JP3734647B2 - 光情報記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ディスクなどの記録媒体上に半導体レーザ光源からのレーザ光にを照射して情報を記録する光情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のマルチメディアの普及に伴って音楽用CD,CD−ROM,DVD−ROMなどの再生専用メディア(記録媒体)や、そのような再生専用メディアに記録された情報を再生するCDドライブ,CD−ROMドライブ,及びDVD−ROMドライブ等の光情報再生装置が実用化されている。
【0003】
また、色素メディアを用いた追記型光ディスクや、光磁気(MO)メディアを用いた書き換え可能なMOディスクの他に相変化型メディアも注目されており、これらの記録媒体に対する情報の記録及び再生を行なう光情報記録再生装置も実用化されている。
【0004】
特に、書き換え可能なDVDメディアに代表される相変化型メディアは、次世代のマルチメディア記録媒体及び大容量ストレージ媒体として多いに注目されている。
【0005】
このような相変化型メディアでは、記録面の記録材料を結晶相とアモルファス相とに可逆的に相変化させて情報を記録する。
【0006】
また、相変化型メディアはMOメディア等の光磁気メディアとは異なって外部磁界を必要とせず、半導体レーザ光源(LD)からのレーザ光だけで情報の記録及び再生を行なうことができ、且つ情報の記録と消去をレーザ光によって一度に行なうオーバーライト記録が可能である。
【0007】
上述のような相変化型メディアに情報を記録するための一般的な記録波形としては、例えば、8−16変調コード等に基づいて生成した単パルスの半導体レーザ発光波形があるが、この記録波形による単パルス記録では畜熱のために記録マークが涙状に歪みを生じたり、冷却速度が不足してアモルファス相の形成が不十分になり、レーザ光に対して低反射の記録マークが得られないなどの不具合が生じるという問題があった。
【0008】
そこで、相変化型メディアに情報を記録する新たな方式では、図3の(c)に示す光波形のように、多段の記録パワーを用いたマルチパルス波形のレーザ光によって相変化型メディアにマークを形成することにより、上述した不具合の発生を防止している。
【0009】
図3の(c)に示すように、上記マルチパルス波形のマーク部は、相変化型メディアの記録膜を融点以上に十分に予備加熱するための先頭加熱パルス“A”と、後続する複数個の連続加熱パルス“B”と、その先頭加熱パルス“A”と連続加熱パルス“B”のと間の連続冷却パルス“C”とからなっている。
【0010】
そして、先頭加熱パルス“A”と連続加熱パルス“B”の発光パワー(ピークパワー:ピークレベル電流)を“Pw”とし、連続冷却パルス“C”の発光パワー(ボトムパワー:ボトムレベル電流)を“Pb”とし、リード時の発光パワー(リードパワー)を“Pr”とすれば、それぞれの発光パワーは数1に示す演算式が成り立つように設定している。
【0011】
【数1】
Pw>Pb≒Pr…(1)
【0012】
また、図3の(c)に示すように、マルチパルス波形のスペース部はイレースパルス“D”からなり、その発光パワー(イレースパワー:イレースレベル電流)の“Pe”は、上記ピークパワー“Pw”とボトムパワー“Pb”との間に数2に示す関係が成り立つように設定している。
【0013】
【数2】
Pw>Pe>Pb…(2)
【0014】
このように、記録波形をマルチパルス発光波形にすることにより、相変化型メディアのマーク部は、先頭加熱パルス“A”,連続加熱パルス“B”,及び連続冷却パルス“C”による加熱→冷却の急冷条件によってアモルファス相が形成され、スペース部はイレースパルス“D”による加熱のみの徐冷条件によって結晶相が形成されるので、アモルファス相と結晶相とで十分な反射率差が得られるようになる。
【0015】
次に、相変化型メディアに記録を行なう際には、記録発光パワーの制御を正しく行なうことが必要である。
【0016】
半導体レーザ光源(LD)は、自己発熱などによって「駆動電流−発光パワー特性」が容易に変動してしまうので、発光パワーを安定化させる手段として一般的にAPC制御(Automatic Power Control)が行なわれる。
【0017】
このAPC制御では、LDからの出射光(LD出射光)の一部をフォトディテクタ(PD)に入射させ、LDの発光パワー(LD発光パワー)に比例して発生するモニタ電流を用いてLDの駆動電流(LD駆動電流)を制御する。
【0018】
このAPC制御において、情報再生のみを考慮した場合は、一般的にLD駆動電流はノイズ抑制のために高周波電流が重畳されるが、DC的には一定電流であるので、比較的低帯域の帰還ループを構成することによって容易にAPC制御を実現することができる。
【0019】
また、記録時にAPC制御を行なう場合は、マークとスペースを形成するために記録パワーが高速で変化するので、その制御に工夫が必要になる。
【0020】
例えば、CD系やDVD系のメディアでは記録データのDSV(Digital Sum Value)がゼロになることを利用して低帯域の帰還ループを構成すれば、再生時と同様に簡易な構成で記録パワーを制御することができるが、正確なパワーを制御することができない。
