JP3720079B2 - Water treatment agent and method for producing the same - Google Patents

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばクーリングタワーや池、浄化水槽、或いは工場廃水の内部に存在させることにより、被処理水の水質を向上することができる水処理剤及びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、各種の工業分野で排出される工場廃水は、法的に廃水基準を越えるような濃厚成分を含むものについては、その工場内の或いは専門の業者が有する処理設備で処理された後、行政の水処理場で処理が行われて再利用が図られる。
行政の水処理場にしても、それ以前の水処理にしても、濾過フィルターを用いて物理的に汚損成分を除去する方法、凝集剤やその他の薬品を添加して汚損成分を沈降除去する方法、静置や遠心分離により汚損成分を沈殿除去する方法、有機物からなる汚損成分を分解性バクテリアで分解する方法、などが適宜に組み合わされて採られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の方法はそれぞれ以下のような問題を有するものである。濾過装置の濾過フィルターを用いる方法では汚損成分が集まって濾過フィルターを閉塞するため濾過フィルターの洗浄や取り替えを頻繁に行う必要がある。凝集剤やその他の薬品を添加する方法では、薬品はほとんど回収できないので使い捨てられることになり、コストが高いものとなる。静置法は、設備が極めて大規模になり、遠心分離法では、処理量が運転コストに見合うものではない。分解性バクテリアでは特定の汚損成分しか分解することができない。
一方、高層建築物の屋上に設置される給水槽には、多量の水が貯留されているが、常時一定量の水が循環しているわけではないので、雑菌や藻類の温床となり、鳥類の糞や植物の葉等が入り込み、汚損成分となり、家庭用の浄水機を通さなくては濁って不快な臭気を有する水が供給されることはよく認められる。
他方、池等にも多量の水が貯留されているが、雑菌や植物類が侵入してそれ自体が汚損成分となったり、溶存酸素を低下させたりするので、魚類等の生息が妨げられ、不快な臭気を発生させることがある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した従来の欠点に鑑み提案されたもので、水より比重が小さい粒状体の表面に、光触媒反応機能を有する二酸化チタン及び抗菌性を有するゼオライトを樹脂エマルジョンと混合したスラリーを付着させることによって光触媒反応機能を有する二酸化チタンと抗菌性を有するゼオライトとを組成の一部とする皮膜を形成したことを特徴とする水処理剤、及びその製造方法に関するものである。
【０００５】
上記本発明の水処理剤に用いる水より比重が小さい粒状体は、発泡スチロール等の有機物でも良いし、ガラスの独立発泡体、シリカゲル等の無機物の多孔質材料でも良い。また、その粒度は用途に応じて設定すればよく、特に限定するものではない。
【０００６】
また、光触媒反応機能を有する二酸化チタンは、従来顔料等の用途に用いられてきた数μｍ単位の二酸化チタンではなく、０．０１〜０．１μｍの超微粒子であり、既に広く且つ安定に市場に供給されている。この二酸化チタンは、紫外線を受けると電子（−）と正孔（＋）に分かれ、できた正孔が空気中の酸素を活性酸素（ＯＨラジカル）に変え、この活性酸素が難分解性といわれる多くの化学物質や有機物を水素と二酸化炭素に分解する。したがって、この超微粒子の二酸化チタンは、被処理水に浮遊、或いは溶解している汚損成分（有機物）を分解して水質を清浄化する機能を有する。尚、この二酸化チタンも水溶性ではなく、半永久的にその効果を維持する。
【０００７】
さらに、抗菌性を有するゼオライトは、一般細菌や藻類などに対して優れた抗菌力を有する銀（Ａｇ）イオンや銅（Ｃｕ）イオンをゼオライトの骨格構造内に取り込んだ（担持させた）ものであり、既に広く市場に供給されている。
