JP3711097B2 - 試験片供給装置とこれを用いた尿の検査装置 - Google Patents

試験片供給装置とこれを用いた尿の検査装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の試験片を入れたケースからひとつの試験片を取り出す装置と、ケースから取り出した試験片を尿に接触させて尿を検査する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
試験片を尿に接触させて検査する装置は、ケースに入れている多数の試験片からひとつの試験片を取り出して尿に接触させる必要がある。試験片は、先端部分に試薬を付着させている細長いシート状である。この形状の試験片を多数にケースに入れて、ひとつを取り出すのは決して簡単ではない。それは、試験片がケース内で種々の方向を向くからである。
【0003】
種々の方向を向く試験片を、特定の方向に揃えてひとつを取り出す機構は、特開平5−133960号、特開平6−148201号に記載される。これ等の公報に記載される試験片の取り出し機構は、図1に示すように、試験片を入れる円筒状容器70を備えている。この円筒状容器70は回転されて、ひとつの試験片を取り出すために、内部にガイド71を設けると共に、円筒状容器70を貫通する貫通溝72を設けている。貫通溝72は、試験片を通過できる大きさに開口している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の公報に記載される装置は、正常な状態ではひとつの試験片を取り出しできる。しかしながら、試験片がガイドと円筒状容器内面との間でブリッジになると、確実に排出できなくなる。さらに、困ったことに、ブリッジになるとこの状態を解消できなくなる。このため、いったんブリッジが発生すると、この状態を解消するために装置を停止して、内部を点検する必要がある。このためメンテナンスフリーな状態で、故障しないで安定して使用できない欠点がある。さらにまた、故障しないで確実にひとつの試験片を取り出すためには、調整が極めて難しく、また構造も複雑になる欠点があった。
【0005】
本発明は、この欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、簡単な構造でブリッジになることなく確実にひとつの試験片を取出できる試験片供給装置とこれを用いた検査装置を提供することにある。
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項の試験片供給装置は、複数の試験片3を収納すると共に、試験片3を取出位置に配設する嵌入溝34を軸方向に延長して内面に設けている試験片ケース32と、この試験片ケース32を、中心軸が水平ないし傾斜する姿勢であって、嵌入溝34を設けている内面を下側とする水平または傾斜する姿勢で運動させて試験片3を嵌入溝34に移動させる駆動機構33と、嵌入溝34に案内された試験片3を吸着する吸着機構41と、吸着機構41で試験片3を吸着する状態で試験片ケース32を垂直方向に移動させて、嵌入溝34の外部にあって吸着していない試験片3を落下させて、嵌入溝34の試験片3を他の試験片3よりも突出位置に配置させる傾動機構46と、突出位置にある試験片3を試験片ケース32から取り出す取出機構4とを備える。
【0008】
本発明の試験片供給装置は、嵌入溝34に配設された試験片3の表裏を検出する表裏検出センサー38を、試験片ケース32に設けることができる。試験片ケース32は、上端開口縁に切欠部35を設けて、この切欠部35を嵌入溝34の上端に位置させることができる。駆動機構33は、嵌入溝34を横方向に移動させるように試験片ケース32を往復運動させることも、嵌入溝34を横方向に移動させるように試験片ケース32を正逆に回転させることも、あるいはまた試験片ケース32を振動させることもできる。
【0009】
【0010】
さらに、本発明の請求項の尿の検査装置は、試験片3を試験片ケース32から取り出して尿に接触させる試験片の供給装置31と、尿に接触した試験片3の色を識別するカラーセンサー5と、カラーセンサー5の出力信号から試験項目を演算する演算手段6とを備える。試験片の供給装置31は、複数の試験片3を収納すると共に、試験片3を取出位置に配設する嵌入溝34を軸方向に延長して内面に設けている試験片ケース32と、この試験片ケース32を、中心軸が水平ないし傾斜する姿勢であって、嵌入溝34を設けている内面を下側とする水平または傾斜する姿勢で運動させて試験片3を嵌入溝34に移動させる駆動機構33と、嵌入溝34に案内された試験片3を吸着する吸着機構41と、吸着機構41で試験片3を吸着する状態で試験片ケース32を垂直方向に移動させて、嵌入溝34の外部にあって吸着していない試験片3を落下させて、嵌入溝34の試験片3を他の試験片3よりも突出位置に配置させる傾動機構46と、突出位置にある試験片3を試験片ケース32から取り出す取出機構4とを備える。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための試験片3供給装置31と検査装置を例示するものであって、本発明は供給装置31と検査装置を下記のものに特定しない。
