JP3715041B2 - 気筒休止エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の気筒の全部を作動させる全筒運転と前記気筒の一部の作動を休止する休筒運転とを切り換える気筒休止機構を備えた気筒休止エンジンに関し、特に、全筒運転/休筒運転の切換タイミングを適切に設定してトルクショックの発生を防止するための制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多気筒エンジンの一部の気筒の吸気弁及び排気弁を閉弁状態に保持して該気筒を休止することにより、エンジンの全筒運転/休筒運転を切り換える気筒休止エンジンは、例えば特開昭63−154810号公報により公知である。
【0003】
上記従来の気筒休止エンジンは、弁が着座していない開弁時に気筒休止機構が作動して異音が発生するのを防止すべく、弁が着座している閉弁時だけに気筒休止機構の作動を許容するトリガー機構を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる気筒休止エンジンでは、全筒運転/休筒運転の切換時に吸入空気量、点火時期、燃料噴射量等を制御してトルクショックの発生を防止するようになっており、そのためには複数の気筒を休止する順序、或いは休止を解除する順序に一定の規則性を持たせる必要がある。しかしながら、気筒休止機構を油圧で制御するものでは、ソレノイドバルブを開弁して気筒休止機構に油圧を供給してから該気筒休止機構が実際に作動するまでの時間が油圧や油温によって変化してしまい、前記規則性を保つのが難しくなる。
【0005】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、エンジンの運転状態が変化しても一定の規則性を持って各気筒の休止及び休止解除を行わせ、トルクショックの発生を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明によれば、複数の気筒の全部を作動させる全筒運転と前記気筒の一部の作動を休止する休筒運転とを切り換える油圧式の気筒休止機構と、気筒休止機構に対する油圧の供給/遮断を制御するソレノイドバルブと、ソレノイドバルブの駆動を制御する制御手段とを備え、制御手段は、全筒運転及び休筒運転の切り換えタイミングか ら所定時間先行したタイミングでソレノイドバルブを駆動する気筒休止エンジンの制御装置において、制御手段は、前記所定時間を検索するマップを全筒運転及び休筒運転間の切り換え方向に応じて持ち換えることを特徴とする、気筒休止エンジンの制御装置が提案される。
【0007】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、全筒運転から休筒運転への切り換え時に使用するマップは、油圧及び油温が低いほど前記所定時間が長く設定され、休筒運転から全筒運転への切り換え時に使用するマップは、油圧が高く油温が低いほど前記所定時間が長く設定されることを特徴とする、気筒休止エンジンの制御装置が提案される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】
図1〜図8は本発明の一実施例を示すもので、図1は車両に搭載されたエンジンの平面図、図2は右バンクのシリンダヘッドの平面図、図3は図2の要部拡大図、図4はトリガーの作用説明図、図5は作用を説明するフローチャート、図6は全筒運転→休筒運転切換時の切換応答時間を検索するマップ、図7は休筒運転→全筒運転切換時の切換応答時間を検索するマップ、図8は作用を説明するタイムチャートである。
【0010】
図1に示すように、自動車の車体前部に縦置きに搭載されたエンジンEはV型6気筒エンジンであって、右バンクBR に♯1気筒C1 、♯2気筒C2 、♯3気筒C3 を備えるとともに、左バンクBL に♯4気筒C4 、♯5気筒C5 、♯6気筒C6 を備える。エンジンEの低負荷時には、右バンクBR の♯1気筒C1 、♯2気筒C2 、♯3気筒C3 の運転を休止して左バンクBL の♯4気筒C4 、♯5気筒C5 、♯6気筒C6 だけを運転する休筒運転が行われ、エンジンEの高負荷時には、♯1気筒C1 〜♯6気筒C6 の全てを運転する全筒運転が行われる。
【0011】
次に、図2及び図3に基づいて右バンクBR の♯1気筒C1 、♯2気筒C2 、♯3気筒C3 の動弁機構の構造を説明する。
