JP3733649B2 - ミシンの針株保持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下動する針棒と、針および回転阻止用のピンが一体的に形成され前記針棒に介挿され係止される針株を備えたミシンにおいて、前記針棒に配設され、前記針株の回転阻止用のピンを係止する係止部が形成された前記係止部材が、前記針棒が上下動するとき前記回転阻止用のピンを介して前記針株を係止することにより、前記針株の前記針棒からの脱落を阻止するミシンの針株保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のミシンの針株保持装置は、図13に示すように上下動する針棒Bと、針および回転阻止用のピンが一体的に形成され前記針棒Bに介挿され係止される針株Kを備えたミシンにおいて、前記針棒B内に馬蹄形の板ばねIによって挾着された2個の係合ピンKPが介挿され、前記針株Kの先端のくびれ部Wを前記係合ピンKPの間に介挿して、前記馬蹄形の板ばねIの付勢力によって係止されるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のミシンの針株保持装置は、前記針株Kの先端のくびれ部Wを前記係合ピンKPの間に介挿して、前記馬蹄形の板ばねIの付勢力によって係止されるものであるので、布地に針が刺された後該布地から針が引き抜かれる時に前記針株Kを下方に引き下げる方向の力が、前記馬蹄形の板ばねIの付勢力より大きくなると、縫製中に前記針株Kが前記針棒Bから抜けてしまうという問題があった。
【0004】
前記縫製中における前記針株Kの前記針棒Bから抜けを防止するために、前記馬蹄形の板ばねIの付勢力を大きくすると、該針株Kの交換時における針株Kの着脱に要する力が大きくなり、作業性が低下するという問題があった。
【0005】
そこで本発明者は、針棒内に介挿された馬蹄形の板ばねによって挾着された鋼球とは別に、針棒に配設され、前記針株の回転阻止用のピンを係止する係止部が形成された前記係止部材が、前記針棒が上下動するとき前記回転阻止用のピンを介して前記針株を係止するという本発明の技術的思想に着眼し、更に研究開発を重ねて、前記針株の前記針棒からの脱落を阻止するという目的を達成する本発明に到達した。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1に記載の第1発明)のミシンの針株保持装置は、
上下動する針棒と、針および回転阻止用のピンが一体的に形成され前記針棒に介挿され係止される針株を備えたミシンにおいて、
前記針棒に配設され、前記針株の回転阻止用のピンを係止する係止部が形成され前記針棒が上下動するとき前記回転阻止用のピンを介して前記針株を係止する係止部材を備えている
ものである。
【0007】
本発明(請求項2に記載の第2発明)のミシンの針株保持装置は、
第1発明において、
前記係止部材が、前記針棒に揺動可能に配設され、前記針株の回転阻止用のピンを係止する係止穴が形成され前記針棒が上下動するとき前記回転阻止用のピンを介して前記針株を係止する揺動部材を備えた
ものである。
【0008】
本発明(請求項3に記載の第3発明)のミシンの針株保持装置は、
第2発明において、
前記揺動部材が、バネ部材を備え、前記針株の回転阻止用の前記ピンが前記係止穴内に介挿され係止される方向に付勢されるように構成されている
ものである。
【0009】
本発明(請求項4に記載の第4発明)のミシンの針株保持装置は、
第2発明において、
前記揺動部材が、バネ部材より成り、前記針株の回転阻止用の前記ピンが前記係止穴内に介挿され係止される方向に付勢されるように構成されている
ものである。
【0010】
本発明(請求項5に記載の第5発明)のミシンの針株保持装置は、
第1発明において、
前記回転阻止用のピンと前記係止部との係止関係を解除する解除部材を備えている
ものである。
【0011】
本発明(請求項6に記載の第6発明)のミシンの針株保持装置は、
第5発明において、
前記解除部材が、前記針株を把持する溝が形成された針保持台に配設され、針株の交換時において前記係止部材と針株との間に介挿される突出部材によって構成されている
ものである。
【0012】
本発明(請求項7に記載の第7発明)のミシンの針株保持装置は、
第5発明において、
前記突出部材が、前記回転阻止用のピンと前記係止部との係止関係を解除する先端先細形状のピンによって構成されている
ものである。
【0013】
(作用)