【0012】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0013】
図2に示す試験片供給装置は、複数の試験片3を収納する試験片ケース32と、この試験片ケース32を運動させて試験片3を取出位置に案内する駆動機構33と、取出位置の試験片3を試験片ケース32から取り出す取出機構4とを備える。
【0014】
試験片ケース32は筒状で、内面には嵌入溝34を設けている。試験片ケース32の断面図を図3に、斜視図を図4に示す。これ等の図の試験片ケース32は、円筒状としているが、試験片ケースは楕円筒状とし、あるいは多角筒状とすることもできる。内面に設けている嵌入溝34は、図の鎖線で示すように、ここに試験片3を入れて取出位置に配設するもので、試験片ケース32の軸方向に延長して設けている。嵌入溝34は、ひとつの試験片3を入れることができるように、その横幅を試験片3の横幅よりもわずかに広くしている。嵌入溝34は、1枚の試験片3を案内できるように、試験片3の厚さよりも深く、例えば0.3〜3mmとしている。図の試験片ケース32は、嵌入溝34に案内される試験片3を外から空気で吸着するので、嵌入溝34の深さを複数枚の試験片3を入れることができるようにすることもできる。複数枚の試験片3を入れ、外側から試験片3を吸着して試験片ケース32を垂直姿勢に移動して、吸着されない試験片3を嵌入溝34から外部に排出できるからである。
【0015】
試験片ケース32は、嵌入溝34に案内した試験片3を取出機構4で確実に取り出しできるように、図3と図4に示すように、上端開口縁に切欠部35を設けている。切欠部35は、嵌入溝34の上端に位置するように設けられる。この試験片ケース32は、切欠部35に取出機構4の保持具16を入れて、取出位置の試験片3を確実に取り出しできる。図の試験片ケース32は、嵌入溝34の下端にストッパ36を設けている。ストッパ36は、嵌入溝34に案内する試験片3を、試験片ケース32に収納して嵌入溝34に案内されない他の試験片3よりも突出させる。図の試験片ケース32は、内面に突出するように突出部を設けてストッパ36としている。ストッパは、嵌入溝を、試験片ケースの底まで延長しないようにして設けることもできる。
【0016】
試験片ケース32は、上端の開口部を、試験片3を取り出すための貫通孔37Aのある上蓋37で閉塞している。貫通孔37Aは、切欠部35に設けている。貫通孔37Aに、取出位置にある試験片3を保持して排出する取出機構4の保持具16が挿入される。
【0017】
試験片3は、片面に試薬を付着している。このため、表裏を識別して所定の位置に運ぶ必要がある。試験片3の表裏を検出するために、図の試験片ケース32は、嵌入溝34に配設された試験片3の表裏を検出する表裏検出センサー38を設けている。表裏検出センサー38は、嵌入溝34に連結するように貫通孔39を設けて、ここに配設している。表裏検出センサー38は、試験片3に光を照射し、反射光を受光して試験片3の表裏を検出する。試験片3は、試薬を付着している表面と、試薬のない裏面とで光の反射率が異なるので、表裏検出センサー38で光の反射率から表裏を検出できる。表裏検出センサー38は、制御回路13に表裏信号を伝送する。制御回路13は、試験片3の表裏信号で、試験片ケース32を中心軸を中心として180度回転させるかどうかを判断する。制御回路13は、たとえば、試験片3が嵌入溝34に表向きに入れられた場合には試験片ケース32を回転させず、試験片3が裏向きに入れられた場合には、反転モーター40で試験片ケース32を180度回転させて、全ての試験片3を所定の向きとする。取出機構4は、表向きに入っている試験片を取り出す取出位置と、裏向きに入っている試験片を取り出す取出位置とをあらかじめ記憶しており、表裏検出センサー38から入力される試験片3の表裏信号に基づいて保持具16を試験片3の取出位置に移動させる。取出機構4は、所定の向きに配置された試験片3を保持具16で保持して、所定の姿勢で試験位置に移送する。
【0018】
