JP3721934B2 - 電動オットマン装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートクッションの前部にオットマンを前方に展開可能に設け、このオットマンを展開機構で足載せ位置及び収納位置間で移動させるようにした電動オットマン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電動オットマン装置としては、例えば特開平9−206157号公報に記載されたものがある。この従来例には、前後方向に延びるように配設されたスライダーの可動レールを電動駆動機構で前後動させることによって平板状に形成された6本のリンク腕で構成されるリンク機構を動作させ、これによって足載せ台を収納姿勢と足載せ姿勢との間で姿勢変更可能に構成した椅子の足載せ台の姿勢変更装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然し乍ら、前記従来の姿勢変更装置にあっては、足載せ台即ちオットマンを電動駆動機構によって収納姿勢と足載せ姿勢との間で姿勢変更が可能であるが、足載せ台とスライダーとの間を連結するリンク機構が6本の平板状のリンク腕を組合わせて構成されているので、構成が複雑となる欠点を有していた。
【0004】
また、足載せ台をシートクッションの前端に前方に突出させて装着しているので、例えば車両の前席に適用する場合に、オットマンが収納位置にある状態でも前方に突出しており、足元の前方空間が狭く、また前方に突出させた足載せ姿勢では前方空間が狭くなり、特に車両に搭載した場合には、車両の前方での衝突発生時に車室前部のインストルメントパネルが後方に移動してオットマンに衝接する虞れがあり、この時にオットマン側で衝撃力を吸収することができないという未解決の課題がある。
【0005】
本発明の目的は、前記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、オットマンの足載せ位置で着座者の足元の前方空間を広くすることができると共に、オットマンに前方からの衝撃力が伝達された時に、これを確実に吸収することができ、更に、リンク機構を簡略化し得るようにした電動オットマン装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述せる課題に鑑みてなされたものであり、請求項1に係る電動オットマン装置は、シートクッションの前部にオットマンを展開可能に連結し、該オットマンを電動駆動機構によって足載せ位置及び収納位置間で展開させるようにした電動オットマン装置において、前記シートクッションの前部に形成された収納凹部に収納された収納位置から足載せ位置に展開されるオットマン本体と、電動モータによって車両前後方向に移動する移動子を有する直線移動機構と、前記オットマン本体を収納位置から足載せ位置に展開させる第1のリンク機構と、前記直線移動機構の移動子に連結されて前記オットマン本体を収納位置から足載せ位置側に展開させる第2のリンク機構とを備え、前記第2のリンク機構は一端が前記直線移動機構の移動子に回動自在に連結された主リンクと、該主リンクの先端と前記オットマン本体に摺動自在に配設された摺動体との間に回動自在に枢支された回動リンクと、一端がオットマン本体に固定され、当該オットマン本体に沿って延長する他端が前記主リンクの回動リンクより移動子側に回動自在に連結された支持ブラケットとで構成され、前記主リンクの支持ブラケット連結位置より移動子側に屈曲許容部が形成されていることを特徴とする。
【0007】
この請求項1に係る電動オットマン装置においては、オットマン本体が収納位置で、シートクッションの前端側に設けた収納凹部に確実に収納することができ、着座者の足元空間を広く確保することが可能となり、この状態から第1のリンク機構でオットマン本体を足載せ位置に案内すると共に、第2のリンク機構でオットマン本体を展開させることができ、広い足載せ幅を確保することができる。しかも、第2のリンク機構によってオットマン本体の前方への展開と摺動体の前方への摺動との双方を同時に行うことができ構成を簡略化することができると共に、主リンクに屈曲許容部が形成されているので、オットマン本体の床面側の屈曲量を大きくとることができ、足の踵側の後方への移動量を大きく確保することができる。
