JP3729030B2 - 紙幣入出金機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般の利用者がカードや通帳などを使用して、現金を直接入出金する紙幣入出金機(例えば、金融機関などで使用されるATM)に係り、特に多数枚の入金紙幣を一枚毎に分離して装置内に取り込む入金口の紙幣繰出し機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
入金口に投入され、集積手段上に集積された紙幣の繰出し機構としては摩擦分離方式が一般的であり、例えば特開平6−96325号公報または特開平9−91492号公報に示されている。この摩擦分離方式は集積された紙幣の一面側に当接してこれを繰出す繰出し手段と、前記繰出し手段の回転と協働して送出する送出手段と、この送出手段に対向して配設され、送出される紙幣に摩擦抵抗力を付与して紙幣を1枚づつに分離する分離手段とで構成されており、集積された紙幣の整列状態が良好であれば安定した分離性能を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然るに集積された紙幣の整列が乱れている状態、例えば紙幣が傾いて搬送されるスキューや、紙幣の前端が不揃いの状態では次の如き不具合が発生する。即ち過大にスキューした紙幣がそのままの状態で搬送されるスキュー異常、また紙幣の前端不揃いに起因して1枚目と2枚目とが異常に接近して送出される搬送周期異常、さらには2〜3枚の紙幣が重なって送出される重送異常が発生し、安定した分離性能の確保が困難となる。
【0004】
スキュー異常の解決策としては先行して繰出される紙幣の前端側縁部が分離、送出部に突入する先行位相でのみ正規位相時よりも大なる抵抗を付与してスキューを修正し、その後正規位相で分離、送出する方法が有効であり、例えば特開平7−117874号公報、実開昭59−153939号公報に開示されている。
【0005】
本発明は、紙幣の前端不揃いに起因する搬送周期異常や重送異常を解決し、分離性能の安定な紙幣入出金機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、紙幣を分離して取り込む入金手段、集積して払い出す出金手段、紙幣を鑑別、計数する鑑別手段、入金取り込みした紙幣を一時保留する一時保留手段、入金紙幣を金種別に収納し出金紙幣を分離繰り出しする金種別収納手段、それらの間で紙幣を搬送する紙幣搬送手段により構成され、入金紙幣を出金に利用する紙幣入出金機において、前記入金手段には紙幣を繰出す繰出手段と、この繰出手段を構成する繰出ローラと、この繰出ローラの外周面と前記紙幣とを離間する離間手段と、前記紙幣が集積される集積板と、この集積板を支持するばねと、前記繰出ローラの外周部から延在する帯状の摩擦部材とを備え、前記離間手段が前記紙幣の1枚目に圧接することによってこの1枚目が前記繰出ローラから離間した際、この1枚目の紙幣を前記帯状摩擦部材が前記2枚目の紙幣との前端不揃いを修正することにより達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について詳細に説明する。
【0010】
先ず図8を参照して本発明を入金口201に適用した紙幣入出金機20の動作について簡単に説明する。
【0011】
「入金計数」
利用者は、入金口201に紙幣を束の状態で投入する。投入された紙幣は、当業者には良く知られた紙幣分離手段210、220、230により、一枚一枚に分離され、ローラ、ベルト等により構成される紙幣搬送手段203により搬送されて、鑑別部204に送られる。鑑別部204では、各種のセンサを用いて搬送されてくる紙幣を検査し、真偽、金種、枚数他を判定し、結果を制御部208に報告する。紙幣は紙幣搬送手段203によりさらに搬送され、制御部208が鑑別部204の判定結果により、それぞれの金種に対応する各金種ボックス401、501、601に搬送する。各金種ボックス内には、それぞの紙幣を載せる弾性支持された受板450、650、550が設けられている。
【0012】
入金計数が正常に終了後、制御部208は必要に応じて上位の制御部30に計数結果を報告する。上位の制御部30は図示しない業務処理を行い、入金取引を完了する。
【0013】
なお、鑑別部204で異常と判定された紙幣は、制御部208が鑑別部204の報告に従って出金口301に搬送し、利用者に返却する。
【0014】
「出金」
制御部208は利用者の要求に従って制御を行い、各金種ボックス401、501、601からそれぞれの紙幣分離手段410、420、430/510、520、530/610、620、630によって所定枚の紙幣を分離して出金口301に搬送し、利用者に出金する。
【0015】
この出金取引中に制御部208によって異常と判定された紙幣は、リジェクトボックス801に収納される。
【0016】
「取り忘れ回収」
出金口301に出金した紙幣を利用者が取り忘れる事態が発生した場合は、出金口301から逆送し、回収ボックス802に収納する。
【0017】
次に紙幣入出金機20の入金口201に適用した本発明の構成と動作について説明する。
【0018】
図1に示すように紙幣の入金手段は繰出し手段としての繰出しローラ210と、送出ローラ220と、分離ローラ230と、および集積板250から構成されている。繰出しローラ210と、送出ローラ220は図示しない駆動源によって同期回転するローラであり、部分的に高摩擦部材210a、220aを設けてある。また、分離ローラ230は全周に高摩擦部材を有しており、紙幣の送出方向には回転しないローラである。
【0019】
繰出しローラ210のうち軸方向の中央側に配置された繰出しローラ間にはカムローラ212が配設され、繰出しローラ210外周に固定された軸213によって回転自在に支持されている。また、繰出しローラ210の軸方向の両端部側に配設されている繰出しローラには、その外周部から延在する弾性変形可能な帯状の摩擦部材214a、214bがそれぞれ配設されている。
【0020】