駆動機構33は、試験片ケース32を運動させて、試験片3を嵌入溝34に案内する。駆動機構33は、試験片ケース32をその中心軸が水平ないし傾斜する姿勢として、嵌入溝34を設けている内面を下側とする水平または傾斜する姿勢で運動させて試験片3を嵌入溝34に移動させる。駆動機構33が試験片ケース32を傾斜させる傾斜角は、水平面に対して0〜60度、好ましくは0〜30度、さらに好ましくは0〜15度、最適には2〜5度に設定される。図の駆動機構33は、試験片ケース32を水平姿勢で運動させるが、試験片ケース32を傾斜する姿勢で運動させて試験片3を嵌入溝34に移動させることもできる。図2の駆動機構33は、試験片ケース32の底に固定している反転モーター40で構成される。反転モーター40は、制御回路13で回転角が制御されるステッピングモーターである。反転モーター40である駆動機構33は、嵌入溝34を横方向に移動させるように試験片ケース32を正逆に回転させて、試験片3を嵌入溝34に案内する。駆動機構には、試験片ケースを振動させて試験片を嵌入溝に案内するものも使用できる。また、試験片ケースを回転させることなく、試験片ケースを水平ないし傾斜させる姿勢で、嵌入溝を横方向に移動させるように水平方向に往復運動して、嵌入溝に試験片を案内することもできる。
【0019】
さらに、図の供給装置31は、嵌入溝34の試験片3を吸着する吸着機構41を備える。吸着機構41は、試験片ケース32に設けた吸着ノズル42と、この吸着ノズル42に開閉弁43とホース44とを介して連結している真空源45とを備える。吸着ノズル42は、先端の開口部を嵌入溝34の底に開口された吸引口50に配設している。この吸着機構41は、開閉弁43を開くと、吸着ノズル42が空気を吸入して、嵌入溝34の試験片3を吸着ノズル42に吸着する。
【0020】
さらに、供給装置は、図5に示す構造の吸着機構41を設けて、嵌入溝34の吸引口50に試験片3を吸着することもできる。図の吸着機構41は、円筒状の試験片ケース32の外周面に沿って吸引ケース51を配設している。吸引ケース51は、図6の断面斜視図に示すように、試験片ケース32の外形に沿う円形状の開口部51Aを開口しており、この円形開口部51Aに試験片ケース32を貫通させている。吸引ケース51は、試験片ケース32に隙間なく密着するが、試験片ケース32を開口部51Aに沿って回転できるように連結している。さらに、吸引ケース51は、円形開口部51Aの内面に、試験片ケース32の外周に沿うリング溝52を設けている。吸引ケース51は、このリング溝52と試験片ケース32とで吸引ダクト53を形成している。この吸引ケース51は、回転する試験片ケース32の吸引口50の回転軌跡にリング溝52が対向するように配設している。吸引ケース51に対して相対的に回転する試験片ケース32がどの位置にあっても、吸引口50を吸引ダクト53に連通させて吸引口50から空気を吸引するためである。吸引ダクト53は、吸着ノズル42に連結されており、吸着ノズル42でもって吸引ダクト53内の空気が吸入される。この吸着機構41は、吸着ノズル42でもって、吸引ダクト53を介して吸引口50から吸引し、嵌入溝34の試験片3を吸引口50に吸着させる。このように、吸引ケース51を介して試験片ケース32の吸引口50から吸引する構造は、試験片ケース32を回転させるときに、吸着ノズル42に連結されたホース44を絡ませることなくスムーズに回転できる特長がある。さらに、試験片ケース32を反転モーター40で正逆に回転させるときに、吸引ケース51をガイドとして試験片ケース32を安定して回転できる特長もある。
【0021】
さらに、図の供給装置31は、反転モーター40を固定している試験片ケース32を水平姿勢から垂直姿勢に、あるいは垂直姿勢から水平姿勢に傾動させる傾動機構46を備えている。傾動機構46は、正逆に回転される傾動モーター47を備える。傾動モーター47は、回転軸にアーム48を固定し、このアーム48を反転モーター40に連結して、反転モーター40と試験片ケース32とを一体として傾動させる。この傾動モーター47は、制御回路13で回転角が制御されるモーターである。傾動機構46は、傾動モーター47を正逆に回転させて、試験片ケース32を垂直、水平、傾斜する姿勢に傾動させる。
【0022】
取出機構4は、試験片ケース32の取出位置に配置された試験片3を、試験片ケース32から取り出して、尿に接触させる試験位置に移動させる。取出機構4は、試験片3の上端を挟着し、あるいは吸着するなどの構造で保持する保持具16と、この保持具16を移動させて、試験片3を試験位置に移動させる移動機構17とを備える。
【0023】