【0021】
そこで、例えば、CD−R(色素系)メディアに対して、図11の(c)に示すようなストラテジのLD波形で記録を行なう場合には、例えば、最長データ長である11Tの長さのマークあるいはスペースのデータが記録される際に、マーク/スペースのそれぞれで発光パワーをサンプル/ホールドするようにすれば、ディスク回転数を4倍速程度にした場合でも制御帯域は数MHzでよくなり、比較的安価な構成で正確な記録パワーを制御することができる。
【0022】
DVD系メディアの場合は、上述したようなマルチパルス発光を行なうことが望ましい。しかし、ピークレベルのパワー検出を行なうには単純なサンプル/ホールド回路では受光系やその後段の回路で非常に高速な制御帯域が必要になり、現実的でない。
【0023】
そこで、ロングスペースデータが出力される際にサンプルホールドするようにすれば、イレースパワーの検出を行なうことができる。
【0024】
また、ボトムパワー或いはピークパワーを制御するには、記録開始前に予め半導体レーザの微分効率特性を算出しておき、イレースパワーを駆動する電流に微分効率から算出された電流を加算/減算してピークパワーの駆動電流にする手法がある。
【0025】
しかし、上記のような手法は半導体レーザの微分効率が変動しないことが前提になっており、微分効率が変動してしまうとピークパワーを駆動する電流に誤差が生じてしまうという問題があった。
【0026】
このような問題を解決する手段として、従来、ピークパワーを非パルス状態で発光させることによってピークパワーの出射光量を正確に検出し、また、非パルス状態で発光させることによって検出したピークパワーと、スペース出力時に検出したイレースパワーとにより、ボトムパワーを補正する光ディスク駆動装置のレーザパワー制御装置(例えば、特開平9−171631号公報参照)があった。
【0027】
上述したような相変化型メディアに対して、再生時のジッタ特性が良好となるような光波形とするには、ピークパワー,イレースパワー,及びボトムパワーの3点をそれぞれ最適なパワーに保つ必要がある。
【0028】
そこで、上記のような従来の光ディスク駆動装置のレーザパワー制御装置によれば、ピークパワーとスペースパワーを正確に検出することができ、またこの二つのパワーに基づいてボトムパワーを補正することもできる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の光ディスク駆動装置のレーザパワー制御装置は、図3の(c)に示すようなDVD等の相変化系メディアの記録ストラテジのピークパワー制御に応用した場合、非パルス状態で記録した箇所が連続加熱によって記録マークがうまく形成されずに欠損箇所となってしまうという不具合があった。
【0030】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、相変化型メディアに対する情報の記録時、検出帯域の限られた出射光量検出器を使用しても正確に半導体レーザ光源のピークパワー,イレースパワー,及びボトムパワーを正確に制御し、なお且つ記録マークが欠損しないように記録できるようにすることを目的としている。
【0031】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、半導体レーザ光源に所定の発光規則によるレーザ光のパルス発光をさせて、そのレーザ光を照射して記録媒体上に所定の記録変調方式に基づくチャネルクロック周期の1以上の正の整数倍長の発光パルスによって形成される情報を記録する光情報記録装置であって、上記半導体レーザ光源にボトムレベル電流を印加するボトムレベル電流印加手段と、上記ボトムレベル電流にイレースレベル電流を重畳するイレースレベル電流重畳手段と、上記ボトムレベル電流にピークレベル電流を重畳するピークレベル電流重畳手段と、上記イレースレベル電流重畳手段が、上記記録媒体に記録する情報が所定長以上のロングスペースデータ出力期間に上記イレースレベル電流を複数レベルに切り替えるイレースレベル電流切替手段を有し、記録動作中に上記イレースレベル電流切替手段によって切り替えられた各イレースレベル電流を重畳した印加電流に基づいて上記半導体レーザ光源を発光させたときの各レーザ光の発光パワーを検出し、その各発光パワーとその各発光パワーを生じせしめた各印加電流とに基づいて上記半導体レーザ光源の微分効率を算出し、その微分効率に基づいて記録時における上記ボトムレベル電流又は上記ピークレベル電流を記録動作中に切り替えるようにしたものを提供する。
【0032】
また、上記のような光情報記録装置において、上記イレースレベル電流切替手段が、複数個のイレースレベル電流源を有し、その各イレースレベル電流源を適宜選択することによって複数レベルのイレースレベル電流を切り替える手段であるようにするとよい。
【0034】
また、上記のような光情報記録装置において、上記イレースレベル電流切替手段が、上記複数個のイレースレベル電流源によって通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分増加させたイレースレベル電流と上記通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分減少させたイレースレベル電流とに切り替える手段を有するようにするとよい。
