JP3726979B2 - 光ピックアップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク装置に用いられる光ピックアップに関し、特に基板の厚さなどが異なる複数の種類の光ディスクに用いる光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスク装置が大容量記録再生装置としてよく利用されている。この光ディスク装置は、通常、光ビームを照射する光源と、その光ビームを収束して光記録媒体である光ディスクに照射する対物レンズと、光ビームを対物レンズに導く光学系と、光ディスクの記録面に垂直な方向(以下、フォーカシング方向という)および光ディスクの半径方向(以下、トラッキング方向という)に対物レンズを移動する対物レンズ駆動機構とを備えた光ピックアップを搭載している。
【0003】
図20は、従来の光ピックアップ、特に光磁気記録媒体に適用する光ピックアップの構成を示す斜視図である。光磁気記録媒体としては、例えばミニディスク(MD)が挙げられる。図20に示す従来の光ピックアップは、光ビームを出射する半導体レーザ等の光源115、光ビームを光ディスク上に集光する対物レンズ102、および光源115から対物レンズ102に光ビームを導く光学系を有している。
【0004】
従来の光ピックアップでは、図20に示すように、1つの対物レンズ102がレンズホルダ103に収納されており、対物レンズ駆動装置101によって、フォーカシング方向およびトラッキング方向に移動される。レンズホルダ103の両側面には基板104が取り付けられていて、その上には、レンズホルダ103をベース107に対してフォーカシング方向およびトラッキング方向に移動可能に支持する弾性体108の一端108aが、はんだ109によって固着されている。弾性体108の他端108bは、ベース107に固定された基板110上に、はんだ111によって固着されている。この対物レンズ駆動装置101には、レンズホルダ103の中央部の穴に固着されたフォーカシングコイル105およびトラッキングコイル106、ならびに永久磁石113が設けられており、コイル105および/あるいは106に電流を流すことにより、磁界と電流との相互作用によって、対物レンズ102がフォーカシング方向および/あるいはトラッキング方向に移動される。
【0005】
なお、対物レンズ駆動装置101には、さらに、対物レンズ102がフォーカシング方向および/あるいはトラッキング方向に移動する際に発生し得る共振を抑えるダンパー材112と、ストッパ114とが設けられている。
【0006】
光源115としては、例えば、半導体レーザと、サーボ信号検出用の光検出器(図示せず)とを内蔵するものが用いられ得る。この光検出器によって検出されたサーボ信号に基づいて、対物レンズ102のフォーカシング方向およびトラッキング方向における移動が制御される。
【0007】
上述したように、この光ピックアップのレンズホルダ103には、1つの対物レンズ102が搭載され、その下方には、光源115からの光ビームPを対物レンズ102の方へ曲げるための立ち上げミラー116が、やはりただ1つ配置されている。光源115から立ち上げミラー116までの間の光路上には、図20に示すように、光ビームPを平行光にするためのコリメートレンズ117と、入射してきた光の偏光に応じて一部を透過し、残りを反射する偏光ビームスプリッタ118とが配置されている。この例では、偏光ビームスプリッタ118は、p偏光の80%程度を透過し、s偏光はほぼ100%を反射するように設定されている。偏光ビームスプリッタ118によって反射された光は、モニタ用光検出器119に入射し、ここで検出される信号に基づいて光源115の出力がモニタされる。
【0008】
次に、図21を参照して、図20の光ピックアップを用いた光磁気信号の検出原理を説明する。
【0009】
光源115内の半導体レーザは、直線偏光、ここではp偏光の光ビームPを出射する。光ビームPが偏光ビームスプリッタ118に入射すると、その約20%は反射されてモニター用光検出器119に入射し、残りの約80%は偏光ビームスプリッタ118を透過して、立ち上げミラー116を介して、光ディスク(図示せず)に入射する。ここでは、光ディスクは、光磁気記録媒体である。
【0010】
光ディスクによって反射された光ビームは、カー効果によってその偏光方向がわずかに回転した状態で(すなわち、わずかにs偏光を含む状態で)、偏光ビームスプリッタ118に戻ってくる。このとき、偏光方向の回転角は、光ビームが入射した光ディスク上の位置に記録されていた信号に応じたものとなる。
【0011】
偏光ビームスプリッタ118のp偏光に対する反射率は約20%で、s偏光に対する反射率はほぼ100%であるため、偏光ビームスプリッタ118で反射された光ビームは、p偏光成分のみが減少し、結果的に偏光方向の回転角が増大する。偏光方向の回転角が増大した光ビームは、ウォラストンプリズム120に入射し、ここで偏光方向に応じて2本の光ビームに分けられる。ウォラストンプリズム120からの2本の光ビームは、反射ミラー121、スポットレンズ122、および反射ミラー123を経て、光検出器124に入射する。これらの2本の光ビームを用いて、光磁気信号、つまり光ビームが入射した位置に記録されていた信号が検出される。
【0012】
ところで、光ディスクには、コンパクトディスク(CD)に代表されるような再生のみが可能なもの、1回だけ記録が可能な追記(ライトワンス)型のもの、光磁気方式および相変化方式などの何回でも記録および消去が可能なものなど様々なものがある。また、これら光ディスクにおいては、近年、大容量化および高密度化に対する要求がある。これらの要求を満足するためには、光源の波長を短くすること、および対物レンズの開口数NAを大きくすることによって、スポット径を小さくすればよい。NAを大きくするとき、クロストークやトラッキングサーボに対するディスクのスキューの影響が小さくなるように、ディスクの基板の厚さを薄くしてもよい。
【0013】
しかし、図20に示した光ピックアップは、ある基板の厚さと、ある屈折率とを有する光ディスクに対して用いられるように設計されている。特に、対物レンズの焦点距離等の光学特性は、光ディスクの基板の厚さおよび屈折率を考慮して設計されているので、これらのいずれかが設計時の値から変わると、収差などのために、光ビームを適切な集光状態(光スポットのサイズ等を含む)で光ディスク上に集光させることができなくなる。したがって、図20に示すような光ピックアップは、対物レンズの設計時に考慮された基板の厚さおよび屈折率を有する光ディスク以外には、用いることができない。
【0014】
この問題を解決するために、対物レンズ駆動装置の可動部に2個の対物レンズを搭載し、ディスクの種類に応じて使い分ける方法が知られている(特開平6−333255号公報、以下、第1の従来例という)。この例では、2つの対物レンズに対して、2つのミラー面を有するビーム分離ミラーをその下方に配置し、光源に近い側のミラー面をハーフミラーとし、もう一方を反射ミラーとしている。これにより、このビーム分離ミラーに入射した光ビームは、2つの対物レンズに入射する。
【0015】
また2つの対物レンズを備えた光磁気信号検出用の光ピックアップも知られている(特公昭63−60451号公報、以下、第2の従来例という)。この例では、1/2波長板を光路に対して抜き差しすることで偏光ビームスプリッタに入射する光ビームの偏光方向を切り替え、偏光ビームスプリッタで反射される光ビームを用いて光磁気信号を検出し、偏光ビームスプリッタを透過する光ビームを用いて光磁気ディスクに信号を記録できるようになっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の従来例では、光磁気信号の検出については全く言及されていない。第1の従来例を光磁気ディスクに適用する場合、ビーム分離手段としてハーフミラーを用いているのでカー回転角の増大効果が得られず、十分なC/Nが得られないという問題がある。また、ハーフミラーを使用しているため、往復の光路での光量のロスが大きくなる。
【0017】
第2の従来例では、光磁気信号の検出について説明されており、1/2波長板を光路に対して抜き差しすることで偏光方向を切り替えている。そのため、往路での光量のロスはないが、2つに分離された光ビームは、どちらも同じ光磁気ディスクに対応する。異なる種類のディスク、例えば基板の厚さや屈折率が異なるディスクを用いることはできない。また、光磁気信号検出用の光ビームは、ディスクで反射された後、偏光ビームスプリッタに戻って信号が検出されるのではなく、別途、光路の途中にハーフミラーを配置して光ビームの一部を分割し、この分割された光ビームで信号を検出している。したがって部品点数が増える問題があるとともに、カー回転角の増大効果も得られないという問題がある。