図7は、試験片の取出機構4を備える尿の検査装置の概略図を示す。この図の検査装置は、尿を充填している容器1を保持する容器ホルダー2と、この容器ホルダー2で保持される容器1に充填している尿に、試験片ケース32から取り出した試験片3を接触させる試験片の供給装置31と、尿に接触した試験片3の色を識別するカラーセンサー5と、カラーセンサー5の出力信号から試験項目を演算する演算手段6とを備える。
【0024】
容器1は、尿を充填できる形状のコップで、たとえば、紙コップやプラスチック製のコップが使用できる。容器ホルダー2は、少ない尿に試験片3の先端部を長く接触できるように、容器1を傾斜する姿勢として、試験片3と尿とを接触させる。容器ホルダーは、図8の平面図に示すように、容器1を両側から挟着して保持する一対の保持アーム7と、この保持アーム7を回動させる回動機構8とを備える。保持アーム7は、先端部に、容器1に沿う形状に湾曲している容器挟着部9を有する。
【0025】
回動機構8は、保持アーム7を互いに接近する方向に移動させて容器1を挟着し、反対方向に移動させて、容器1の挟着状態を解除する。回動機構8は、図9の概略平面図に示すように、一対の保持アーム7を容器1の挟着方向とその反対方向に往復運動させる挟着シリンダー10と、このシリンダーを装着しているフレーム11を回動させて、容器1を傾ける傾動モーター12と、この傾動モーター12の回転を制御する制御回路13と、傾動モーター12を上下に移動させる上昇シリンダー(図示せず)とを備えている。傾動モーター12は、制御回路13で回転角が制御されるステッピングモーターである。
【0026】
図9に示す回動機構8は、挟着シリンダー10で、一対の保持アーム7を容器1の挟着方向とその反対方向に往復運動させている。制御回路13は、傾動モーター12の回転を制御して、保持アーム7で挟着している容器1を、図10に示すように、所定の角度に傾ける。制御回路13は、尿を充填している容器1を傾けて、余分の尿を排出する第1傾斜角と、第1傾斜角よりも垂直に近い第2傾斜角とを記憶している。制御回路13は、尿を充填している容器1を保持アーム7で挟着する状態で、最初に第1傾斜角に容器1を傾斜させて、余分の尿を排出し、その後に第2傾斜角に傾斜させる。この状態に容器1を傾ける容器ホルダー2は、容器1を第1傾斜角から第2傾斜角に傾斜させることにより、第2傾斜角において尿が容器1から漏れるのを防止できる。第2傾斜角は、好ましくは、容器下面1Aの水平に対する角度を2〜10度とする。第2傾斜角が2度よりも水平に近くなると、容器1からほとんどの尿が排出された尿量が少な過ぎる状態となり、反対に第2傾斜角が10度よりも大きいと、試験片3の全ての試験領域23に尿を付着さるために相当に多量の尿を必要とする。
【0027】
試験片の供給装置31は、取出機構4で試験片ケース32から取り出した試験片3を試験位置に移動させて、容器1の尿に接触させる。図の装置は、試験片3を容器1に挿入して尿に接触させるので、試験片3の試験位置は、容器1の内部である。取出機構4は、容器1を傾斜する姿勢として試験片3を容器1の内部に挿入し、あるいは容器1を立てる姿勢で試験片3を容器の内部に挿入した後、容器1を傾斜させて、図10に示すように、試験片3を尿に接触させる。さらに、本発明の尿の検査装置は、試験片3を容器1に挿入するのではなく、試験片3を特定の試験位置に移動し、試験位置にある試験片3に、容器1を傾斜させて尿を排出させて接触することもできる。また、試験位置にある試験片に、容器の尿をスポイドのようなもので吸入し、スポイドの尿を試験位置にある試験片に排出して、試験片を尿に接触させることもできる。
【0028】
図7の検査装置は、供給装置31の取出機構4に、保持具16の移動機構17を設けている。保持具16は、試験片3の上端を挟着するチャックとしている。この取出機構4は、試験片ケース32の取出位置にある試験片3の上端を挟着して、試験片ケース32から取り出して試験位置に移動させる。ただ、保持具は、吸着して試験片を保持することもできる。保持具16は、試験片3を尿に接触させ、カラーセンサー5で検査し、その後廃棄位置に移動させて挟着状態を解除する。図の保持具16はチャックで、試験片ケース32の取出位置に配置された試験片3の上端を挟着して、試験片ケース32から取り出す。保持具は、試験片の上端を空気で吸着して保持することもできるので、保持具は試験片を挟着するチャックには特定しない。保持具16は、試験片3を試験位置に移動させて尿に接触させ、カラーセンサー5で検査し、その後廃棄位置に移動させて保持状態を解除する。
【0029】
図7の移動機構17は、保持具16を上下左右に移動させて、試験片3を取出位置から試験位置に移動させる。その後、試験片3をカラーセンサー5の前方の吸着ホルダー18に移動し、検査後に吸着ホルダー18から廃棄位置に移動させる。移動機構17は、保持具16を上下左右に移動させるシリンダーや電動アクチュエーター(図示せず)とこれ等を制御する制御手段(図示せず)とを備える。制御手段は、シリンダーや電動アクチュエーター等を制御して、保持具16を決められた位置に移動させる。
