JP3721119B2 - 温度センサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、温度センサに関するもので、特にトリミング機能付きのディジタル式温度センサにおいて、温度検出用トランジスタの製造バラツキが検出精度に与える悪影響を解消するための技術に係る。
【0002】
【従来の技術】
温度センサは、家電機器や医療機器等多くの分野において広く用いられており、近年では携帯電話等の移動体通信機器にも使用されるようになってきている。これらの温度センサは多種多様であり、それぞれの分野に必要とされる性能を十分に備えていることが重要である。
【0003】
従来の温度センサについて図10を用いて説明する。図10はディジタル式温度センサの構成を示すブロック図である。
【0004】
図示するように、温度センサ100はpMOSトランジスタ110、pnp型バイポーラトランジスタ120、A/D変換器130及び加算器140を有している。トランジスタ110は、トランジスタ120に電流IFを供給する電流源として機能する。トランジスタ120は、ベースとエミッタが共通接続されることでダイオードとして機能する。そして、電流IFと周囲温度に応じた温度電圧VFを出力する。A/D変換器130は、温度電圧VFをA/D変換してnビットのディジタルデータを出力する。加算器140は、A/D変換器130の出力するディジタルデータと、同じくnビットのディジタルデータであるオフセット値とを加算し、加算結果を検出温度データとして外部へ出力する。
【0005】
このように、図示する温度センサではトランジスタ120で発生する電圧VFが温度によって変化することを利用して温度センスを行っている。なお、オフセット値とはトランジスタ120の特性を補正するためのデータである。このオフセット値を用いたトランジスタ120の特性補正について図11を用いて説明する。図11は温度と温度電圧VFとの関係を示すグラフである。
【0006】
トランジスタ120は、各温度において予め設定された温度電圧VFを発生するように設計・製造される。それが図11における“設定特性”が示すグラフであったとする。しかし、トランジスタ120の製造バラツキ等の影響により、温度電圧VFの温度依存性が当初の設定と異なる場合がある。これが、図11における“実際の特性”が示すグラフである。従って、このような場合には実際の値が設定値からずれている分を補正する必要がある(これをトリミング(trimming)と呼ぶ)。
【0007】
トリミングは次のようにして行われる。例えば図11の例では、ある一点の温度T1おける実際の温度電圧VFと設定温度電圧との差を観測する。更に、この値をディジタルデータに変換して、温度センサ内のメモリにオフセット値として記憶させておく。そして、実際の温度センサの使用時にはA/D変換器130が出力するディジタルデータに上記オフセット値を加算して、その結果を検出温度データとする。
【0008】
このように、実際の測定値に予め用意しておいたオフセット値を加算することで、トランジスタ120の特性バラツキを補正し、正確な温度センスが実現できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の温度センサのトリミング機能では、補正能力が十分でないという問題があった。従来の方法では、ある一点の温度(温度T1)における設定温度電圧と実際の温度電圧とを比較し、その差をオフセット値としている。そして、実際の温度電圧VFにオフセット値を加算することで補正を行っている。換言すれば、“トリミング”とは、図11における温度電圧VFの実際の温度特性を平行移動させて、設定特性に重ねることである。従って、両者の特性の傾きが異なる場合には、両者は温度T1以外の温度範囲では一致しない。すなわち、図11に示すように、設定特性と補正後の特性とを比較すると、温度T1でのみ温度電圧VFは一致するが、その他の温度(T2、T3)では全く一致しない。
【0010】
このように、従来の温度センサであると、オフセット値を検出値に加算することでトリミングを行っており、実際の温度電圧VFそのものの補正を行っていなかった。従って、温度依存性の傾きが設定特性と異なる場合には補正が十分には行われず、その結果、温度の検出精度が悪化するという問題があった。