【0012】
図2に示すように、右バンクBR の♯1気筒C1 、♯2気筒C2 、♯3気筒C3 にはそれぞれ気筒休止機構11…が設けられているが、その構造は同一であるため、代表として#1気筒C1 の気筒休止機構11について説明する。シリンダヘッドの長手方向に沿って配置されたカムシャフト12は、図示せぬクランクシャフトに接続されて該クランクシャフトの2分の1の回転数で駆動される。カムシャフト12の左右両側には、吸気ロッカーシャフト13iと排気ロッカーシャフト13eとが平行に支持される。
【0013】
図3から明らかなように、カムシャフト12には吸気カム14iと排気カム14eとが隣接して設けられており、それら吸気カム14i及び排気カム14eの両側にベース円のみを有する一対の休止用カム15,15が設けられる。吸気ロッカーシャフト13iには吸気ロッカーアーム16iと、その両側に位置する一対の休止用ロッカーアーム17,17とが揺動自在に枢支されており、吸気ロッカーアーム16iの基端に前記吸気カム14iに当接可能なローラ18iが設けられるとともに、休止用ロッカーアーム17,17の基端に休止用カム15,15に当接可能なローラ19,19が設けられる。そして一対の休止用ロッカーアーム17,17の先端は、#1気筒C1 の一対の吸気弁20i,20iのステムエンドに当接する。
【0014】
吸気ロッカーアーム16i及び一対の休止用ロッカーアーム17,17を同軸に貫通するシリンダ孔の内部に、各2個の第1ピストン21,21、第2ピストン22,22及びストッパピン23,23が摺動自在に支持される。第1ピストン21,21は吸気ロッカーアーム16iのシリンダ孔の内部に背中合わせに配置され、吸気ロッカーシャフト13iに内部に形成した油路24iから供給される油圧によって相互に離反する方向に駆動される。第1ピストン21,21の外側に配置された一対の第2ピストン22,22は、吸気ロッカーアーム16iのシリンダ孔及び休止用ロッカーアーム17,17のシリンダ孔に跨がる連結位置と、吸気ロッカーアーム16iのシリンダ孔から休止用ロッカーアーム17,17のシリンダ孔に押し出された連結解除位置との間を移動可能である。第2ピストン22,22の更に外側に配置されて休止用ロッカーアーム17,17のシリンダ孔内に収納された一対のストッパピン23,23は、それぞれスプリング25,25で第2ピストン22,22に当接する方向に付勢される。
【0015】
排気ロッカーアーム16e及び一対の休止用ロッカーアーム17,17を同軸に貫通するシリンダ孔の内部に、各2個の第1ピストン21,21、第2ピストン22,22及びストッパピン23,23が摺動自在に支持される。第1ピストン21,21は排気ロッカーアーム16eのシリンダ孔の内部に背中合わせに配置され、排気ロッカーシャフト13eに内部に形成した油路24eから供給される油圧によって相互に離反する方向に駆動される。第1ピストン21,21の外側に配置された一対の第2ピストン22,22は、排気ロッカーアーム16eのシリンダ孔及び休止用ロッカーアーム17,17のシリンダ孔に跨がる連結位置と、吸気ロッカーアーム16iのシリンダ孔から休止用ロッカーアーム17,17のシリンダ孔に押し出された連結解除位置との間を移動可能である。第2ピストン22,22の更に外側に配置されて休止用ロッカーアーム17,17のシリンダ孔内に収納された一対のストッパピン23,23は、それぞれスプリング25,25で第2ピストン22,22に当接する方向に付勢される。
【0016】
吸気ロッカーアーム16i及び排気ロッカーアーム16eを休止用ロッカーアーム17に結合或いは結合解除する第2ピストン22の移動は、吸気ロッカーアーム16i及び排気ロッカーアーム16eの揺動に連動して進退するトリガー27によって規制される。即ち、第2ピストン22が図4(A)に示す連結位置にあるとき、トリガー27は第1ピストン21の第1係止溝211 に係合して該第1ピストン21の移動を規制しており、従って第2ピストン22も前記連結位置に固定される。吸気ロッカーアーム16i及び排気ロッカーアーム16eの開弁方向へのリフト(吸気弁20i及び排気弁20eを開弁する方向への揺動)がトリガー外れリフトに達すると、トリガー27が矢印方向に後退して第1ピストン21…の第1係止溝211 から離脱し、第1ピストン21…は移動可能な状態になる。また、第2ピストン22が図4(B)に示す連結解除位置にあるとき、トリガー27は第1ピストン21の第2係止溝212 に係合して該第1ピストン21の移動を規制しており、従って第2ピストン22も前記連結解除位置に固定される。吸気ロッカーアーム16i及び排気ロッカーアーム16eの開弁方向へのリフトがトリガー外れリフトに達すると、トリガー27が矢印方向に後退して第1ピストン21…の第2係止溝212 から離脱し、第1ピストン21…は移動可能な状態になる。
