JP3733049B2 - ディスクプレーヤのディスクチャック機構 - Google Patents

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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DVDプレーヤ等のディスクプレーヤに装備されるディスクチャック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ディスクプレーヤを内蔵したテレビジョン受像機においては、ディスクプレーヤは、表示画面を具えた受像機本体のキャビネット内、或いは受像機本体の側方に配置したスピーカ装置のキャビネット内に収容されて、該キャビネットの前面パネルから出没するディスクトレイを具え、該トレイ上にディスクを水平の姿勢で載置することによって、前面パネルの奥方に配備された信号再生装置へディスクを送り込む構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイを具えた薄型のテレビジョン受像機が開発されており、この様な薄型のテレビジョン受像機に従来のディスクプレーヤを内蔵した場合、ディスクは水平の姿勢でキャビネット内に収容されるので、テレビジョン受像機のキャビネットの奥行き寸法が、ディスクの直径によって制限されることになる。
【0004】
そこで、ディスクを垂直に立てた姿勢で記録再生位置へ送り込むディスクプレーヤが提案されている。該ディスクプレーヤにおいては、例えば、ディスクを垂直姿勢に保持したホルダーを、記録再生機構に向かって水平方向に移動させた後、ターンテーブル若しくはホルダーを駆動して、ターンテーブル上にディスクをセットすると共に、ターンテーブルとの対向位置に配備したチャックプーリをディスク側へ移動させて、ディスクをターンテーブル上にチャックする構成が採用されている。
【0005】
しかしながら、従来のディスクプレーヤのディスクチャック機構においては、ターンテーブルとの対向位置に配備したチャックプーリをディスク側へ移動させて、ディスクをターンテーブル上にチャックする動作にて、チャックプーリの回転中心軸をターンテーブルの回転中心軸に一致させた状態でチャックプーリをターンテーブルに係合させることが困難であり、中心軸がずれた状態でチャックプーリをターンテーブルに係合させんとした場合、係合動作が不確実なものとなる問題があった。
【0006】
そこで本発明の目的は、ディスクプレーヤにおいてチャックプーリの回転中心軸をターンテーブルの回転中心軸に一致させた状態で、チャックプーリをターンテーブルに係合させることが可能なディスクチャック機構を提供することである。
【0007】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係るディスクプレーヤのディスクチャック機構は、
ディスク(12)を保持して、ターンテーブル(14)に対して相対的に接近離間すべきホルダー(3)と、
ホルダー(3)に開設された開口(34)を貫通して取り付けられ、ターンテーブル(14)との間にディスク(12)を挟持すべきチャックプーリ(91)
とを具え、
ホルダー(3)の開口(34)の内周面とチャックプーリ(91)の外周面との間には、チャックプーリ(91)の半径方向及び回転軸方向に一定の遊びが設けられると共に、チャックプーリ(91)には、ホルダー(3)側に移動することによりホルダー(3)の開口(34)の内周縁と摺接して、チャックプーリ(91)の中心軸をターンテーブル(14)の中心軸に一致させるためのガイド面が形成されている。
【0008】
上記本発明のディスクチャック機構においては、チャックプーリ(91)がターンテーブル(14)に係合して、ホルダー(3)内のディスク(12)がターンテーブル(14)上に設置された状態から、ホルダー(3)が駆動されて、ターンテーブル(14)から離間することによって、先ずチャックプーリ(91)がターンテーブル(14)から離脱し、ホルダー(3)側に移動する。これによって、チャックプーリ(91)のガイド面がホルダー(3)の開口(34)の内周縁に摺接し、該ガイド面による芯合わせ作用によって、チャックプーリ(91)は、その回転中心軸がターンテーブル(14)の回転中心軸に一致することになる。
そして、ホルダー(3)が更にターンテーブル(14)から離間することによって、ディスク(12)はターンテーブル(14)から離脱する。