【0011】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、温度検出の検出精度を向上できる温度センサを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る温度センサは、周囲温度と電流とに応じた第1温度電圧を発生する温度検出手段と、所定の周囲温度について予め設定された第2温度電圧をディジタル値で保持する設定値格納手段と、前記温度検出手段に前記電流を供給する電流供給手段とを具備し、前記電流供給手段は、前記第2温度電圧と、前記所定の周囲温度において前記温度検出手段で発生する前記第1温度電圧とが等しくなるように、前記電流を制御することを特徴としている。
【0013】
更にこの発明に係る温度センサは、トリミング動作モードと通常動作モードとを有する温度センサであって、電流を供給する電流供給手段と、前記電流供給手段の供給する前記電流及び周囲温度に応じた第1温度電圧を発生する温度検出手段と、所定の周囲温度について予め設定された第2温度電圧をディジタル値で保持する設定値格納手段と、前記トリミング動作モードにおいては、前記第2温度電圧と、前記所定の周囲温度において前記温度検出手段が発生する前記第1温度電圧とを比較して、前記第1、第2温度電圧を等しくするように前記電流供給手段を制御するディジタル値の制御信号を生成する比較変換手段と、前記トリミング動作モードにおいては、前記第1、第2温度電圧を等しくする前記制御信号を格納する調整値格納手段とを具備することを特徴としている。
またこの発明に係る温度センサの調整方法は、所定の温度に対応するディジタル値の第1温度電圧を第1格納回路に格納するステップと、電流供給回路が所定の電流を供給するためのディジタル値の制御信号を設定するステップと、周囲温度と前記電流とに基づいて、前記周囲温度を第2温度電圧に変換するステップと、前記第1、第2温度電圧が等しくなるよう前記電流を制御するステップと、前記第1、第2温度電圧が等しくなる前記電流を前記電流供給回路に供給させる前記制御信号を、第2格納回路に格納するステップとを具備することを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0016】
この発明の一実施形態に係る温度センサについて図1を用いて説明する。図1はトリミング機能を有する温度センサのブロック図である。
【0017】
図示するように、温度センサ10は電流供給部20、温度検出部30、設定値格納部40、比較変換部50及び調整値格納部60を有している。
【0018】
電流供給部20は、複数の電流源21、21、…、及び電流源21を制御するスイッチ22、22、…を有しており、出力ノードN1に電流IFを供給する。
【0019】
温度検出部30は、例えばノードN1にアノードが接続され、接地電位にカソードが接続されたダイオード31である。そして、電流IFと周囲温度Tに応じた温度電圧VF(第1温度電圧)を発生する。
【0020】
設定値格納部40は、所定の温度における、予め設定された設定温度電圧(第2温度電圧)を格納する、例えば不揮発性半導体メモリである。
【0021】
比較変換部50は、通常動作時において、過去の温度データと現在の温度電圧VFとを比較し、その比較結果に応じたデータを検出温度データ(現在温度)として出力する。またトリミング時には、設定値格納部40に格納されている設定温度電圧と温度電圧VFとを比較する。そして、この比較結果に応じて、設定温度電圧と温度電圧VFとが等しくなるように、電流供給部20が供給する電流IFを制御する。
【0022】
調整値格納部60は、トリミング時において設定温度電圧と温度電圧VFとが等しくなる上記制御信号情報(調整値)を格納する、例えば不揮発性半導体メモリである。
【0023】
次に、上記構成の温度センサのトリミング動作について図1、図2を用いて説明する。図2は温度と温度電圧VFとの関係を示すグラフである。図示するように、ダイオード31で実際に発生する温度電圧VFの温度特性(図中の“実際の特性”が示すグラフ)が、予め設定された温度特性(図中の“設定特性”が示すグラフ)と異なっていたとする。なお、以下では、温度検出部30で実際に検出される温度電圧を温度電圧VF(real)、予め設定された理想的な温度電圧をVF(ideal)と表記する。
【0024】