【0008】
また、請求項2に係る電動オットマン装置は、請求項1に係る発明において、前記主リンクの支持ブラケット連結位置の左右側板部に夫々幅方向外側に膨出する座屈部が形成され、前記主リンクに前方からの許容荷重以上の荷重が作用した時に幅方向外側に座屈し、主リンクの軸方向長さが短くなるように設定されていることを特徴とする。
【0009】
この請求項2に係る発明においては、第2のリンク機構に、屈曲許容部に加えて外側に座屈する座屈部が形成されているので、車両の前方側での衝突発生時にオットマン本体に許容以上の衝撃力が伝達された時に、座屈部が外側に座し、主リンクの軸方向長さが短くなり、オットマン本体全体を後方側に移動させることが可能となり、衝撃吸収特性をより高めることができ、安全性をより向上させることができる。
【0010】
更に、請求項3に係る電動オットマン装置は、請求項1に係る発明において、前記主リンクは、左右一対の側板部と、これら側板部をその前後方向の中央部を除く前後端部で連結する連結部と、前記一対の側板部の前後方向の中央部に夫々形成された屈曲許容部とで構成され、該屈曲許容部は一対の側板部の下端から上端側に形成された切欠で形成され、前記主リンクに前方からの許容荷重以上の荷重が作用した時に、前記主リンクの前端側が 床面側に屈曲するように設定されていることを特徴とする。
【0011】
この請求項3に係る発明においては、屈曲許容部は一対の側板部の下端から上端側に形成された切欠で形成され、前記主リンクに前方からの許容荷重以上の荷重が作用した時に、前記主リンクの前端側が床面側に屈曲するように設定されているので、切欠の前後方向の幅を調整することにより、屈曲量を調整することができ、オットマン本体の床面側の屈曲量を大きくとることができ、足の踵側の後方への移動量を大きく確保することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる電動オットマン装置を図面に基づいて説明する。
図1乃至図8は本発明に係わる電動オットマン装置の実施の形態を夫々示すもので、図1は本発明の一実施形態を示す概略斜視図、図2は図1の側面図であり、図中、1は車両の助手席のシートであって、シートクッション2とその後端側に例えば図示しないリクライニング機構によって傾斜可能なシートバック3と、シートクッション2の前端部に形成された収納凹部2a内に収納された収納位置と一点鎖線図示の足載せ位置との間に回動可能に配設されたオットマン4とを備えている。
【0013】
ここで、シートクッション2は、図3に示すように、その内部に配設されたクッションフレーム5が車体の床面に配設された左右一対の前後方向に延長するシートスライド機構6に高さ調整自在に支持されている。尚、符号2bはパッド材、2cは表皮材である。図3に示す如く、クッションフレーム5の前後位置には取付部5a,5bが形成されている。
【0014】
このシートスライド機構6は、車体に左右方向に所定間隔を保って配設された前後方向に延長する一対の固定案内レール6a,6bと、これら固定案内レール6a,6bによって前後方向にスライド自在に案内されるスライドレール6c,6dと、これらスライドレール6c,6dを固定案内レール6a,6bに対してスライドさせる電動モータ6eを有する駆動機構6fと、スライドレール6c,6dの前端側位置に形成された支持ブラケット6g,6hと、これら支持ブラケット6g,6hの上端に形成されたクッション支持ブラケット6j,6kと、スライドレール6c,6dの後端側位置に形成されたクッション支持ブラケット6m,6nと、支持ブラケット6g,6h間に橋架されたオットマン用取付メンバー6oとを備えている。
【0015】
ここで、オットマン用取付メンバー6oは、支持ブラケット6g,6hの上端前端側及び後端側に夫々橋架された支持パイプ6p,6qと、これら支持パイプ6p,6qの中央位置間に橋架された中央取付ブラケット6rと、この中央取付ブラケット6rの左右位置に平行に橋架された左右取付ブラケット6s,6tとで構成されている。
【0016】
そして、クッション支持ブラケット6j,6kにクッションフレーム5の前部取付部5aが支持され、クッション支持ブラケット6m,6nにクッションフレーム5の後部取付部5bが支持されていると共に、オットマン用取付メンバー6oにオットマン4が取付けられている。