【0009】
その後、チャック動作において、ホルダー(3)がターンテーブル(14)側へ駆動されると、先ずディスク(12)がターンテーブル(14)上に設置され、続いて、チャックプーリ(91)がターンテーブル(14)によって吸引される。この際、チャックプーリ(91)はターンテーブル(14)と同軸上に保持されているので、ホルダー(3)の開口(34)の内周面と摺接することなく、ターンテーブル(14)に向かって回転軸方向に移動し、そのままの姿勢でターンテーブル(14)と係合することになる。
【0014】
具体的構成において、ターンテーブル(14)は、シャーシ(2)上に回転軸を水平に向けて配備され、ホルダー(3)は、上方に向けて開口するディスク挿入口(13)を有し、シャーシ(2)に前記接近離間が可能に支持されて、ホルダー駆動機構によって往復駆動される。
又、ホルダー(3)の内部には、ディスク(12)を受け止めるためのリフター(5)が配備され、該リフター(5)は、リフター駆動機構によって昇降駆動される。
【0015】
上記具体的構成においては、ホルダー(3)をターンテーブル(14)から最も離れたオープン位置に設置すると共に、リフター(5)を最も上方の位置に設置した状態で、該ホルダー(3)のディスク挿入口(13)へディスク(12)を垂直姿勢で挿入する。これによって、ディスク(12)は、リフター(5)によって受け止められることになる。この状態で、リフター(5)が降下し、これに伴ってディスク(12)がホルダー(3)の内部に収容される。
次に、ホルダー駆動機構が動作して、ホルダー(3)がターンテーブル(14)へ向かって移動し、最終的にホルダー(3)内のディスク(12)がターンテーブル(14)上に設置されることになる。
その後、リフター(5)が僅かに降下し、ディスク(12)から離間することによって、ディスク(12)の回転が自由となる。
この状態でターンテーブル(14)が回転駆動されることによって、ディスク(12)が回転し、該ディスク(12)から信号が再生される。
【0016】
【発明の効果】
本願発明に係るディスクプレーヤのディスクチャック機構によれば、チャックプーリがホルダー側に移動してチャックプーリのガイド面がホルダーの開口の内周縁の摺接し、該ガイド面による芯合わせ作用によってチャックプーリの中心軸をターンテーブルの中心軸に一致させることができる。これにより、チャックプーリの回転中心軸をターンテーブルの回転中心軸に一致させた状態で、チャックプーリをターンテーブルに係合させることが可能であり、これによって確実な係合動作を実現することができる。
また、従来は、チャックプーリのターンテーブルと対向する面にテーパーを設け、このテーパー面に芯合わせを行わせることによりチャックプーリの中心軸をターンテーブルの中心軸に一致させていたので、ディスク面方向におけるチャックプーリの許容移動幅に応じてチャックプーリの中心軸方向に厚みが必要だった。これに対し、本願発明に係るディスクプレーヤのディスクチャック機構によれば、チャックプーリに形成したガイド面に芯合わせを行わせることによってチャックプーリの回転中心をターンテーブルの回転中心に一致させるので、チャック時にはチャックプーリの許容移動幅が小さくなり、許容移動幅に応じたテーパー面(厚み)を実質小さくすることができる。これにより、チャックプーリを具えたディスクチャッキング機構を薄型化することができ、ディスクチャック時のディスクプレーヤの奥行き寸法を小さくすることが可能である。
以上
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
全体構成
図1(a)(b)は、本発明に係るディスクプレーヤ(11)を内蔵した薄型のテレビジョン受像機(1)を表わしている。該テレビジョン受像機(1)は、画面(10)を具えた受像機本体の両側に一対のスピーカ装置を配置して構成され、一方のスピーカ装置のキャビネット(16)内には、その前面パネル(17)の下部から露出させて、本発明のディスクプレーヤ(11)が配備されている。
【0018】
ディスクプレーヤ(11)は、ディスク(12)を保持すべきホルダー(3)を具え、該ホルダー(3)は、図1(a)の如く前面パネル(17)の後方に後退したクローズ状態と、同図(b)の如く前面パネル(17)よりも前方へ突出したオープン状態との間で、前後に往復移動が可能である。