【0035】
さらに、上記のような光情報記録装置において、上記イレースレベル電流切替手段が、上記通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分増加させたイレースレベル電流と上記通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分減少させたイレースレベル電流の両イレースレベル電流を、上記記録媒体の適正イレースレベル電流の範囲内にする手段を有するようにするとよい。
【0036】
さらにまた、上記のような光情報記録装置において、上記イレースレベル電流切替手段が、上記記録媒体の適正イレースレベル電流の上限値と通常記録動作時のイレースレベル電流とのレベル差が所定値以下のとき、上記複数個のイレースレベル電流源によって上記通常記録動作時のイレースレベル電流と上記通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分減少させたイレースレベル電流とに切り替え、上記記録媒体の適正イレースレベル電流の下限値と通常記録動作時のイレースレベル電流とのレベル差が所定値以下のとき、上記複数個のイレースレベル電流源によって上記通常記録動作時のイレースレベル電流と上記通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分増加させたイレースレベル電流とに切り替える手段を有するようにするとよい。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
この実施形態では、DVDフォーマットのコードデータを相変化型メディア(例えば、相変化型ディスク)に記録(オーバーライト)し、その記録されたデータを再生する光情報記録再生装置を示し、その情報記録方式は、データ変調方式として8−16変調コードを用いてマークエッジ(Pulse Width Modulation:PWM)記録を行なう場合で説明する。
【0038】
図1は、この発明の一実施形態である光情報記録再生装置の主要部の機能構成を示すブロック図である。
この光情報記録再生装置は、記録媒体としてDVDディスク等の相変化型メディア(図示を省略)に対して半導体レーザ光源をマルチパルス発光させてレーザ光を照射し、相変化型メディアの記録面に記録マークを形成することによって情報の記録を行なう装置であり、以下、この発明に関わる情報の記録についてのみ説明し、再生についてはその処理と機能部の説明を省略する。
【0039】
この光情報記録再生装置は、情報記録時、マルチパルスでマークを形成するためのピークレベル電流であるピークパワー(Pw),ボトムレベル電流であるボトムパワー(Pb),スペースを形成するためのイレースレベル電流であるイレースパワー(Pe)の3種類の記録パワーが必要になる。
【0040】
まず、この光情報記録再生装置における通常の記録時でのAPC制御動作について説明する。
【0041】
この光情報記録再生装置は、CPU1から出力したボトムレベル制御信号104,通常イレースレベル制御信号105,及びピークレベル制御信号107により、それぞれボトムレベル用電流源8,イレースレベル用電流駆動装置9,ピークレベル用電流源10の出力電流を設定する。
【0042】
ボトムレベル用電流源8とピークレベル用電流源10は具体的にはDACであり、CPU1からデジタル的に設定されたLD駆動電流情報に基づいて、アナログ信号であるボトムレベル駆動電流(ボトムレベル電流)108,及びピークレベル重畳電流(ピークレベル電流)110をそれぞれ出力する。
イレースレベル用電流駆動装置9は、後述する構成によって複数レベルのイレースレベル重畳電流(イレースレベル電流)109を切り替えて出力する。
【0043】
LD駆動装置4では、ボトムレベル駆動電流108,イレースレベル重畳電流109,及びピークレベル重畳電流110に応じてそれぞれLD2のボトムパワー(Pb),イレースパワー(Pe),及びピークパワー(Pw)の発光レベルを決定する。
【0044】
また、CPU1は、記録する情報を図3の(b)に示すような8−16変調信号に変換し、更に図3の(c)に示すようなマルチパルス波形を生成し、その波形に応じてボトムパワーイネーブル信号101,イレースパワーイネーブル信号102,及びピークパワーイネーブル信号103をそれぞれLD駆動装置4へ供給する。
【0045】
そして、LD駆動装置4は、ボトムパワーイネーブル信号101がハイレベル“H”の時にボトムレベル駆動電流108をLD2へ印加し、イレースパワーイネーブル信号102がハイレベル“H”の時にボトムレベル駆動電流108にイレースレベル重畳電流109を加算してLD2へ印加し、ピークパワーイネーブル信号103がハイレベル“H”の時にボトムレベル駆動電流108にピークレベル重畳電流110を加算してLD2へ印加して駆動電流を供給する。
【0046】
図6の(b)〜(d)に示すように、記録期間中はボトムパワーイネーブル信号101はハイレベル“H”にする。
イレースレベルで発光する場合は、イレースパワーイネーブル信号102も同時にハイレベル“H”にし、LD駆動装置4はボトムレベル駆動電流108とイレースレベル重畳電流109を加算してLD2の駆動電流にする。