【0017】
オットマン4は、図3に示すように、オットマン用取付メンバー6oの左右取付ブラケット6s,6tの下面側に夫々前下方に突出して固定された例えば水平面に対して30°程度傾斜する支持アーム8に第1のリンク機構9を介して展開自在に支持されたオットマン本体10とで構成されている。
【0018】
また、第1のリンク機構9は、左右の支持アーム8に夫々所定間隔を保って回動自在に枢支されたオットマン本体10が支持アーム8に対して略直交する状態で、先端が夫々内方に屈曲されてく字状に形成された回動リンク9Aと、クランク状に形成された回動リンク9Bを有し、これら回動リンク9A及び9Bの先端がオットマン本体10に配設された前端部を開放したコ字状の支持フレーム12の左右後端側に取付られた支持アーム13に回動自在に連結されている。
【0019】
ここで、回動リンク9A及び9Bの連結関係は、図4乃至図7に示すように、オットマン本体10がシートクッション2の収納凹部2a内に収納されている状態で、回動リンク9A及び9Bが近接して例えば水平面に対して30°程度傾斜する状態となり、支持アーム8に対する連結点間を結ぶ直線に対して支持アーム13に対する連結点間を結ぶ直線が交差する状態となり、且つ支持アーム8の連結点間距離に対して支持アーム13の連結点間距離が短く選定され、これによってオットマン本体10が水平線に対して略70°程度傾斜した状態に保持される。
【0020】
そして、オットマン本体10を収納位置から前方に展開させたときに、回動リンク9A及び9Bの反時計方向の回動によって両者間が徐々に離間することにより、オットマン本体10が徐々に傾斜角が緩やかとなって水平状態に近い状態に向かい、回動リンク9A及び9Bの基部が夫々支持アーム8と略直角となる状態で、オットマン本体10と支持アーム8とが略平行状態となる。
【0021】
更に、オットマン本体10は、前述したコ字状の支持フレーム12と、この支持フレーム12に摺動自在に案内された後端面を開放した箱状の摺動体としての摺動フレーム14と、この摺動フレーム14の前端面にワイヤフレーム15を介して取付けられた合成樹脂製フレーム16と、この合成樹脂製フレーム16を覆うパッド17と、このパッド17を覆うトリム材18とで構成されている。
【0022】
一方、前述したオットマン用取付メンバー6oの中央取付ブラケット6rに後ろ下がりに延長する断面逆U字状の支持ケース体21が配設され、このケース体21内に直線駆動機構22が配設されている。
【0023】
この直線駆動機構22は、ケース体21の後端側に枢着された、電動モータ23の回転駆動力を減速するギヤユニット24を有し、その前端から突出する出力回転軸25に前端がケース体21の前端部に回転自在に支持された二重ネジ軸26の他端が連結されている。この二重ネジ軸26に移動子としてのナット27が螺合されている。
【0024】
そして、ナット27には、オットマン本体10を可動させる第2のリンク機構28が連結されている。この第2のリンク機構28は、ナット27に垂直面内で回動自在に取付けられた前方に延長する主リンク29を有する。尚、符号25A,25Bはナット27のストッパーである。
【0025】
ここで、主リンク29は、図6及び図8に示すように、左右方向に所定間隔を保って平行に配設された左右側板部29a,29bとこれら左右側板部29a,29bの前後方向の前方側及び中央部で連結する連結板部29c,29dとで構成され、左右側板部29a,29bにはその前端部側位置に夫々外側に膨出する座屈部29e,29fが形成されている。
【0026】
前記座屈部29e,29fの後端側で左右側板部29a,29bの前後方向の略中央部に屈曲許容部としての切欠29g,29hが下端面から上端面側に向けて同一幅の逆U字状に形成されている。また屈曲許容部としての穴29i,29jが設けられている。
【0027】
ここで、座屈部29e,29fの夫々は、左右側板部29a,29bの前方側位置を外側に比較的長い長さで八字状に折り曲げて形成され、主リンク29に前方から許容荷重以上の衝撃荷重が伝達された時に、各座屈部29e,29fが夫々外側に膨出して容易に座屈することにより、主リンク29の軸方向長さが短くなるように設定されている。