図1(b)の如く、ホルダー(3)をオープン状態まで移動させたとき、該ホルダー(3)の上面に開設されたディスク挿入口(13)が露出して、ディスク(12)の挿入が可能となる。
そして、ディスク(12)を収容したホルダー(3)が図1(a)の如くクローズ位置まで移動することによって、該ホルダー(3)内のディスク(12)がターンテーブル(図示省略)上に設置されて、信号再生機構(図示省略)による信号の再生が行なわれる。
【0019】
ディスクプレーヤ(11)は、図2及び図3に示す如く、奥行き寸法の小さな箱状のシャーシ(2)を具え、該シャーシ(2)に対してホルダー(3)が前後方向へ往復移動可能に取り付けられている。
ホルダー(3)の内部には、図4に示す如く垂直姿勢のディスク(12)を受け止めるためのリフター(5)が昇降可能に配備されている。リフター(5)には、図16に示す如く、円弧状のディスク受け部(56)が設けられている。
【0020】
シャーシ(2)の背面には、図5に示す如く、モータ(図示省略)を動力源としてカムギア(4)を回転駆動する原動機構(20)が配備される。
カムギア(4)には、シャーシ(2)側の表面に、図14に示す如く渦巻き状に伸びる2本のカム溝(41)(42)が凹設されており、後述の如く両カム溝(41)(42)のカム作用によって、ホルダー(3)の往復駆動とリフター(5)の昇降駆動が行なわれる。
【0021】
シャーシ(2)には、図6に示す如く、ディスク(12)を回転駆動するためのターンテーブル(14)と、ターンテーブル(14)上のディスク(12)から信号を再生するための信号再生機構(15)とが配備されている。
【0022】
ホルダー駆動機構
シャーシ(2)には、図12に示す如く、上壁及び下壁にそれぞれ、前後方向へ伸びる2本のホルダー案内溝(23)(23)が開設されている。これらのホルダー案内溝(23)(23)(23)(23)には、図6に示す如く、特殊ビス(31)がそれぞれ挿通されて、その先端部がホルダー(3)にねじ込まれている。
これによって、ホルダー(3)はシャーシ(2)に対して前後方向へ往復移動可能に支持されている。
【0023】
又、シャーシ(2)とホルダー(3)の間には、図7及び図18に示すカムスライド(8)が配備され、該カムスライド(8)は、シャーシ(2)に対して左右水平方向の往復移動が可能に取り付けられている。
カムスライド(8)の上壁及び下壁にはそれぞれ、斜め方向に伸びる2本のカム溝(81)(81)が開設されており、各カム溝(81)を前記特殊ビス(31)が貫通して、その先端部が前述の如くホルダー(3)にねじ込まれている。
従って、カムスライド(8)が左右に駆動されると、該カムスライド(8)のカム溝(81)のカム作用によって、ホルダー(3)が前後に往復駆動されることになる。
【0024】
シャーシ(2)には、カムギア(4)との対向面に、図8及び図17に示すホルダー駆動スライド(7)がシャーシ(2)に沿って往復移動可能に取り付けられている。ホルダー駆動スライド(7)には、図17に示す如く、カムフォロワー(71)、突片(74)(75)、及びバネ掛け片(73)が突設されており、該カムフォロワー(71)が、図図11に示す如くカムギア(4)の第1カム溝(41)に係合している。又、突片(74)(75)が、シャーシに開設した案内溝(図示省略)に摺動可能に係合して、前述の如くホルダー駆動スライド(7)の往復移動が案内されている。バネ掛け片(73)には、連結バネ(72)の一端が連結され、該連結バネ(72)の他端は、図8に示す如くカムスライド(8)に突設したバネ掛け片(82)に連結されている。
【0025】
従って、図23(a)(b)(c)及び図24(a)(b)(c)に示す如く、カムギア(4)の回転によってホルダー駆動スライド(7)が左右に往復駆動されると、該ホルダー駆動スライド(7)と連結バネ(72)を介して連結されたカムスライド(8)が、ホルダー駆動スライド(7)と一体に往復移動する。そして、該ホルダー駆動スライド(7)のカム溝(81)のカム作用によって、ホルダー(3)が前後に往復駆動されるのである。
【0026】
リフター駆動機構
図9に示す如く、リフター(5)には、上下一対のビス(54)(54)が螺合しており、該ビス(54)(54)の頭部が、図2に示す如くホルダー(3)に上下方向に開設したリフター案内溝(32)に係合して、リフター(5)の昇降移動が案内されている。