【0047】
また、ピークレベルで発光する場合は、ピークパワーイネーブル信号103をハイレベル“H”にし、LD駆動装置4はボトムレベル駆動電流108とピークレベル重畳電流110を加算してLD2の駆動電流にする。
【0048】
LD駆動装置4からLD2に駆動電流が供給されると、LD2からレーザ光が出射されて、図示を省略した相変化型メディアに照射し、その記録面に対する情報の記録及び再生を行なう。
その際、出射光の一部がモニタPD3に入射され、発光パワーに比例したモニタ電流112がI/V変換回路5に出力される。
【0049】
そして、I/V変換回路5で電流−電圧変換されたパワーモニタ電流112を利用することによってAPC制御を行なう。
【0050】
パワーモニタ信号113は、ロングスペースデータ出力時(例えば、14Tスペースデータ)に、CPU1から出力されるイレースパワーサンプルタイミング信号111がハイレベル“H”の期間で、サンプルホールド回路6によってサンプル/ホールドされ、A/Dコンバータ7でデジタル化されてイレースパワーサンプル信号114としてCPU1へ出力される(図6参照)。
【0051】
CPU1では、イレースパワーサンプル信号114を基準値と比較して、イレースパワー(Pe)が適正値になるように通常イレースレベル制御信号105の値を補正する。
【0052】
また、ボトムパワーとピークパワーは、補正されたイレースパワーと後述する微分効率η(微分効率値)から駆動電流を算出して補正する。
その微分効率ηは、図7に線図で示すように、LD駆動電流−発光パワー特性の傾きΔP/ΔIとして定義される値である。
【0053】
ボトムパワー(Pb),イレースパワー(Pe),及びピークパワー(Pw)に対応するLD駆動電流をそれぞれIb,Ie,Iwとすると、ボトムパワー(Pb),ピークパワー(Pw)は次に示す数3の(3)及び(4)の式で表すことができる。
【0054】
【数3】
Pb=Pe−η×(Ie−Ib)…(3)
Pw=Pe+η×(Iw−Ie)…(4)
【0055】
上記式(3)と(4)に基づいて、ボトムパワー駆動電流(Ib)とピークパワー駆動電流(Iw)は次の数4の(5)及び(6)の式から算出することができる。
【0056】
【数4】
Ib=Ie−(Pe−Pb)/η…(5)
Iw=Ie+(Pw−Pe)/η…(6)
【0057】
このようにして、CPU1ではボトムパワー駆動電流(Ib),ピークパワー駆動電流(Iw)を算出して、ボトムレベル用電流源8,ピークレベル用電流源10にそれぞれの駆動電流を出力させるための制御を行なう。
【0058】
上述したように、ボトムレベル駆動電流108に電流加算することによってイレースレベルとピークレベルのLD駆動電流にしているので、イレースレベル重畳電流109をΔIe,ピークレベル重畳電流110をΔIwとすると、イレースレベル駆動電流(イレースレベル重畳電流109を加算した印加電流)Ieとピークレベル駆動電流(ピークレベル重畳電流110を加算した印加電流)Iwはそれぞれ次の数5に示す(7)と(8)の式で表すことができる。
【0059】
【数5】
Ie=Ib+ΔIe…(7)
Iw=Ib+ΔIw…(8)
【0060】
この通常のAPC制御を行なう時間間隔は、以後に述べる微分効率算出シーケンスの時間間隔に比べて比較的短い間隔にする。
例えば、8−16記録変調方式の最長データ長である14Tスペースが出力された時にイレースレベルをサンプリングするようにする。
【0061】
また、DVD規格において14Tデータ長はSYNCコードなので、スペースパワーのサンプル期間を14Tスペースデータ出力時にする場合は、SYNCフレーム(1488T)のほぼ2回に一回ごとにサンプル/ホールドを行なうことになる。
【0062】
なお、14Tデータは、DSVをゼロ“0”にするために規則に従って14Tマークあるいは14Tスペースが選ばれるので、必ずしも2SYNCに1回14Tスペースが出力されるわけではないが、この実施形態では便宜上、交互に14Tマーク/14Tスペースが出現するものとみなす。
【0063】
このようにして、この光情報記録再生装置は、ロングスペースデータ出力時にサンプリングしたイレースレベルと予め求めた微分効率とに基づいてボトムレベルとピークレベルのパワーを算出することにより、低帯域の回路構成でも情報記録時のボトムレベルとピークレベルの各パワー補正を行なうことができる。
【0064】
ところで、図9に示すように、記録動作中に微分効率ηが変動してしまうと、ボトムパワー駆動電流Ib,ピークパワー駆動電流Iwの算出に誤差が生じ、ボトムパワーとピークパワーの補正が正確に行なえなくなる。
【0065】
そこで、記録動作中に微分効率ηを再算出する方法として、上述した従来の技術(例えば、特開平9−171631号公報参照)のように、イレースレベルとピークレベルの2点で発光パワーをサンプルする手法があるが、このような手法によると非パルス状態になったマーク部分のデータが欠損してしまうという不具合が発生する。
【0066】
そこで、この実施形態の光情報記録再生装置では、イレースレベル電流を適宜複数レベルに切り替え可能な構成にし、複数のイレースレベル電流に基づく発光パワーをサンプルホールドして微分効率ηを算出する。