上記構成より成る第1発明のミシンの針株保持装置は、上下動する針棒と、針および回転阻止用のピンが一体的に形成され前記針棒に介挿され係止される針株を備えたミシンにおいて、前記針株の回転阻止用のピンを係止する係止部が形成され前記針棒に配設された前記係止部材が、前記針棒が上下動するとき前記回転阻止用のピンを介して前記針株を係止するものである。
【0014】
上記構成より成る第2発明のミシンの針株保持装置は、第1発明において、
前記係止部材を構成する前記針棒に揺動可能に配設され前記針株の回転阻止用のピンを係止する係止穴が形成された前記揺動部材が、前記針棒が上下動するとき前記回転阻止用のピンを介して前記針株を係止するものである。
【0015】
上記構成より成る第3発明のミシンの針株保持装置は、第2発明において、前記揺動部材が、前記バネ部材を備えているので、前記針株の回転阻止用の前記ピンが前記係止穴内に介挿され係止される方向に付勢されるものである。
【0016】
上記構成より成る第4発明のミシンの針株保持装置は、第2発明において、前記揺動部材が、前記バネ部材より成るので、前記針株の回転阻止用の前記ピンが前記係止穴内に介挿され係止される方向に付勢されるものである。
【0017】
上記構成より成る第5発明のミシンの針株保持装置は、第1発明において、前記解除部材が、前記回転阻止用のピンと前記係止部との係止関係を解除するものである。
【0018】
上記構成より成る第6発明のミシンの針株保持装置は、第5発明において、前記解除部材を構成する前記針株を把持する溝が形成された針保持台に配設された前記突出部材が、針株の交換時において前記係止部材と針株との間に介挿され、係止関係が解除されるものである。
【0019】
上記構成より成る第7発明のミシンの針株保持装置は、第5発明において、前記突出部材を構成する先端先細形状の前記ピンが、前記回転阻止用のピンと前記係止部との係止関係を解除するものである。
【0020】
【発明の効果】
上記作用を奏する第1発明のミシンの針株保持装置は、前記係止部材が、前記針棒が上下動するとき前記係止部によって前記回転阻止用のピンを係止して前記針株を係止するので、前記針株の前記針棒からの脱落を阻止するという効果を奏する。
【0021】
上記作用を奏する第2発明のミシンの針株保持装置は、第1発明の効果に加え、前記揺動部材が、その前記係止穴によって前記針株の回転阻止用のピンを係止して前記針株を係止するので、前記針株の前記針棒からの脱落を確実に阻止するという効果を奏する。
【0022】
上記作用を奏する第3発明のミシンの針株保持装置は、第2発明の効果に加え、前記揺動部材に配設された前記バネ部材が、前記針株の回転阻止用の前記ピンが前記係止穴内に介挿され係止される方向に付勢するので、前記針株の前記針棒からの脱落を一層確実に阻止するという効果を奏する。
【0023】
上記作用を奏する第4発明のミシンの針株保持装置は、第2発明の効果に加え、前記揺動部材が前記バネ部材によって構成されているので、前記針株の回転阻止用の前記ピンが前記係止穴内に介挿され係止される方向に付勢されるので、前記針株の前記針棒からの脱落を一層確実に阻止するという効果を奏する。
【0024】
上記作用を奏する第5発明のミシンの針株保持装置は、第1発明の効果に加え、前記解除部材が、前記回転阻止用のピンと前記係止部との係止関係を解除するので、前記針株の交換時における針株の着脱を容易にするという効果を奏する。
【0025】
上記作用を奏する第6発明のミシンの針株保持装置は、第5発明の効果に加え、前記解除部材を構成する前記針株を把持する溝が形成された針保持台に配設された前記突出部材が、針株の交換時において前記針株が該針株を把持する前記溝内に介挿されると、前記係止部材と針株との間に介挿され、係止関係が解除されるので、前記針株の交換時における針株の動きに応じた着脱を可能にするという効果を奏する。
【0026】
上記作用を奏する第7発明のミシンの針株保持装置は、第5発明の効果に加え、前記突出部材を構成する先端先細形状の前記ピンが、前記回転阻止用のピンと前記係止部との係止関係を解除するので、簡単な構成により、前記針株の交換時における針株の動きに応じた着脱を可能にするという効果を奏する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態につき、図面を用いて説明する。
【0028】
(第1実施形態)
第1実施形態のミシンの針株保持装置は、図1ないし図6に示すように上下動する針棒1と、針21および回転阻止用のピン22が一体的に形成され前記針棒1に介挿され係止される針株2を備えたミシンにおいて、前記針棒1に揺動可能に配設され、前記針株2の回転阻止用のピン22を係止する係止穴31が形成され前記針棒が上下動するとき前記回転阻止用のピンを介して前記針株を係止する係止部材としての揺動部材3と、前記回転阻止用のピン22と前記係止穴31との係止関係を解除する解除部材4を備えているものである。