まず、設定値格納部40に所定の温度T1における設定温度電圧VF(ideal)の値を保持させる。これはある一点の温度における温度電圧VF(ideal)のみで良い。次に比較変換部50は、温度T1においてダイオード31で実際に検出される温度電圧VF(real)と、設定値格納部40に格納されている設定電圧VF(ideal)とを比較し、その比較結果に応じて電流供給部20に制御命令を送出する。この制御命令によって、電流供給部20は、ダイオード31で発生する温度電圧VF(real)が設定温度電圧VF(ideal)と等しくなるよう、供給電流IFの値をコントロールする。そして、調整値格納部60は、VF(real)=VF(ideal)となる制御命令を格納する。すなわち、調整値格納部60は、VF(real)=VF(ideal)となるような電流IFを生成する電流供給部20の動作条件を記憶する。
【0025】
このように、トリミング動作においては、電流IFを制御することによって所定の温度T1における実際の温度電圧VF(real)自体を設定温度電圧VF(ideal)に等しくなるような補正を行う。
【0026】
次に、通常動作時について説明する。通常動作時においては、電流供給部20はトリミング動作時に調整値格納部60に格納された制御命令に応じた電流IFを温度検出部30へ供給する。温度検出部30のダイオード31では、その電流IFと周囲温度に応じた温度電圧VF(real)を出力する。比較変換部50では、この温度電圧VF(real)と、直前の時刻における比較変換部50の出力とを比較し、その比較結果を検出温度データとして外部へ出力する。
【0027】
上記のような温度センサによれば、電流IFの値を制御することによって、所定の温度における温度電圧VF(real)そのものを補正し、設定温度電圧VF(ideal)に等しくなるようにしている。このように電流IFを制御してトリミングを行うことにより、図2に示すように補正対象となった温度T1における温度電圧VFのみならず、その温度特性の傾きの補正も同時に行われる。従って、温度センサの検出精度を向上できる。
【0028】
上記温度センサの具体的な構成及び動作について、図3を用いて説明する。図3は、図1に示す構成を具体化した、トリミング機能付きのディジタル式温度センサのブロック図である。
【0029】
図示するように、電流供給部20は電流源回路23及びスイッチ24を備えている。電流源回路23は、pMOSトランジスタ25及びpMOSトランジスタ26−1〜26−nを有している。pMOSトランジスタ25は、ソースが電源電位に接続され、ゲートが接地電位に接続されており、常時オン状態とされている。n個のpMOSトランジスタ26−1〜26−nは、ソースが電源電位に接続され、ゲートがnビットのディジタル信号を伝送する信号線L1に接続され、各ゲートに信号線L1を伝送するディジタル信号の各ビットに応じた信号が入力される。そして、pMOSトランジスタ25、26−1〜26−nのドレインは共通接続され、この共通ノードから電流IFが出力される。スイッチ24は、信号線L1と、比較変換部50または調整値格納部60の出力との接続をスイッチングする。すなわち、トランジスタ25によって最小限の電流IFが供給され、それに対する重み付けがトランジスタ26−1〜26−nによって行われる。
【0030】
温度検出部30のダイオード31は、例えばベース及びコレクタが接地電位に接続され、エミッタが電流供給部20の出力ノードに接続されたpnp型のバイポーラトランジスタ32である。このトランジスタ32のエミッタ・コレクタ間電圧が、電流IF及び周囲温度によって変動する温度電圧VF(real)となり、トランジスタ32のエミッタと電流供給部20の出力ノードとの接続ノードN1から取り出される。
【0031】
設定値格納部40は、所定の温度T1における設定温度電圧VF(ideal)の値を、nビットのディジタルデータ(設定値)として格納している。
【0032】
比較変換部50は、比較器51、D/A変換器52、検出温度変換部53及びスイッチ54を有しており、周知の逐次比較型A/D変換回路である。比較器51は、ノードN1で検出される温度電圧VF(real)と、D/A変換器52が出力するアナログデータとを比較する。検出温度変換部53は比較器51での比較結果に応じたnビットのディジタルデータを出力する。検出温度変換部における処理の詳細な説明は後述する。この検出温度変換部53が、通常動作時には検出温度をnビットのディジタルデータとして出力する。D/A変換器52は、設定値格納部50または検出温度変換部53が出力するディジタルデータをアナログデータに変換する。またスイッチ54は、D/A変換器52への入力と、検出温度変換部53または設定値格納部40の出力との接続をスイッチングする。
【0033】