【0018】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、光磁気ディスクを含む複数の種類の光ディスクに対応でき、使用する光ディスクに適合する対物レンズに高い効率で光ビームを導くことができ、かつ、光磁気信号を検出する場合に十分なC/Nを得ることができる光ピックアップを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の光ピックアップは、光磁気記録媒体以外の第1の記録媒体と、光磁気記録媒体である第2の記録媒体との両方に記録された信号を検出することができる光ピックアップであって、光を出射する光源と、該光源から出射される光を受け取り、該光の偏光方向に応じて、該光の一部を反射し、残りを透過させる偏光ビームスプリッタと、該偏光ビームスプリッタによって反射された光を収束する第1の対物レンズと、該偏光ビームスプリッタを透過した光を収束する第2の対物レンズと、を備えており、前記偏光ビームスプリッタは、第1の直線偏光方向の光に対する透過率が60〜80%に、第1の直線偏光方向に垂直な第2の直線偏光方向の光に対する反射率が95〜100%にそれぞれ設定されており、前記第1の対物レンズが、前記光磁気記録媒以外の前記第1の記録媒体用に設定され、前記第2の対物レンズが、前記光磁気記録媒である前記第2の記録媒体用に設定されていることを特徴とする
【0020】
また、本発明の光ピックアップは、光磁気記録媒体以外の第1の記録媒体と、光磁気記録媒体である第2の記録媒体との両方に記録された信号を検出することができる光ピックアップであって、光を出射する光源と、該光源から出射される光を受け取り、該光の偏光方向に応じて、該光の一部を反射し、残りを透過させる偏光ビームスプリッタと、該偏光ビームスプリッタによって反射された光を収束する第1の対物レンズと、該偏光ビームスプリッタを透過した光を収束する第2の対物レンズと、を備えており、前記偏光ビームスプリッタは、第1の直線偏光方向の光に対する反射率が60〜80%に、第1の直線偏光方向に垂直な第2の直線偏光方向の光に対する透過率が95〜100%にそれぞれ設定されており、前記第1の対物レンズが、前記光磁気記録媒である前記第2の記録媒体用に設定され、前記第2の対物レンズが、前記光磁気記録媒以外の前記第1の記録媒体用に設定されていることを特徴とする。
【0021】
前記第1の対物レンズおよび前記第2の対物レンズは、前記第1の記録媒体または前記第2の記録媒体の半径方向に並べられていてもよい。
【0022】
前記光源と前記偏光ビームスプリッタとの間に、前記光源からの光の偏光方向を変化させるための偏向方向変換素子が設けられていてもよい
【0023】
前記偏光ビームスプリッタと前記第1の対物レンズとの間、あるいは該偏光ビームスプリッタと前記第2対物レンズとの間に、偏光状態を変更する偏光状態変換素子が設けられていてもよい。
【0024】
前記光ピックアップは、前記光磁気記録媒体に対して磁界をかける浮上型磁気ヘッドをさらに備えており、該磁気ヘッドは、該磁界を発生するコア部、および、該コア部を支持し、該光磁気記録媒体の回転によって生じる空気流によって浮上するスライダー部を有しており、前記第1の対物レンズおよび前記第2の対物レンズは、前記第1の記録媒体あるいは前記第2の記録媒体の接線方向に並んでおり、該第1の対物レンズおよび該第2の対物レンズのうちの該光磁気記録媒体に対応する方のレンズは、その光軸中心と、該磁気ヘッドのコアの中心とは実質的に一致するように配置されており、かつもう一方のレンズは、該光磁気記録媒体に対応する対物レンズに対して、該空気流の上流側に位置していてもよい。
【0032】
以下、作用について説明する。
【0033】
カー回転角を増大させる偏光ビームスプリッタと、2つの対物レンズに光ビームを分離、分割するためのプリズムとを兼用しており、少ない部品点数で、光磁気ディスクを含む複数の種類の光ディスクに適用することができるとともに、光磁気信号検出の場合に十分なC/Nを得ることができる。
【0034】
光磁気ディスク用の対物レンズを用いて、光磁気ディスク以外の、基板厚さや屈折率などが同じ記録媒体にも適用できるので、3種類以上の光ディスクに対応することができる。
【0035】
偏光ビームスプリッタの、p偏光に対する透過率を60〜80%に、s偏光に対する反射率を95〜100%に設定してあるので、光磁気信号を検出する場合にカー回転角を増大させることができるとともに、光磁気ディスク以外の光記録媒体に適用する第2の対物レンズへの光ビームの入射光量を、適当な値にすることができる。また、この場合には、光ピックアップの端部に配置される第1の対物レンズを光磁気ディスク用に使うことになるので、再生専用型の光ディスクと比べて高密度化が図りにくい光磁気ディスクに対して、より内周側まで使用できる可能性がある。
【0036】
光源と偏光ビームスプリッタとの間に、偏光方向変換素子を設けているので、光磁気ディスク以外の光記録媒体に適用する方の対物レンズに光ビームを入射させる場合には、光ビームの偏光方向を切り換えることで、光量のロスをなくすことができる。
【0037】
1/2波長板を光路から抜き差しするか、所定の角度だけ回転させることで、偏光ビームスプリッタに入射する光ビームの偏光方向を切り替えることができ、効率よく、光磁気ディスク以外の光記録媒体に適用する方の対物レンズに光ビームを入射させることができる。
【0038】
TN液晶層を有する液晶パネルを用いて光ビームの偏光方向を切り替えるので、切り替えのための駆動機構などが不要になる。
【0039】
偏光ビームスプリッタと光磁気ディスク以外の光記録媒体に適用する方の対物レンズとの間に偏光状態変換素子を配置しているので、第1の対物レンズで光磁気ディスクの記録、再生、消去を行なう場合に、光磁気ディスク以外の光記録媒体に適用する第2の対物レンズにも入射してしまう不要な光ビームが、ディスクで反射されて、光磁気信号検出系に戻るのを防ぐことができる。
【0040】
偏光状態変換素子として1/4波長板を用いているので、偏光状態を変換するのに駆動機構などを必要とせず、1/4波長板を往復通ることで、偏光方向を変換することができるので、光磁気ディスク以外の光記録媒体に適用する方の対物レンズを通った不要なディスクからの反射光が光磁気信号検出系に戻るのを防ぐことができる。
【0041】
偏光方向変換素子と偏光状態変換素子とを連動して制御するので、不要な光ビームが光磁気信号検出系に戻るのを防ぐことができるとともに、光磁気ディスク以外の光記録媒体に適用する方の対物レンズに効率よく光ビームを入射させることができる。
【0042】
第1の対物レンズを使用する場合には、偏光状態変換素子を光路中に入れるので、不要な光ビームが光磁気信号検出系に戻るのを防ぐとともに、第2の対物レンズを使用する場合には、偏光状態変換素子を光路から抜くので、ディスクからの反射光を効率よくホログラムレーザに戻すことができる。また、第2の対物レンズと偏光ビームスプリッタとの間に偏光状態変換素子を配置することになるので、第1の対物レンズと偏光ビームスプリッタとの間に配置する場合よりも、偏光方向変換素子との距離が近くなり、連動した駆動が容易になる。
【0043】
偏光方向変換素子である1/2波長板と、偏光状態変換素子とを、同一の駆動源により駆動するので、駆動機構が簡単になる。
【0044】
偏光状態変換素子として1/4波長板を用いているので、偏光状態を変換するのに駆動機構等を必要とせず、部品点数を少なくすることができる。また、2種類の記録媒体によって反射された光ビームが、ほぼ同じ光量で光検出器に入射するように1/4波長板の結晶軸方向が設定されているので、2種類の記録媒体のどちらに対して記録、再生、消去を行う場合でも、レーザパワーの切り替えや光検出器のゲインの切り替えが不要になる。
【0045】
さらに、2種類の記録媒体によって反射された光ビームが、ほぼ同じ光量で2種類の光検出器のそれぞれに入射するように1/4波長板の結晶軸方向が設定されているので、2種類の記録媒体のどちらに対して記録、再生、消去を行う場合にも、レーザパワーの切り替えは不要であり、かつどちらの光検出器に対してもゲインの切り替えを行う必要はなくなる。
【0046】
本発明の光ピックアップには、浮上可能なスライダー部を有する磁気ヘッドが取り付けられている。テーパ部をスライダー部に設け、このテーパ部を2つの対物レンズの中間、かつディスクの中心を通る線上近くに配置することにより、安定した浮上が可能になる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の光ピックアップを説明する。図面を通じて、同じ構成要素には、同じ参照符号を付すものとする。
【0048】
本発明の光ピックアップは、2つの対物レンズと、偏光方向によって異なる反射率および透過率をもつ偏光ビームスプリッタとを備えており、2つの対物レンズは、基板の厚さおよび屈折率の少なくとも一方が異なる2種類の光ディスクにそれぞれ合わせて設計されている。2種類の光ディスクのうち、少なくとも一方は光磁気ディスク以外のディスクであり、もう一方は、光磁気ディスクであってもその他の光ディスクであってもよい。以下に説明する各実施の形態では、一方の対物レンズが、基板の厚さ1.2mm、屈折率1.55の光磁気ディスクに対応して設計されており、もう一方の対物レンズが、基板の厚さ0.6mm、屈折率1.55の光ディスクに対応して設計されている例を説明する。
【0049】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明による光ピックアップの第1の実施の形態の構成を示す分解斜視図である。図2は、図1における対物レンズ駆動装置の構造を示す平面図である。図3は、図2のA−A線に沿った断面図であり、対物レンズの下方に配置された各対物レンズに対応するプリズムをも示す。