尚、ゼオライトは周知のようにアルミニウム（Ａｌ）とケイ素（Ｓｉ）とが酸素（Ｏ）を介して網目のように結合し、結晶内に無数の細孔（１万分の２μｍ〜１千分の１μｍ）を有するため、所謂「分子ふるい」という機能を備え、物質の吸着分離性能に利用する試みも行われている。このように、この抗菌性ゼオライトは、抗菌効果を有することは勿論であるが、アンモニアやメルカプタン等の不快な臭気を吸着する脱臭機能や有害金属の除去機能をも備えている。また、構成成分のアルミニウムやケイ素の一部若しくは全部を他の元素に置き換えて合成した合成ゼオライトも既に市場に供給されているが、本発明には天然ゼオライトは勿論、上記の合成ゼオライトに抗菌性を有する金属イオンを担持させて用いても良い。
次に、抗菌力を有する金属イオンの担持方法の一例を示す。
まず、大量の水に硝酸銀（ＡｇＮＯ₃ ）を溶解し、天然ゼオライトを投入してゆっくり撹拌しながら６時間以上反応させる。その後、水でよく洗浄し、ゼオライトの表面の銀（Ａｇ）イオンを取り除き、乾燥して製品（この場合、銀イオンを担持したゼオライト）を得る。
上記の抗菌性を有するゼオライトの抗菌メカニズムはまだ完全に解明されていないのであるが、微生物細胞の呼吸系、電子伝達系等の基本代謝系の酵素阻害或いは細胞膜の物質移動阻害によって抗菌性を発現すると考えられ、藻類等に広範囲に抗菌効果を発揮する。しかもゼオライトに担持された金属イオンは水中に溶解（溶出）することがないので、半永久的にその抗菌効果が作用する。さらに、この抗菌性を有するゼオライトは、無毒性が高く、無機物であるから耐熱性も優れている。
【０００８】
上記の各成分を基本成分とする本発明の水処理剤は、以下のように製造することができる。
まず、前記の光触媒反応機能を有する二酸化チタン及び抗菌性を有するゼオライトを樹脂エマルジョンと均一に混合したスラリーを作製する。上記樹脂エマルジョンは、希釈水が水であるから火災の心配がなく（多くの引火性を有する有機溶剤と比較して）、低毒性で、有機溶剤の不快臭がなく、乾燥も速く、さらにその塗膜は耐アルカリ性及び水蒸気透過率が大きいという特徴を有するが、具体的には例えば酢酸ビニル系（エチレン−酢酸ビニル共重合系、或いは塩化ビニル−酢酸ビニル共重合系などの共重合系が好ましい）エマルジョン、スチレン−ブタジエン系エマルジョン、アクリル系エマルジョンなどから適宜に選択して用いることができる。尚、一般に酢酸ビニル（共重合）系エマルジョンは耐水性、耐水洗性等に優れ、スチレン−ブタジエン系エマルジョンは耐アルカリ性、耐水性に優れ、さらに浸透性が少なく、アクリル系エマルジョンは耐候性、耐摩耗性に優れるという特徴を有し、用途に応じて適宜に選定すれば良いが、常に水処理剤が被処理水が接触していることを考慮すると、耐水性に優れたものを用いることが望ましい。
次に、上記の混合スラリーを前記の水より比重が小さい粒状体の表面にまぶす等して付着させる。
そして、７０℃以下の温度で乾燥処理すると、樹脂エマルジョン中の樹脂成分がバインダー（結合材）となって光触媒反応機能を有する二酸化チタン及び抗菌性を有するゼオライトを組成の一部とする皮膜が水より比重が小さい粒状体の表面に形成される。７０℃以上の温度で乾燥すると、樹脂エマルジョン中の樹脂が軟化溶融して光触媒反応機能を有する二酸化チタンの表面、或いは抗菌性ゼオライトの表面を覆い、抗菌性等の効果が充分に表われなくなる。
【０００９】
上記のように得られる本発明の水処理剤は、比重が水より小さいので、被処理水の水面に浮遊させておくようにしても良い。或いは被処理水を循環させるようにし、適当な収納容器に上記の水処理剤を充填したものをその循環経路に設けるようにしてもよく、或いは通水性の袋材に上記水処理剤を充填した状態で用いるようにしてもよい。また、本発明の水処理剤は、活性炭、シリカゲル、活性アルミナ等の他の水処理剤と併用してもよい。
【００１０】
