JP3719813B2 - 検眼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、視標呈示装置の実際の状態が確実に検眼装置のコントロール装置の表示装置に表示されるようにして検眼作業を円滑に行えるようにした検眼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、眼鏡店等に設置される検眼装置は、自覚式検眼器、他覚式検眼器、レンズ計測器もしくは視標呈示装置等で構成され、これらが検眼テーブルに設置さえるメインコントロール装置と連絡されて制御もしくは表示がなされるようになっている。
【0003】
ここで、一般に、視標呈示装置は、自覚式検眼器とともに用いられるが、この自覚式検眼器が設置される検眼テーブルやメインコントロール装置から所定距離だけ離れた位置に設置されることから、メインコントロール装置で制御できるようになっている外に、リモートコントロール装置によっても制御できるようになっている。この場合、メインコントロール装置には上述の各機器を制御するための制御内容を表した画像や各機器から送出されるデータ画像等を表示する表示装置を有しており、視標呈示装置の制御内容も表示されるようになっている。
【0004】
従来は、この視標呈示装置の制御内容の表示方法として、メインコントロール装置やリモートコントロール装置から入力された入力制御内容をそのまま表示するものが一般的であった。
【0005】
また、上記方法では、検眼の際に、各コントロール装置で制御入力操作を行った後、実際に視標呈示装置の視標呈示内容を見て一々確認してから検眼のステップを進めなければならないので煩わしいということから、視標呈示装置から無線で動作確認の応答信号を受けて視標呈示装置の視力標呈内容を変更するという方法も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記提案にかかる方法も、検眼の操作を考慮した場合、メインコントロール装置で入力した制御内容と、リモートコントロール装置で入力した制御内容と、実行された制御内容と、表示装置に表示された制御内容とが必ずしも一致しないおそれが考えられる。すなわち、例えば、リモートコントロール装置で入力した制御内容が表示装置には表示されたが、視標呈示装置には何等かの原因で届かずに実行されず、表示と実際の状態が異なる場合が生じ得る。それゆえ、結局、間違いのない確実な検眼を行うためには実際に視標呈示装置の視標呈示内容を見て一々確認してから検眼のステップを進めなければ安心できないという問題が残るものであった。特に、上記提案のものは応答信号を無線で送るようにしているので、この信号が何等かの原因で遮られる場合も少なからずあり、さらにその問題が大きいものであった。
【0007】
本発明は、上述した背景のもとでなされたものであり、視標呈示装置の実際の状態が確実に検眼装置のコントロール装置の表示装置に表示されるようにして検眼作業を円滑に行えるようにした検眼装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、請求項1の発明は、
検眼装置のメインコントロール装置と、このメインコントロール装置によって制御される視標呈示装置と、この視標呈示装置をリモートコントロールするリモートコントロール装置とを有する検眼装置において、
前記視標呈示装置は、前記メインコントロール装置又はリモートコントロール装置からの操作内容示す制御信号を受けてその制御内容を実行する装置と、前記メインコントロール装置又はリモートコントロール装置のいずれの制御信号によって制御された場合でもその制御結果である現在の制御状態を示す制御状態信号を前記メインコントロール装置に送る制御状態信号送出装置とを有し、
前記メインコントロール装置は、前記視標呈示装置を制御する制御内容を表示する表示装置と、前記表示装置で表示されている制御内容の中から入力操作によって指定された制御内容を有する制御信号を前記視標呈示装置に送る制御信号送出装置と、前記制御信号送出装置によって前記視標呈示装置に送られた制御信号の制御内容と前記視標呈示装置からメインコントロール装置に送られた制御状態信号の制御内容とが食い違う場合には前記視標呈示装置からの制御状態信号で示される制御内容を優先して前記表示装置に表示させる制御回路と、前記視標呈示装置から送られて前記表示装置に優先して表示される制御内容を示す制御状態信号に基づいて作成された駆動制御信号を自覚式検眼器に送出する駆動制御信号送出装置とを有するものであることを特徴とする検眼装置である。
【0010】
請求項2の発明は、前記メインコントロール装置と視標呈示装置との信号の送受信は有線で行い、前記リモートコントロール装置から視標呈示装置への信号の送信は無線で行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の検眼装置である。
