JP3711088B2 - 電話装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に電話帳機能を有する電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コードレス電話等の電話装置において、子機又は親機のメモリに相手側の電話番号と氏名を複数格納した、所謂電話帳機能を有するものがある。
【0003】
この電話帳機能では、ユーザは、メモリに格納されている相手側の電話番号(或いは、氏名)を表示部に複数同時に(或いは、切替)表示させ、所望の相手側を選択した後に発呼操作を行うだけで、容易に相手側へ発呼ができる為、電話番号の入力が不要である。
【0004】
又、コードレス電話では、親機又は子機のメモリに格納されている電話帳データを他の子機又は親機に転送する機能を有するものもある。例えば、一方の子機から他方の子機へ電話帳データを転送する場合には、一方の子機の電話帳メモリに格納されている電話帳データを親機の電話帳メモリに転送し、一方の子機と親機との無線接続を断とした後、親機の電話帳メモリに格納した電話帳データを他方の子機へ送信し、他方の子機が受信した電話帳データを電話帳メモリに格納することにより電話帳データを転送することができる。
【0005】
尚、現在のコードレス電話の仕様では、子機同士で無線接続することはできない。従って、子機同士を直接無線接続し、子機間で電話帳データを転送することはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、親機の電話帳メモリに子機からの電話帳データを一旦格納し、電話帳データを転送可能なコードレス電話では、以下の問題点が挙げられる。先ず、1台の親機と複数の子機(例えば、子機A、子機Bとする)からなるコードレス電話において、親機を介して子機Aから子機Bへ電話帳データを送信する場合、子機A、Bの電話帳メモリはかな文字と漢字が格納可能であるのに対し、親機の電話帳メモリはかな文字しか格納できない場合には、子機Aから親機にかな文字と漢字文字からなる電話帳データが送信されても、親機は電話帳データのかな文字部分しか受信することができない。従って、子機Aからかな文字と漢字文字からなる電話帳データが送信されても、子機Bはかな文字からなる電話帳データしか受信できない。このような問題は、例えば、今までかな文字しか格納できない親機と子機を使用し、新たに、かな文字と漢字のデータを格納可能な増設子機を増設し、一方の子機から他方の子機へ電話帳データを転送する場合に生じる。
【0007】
又、例えば、親機は50件しか相手側の電話番号を登録できないのに対し、子機A、Bでは100件の相手側の電話番号が登録できる場合には、子機Aから親機に100件分の電話帳データが送信されても親機は子機Aからの電話帳データの内50件しか格納することができず、その結果、子機Aから子機Bへは50件分のデータしか送信されないこととなる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決する為のものであり、 親機と少なくとも第1子機と第2子機の2つの子機とからなる電話装置であり、上記子機は、送信する氏名データがかなデータ又は漢字データであることを示す情報と該情報に対応するデータとを格納する子機電話帳メモリと、上記親機との間で電話帳データを送受信する子機送受信手段と、制御手段と、を有し、上記親機は、上記子機との間で電話帳データを送受信する親機送受信手段と、制御手段と、前記第1子機から前記第2子機へ転送する電話帳データを一時的に格納する為の親機格納手段及び親機電話帳メモリと、を有し、上記親機の制御手段は、前記第1子機から親機を介して前記第2子機へ電話帳データを転送する際には、送受信手段が上記第1子機から受信した電話帳データを、上記情報を参照せずに親機格納手段に格納し、子機から送信された電話帳データを親機電話帳メモリに格納する際には、上記情報を参照して、送受信手段が上記第1子機から受信した電話帳データを上記親機電話帳メモリに格納することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本実施例装置の構成を示す外観斜視図である。
【0012】
図1において、本実施例装置は1台の親機100と複数の子機(例えば、子機A、子機B)とからなり、第1実施例装置では、子機Aのメモリに格納されている電話帳データを親機100に送信し、親機100に設けられた電話帳データ転送用の専用メモリに上記電話帳データを一旦格納する。続いて、子機Bから電話帳データの転送指示があれば、親機100のメモリに格納された上記電話帳データを上記子機Bに送信するものである。