【0067】
すなわち、この光情報記録再生装置は、半導体レーザ光源に所定の発光規則によるレーザ光のパルス発光をさせて、そのレーザ光を照射して記録媒体上に所定の記録変調方式に基づくチャネルクロック周期(T)の所定倍(n:1以上の正の整数)長の発光パルスによって形成される情報を記録する装置である。
【0068】
また、上記LD駆動装置4,ボトムレベル用電流源8が、半導体レーザ光源にボトムレベル電流を印加するボトムレベル電流印加手段の機能を果たす。
上記LD駆動装置4,イレースレベル用電流駆動装置9が、ボトムレベル電流にイレースレベル電流を重畳するイレースレベル電流重畳手段の機能を果たす。上記LD駆動装置4,ピークレベル用電流源10が、ボトムレベル電流にピークレベル電流を重畳するピークレベル電流重畳手段の機能を果たす。
【0069】
さらに、上記イレースレベル用電流駆動装置9は、イレースレベル電流を複数レベルに切り替えるイレースレベル電流切替手段の機能を果たす。
【0070】
そして、上記CPU1,イレースレベル用電流駆動装置9等が、記録動作中にイレースレベル電流切替手段によって切り替えられた各イレースレベル電流を重畳した印加電流に基づいて半導体レーザ光源を発光させたときの各レーザ光の発光パワーを検出し、その各発光パワーとその各発光パワーを生じせしめた各印加電流とに基づいて前記半導体レーザ光源の微分効率を算出し、その微分効率に基づいて記録時におけるボトムレベル電流又はピークレベル電流を記録動作中に切り替えるようにする手段の機能を果たす。
【0071】
また、上記DAC902と903が、複数個のイレースレベル電流源に相当し、上記CPU1とスイッチ904が、その各イレースレベル電流源を適宜選択することによって複数レベルのイレースレベル電流を切り替える手段の機能を果たす。
【0072】
さらに、上記CPU1等が、複数レベルのイレースレベル電流の切り替え期間を、記録媒体に記録する情報が所定長以上のスペースデータ等のイレース情報出力期間に相当させる手段の機能を果たす。
【0073】
また、上記CPU1等は、複数個のイレースレベル電流源によって通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分増加させたイレースレベル電流と通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分減少させたイレースレベル電流とに切り替える手段の機能を果たす。
【0074】
さらに、上記CPU1等は、通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分増加させたイレースレベル電流と通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分減少させたイレースレベル電流の両イレースレベル電流を、記録媒体の適正イレースレベル電流の範囲内にする手段の機能を果たす。
【0075】
次に、図2,図4,及び図5の(a)に基づいて、この実施形態の光情報記録再生装置におけるこの発明に関わる微分効率算出シーケンスについて説明する。イレースレベル用電流駆動装置9は、図2に示すように、2つのD/Aコンバータ(DAC)902と903とスイッチ904とから構成されており、スイッチ904によって選択されたDAC(902あるいは903)からそれぞれイレースレベル重畳電流が出力される。
【0076】
DAC902は、CPU1からの通常イレースレベル制御信号105により、イレースレベルが通常イレースレベル(Pe)になるように設定され、LD2が通常のイレースレベル発光を行なっている場合は、CPU1からのイレースレベル切り替え信号115によってスイッチ904はハイレベル“H”側に設定されている。
【0077】
CPU1では、通常APC制御間隔よりも低頻度で微分効率算出シーケンスを始動する(その頻度は、LD2の微分効率の時間的変動によって最適値が決まるで、実験的に求めておく)。
【0078】
CPU1は、まず、微分効率η算出時イレースレベル制御信号106により、LD2がPe+αのレベルで発光するようにDAC903を設定する(図4の状態遷移(2)を参照)。
【0079】
そのシーケンス状態で、記録情報として14Tスペースデータが出力される際に、CPU1はイレースレベル切り替え信号115をローレベル“L”にしてイレースレベルの重畳電流がDAC903出力になるようにする。
すると、LD2は14T期間のみ、Pe+αのイレースレベルで発光する。
【0080】
このレベルのパワーはイレースパワーサンプル信号114としてサンプルされてCPU1に出力されるが、CPU1では通常APC時にサンプルされるイレースレベルとは区別してサンプル値を取得する。
【0081】
CPU1は、14Tスペースデータ出力後、イレースレベル切り替え信号115をすぐにハイレベル“H”に戻すので、以降のイレースレベル発光は通常のイレースパワー(Pe)のレベルに復帰している(図4の状態遷移(3)を参照)。
【0082】
イレースレベルとピークレベルのパワーは、再生時ジッタが抑えられるように試し書きなどによって最適値に設定するが、長期間通常のイレースパワー(Pe)のレベルと異なるイレースレベルの発光パワーで発光しつづけると、ジッタの低下が懸念される。