【0028】
同様に、切欠29g,29h及び穴29i,29jの夫々も、その前後方向の幅及び切り込み長さが主リンク29に前方から許容荷重以上の衝撃荷重が伝達された時に、切欠29g,29h及び穴29i,29jが容易に変形が可能で、主リンク29の前端側が床面側に屈曲するように設定されている。尚、前記屈曲許容部としての切欠29g,29h及び穴29i,29jの間にはビード29kが形成され、切欠29g,29h及び穴29i,29jの位置で確実に座屈するようになされている。
【0029】
そして、主リンク29の先端部が、前述したオットマン本体10の摺動フレーム14における連結杆14bに回転自在に配設され且つオットマン本体10が収納位置にある状態で摺動フレーム14と平行となる回動リンク30の自由端に回動自在に連結され、また、主リンク29の座屈部29e,29fの外側位置に形成されたピン29mにオットマン本体10の支持フレーム12におけるやや後方側の下面に突出形成された支持ブラケット31が回動自在に連結されている。また主リンク29の後端部に形成された透孔29pに前記ナット27がスペーサー29rを介して取付けられる。
【0030】
ここで、直線駆動機構22、第1のリンク機構9及び第2のリンク機構28で展開機構が構成されている。
次に、前記実施の形態の動作を説明する。
今、図4に示すように、二重ネジ軸26の基部側にナット27が螺合しており、この状態で、主リンク29を介してオットマン本体10がシートクッション2の収納凹部2a内に収納されている状態で、回動リンク9A及び9Bが近接して例えば水平面に対して30°程度傾斜する状態となり、支持アーム8に対する連結点間を結ぶ直線に対して支持アーム13に対する連結点間を結ぶ直線が交差する状態となり、且つ支持アーム8の連結点間距離に対して支持アーム13の連結点間距離が短く選定され、これによってオットマン本体10が水平線に対して略70°程度傾斜した状態に保持される。
【0031】
この状態では、オットマン本体10の摺動フレーム14は、コ字状の支持フレーム12内の奥まで入り込んでおり、パッド17によって支持フレーム12が完全に覆われ、このパッド17の上端がシートクッション2の下面に当接しており、パッド17の上下方向の幅がシートクッション2の最低高さ未満となって、パッド17の下端が床面に対して離間している。
【0032】
この収納状態で、電動モータ23を例えば正転駆動することにより、ギヤユニット24の出力回転軸25を例えば時計方向に回転させて、二重ネジ軸26を時計方向に回転させると、これに応じてナット27が前方に移動される。
【0033】
このため、回動リンク9A及び9Bが反時計方向に回動することになり、これによって支持アーム12での回動リンク9A及び9Bの連結点を結ぶ直線の傾斜角が徐々に水平方向に向かい、これに従ってオットマン本体10も前方に押し出されながら徐々に水平状態に向かう。
【0034】
このオットマン本体10の傾斜角が徐々に水平方向に向かうことにより、主リンク29とオットマン本体10の支持ブラケット31とのなす角が徐々に大きくなることにより、回動リンク30を介して摺動フレーム14が前方に徐々に摺動されて、パッド17が前方に移動する。
【0035】
そして、図5に示すように、ナット27が二重ネジ軸26の前方端部側まで前進すると、その前進位置で前記ストッパー25Bと当接して停止する。電動モータ23の通電が停止されることにより、ギヤユニット24による二重ネジ軸26の回転が停止され、オットマン4の前方への展開が停止されて、所定の足載せ位置に停止される。
【0036】
このとき、図5に示すように、オットマン本体10のパッド17が前方に大きく突出して、このパッド17及びトリム材18で着座者のふくらはぎを支持することができ、着座者がリラックス姿勢をとることができる。
【0037】
この足載せ位置から収納位置に復帰させるには、電動モータ23を逆転駆動して、ギヤユニット24の出力回転軸25を反時計方向に回転させることにより、ナット27が後退し、このナット27に連結されている主リンク29が後退することにより、オットマン本体10が図5の足載せ位置から徐々に傾斜角が大きくなりながら後方に移動すると共に、摺動フレーム14が支持フレーム12内に徐々に挿入されることにより、パッド17が支持フレーム12を覆うように移動する。