図9に示す如くシャーシ(2)の側壁には、リフター駆動スライド(6)が昇降可能に係合している。該リフター駆動スライド(6)には、図15に示す如く、舌片(62)、突片(63)(64)及びバネ掛け片(65)が突設されると共に、前後方向に伸びる長孔(61)が開設されており、突片(63)(64)がシャーシの側壁に開設した案内溝(図示省略)に摺動可能に係合して、前述の如くリフター駆動スライド(6)の昇降が案内されている。
【0027】
又、図9に示す如く、リフター(5)の下端部に突設したバネ掛け片(55)と、リフター駆動スライド(6)のバネ掛け片(65)との間に、連結バネ(60)が張設されており、該連結バネ(60)の付勢力によって、図11に示す如くリフター(5)の上端面(66)がリフター駆動スライド(6)の舌片(62)に圧接されている。
【0028】
更に、図9に示す如く、シャーシ(2)には、リフター駆動レバー(50)が配備され、該リフター駆動レバー(50)の基端部が、シャーシ(2)に突設した枢軸(51)に枢支されて、リフター駆動レバー(50)が垂直面内で揺動可能に支持されている。
図10及び図11に示す如く、リフター駆動レバー(50)の中間部には、カムフォロワー(52)が突設され、該カムフォロワー(52)がカムギア(4)の第2カム溝(42)に係合している。又、リフター駆動レバー(50)の先端部には駆動ピン(53)が突設され、該駆動ピン(53)がリフター駆動スライド(6)の長孔(61)に摺動可能に嵌まっている。
従って、カムギア(4)の回転によってリフター駆動レバー(50)が揺動駆動され、これによってリフター駆動スライド(6)が昇降駆動される。そして、該リフター駆動スライド(6)の昇降に伴ってリフター(5)が昇降することになる。
【0029】
尚、リフター駆動スライド(6)はシャーシ(2)上に配備され、リフター(5)はホルダー(3)上に配備されているので、例えばホルダー(3)が前方へ移動する過程で、リフター駆動スライド(6)とリフター(5)は水平方向の相対移動を行なう必要があるが、図11に示す如くリフター駆動スライド(6)とリフター(5)とは連結バネ(60)によって互いに連結され、リフター(5)の上端面(66)がリフター駆動スライド(6)の舌片(62)に摺接しているに過ぎないため、連結バネ(60)が伸びることによって、両者の水平方向の相対移動が許容される。
【0030】
原動機構
図11に示す如く、原動機構(20)は、動力源となるモータ(21)の出力軸を、歯車及びプーリからなる減速機構(22)を介して、カムギア(4)の歯車部に連結して構成される。
図14に示す如く、カムギア(4)の第1カム溝(41)は、ホルダー(3)をオープン完了位置で保持するためのカム溝部Aと、ホルダー(3)をオープン位置とクローズ位置の間で往復駆動するためのカム溝部Bと、ホルダー(3)をクローズ位置に保持するためのカム溝部Cとを有している。又、カムギア(4)の第2カム溝(42)は、リフター(5)を上昇端(エジェクト完了位置)に保持するためのカム溝部Dと、リフター(5)を上昇端と下降端の直前位置(チャッキング位置)との間で昇降駆動するためのカム溝部Eと、リフター(5)をチャッキング位置に保持するためのカム溝部Fと、リフター(5)をチャッキング位置と下降端(プレイ位置)との間で往復駆動するためのカム溝部Gと、リフター(5)を下降端に保持するためのカム溝部Hとを有している。
【0031】
チャック機構
ホルダー(3)には、図7及び図13に示す如く開口(34)が開設されており、該ホルダー(3)の表面には、図19に示す如く開口(34)を塞いで、鉄板(30)が固定されている。
ホルダー(3)には、その開口(34)を貫通して、チャックプーリアセンブリ(9)が配備され、半径方向及び回転軸方向に僅かな遊びをもって回転可能に取り付けられている。
【0032】
チャックプーリアセンブリ(9)は、図20に示す如く、チャックプーリ(91)とチャックディスク(92)を互いに係合させて構成される。チャックプーリ(91)は、図21に示す如く円筒部(91a)及び円板部(91b)からなる樹脂の一体成型品であり、チャックディスク(92)は、鉄板の一体成型品である。チャックプーリ(91)とチャックディスク(92)の間には、リング状のマグネット(93)が挟持されている。
チャックディスク(92)には、マグネット(93)との対向部に、複数の貫通孔(94)が開設されており、マグネット(93)から放射される磁力線を、貫通孔(94)から漏洩させて、図20に示す鉄板(30)へ作用せしめることが可能となっている。
