装着部を開閉する蓋本体と、蓋本体から延びるレバー受け片と、レバー受け片に形成され係合レバーに係合する係合部とを有し、係合レバーは、ヘッド操作レバーから延びるレバー本体と、レバー本体の先端に形成され係合部に臨む係合突起とを有し、係合突起は係合部に対し、開閉蓋の開放動作の途中で離脱すると共に閉塞動作の途中で係合することが、好ましい。
【0010】
この構成によれば、開閉蓋の開閉動作に対し、係合レバーの係合突起が、レバー受け片の係合部に常に係合している訳ではないため、開閉蓋の動作範囲が係合レバーの影響を受けることがなく、また逆に係合レバーの位置が開閉蓋の影響を受けることがなく、開閉蓋および係合レバーの設置位置や構造の自由度が損なわれることがない。
【0011】
この場合、係合部は、レバー受け片に形成した開口部で構成され、レバー本体は、ばね性を有する薄板部で構成され、係合突起は、板ばね部が撓むことで係合部に対し係脱することが、好ましい。
【0012】
この構成によれば、レバー本体をばね性を有する薄板部とすることで、その厚みや幅等により、印刷ヘッドに付与する離間方向の力を調節することができる。
【0013】
この場合、係合突起には、閉塞動作する開閉蓋のレバー受け片が突き当たる部位に、係合突起の係合部への係合を案内する係合傾斜面が形成されていることが、好ましい。
【0014】
この構成によれば、係合傾斜面により、係合突起の係合部への係合を円滑に行わせることができ、開閉蓋の閉塞動作が重くなるなどの支障を生ずることがない。
【0015】
この場合、係合傾斜面に対応してレバー受け片の係合突起が突き当たる部位には、係合突起の係合部への係合を案内する係合受け傾斜面が形成されていることが、好ましい。
【0016】
この構成によれば、上記と同様に、係合受け傾斜面により、係合突起の係合部への係合を円滑に行わせることができ、開閉蓋の閉塞動作が重くなるなどの支障を生ずることがない。
【0017】
これらの場合、係合部を構成するレバー受け片の開口縁部には、開閉蓋の開放動作における係合突起の係合部からの離脱を阻止する掛止め部位および離脱を案内する傾斜部位が連続して形成され、開閉蓋の回動中心に対し、近い位置に掛止め部位が遠い位置に傾斜部位がそれぞれ配設されていることが、好ましい。
【0018】
この構成によれば、開閉蓋の開放動作の初期においては、回動角度が浅く係合突起が係合部の掛止め部に係合しており、開放が進むに従って係合突起が掛止め部から傾斜部側にずれてゆき、ある程度、開放が進んだ段階で係合突起が傾斜部に係合する。したがって、開閉蓋の開放動作の初期においては、印刷ヘッドに離間方向の力を十分に付与することができ、その後は、開閉蓋の開放動作が重くならないように、係合突起を係止部から円滑に離脱させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に基づいて、本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置について説明する。このテープ印刷装置は、テープカートリッジを介して装置内に装着した印刷テープに、所望の文字や図形などを印刷(印字)すると共に、印刷テープの印刷済み部分を所定の長さに切断して、ラベルを作製するものである。
【0020】
図1は開蓋状態のテープ印刷装置の外観斜視図であり、同図に示すように、テープ印刷装置1は、上下2分割の装置ケース2により外殻が形成され、装置ケース2の前部上面には各種入力キーから成るキーボード3とディスプレイ4とが配設されると共に、後部上面にはそれぞれ開閉蓋5とこれを開放する蓋開放ボタン6とが配設されている。開閉蓋5の内側には、テープカートリッジ7を装着するためのカートリッジ装着部8が窪入形成されており、テープカートリッジ7はこの開閉蓋5を開放した状態でカートリッジ装着部8に対し着脱される。
【0021】
また、装置ケース2の左側部には、カートリッジ装着部8と装置外部とを連通するテープ排出口9が形成され、テープ排出口9には、送り出した印刷テープを切断するテープカッタ(図示省略)が臨んでいる。さらに、装置ケース2の左後部には、このテープカッタを切断動作させるカッタボタン10が配設されている。
【0022】