【0038】
その後、ナット27が、図4に示す収納位置に達すると、前記ストッパー25Aと当接して停止する。電動モータ23に対する通電が停止されて、その回転が停止され、これに応じてギヤユニット24の出力回転軸25の回転が停止されることにより、二重ネジ軸26の回転も停止してナット27の後退が停止され、パッド17で支持フレーム12を完全に覆う状態でオットマン4がシートクッション2の収納凹部2a内に収納された収納位置で停止される。
【0039】
ところで、オットマン4が所定の足載せ位置に展開している状態で、車両前方での衝突発生時に、インストルメントパネルが後方に移動することにより、オットマン本体10の前端部に衝接した場合には、そのオットマン本体10が後方に移動されることにより、これに回動リンク30及び支持ブラケット31を介して連結されている主リンク29も後方に移動される。
【0040】
この時、主リンク29の左右側板部29a,29bの前端側位置には、外側に膨出する座屈部29e,29fが形成されているので、これら座屈部29e,29fが外側に突出することにより、主リンク29の軸方向長さが短くなり、これに応じてオットマン本体10が後方に移動して、車体全体としての衝撃吸収特性を向上させることができる。
【0041】
これと同時に主リンク29の左右側板部29a,29bの座屈部29e,29fの後方側に屈曲許容部となる切欠29g,29h及び穴29i,29jが形成されているので、この切欠29g,29h及び穴29i,29jが容易に変形し、また切欠29g,29h及び穴29i,29jの幅が狭くなり、その前端側の左右側板部29a,29bが床面側に屈曲することにより、オットマン本体10が切欠29g,29h及び穴29i,29jの位置を中心として反時計方向に回動することになり、着座者の踵側が後方に移動することになり、この分でも衝撃吸収力を得ることができる。
【0042】
更に、オットマン本体10が収納凹部2a内に収納されている状態でも、オットマン本体10に前方から衝撃力が伝達されると、座屈部29e,29fによって主リンク29の長さが短くなることにより、オットマン本体10の後方側への移動を許容し、且つ切欠29g,29h及び穴29i,29jでの変形及び屈曲により、着座者の踵側の移動量をより多くとることができ、確実な衝撃吸収を行うことができる。
【0043】
このように、前記実施の形態によると、二重ネジ軸26を回転させてナット27を進退させることにより、オットマン本体10の前方への展開と摺動フレーム14の前方への摺動との双方を行うことができ、簡易なリンク機構でオットマン4の回動と前方移動とを同時に行うことができる。
【0044】
しかも、オットマン4は収納位置でシートクッション2に形成した収納凹部2a内に収納されることにより、着座者の足元の自由空間が狭くなることを防止することができる。
【0045】
また、オットマン本体10を展開させる展開機構がシートスライド機構6に形成されたオットマン用取付メンバー6oに支持されており、シートクッション2とは独立して支持されているので、オットマン4をユニット化することができ、組み付けを容易に行うことができると共に、シートクッション2のトリム処理を容易に行うことができ、更に異なる車種であっても容易に適用することができ、部品の共通化を図ることができる。
【0046】
更に、オットマン本体10が一対の回動リンク9A及び9Bを有する第1のリンク機構9によって支持されているので、オットマン本体10が収納位置から前方に展開される時に、摺動フレーム14を前方に押し出されながら傾斜角を徐々に小さくするので、オットマン本体10を一点で回動自在に支持する場合に比較して前方への突出量を大きくとることができる。
【0047】
更にまた、第2のリンク機構28の主リンク29に座屈部29e,29f及び屈曲許容部としての切欠29g,29hが形成されているので、車両前方での衝突時に座屈部29e,29fが外側に座屈することにより、主リンク26の軸方向長さが短くなると共に、前端側が切欠29g,29hを中心として反時計方向に回動して、床面側に移動することにより、オットマン本体10が後方に移動可能となるので、インストルメントパネルの後方への移動を許容して、衝撃吸収特性を格段に向上させることができる。