【0029】
前記針棒1は、図1ないし図5に示されるように円筒体10より成り、下部の小径部11に2個の鋼球12が介挿され、該鋼球12を挾着する馬蹄形の板ばね13が配設され(図3参照)、該小径部11の下部の円筒状の凹部14が形成された下端部15には前記針株2の回転阻止用のピン22を介挿するスリット16が形成されている。
【0030】
前記針株2は、図1ないし図10に示されるように小径上端部23に前記2個の鋼球12の間に介挿されるくびれ部24が形成されるとともに下端に回転阻止用のピン22が圧入固定によって突設され、該小径上端部23の下部に円錐状部25が配設され、該円錐状部25の下部に針株を把持する後述する針保持台5の溝に把持される平行把持部261が形成された大径部26が配設され、該大径部26の下部に糸通し孔211が形成された先細先端部212を備えた針21が同軸的に配設されている。
【0031】
前記揺動部材3は、図1ないし図10に示されるように前記針棒1の前記小径部11の上部の側壁を穿設して形成された平行部17に貫通突設された揺動支点としてのピン部18に係合する支持部32と、前記針棒1の外周壁に沿って上下方向に延在する本体部30と、該本体部30の上部に一体的に形成され先端が前記針棒1の外周壁に当接して前記本体部30を時計方向に揺動させる付勢力を付与するU字状の形状のばね部33と、前記本体部30の下部に形成され回転阻止用のピン22が挿入される円形の係止穴31と、前記本体部30の該係止穴31の上部に横方向に突設され斜めに配設され針保持台5の横方向移動時における揺動を実現するた突設部34と、前記本体部30の下端に下方に突設され斜めに配設され針株2の下降運動時における揺動を実現する下端突設部35とから成る。
【0032】
前記解除部材4は、図1ないし図10に示されるように前記針株2を把持する溝51が形成された針保持台5に配設され、針株の交換時において前記係止部材と針株との間に介挿される突出部材としての前記回転阻止用のピンと前記係止穴31との係止関係を解除する先端先細形状のピン41によって構成されているものである。
【0033】
前記ピン41は、前記針保持台5に植設された支持部材42によって中央が支持され、前記針保持台5の両側より穿設して形成された前記針株1を把持する溝51の長手軸に平行に配設され、前記針株2が前記溝51内に進入すると前記揺動部材3の前記突設部34と前記針棒1の外周壁との間に介挿され、前記回転阻止用のピン22と前記係止穴31との係止関係を解除するように構成されている。
【0034】
上記構成より成る第1実施形態のミシンの針株保持装置の作用について図7ないし図10を用いて以下に述べる。
前記針保持台5の前記溝51に挿入把持されている前記針株2に、図8に示されるように前記揺動部材3が揺動可能に配設された前記針棒1が下がる。
【0035】
前記針株2が前記針棒1内に完全に挿入される前に、前記揺動部材3の前記下端突設部35が前記針保持台5に配設された前記ピン41に接触して、該揺動部材3が半時計方向に揺動される。
【0036】
図9に示されるように前記針株2が、前記針棒1内完全に挿入されると、前記針棒1内に介挿された対向する鋼球12内に前記針棒2の前記上端部23の前記くびれ部24が挿入され、前記馬蹄形の板ばね13のバネ力により前記針株2が係止される。前記針棒1に揺動可能に配設された前記揺動部材3は、前記針保持台5に配設された前記ピン41によって前記針株2に圧入固定された前記ピン22に接触しない位置まで半時計方向に揺動される。
【0037】
前記針株2が前記針棒1内完全に挿入され、前記針株2が前記針棒1の前記鋼球12および前記馬蹄形の板ばね13によって係止された状態において、前記針保持台5が前記ピンの軸方向に移動して、前記針株2が前記針保持台5の溝51から開放されると、前記針棒1の前記揺動部材3も前記ピン41との接触関係が開放される。
【0038】
前記揺動部材3も前記ピン41との接触関係が開放されると、前記揺動部材3の前記本体部30の上部に一体的に形成され先端が前記針棒1の外周壁に当接したU字状の形状の前記ばね部33が、その付勢力により前記揺動部材3を時計方向に揺動させるので、前記針棒1の前記スリット16より突出した前記ピン22が前記揺動部材3の下部に形成された係止穴31に介挿され、図10に示されるように該針株2が前記針棒1にロックされる。
【0039】
前記針株2を外す場合は、前記針保持台5が前記ピン41の軸方向に移動し、
前記針株2を前記溝51内に介挿され把持される。この時前記揺動部材3は、