【0030】
さらに、移動機構17は、図11と図12に示す構造とすることもできる。これらの図に示す移動機構17は、水平面内で回動するアーム54と、このアーム54を回動させる駆動機構55と、アーム54の先端に設けられて、保持具16を上下に移動させる上下移動機構56とを備える。アーム54は、水平に配設されており、先端に、上下移動機構56を介して保持具16を配設している。駆動機構55は、アーム54を水平面内で正逆に回動させるモーター57を備え、このモーター57の回転軸にアーム54の後端を連結している。上下移動機構56は、垂直に配設されたポール58とこのポール58を上下に移動させる駆動部59とを備え、ポール58の下端に保持具16を固定している。この上下移動機構56は、駆動部59でポール58を上下に移動させて、保持具16を上下に移動させる。ポールと駆動部には、ネジ棒とナット部材、ラックとピニオン等が使用できる。さらに、上下移動機構は、シリンダーや電動アクチュエーター等を使用することもできる。
【0031】
この移動機構17は、駆動機構55であるモーター57でアーム54を回動させて、アーム54の先端に設けられた上下移動機構56を水平面内で移動させると共に、上下移動機構56で保持具16を上下に移動させて、保持具16を上下左右に移動させる。したがって、この装置は、図12の平面図に示すように、アーム54の先端に配設された保持具16の移動軌跡上に、供給装置31と、容器ホルダー2に保持された容器1と、吸着ホルダー18とを配設している。この装置は、アーム54の長さと回転角で特定される回動範囲内に供給装置31と容器ホルダー2と吸着ホルダー18とを配設して、これらをコンパクトに収納できる特長がある。
【0032】
試験位置で容器1に挿入されて尿に接触された試験片3は、取出機構4でもってカラーセンサー5の前方に配設している吸着ホルダー18に移送される。吸着ホルダー18は、尿の付着している試験片3を吸着して定位置に保持する。吸着ホルダー18は、試験片3を垂直の姿勢で吸着して保持すると共に、試験片3に付着している過剰の尿を吸引して除去する。
【0033】
吸着ホルダー18を図13〜図15に示す。これ等の図に示す吸着ホルダー18は、図15の水平断面図に示すように、試験片3を装着するための縦溝19を有する。縦溝19は、試験片3をスムーズに定位置に装着できるように、両側面を、幅が次第に広く拡開されるテーパー面としている。さらに、縦溝19は、試験片3を吸着すると共に、過剰の尿を吸引するために、複数の吸入路21を底部に開口している。図に示す縦溝19は、底面と両側面に、それぞれ吸入路21を開口している。図14の一部拡大図に示すように、底面の吸入路21は、底面の中央部であって、試験領域23の中心部分に位置して開口している。両側面の吸入路21は、底面との境界部分であって、試験領域23の4隅に位置して開口している。試験片の吸入路21は、空気の吸入ポンプ(図示せず)に連結されて、縦溝19の底部から空気を吸入して、試験片3を縦溝19の底面に吸着して垂直に保持すると共に、試験片3に付着している過剰の尿を吸い出して除去する。この構造の吸着ホルダー18は、空気で試験片3を垂直に吸着して保持できると共に、余分の尿を除去して正確に検査できる。試験片3に余分の尿が付着すると、試験片3に沿って流下して、検査精度を低下させる。試験片3が、縦に複数の試験領域23に区画して、複数の検査項目を1枚で処理できるようにしているからである。
【0034】
吸着ホルダー18の縦溝19に保持された試験片3は、図13に示すように、取出機構4でもって、垂直の姿勢で上下に移動されて、複数の試験領域23の色がカラーセンサー5で検出される。この装置は、試験片3を上下に移動させる機構に取出機構4を併用できるので、装置を簡略化できる特長がある。ただ、吸着ホルダーに保持される試験片を移動させることなく、カラーセンサーを上下に移動させて、複数の試験領域の色を検出することもできる。さらに、本発明の装置は、カラーセンサーと試験片の位置を相対的に変化させる他の全ての機構を使用でき、試験片の試験領域を順番に読み取って経時的に色信号として出力することもできる。
【0035】