例えば被処理水中に混入或いは浮遊された本発明の水処理剤は、光触媒反応機能を有する二酸化チタン及び抗菌性を有するゼオライトがそれぞれ前述の効果を果たす。即ち、光触媒反応機能を有する二酸化チタンは紫外線で光触媒反応機能が作用し、被処理水に浮遊、或いは溶解している汚損成分（有機物）を分解して水質を向上する。抗菌性を有するゼオライトは藻類等に広範囲に抗菌効果を発揮する。
また、抗菌性を有するゼオライトは有害カチオンを吸着するほか、窒素酸化物等のその他の物質をも吸着するが、この抗菌性ゼオライトが吸着した物質は二酸化チタンの光触媒反応や抗菌性ゼオライトに担持された金属イオンの光触媒反応により分解される。したがって、その相乗効果により被処理水の水質を向上することができる。また、連続的に汚損成分を含む被処理水が供給されたとしても、半永久的に処理を継続することができる。
【００１１】
また、抗菌性を有するゼオライトも光触媒反応機能を有する二酸化チタンも無機物であるため、例えば定期的に新たな水処理剤と取り替え敷設する等の必要がなく半永久的にその効果を存続することができ、経済性等、その実用的価値は極めて高い。
【００１２】
したがって、本発明の水処理剤は、各種の被処理水の水質を経済的に且つ効率よく向上することができる。
また、前記従来の水処理方法と併用すると、濾過装置の濾過フィルターの交換（或いは洗浄）間隔を長期化することができる。
【００１３】
また、本発明は、水より比重が小さい抗菌性ゼオライト粒体と、水より比重が小さい粒状体の表面に光触媒反応機能を有する二酸化チタンを組成の一部とする皮膜を形成したものとを、重量比で１：１〜７、望ましくは１：２〜４の割合で混合してなることを特徴とする水処理剤をも提案するものである。
【００１４】
即ち、抗菌性を有するゼオライトは、必ずしも光触媒反応機能を有する二酸化チタンと共に担持（付着）されている必要がなく、単独の粒体として存在していてもよく、この場合も前記と同様に抗菌性ゼオライト粒体が藻類等に広範囲に抗菌効果を発揮すると共に水槽中の水に浮遊、或いは溶解している汚損成分などを吸着し、二酸化チタンは紫外線で光触媒反応機能が作用し、汚損成分を分解して水質を清浄化する。
尚、水より比重が小さい粒状体の表面に光触媒反応機能を有する二酸化チタンを組成の一部とする皮膜を形成するには、前述の通りに樹脂エマルジョンを用いて行うことができる。また、抗菌性ゼオライト粒体と、光触媒反応機能を有する二酸化チタンをその表面に担持させた粒状体とは、重量比で１：２〜５の割合で混合して用いれば良く、上記範囲外の割合では何れか一方の作用が不足する。
【００１５】
【実施例】
以下に本発明の実施例を示す。
【００１６】
〈水処理剤の製造〉
（実施例１）
まず、オールアクリルタイプ一液架橋型樹脂エマルジョン５０ｇと、光触媒反応機能を有する二酸化チタン（商品名『Ｔｉｔａｎｉｕｍ Ｄｉｏｘｉｄｅ Ｐ２５』日本エアロジル株式会社製）２０ｇと、抗菌性ゼオライト（商品名『Ｚｅｏｍｉｃ ＡＣ』株式会社シナネンゼオミック製）１０ｇと、水５０ｇとを混合し、均一な混合スラリーを作製した。
次に、粒径３〜８ｍｍの発泡スチロール粒２０ｇ（１リットル）に、抗菌性ゼオライト及び二酸化チタンを含有する前記の混合スラリーをまぶし、６５℃で乾燥して粒状とした。これを実施例１の水処理剤とする。
（実施例２）
まず、オールアクリルタイプ一液架橋型樹脂エマルジョン５０ｇと、光触媒反応機能を有する二酸化チタン２０ｇと、水５０ｇとを混合し、均一な混合スラリーを作製した。
次に、０．５〜１０ｍｍの抗菌性ゼオライトと、粒径３〜８ｍｍの発泡スチロール粒２０ｇ（１リットル）に二酸化チタンを含む前記の混合スラリーをまぶし、６５℃で乾燥して粒状としたものとを、重量比で１：３で混合した。これを実施例２の水処理剤とする。
【００１７】
〈水処理効果の確認〉
（試験方法）
容積１０リットルの水槽に、建築物の屋上に設置された給水槽から採取した薄緑色を有する水１０リットルを入れて試験用被処理水とした。
上記の試験用被処理水に、前記のように得られた水処理剤２５ｇを浮かべ、２５℃で水の汚損状況、並びに水槽内壁の汚損状況を観察した。