又、チャックプーリ(91)には、円筒部(91a)と円板部(91b)に跨って、チャックプーリ(91)の回転軸に対して傾斜した楔状のリブ(95)が複数箇所に突設されており、これら複数のリブ(95)の外接円の直径は、図19に示す如く、ホルダー(3)の開口(34)の内径に一致している。
【0033】
上記チャック機構においては、図22(a)に示す如くホルダー(3)がチャック位置まで後退したとき、チャックプーリアセンブリ(9)のマグネット(93)の磁力が、鉄板(30)よりもターンテーブル(14)の金属部分に強く作用して、チャックプーリアセンブリ(9)は、ターンテーブル(14)によって吸着される。この結果、チャックプーリアセンブリ(9)は、ホルダー(3)の鉄板(30)から離間する方向に変位し、ホルダー(3)に対して回転半径方向及び回転軸方向に僅かな遊びをもって、回転自由な状態となる。
この状態で、チャックプーリアセンブリ(9)は、マグネット(93)の磁力によってディスク(12)をターンテーブル(14)に向かって押圧し、これによってディスク(12)は、チャックプーリアセンブリ(9)とターンテーブル(14)の間に挟持されることになる。
従って、ターンテーブル(14)が回転すると、該ターンテーブル(14)と一体に、ディスク(12)とチャックプーリアセンブリ(9)が回転する。これによってディスク(12)から信号を再生することが可能となる。
【0034】
信号再生後、ディスク(12)を排出するべく、図22(b)の如くホルダー(3)がターンテーブル(14)から離間すると、該ホルダー(3)の移動によってチャックプーリアセンブリ(9)がターンテーブル(14)から引き離される。この結果、チャックプーリアセンブリ(9)のマグネット(93)の磁力が、ターンテーブル(14)よりも鉄板(30)に強く作用して、チャックプーリアセンブリ(9)は、鉄板(30)によって吸着される。
このとき、チャックプーリアセンブリ(9)のリブ(95)の斜面がホルダー(3)の開口(34)の内周縁に摺接し、該斜面による芯合わせ作用によって、チャックプーリアセンブリ(9)は、その回転中心軸がターンテーブル(14)の回転中心軸と一致し、この状態でホルダー(3)に保持される。
【0035】
その後、図22(c)に示す如く、更にホルダー(3)がターンテーブル(14)から離れる方向へ移動すると、該ホルダー(3)の移動に伴ってディスク(12)がターンテーブル(14)から離脱し、下方で待機するリフター(5)によって受け止められることになる。
このとき、チャックプーリアセンブリ(9)はディスク(12)から離間した位置でホルダー(3)に保持されているので、ディスク(12)がチャックプーリアセンブリ(9)と干渉する虞はない。
【0036】
又、チャックプーリアセンブリ(9)は、ターンテーブル(14)と中心軸が一致した位置で保持されているので、その後のチャック動作において、図22(a)の如くチャックプーリアセンブリ(9)がターンテーブル(14)によって吸引されたとき、チャックプーリアセンブリ(9)はホルダー(3)の開口(34)の内周面と摺接することなく、垂直姿勢でターンテーブル(14)側へ水平方向に移動し、そのままの姿勢でターンテーブル(14)と係合することになる。
従って、スムーズなチャッキング動作が実現される。
【0037】
モード遷移
図2及び図3に示す如く、シャーシ(2)には、ホルダー(3)がクローズ位置に達した状態を検知するためのクローズスイッチ(25)と、リフター(5)が下降端に達した状態を検知するためのチャックスイッチ(26)が設置されている。又、ホルダー(3)には、リフター(5)が上昇端に達した状態を検知するためのエジェクトスイッチ(33)が設置されている。
これらのスイッチ(25)(26)(33)は、図示省略するマイクロコンピュータの入力ポートに接続されており、各スイッチのオン/オフに基づいて、前記原動機構(20)のモータ(21)の回転が制御される。
【0038】
図25〜図29は、ディスクエジェクト完了状態からプレイ状態に至る動作モードの遷移を表わしている。
図25に示すディスクエジェクト完了状態では、ホルダー(3)が前方へ突出すると共に、リフター(5)が上昇端に設置されており、該ホルダー(3)のディスク挿入口(13)からディスク(12)を挿入して手を離すと、該ディスク(12)は、自重によって僅かに落下した後、リフター(5)によって受け止められる。