調整値格納部60は、トリミング時に検出温度変換部53が出力するnビットデジタルデータを格納する。
【0034】
次に、上記構成を有する温度センサの動作について説明する。まず、トリミング時の動作について説明する。トリミング動作は、比較変換部50の基準電圧を設定値格納部40に格納された設定値とし、2分法を用いて電流値IFを調整することにより、トランジスタ32の出力する温度電圧VF(real)を設定電圧VF(ideal)に等しくすることで行われる。この2分法を用いた電流IFの調整について、図3及び図4を用いて説明する。図4は2分法について説明するためのもので、比較回数とオントランジスタ数及び温度電圧VFとの関係を示す図である。
【0035】
まず設定値格納部40に、所定の温度T1における設定温度電圧VF(ideal)に相当するnビットのディジタルデータ(設定値)が格納される。また、電流供給部20では、デフォルトとしてn個のpMOSトランジスタ26−1〜26−nの内の半分(n/2個)がオン状態とされる。そして、トリミングを行うにあたって、ノードL1はスイッチ24によって検出温度変換部53の出力ノードに接続され、D/A変換器52の入力ノードはスイッチ54によって設定値格納部40の出力ノードに接続される。その上で、周囲温度が温度T1に設定される。
【0036】
D/A変換器52は、設定値格納部40に格納されている設定値のD/A変換を行う。このD/A変換によって得られた設定温度電圧VF(ideal)は、比較器51の一方の入力端子に入力される。また、ノードN1に現れる実際の温度電圧VF(real)が比較器の他方の入力端子に入力される。なお、上記のように電流源回路23におけるn個のpMOSトランジスタ26−1〜26−nの内の半分がオン状態の場合にノードN1に現れる実際の温度電圧VF(real)を、VF(real1)とする。そして、比較器51は両者を比較する。この時、設定温度電圧VF(ideal)と実際の温度電圧VF(real1)との関係が、図4に示すようにVF(real1)<VF(ideal)であったとする。すると、検出温度変換部53はこの比較結果に基づいて更にn/4個のpMOSトランジスタをオン状態にして、全体として3n/4個のpMOSトランジスタをオン状態にする。その結果、電流IFは増大し、トランジスタ32で発生する温度電圧VF(real)も増大する。この時にノードN1に現れる温度電圧をVF(real2)とする。そして、比較器51によって両者の比較が行われるが、その比較結果はVF(real2)>VF(ideal)であったとする。すると、検出温度変換部53は、オン状態とされている3n/4個のトランジスタの内、n/8個をオフ状態として、全体として5n/8個のトランジスタをオン状態にする。これにより電流IFは減少し、トランジスタ32で発生する温度電圧VF(real)も減少する。引き続き、比較器はこの状態においてノードN1に現れる温度電圧と設定温度電圧とを比較し、一致しなければ、n/16個のトランジスタを追加、または削減して、ノードN1に現れる温度電圧と設定温度電圧とを比較する。この処理を、実際の温度電圧VF(real)=設定温度電圧VF(ideal)となるまで繰り返す。
【0037】
以上のように、2分法によって、オン状態とすべきトランジスタの個数をn/2個づつ増減しながら、実際の温度電圧VF(real)と設定温度電圧VF(ideal)との比較を逐次行い、実際の温度電圧VF(real)を設定温度電圧VF(ideal)に近づけていく。そして、VF(real)=VF(ideal)を満たすのに必要なpMOSトランジスタ26−1〜26−nの個数に相当する制御信号(調整値)が、書き込み信号に基づいて調整値格納部60に格納される。
【0038】
次に通常動作時について説明する。通常動作時においては、ノードL1はスイッチ24によって調整値格納部60の出力ノードに接続され、D/A変換器52の入力ノードはスイッチ54によって検出温度変換部53の出力ノードに接続される。
【0039】
電流源回路23内に含まれるn個のpMOSトランジスタ26−1〜26−nは、上記トリミング時に調整値格納部60に格納された調整値によって指定されたトランジスタのみがオン状態とされることにより、電流IFが制御される。これにより、トランジスタ32で発生する温度電圧VF(real)は、設定温度電圧VF(ideal)に等しくなる。
【0040】