尚、比較のために、水処理剤を浮かべない以外は全く同様にしたものを比較例とした。
（試験結果）
前記の実施例１の水処理剤を浮かべたものは、３ケ月経過後、透明な清浄な水となった。不快な臭気もなかった。
また、実施例１の水処理剤を浮かべたものも同様であり、３ケ月後、透明な清浄な水となった。不快な臭気もなかった。
一方、水処理剤を浮かべなかった比較例では、３ケ月経過後、試験開始前より緑色が深まり、汚損成分が増大していることが確認された。また、不快な臭気も発生していた。
【００１８】
以上本発明の実施例を示したが、本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限りどのようにでも実施することができる。
【００１９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の水処理剤は、水より比重が小さい粒状体の表面に、光触媒反応機能を有する二酸化チタンと、抗菌性を有するゼオライトとを組成の一部とする皮膜を形成した構成であるから、光触媒反応機能を有する二酸化チタンは水槽中の水に浮遊、或いは溶解している汚損成分（有機物）を分解して被処理水の水質を向上する。抗菌性を有するゼオライトは藻類等に広範囲に抗菌効果を発揮する。
また、抗菌性を有するゼオライトは、アンモニアを選択吸収するほか、窒素酸化物等のその他の物質をも吸着し、この抗菌性ゼオライトが吸着した物質は二酸化チタンの光触媒反応や抗菌性ゼオライトに担持された金属イオンの光触媒反応により分解される。したがって、本発明の水処理剤は、その相乗効果により被処理水の水質を向上することができる。また、連続的に汚損成分を含む被処理水が供給されたとしても、半永久的に処理を継続することができる。
【００２０】
さらに、抗菌性を有するゼオライトも光触媒反応機能を有する二酸化チタンも無機物であり、例えば定期的に新たな水処理剤と取り替える等の必要がなく半永久的にその効果を存続することができるので、経済性等、その実用的価値は極めて高いものである。
【００２１】
したがって、本発明の水処理剤は、各種の被処理水の水質を経済的且つ効率よく向上することができる。
さらに、前記従来の水処理方法と併用することにより、濾過装置の濾過フィルターの交換（或いは洗浄）間隔を長期化することができる。
【００２２】
また、水より比重が小さい抗菌性ゼオライト粒体と、水より比重が小さい粒状体の表面に光触媒反応機能を有する二酸化チタンを組成の一部とする皮膜を形成したものとを、重量比で１：１〜７の割合で混合して用いると、経済的効果が一層増大する。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a water treatment agent capable of improving the quality of water to be treated by being present in, for example, a cooling tower, pond, purified water tank, or factory wastewater, and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
In general, factory wastewater discharged in various industrial fields, including those that contain concentrated components that legally exceed wastewater standards, are treated with treatment facilities in the factory or possessed by specialized contractors, and then administrative. The water is treated and reused.