カラーセンサー5は、吸着ホルダー18前方の定位置に固定される。カラーセンサー5は、CCDを内蔵しているカラーテレビカメラで、レンズの焦点を試験片3の試験領域23に合わせて、単一の試験領域23を1画面として映すようにしている。ただ、カラーセンサー5は、複数の試験領域を1画面として同時に映すこともできる。カラーセンサー5は、順番に各々の試験領域23の色を電気信号に変換して出力する。カラーテレビカメラであるカラーセンサー5は、試験領域23の色を簡単に検出できる特長がある。ただ、カラーセンサーは、必ずしもカラーテレビカメラとする必要はなく、図示しないが、試験片の試験領域に光を照射する光源と、試験領域で反射した光あるいは試験領域を透過した光を検出するセンサー部とで構成することもできる。このカラーセンサーは、光源から試験領域に光を照射して、その反射光あるいは透過光をセンサー部で検出する。センサー部は、光の波長を検出して試験領域の色を識別することができる。
【0036】
カラーセンサー5は、たとえば、試験片3に設けているひとつの試験領域23の色信号を出力した後、試験片3が移動機構17で上に移動されて、下に設けている試験領域23の色信号を出力する。すなわち、カラーセンサー5は、上から下に順番に試験片3に設けている各々の試験領域23の色信号を経時的に色信号として出力する。
【0037】
演算手段6は、カラーセンサー5から入力される色信号から、各々の試験領域23の色でもって検査結果を演算する。試験片3に設けている複数の試験領域23は、検査項目によって色の変化が異なる。したがって、演算手段6は、カラーセンサー5が何処の試験項目の色信号であるかを特定して、色信号から検査結果を演算する。すなわち、演算手段6は、カラーセンサー5の位置を特定する信号と、色信号の両方から各試験項目の検査結果を演算する。
【0038】
演算手段6で演算された各々の検査項目の検査結果は、プリンターに印刷して表示され、あるいは、記憶回路に記憶され、あるいはまた、ホストコンピュータ等に伝送される。
【0039】
以上の尿の自動検査装置は、以下のように使用されて尿の検査をする。
(1) 患者が容器1に尿を採取する。この容器1には、患者を特定するバーコードまたは磁気カードが付着されている。
(2) 尿を入れた容器1を自動検査装置にセットする。自動検査装置は、バーコードまたは磁気カードの読取機構を備えており、これでバーコードまたは磁気カードを読み取って患者を特定する。ただ、容器1は、必ずしもバーコードや磁気カードを付着する必要はなく、自動検査装置も、必ずしもこれらの読取機構を備える必要はない。
さらに、好ましくは、自動検査装置は、容器1の尿の最小レベルを検査するレベルセンサーを設けている。レベルセンサーは、定位置に装着された容器1の内部に、上から下に光を照射して、尿のレベルを検出する。容器1の尿量が最小レベルよりも少ないと、たとえば、音声で「尿の量が足りません」と発生する。尿量が不足すると、患者は再び尿を入れて定位置にセットする。
【0040】
(3) 供給装置31が、ひとつの試験片3を取出位置に移送し、取出位置の試験片3を取出機構4でもって、取出位置から試験位置に移送する。供給装置31は、図2ないし図4に示すようにして、以下の工程で、試験片3を試験位置に移送する。
[1] 図2に示すように、試験片ケース32を垂直に立てる。全ての試験片3は、試験片ケース32の底にほぼ垂直に立つ姿勢で収納される。試験片ケース32は、試験片3を垂直に近い姿勢で立てるために、中心に中心筒49を固定している。試験片3は、中心筒49と試験片ケース32との間で垂直に近い姿勢で収納される。
[2] 傾動機構46の傾動モーター47が試験片ケース32を傾動させて、ほぼ水平の姿勢にする。このとき、駆動機構33の反転モーター40を回転させて、試験片ケース32を、嵌入溝34が上部に位置する姿勢にする。この姿勢で、反転モーター40を正逆に回転させて、試験片ケース32を所定の角度で回転させる。この状態で、試験片ケース32に収納している試験片3は、全体をほぼ平行に揃えることができる。
[3] さらに、傾動モーター47が試験片ケース32を傾動させて、試験片ケース32の上端、すなわち、試験片3を取り出す切欠部35を設けている端部が下になるように、水平姿勢よりも多少傾斜させる姿勢とする。この姿勢で、試験片ケース32は、水平に対して例えば5〜40度傾斜される。この状態にあっても、試験片ケース32は嵌入溝34が上部に位置する姿勢とする。この姿勢で、反転モーター40は、試験片ケース32を所定の角度正逆に回転して振動させる。試験片ケース32の振動により、収納している全ての試験片3は上蓋37に接触する位置まで試験管ケース32の内面を滑り落ちる。すなわち、試験片3の先端が揃えられる。この位置にある試験片3は、嵌入溝34に案内されて、試験片ケース32のストッパ36よりも上方に配置される。