【0039】
この状態からディスク(12)を僅かに押し下げると、リフター(5)が図11に示す連結バネ(60)に抗して下降し、これに伴ってエジェクトスイッチ(33)がオフとなる。この結果、原動機構(20)のモータ(21)が起動し、カムギア(4)が反時計方向に回転駆動される。カムギア(4)の回転によってリフター駆動レバー(50)が時計方向に回動し、これに伴ってリフター駆動スライド(6)が下降する。
又、リフター駆動スライド(6)の下降に伴って、図26の如くリフター(5)が下降し、該リフター(5)上のディスク(12)がホルダー(3)内へ引き込まれていく。
【0040】
尚、ディスク(12)を押し下げる際、過度な力をディスク(12)にかけたとしても、連結バネ(60)が伸びることによって、その力は吸収されるので、ディスク(12)が変形したり、リフター駆動機構が損傷を受けたりする虞はない。
【0041】
図26の状態から更にカムギア(4)が回転することによって、図27に示す如く、リフター(5)が下降を継続すると共に、ホルダー(3)がオープン位置からクローズ位置へ向かって後退を開始する。
そして、図28に示すチャック完了状態では、リフター(5)がチャック位置まで下降し、ホルダー(3)がクローズ位置に達する。これによってクローズスイッチ(25)がオンとなって、ホルダー(3)のクローズ完了が検知される。
その後、図29に示すプレイ状態では、リフター(5)が更に下降して、チャック状態のディスク(12)から離脱する。この時点で、チャックスイッチ(26)がオンとなる。これによって、ターンテーブル(14)が回転駆動され、信号再生機構(15)によるディスク(12)の再生が開始される。
【0042】
ディスク(12)の再生後、ディスク(12)を排出する場合には、原動機構(20)のモータ(21)によってカムギア(4)が時計方向に回転駆動される。これによって、図28に示す如くリフター(5)がチャック位置まで上昇し、ディスク(12)を受け止める。続いて、図27に示す如くホルダー(3)がクローズ位置からオープン位置へ向かって移動を開始し、続いてリフター(5)が上昇を開始する。
これによって、図26に示す如くリフター(5)がオープン位置に達する。リフター(5)は更に上昇を継続し、最終的に図25に示す如く、リフター(5)が上昇端に達して、ディスク(12)の排出が完了する。
【0043】
上記本発明のディスクプレーヤ(11)は、図1(a)(b)に示す如く、テレビジョン受像機(1)のキャビネット(16)の前面パネル(17)から露出させて取り付けられ、ホルダー(3)は、ディスク挿入口(13)を前面パネル(17)の前方へ進出させたオープン位置(図1(b))と、ディスク挿入口(13)を前記前面パネル(17)の後方へ後退させたクローズ位置(図1(a))の間で、水平方向に往復移動して、前面パネル(17)からディスク挿入口(13)を出没させるので、キャビネット(16)内のディスクプレーヤ(11)の上方位置に他のメカニズムを配備したとしても、ディスクプレーヤ(11)の動作に支障はない。従って、ディスクプレーヤ(11)を前面パネル(17)の中央部や下部に配備することが可能となっている。
又、ディスク(12)は、前面パネル(17)と平行な垂直姿勢でホルダー(3)内に収容されるので、キャビネット(16)の奥行き寸法がディスク(12)の直径による制約を受けることはなく、キャビネット(16)の薄型化が可能である。
【0044】
又、リフター駆動機構は、リフター駆動スライド(6)とリフター(5)とを単に連結バネ(60)によって互いに連結した構造を採用しているので、簡易な構成で、上述の如くディスク(12)やリフター駆動機構の損傷が防止されると共に、リフター駆動スライド(6)とリフター(5)の相対移動を可能とすることが出来る。
【0045】
又、ディスクチャック機構は、ホルダー(3)をターンテーブル(14)に対して相対的に接近離間する方向に往復駆動するだけで、ホルダー(3)内に保持されているディスク(12)のチャック及びチャック解除を行なうので、構成が極めて簡易である。
【0046】
更に又、ディスクチャック動作において、チャックプーリアセンブリ(9)は、その回転中心軸がターンテーブル(14)の回転中心軸に一致した状態でターンテーブル(14)に係合するので、確実な係合動作が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクプレーヤを内蔵したテレビジョン受像機において、ホルダーの出没動作を表わす斜視図である。