【0011】
【実施の形態】
図1は本発明の実施例にかかる検眼装置の全体構成を示すブロック図、図2は実施例にかかる検眼装置の全体構成を示す斜視図、図3はメインコントロール装置の正面図、図4はリモートコントロール装置の正面図である。以下、これらの図面を参照にしながら、実施例にかかる検眼装置を説明する。
【0012】
図1及び図2に示されるように、この実施例の検眼装置は、メインコトロール装置1と、視標呈示装置たるチャートプロジェクター2(又は近用視力表装置200)と、リモートコントロール装置3と、自覚式検眼器4とを有し、これらは互いに信号の授受がなされるように構成されている。特に、メインコトロール装置1と、チャートプロジェクター2と、自覚式検眼器4との間の信号の授受は、ケーブル103,104等を通じて有線方式で行われ、一方、リモートコントロール装置3とチャートプロジェクター2との間は無線方式で行われる。
【0013】
メインコントロール装置1は、検眼テーブル本体100の補助テーブル101に載置され、自覚式検眼器4は、検眼テーブル本体100に固定された回転可能な支柱102の先端部に取り付けられており、チャートプロジェクター2及びリモートコントロール装置3は上記検眼テーブル本体100の近くの適切な位置に配置されているものである。なお、視標呈示装置としては、チャートプロジェクター2とともに、近用視力表装置200を用いる場合もある。近用視力表装置200は、自覚式検眼器4の上部前面に固定された近用棒201にスライド自在に取り付けられる。この近用視力表装置も、基本的には上記チャートプロジェクター2と同様の機能を有しているものであるので、その詳細説明は省略する。
【0014】
メインコントロール装置1は、入力装置及び表示装置を兼ねるタッチパネル装置11と、このタッチパネル装置11を制御するタッチパネル制御回路12及び画像制御回路13と、これらを制御する中央制御回路14とを有する。また、中央制御回路14には、チャートプロジェクター2に制御信号を送るための制御信号送出回路15と、自覚式検眼器4に駆動制御信号を送るための駆動制御信号送出回路16とが接続されている。
【0015】
図3にメインコントロール装置1の正面図を示したように、タッチパネル装置11は、メインコントロール装置の正面に配置されており、表示画面を兼ねる入力画面111と、回転式入力装置112と、ボタン入力装置113と、プリンタ114とを有し、これらは適宜電気的に接続されているものである。
【0016】
入力画面111は、画面に表示された制御内容を示す画像にタッチ操作を行うことによって、そのタッチした画像で示される内容の入力がなされまたその表示がなされるものである。なお、回転ツマミ112及び入力ボタン113は、補助的入力手段であり、例えば、入力画面111に表示された特定の入力対象を表す画像にタッチ操作を行った後に、回転操作をすると、上記特定の入力対象に対してさらに別の入力をなすことができるものである。
【0017】
チャートプロジェクター2は、視標呈示機構部21と、この視標呈示機構部21を制御する中央制御回路22と、視標呈示機構部21の制御状態を示す制御状態信号を上記メインコントロール装置1の中央制御回路14に送る制御状態信号送出回路23と、リモートコントロール装置からの無線信号を受信して中央制御回路に送る受信装置とを有している。
【0018】
リモートコントロール装置3は、図4にその正面図を示したように、チャートプロジェクター2によって呈示できる多数の視標の中からそれぞれの検眼に必要な視標をボタン操作あるいは押圧操作によって選定して呈示させるもので、ボタン操作あるいは押圧操作を行うと、その操作内容を示す制御信号が無線で送出されてチャートプロジェクター2の受信装置24に送られるようになっている。
【0019】
自覚式検眼器4は、メインコントロール装置1の駆動制御信号送出回路16から送られる駆動制御信号によって、内蔵する多数の検眼用レンズの中から指定されたレンズを自動的に選定して測定窓に配置するレンズユニットを左眼用(レンズユニット41)と右眼用(レンズユニット42)として2つ有しているものである。
【0020】
ここで、メインコントロール装置1の中央制御回路14は、制御信号送出回路15によって視標呈示装置2に送られた制御内容と、チャートプロジェクター装置2の制御状態信号送出回路23から送られてきた制御内容とを比較し、これらが食い違う場合には、視標呈示装置2からの制御状態信号で示される制御内容を優先してタッチパネル装置11の表示画面111に表示させる制御回路を有している。
【0021】
また、メインコントロール装置1の駆動制御信号送出回路16は、視標呈示装置2から送られて上記タッチパネル装置11の入力画面111に優先して表示される制御内容を示す制御信号に基づいて作成された駆動制御信号を自覚式検眼器に送る機能を有するものである。
【0022】