【0017】
尚、図2において、吸気ロッカーシャフト13i及び排気ロッカーシャフト13e内に設けられた油路26i,26eは、油圧タペットに給油する油路である。
【0018】
上記構成により、吸気ロッカーシャフト13iの油路24iに油圧が供給されていないとき、スプリング25,25の弾発力で付勢された一対の第2ピストン22,22は図4(A)に示した連結位置にあり、吸気ロッカーアーム16iを一対の休止用ロッカーアーム17,17に一体に結合している。従って、カムシャフト12に設けた吸気カム14iにローラ18iを当接させた吸気ロッカーアーム16iが吸気ロッカーシャフト13i回りに揺動すると、それと一体に結合された一対の休止用ロッカーアーム17,17が揺動して吸気弁20i,20iを開閉駆動する。吸気弁20i,20iがリフトするとき、休止用ロッカーアーム17,17のローラ19,19は、ベース円よりなる休止用カム15,15から離反する。
【0019】
吸気ロッカーシャフト13iの油路24iに油圧を供給すると、吸気ロッカーアーム16iがトリガー外れリフトまで揺動したときに、トリガー27,27が第1係止溝211 ,211 から外れて第1ピストン21,21、第2ピストン22,22及びストッパピン23,23がスプリング25,25に抗して図4(B)の位置に移動し、第2ピストン22,22が連結解除位置に達して吸気ロッカーアーム16iと休止用ロッカーアーム17,17との連結が解除される。その結果、吸気ロッカーアーム16iの揺動は休止用ロッカーアーム17,17に伝達されなくなり、ベース円のみを備えた休止用カム15,15にローラ19,19を当接させた休止用ロッカーアーム17,17は揺動を停止し、吸気弁20i,20iは閉弁状態に保持される。
【0020】
吸気ロッカーシャフト13iの油路24iから油圧を抜くと、吸気ロッカーアーム16iがトリガー外れリフトまで揺動したときに、トリガー27,27が第2係止溝212 ,212 から外れて第1ピストン21,21、第2ピストン22,22及びストッパピン23,23がスプリング25,25の弾発力で図4(A)の位置に移動し、第2ピストン22,22が連結位置に達して吸気ロッカーアーム16iと休止用ロッカーアーム17,17とが連結される。その結果、吸気ロッカーアーム16iの揺動が休止用ロッカーアーム17,17に伝達されるようになり、吸気ロッカーアーム16iの揺動に伴って吸気弁20i,20iは再び開閉駆動される。
【0021】
以上、吸気弁20i,20iの作動について説明したが、排気弁20e,20eの作動も実質的に同一であるため、その重複する説明は省略する。
【0022】
図2から明らかなように、エンジンEにより駆動されるオイルポンプ41は、エンジンE各部の潤滑系に連なる油路42と、気筒休止機構11…の油路24i,24eに連なる油路43と、油圧タペットの油路26i,26eに連なる油路44とに給油する。オイルポンプ41から延びる油路43から二股に分岐して吸気ロッカーシャフト13iの油路24i及び排気ロッカーシャフト13eの油路24eに連なる油路43i、43eに、それぞれソレノイドバルブ45i,45eが設けられる。ソレノイドバルブ45i,45eは常閉弁よりなり、ソレノイドを励磁すると開弁して気筒休止機構11…が作動し、#1気筒C1 〜#3気筒C3 の作動を休止することができる。
【0023】
オイルポンプ41が吐出するオイルの油圧POIL を検出する油圧検出手段S1 からの信号と、オイルポンプ41が吐出するオイルの油温TOIL を検出する油温検出手段S2 からの信号と、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転数検出手段S3 からの信号とがマイクロコンピュータよりなる電子制御ユニットUに入力され、電子制御ユニットUは前記油圧POIL 、油温TOIL 及びエンジン回転数Neに基づいてソレノイドバルブ45i,45eの作動を制御する。
【0024】
次に、前述の構成を備えた本発明の実施例の作用について説明する。
【0025】