Whether it is a government water treatment plant or an earlier water treatment, a method of physically removing fouling components using a filtration filter, a method of adding flocculants and other chemicals to settle and remove fouling components A method of precipitating and removing the fouling component by standing or centrifuging, a method of decomposing the fouling component made of an organic substance with degradable bacteria, and the like are appropriately combined.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, each of the above methods has the following problems. In the method using the filtration filter of the filtration device, the fouling components collect and block the filtration filter, so it is necessary to frequently clean and replace the filtration filter. In the method of adding a flocculant and other chemicals, since the chemicals can hardly be recovered, they are disposable, and the cost becomes high. In the stationary method, the facilities are extremely large, and in the centrifugal method, the processing amount is not commensurate with the operating cost. Degradable bacteria can only degrade certain fouling components.
On the other hand, a large amount of water is stored in the water tanks installed on the rooftops of high-rise buildings, but since a constant amount of water is not constantly circulated, it becomes a hotbed of bacteria and algae, It is often accepted that feces, plant leaves, etc. enter and become fouling components, and water that has a turbid and unpleasant odor must be supplied without passing through a domestic water purifier.
On the other hand, a large amount of water is also stored in ponds, etc., but various bacteria and plants invade themselves and become pollutants themselves, or because dissolved oxygen is lowered, the fish's habitat is disturbed, May cause unpleasant odor.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been proposed in view of the above-described conventional drawbacks, and a slurry obtained by mixing titanium dioxide having a photocatalytic reaction function and antibacterial zeolite with a resin emulsion is attached to the surface of a granular material having a specific gravity smaller than that of water . those water treatment agent characterized in that the formation of the film to be part of the composition and a zeolite having a titanium dioxide and antimicrobial having photocatalytic reaction function, and a manufacturing method by.
[0005]
The granular material having a specific gravity smaller than that of the water used in the water treatment agent of the present invention may be an organic material such as polystyrene foam, or may be a glass closed foam or an inorganic porous material such as silica gel. Moreover, the particle size may be set according to the application, and is not particularly limited.
[0006]
Titanium dioxide having a photocatalytic reaction function is an ultrafine particle of 0.01 to 0.1 μm, not titanium dioxide of several μm units that has been used for conventional pigments and the like, and has already been widely and stably marketed. Have been supplied. When this titanium dioxide receives ultraviolet rays, it is divided into electrons (-) and holes (+), and the generated holes change oxygen in the air into active oxygen (OH radicals), and this active oxygen is said to be hardly decomposable. Decomposes many chemicals and organics into hydrogen and carbon dioxide. Therefore, the ultrafine titanium dioxide has a function of decomposing fouling components (organic matter) floating or dissolved in the water to be treated to purify the water quality. This titanium dioxide is not water-soluble and maintains its effect semipermanently.
[0007]
Furthermore, the zeolite having antibacterial properties is obtained by incorporating (supporting) silver (Ag) ions and copper (Cu) ions having excellent antibacterial activity against general bacteria and algae into the framework structure of the zeolite. Yes, it is already widely marketed.
In addition, as is well known, zeolite (Al) and silicon (Si) are bonded together like a network through oxygen (O) as is well known, and countless pores (2 μm to 10,000 μm to 1,000 minutes) are formed in the crystal. 1 μm), it has a function of so-called “molecular sieve” and attempts have been made to use it for the adsorption separation performance of substances. Thus, this antibacterial zeolite naturally has an antibacterial effect, but also has a deodorizing function for adsorbing unpleasant odors such as ammonia and mercaptans and a function for removing harmful metals. Synthetic zeolites synthesized by replacing some or all of the constituent components aluminum and silicon with other elements have already been supplied to the market. In the present invention, natural zeolite as well as the above synthetic zeolite have antibacterial properties. You may use it, carrying | supporting the metal ion which has.
Next, an example of a method for supporting metal ions having antibacterial activity will be described.
First, silver nitrate (AgNO ₃ ) is dissolved in a large amount of water, and natural zeolite is added and reacted for 6 hours or longer with slow stirring. Thereafter, it is thoroughly washed with water to remove silver (Ag) ions on the surface of the zeolite and dried to obtain a product (in this case, a zeolite carrying silver ions).