【0013】
また、第2実施例装置では、親機100には2つのチューナが搭載されており、子機Aからの電話帳データを親機100の2つのチューナを介して子機Bへ送信するものである。
【0014】
図2は、本発明を適用してなる第1実施例装置であるコードレス電話装置の親機100ブロック図である。
【0015】
制御部110は、例えばROM(Read Only Memory)からなる第1格納部120に格納されているシステムプログラムに基づいて以下で説明する各回路の制御を司る。
【0016】
NCU(Network Control Unit)130は、回線の閉結、開放を行う。
【0017】
アンテナ140と接続された無線部150は、子機A、Bとの間で無線信号の送受信を行う。
【0018】
スピーチネットワーク回路160は、上述したNCU130、無線部150、ハンドセット170との間での音声信号の入出力切替を行う。
【0019】
入力部180は、テンキー、保留キー、機能キー等からなり、例えば、電話番号の入力時や相手側の氏名の入力時等に使用される。
【0020】
第2格納部190は、例えばSRAM(Static Randum Access Memory)からなり、上記無線部150が受信した子機A、Bからの電話帳データ(例えば、かな文字と漢字からなる相手側氏名と電話番号の対を複数件)を一旦格納する。又、上記第2格納部190の格納形態としては、例えば、かな文字か漢字文字かを示すヘッダと該ヘッダに続く相手側氏名のデータが格納される。
【0021】
表示部200は、電話番号や、かな文字と漢字からなる相手側の氏名を表示する。
次に、子機A、Bの回路構成について説明する。
【0022】
図3は、第1実施例装置であるコードレス電話装置の子機A、Bのブロック図である。
【0023】
制御部300は、例えばROM(Read Only Memory)からなる第1格納部310に格納されているシステムプログラムに基づいて以下で説明する各回路の制御を司る。
【0024】
アンテナ320と接続された無線部330は、親機100との間で無線信号の送受信を行う。
【0025】
スピーチネットワーク回路340は、上述した無線部320とハンドセット350との間での音声信号の入出力の切替を行う。
【0026】
入力部360は、テンキー、保留キー、機能キー、電話帳データを転送指示する為のキー等からなり、例えば、電話番号の入力時や相手側の氏名の入力時、電話帳データを転送する際等に使用される。
【0027】
第2格納部370は、例えばSRAM(Static Randum Access Memory)からなり、上記無線部330が受信した電話帳データ(例えば、かな文字と漢字からなる相手側氏名と電話番号の対を複数件)や、上記入力部360から入力された電話帳データを格納する。
【0028】
表示部380は、電話番号や、かな文字と漢字からなる相手側の氏名を表示する。
【0029】
次に、第1実施例装置の動作について以下に説明する。
【0030】
図4及び図5は、第1実施例装置の動作シーケンス図である。
【0031】
図4において、まず、子機Aのユーザが入力部360を操作することにより、子機Bへ転送する電話帳データを選択する。尚、ここで、ユーザは第2格納部370に格納されている電話帳データを一括して送信するよう選択することも可能である。
【0032】
S1ステップにおいて、子機Aの制御部300が、入力部360から電話帳データ転送の開始を示すキー入力を検出すると、無線部330を制御することにより、制御チャンネル上で、電話帳転送要求信号を親機100へ送信させる。
【0033】
これに対し、親機100の制御部110は、無線部150を制御することにより、通話チャンネルの空きチャンネルをサーチさせた後に、信号を正常に受信したことを示すACK(Acknowledgement)信号を子機Aに送信させる。
【0034】
尚、上記ACK信号には移行する先の通話チャンネル情報が含まれているので、その後の親機100と子機Aの無線信号の送受信は通話チャンネル上で行われる。
【0035】
S2ステップにおいて、親機100の制御部が、無線部150を制御することにより、転送開始を示す信号を子機Aに送信させ、子機Aの制御部300は、無線部330を制御することにより、ACKを親機100に送信させる。
【0036】
S3ステップにおいて、子機Aの制御部300が、無線部330を制御することにより、転送件数を示すデータを親機100に送信させ、親機100の制御部110は、無線部150を制御することにより、ACKを子機Aに送信させる。