【0048】
尚、前記実施の形態においては、回動リンク9Aをく字状に、回動リンク9Bをクランク状に形成されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、平行リンクを構成していれば任意の形状に形成することができる。
【0049】
また、前記実施の形態においては、摺動フレーム14に足載せクッション部となるパッド17を取付けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、支持フレーム12にも足載せクッション部を形成するようにしてもよい。
【0050】
更に、前記実施の形態においては、直線移動機構として二重ネジ軸26を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、一重ネジ軸または三重ネジ軸を適用することもでき、更にはネジ軸に代えてボールネジを適用することもできる。
【0051】
更にまた、前記実施の形態においては、主リンク29の座屈部29e,29fが比較的長い八字状折り曲げ部で構成されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図9に示すように、逆U字状に弯曲させて外側に膨出させるようにしても、前方から衝撃荷重が伝達された時に、主リンク29が短くなり、前記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。尚、前述せる実施の形態で示した構成と対応する部分には同一符号を付している。
【0052】
尚更に前記実施の形態においては、主リンク26の座屈部26e,26fを外側への折り曲げ部として形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、左右側板部26a,26bの中央部における内側に所定長さの凹部を設けて薄肉部を形成し、これを座屈部とすることもできる。
【0053】
また、前記実施の形態においては、主リンク29の切欠29g,29hを左右側面板部29a,29bの下端から同一幅の逆U字状に形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図に示すように、下端側から上端側に行くに従い幅狭となる逆V字状に形成するようにしてもよく、要は前方から衝撃荷重が伝達された時に、主リンク29の前端側が床面側に屈曲するようにすれよく、任意の形状とすることができると共に、切欠に限らず、前方からの衝撃荷重によって潰れる薄肉部としてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る電動オットマン装置によれば、オットマン本体が収納位置で、シートクッションの前端側に設けた収納凹部に確実に収納することができ、着座者の足元空間を広く確保することが可能となり、この状態から第1のリンク機構でオットマン本体を足載せ位置に案内すると共に、第2のリンク機構でオットマン本体を展開させることができ、広い足載せ幅を確保することができる。しかも、第2のリンク機構によってオットマン本体の前方への展開と摺動体の前方への摺動との双方を同時に行うことができ構成を簡略化することができると共に、主リンクに屈曲許容部が形成されているので、オットマン本体の床面側の屈曲量を大きくとることができ、足の踵側の後方への移動量を大きく確保することができ、衝撃吸収力を向上させることができるという効果が得られる。
【0055】
また、請求項2に係る電動オットマン装置によれば、主リンクの支持ブラケット連結位置の左右側板部に夫々幅方向外側に膨出する座屈部が形成され、前記主リンクに前方からの許容荷重以上の荷重が作用した時に幅方向外側に座屈し、主リンクの軸方向長さが短くなるように設定されているので、車両の前方側での衝突発生時にオットマン本体に許容以上の衝撃力が伝達された時に、座屈部が外側に座し、主リンクの軸方向長さが短くなり、オットマン本体全体を後方側に移動させることが可能となり、衝撃吸収特性をより高めることができ、安全性をより向上させることができるという効果が得られる。
【0056】