そこで、イレースレベルを速やかに通常のイレースパワー(Pe)のレベルに戻すようにすれば、ジッタへの影響は殆ど無視することができる。
【0083】
次に、CPU1はLD2がPe−αのレベルで発光するようにDAC903を設定する(図4の状態遷移(4))。
このシーケンス状態で、記録情報として14Tスペースデータが出力される際に、CPU1はイレースレベル切り替え信号115をLにしてイレースレベルの重畳電流がDAC903出力となるようにする。
【0084】
すると、LD2は14T期間のみPe−αのイレースレベルで発光する。
Pe+αレベル出力時同様、このレベルのパワーがサンプルされてCPU1に出力される。
【0085】
CPU1では、取得した2レベルの発光パワー(Pe+α,Pe−α)と、それぞれのLD駆動電流Ie′,Ie″に基づいて、下記の数6の(9)の式に基づいて微分効率ηを算出する(図8参照)。
【0086】
【数6】
Figure 0003734647
【0087】
Pe+αレベルによるレーザ発光とPe−αレベルによるレーザ発光は、DAC903へのPe−αレベル設定が間に合うなら連続した14Tスペースデータ出力時に行なってもよいが、通常Peレベル発光による14Tスペース記録を間に挟んでもよい。
その場合でも、正しい微分効率ηを算出するためにはなるべく短い時間間隔で両レベルによる発光を行なうことが必要である。
【0088】
ところで、微分効率ηを算出する際に通常イレースレベル(Pe)を±αする理由は、イレースレベルで許容されるパワーレンジを有効に利用するためである。
そして、相変化型メディアの場合、イレースレベルの適正範囲が概ね決まっており、例えば、あるメディア種類では3mW≦Pe≦8mWの範囲が望ましいとされている。
【0089】
その適正範囲よりも高パワーで記録すると、オーバーライト特性の劣化や膜破壊が生じ、適正範囲より低パワーで記録するとオーバーライト特性の劣化や消し残りが生じる。
【0090】
通常、相変化型メディアへの適正なイレースパワー(Pe)は試し書きによって決定されるが、その値は適正範囲の中心あたりに決定されることが多い。
また、微分効率ηを算出する際には、2点のパワーレベル差はなるべく離れていた方が算出誤差が少なくなる。
【0091】
そこで、この実施形態の光情報記録再生装置では、通常イレースレベルを中心にレベル増加/減少させた2点のパワーで発光させることによって、オーバーライト特性劣化や消し残りを生じない範囲で、なお且つ算出誤差を少なくして微分効率ηを算出することができる。
【0092】
この実施形態でのαの具体的な値の例として、適正イレースレベル範囲が3mW≦Pe≦8mW,Pe=6mWとした場合、α=1.5mWとする。
【0093】
このようにして、この実施形態の光情報記録再生装置は、イレースレベルのレーザパワーを複数レベルに切り替えて発光させ、複数のイレースレベルの発光パワーと各々のレーザ駆動電流値からレーザの微分効率を算出し、算出された微分効率をもとにボトムレベル及び/或いはピークレベルのレーザパワーを決定するので、記録データの欠損を招かず、且つ低帯域の回路構成で正確にボトムレベル,イレースレベル,及びピークレベルのパワー制御を行なうことができる。
【0094】
また、イレースレベル電流重畳手段として複数の電流源を具備し、複数の電流源を適宜切り替えることによって複数のイレースレベルで発光を行なえるようにしたので、記録データの欠損を招かず、且つ低帯域の回路構成で正確にボトムレベル,イレースレベル,及びピークレベルのパワー制御を行なうことができる。
【0095】
さらに、イレースレベルのレーザパワーを切り替える期間は、記録情報が所定長以上のイレース情報(スペースデータ)出力期間であるようにしたので、イレースレベルは速やかに通常レベルに復帰し、再生時ジッタ劣化への影響を防ぐことができる。
【0096】
また、微分効率を求める際には、通常記録動作時のイレースレベルパワー(Pe)から所定分増加させたパワー(Pe+α)と通常記録動作時のイレースレベルパワー(Pe)から所定分減少せたパワー(Pe−α)の2箇所のイレースレベルの発光パワーと各々のレーザ駆動電流から、微分効率を算出するようにしたので、適正イレースレベル範囲を有効に利用することができる。
【0097】
さらに、通常記録動作時のイレースレベルパワーを所定分増加又は減少させたレベル(Pe+α)と(Pe−α)は、記録媒体の適正イレースレベルの範囲内であるようにしたので、オーバーライト特性劣化や消し残しを生じないように記録することができる。
【0098】
次に、この発明の他の実施形態について説明する。
上述した微分効率算出シーケンスでは、通常イレースレベルPeをα分増加/減少させた2点のパワーで発光を行なって微分効率ηの算出を行なった。
【0099】
これは、通常イレースレベルPeが適正イレースパワー範囲の中央近辺に設定された場合に有効であり、試し書きの結果、最適イレースレベル(通常イレースレベル)が適正範囲の上限/下限のどちらかに偏ってしまった場合には適用できない。
【0100】
そこで、通常イレースレベルと適正レベルの上限値或いは下限値とのレベル差が所定値以下であった場合は、通常イレースレベルと所定レベルβを増加/減少させたパワーとの2点でパワーを測定し、微分効率ηを算出するようにするとよい。