一方、カートリッジ装着部8には、ヘッドカバー12に覆われた印刷ヘッド13と、印刷ヘッド13に対峙するプラテン14と、インクリボンの巻取りリール軸15と、テープカートリッジ7の装着を案内するガイド突起16とが立設されている。印刷ヘッド13は回動自在に構成されており、開閉蓋5の開閉動作に連動してプラテン14に離接するようになっている。すなわち、テープカートリッジ7をカートリッジ装着部8に装着すべく開閉蓋5を開放すると、印刷ヘッド13がプラテン14から離れてテープカートリッジ7の装着が可能となり、テープカートリッジ7を装着した後、開閉蓋5を閉塞すると、テープカートリッジ7の印刷テープおよびインクリボンを挟み込んで、印刷ヘッド13がプラテン14に接触する。
【0023】
ユーザーは、カートリッジ装着部8にテープカートリッジ7を装着し開閉蓋5を閉塞た後、キーボード3により所望の文字などの印刷情報を入力し、同時にディスプレイ4により入力結果を確認すると共に編集を行う。次に、キーボード3を介して印刷を指示すると、テープカートリッジ7から印刷テープを繰り出されてゆき、これに対応して印刷ヘッド13が印刷テープに所望の印刷を行う。そして、印刷テープの印刷済み部分は、印刷動作に並行してテープ排出口9から随時外部に送り出されてゆく。このようにして、所望の印刷が完了すると、印刷テープの送り動作が停止する。ここで、ユーザーが、装置ケース2の左後部に配設されたカッターボタン10を押すことで、テープカッタが作動し印刷テープが所望の長さに切断される。
【0024】
次に、図2、図3および図4を参照しては、開閉蓋5の開閉に連動して印刷ヘッド13がプラテン14に離接する構造について説明する。カートリッジ装着部8の底板の下側には、ベースフレーム21が配設され、ベースフレーム21には印刷ヘッド13およびプラテン14が立設されている。また、ベースフレーム21の端部近傍には、装置ケース2に回動自在に取り付けられるようにして、ヘッド操作レバー(連動動作機構)22が配設されている。さらに、図示しないがベースフレーム21には、印刷テープを送るテープ送り機構が配設されている。
【0025】
プラテン14は、下端部をベースフレーム21に固着されベースフレーム21上に立設したプラテン軸31と、プラテン軸31に回転自在に装着したプラテンローラ32と、プラテンローラ32の下端に装着したプラテンギヤ33とで、構成されている。また、プラテンローラ32は、ローラ本体34と、ローラ本体34の外周面に巻装したプラテンゴム35とで構成されている。上記のテープ送り機構の回動力は、プラテンギヤ33から入力してプラテンローラ32をプラテン軸31廻りに回転させる。これにより、印刷ヘッド13との間に挟み込まれた印刷テープおよびインクリボンが、先方に送られる。
【0026】
印刷ヘッド13は、プラテン14に対峙する印刷ヘッド本体41と、印刷ヘッド本体41を保持するヘッドホルダ42と、ベースフレーム21上に立設されヘッドホルダ42を回動自在に支持するヘッド支持軸43と、ヘッド支持軸43の下端に回動自在に支持されヘッドホルダ42に係合してこれを回動させる回動アーム44と、で構成されている。ヘッド支持軸43を中心に回動アーム44を回動させると、ヘッドホルダ42を介して、印刷ヘッド13がヘッド支持軸43を中心に、プラテン14に接触する接触位置とプラテン14から離間する離間位置との間で回動する。
【0027】
回動アーム44の尾端部は、ベースフレーム21の側端まで延びており、この尾端部には、接触位置における印刷ヘッド13をプラテン14に押圧するヘッド押圧ばね23の一方の端部と、印刷ヘッド13を離間方向に付勢する復帰ばね24の一方の端部が係止されている。ヘッド押圧ばね23および復帰ばね24は、回動アーム44の尾端部から逆方向にそれぞれ延びており、ヘッド押圧ばね23の他端部はヘッド操作レバー22に係止され、復帰ばね24の他端部はベースフレーム21に係止されている。
【0028】
したがって、ヘッド操作レバー22が、図示の時計廻り回動すると、ヘッド押圧ばね23を介して回動アーム44が引かれ(復帰ばね24に抗して)、印刷ヘッド13が離間位置から接触位置に回動する。更にヘッド操作レバー22の回動が進むと、ヘッド押圧ばね23が伸び、印刷ヘッド13がプラテン14を押圧する。またこの状態から、復帰ばね24のばね力に従って、ヘッド操作レバー22が図示の反時計廻り回動すると、復帰ばね24により回動アーム44が引かれ、印刷ヘッド13が接触位置から離間位置に回動する。