その上で、比較変換部50は、温度電圧VF(real)をA/D変換して得たnビットのディジタルデータを検出温度データとして出力する。通常動作時において比較変換部50で行われる処理は基本的にはトリミング時と同様であるが、比較器51において基準となる電圧は、ノードN1で検出される補正済みの温度電圧VF(real)である。この電圧VF(real)を基準とした2分法によって、検出温度変換部53で得られるnビットディジタルデータを、温度電圧VF(real)に相当する値に一致させる。
【0041】
次に、上記温度センサの動作をより具体的に説明する。図5はトリミング時における温度センサの実質的な構成を示すブロック図であり、簡単化のために、n=8(pMOSトランジスタ26−1〜26−nの数)の場合を示している。また、当該温度センサにおいて予め設定された設定温度電圧VF(ideal)、周囲温度、及びディジタルデータの関係を図6に示す。すなわち、設定温度電圧は0.00Vから8.00Vまでの範囲で変動し、それに対応する周囲温度は105℃から−65℃、各温度に対応するディジタルデータは(00000000)から(11111111)である。例として、周囲温度25℃でトリミングを行う場合について以下説明する。
【0042】
まず図6に示すように、周囲温度25℃に対応するディジタルデータは(10000000)であり、この8ビットディジタルデータが設定値格納部40に設定値として格納される。
【0043】
また、電流供給部20を制御する制御信号として、(11110000)が検出温度変換部53に格納される。これは、トリミングを行うにあたってのデフォルト値であって、各ビットは、上位ビットから順次トランジスタ26−1〜26−8の制御命令に相当し、“1”でオン状態、“0”でオフ状態とするものである。従って、データ(11110000)の意味するところは、8個のpMOSトランジスタ26−1〜26−8の内の半分、すなわち4つのトランジスタ26−1〜26−4をオン状態とし、トランジスタ26−5〜26−8をオフ状態にするということである。
【0044】
更に、周囲温度が25℃に設定されると共に、スイッチ24によってノードL1は検出温度変換部53の出力ノードに接続され、スイッチ54によってD/A変換器52の入力ノードは設定値格納部40の出力ノードに接続される。
【0045】
設定値格納部40内の設定値(10000000)は、D/A変換器52においてアナログデータに変換される。このA/D変換は、当然ながら図6に示す関係を満たすようにして行われる。すなわち、設定値(10000000)は4Vに変換されて、比較器51の正転入力端子に入力される。他方、比較器51の反転入力端子には、ノードN1に現れる温度電圧VF(real)が入力される。ここで、周囲温度25℃における実際の温度電圧VF(real)が設定温度電圧VF(ideal)=4Vと異なり3.5Vであったと仮定する。
【0046】
すると、比較変換部50は上記説明した2分法に基づいて、温度電圧VF(real)を設定温度電圧VF(ideal)に等しくなるよう処理を始める。図7は、本処理の流れを示すものであり、比較器での比較回数とオン状態のトランジスタの個数及び電圧VFとの関係を示す特性図である。図示するように、電流供給部20の供給する電流IFがデフォルト(4個のトランジスタ26−1〜26−4がオン状態)である場合には、VF(real)<VF(ideal)である(比較回数=1)から、オン状態のトランジスタ数を増やして電流IFを上昇させる必要がある。従って、検出温度変換部53は全pMOSトランジスタ数の1/4に相当する数(2個)のトランジスタを更にオン状態とし、全体として6個のトランジスタ26−1〜26−6をオン状態として、温度電圧VF(real)を上昇させる。すなわち制御信号(11111100)を発生する。
【0047】
6個のトランジスタ26−1〜26−6をオン状態とすることにより電流IFが増加し、温度電圧VF(real)は上昇する。その結果、温度電圧VF(real)は設定温度電圧(ideal)=4Vを超えて4.5Vであったとする(比較回数=2)。とすれば、次は電流IFを小さくする必要があるから、検出温度変換部53は、全トランジスタ数の1/8に相当する数(1個)のトランジスタをオフ状態とし、全体として5個のトランジスタ26−1〜26−5をオン状態として、温度電圧VF(real)を低減させる。すなわち制御信号(11111000)を発生する。その結果、温度電圧(real)も下降し、温度電圧VF(real)=4Vとなり、設定温度電圧VF(ideal)に一致する。そして、温度電圧VF(real)=設定温度電圧VF(ideal)とする制御信号(11111000)が、書き込み信号に基づいて調整値格納部60に調整値として保持される。