紙幣の集積板250は、ばね240(図2参照)で弾性支持されており、カムローラ212と協働することで離間/圧接手段を構成している。
【0021】
以上のごとく構成された繰出し手段としての動作について、図2〜図5を参照して説明する。
【0022】
図2は送出ローラ220と同期して繰出しローラ210が矢印方向に回転し、繰出しローラ210の外周面の低摩擦部と2枚目の集積紙幣が接触している。従って、2、3枚目の集積紙幣には集積板250を弾性支持するばね240のばね力によって分離、送出に十分な押圧力が作用しているが、不揃い量がL1と大きな1枚目の紙幣900には押圧力が作用していない。
【0023】
繰出しローラ210の低摩擦部による紙幣搬送力は分離点の突入抵抗力よりも十分小さいため、2枚目の紙幣は送出ローラ220、分離ローラ230とで構成される分離点100には突入できない状態となっている。
【0024】
図3はカムローラ212が集積紙幣と接触する瞬間のタイミングを示しており、1枚目の紙幣900は弾性変形した摩擦部材214a(214b)と接触した状態となる。この摩擦部材241a(214b)の作用によって、不揃いの紙幣を繰出すことができるものである。図3の状態が、紙幣の不揃い量を修正する繰出しローラ210の第1繰出し位相Θの開始点であり、Θ=0である。
【0025】
さらに、図4にはカムローラ212に加振された集積板250が、急速に下降した状態が示されている。集積板250の急速下降によってカムローラ212の最下端面と集積紙幣間に空間が発生すると、ばね240による押圧力は完全に緩和されることになる。従って、集積紙幣に作用する押圧力は摩擦部材214a(214b)の小さな弾性変形力のみとなる。この状態では紙幣間摩擦力が殆ど生じないため、1枚目の不揃い紙幣900は2枚目を連れだすことなく、摩擦部材214a(214b)に引きずられてその不揃い量がL2に修正される。
【0026】
図5は第1繰出し位相の終端Θ=Θ1を示しており、第2繰出し位相の開始タイミングでもある。この状態では最下端まで下降した集積板250がばね240の復元力によってほぼ図3の位置まで上昇し、集積紙幣には所定の押圧力が作用することになる。しかし、それ以前に1枚目の紙幣900は摩擦部材214a(214b)のバックリング効果によって不揃い量がL3まで修正され、分離性能上殆ど問題とならない残留不揃い量に修正されている。
【0027】
なお、図6は繰出しローラ210の高摩擦部210aに所定の押圧力が作用し、正常なタイミングで1枚目の紙幣900の分離、送出を完了した状態である。この時点では、紙幣900の先端は入金手段の後流に構成されるローラ701、702に挟持されており、図6の状態から以降は、搬送ローラ701、702の搬送力によって紙幣入出金機内部へと搬送される。
【0028】
繰出しローラ210が更に回転して図3の状態に達すると2枚目の紙幣の不揃い修正動作が開始され、その後、分離、送出を行うことになり、以後紙幣1枚毎に同様の動作を繰り返す。
【0029】
図7には繰出しローラ210の回転角と紙幣搬送力の関係が示されている。図4で示したように、第1繰出し位相ではばね240による押圧力が緩和されるため、紙幣搬送力が突入抵抗力に比較して十分小さく、1枚目の不揃い修正中に2枚目の紙幣が分離部に突入することはない。また所定の押圧力に復帰する第2繰出し位相における繰出しローラ210の高摩擦部210aが作用する範囲では、分離抵抗力に大きく勝る紙幣搬送力が発生し、1枚目の紙幣のみを安定して分離、送出することが可能となる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば不揃い状態で集積された入金紙幣の分離、送出時に発生する搬送周期異常や重送異常を防止できる。従って、入金手段に本発明の繰出し手段を適用することにより、簡素な構成で安定した分離性能を有する紙幣入出金機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した繰出し手段の斜視図である。
【図2】本発明を適用した繰出し手段の動作説明である。
【図3】本発明を適用した繰出し手段の動作説明図である。
【図4】本発明を適用した繰出し手段の動作説明図である。
【図5】本発明を適用した繰出し手段の動作説明図である。
【図6】本発明を適用した繰出し手段の動作説明図である。
【図7】繰出しローラの回転角と紙幣搬送力の説明図である。
【図8】本発明を適用した紙幣入出金機の断面図である。
【符号の説明】
210…繰出しローラ、220…送出ローラ、230…分離ローラ、250…集積板、214a、214b…摩擦部材、212…カムローラ、240…ばね、20…紙幣入出金機、201…入金口、301…出金口、204…鑑別器、401、501、601…金種ボックス、208…制御部、203…紙幣搬送路、801…リジェクトボックス、100…分離点。
Claims (1)
- 紙幣を分離して取り込む入金手段、集積して払い出す出金手段、紙幣を鑑別、計数する鑑別手段、入金取り込みした紙幣を一時保留する一時保留手段、入金紙幣を金種別に収納し出金紙幣を分離繰り出しする金種別収納手段、それらの間で紙幣を搬送する紙幣搬送手段により構成され、入金紙幣を出金に利用する紙幣入出金機において、
前記入金手段には紙幣を繰出す繰出手段と、この繰出手段を構成する繰出ローラと、この繰出ローラの外周面と前記紙幣とを離間する離間手段と、前記紙幣が集積される集積板と、この集積板を支持するばねと、前記繰出ローラの外周部から延在する帯状の摩擦部材とを備え、
前記離間手段が前記紙幣の1枚目に圧接することによってこの1枚目が前記繰出ローラから離間した際、この1枚目の紙幣を前記帯状摩擦部材が前記2枚目の紙幣との前端不揃いを修正することを特徴とする紙幣入出金機。
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Family Applications (1)
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