【図2】本発明に係るディスクプレーヤのホルダークローズ状態を示す斜視図である。
【図3】該ディスクプレーヤのホルダーオープン状態を示す斜視図である。
【図4】ホルダーを省略した同上状態の斜視図である。
【図5】該ディスクプレーヤを背面側から見た斜視図である。
【図6】シャーシ上の部品配置を示す斜視図である。
【図7】ホルダーに対するカムスライドの係合状態を示す斜視図である。
【図8】カムギアからカムスライドへ至る動力伝達経路を示す斜視図である。
【図9】シャーシ上のリフター駆動レバーからリフターへ至る動力伝達経路を示す斜視図である。
【図10】カムギアとリフターの間の連結構造を示す斜視図である。
【図11】原動機構からリフターへ至る動力伝達経路を示す斜視図である。
【図12】シャーシの斜視図である。
【図13】ホルダーの斜視図である。
【図14】カムギアの正面図である。
【図15】リフター駆動スライドの斜視図である。
【図16】リフターの斜視図である。
【図17】ホルダー駆動スライドの斜視図である。
【図18】カムスライドの斜視図である。
【図19】チャックプーリアセンブリの断面図である。
【図20】鉄板及びチャックプーリアセンブリの斜視図である。
【図21】チャックプーリアセンブリの分解斜視図である。
【図22】チャック解除動作を示す一連の断面図である。
【図23】ホルダーのクローズ状態を示す一組の図である。
【図24】ホルダーのオープン状態を示す一組の図である。
【図25】該ディスクプレーヤのエジェクト状態を示す斜視図である。
【図26】該ディスクプレーヤのリフター下降途中の斜視図である。
【図27】該ディスクプレーヤのホルダー後退途中の斜視図である。
【図28】該ディスクプレーヤのホルダークローズ状態の斜視図である。
【図29】該ディスクプレーヤのプレイ状態の斜視図である。
【符号の説明】
(1) テレビジョン受像機
(10) 画面
(16) キャビネット
(17) 前面パネル
(11) ディスクプレーヤ
(13) ディスク挿入口
(2) シャーシ
(20) 原動機構
(3) ホルダー
(30) 鉄板
(4) カムギア
(41) 第1カム溝
(42) 第2カム溝
(5) リフター
(50) リフター駆動レバー
(52) カムフォロワー
(56) ディスク受け部
(6) リフター駆動スライド
(60) 連結バネ
(7) ホルダー駆動スライド
(71) カムフォロワー
(72) 連結バネ
(8) カムスライド
(81) カム溝
(9) チャックプーリアセンブリ
(91) チャックプーリ
(92) チャックディスク
(93) マグネット
(94) 貫通孔
(95) リブ

Claims (3)

  1. ディスクに記録されている信号を再生するディスクプレーヤにおいて、ターンテーブル(14)上にディスク(12)をチャックするためのディスクチャック機構であって、
    ディスク(12)を保持して、ターンテーブル(14)に対して相対的に接近離間すべきホルダー(3)と、
    ホルダー(3)に開設された開口(34)を貫通して取り付けられ、ターンテーブル(14)との間にディスク(12)を挟持すべきチャックプーリ(91)とを具え、
    ホルダー(3)の開口(34)の内周面とチャックプーリ(91)の外周面との間には、チャックプーリ(91)の半径方向及び回転軸方向に一定の遊びが設けられると共に、チャックプーリ(91)には、ホルダー(3)側に移動することによりホルダー(3)の開口(34)の内周縁と摺接して、チャックプーリ(91)の中心軸をターンテーブル(14)の中心軸に一致させるためのガイド面が形成されていることを特徴とするディスクプレーヤのディスクチャック機構。
  2. ターンテーブル(14)は、シャーシ(2)上に回転軸を水平に向けて配備され、ホルダー(3)は、上方に向けて開口するディスク挿入口(13)を有し、シャーシ(2)に前記接近離間が可能に支持されて、ホルダー駆動機構によって往復駆動される請求項1に記載のディスクチャック機構。
  3. ホルダー(3)の内部には、ディスク(12)を受け止めるためのリフター(5)が配備され、該リフター(5)は、リフター駆動機構によって昇降駆動される請求項2に記載のディスクチャック機構。
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