【0050】
光ピックアップ1は、対物レンズ駆動装置2、および光学系3を備えており、これらはハウジング(不図示)に搭載されている。対物レンズ駆動装置2は、光ビームを収束して、その収束光を記録媒体に照射するための2つの対物レンズ4および5を備えている。2つの対物レンズ4および5は、上述したように異なった種類の光ディスクに対応するように設計されており、その仕様は異なる。ここでは、対物レンズ4は光磁気ディスクに用い、対物レンズ5は、光磁気ディスク以外の光ディスクに用いる。ここで対物レンズの「仕様」とは、開口数(NA)、焦点距離、対応するカバーガラス厚さなどをいう。また、光ディスクの「基板」とは、書き込み・読み出し用の光ビームが通過する材料をいう。したがって「基板の厚さ」とは、光ディスクの対物レンズ側の面から記録膜までの距離をいう。
【0051】
対物レンズ駆動装置2の可動部は、対物レンズ4および5と、対物レンズ4および5を保持するレンズホルダー6と、レンズホルダー6の両側面に取り付けられた基板7と、レンズホルダー6の両端の凹部に固着されたフォーカシングコイル8及びトラッキングコイル9とを備えている。基板7の側面の上下には、レンズホルダー6をベース10に対してフォーカシング方向およびトラッキング方向に移動可能に支持するための弾性体11が配置されている。弾性体11の一端11aは、はんだ12によって基板7に固着され、弾性体11の他端11bは、はんだ13によって基板14に固着されている。弾性体11の一方の端部11b付近の根元部にはダンパー材15が固着されており、弾性体11の共振を抑えるはたらきがある。
【0052】
ベース10上には、ほぼU字形のヨーク16が載置され、ヨーク16の一方の壁面には永久磁石17が固着されている。基板14は、スペーサ18を介して、ベース10からの立設部10aに対して固定ねじ19により固定されている。フォーカシングコイル8及びトラッキングコイル9の一部は、ヨーク16と永久磁石17により形成された磁気回路20の磁気ギャップ20a中に配置され、フォーカシングコイル8及びトラッキングコイル9の端子は、基板7、弾性体11を介して、基板14に電気的に接続されている。
【0053】
このような構成の対物レンズ駆動装置1において、フォーカシングコイル8およびトラッキングコイル9に電流を流すと、それぞれフォーカシング方向(すなわち、光ビームの光軸に平行な方向)およびトラッキング方向(すなわち、光ディスクの半径方向)に独立して可動部を駆動することができる。
【0054】
光学系3は、反射ミラー21、偏光ビームスプリッタ22、ホログラムレーザ23、コリメートレンズ24、ウォラストンプリズム25、反射ミラー26、スポットレンズ27、反射ミラー28、および光検出器29を備えている。反射ミラー21および偏光ビームスプリッタ22は、それぞれ対物レンズ4および5の下方に配置されている。
【0055】
図4は、ホログラムレーザ23の構造を示す斜視図である。
【0056】
ホログラムレーザ23は、図4に示すように、一つのパッケージ32の中に収納された半導体レーザ30およびフォトダイオード31を備えている。パッケージ32の上面には、ホログラム素子33および回折格子34が両面に形成されたガラス基板35が固定されている。半導体レーザ30から出射された光ビームは、回折格子34によって、メインビームと2つのサブビームとの計3つのビームに分けられる。3つのビームはホログラム素子33に入射し、0次光として透過される。このようにしてホログラムレーザ23から出射された光ビームは、光学系3の他の光学素子を経て、光ディスクに照射される。また、光ディスクによって反射された光ビームの一部は、同様のルートを通ってホログラム素子33に戻り、回折される。回折光のうちの1次回折光の一方が5分割された検出面を有するフォトダイオード31上に導かれ、これをもとにフォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号を含むサーボ信号が検出される。
【0057】
図5は、ホログラム素子33の回折領域の形状とフォトダイオード31の検出面の配置との関係を示す図である。
【0058】
ホログラム素子33は、格子周期の異なる2つの回折領域36および37を有している。メインビームの反射光のうち、一方の領域36に入射したものは光検出部D2、D3の分割線上に、他方の領域37に入射したものは光検出部D4上に集光される。また、サブビームの反射光は、それぞれ光検出部D1、D5上に集光される。ここで5分割フォトダイオード31の光検出部D1〜D5からの出力を、それぞれS1〜S5とすると、フォーカス誤差信号FESは、
FES=S2−S3 ・・・(1)
で与えられる。トラッキング誤差信号TESは、いわゆる3ビーム法で検出され、
TES=S1−S5 ・・・(2)
で与えられる。これらのフォーカス誤差信号FESおよびトラッキング誤差信号TESを用いて、フォーカシング方向における対物レンズの位置制御およびトラッキング方向における対物レンズの位置制御をおこなうことができる。
【0059】
なお、フォトダイオード31からの出力を用いれば、反射光の強弱を検出する方式の光ディスク(すなわち光磁気ディスク以外の光ディスク)の再生信号を得ることもできる。この場合、再生信号RFは、
RF=S2+S3+S4 ・・・(3)
で与えられる。
【0060】
図6は、光ビームの分割の状態を示す側面図である。図6を参照して、2つの対物レンズ4および5に光ビームを入射させる動作と光磁気信号の検出とを説明する。
【0061】
ホログラムレーザ23から出射されたp偏光の光ビームは、コリメートレンズ24により平行光に変換され、偏光ビームスプリッタ22に入射する。偏光ビームスプリッタ22は、p偏光に対しては約80%の透過率を、s偏光に対してはほぼ100%の反射率を有するように設計されている。したがって、コリメートレンズ24で平行光にされたp偏光の光ビームは、その約80%が偏光ビームスプリッタ22を透過して、反射ミラー21で反射され、対物レンズ4に入射する。一方、偏光ビームスプリッタ22に入射したp偏光の光ビームの約20%は対物レンズ5に入射する。
【0062】
光ディスク41が光磁気ディスクである場合、それにあわせて設計されている方のレンズ、すなわち対物レンズ4を使用する。対物レンズ4により、光磁気ディスク41の記録面に照射された光ビームは、カー効果を受けて、その偏光方向がわずかに変化して(すなわち、わずかにs偏光成分をもって)、偏光ビームスプリッタ22に戻ってくる。このとき、偏光ビームスプリッタ22におけるp偏光成分の反射率が約20%で、s偏光成分の反射率が約100%である。そのため、偏光ビームスプリッタ22で反射される光ビームは、p偏光成分が減少し、s偏光成分はほとんど減少しないので、偏光方向の回転角が増大する。
【0063】
回転角が増大した光ビームは、ウォラストンプリズム25によってp偏光およびs偏光に対して45°の角度成分をもつ2本の光ビームに分けられる。2本の光ビームは、反射ミラー26、スポットレンズ27および反射ミラー28を通って、光検出器29に入射する。光検出器29は、入射した光ビームに応じた光磁気信号を出力する。
【0064】
ディスク41で反射された光ビームのうち、偏光ビームスプリッタ22を透過した光(p偏光)は、ホログラムレーザ23に戻り、ホログラム素子33によって内蔵されたフォトダイオード31に導かれる。フォトダイオード31は、入射した光ビームに応じて、サーボ信号(すなわち、フォーカス誤差信号FESおよびトラッキング誤差信号TES)を検出する。
【0065】
なお、対物レンズ4に光ビームが入射するのと同時に、対物レンズ5にも対物レンズ4に入射した光ビームの残りである、偏光ビームスプリッタ22に入射した光ビームの20%の光ビームが入射し、光ディスク41で反射された光ビームが光磁気信号を検出するための光検出器29およびホログラムーザ23に内蔵のフォトダイオード31に入射する。しかし対物レンズ5は、対物レンズ4とは仕様が異なるため、光ビームを、光ディスク41の表面上に適切なサイズの光スポットを形成するように集光させることができない。その結果、光検出器29およびフォトダイオード31における光ビームは、ぼけた状態(十分に収束していない状態)であり、対物レンズ4を用いた記録、再生、消去に悪影響を及ぼすことはほとんどない。
【0066】
上述した説明では、光ディスク41が基板の厚さ1.2mm、屈折率1.55の光磁気ディスクである場合を述べた。しかし、光磁気ディスク以外の光ディスクであっても、基板の厚さおよび屈折率が同じであれば、同じ対物レンズ4を使うことができる場合がある。この場合には、光磁気信号を検出するための光検出器29を使用せず、ホログラムレーザ23に内蔵のフォトダイオード31によって、上述した式(1)〜(3)に基づいて、サーボ信号および再生信号RFの両方を検出することができる。
【0067】
次に、対物レンズ5に対応する光ディスク、ここでは基板の厚さ0.6mm、屈折率1.55の光ディスクを用いる場合の動作を説明する。この光ディスクに対しては、対物レンズ4では、十分に光ビームを集光させることができない。