更に、請求項3に係る電動オットマン装置によれば、屈曲許容部は一対の側板部の下端から上端側に形成された切欠で形成され、前記主リンクに前方からの許容荷重以上の荷重が作用した時に、前記主リンクの前端側が床面側に屈曲するように設定されているので、切欠の前後方向の幅を調整することにより、屈曲量を調整することができ、オットマン本体の床面側の屈曲量を大きくとることができ、足の踵側の後方への移動量を大きく確保することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電動オットマン装置の実施の形態の概略構成を示す斜視図。
【図2】 図1の右側面図。
【図3】 図1のフレーム構成を示す分解斜視図。
【図4】 本発明に係る電動オットマン装置におけるオットマンが収納位置にある状態の断面図。
【図5】 本発明に係る電動オットマン装置におけるオットマンが足載せ位置にある状態の断面図。
【図6】 本発明に係る電動オットマン装置の実施の形態の要部を示す斜視図。
【図7】 本発明に係る電動オットマン装置の回動リンクと支持アーム及び支持フレームの分解斜視図。
【図8】 本発明に係る電動オットマン装置の主リンクの実施の形態を示す斜視図。
【図9】 本発明に係る電動オットマン装置の主リンクの他の実施の形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 シート
2 シートクッション
3 シートバック
4 オットマン
5 クッションフレーム
6 シートスライド機構
6o オットマン用取付用メンバー
8 支持アーム
9 第1のリンク機構
9A 回動リンク
9B 回動リンク
10 オットマン本体
12 支持フレーム
14 摺動フレーム
22 直線駆動機構
23 電動モータ
24 ギヤユニット
25A ストッパー
25B ストッパー
26 二重ネジ軸
27 ナット
28 第2のリンク機構
29 主リンク
29a 左側面板部
29b 右側面板部
29e 屈曲部
29f 屈曲部
29g 切欠(屈曲許容部)
29h 切欠(屈曲許容部)
29i 穴
29j 穴
29k ビード
29m ピン
29p 透孔
29r スペーサー
30 回動リンク
31 支持ブラケット

Claims (3)

  1. シートクッションの前部にオットマンを展開可能に連結し、該オットマンを電動駆動機構によって足載せ位置及び収納位置間で展開させるようにした電動オットマン装置において、前記シートクッションの前部に形成された収納凹部に収納された収納位置から足載せ位置に展開されるオットマン本体と、電動モータによって車両前後方向に移動する移動子を有する直線移動機構と、前記オットマン本体を収納位置から足載せ位置に展開させる第1のリンク機構と、前記直線移動機構の移動子に連結されて前記オットマン本体を収納位置から足載せ位置側に展開させる第2のリンク機構とを備え、前記第2のリンク機構は一端が前記直線移動機構の移動子に回動自在に連結された主リンクと、該主リンクの先端と前記オットマン本体に摺動自在に配設された摺動体との間に回動自在に枢支された回動リンクと、一端がオットマン本体に固定され、当該オットマン本体に沿って延長する他端が前記主リンクの回動リンクより移動子側に回動自在に連結された支持ブラケットとで構成され、前記主リンクの支持ブラケット連結位置より移動子側に屈曲許容部が形成されていることを特徴とする電動オットマン装置。
  2. 前記主リンクの支持ブラケット連結位置の左右側板部に夫々幅方向外側に膨出する座屈部が形成され、前記主リンクに前方からの許容荷重以上の荷重が作用した時に幅方向外側に座屈し、主リンクの軸方向長さが短くなるように設定されていることを特徴とする請求項1記載の電動オットマン装置。
  3. 前記主リンクは、左右一対の側板部と、これら側板部をその前後方向の中央部を除く前後端部で連結する連結部と、前記一対の側板部の前後方向の中央部に夫々形成された屈曲許容部とで構成され、該屈曲許容部は一対の側板部の下端から上端側に形成された切欠で形成され、前記主リンクに前方からの許容荷重以上の荷重が作用した時に、前記主リンクの前端側が床面側に屈曲するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電動オットマン装置。
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