前記係止穴31の上部に横方向に突設され斜めに配設された前記突設部34が、
前記ピン41の先端に当接して半時計方向の揺動が開始され、前記針株2が前記溝51内に完全に挿入把持された状態において、前記針株2のピン22が前記揺動部材3の係止穴31から完全に抜けている。
【0040】
したがって、前記針棒1と針株2とのロックは解除され、該針株2は前記鋼球12および前記馬蹄形の板ばね13のバネ力のみにより前記針棒1に係止されている状態となる。この状態において、前記針棒1が上方に移動すると、前記針株2が前記針棒1より外される。
【0041】
上記作用を奏する第1実施形態のミシンの針株保持装置は、前記係止部材としての前記揺動部材3が、前記針棒1が上下動する時前記係止穴31によって構成される前記係止部によって前記回転阻止用の前記ピン22を係止して前記針株2をロックするので、前記針株2の前記針棒1からの脱落を阻止するという効果を奏する。
【0042】
また第1実施形態のミシンの針株保持装置は、前記揺動部材3が、その前記係止穴31によって前記針株2の回転阻止用の前記ピン22を係止して前記針株2を係止するので、前記針株2の前記針棒1からの脱落を確実に阻止するという効果を奏する。
【0043】
さらに第1実施形態のミシンの針株保持装置は、前記揺動部材3に配設された前記ばね部33が、前記針株2の回転阻止用の前記ピン22が前記係止穴31内に介挿され係止される方向に付勢するので、前記針株2の前記針棒1からの脱落を一層確実に阻止するという効果を奏する。
【0044】
また第1実施形態のミシンの針株保持装置は、前記ピン41によって構成される前記解除部材が、前記回転阻止用のピン22と前記係止部とのロックを解除するので、前記針株2の交換時における針株2の着脱を容易にするという効果を奏する。
【0045】
さらに第1実施形態のミシンの針株保持装置は、前記解除部材を構成する前記針株を把持する前記溝51が形成された前記針保持台5に配設された前記突出部材が、針株の交換時において前記針株2が該針株2を把持する前記溝51内に介挿されると、前記揺動部材3と前記針株との間に介挿され、ロックが解除されるので、前記針株の交換時における前記針株2の動きに応じた着脱を可能にするという効果を奏する。
【0046】
また第1実施形態のミシンの針株保持装置は、前記突出部材を構成する先端先細形状の前記ピン41が、前記回転阻止用のピン22と前記係止穴31との係止関係を解除するので、簡単な構成により、前記針株の交換時における針株の動きに応じた着脱を可能にするという効果を奏する。
【0047】
すなわち、前記針棒1に揺動部材3を付設して、前記針株2の回転阻止用のピン22を長くするとともに、前記針保持台5にピン41を付設するという簡単な設計変更により、前記針株2のロックを実現するものである。
【0048】
(第2実施形態)
第2実施形態のミシンの針株保持装置は、図11および図12に示されるように、前記揺動部材3が、一端がビスにて前記針棒1に固定されたバネ部材36より成り、前記針株の回転阻止用の前記ピン22が前記係止穴38内に介挿され係止される方向に付勢され、針株2の交換時においては弾性変形によって揺動するように構成されている点が、前記第1実施形態との主たる相違点である。
【0049】
前記揺動部材3は、一例として図11に示されるように下方に行くに従い徐各に広がるスカート状の部材36の一部を矩形状に切り欠き、該矩形状の切欠部37の下部にピン22を挿入する係止穴38が形成され、また図12に示されるように針保持台5に配設される解除部材としてのピン43が一体成形されている。
【0050】
上記構成より成る第2実施形態のミシンの針株保持装置は、前記揺動部材3が、スカート状の前記バネ部材36によって構成されるので、前記針株2の回転阻止用の前記ピン22が前記係止穴38内に介挿され、前記針株2を前記針棒1にロックするとともに、該針株2の交換時においてはスカート状の前記バネ部材の弾性変形によって揺動するものである。
【0051】
上記作用を奏する第2実施形態のミシンの針株保持装置は、前記揺動部材3を構成するスカート状のバネ部材が、前記針株の回転阻止用の前記ピン22を前記係止穴38内に介挿され係止される方向に付勢されるので、前記針株2の前記針棒1からの脱落を一層確実に阻止するという効果を奏する。
【0052】
また第2実施形態のミシンの針株保持装置は、前記針株2の交換時における針株の脱着においては一端が前記針棒1に固着されたスカート状の前記バネ部材36の弾性変形によって揺動するので、シンプルな部材によって前記針株2の脱着を可能にするという効果を奏する。
【0053】