【0029】
ヘッド操作レバー22は、略「L」字状に形成され、中間位置で装置ケース2の一部に回動自在に取り付けられている。ヘッド操作レバー22の一方の端部には、ヘッド押圧ばね23が掛け止めされる一方、他方の端部は開閉蓋5のレバー受け片25に下側から当接するようになっている。また、ヘッド操作レバー22の上部には、レバー受け片25に係合する係合レバー26が配設されている。
【0030】
開閉蓋5が閉塞ロックされている状態では、復帰ばね24に付勢されてヘッド操作レバー22が開閉蓋5を下側から押圧しており、上記の蓋開放ボタン6を操作してロックを解除すると、ヘッド操作レバー22が急速に回動(図示の反時計廻り)し、開閉蓋5は跳ね上げられる(図4参照)。すなわち、開閉蓋5は、閉塞ロック解除により完全閉塞位置から開放途中位置まで跳ね上げられ、且つこの状態からユーザーにより完全開放位置まで回動されて、開放される。逆に、開閉蓋が閉塞されると、開放途中位置まで回動した開閉蓋5はヘッド操作レバー22に当接し、更に完全閉塞位置で閉塞ロックされるまで、ヘッド操作レバー22を回動(図示の時計廻り)させる(図3参照)。
【0031】
ここで、図5、図6および図7を参照して、開閉蓋5と係合レバー26との関係について説明する。図5に示すように、係合レバー26とヘッド操作レバー22とは、樹脂などで一体に形成されており、ヘッド操作レバー22の上端から斜め上方に延びるレバー本体51と、レバー本体51の先端部に形成した係合突起52とで、構成されている。レバー本体51は、ばね性を発揮するように薄板状に形成されおり、係合突起52が開閉蓋5のレバー受け片25に係脱するときに、適宜撓むようになっている。係合突起52は、上面を傾斜面(係合傾斜面)53とするほぼ三角形の突起であり、この傾斜面53を介してレバー受け片25に円滑に係合する(いずれも詳細は後述する)。
【0032】
一方、図6(図3)に示すように、開閉蓋5は、蓋本体61と蓋本体61から垂下したレバー受け片25とを備えており、これらは樹脂などで一体に形成されている。レバー受け片25の下部には、上記の係合突起52が係合する開口(係合部)62が形成され、またその上側には、レバー受け片25にばね性を発揮させるべく「U」状のスリット63が形成されている(図3参照)。また、レバー受け片25の下端には、係合突起52が開口62に円滑に係合するように、係合突起52の傾斜面53に対応するガイド傾斜面(係合受け傾斜面)64が形成されている。
【0033】
開口62は、ほぼ方形に形成され、開口62を構成するレバー受け片25の開口縁部には、その下辺の半部に傾斜部位65が形成されている。すなちち、開口縁部の下辺には、一方の半部に係合突起52の離脱を案内する傾斜部位65が、他方の半部に係合突起52の離脱を阻止する掛止め部位66が連続して形成されている。そして、開閉蓋5の回動中心に対し、近い位置に掛止め部位66が遠い位置に傾斜部位65がそれぞれ配設されている。
【0034】
図7に示すように、ヘッド操作レバー22が開閉蓋5を跳ね上げた状態では、係合レバー26の係合突起52が、レバー受け片25の開口62に臨んで、その下面が開口62の掛止め部位66に係合している。この状態からユーザーが開閉蓋5を開放してゆくと、レバー受け片25が係合レバー26およびヘッド操作レバー22を引き上げてゆく(反時計廻りに回動させる)。このとき、ヘッド操作レバー22は、ヘッド押圧ばね23を押すことになる。開閉蓋5の開放が進むと、係合突起52と開口62とはそれぞれの回動軌跡に従って離れてゆき、係合突起52は、掛止め部位66から傾斜部位65に横移動し、やがて傾斜部位65から離脱する(図4参照)。また、開閉蓋5はそのまま完全開放位置まで回動される。
【0035】
一方、開閉蓋5を完全開放位置から閉塞させてゆくと、最初に係合突起52の傾斜面53とレバー受け片25のガイド傾斜面64とが当接する。さらに閉塞動作が進むと、係合突起52がガイド傾斜面64を介してレバー受け片25に乗り上げて、開口62に係合する。係合突起52が開口62に係合すると次の段階で、レバー受け片25の下端がヘッド操作レバー22の先端に当接し、これを押し下げてゆく(反時計廻りに回動させる)。このとき、ヘッド操作レバー22は、ヘッド押圧ばね23を介して回動アーム44を引き、印刷ヘッド13が接触位置に回動する。