【0101】
この場合、上記CPU1,イレースレベル用電流駆動装置9等が、記録媒体の適正イレースレベル電流の上限値と通常記録動作時のイレースレベル電流とのレベル差が所定値以下のとき、複数個のイレースレベル電流源によって通常記録動作時のイレースレベル電流と通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分減少させたイレースレベル電流とに切り替え、記録媒体の適正イレースレベル電流の下限値と通常記録動作時のイレースレベル電流とのレベル差が所定値以下のとき、複数個のイレースレベル電流源によって通常記録動作時のイレースレベル電流と通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分増加させたイレースレベル電流とに切り替える手段の機能を果たす。
【0102】
次に、図5の(b)と(c)、図10に基づいてこの発明の一実施形態の光情報記録再生装置における他の微分効率算出シーケンスについて説明する。
この微分効率算出シーケンスを開始する際、図5の(b)に示すように、通常イレースレベルPeと適正イレースレベルの下限とのレベル差がd以下であった場合、CPU1はDAC903に対してイレースレベルを所定レベル増加させたPe+βになるように設定する。
【0103】
そして、上述の微分効率算出シーケンスと同様にして、CPU1が記録情報として14Tスペースデータが出力される際にイレースレベル切り替え信号115を切り替えることにより、LD2は14T期間のみPe+βのイレースレベルで発光する(図10の状態遷移(2))。
【0104】
CPU1は、イレースパワーサンプル信号114として取得したPe+βレベルのパワーと、通常APC制御時に取得した通常イレースレベルPeとの2レベルのパワーと、それぞれのLD駆動電流Ie′,Ie″とを基にして微分効率ηを算出する。
【0105】
ここで、上述の微分効率算出シーケンスにおけるパワー増減分αとβとの関係を次の数7の(10)の式で表すことができ、この(10)式によって得られたパワー増減分βを用いることによって、この場合の微分効率ηも(9)の式と同様にして算出することができる。
【0106】
【数7】
β=2×α…(10)
【0107】
また、図5の(c)に示すように、通常イレースレベルPeと適正イレースレベルの上限とのレベル差がd以下であった場合も同様にして、通常イレースレベルPeと所定レベル減少させたPe−βとの2点のレベルでサンプリングを行なって微分効率ηを算出する。
【0108】
したがって、通常イレースレベルが適正イレースレベルの下限/上限近傍に設定されていたとしても、得られる微分効率算出誤差を少なくすることができる。
【0109】
このようにして、この実施形態の光情報記録再生装置では、微分効率を求める際に、通常記録動作時のイレースレベルパワー(Pe)と記録媒体の適正イレースレベルの上限値とのレベル差が所定値以下である場合は通常記録動作時のイレースレベルパワー(Pe)とそのPeから所定分減少させたパワー(Pe−β)の2箇所のイレースレベルの発光パワーと各々のレーザ駆動電流から微分効率を算出し、通常記録動作時のイレースレベルパワー(Pe)と適正イレースレベルの下限値とのレベル差が所定値以下である場合は、通常記録動作時のイレースレベルパワー(Pe)とそのPeから所定分増加させたパワー(Pe+β)の2箇所のイレースレベルの発光パワーと各々のレーザ駆動電流から微分効率を算出するようにしたので、通常イレースレベルが適正イレースレベルの下限/上限近傍に設定されていたとしても微分効率算出誤差を少なくすることができる。
【0110】
なお、上述の如く述べてきた各実施形態においては、イレースレベルの電流駆動装置として2個の電流源で構成した場合の例を述べてきたが、この電流源の個数は本願各請求項をなんら制約するものではなく、3個以上の電流源で構成しても上述と同じようにして実施することができる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の光情報記録再生装置によれば、相変化型メディアに対する情報の記録時、検出帯域の限られた出射光量検出器を使用しても正確にピークパワー,イレースパワー,及びボトムパワーを正確に制御し、なお且つ記録マークが欠損しないように記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である光情報記録再生装置の主要部の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したイレースレベル用電流駆動装置9の内部構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示した光情報記録再生装置における情報記録時のマルチパルスの一例を示す波形図である。
【図4】図1に示した光情報記録再生装置の微分効率算出シーケンスにおける各部の出力信号の一例を示す波形図である。
【図5】同じく図1に示した光情報記録再生装置の微分効率算出シーケンスにおける各部の出力信号の一例を示す波形図である。
【図6】図1に示した光情報記録再生装置の各部における情報記録時の出力信号の一例を示す波形図である。