The antibacterial mechanism of the above-mentioned zeolite having antibacterial properties has not yet been fully elucidated, but it exhibits antibacterial properties by inhibiting enzymes of the basic metabolic system such as the respiratory system and electron transport system of microbial cells or mass transfer of cell membranes. It is thought that it exhibits antibacterial effects over a wide range of algae. Moreover, since the metal ions supported on the zeolite do not dissolve (elute) in water, the antibacterial effect acts semipermanently. Furthermore, this antibacterial zeolite has high nontoxicity and is excellent in heat resistance because it is an inorganic substance.
[0008]
The water treatment agent of the present invention having the above-described components as basic components can be produced as follows.
First, a slurry in which the titanium dioxide having the photocatalytic reaction function and the antibacterial zeolite are uniformly mixed with a resin emulsion is prepared. The above resin emulsion has no dilution because the dilution water is water (compared to many flammable organic solvents), has low toxicity, has no unpleasant odor of organic solvents, and is quick to dry. The coating film is characterized by high alkali resistance and high water vapor transmission rate. Specifically, for example, a vinyl acetate type (an ethylene-vinyl acetate copolymer system or a copolymer system such as vinyl chloride-vinyl acetate copolymer system is preferable). ) Emulsions, styrene-butadiene emulsions, acrylic emulsions and the like can be appropriately selected and used. In general, vinyl acetate (copolymerization) emulsions are excellent in water resistance, washing resistance, etc., styrene-butadiene emulsions are excellent in alkali resistance and water resistance, and are less permeable. Acrylic emulsions are weatherproof, It has the characteristics of being excellent in abrasion and may be appropriately selected depending on the application.However, considering that the water treatment agent is always in contact with the water to be treated, it is necessary to use a water-resistant agent. desirable.
Next, the above mixed slurry is adhered to the surface of a granular material having a specific gravity smaller than that of the water.
When the drying treatment is performed at a temperature of 70 ° C. or less, the resin component in the resin emulsion becomes a binder (binder), and a film containing titanium dioxide having a photocatalytic reaction function and antibacterial zeolite as a part of the composition is water. It is formed on the surface of a granular material having a smaller specific gravity. When dried at a temperature of 70 ° C. or higher, the resin in the resin emulsion is softened and melted to cover the surface of titanium dioxide having a photocatalytic reaction function or the surface of antibacterial zeolite, and the antibacterial effect and the like are not sufficiently exhibited.
[0009]
Since the water treatment agent of the present invention obtained as described above has a specific gravity smaller than that of water, it may be floated on the surface of the water to be treated. Alternatively, the water to be treated may be circulated, and an appropriate storage container filled with the water treatment agent may be provided in the circulation path, or a water-permeable bag material may be filled with the water treatment agent. You may make it use in a state. Moreover, you may use the water treatment agent of this invention together with other water treatment agents, such as activated carbon, a silica gel, activated alumina.
[0010]
For example, in the water treatment agent of the present invention mixed or suspended in the water to be treated, titanium dioxide having a photocatalytic reaction function and antibacterial zeolite have the aforementioned effects. That is, titanium dioxide having a photocatalytic reaction function is activated by ultraviolet rays, and improves the water quality by decomposing fouling components (organic substances) floating or dissolved in the water to be treated. Zeolite with antibacterial properties exhibits antibacterial effects over a wide range on algae and the like.
In addition to adsorbing harmful cations, zeolites with antibacterial properties also adsorb other substances such as nitrogen oxides, but these adsorbed materials are supported on titanium dioxide photocatalytic reactions and antibacterial zeolites. It is decomposed by photocatalytic reaction of metal ions. Therefore, the quality of the water to be treated can be improved by the synergistic effect. Moreover, even if the to-be-processed water containing a fouling component is supplied continuously, a process can be continued semipermanently.
[0011]
In addition, since antibacterial zeolite and photocatalytic reaction titanium dioxide are inorganic substances, the effects can be maintained semi-permanently, for example, without the need to periodically replace with a new water treatment agent. Its practical value such as economy is extremely high.