[4] 駆動機構33の反転モーター40が試験片ケース32を回転させて、図3に示すように、嵌入溝34を下側に配設する姿勢とし、さらに傾動機構46の傾動モーター47が試験片ケース32を傾動させて水平な姿勢とする。この姿勢で、駆動機構33の反転モーター40は、試験管ケース32を所定の角度正逆に回転させて振動させる。反転モーター40が試験片ケース32を正逆に回転して振動させると、試験片ケース32は嵌入溝34の横方向に往復運動して振動される。このように運動されることにより、試験片ケース32に収納しているいずれかの試験片3が嵌入溝34に入れられる。
[5] 傾動機構46の傾動モーター47が試験片ケース32を傾動させて、水平姿勢から垂直姿勢とする。このとき、嵌入溝34に案内された試験片3が、嵌入溝34からでないように、吸着機構41で試験片3を嵌入溝34に吸着する。さらに、傾動モーター47が試験片ケース32を水平姿勢から垂直姿勢に傾動させるとき、駆動機構33の反転モーター40が試験片ケース32を所定の角度正逆に回転して、嵌入溝34に入っている2枚以上の試験片3を嵌入溝34の外部に排出する。吸着機構41が試験片3を吸着する状態で、試験片ケース32が垂直姿勢に立てられると、嵌入溝34にはひとつの試験片3が配設される。この試験片3は、吸着機構41で吸着されると共に、ストッパ36で落下するのが阻止されて、取出位置に正確に配置される。
【0041】
以上の[1]ないし[5]の工程で、ほとんど例外なくひとつのの試験片3が取出位置に配置される。ただ、何らかの原因で、試験片3を取出位置に配置できない場合、[1]ないし[5]の工程を繰り返して、試験片3を取出位置に配置する。試験片3が取出位置に配置されたかどうかは、試験片ケース32に確認センサーを配置し、これで確認することができる。
【0042】
試験片3が取出位置に配置させると、取出機構4の保持具16が上蓋37の貫通孔37Aに挿入され、試験片3の上端を吸着し、あるいは吸着する等の方法で保持し、試験片ケース32から取り出して試験位置に移送する。
【0043】
以上の装置は、嵌入溝34の試験片3を吸着機構41で吸着して、定位置に保持する。このため、ひとつの試験片3を取出位置にしっかりと保持できる特長がある。ただ、本発明の試験片供給装置は、嵌入溝34の試験片3を必ずしも吸着機構41で吸着する必要はない。それは、前述の[5]の工程において、嵌入溝34に試験片3を案内した状態で、試験片ケース32を貫通孔37Aが上方となる姿勢で傾斜し、この姿勢で試験片ケース32を駆動機構33の反転モーター40で正逆に回転させて、嵌入溝34から余分の試験片3を排出して、ひとつの試験片3を取出位置に配置できるからである。この嵌入溝34は、反転モーター40で正逆に回転させると、余分の試験片3が排出される深さとする。
【0044】
(5) 試験片3が試験位置に移送されて、試験片3の試験領域23に尿が接触される。
(6) その後、取出機構4は、保持具16で試験片3を保持して、試験位置から吸着ホルダー18に移送する。吸着ホルダー18に移送された試験片3は、空気で吸着ホルダー18に吸着されると共に、余分の尿が除去される。
【0045】
(7) カラーセンサー5は、吸着ホルダー18に挟着している試験片3の各々の試験領域23の色を順番に識別して、各々の試験領域23の色信号を演算手段6に出力する。演算手段6は、試験領域23を特定する信号と、色信号から、各々の試験領域23の検査項目の検査結果を演算する。演算された各々の試験項目の試験結果は、プリンターで出力され、あるいはホストコンピュータに伝送される。
【0046】
【発明の効果】
本発明の装置は、簡単な構造で試験片が詰まるのを防止しながら、確実にひとつの試験片を取り出しできる特長がある。それは、本発明の装置が、複数の試験片を収納する試験片ケースに、軸方向に延長して内面に嵌入溝を設けており、この試験片ケースを、嵌入溝を下側とする水平または傾斜する姿勢で運動させて試験片を嵌入溝に移動して、ひとつの試験片を試験片ケースの取出位置に移動し、取出位置にある試験片を取出機構で取り出すからである。とくに、本発明は、筒状の試験片ケースを水平または傾斜する姿勢で運動させて、内面に設けている嵌入溝に試験片を案内するので、試験片がブリッジになって詰まるのを解消して、確実に取り出しできる特長がある。
【0047】
さらに、本発明の装置は、試験片ケースの嵌入溝に入れた試験片を吸着機構で吸着し、試験片を吸着する状態で試験片ケースを垂直方向に移動させて、嵌入溝から余分の状態を落下させる。このため、ひとつの試験片を確実に取出位置に移送して、取り出しできる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の試験片の取り出し機構を示す断面図
【図2】 本発明の一実施例にかかる試験片供給装置の断面図
【図3】 図2に示す試験片供給装置の試験片ケースを水平の姿勢とした状態を示す断面図