以上のようにしてトリミング動作が完了する。
【0048】
次に、通常動作について図6及び図8を用いて説明する。図8は通常動作時における温度センサの実質的な構成を示すブロック図である。例として、周囲温度が25℃から40℃に変化した場合の動作について以下説明する。
【0049】
まず、ノードL1はスイッチ24によって調整値格納部60の出力ノードに接続され、D/A変換器52の入力ノードはスイッチ54によって検出温度変換部53の出力ノードに接続されている。そして、調整値格納部60には、上記トリミング時に得た調整値(11111000)が格納されている。従って、電流源回路23内の8個のpMOSトランジスタ26−1〜26−8のうち、5個のpMOSトランジスタ26−1〜26−5がオン状態、3個のpMOSトランジスタ26−6〜26−8がオフ状態とされることで、トランジスタ32の出力する温度電圧VF(real)は設定温度電圧VF(ideal)に補正されている。
【0050】
また、検出温度変換部53には、周囲温度25℃時のディジタルデータ(10000000)が格納されており、このデータがD/A変換器52で4Vに変換されて、比較器51の正転入力端子に入力されている。更に、比較器51の反転入力端子には、ノードN1に現れる温度電圧VF(real)=4V(25℃時の設定電圧)が入力されている。
【0051】
このような状態で、周囲温度が25℃から40℃に変化したとする。それに伴って、ノードN1に現れる温度電圧VF(real)が、4Vから3.25Vに減少する。
【0052】
すると、比較変換部50は上記説明した2分法に基づいて、温度電圧VF(real)を基準にして、検出温度変換部53が出力する検出温度データがVF(real)に相当するディジタルデータとなるよう処理を始める。図9は、本処理の流れを示すものであり、比較器での比較回数と検出温度変換部53が出力するディジタル値の検出温度データに対応する電圧(D/A変換器52の出力V(dac))との関係を示す特性図である。
【0053】
まず、当初、検出温度変換部53が出力する検出温度データは25℃に対応する4V(V(dac))である。従って、実際の温度電圧VF(real)が3.25Vに低下したことにより、比較器51での比較結果はV(dac)>VF(real)である(比較回数=1)。通常動作時では、V(dac)をVF(real)に一致させるのであるから、V(dac)を小さくする必要がある。V(dac)の振幅幅Vp-pは、図6に示すように8Vであるから、この振幅幅の1/4に相当する電圧(2V)を低減することにより、V(dac)=2Vに設定する。そのために、検出温度変換部53では、V(dac)=2Vに対応するディジタルデータ(01000000)を発生する。
【0054】
次に、D/A変換器52は上記データ(01000000)をD/A変換して比較器51の正転入力端子に入力する。すると、比較器51での比較結果は、A/D変換器出力V(dac)=2V<温度電圧VF(real)=3.25Vである(比較回数=2)。従って、次はV(dac)を上昇させる必要がある。そこで検出温度変換部53は、V(dac)の振幅幅Vp-pの1/8に相当する電圧(1V)を上昇させたV(dac)=3Vに相当するディジタルデータ(01100000)を発生する。
【0055】
更に、D/A変換器52は上記データ(01100000)をD/A変換して比較器51の正転入力端子に入力する。すると、比較器51での比較結果は、依然としてA/D変換器出力V(dac)=3V<温度電圧VF(real)=3.25Vである(比較回数=3)。従って、更にV(dac)を上昇させる必要がある。そこで検出温度変換部53は、V(dac)の振幅幅Vp-pの1/16に相当する電圧(0.5V)を上昇させたV(dac)=3.5Vに相当するディジタルデータ(01110000)を発生する。
【0056】
そして、D/A変換器52は上記データ(01110000)をD/A変換して比較器51の正転入力端子に入力する。すると、比較器51での比較結果は、A/D変換器出力V(dac)=3.5V<温度電圧VF(real)=3.25Vである(比較回数=4)。従って、次はV(dac)を減少させる必要がある。そこで検出温度変換部53は、V(dac)の振幅幅Vp-pの1/32に相当する電圧(0.25V)を減少させたV(dac)=3.25Vに相当するディジタルデータ(01101000)を発生する。