さらに第2実施形態のミシンの針株保持装置は、前記揺動部材3を下方に行くに従い徐各に広がるスカート状の前記バネ部材36によって構成したので、前記ピン44との当接および弾性変形を容易にするという効果を奏する。
【0054】
上述の実施形態は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0055】
上記第2実施形態においては、一例としてピン41との当接および弾性変形を容易にする観点より、前記揺動部材3を下方に行くに従い徐各に広がるスカート状の前記バネ部材によって構成したが、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、前記針株の回転阻止用の前記ピンと前記係止穴との係止状態およびロック状態の確実性の観点より前記揺動部材3を下方に行くに従い徐々に狭まる部材を用いることが可能である。
【0056】
上記実施形態においては、係止部の一例として係止の確実性の観点より係止穴31を用いたが、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、着脱の容易性の観点より針株の着脱時における前記ピン41との当接により揺動する方向に切欠が形成された例えばL字状のフック状の部材を揺動部材を採用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のミシンの針株保持装置を示す背面斜視図である。
【図2】本第1実施形態のミシンの針株保持装置を示す正面斜視図である。
【図3】本第1実施形態の針棒の小径部を示す横断面図である。
【図4】本第1実施形態における針棒および針株と解除部材との位置関係を示す部分拡大図である。
【図5】本第1実施形態における針棒および針株と解除部材との位置関係を示す平面図である。
【図6】本第1実施形態の針棒における揺動部材の支持部を示す横断面図である。
【図7】本第1実施形態における針棒の上死点における位置関係を示す側面図である。
【図8】本第1実施形態における針棒の下降状態における位置関係を示す側面図である。
【図9】本第1実施形態における針棒の下降終了状態における位置関係を示す側面図である。
【図10】本第1実施形態における針株のロック完了状態における位置関係を示す側面図である。
【図11】本発明の第2実施形態のミシンの針株保持装置における揺動部材を示す背面斜視図である。
【図12】本第2実施形態における解除部材を示す正面斜視図である。
【図13】従来のミシンの針株保持装置における針棒と針株の係合関係を示す断面図である。
【符号の説明】
1 針棒
2 針株
21 針
22 回転阻止用のピン
3 揺動部材
31 係止穴
4 解除部材

Claims (7)

  1. 上下動する針棒と、針および回転阻止用のピンが一体的に形成され前記針棒に介挿され係止される針株を備えたミシンにおいて、
    前記針棒に配設され、前記針株の回転阻止用のピンを係止する係止部が形成され前記針棒が上下動するとき前記回転阻止用のピンを介して前記針株を係止する係止部材を備えている
    ことを特徴とするミシンの針株保持装置。
  2. 請求項1において、
    前記係止部材が、前記針棒に揺動可能に配設され、前記針株の回転阻止用のピンを係止する係止穴が形成され前記針棒が上下動するとき前記回転阻止用のピンを介して前記針株を係止する揺動部材を備えた
    ことを特徴とするミシンの針株保持装置。
  3. 請求項2において、
    前記揺動部材が、バネ部材を備え、前記針株の回転阻止用の前記ピンが前記係止穴内に介挿され係止される方向に付勢されるように構成されていることを特徴とするミシンの針株保持装置。
  4. 請求項2において、
    前記揺動部材が、バネ部材より成り、前記針株の回転阻止用の前記ピンが前記係止穴内に介挿され係止される方向に付勢されるように構成されていることを特徴とするミシンの針株保持装置。
  5. 請求項1において、
    前記回転阻止用のピンと前記係止部との係止関係を解除する解除部材を備えている
    ことを特徴とするミシンの針株保持装置。
  6. 請求項5において、
    前記解除部材が、前記針株を把持する溝が形成された針保持台に配設され、針株の交換時において前記係止部材と針株との間に介挿される突出部材によって構成されている
    ことを特徴とするミシンの針株保持装置。
  7. 請求項5において、
    前記突出部材が、前記回転阻止用のピンと前記係止部との係止関係を解除する先端先細形状のピンによって構成されている
    ことを特徴とするミシンの針株保持装置。
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