エンジンEは高負荷時の方が低負荷時よりも熱効率が高い運転が可能であるため、高負荷時には左右のバンクBL ,BR の#1気筒C1 〜#6気筒C6 の全てを運転する全筒運転を行い、低負荷時には右バンクBR の♯1気筒C1 、♯2気筒C2 、♯3気筒C3 の運転を休止して左バンクBL の♯4気筒C4 、♯5気筒C5 、♯6気筒C6 だけを運転することにより、前記♯4気筒C4 、♯5気筒C5 、♯6気筒C6 が負担する負荷の割合を増加させる休筒運転を行い、全体としてエンジンEの熱効率の向上を図ることができる。本実施例において休筒運転を行う領域は、エンジン回転数Neが1000rpm以上、3500rpm以下の領域とされる。
【0026】
図5のフローチャートにおいて、先ずステップS1でエンジン回転数検出手段S3 によりエンジン回転数Neを検出し、ステップS2で前記エンジン回転数Neが1000rpm以上、3500rpm以下の休筒運転領域にあれば、ステップS3で油圧検出手段S1 及び油温検出手段S2 によりオイルポンプ41が吐出するオイルの油圧POIL 及び油温TOIL を検出する。そしてステップS4で前記油圧POIL 及び油温TOIL に基づいて切換応答時間Tをマップ検索する。
【0027】
図6のマップは、エンジン回転数Neが3500rpm以上の状態から未満の状態に移行して全筒運転から休筒運転に切り換わる際に適用されるもので、油圧POIL 及び油温TOIL に応じた切換応答時間T(クランク角度換算値)が設定されている。この場合の切換応答時間Tは、油圧POIL が低く、且つ油温TOIL が低いときほど長くなるように設定されている。図7のマップは、エンジン回転数Neが3500rpm未満の状態から以上の状態に移行して休筒運転から全筒運転に切り換わる際に適用されるもので、この場合の切換応答時間Tは、油圧POIL が高く、且つ油温TOIL が低い領域で長くなるように設定されている。
【0028】
このようにして切換応答時間Tがマップ検索されると、後述する切換基準タイミングから前記切換応答時間Tだけ先行したタイミングでソレノイドバルブ45i,45eが駆動される。その結果、全筒運転→休筒運転の切換時には、ソレノイドバルブ45i,45eがONして気筒休止機構11…に油圧が供給され、吸気ロッカーアーム16i及び排気ロッカーアーム16eが休止用ロッカーアーム17…から切り離されて#1気筒C1 〜#3気筒C3 が休止する。逆に、休筒運転→全筒運転の切換時には、ソレノイドバルブ45i,45eがOFFして気筒休止機構11…に対する油圧の供給が遮断され、吸気ロッカーアーム16i及び排気ロッカーアーム16eが休止用ロッカーアーム17…に結合されて#1気筒C1 〜#3気筒C3 が作動する。全筒運転→休筒運転の切換時に、或い休筒運転→全筒運転の切換時に、#1気筒C1 →#2気筒C2 →#3気筒C3 の順番で切り換えが行われて切換規則性が成立する。以下、その作用を更に詳しく説明する。
【0029】
図8は、ソレノイドバルブ45i,45eをONして全筒運転→休筒運転の切換を行う場合のタイムチャートを示すものである。#1気筒C1 →#2気筒C2 →#3気筒C3 の順番で切換を行うには、#3気筒C3 のリフトと、それに続く#1気筒C1 のリフトとの間に設定された規則性成立領域内で、気筒休止機構11のスプリング25,25に打ち勝つだけの油圧を立ち上げる必要がある。
【0030】
具体的には、規則性成立領域の開始点aは#3気筒C3 のトリガー外れリフトが終わるタイミングに設定され、且つ規則性成立領域の終了点bは#1気筒C1 のトリガー外れリフトが始まるタイミングに設定されている。前記開始点aにおける油圧Pがスプリング25,25のセット荷重以下であれば、#3シリンダC3 の第1ピストン21,21が(即ち、第2ピストン22,22が)移動することがなく、また前記終了点bにおける油圧がスプリング25,25のリフト荷重以上であれば、#1シリンダC3 のトリガー27,27が外れて第1ピストン21,21が(即ち、第2ピストン22,22が)は移動することになる。従って、上記タイミングで油圧を立ち上げれば、#1気筒C1 から#1気筒C1 →#2気筒C2 →#3気筒C3 の順番でトリガー27,27を外し、#1気筒C1 →#2気筒C2 →#3気筒C3 の順番で規則性のある気筒休止を行わせることができる。
【0031】