【0068】
ホログラムレーザ23から出射したp偏光ビームは、偏光ビームスプリッタ22に入射し、そこで約20%が反射されて対物レンズ5に入射する。対物レンズ5によって光ディスク41上に集光された光は、光ディスク41によって反射されて、偏光方向はそのままで、対物レンズ5を経て偏光ビームスプリッタ22に戻る。これは、光ディスク41が光磁気ディスクではないからである。偏光ビームスプリッタ22は、戻った光ビームのうち20%を反射して、ホログラムレーザ23に入射させる。ホログラムレーザ23は、入射した光ビームに応じてサーボ信号および再生信号RFを出力する。一方、偏光ビームスプリッタ22を透過した残り80%の光ビームは、光検出器29に入射する。したがって、光検出器29から出力される検出信号を使ってサーボ信号およびRF信号の検出をおこなってもよい。なお、対物レンズ5に光ビームが入射するのと同時に、対物レンズ4にも光ビームが入射する。しかし前述のように、対物レンズ4は、光ビームを十分に集光することができないので、対物レンズ4からの光ビームは、記録、再生、消去にはほとんど影響を及ぼさない。
【0069】
偏光ビームスプリッタ22におけるp偏光の透過率および反射率は、それぞれ80%および20%に限定されない。しかし、光磁気信号検出におけるカー回転角の増大効果も大きく、かつ対物レンズ5に割り当てる光ビームも適度に確保できるので、透過率が60〜80%程度であることが好ましい。s偏光の反射率は、できるだけ100%に近いことが望ましい。しかし、部品製作上、反射率を100%にすることは困難なため、仕様としては95%以上であることが好ましい。なお、対物レンズ5を使用する場合には、偏光ビームスプリッタ22において、光ビームが往復する間に2回、分割されるため、ロスが大きくなる。しかしレーザとして、光磁気ディスク用の高出力レーザが用いられるので、ロスがあっても再生するために必要な光ビームのパワーは確保できる。
【0070】
以上の説明では、偏光ビームスプリッタ22におけるp偏光の透過率を60〜80%程度に、s偏光の反射率を95〜100%程度に設定するとした。しかし、s偏光の反射率を60〜80%程度に、p偏光の透過率を95〜100%程度に設定するという、逆の組み合わせでもよい。この場合、一方の対物レンズを光磁気ディスクに対して用いるときには、s偏光を偏光ビームスプリッタ22に入射させ、偏光ビームスプリッタ22で反射される光ビームを用いることになる。すなわち、偏光ビームスプリッタ22の上方に位置する対物レンズを、光磁気ディスクに対して用いることになる。したがって、図1〜6に示されている配置から、対物レンズ4および5の位置を入れ替える必要が生じる。
【0071】
通常、光磁気ディスクなどの記録および再生をおこなう光ディスクは、他の再生専用型の光ディスクと比べて記録密度が低い。そのため、記録容量を大きくするために、光ディスクのより内周部分まで使いたい要求がある。これを満たすためには、特に2つの対物レンズが光ディスクの半径方向に並んでいる場合には、光磁気ディスクなど記録・再生型の光ディスク用対物レンズを光ピックアップのできるだけ端部に配置することが好ましい。しかし、s偏光の反射率を60〜80%程度に、p偏光の透過率を95〜100%程度に設定すると、上述したように光磁気ディスク用の対物レンズを偏光ビームスプリッタの上方に配置する必要が生じるため、光磁気ディスク用の対物レンズは、光ピックアップの端部に位置しなくなる。そのため、この場合はp偏光の透過率を60〜80%程度に、s偏光の反射率を95〜100%程度に設定し、偏光ビームスプリッタ22を透過した光ビームを用いて光磁気ディスクの記録、再生、消去をおこなうことが好ましい。
【0072】
(第2の実施の形態)
図7は、本発明による光ピックアップの第2の実施の形態の構成を示す分解斜視図である。対物レンズ駆動装置2は、第1の実施の形態と同じ構成なので、その説明を省略する。光学系3は、コリメートレンズ24と偏光ビームスプリッタ22との間に偏光方向変換素子38を配置した点を除けば、第1の実施の形態と同じ構成である。
【0073】
一般的に、偏光状態は、直交する2つの直線偏光の振幅およびそれらの位相差で決まり、通常は楕円偏光となるが、特別な場合として、振幅が同じで位相がπ/2だけずれている場合が円偏光、位相差がない場合が直線偏光となる。この明細書においては、円偏光あるいは楕円偏光と直線偏光とを切り換えることを「偏光状態を変化させる」という。また、直線偏光の実質的に偏光方向だけを変化させることをここでは、「偏光方向を変化させる」という。
【0074】
第1の実施の形態で述べたように、対物レンズ5を使用する場合に、偏光ビームスプリッタ22において往復2回、分割されるため、光量のロスが大きくなる。このロスを低減するために、第2の実施の形態は、コリメートレンズ24と偏光ビームスプリッタ22との間に偏光方向変換素子38を備えている。
【0075】
図8は、光ビームの分割の状態を示す側面図である。図8を参照して、偏光方向変換素子として1/2波長板を採用し、ホログラムレーザ23から発せられる光ビームの偏光方向をp偏光とした場合について、説明する。
【0076】
1/2波長板38は、その結晶軸方向と入射ビームの偏光方向との角度が45°になるように配置してある。したがって、1/2波長板38が光路内にあると、光ビームが1/2波長板38を通過することにより、光ビームの偏光方向が90°回転し、s偏光となって偏光ビームスプリッタ22に入射し、偏光ビームスプリッタ22のs偏光に対する反射率がほぼ100%に設定されているので、ほとんどすべてが反射されて対物レンズ5に入射することになるので、前記のようなロスをなくすことができる。
【0077】
一方、1/2波長板38が光路上から抜かれた状態では、p偏光の光ビームが偏光ビームスプリッタ22に入射し、第1の実施の形態と同様に機能する。すなわち、1/2波長板38を光路に対して抜き差しすることにより、偏光ビームスプリッタ22に入射する光ビームの偏光方向を変化させることができ、対物レンズ5を使用する場合の光利用効率を上げることができる。1/2波長板を抜き差しするには、例えば、1/2波長板をスライドテーブルに固定しておき、モータでスライドテーブルを移動させたり、1/2波長板を保持する板を回転させたりすればよいが、これらの方法には限定されない。
【0078】
また、1/2波長板を抜き差しする代わりに、光ビームの光軸を回転の中心として1/2波長板を45°だけ回転させる方法も考えられる。1/2波長板の結晶軸方向と入射光ビームの偏光方向とが同じであれば、光ビームの偏光方向は変化せず(p偏光のままであり)、45°だけ回転させれば、光ビームの偏光方向は90°回転する(s偏光になる)。1/2波長板を回転させるには、例えば、回転型モータによって直接、1/2波長板を駆動させればよいが、これには限定されない。
【0079】
偏光方向変換素子38として、1/2波長板を用いる代わりに、90°ツイストのツイステッド・ネマティック(twisted nematic)液晶層(以下、TN液晶層という)を有する液晶パネルを用いてもよい。TN液晶層は、電圧が印加されていない状態では、入射した光ビームの偏光方向を90°回転する。一方、電圧が印加された状態では、入射した光ビームの偏光方向を変化させない。したがって、TN液晶層に電圧を印加するかどうかによって、偏光ビームスプリッタ22に入射する光ビームの偏光方向をp偏光とs偏光との間で変化させることができる。他の動作は、上述の1/2波長板を用いる場合と同様である。TN液晶層を有する液晶パネルを用いれば、電圧の印加によって偏光方向を変えることができるので、機械的な駆動機構が不要になる。その結果、構造が簡単になり、部品点数を削減できるという効果を有する。
【0080】
(第3の実施の形態)
図9は、本発明による光ピックアップの第3の実施の形態の構成を示す分解斜視図である。図10は、光ビームの分割の状態を示す側面図である。対物レンズ駆動装置2は、第1の実施の形態と同じ構成なので、その説明を省略する。光学系3は、第2の対物レンズ5と偏光ビームスプリッタ22との間に偏光状態変換素子39を配置した点を除けば、第1の実施の形態と同じ構成である。
【0081】
第1の実施の形態において述べたように、対物レンズ4に光ビームが入射するのと同時に、対物レンズ5にも残りの20%の光ビームが入射し、光ディスクで反射された光ビームが光磁気信号検出用光検出器29や、ホログラムレーザ23に内蔵のフォトダイオード31に入射することになるが、対物レンズ5は対物レンズ4とは仕様が異なるため、記録面で光ビームは十分に集光されず、光検出器上でもぼけた状態になり、影響はほとんどない。しかし、特に光磁気信号検出においては、わずかな偏光方向の変化を検出するため、対物レンズ5を通って光磁気ディスクで反射されたp方向成分が光磁気信号を検出する光検出器29に入射するとノイズが発生する。そのため、不要な光ビームを光検出器29に入射させないことが望ましい。
【0082】
第3の実施の形態では、不要な光ビームが光検出器29に入射しないようにするために、対物レンズ5と偏光ビームスプリッタ22との間に偏光状態変換素子を配置している。偏光状態変換素子は、例えば1/4波長板である。1/4波長板は、その結晶軸方向がp偏光およびs偏光に対して45°の方向に設定されており、入射した直線偏光の光ビームの偏光状態を変換して、円偏光の光ビームとして出射する。