【図7】図1に示した光情報記録再生装置で算出される微分効率の説明に供する線図である。
【図8】図1に示した光情報記録再生装置で算出される微分効率の説明に供する他の線図である。
【図9】図1に示した光情報記録再生装置で算出される微分効率の変動の説明に供する他の線図である。
【図10】図1に示した光情報記録再生装置の他の微分効率算出シーケンス時の各部における出力信号の一例を示す波形図である。
【図11】従来の光情報記録再生装置における記録ストラテジの説明に供する波形図である。
【符号の説明】
1:CPU 2:レーザダイオード(LD)
3:モニタPD 4:LD駆動装置
5:I/V変換回路 6:サンプルホールド回路
7:A/Dコンバータ 8:ボトムレベル用電流源
9:イレースレベル用電流駆動装置
10:ピークレベル用電流源
902,903:D/Aコンバータ(DAC)
904:スイッチ
101:ボトムパワーイネーブル信号
102:イレースパワーイネーブル信号
103:ピークパワーイネーブル信号
104:ボトムレベル制御信号
105:通常イレースレベル制御信号
106:η算出時イレースレベル制御信号
107:ピークレベル制御信号
108:ボトムレベル駆動電流
109:イレースレベル重畳電流
110:ピークレベル重畳電流
111:イレースパワーサンプルタイミング信号
112:モニタ(PD出力)電流
113:パワーモニタ信号
114:イレースパワーサンプル信号
115:イレースレベル切り替え信号

Claims (5)

  1. 半導体レーザ光源に所定の発光規則によるレーザ光のパルス発光をさせて、そのレーザ光を照射して記録媒体上に所定の記録変調方式に基づくチャネルクロック周期の1以上の正の整数倍長の発光パルスによって形成される情報を記録する光情報記録装置であって、
    前記半導体レーザ光源にボトムレベル電流を印加するボトムレベル電流印加手段と、
    前記ボトムレベル電流にイレースレベル電流を重畳するイレースレベル電流重畳手段と、
    前記ボトムレベル電流にピークレベル電流を重畳するピークレベル電流重畳手段と、
    前記イレースレベル電流重畳手段が、前記記録媒体に記録する情報が所定長以上のロングスペースデータ出力期間に前記イレースレベル電流を複数レベルに切り替えるイレースレベル電流切替手段を有し、
    記録動作中に前記イレースレベル電流切替手段によって切り替えられた各イレースレベル電流を重畳した印加電流に基づいて前記半導体レーザ光源を発光させたときの各レーザ光の発光パワーを検出し、該各発光パワーとその各発光パワーを生じせしめた各印加電流とに基づいて前記半導体レーザ光源の微分効率を算出し、該微分効率に基づいて記録時における前記ボトムレベル電流又は前記ピークレベル電流を記録動作中に切り替えるようにしたことを特徴とする光情報記録装置。
  2. 請求項1記載の光情報記録装置において、
    前記イレースレベル電流切替手段が、複数個のイレースレベル電流源を有し、該各イレースレベル電流源を適宜選択することによって複数レベルのイレースレベル電流を切り替える手段であることを特徴とする光情報記録装置。
  3. 請求項2記載の光情報記録装置において、
    前記イレースレベル電流切替手段が、前記複数個のイレースレベル電流源によって通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分増加させたイレースレベル電流と前記通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分減少させたイレースレベル電流とに切り替える手段を有することを特徴とする光情報記録装置。
  4. 請求項記載の光情報記録装置において、
    前記イレースレベル電流切替手段が、前記通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分増加させたイレースレベル電流と前記通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分減少させたイレースレベル電流の両イレースレベル電流を、前記記録媒体の適正イレースレベル電流の範囲内にする手段を有することを特徴とする光情報記録装置。
  5. 請求項2記載の光情報記録装置において、
    前記イレースレベル電流切替手段が、前記記録媒体の適正イレースレベル電流の上限値と通常記録動作時のイレースレベル電流とのレベル差が所定値以下のとき、前記複数個のイレースレベル電流源によって前記通常記録動作時のイレースレベル電流と前記通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分減少させたイレースレベル電流とに切り替え、前記記録媒体の適正イレースレベル電流の下限値と通常記録動作時のイレースレベル電流とのレベル差が所定値以下のとき、前記複数個のイレースレベル電流源によって前記通常記録動作時のイレースレベル電流と前記通常記録動作時のイレースレベル電流から所定分増加させたイレースレベル電流とに切り替える手段を有することを特徴とする光情報記録装置。
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