ソレノイドバルブ45i,45eがONしてから油圧が立ち上がるまでの切換応答時間Tは、エンジンEの運転状態によって変化する。しかしながら、ソレノイドバルブ45i,45eをONするタイミングを、#1気筒C1 のトリガー外れリフトが始まるタイミング(b点)を基準にして切換応答時間Tにより設定し、且つ切換応答時間Tとして油圧POIL 及び油温TOIL をパラメータとするマップ値を採用することにより、規則性成立領域内で油圧を的確に立ち上げて#1気筒C1 →#2気筒C2 →#3気筒C3 の順番で規則性のある気筒休止を行わせることができる。
【0032】
全筒運転と休筒運転との切換時にトルクショックが発生するのを防止すべく、前記切換にタイミングを合わせて吸入空気量、点火時期、燃料噴射量等を制御する。このとき、前述したように切換の規則性を確保することにより、全筒運転及び休筒運転の切り換えタイミングと吸入空気量、点火時期、燃料噴射量等の変更タイミングとを的確に調和させ、トルクショックの発生を効果的に防止することができる。
【0033】
以上、全筒運転→休筒運転の切り換えについて説明したが、休筒運転→全筒運転の切り換えについても、図7のマップから検索される切換応答時間Tに基づいて同様に行うことができる。
【0034】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0035】
例えば、実施例では切換応答時間Tをエンジン回転数Ne、油圧POIL 及び油温TOIL をパラメータとして求めているが、エンジンEの運転状態を示す他の任意のパラメータを用いることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載された発明によれば、制御手段が全筒運転及び休筒運転の切り換えタイミングから所定時間先行したタイミングでソレノイドバルブを駆動する際に、前記所定時間を検索するマップを全筒運転及び休筒運転間の切り換え方向に応じて持ち換えるので、全筒運転及び休筒運転の切り換え方向に関わらずに気筒休止機構を適切なタイミングで作動させることができる。これにより、気筒の休止及び休止解除に所定の規則性を持たせ、トルクショックの発生を有効に防止することができる。
【0037】
また請求項2に記載された発明によれば、全筒運転から休筒運転に切り換えるときには油圧及び油温が低いほど前記所定時間が長く設定され、休筒運転から全筒運転に切り換えるときには油圧が高く油温が低いほど前記所定時間が長く設定されるので、エンジンの運転状態に応じた一層適切なタイミングで気筒休止機構を作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車両に搭載されたエンジンの平面図
【図2】 右バンクのシリンダヘッドの平面図
【図3】 図2の要部拡大図
【図4】 トリガーの作用説明図
【図5】 作用を説明するフローチャート
【図6】 全筒運転→休筒運転切換時の切換応答時間を検索するマップ
【図7】 休筒運転→全筒運転切換時の切換応答時間を検索するマップ
【図8】 作用を説明するタイムチャート
【符号の説明】
11 気筒休止機構
45i ソレノイドバルブ
45e ソレノイドバルブ
1 〜C6 気筒
所定時間
U 電子制御ユニット(制御手段)

Claims (2)

  1. 複数の気筒(C1 〜C6 )の全部を作動させる全筒運転と前記気筒(C1 〜C6 )の一部の作動を休止する休筒運転とを切り換える油圧式の気筒休止機構(11)と、気筒休止機構(11)に対する油圧の供給/遮断を制御するソレノイドバルブ(45i,45e)と、ソレノイドバルブ(45i,45e)の駆動を制御する制御手段(U)とを備え、制御手段(U)は、全筒運転及び休筒運転の切り換えタイミングから所定時間(T)先行したタイミングでソレノイドバルブ(45i,45e)を駆動する気筒休止エンジンの制御装置において、
    制御手段(U)は、前記所定時間(T)を検索するマップを全筒運転及び休筒運転間の切り換え方向に応じて持ち換えることを特徴とする、気筒休止エンジンの制御装置。
  2. 全筒運転から休筒運転への切り換え時に使用するマップは、油圧及び油温が低いほど前記所定時間(T)が長く設定され、休筒運転から全筒運転への切り換え時に使用するマップは、油圧が高く油温が低いほど前記所定時間(T)が長く設定されることを特徴とする、請求項1に記載の気筒休止エンジンの制御装置。
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