【0083】
ホログラムレーザ23から出射されたp偏光の光ビームは、コリメートレンズ24により平行光に変換され、偏光ビームスプリッタ22に入射する。第1の実施の形態と同様に、偏光ビームスプリッタ22は、入射したp偏光の光ビームの80%を透過し、20%を反射する。偏光ビームスプリッタ22を透過した光ビームは、第1の対物レンズ4に入射し、光磁気ディスクの記録、再生、消去に用いられる。
【0084】
一方、偏光ビームスプリッタ22によって反射される20%の光ビームは、1/4波長板39を通過すると円偏光に変換され、第2の対物レンズ5に入射し、光磁気ディスク41において反射される。光磁気ディスク41で反射された光ビームは、円偏光の回転方向が反転される。再び1/4波長板を通過すると、往路の偏光方向から90°だけ回転した直線偏光(s偏光)となり、偏光ビームスプリッタ22に戻る。そのため、偏光ビームスプリッタ22は、戻ってきたs偏光の光ビームのほとんどすべてを反射する。これにより、光磁気信号検出に不要な光ビームが、光磁気信号を検出する光検出器29に入射するのを防ぐことができる。
【0085】
このように、第2の対物レンズ5と偏光ビームスプリッタ22との間に、1/4波長板を挿入することにより、第2の対物レンズ5を使用する場合の光利用効率も改善することができる。すなわち、偏光ビームスプリッタ22で反射された20%のp偏光成分が第2の対物レンズ5に入射する点は同じだが、第1の実施の形態では、そのままp偏光で戻ってくるため、再び偏光ビームスプリッタ22で分割され、ホログラムレーザ23に内蔵のフォトダイオード31に戻る光量は減少する。しかし、第3の実施の形態においては、1/4波長板が戻ってきたp偏光の光ビームをs偏光に変える。そのため、s偏光の光ビームは、すべて偏光ビームスプリッタ22で反射されて、ホログラムレーザ23に入射する。
【0086】
(第4の実施の形態)
図11は、本発明の光ピックアップの第4の実施の形態の構成を示す分解斜視図である。対物レンズ駆動装置2は、第1の実施の形態と同じ構成なので、その説明を省略する。光学系3は、コリメートレンズ24と偏光ビームスプリッタ22との間に偏光方向変換素子38が配置されている点と、第2の対物レンズ5と偏光ビームスプリッタ22との間に偏光状態変換素子39が配置されている点とを除けば、第1の実施の形態と同じ構成である。第4の実施の形態は、第2の実施の形態および第3の実施の形態を組み合わせたものに相当する。すなわち、偏光方向を変化させる素子として1/2波長板を、偏光状態を変化させる素子として、結晶軸方向がp偏光およびs偏光に対して45°をなすように配置されている1/4波長板を第1の実施の形態の構成に付加している。
【0087】
第1の対物レンズ4を用いて、光磁気ディスクに光ビームを照射する場合について説明する。第1の対物レンズ4を用いるときは、1/2波長板38は、光路上に配置せず、1/4波長板39を光路上に配置する。第1の実施の形態と同様に、ホログラムレーザ23から出射されたp偏光の光ビームは、コリメートレンズ24により平行光に変換され、p偏光のまま偏光ビームスプリッタ22に入射する。80%の光ビームが偏光ビームスプリッタ22を透過して第1の対物レンズ4に入射し、光磁気ディスク用に使われる。
【0088】
偏光ビームスプリッタ22で反射される20%の光ビームは、第2の対物レンズ5に入射するが、このとき、往復の光路において1/4波長板を2回通過するため、s偏光に変換されて偏光ビームスプリッタ22に戻る。第3の実施の形態と同様に、偏光ビームスプリッタ22は、s偏光の光ビームを反射するため、不要な光ビームは光磁気信号を検出する光検出器29に入射しない。
【0089】
第1の対物レンズ4を用いて光磁気ディスク以外の光ディスクに光ビームを照射する場合も、上述のように1/2波長板38および1/4波長板39を用いる。すなわち、偏光ビームスプリッタ22に反射されてホログラムレーザ23に戻る光ビームを用いて、ホログラムレーザ23に内蔵のフォトダイオード31によってサーボ信号および再生信号RFを検出する。また光磁気信号を検出する光検出器によってサーボ信号および再生信号RFを検出してもよい。
【0090】
図12は、光ビームの分割の状態を示す側面図である。図12を参照して、第2の対物レンズ5を用いて、光磁気ディスク以外の光ディスクに光ビームを照射する場合について説明する。入射光ビームの偏光方向に対して45°の結晶軸方向をもつ1/2波長板38を光路上に差し入れ、1/4波長板39は光路上から抜いておく。ホログラムレーザ23から出射されたp偏光の光ビームは、コリメートレンズ24により平行光に変換され、1/2波長板38に入射する。1/2波長板38は、入射したp偏光の光ビームをs偏光の光ビームに変換する。s偏光に変換された光ビームは、偏光ビームスプリッタ22に入射する。偏光ビームスプリッタ22は、入射した光ビームのほぼ100%を反射し、第2の対物レンズ5に入射させる。
【0091】
光ディスク41で反射された光ビームは、1/4波長板39が光路上から抜かれているため、その偏光方向は変換されない。そのため、1/4波長板を通らなかったs偏光の光ビームは、偏光ビームスプリッタ22に戻る。偏光ビームスプリッタ22は、入射したs偏光の光ビームのほぼ100%を反射するので、入射した光ビームは、効率よくホログラムレーザ23に内蔵されたフォトダイオード31に到達する。
【0092】
このように、偏光方向変換素子38と偏光状態変換素子39とを連動させて制御することで、光ビームの利用効率を改善することができるとともに、光磁気信号検出用光検出器29に不要な光ビームが入射することも防ぐことができる。
【0093】
偏光方向変換素子38が1/2波長板の場合、偏光方向変換のために光路から抜き差ししたり、所定の角度だけ回転させるなど、何らかの機械的に駆動する機構が必要となる。したがって、偏光方向変換素子38および偏光状態変換素子39の駆動機構を共通化すれば、構造を簡単にすることができる。また、第1の実施の形態においても述べたように、偏光ビームスプリッタのs偏光の反射率を60〜80%程度に、p偏光の透過率を95〜100%程度に設定して、対物レンズ4と5との位置を入れ替える構成も考えられるが、この場合には光源から離れた方の対物レンズ側に1/4波長板を配置することになるので、1/2波長板との距離が大きくなってしまう。1/2波長板と1/4波長板とを連動させることを考えるならば、両者の距離が近くなる図12の構成の方が望ましい。
【0094】
なお、図20に示す従来の光ピックアップでは、図20に示すような位置に配置された光検出器119を用いてレーザのパワーをモニタしていた。しかし、本発明の光ピックアップのように、偏光ビームスプリッタで分離された光ビームを他の光ディスクの記録、再生あるいは消去に用いるという目的を有する光ピックアップでは、図20に示すような位置にレーザパワーのモニタ用の光検出器を配置することはできない。このため、本発明の光ピックアップでは、レーザのモニターピンを用いて、レーザパワーをモニタするか、あるいは図13に示すように、コリメートレンズ24の開口を制限する部材(アパーチャ)40を光検出器として用いている。開口制限部材40は、中央に開口部(アパーチャ)をもつ光検出器であり、この開口部によってコリメートレンズ24の開口数NAが所定の値に設定される。開口部の周辺部が光検出部になっており、開口制限部材40によって制限される不要な光ビームによってパワーモニタ用の信号を得ることができるので、パワーモニタをおこなうために光ビームのパワーがロスすることがない。
【0095】
(第5の実施の形態)
図14は、本発明の光ピックアップの第5の実施の形態における構成を示す分解斜視図である。本実施の形態においては、対物レンズ駆動装置2は、第1の実施の形態と同じ構成を有しているので、説明を省略する。
【0096】
本実施の形態と、第1から第4の実施の形態との相違点の1番目は、ウォラストンプリズム25、反射ミラー26および28、スポットレンズ27および光検出器29を、光学系3を構成するほかの光学素子と同一の水平面内に配置し、さらに、偏光ビームスプリッタ22を、反射された光が偏光ビームスプリッタ22の上方にではなく、光学系3が配置されている水平面内に平行な方向に出射されるように配置していることである。このような配置にすると、偏光ビームスプリッタ22からの光を対物レンズ4および5にそれぞれ入射させるために、立ち上げミラー41および42を対物レンズ4および5の直下に付加する必要がある。しかし、光学系3を構成する光学素子を全て同一水平面上に配置しているので、光ピックアップ全体としては薄型化を実現することができる。
【0097】
相違点の2番目は、偏光ビームスプリッタ22からの透過光を受け取ることができるような位置に配置されたミラー21を、全反射ミラーではなく、一部の光を透過するハーフミラーとし、ミラー21を透過した光を受け取ることができるような位置に、レーザのパワーモニタ用の光検出器43を配置したことである。ハーフミラー21は、偏光方向には関係なく入射光の一部を透過し、残りの部分を反射して立ち上げミラー42に入射させる。本実施の形態では、ハーフミラー21として、入射光の約10%を透過し、残り約90%を反射するものを用いている。