[0012]
Therefore, the water treatment agent of the present invention can improve the quality of various treated water economically and efficiently.
Further, when used in combination with the conventional water treatment method, the replacement (or cleaning) interval of the filtration filter of the filtration device can be extended.
[0013]
In addition, the present invention comprises an antibacterial zeolite granule having a specific gravity smaller than that of water, and a film having titanium dioxide having a photocatalytic reaction function as a part of the composition on the surface of the granule having a specific gravity smaller than that of water. A water treatment agent characterized by being mixed at a weight ratio of 1: 1 to 7, preferably 1: 2 to 4, is also proposed.
[0014]
That is, the zeolite having antibacterial properties does not necessarily have to be supported (attached) together with titanium dioxide having a photocatalytic reaction function, and may exist as a single particle. Zeolite granules exhibit a wide range of antibacterial effects on algae, etc. and adsorb fouling components floating or dissolved in water in the aquarium. Titanium dioxide has a photocatalytic reaction function with ultraviolet rays and decomposes fouling components To clean the water quality.
In addition, in order to form the film | membrane which uses titanium dioxide which has a photocatalytic reaction function as a part of composition on the surface of the granular material whose specific gravity is smaller than water, it can carry out using a resin emulsion as mentioned above. Moreover, the antibacterial zeolite particles and the particles having titanium dioxide having a photocatalytic reaction function supported on the surface thereof may be used by mixing at a ratio of 1: 2 to 5 by weight ratio, which is outside the above range. One of the effects is insufficient in the ratio.
[0015]
【Example】
Examples of the present invention are shown below.
[0016]
<Manufacture of water treatment agent>
(Example 1)
First, 50 g of an all-acrylic one-pack cross-linked resin emulsion, 20 g of titanium dioxide having a photocatalytic reaction function (trade name “Titanium Dioxide P25” manufactured by Nippon Aerosil Co., Ltd.), and antibacterial zeolite (trade name “Zeomatic AC” Co., Ltd.) 10 g of Sinanen Zeomic) and 50 g of water were mixed to prepare a uniform mixed slurry.
Next, 20 g (1 liter) of polystyrene foam particles having a particle diameter of 3 to 8 mm were coated with the mixed slurry containing antibacterial zeolite and titanium dioxide, and dried at 65 ° C. to form granules. This is the water treatment agent of Example 1.
(Example 2)
First, 50 g of an all-acrylic one-component crosslinked resin emulsion, 20 g of titanium dioxide having a photocatalytic reaction function, and 50 g of water were mixed to prepare a uniform mixed slurry.
Next, the antibacterial zeolite of 0.5 to 10 mm and the mixed slurry containing titanium dioxide on 20 g (1 liter) of polystyrene foam particles having a particle diameter of 3 to 8 mm are coated and dried at 65 ° C. to form granules. Were mixed at a weight ratio of 1: 3. This is the water treatment agent of Example 2.
[0017]
<Confirmation of water treatment effect>
(Test method)
10 liters of water having a light green color collected from a water tank installed on the roof of a building was put into a 10 liter water tank to be treated water for testing.
25 g of the water treatment agent obtained as described above was floated on the test water to be treated, and the water contamination state and the water tank inner wall contamination state were observed at 25 ° C.
For comparison, a comparative example was used except that the water treatment agent was not floated.
(Test results)
What floated the water treatment agent of the said Example 1 became transparent clean water after three months progress. There was no unpleasant odor.
Moreover, what floated the water treatment agent of Example 1 was also the same, and it became transparent clean water after three months. There was no unpleasant odor.
On the other hand, in the comparative example in which the water treatment agent was not floated, it was confirmed that after 3 months, the green color deepened before the start of the test and the fouling components increased. An unpleasant odor was also generated.
[0018]
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and can be implemented in any way as long as the configuration described in the scope of claims is not changed.