【図4】 図3に示す試験片ケースの斜視図
【図5】 本発明の他の実施例にかかる試験片供給装置の断面図
【図6】 図5に示す試験片供給装置の吸引ケースの断面斜視図
【図7】 本発明の一実施例にかかる尿の検査装置の概略構成図
【図8】 図7に示す尿の検査装置の容器ホルダーの平面図
【図9】 図8に示す容器ホルダーの概略平面図
【図10】 図8に示す容器ホルダーが容器を傾ける状態を示す垂直断面図
【図11】 本発明の他の実施例にかかる尿の検査装置の概略構成図
【図12】 図11に示す尿の検査装置の平面図
【図13】 吸着ホルダーの一部断面側面図
【図14】 図13に示す吸着ホルダーの一部拡大正面図
【図15】 図13に示す吸着ホルダーの拡大水平断面図
【符号の説明】
1…容器 1A…容器下面
2…容器ホルダー
3…試験片
4…取出機構
5…カラーセンサー
6…演算手段
7…保持アーム
8…回動機構
9…容器挟着部
10…挟着シリンダー
11…フレーム
12…傾動モーター
13…制御回路
16…保持具
17…移動機構
18…吸着ホルダー
19…縦溝
21…吸入路
23…試験領域
31…供給装置
32…試験片ケース
33…駆動機構
34…嵌入溝
35…切欠部
36…ストッパ
37…上蓋 37A…貫通孔
38…表裏検出センサー
39…貫通孔
40…反転モーター
41…吸着機構
42…吸着ノズル
43…開閉弁
44…ホース
45…真空源
46…傾動機構
47…傾動モーター
48…アーム
49…中心筒
50…吸引口
51…吸引ケース 51A…開口部
52…リング溝
53…吸引ダクト
54…アーム
55…駆動機構
56…上下移動機構
57…モーター
58…ポール
59…駆動部
70…容器
71…ガイド
72…貫通溝

Claims (5)

  1. 複数の試験片(3)を収納すると共に、試験片(3)を取出位置に配設する嵌入溝(34)を軸方向に延長して内面に設けている試験片ケース(32)と、この試験片ケース(32)を、中心軸が水平ないし傾斜する姿勢であって、嵌入溝(34)を設けている内面を下側とする水平または傾斜する姿勢で運動させて試験片(3)を嵌入溝(34)に移動させる駆動機構(33)と、嵌入溝(34)に案内された試験片(3)を吸着する吸着機構(41)と、吸着機構(41)で試験片(3)を吸着する状態で試験片ケース(32)を垂直方向に移動させて、嵌入溝(34)の外部にあって吸着していない試験片(3)を落下させて、嵌入溝(34)の試験片(3)を他の試験片よりも突出位置に配置させる傾動機構(46)と、突出位置にある試験片(3)を試験片ケース(32)から取り出す取出機構(4)とを備える試験片供給装置。
  2. 嵌入溝(34)に配設された試験片(3)の表裏を検出する表裏検出センサー(38)を、試験片ケース(32)に設けている請求項1に記載される試験片供給装置。
  3. 試験片ケース(32)が、上端開口縁に切欠部(35)を備え、この切欠部(35)が嵌入溝(34)の上端に位置する請求項に記載される試験片供給装置。
  4. 駆動機構(33)が、嵌入溝(34)を横方向に移動させるように試験片ケース(32)を往復運動し、あるいは駆動機構(33)が、嵌入溝(34)を横方向に移動させるように試験片ケース(32)を正逆に回転し、あるいはまた試験片ケース(32)を振動させる請求項に記載される試験片供給装置。
  5. 試験片(3)を試験片ケース(32)から取り出して尿に接触させる試験片(3)の供給装置(31)と、尿に接触した試験片(3)の色を識別するカラーセンサー(5)と、カラーセンサー(5)の出力信号から試験項目を演算する演算手段(6)とを備える尿の検査装置であって、
    試験片(3)の供給装置(31)が、複数の試験片(3)を収納すると共に、試験片(3)を取出位置に配設する嵌入溝(34)を軸方向に延長して内面に設けている試験片ケース(32)と、この試験片ケース(32)を、中心軸が水平ないし傾斜する姿勢であって、嵌入溝(34)を設けている内面を下側とする水平または傾斜する姿勢で運動させて試験片(3)を嵌入溝(34)に移動させる駆動機構(33)と、嵌入溝(34)に案内された試験片(3)を吸着する吸着機構(41)と、吸着機構(41)で試験片(3)を吸着する状態で試験片ケース(32)を垂直方向に移動させて、嵌入溝(34)の外部にあって吸着していない試験片(3)を落下させて、嵌入溝(34)の試験片(3)を他の試験片よりも突出位置に配置させる傾動機構(46)と、突出位置にある試験片(3)を試験片ケース(32)から取り出す取出機構(4)とを備える尿の検査装置。
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