したがって、タッチパネル装置11から特定の視標を呈示させる入力を行った場合において、何等かの原因でチャートプロジェクター2が上記入力を実行する動作を行わなかった場合や、メインコントロール装置1からの入力とは別にリモートコントロール装置3からの入力によって呈示視標が切り替えられた場合等には、入力画面111には上記入力操作にかかわらず、チャートプロジェクター2の実際の状態の内容が表示されるので、誤った認識のもとで検眼を行うおそれがない。また、自覚式検眼器4の制御も上記チャートプロジェクターの実際の状態の制御内容に基づいて行われるので、選定誤りが生ずるおそれもない。すなわち、メインコントロール装置で入力した制御内容と、リモートコントロール装置で入力した制御内容と、実行された制御内容と、表示装置に表示された制御内容とのいずれかが食い違った場合においても、タッチパネル装置11の入力画面111には必ず視標呈示機構部の実際の状態が表示され、しかも、自覚式検眼器ではこの表示内容に間違いなく対応する検眼用レンズが選定される。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明は、視標呈示装置に、メインコントロール装置又はリモートコントロール装置のいずれの制御信号によって制御された場合でもその制御結果である現在の制御状態を示す制御状態信号を上記メインコントロール装置に送る制御状態信号送出装置を設け、メインコントロール装置に、視標呈示装置に送られた制御内容と視標呈示装置からメインコントロール装置に送られた制御状態信号の制御内容とが食い違う場合には視標呈示装置からの制御状態信号で示される制御内容を優先して表示装置に表示させるようにし、また、この表示内容に対応させて自覚式検眼器の制御も行うようにしたので、視標呈示装置の実際の状態が確実に検眼装置のコントロール装置の表示装置に表示され、検眼作業を円滑に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる検眼装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例にかかる検眼装置の全体構成を示す斜視図である。
【図3】メインコントロール装置の正面図である。
【図4】リモートコントロール装置の正面図である。
【符号の説明】
1…検眼装置のメインコントロール装置
2…チャートプロジェクター
3…リモートコントロール装置
4…自覚式検眼器
11…タッチパネル装置
14…メインコントロール装置の中央制御回路
15…制御信号送出回路
16…駆動制御信号送出回路
23…制御状態信号送出回路
103,104…ケーブル
Claims (2)
- 検眼装置のメインコントロール装置と、このメインコントロール装置によって制御される視標呈示装置と、この視標呈示装置をリモートコントロールするリモートコントロール装置とを有する検眼装置において、
前記視標呈示装置は、前記メインコントロール装置又はリモートコントロール装置からの操作内容示す制御信号を受けてその制御内容を実行する装置と、前記メインコントロール装置又はリモートコントロール装置のいずれの制御信号によって制御された場合でもその制御結果である現在の制御状態を示す制御状態信号を前記メインコントロール装置に送る制御状態信号送出装置とを有し、
前記メインコントロール装置は、前記視標呈示装置を制御する制御内容を表示する表示装置と、前記表示装置で表示されている制御内容の中から入力操作によって指定された制御内容を有する制御信号を前記視標呈示装置に送る制御信号送出装置と、前記制御信号送出装置によって前記視標呈示装置に送られた制御信号の制御内容と前記視標呈示装置からメインコントロール装置に送られた制御状態信号の制御内容とが食い違う場合には前記視標呈示装置からの制御状態信号で示される制御内容を優先して前記表示装置に表示させる制御回路と、前記視標呈示装置から送られて前記表示装置に優先して表示される制御内容を示す制御状態信号に基づいて作成された駆動制御信号を自覚式検眼器に送出する駆動制御信号送出装置とを有するものであることを特徴とする検眼装置。 - 前記メインコントロール装置と視標呈示装置との信号の送受信は有線で行い、前記リモートコントロール装置から視標呈示装置への信号の送信は無線で行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の検眼装置。
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JP08707097A Expired - Fee Related JP3719813B2 (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 検眼装置 |
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