【0098】
図13に示すようにコリメータレンズ24の開口を制限する部材40を、レーザパワーモニタ用の光検出器として用いる場合、光のロスは少ないものの、開口の外側に光検出器として機能する部分を配置することになるので、部材40が大型化してしまい、光ピックアップ全体の大型化につながる。また、開口制限部材としても機能させなければならないために、市販の光検出器を用いることができず、特殊な光検出器を設ける必要が生じる。しかし、本実施の形態のような構成とすれば、レーザパワーモニタ用の光検出器43として市販の光検出器を用いることができ、さらに光検出器43もまた、偏光ビームスプリッタ22等の光学系3の他の構成要素と同一の水平面上に配置されているので、光ピックアップの大型化にもつながらない。
【0099】
本実施の形態と、第1から第4の実施の形態との相違点の3番目は、ホログラムレーザ23から出射される光ビームをs偏光としている点である。この場合には、偏光ビームスプリッタ22の反射率および透過率を、上記実施の形態1で述べたように、s偏光に対しては反射率が60〜80%、p偏光に対しては95〜100%となるように設定し、光磁気ディスクに対応する方の対物レンズ4を、偏光ビームスプリッタ22からの反射光が入射する側に配置する。このような対物レンズ4の配置は、光磁気ディスクの記録容量という点では不利である。しかし、ホログラムレーザ23からの出射光がs偏光であるときに、p偏光を偏光ビームスプリッタ22に入射させようとすると、どうしても上記実施の形態2で述べたような偏光方向変換素子を設ける必要が生じる。このような偏光方向変換素子の付加は、光学系3を構成する光学素子同士の位置調整を複雑にするとともに、コストの増加にもつながる。しかし、本実施の形態5のような配置によれば、このような問題が生じるのを防ぐことができる。
【0100】
本実施の形態と第1から第4の実施の形態との相違点の4番目は、第3の実施の形態で示したように偏光状態変換素子としての1/4波長板を用いているものの、その目的が第3の実施の形態とは異なることである。第3の実施の形態では、一方の対物レンズ4に対応する光磁気ディスクの記録、再生、消去を行う場合に、他の光ディスクに合わせて設計された他方の対物レンズ5からの光ビームが、光磁気ディスクによって反射され、光磁気信号を検出する光検出器29に入射するのを防ぐために、1/4波長板を用いている。これに対して、本実施の形態では、対物レンズ4を用いた記録、再生、消去の場合と、対物レンズ5を用いた記録、再生、消去の場合とで、光検出器29に入射する光ビームの光量をほぼ同じにし、かつホログラムレーザ23に内蔵されたフォトダイオード31に入射する光ビームの光量もほぼ同じにする目的で、偏光状態を変えるために1/4波長板を用いている。このため、1/4波長板の結晶軸の方向は、この目的を達成するように設定されている。
【0101】
以下、図14および図15を参照しながら、1/4波長板39の配置を説明する。
【0102】
図14に示す構成の光ピックアップにおいて、偏光ビームスプリッタ22におけるs偏光の反射率および透過率をそれぞれ75%および23%とし、p偏光の透過率を96%とする。また、ハーフミラー21の反射率を90%、1/4波長板39の透過率を98%、対物レンズ4と対物レンズ5との有効面積比を0.85(対物レンズ5/対物レンズ4)、対物レンズ4に対応する光磁気ディスクの反射率を15%、対物レンズ5に対応する光ディスクの反射率を70%とする。さらに、立ち上げミラー41および42の反射率をほぼ100%とする。偏光ビームスプリッタ22に入射するs偏光ビームの光量を100%としたときに、対物レンズ4を通って光磁気ディスク上に集光され、その後光磁気ディスクによって反射されてから偏光ビームスプリッタ22に戻ってくる光ビームの光量P4と、対物レンズ5を通って光磁気ディスク以外の光ディスク上に集光され、反射されてから偏光ビームスプリッタ22に戻ってくる光ビームの光量P5との比は、
Figure 0003726979
となる。つまり、上述したように、各光学素子の透過率および反射率を設定した場合には、対物レンズ4を用いる場合と、対物レンズ5を用いる場合とで、ほぼ同じ光量が偏光ビームスプリッタ22に戻ってくる。対物レンズ4を使用している場合には、光磁気ディスクからの反射光は、偏光ビームスプリッタ22に戻ってきた光量のうちの約23%が偏光ビームスプリッタ22を透過して、光検出器29に向かい、約75%が偏光ビームスプリッタ22によって反射されて、ホログラムレーザ23に内蔵されたフォトダイオード31に向かう。このため、対物レンズ5を使用している場合にも、光検出器29に向かう光と、フォトダイオード31に向かう光とが同じ比率になるように、光ディスクから反射されて偏光ビームスプリッタ22に入射する光の偏光状態を変換してやればよい。これを実現するために、本実施の形態5では、1/4波長板39を用いる。
【0103】
図15は、1/4波長板39の働きを説明するための図である。いま、1/4波長板39を、その結晶軸がs偏光に対して28.4°の角度をなすように配置されているものとする。図15(a)は、1/4波長板39に入射する前の光ビームの偏光状態を示すものである。この図に示すように、1/4波長板39に入射する前は、光ビームは、ホログラムレーザ23から出射された偏光状態のまま、つまりs偏光のままである。なお、通常は、偏光ビームスプリッタの透過・反射方向を含む面内で振動する直線偏光をp偏光と定義し、それに直交する面内で振動する直線偏光をs偏光と定義し、本願明細書においてもこれらの定義を採用している。偏光ビームスプリッタ22を透過した光ビームは、1/4波長板39を通過することによって偏光状態が変換され、図15(b)に示すように、s偏光に対して28.4°傾いた方向に軸を持つ楕円偏光となって、対物レンズ5に入射する。
【0104】
対物レンズ5によって光ディスク上に集光された光ビームは、光ディスクによって反射されることにより逆方向に回転する楕円偏光となって、再び、対物レンズ5を経て1/4波長板39を通過する。図15(c)に、光ディスクによって反射された光ビームが1/4波長板39を通過した後の偏光状態を示す。この図に示すように、1/4波長板39を通過することによって、光ビームの偏光方向はさらに28.4°回転して、s偏光の偏光面に対して56.8°をなす偏光面を有する直線偏光となる。このとき、s偏光とp偏光との振幅比は、s偏光:p偏光=0.65:1となり、光量比はその2乗で0.42:1となる。すなわち、s偏光成分30%、p偏光成分70%の光量の光ビームが、偏光ビームスプリッタ22に戻ってくることになる。
【0105】
したがって、対物レンズ5を用いて光磁気ディスク以外の光ディスクに光ビームを照射する場合は、偏光ビームスプリッタ22に戻ってきた光量のうち、偏光ビームスプリッタ22によって反射され、光検出器29に向かう光量は、0.3×0.75≒0.23となる。一方、偏光ビームスプリッタ22を透過して、ホログラムレーザ23に内蔵されているフォトダイオード31に向かう光量は、0.7×0.96+0.3×0.23≒0.75となる。したがって、光検出器29およびフォトダイオード31に入射する光ビームの比率は、光磁気ディスクを用いる場合と同じ比率になる。
【0106】
このように、対物レンズ4を用いて光磁気ディスクに光ビームを照射する場合と、対物レンズ5を用いて光ディスクに光ビームを照射する場合とで、各光検出器に入射する光量をほぼ同じにすることができる。このため、光ディスクの種類によって、レーザパワーを切り替えたり、光検出器のゲインを切り替えたりといった条件の変更が不要になる。
【0107】
上記の説明では、1/4波長板39の結晶軸の方向を、s偏光に対して28.4°としているが、光学系3を構成する光学素子のばらつき等による誤差も考えられるので、結晶軸方向を光ピックアップ上で調整可能としてもよい。また、光磁気ディスクの場合と光ディスクの場合とで光検出器29およびフォトダイオード31に入射する光量の比率を、同じ比率にしているが、いずれか1つの光学素子の仕様(反射率あるいは透過率)が変わると、この比率も変わってしまう。この場合には、例えばハーフミラー21の反射率を変更するなどによって対応してもよい。あるいは、同じ比率にするのが無理であれば、光検出器29およびフォトダイオード31のうちの一方に入射する光量を光磁気ディスクの場合と光ディスクの場合とで同じにするように、1/4波長板39の結晶軸方向を設定することもできる。そうすれば、少なくともその光検出器に関しては、ゲインの切り替えが不要である。
【0108】
なお、上記の説明からわかるように、本実施の形態5では、対物レンズ4を用いて光磁気ディスクに光ビームを照射する場合だけではなく、対物レンズ5を用いて光磁気ディスク以外の光ディスクに光ビームを照射する場合にも、光検出器29に光ビームを入射させている。光検出器29に入射した光は、RF信号の検出に用いられる。
【0109】