【0057】
以上の結果、V(dac)=V(real)の関係が満たされ、現在温度40℃に対応するディジタルデータ(01101000)が検出温度変換部53より検出温度データとして出力される。
【0058】
上記のような構成及び動作を有する温度センサによれば、ダイオードに流れ込む電流の値を制御することによって、ダイオードにて検知される温度電圧そのものを設定温度電圧に等しくなるように補正している。従って、ある一点の温度における温度電圧を設定温度電圧に合わせるだけで、温度電圧の温度特性を全温度範囲で設定とほぼ完全に一致させることが出来る。その結果、温度センサの検出精度を向上できる。また、温度センサの動作制御はディジタル信号を用いて行うことが可能であるから、ディジタル機器への温度センサの組み込みが大変容易となる。加えて、調整値及び設定値をディジタルデータとして設定することが出来るため、トリミングの精度向上を図ることができる。
【0059】
なお、温度センサを構成する為の回路には多くの種類の構成があり、図示した回路構成に限られるものではない。すなわち、電流供給部20や温度検出部30の構成は、図示した構成に限られるものではないし、比較変換部50も逐次比較型のA/D変換回路として機能するものであれば足りる。また、トリミング時の電流源回路23の制御を、通常動作時と同様の処理で行っても良い。すなわち、上記実施形態では、電流源回路23を制御する調整値の各ビットが、個々のpMOSトランジスタの制御信号に相当する信号となっていた。しかし、nビットからなる調整値を1つの制御信号として取り扱ってもよい。具体的には、調整値が(00000000)の際に供給される電流IFに対して、調整値(00000001)の際には2・IF、(00000010)の際には3・IF、…調整値(11111111)の際には129・IFという電流量になるようにしておき、この電流量自体を1/2づつ増減させてトリミングを行っても良い。
【0060】
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、温度検出の検出精度を向上できる温度センサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る温度センサの構成を示すブロック図。
【図2】この発明の一実施形態に係る温度センサにおける温度と温度電圧との関係を示す特性図。
【図3】この発明の一実施形態に係る温度センサの構成を示すブロック図。
【図4】この発明の一実施形態に係る温度センサにおけるトリミング時の温度電圧の変化を示す特性図。
【図5】図3に示す温度センサのトリミング時における実質的構成を示すブロック図。
【図6】温度センサの電圧、温度、及びディジタルデータの関係を示す関係図。
【図7】図5に示す温度センサにおけるトリミング時の温度電圧の変化を示す特性図。
【図8】図3に示す温度センサの通常動作時における実質的構成を示すブロック図。
【図9】図8に示す温度センサにおける通常動作時に、D/A変換器から出力される電圧の変化を示す特性図。
【図10】従来の温度センサの構成を示すブロック図。
【図11】図10に示す温度センサにおける温度と温度電圧との関係を示す特性図。
【符号の説明】
10、100…温度センサ
20…電流供給部
21…電流源
22、24、54…スイッチ
23…電流源回路
25、26−1〜26−n、110…pMOSトランジスタ
30…温度検出部
31…ダイオード
32、120…pnp型バイポーラトランジスタ
40…設定値格納部
50…比較変換部
51…比較器
52…D/A変換器
53…検出温度変換部
60…調整値格納部
130…A/D変換器
140…加算器
Claims (12)
- トリミング動作モードと通常動作モードとを有する温度センサであって、
電流を供給する電流供給手段と、
前記電流供給手段の供給する前記電流及び周囲温度に応じた第1温度電圧を発生する温度検出手段と、
所定の周囲温度について予め設定された第2温度電圧をディジタル値で保持する設定値格納手段と、
前記トリミング動作モードにおいては、前記第2温度電圧と、前記所定の周囲温度において前記温度検出手段が発生する前記第1温度電圧とを比較して、前記第1、第2温度電圧を等しくするように前記電流供給手段を制御するディジタル値の制御信号を生成し、前記通常動作モードにおいては、前記第1温度電圧を基にディジタル値の検出温度データを生成する比較変換手段と、