【0036】
ところで、上記のレバー受け片25が係合レバー26と共にヘッド操作レバー22を引き上げてゆくときに、ヘッド押圧ばね23を押すことになるが、このとき、印刷ヘッド13がプラテン14に癒着していると(この場合には復帰ばね24は開閉蓋5を跳ね上げない)、回動アーム44がヘッド押圧ばね23側に回動しており、収縮したヘッド押圧ばね23が回動アーム44を押すことになる。これにより、開閉蓋5の開放力が、回動アーム44を介して印刷ヘッド13に作用し、印刷ヘッド13の癒着が解かれる。実際には、印刷ヘッド13にある程度の引き離す力が加わると、これに加わっている復帰ばね24のばね力との相乗作用で、印刷ヘッド13はプラテン14から簡単に引き離される。
【0037】
以上のように、開閉蓋5のレバー受け片25に係合する係合レバー26により、開閉蓋5の開放力を、印刷ヘッド13をプラテン14から離間するように作用させることができるため、印刷ヘッド13がプラテン14に癒着していても、これを簡単に引き離すことができる。このため、テープカートリッジ7を装着するときに、印刷ヘッド13がプラテン14に癒着していて、テープカートリッジ7が装着不能となるなどの不具合を、確実に防止することができる。
【0038】
次に、図8および図9を参照して、係合レバー廻りの第2実施形態について説明する。第2実施形態では、係合レバー26は、ヘッド操作レバー22から延びるレバー本体55と、レバー本体55の先端に形成された爪片56とで構成されている。また、レバー受け片25の下部には、上記の開口62に代えて、爪片56に対峙するフック68が形成されている。
【0039】
この場合には、開閉蓋5を開放させてゆくと、フック68が爪片56を介してヘッド操作レバー22を引き上げてゆく(反時計廻りに回動させる)。開閉蓋5の開放が進むと、フック68と爪片56とはそれぞれの回動軌跡に従って離れてゆき、やがて爪片56がフック68から離脱する。また逆に、開閉蓋5を閉塞させてゆくと、最初にフック68がヘッド操作レバー22当接し、次の段階で爪片56がフック68に係合する。
【0040】
この構成では、係合レバー26とレバー受け片25との係脱構造および係脱形態を、より一層単純化することができる。
【0041】
なお、印刷ヘッドのプラテンに対する離接動作は、実施形態の回動に限定されるものではなく、進退されるものにも適用可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明のテープ印刷装置によれば、開放動作する開閉蓋から力を受けた係合レバーが、復帰ばねとは別に、印刷ヘッドに離間させる方向の力を付与するので、プラテンに印刷ヘッドが強く癒着していても、これを簡単に引き離すことができる。したがって、特に復帰ばねのばね力を強くすることなく、プラテンと印刷ヘッドとの間の癒着を解消することができ、この癒着によるテープカートリッジが装着不能となるなどの不具合を、確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置のテープカートリッジを取り去った状態の斜視図である。
【図2】印刷ヘッド廻りの斜視図である。
【図3】印刷ヘッドと開閉蓋(閉)との関係を表した斜視図である。
【図4】印刷ヘッドと開閉蓋(開)との関係を表した斜視図である。
【図5】ヘッド操作レバーの拡大斜視図である。
【図6】開閉蓋の部分拡大斜視図である。
【図7】係合レバーと開閉蓋のレバー受け片との係合状態を表した斜視図である。
【図8】第2実施形態に係る印刷ヘッドと開閉蓋(閉)との関係を表した斜視図である。
【図9】第2実施形態に係る印刷ヘッドと開閉蓋(開)との関係を表した斜視図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置
5 開閉蓋
7 テープカートリッジ
8 カートリッジ装着部
13 印刷ヘッド
14 プラテン
21 ベースフレーム
22 ヘッド操作レバー
23 ヘッド押圧ばね
24 復帰ばね
25 レバー受け片
26 係合レバー
41 印刷ヘッド本体
43 ヘッド支持軸
44 回動アーム
51 レバー本体
52 係合突起
53 傾斜面
55 レバー本体
56 爪片
61 蓋本体