上記実施の形態3では、対物レンズ5を用いて光磁気ディスク以外の光ディスクの光ビームを照射する場合には、光検出器29には光ビームが入射しないようにし、RF信号は、ホログラムレーザ23に内蔵されたフォトダイオード31によって検出していた。しかしこの場合、ホログラムレーザ23に入射した光ビームは、ホログラム素子33での回折によってフォトダイオード31に導かれるので、光のロスが生じる。このロスをなくすために、本実施の形態5では、RF信号の検出に光検出器29を用いている。
【0110】
また、上述した光のロスを考えると、フォーカス誤差信号FESおよびトラッキング誤差信号TESを含むサーボ信号も光検出器29によって検出することも考えられる。しかし、サーボ信号を光検出器29によって検出しようとすると、フォーカス誤差信号FESを検出する方法に応じて、光学素子の配置の変更および/あるいは光学素子の追加が必要になってくる。例えば、非点収差法を用いるためには、シリンドリカルレンズを追加しなければならない。したがって、本実施の形態5では、RF信号は光検出器29で検出し、サーボ信号はフォトダイオード31で検出する構成を採用している。
【0111】
(第6の実施の形態)
図16は、本発明の光ピックアップの第6の実施の形態の構成を示す平面図である。第1から第5の実施の形態において、対物レンズ駆動装置2は、2つの対物レンズをトラッキング方向に並べた構造で説明したが、これには限定されない。2つの対物レンズをトラッキング方向とは垂直なタンジェンシャル方向(すなわち、光ディスクのトラックの接線方向)に並べてもよい。この場合、2つの対物レンズの中間位置近傍を中心として、2つの対物レンズを回転させることによってトラッキング駆動を行う構成にすると、駆動系のバランスがよい。また、このように2つの対物レンズをタンジェンシャル方向に並べると、記録容量を大きくするために、どちらのレンズを内周側に配置するか、というような問題は考慮しなくてもよくなるので、上記実施の形態5で述べたように、ホログラムレーザから出射される光ビームがs偏光である場合に有効である。本実施の形態6では、2つの対物レンズをタンジェンシャル方向に並べた例を説明する。
【0112】
光学系3は、上記実施の形態5と同様なので、説明を省略する。図16に基づいて、対物レンズ駆動装置2の構成を簡単に説明する。対物レンズ駆動装置2は、2つの対物レンズ4および5、対物レンズ4および5を保持するレンズホルダ6、レンズホルダ6の上下面に取り付けられた基板7、ならびに、レンズホルダ6の両側面の凹部に固着されたフォーカシングコイル8およびトラッキングコイル9によって構成された可動部を有している。基板7の上下には、レンズホルダ6をベース10に対してフォーカシング方向およびトラッキング方向に移動可能に支持するための弾性体11が、それぞれ2本ずつ配置され、これらは可動部の重心位置近傍を延長線上の交点とする略V字状に配置されている。弾性体11の両端は、それぞれ基板7と基板14とに固定されている。フォーカシングコイル8およびトラッキングコイル9の一部は、ヨーク16および永久磁石17により形成される磁気回路のギャップ内に配置されており、フォーカシングコイル8およびトラッキングコイル9の端子は、基板7および弾性体7を介して、基板14に電気的に接続されている。
【0113】
以上のような構成において、フォーカシングコイル8に電流を流すとフォーカシング方向に2つの対物レンズ4および5を駆動することができ、また、トラッキングコイル9に電流を流すと、トラッキング方向に対物レンズ4および5を駆動することができる。
【0114】
(第7の実施の形態)
以下、図17〜図19を参照しながら、本発明の第7の実施の形態を説明する。図17は、本実施の形態における光ピックアップと磁気ヘッドとの位置関係を示す側面図であり、図18(a)および(b)は磁気ヘッドと2つの対物レンズとの位置関係を示す平面図である。また、図19は、磁気ヘッドのスライダー部と2つの対物レンズとの位置関係を示す側面図である。
【0115】
対物レンズ駆動装置2の構成は、上記実施の形態6と同様であるので説明を省略する。図17〜図19からわかるように、本実施の形態7においても、対物レンズ4および5は、タンジェンシャル方向に並んで設けられている。
【0116】
磁気ヘッド44は、スライダー部45、バネ部46、支持部47、およびコア部48を有している。図17に示すように、スライダー部45は、光ディスク41の回転によって生じる空気流によって浮上し、それにより光ディスク41とスライダー部45との間に一定の間隔が保たれる。支持部47は、通常、光ピックアップ1に連結されており、磁気ヘッド44は光ピックアップ1と一体的に光ディスク41の半径方向に移動可能に設けられている。
【0117】
磁気ヘッド44のコア部48には磁界発生のためのコイルが巻かれている。このコア部48は、図18に示すように、スライダー部45に設けられており、コア部48の中心と光磁気ディスクの記録、再生、消去に用いられる対物レンズ4の光軸中心とがほぼ一致するように配置されている。図18は、光ディスク41が、磁気ヘッド44の面からみて時計回りに回転している例を示しており、この場合には、光ディスク41の回転によって生じる空気流は、図中Aの方向に(つまり、光ディスク41の演習方向に沿って)流れる。図18(a)は、2つの対物レンズ4および5のうち光磁気ディスクに対して用いられる対物レンズ4が空気流の下流側に位置している例を示し、図18(b)は対物レンズ4が空気流の上流側に位置している例を示している。
【0118】
図19に示すように、スライダー部45の空気流の上流側には、テーパ部49が設けられており、空気流によるスライダー部45の浮上に寄与している。浮上の安定化のためには、空気流は、テーパ部49の空気流流入側端面に対してできるだけ垂直に流入することが好ましい。しかし対物レンズ4が対物レンズ5よりも空気流の上流側に位置している配置では、図18(b)に示すように、テーパ部49の空気流流入側端面に対して空気流が斜めに流入することになってしまう。これに対して図18(a)に示す配置では、コア部48の中心および対物レンズ4の光軸中心からみて、テーパ部49ともう一方の対物レンズ5とが同じ方向にあるため、テーパ部49の位置を2つの対物レンズの中間、かつ光ディスク41の中心を通る直線上により近く配置することができる。
【0119】
テーパ部49とコア部48との位置関係は、本実施の形態7における位置関係に限定されるものではない。しかし、テーパ部49内にコア部48を設けると、スライダー部45の浮上が不安定になるため、テーパ部49とコア部48とは一定の間隔を有して配置される。したがって、テーパ部49が、2つの対物レンズの中間、かつ光ディスク41の中心を通る直線にできるだけ近くなるように、テーパ部49、コア部48ならびに対物レンズ4および5の位置を設定することは可能である。
【0120】
なお、上述した各実施の形態では、基板厚さおよび屈折率のうち少なくとも1つが異なる光ディスクにあわせてそれぞれ設計された2つの対物レンズを用いる場合を説明した。しかし、2つの対物レンズを、基板厚さおよび屈折率がともに同じディスクに対応し、NAが異なるように設計した場合にも、本発明を適用することができる。
【0121】
【発明の効果】
本発明による光ピックアップでは、カー回転角を増大させる偏光ビームスプリッタと、2つの対物レンズに光ビームを分離、分割するためのプリズムとを兼用しており、少ない部品点数で、光磁気ディスクを含む複数の種類の光ディスクに適用することができるとともに、光磁気信号検出の場合に十分なC/Nを得ることができる。
【0122】
本発明による光ピックアップでは、光磁気ディスク用の対物レンズを用いて、光磁気ディスク以外の、基板厚さや屈折率などが同じ記録媒体にも適用できるので、3種類以上の光ディスクに対応することができる。
【0123】
本発明による光ピックアップでは、偏光ビームスプリッタの、p偏光に対する透過率を60〜80%に、s偏光に対する反射率を95〜100%に設定してあるので、光磁気信号を検出する場合にカー回転角を増大させることができるとともに、光磁気ディスク以外の光記録媒体に適用する第2の対物レンズへの光ビームの入射光量を、適当な値にすることができる。
【0124】
本発明による光ピックアップでは、光源と偏光ビームスプリッタとの間に、偏光方向変換素子を設けているので、光磁気ディスク以外の光記録媒体に適用する方の対物レンズに光ビームを入射させる場合には、光ビームの偏光方向を切り換えることで、光量のロスをなくすことができる。
【0125】
本発明による光ピックアップでは、1/2波長板を光路から抜き差しするか、所定の角度だけ回転させることで、偏光ビームスプリッタに入射する光ビームの偏光方向を切り替えることができ、効率よく、光磁気ディスク以外の光記録媒体に適用する方の対物レンズに光ビームを入射させることができる。
【0126】
本発明による光ピックアップでは、TN液晶パネルを用いて光ビームの偏光方向を切り替えるので、切り替えのための駆動機構などが不要になる。
【0127】
本発明による光ピックアップでは、偏光ビームスプリッタと光磁気ディスク以外の光記録媒体に適用する方の第2の対物レンズとの間に偏光状態変換素子を配置しているので、第1の対物レンズで光磁気ディスクの記録、再生、消去を行なう場合に、光磁気ディスク以外の光記録媒体に適用する第2の対物レンズにも入射してしまう不要な光ビームが、ディスクで反射されて、光磁気信号検出系に戻るのを防ぐことができる。あるいは、2種類の記録媒体のどちらの記録・再生・消去を行う場合でも、記録媒体によって反射された光ビームが、ほぼ同じ光量で光検出器に入射するようにできるので、光記録媒体に応じてレーザパワーを切り替えたり、光検出器のゲインを切り替えたりする必要がなくなる。