[0019]
【The invention's effect】
As described above, the water treatment agent of the present invention forms a film having a composition comprising titanium dioxide having a photocatalytic reaction function and zeolite having antibacterial properties on the surface of a granular material having a specific gravity smaller than that of water. Therefore, titanium dioxide having a photocatalytic reaction function improves the quality of water to be treated by decomposing fouling components (organic substances) floating or dissolved in water in the water tank. Zeolite with antibacterial properties exhibits antibacterial effects over a wide range on algae and the like.
In addition, zeolite that has antibacterial properties selectively absorbs ammonia and also adsorbs other substances such as nitrogen oxides. The material adsorbed by this antibacterial zeolite is supported on the photocatalytic reaction of titanium dioxide or antibacterial zeolite. It is decomposed by photocatalytic reaction of metal ions. Therefore, the water treatment agent of this invention can improve the quality of to-be-processed water by the synergistic effect. Moreover, even if the to-be-processed water containing a fouling component is supplied continuously, a process can be continued semipermanently.
[0020]
Further, both zeolite having antibacterial properties and titanium dioxide having a photocatalytic reaction function are inorganic substances. For example, it is not necessary to periodically replace with a new water treatment agent, and the effect can be maintained semipermanently. Its practical value such as sex is extremely high.
[0021]
Therefore, the water treatment agent of the present invention can improve the quality of various treated water economically and efficiently.
Furthermore, by using together with the conventional water treatment method, the replacement (or cleaning) interval of the filtration filter of the filtration device can be extended.
[0022]
Further, an antibacterial zeolite particle having a specific gravity smaller than that of water, and a particle having a specific gravity of titanium dioxide having a photocatalytic reaction function formed on the surface of a granular material having a specific gravity smaller than that of water, the weight ratio is 1 When mixed and used at a ratio of 1 to 7, the economic effect is further increased.

Claims (3)

水より比重が小さい粒状体の表面に、光触媒反応機能を有する二酸化チタン及び抗菌性を有するゼオライトを樹脂エマルジョンと混合したスラリーを付着させることによって光触媒反応機能を有する二酸化チタンと抗菌性を有するゼオライトとを組成の一部とする皮膜を形成したことを特徴とする水処理剤。On the surface of the specific gravity is smaller granules than water, and zeolite having a titanium dioxide and antimicrobial having photocatalytic reaction function by the zeolite with titanium dioxide and antibacterial attaching slurry mixed with a resin emulsion having a photocatalytic reaction function A water treatment agent characterized by forming a film having a part of the composition. 水より比重が小さい抗菌性ゼオライト粒体と、水より比重が小さい粒状体の表面に光触媒反応機能を有する二酸化チタンを樹脂エマルジョンと混合したスラリーを付着させることによって光触媒反応機能を有する二酸化チタンを組成の一部とする皮膜を形成したものとを、重量比で１：１〜７の割合で混合してなることを特徴とする水処理剤。Composition of titanium dioxide with photocatalytic reaction function by attaching antibacterial zeolite particles with specific gravity smaller than water and slurry mixed with resin emulsion of titanium dioxide with photocatalytic reaction function on the surface of granular material with lower specific gravity than water A water treatment agent, which is formed by mixing a part of the film with a film formed at a ratio of 1: 1 to 7 by weight. 水より比重が小さい粒状体の表面に、光触媒反応機能を有する二酸化チタン及び抗菌性を有するゼオライトを樹脂エマルジョンと混合したスラリーを付着させ、前記スラリーを７０℃以下の温度で乾燥処理して光触媒反応機能を有する二酸化チタンと抗菌性を有するゼオライトとを組成の一部とする皮膜を形成する様にしたことを特徴とする水処理剤の製造方法。On the surface of the specific gravity is smaller granules than water, a zeolite having a titanium dioxide and antimicrobial having photocatalytic reaction functions to adhere the slurry mixed with the resin emulsion, drying to photocatalytic reaction the slurry at a temperature of 70 ° C. or less A method for producing a water treatment agent, characterized in that a film comprising titanium dioxide having a function and zeolite having antibacterial properties as a part of the composition is formed.