62 開口
64 ガイド傾斜面
65 傾斜部位
66 掛止め部位
68 フック

Claims (7)

  1. テープカートリッジ装着部を開閉する開閉蓋と、前記テープカートリッジ装着部に配設したプラテンに対し接触位置と離間位置との間で移動自在に構成された印刷ヘッドと、前記開閉蓋の開閉動作に前記印刷ヘッドの移動を連動させる連動動作機構と、前記印刷ヘッドと前記連動動作機構との間に介設され接触位置における前記印刷ヘッドを前記プラテンに押圧するヘッド押圧ばねと、前記ヘッド押圧ばねと拮抗し前記印刷ヘッドを離間方向に付勢する復帰ばねと備え、
    前記開閉蓋の開放動作で前記印刷ヘッドを接触位置から離間位置に移動させると共に、閉塞動作で前記印刷ヘッドを離間位置から接触位置に移動させるテープ印刷装置において、
    前記開閉蓋は、閉塞ロック解除により完全閉塞位置から開放途中位置まで跳ね上げられ、且つこの状態から完全開放位置まで回動させることで開放されると共に、当該完全開放位置から前記完全閉塞位置まで逆方向に回動させることで閉塞され、且つ当該完全閉塞位置で閉塞ロックされ、
    前記連動動作機構は、前記開閉蓋の前記完全開放位置から前記完全閉塞位置への閉塞動作の途中で前記開閉蓋に係合し、且つ前記開閉蓋の前記開放途中位置から前記完全開放位置への開放動作の途中で前記開閉蓋との係合を解除する係合レバーを有し、
    前記係合レバーは、前記ヘッド押圧ばねに連結されると共に、前記開放動作の係合時に前記開閉蓋によりレバー操作され、収縮した前記ヘッド押圧ばねを介して前記印刷ヘッドに離間させる方向の力を付与することを特徴とするテープ印刷装置。
  2. 前記連動動作機構は、一端を前記開閉蓋に当接し他端を前記ヘッド押圧ばねに連結されて、回動自在に構成されたヘッド操作レバーを有し、
    前記ヘッド操作レバーは、前記復帰ばねの付勢力を受けて前記開閉蓋を前記完全閉塞位置から前記開放途中位置まで跳ね上げると共に前記印刷ヘッドを離間位置に移動させ、前記開閉蓋の前記開放途中位置から前記完全閉塞位置に至る開放動作で逆方向に回動して前記ヘッド押圧ばねを介して前記印刷ヘッドを接触位置に移動させ、
    前記ヘッド操作レバーと前記係合レバーとは、一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
  3. 前記開閉蓋は、前記テープカートリッジ装着部を開閉する蓋本体と、当該蓋本体から延びるレバー受け片と、当該レバー受け片に形成され前記係合レバーに係合する係合部とを有し、
    前記係合レバーは、前記ヘッド操作レバーから延びるレバー本体と、当該レバー本体の先端に形成され前記係合部に臨む係合突起とを有し、
    前記係合突起は前記係合部に対し、前記開閉蓋の開放動作の途中で離脱すると共に閉塞動作の途中で係合することを特徴とする請求項2に記載のテープ印刷装置。
  4. 前記係合部は、前記レバー受け片に形成した開口部で構成され、
    前記レバー本体は、ばね性を有する薄板部で構成され、
    前記係合突起は、前記板ばね部が撓むことで前記係合部に対し係脱することを特徴とする請求項3に記載のテープ印刷装置。
  5. 前記係合突起には、閉塞動作する前記開閉蓋の前記レバー受け片が突き当たる部位に、前記係合突起の前記係合部への係合を案内する係合傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のテープ印刷装置。
  6. 前記係合傾斜面に対応して前記レバー受け片の前記係合突起が突き当たる部位には、前記係合突起の前記係合部への係合を案内する係合受け傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のテープ印刷装置。
  7. 前記係合部を構成する前記レバー受け片の開口縁部には、前記開閉蓋の開放動作における前記係合突起の前記係合部からの離脱を阻止する掛止め部位および離脱を案内する傾斜部位が連続して形成され、
    前記開閉蓋の回動中心に対し、近い位置に前記掛止め部位が遠い位置に前記傾斜部位がそれぞれ配設されていることを特徴とする請求項4、5または6に記載のテープ印刷装置。
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