【0128】
本発明による光ピックアップでは、偏光状態変換素子として、その結晶軸方向がp偏光およびs偏光に対して45°の角度をなしている1/4波長板を用いているので、偏光状態を変換するのに駆動機構などを必要とせず、1/4波長板を往復通ることで、偏光方同を変換することができるので、光磁気ディスク以外の光記録媒体に適用する方の対物レンズを通った不要なディスクからの反射光が光磁気信号検出系に戻るのを防ぐことができる。
【0129】
本発明による光ピックアップでは、偏光方向変換素子と偏光状態変換素子とを連動して制御するので、不要な光ビームが光磁気信号検出系に戻るのを防ぐことができるとともに、光磁気ディスク以外の光記録媒体に適用する方の対物レンズに効率よく光ビームを入射させることができる。
【0130】
本発明による光ピックアップでは、第1の対物レンズを使用する場合には、偏光状態変換素子を光路中に入れるので、不要な光ビームが光磁気信号検出系に戻るのを防ぐとともに、第2の対物レンズを使用する場合には、偏光状態変換素子を光路から抜くので、ディスクからの反射光を効率よくホログラムレーザに戻すことができる。また、第2の対物レンズと偏光ビームスプリッタとの間に偏光状態変換素子を配置することになるので、第1の対物レンズと偏光ビームスプリッタとの間に配置する場合よりも、偏光方向変換素子との距離が近くなり、連動した駆動が容易になる。
【0131】
本発明による光ピックアップでは、偏光方向変換素子である1/2波長板と、偏光状態変換素子とを、同一の駆動源により駆動するので、駆動機構が簡単になる。
【0132】
本発明による光ピックアップでは、偏光状態変換素子として1/4波長板を用いているので、偏光状態を変換するのに機械的な駆動機構等を必要とせず、部品点数を少なくすることができる。また、2種類の記録媒体によって反射された光ビームが、ほぼ同じ光量で光検出器に入射するように、1/4波長板の結晶軸の方向が設定されているので、2種類の記録媒体のどちらに対して記録・再生・消去を行う場合にも、レーザパワーの切り替えや光検出器のゲインの切り替えは必要ない。
【0133】
さらに、2種類の記録媒体によって反射された光ビームが、ほぼ同じ光量で2種類の光検出器のそれぞれに入射するように1/4波長板の結晶軸方向が設定されているので、2種類の記録媒体のどちらに対して記録・再生・消去を行う場合にも、レーザパワーの切り替えは不要であり、かつどちらの光検出器に対してもゲインの切り替えを行う必要はなくなる。
【0134】
本発明の光ピックアップには、浮上可能なスライダー部を有する磁気ヘッドが取り付けられている。テーパ部をスライダー部に設け、このテーパ部を2つの対物レンズの中間、かつディスクの中心を通る線上近くに配置することにより、安定した浮上が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の光ピックアップの構造を示す分解斜視図である。
【図2】図1の対物レンズ駆動装置の構造を示す平面図である。
【図3】図2のA−A断面図にプリズムの一部を加えた図である。
【図4】ホログラムレーザの構造を示す斜視図である。
【図5】ホログラムとフォトダイオードとの位置関係を説明する図である。
【図6】第1の実施の形態の光ビームの分割の状態を示す側面図である。
【図7】第2の実施の形態の光ピックアップの構造を示す分解斜視図である。
【図8】第2の実施の形態の光ビームの分割の状態を示す側面図である。
【図9】第3の実施の形態の光ピックアップの構造を示す分解斜視図である。
【図10】第3の実施の形態の光ビームの分割の状態を示す側面図である。
【図11】第4の実施の形態の光ピックアップの構造を示す分解斜視図である。
【図12】第4の実施の形態の光ビームの分割の状態を示す側面図である。
【図13】レーザのパワーモニター用光検出器の配置方法の例を示す側面図である。
【図14】第5の実施の形態の光ピックアップの構造を示す分解斜視図である。
【図15】1/4波長板の働きを説明するための図であり、(a)は、1/4波長板に入射する前の光ビームの偏光状態を示すもの、(b)は、1/4波長板を通過した後の光ビームの偏光状態を示すもの、(c)は、光ディスクで反射された後に、1/4波長板を通過した光ビームの偏光状態を示すものである。
【図16】第6の実施の形態の光ピックアップの構造を示す平面図である。
【図17】第7の実施の形態における磁気ヘッドと光ピックアップとの位置関係を示す側面図である。
【図18】第7の実施の形態における磁気ヘッドと2つの対物レンズとの位置関係を示す平面図である。
【図19】第7の実施の形態における磁気ヘッドのスライダー部と2つの対物レンズとの位置関係を示す側面図である。
【図20】従来の光ピックアップの主要部の構造を示す斜視図である。
【図21】光磁気信号の検出原理を説明するための側面図である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ
2 対物レンズ駆動装置
3 光学系
4、5 対物レンズ
21 反射ミラー
22 偏光ビームスプリッタ
23 ホログラムレーザ
24 コリメートレンズ
25 ウォラストンプリズム
26 反射ミラー
27 スポットレンズ
28 反射ミラー
29 光検出器
44 磁気ヘッド

Claims (6)

  1. 光磁気記録媒体以外の第1の記録媒体と、光磁気記録媒体である第2の記録媒体との両方に記録された信号を検出することができる光ピックアップであって、
    を出射する光源と、
    該光源から出射される光を受け取り、該光の偏光方向に応じて、該光の一部を反射し、残りを透過させる偏光ビームスプリッタと、
    該偏光ビームスプリッタによって反射された光を収束する第1の対物レンズと、
    該偏光ビームスプリッタを透過した光を収束する第2の対物レンズと、
    を備えており、
    前記偏光ビームスプリッタは、第1の直線偏光方向の光に対する透過率が60〜80%に、第1の直線偏光方向に垂直な第2の直線偏光方向の光に対する反射率が95〜100%にそれぞれ設定されており、
    前記第1の対物レンズが、前記光磁気記録媒以外の前記第1の記録媒体用に設定され、前記第2の対物レンズが、前記光磁気記録媒である前記第2の記録媒体用に設定されていることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 光磁気記録媒体以外の第1の記録媒体と、光磁気記録媒体である第2の記録媒体との両方に記録された信号を検出することができる光ピックアップであって、
    光を出射する光源と、
    該光源から出射される光を受け取り、該光の偏光方向に応じて、該光の一部を反射し、残りを透過させる偏光ビームスプリッタと、
    該偏光ビームスプリッタによって反射された光を収束する第1の対物レンズと、
    該偏光ビームスプリッタを透過した光を収束する第2の対物レンズと、
    を備えており、
    前記偏光ビームスプリッタは、第1の直線偏光方向の光に対する反射率が60〜80%に、第1の直線偏光方向に垂直な第2の直線偏光方向の光に対する透過率が95〜100%にそれぞれ設定されており、
    前記第1の対物レンズが、前記光磁気記録媒である前記第2の記録媒体用に設定され、前記第2の対物レンズが、前記光磁気記録媒以外の前記第1の記録媒体用に設定されていることを特徴とする光ピックアップ。
  3. 前記第1の対物レンズおよび前記第2の対物レンズは、前記第1の記録媒体または前記第2の記録媒体の半径方向に並べられている、請求項1または2に記載の光ピックアップ。
  4. 前記光源と前記偏光ビームスプリッタとの間に、前記光源からの光の偏光方向を変化させるための偏向方向変換素子が設けられている、請求項1または2に記載の光ピックアップ。
  5. 前記偏光ビームスプリッタと前記第1の対物レンズとの間、あるいは該偏光ビームスプリッタと前記第2対物レンズとの間に、偏光状態を変更する偏光状態変換素子が設けられている、請求項1または2に記載の光ピックアップ。
  6. 前記光ピックアップは、前記光磁気記録媒体に対して磁界をかける浮上型磁気ヘッドをさらに備えており、
    該磁気ヘッドは、該磁界を発生するコア部、および、該コア部を支持し、該光磁気記録媒体の回転によって生じる空気流によって浮上するスライダー部を有しており、
    前記第1の対物レンズおよび前記第2の対物レンズは、前記第1の記録媒体あるいは前記第2の記録媒体の接線方向に並んでおり、
    該第1の対物レンズおよび該第2の対物レンズのうちの該光磁気記録媒体に対応する方のレンズは、その光軸中心と、該磁気ヘッドのコアの中心とは実質的に一致するように配置されており、かつもう一方のレンズは、該光磁気記録媒体に対応する対物レンズに対して、該空気流の上流側に位置している、請求項1に記載の光ピックアップ。
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