前記トリミング動作モードにおいては、前記第1、第2温度電圧を等しくする前記制御信号を格納する調整値格納手段と
を具備し、前記電流供給手段は、前記通常動作モードにおいては、前記トリミングモードにおいて前記調整値格納手段に格納された前記制御信号に基づいた電流を前記温度検出手段に供給し、
前記比較変換手段は、前記通常動作モードにおいては前記第1温度電圧と前記検出温度データとを比較し、前記検出温度データに対応する電圧が前記第1温度電圧に一致するように前記検出温度データを制御する
ことを特徴とする温度センサ。 - 前記比較変換手段は前記通常動作モードにおいて、予め定められた前記第1温度電圧とそれに対応する前記検出温度データとの関係に基づいて、前記第1温度電圧と前記検出温度データとを一致させる
ことを特徴とする請求項1記載の温度センサ。 - 前記トリミング動作モードから前記通常動作モードに移行した直後において、前記比較変換手段は、前記設定値格納手段に保持された前記第2温度電圧のディジタル値を前記検出温度データの初期値として用いる
ことを特徴とする請求項1または2記載の温度センサ - 前記比較変換手段は、前記トリミング動作モードにおいて、前記第1温度電圧と前記第2温度電圧とを比較する比較器と、
前記トリミング動作モードにおいて、前記比較器における比較結果に基づいて、前記第1、第2温度電圧を等しくする前記電流を供給するように前記電流供給手段を制御する前記制御信号を生成する温度検出変換部と、
前記トリミング動作モードにおいて、前記設定値格納手段に保持されている前記第2温度電圧をアナログ値に変換して前記比較器へ入力するD/A変換器と
を備えることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の温度センサ。 - 前記比較変換手段は、前記通常動作モードにおいて、前記第1温度電圧と前記検出温度データに対応する電圧とを比較する比較器と、
前記通常動作モードにおいて、前記比較器における比較結果に基づいて、前記検出温度データを前記第1温度電圧に対応する値に変換する温度検出変換部と、
前記通常動作モードにおいて、前記温度検出変換部の出力する前記検出温度データを対応する電圧に変換して前記比較器へ入力するD/A変換器と
を備えることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の温度センサ。 - 前記比較変換手段は、前記トリミング動作モードにあっては前記第2温度電圧を基準値とする逐次比較型のA/D変換器である
ことを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載の温度センサ。 - 前記比較変換手段は、前記通常動作モードにあっては前記第1温度電圧を基準値とする逐次比較型のA/D変換器である
ことを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の温度センサ。 - 前記電流供給手段は複数のトランジスタを備え、オン状態にある該トランジスタの数によって供給する電流値を調整する
ことを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項記載の温度センサ。 - 前記電流供給手段は、複数のトランジスタを備え、前記通常動作モードにおいては、前記調整値格納手段に保持された前記制御信号に基づく数の前記トランジスタがオン状態とされることにより、前記第1、第2温度電圧が一致する電流を供給する
ことを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載の温度センサ。 - 前記電流供給手段は、前記トリミング動作モードにおいては、オン状態にある前記トランジスタの数を前記比較変換手段によって調整されることにより、前記第1、第2温度電圧が一致する電流を供給する
ことを特徴とする請求項8記載の温度センサ。 - 前記温度検出手段はダイオードである
ことを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項記載の温度センサ。 - 前記設定格納手段及び前記調整値格納手段は不揮発性の半導体メモリである
ことを特徴とする請求項1乃至11いずれか1項記載の温度センサ。
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