【0037】
以下、S4〜S6ステップにおいて電話帳データの転送が行われる。
【0038】
S4ステップにおいて、子機Aの制御部300は、無線部330を制御することにより、第2格納部370に格納されている電話番号データを親機100に送信させる。これに対し、親機100の制御部110は、受信した電話番号データを第2格納部190に格納すると共に、無線部150を制御することにより、受信した電話番号データと同じ電話番号データを子機Aに返信する。子機Aの制御部300は、親機100から送信された電話番号データと送信した電話番号データの比較を行い、一致すれば正常にデータが送信されたと判断して次のステップに進むが、一致しない場合には、再度電話番号データを送信させる。
【0039】
尚、電話番号データの再送信に失敗した場合、子機A、Bの制御部300は、表示部380に例えば“転送エラー”と表示させることにより、転送を失敗した旨をユーザに報知する。
【0040】
S5ステップでは、子機Aの制御部300は、無線部330を制御することにより、第2格納部370に格納されているかなデータのヘッダにかなデータであることを示す情報を付して、かなデータを親機100に送信させる。これに対し、親機100の制御部110は、受信したかなデータを、ヘッダを参照せずにそのまま第2格納部190に格納すると共に、無線部150を制御することにより、受信したかなデータと同じかなデータを子機Aに返信する。子機Aの制御部300は、親機100から送信されたかなデータと送信したかなデータの比較を行い、一致すれば正常にデータが送信されたと判断して次のステップに進むが、一致しない場合には、再度かなデータを送信させる。
【0041】
S6ステップでは、上記S5ステップと同様にして、漢字データが子機Aから親機100へ送信される。
【0042】
尚、上記S4〜S6ステップを一回行う毎に、一件分の電話帳データが子機Aから親機100へ送信され、親機100の第2格納部190に電話帳データが一旦格納されることとなる。この為、転送される電話帳データが複数件分存在する場合には、件数分だけ上記S4〜S6ステップを繰り返し処理することとなる。
【0043】
又、上記S5〜S6ステップにおいて、かなデータ及び漢字データのヘッダにかなデータ又は漢字データであることを示すデータが付されて送信されるが、親機100の制御部110は、本実施例の如く第2格納部190に電話帳データを格納する場合には、上記かなデータ及び漢字データのヘッダを参照せずに、そのまま受信したかなデータ及び漢字データを上記第2格納部190に格納するが、親機100が、第2格納部190の他に電話帳データを格納する為の電話帳メモリ(図示せず)を有する場合には、親機100の制御部110は、子機Aから送信されたかなデータ又は漢字データのヘッダを参照し、参照したヘッダからかなデータであるか漢字データであるかを判定し、この判定に応じて受信したデータを電話帳メモリのかなデータを格納する領域或いは漢字データを格納する領域に格納する。
【0044】
子機Aから転送する電話帳データがなくなれば、続くS7ステップにおいて、子機Aの制御部300が無線部330を制御することにより、転送終了を示すデータを親機100に送信させ、これに対し、親機100の制御部110は、無線部150を制御することによりACK信号を子機Aに送信させる。
【0045】
続いて、親機100の第2格納部190に一旦格納された電話帳データを子機Bに送信する手順を以下に説明する。
【0046】
図5のS8ステップにおいて、子機Bの制御部110が、入力部180から電話帳データ転送の開始を示すキー入力を検出すると、無線部150を制御することにより、制御チャンネル上で、電話帳転送要求信号を親機100へ送信させる。
【0047】
これに対し、親機100の制御部110は、無線部150を制御することにより、通話チャンネルの空きチャンネルをサーチさせた後に、信号を正常に受信したことを示すACK(Acknowledgement)信号を子機Bに送信させる。
【0048】
尚、上記ACK信号には移行する先の通話チャンネル情報が含まれているので、その後の親機100と子機Aの無線信号の送受信は通話チャンネル上で行われる。
【0049】
S9ステップにおいて、親機100の制御部110が、無線部150を制御することにより、転送開始を示す信号を子機Aに送信させ、子機Bの制御部300は、無線部330を制御することにより、ACKを親機100に送信させる。
【0050】
S10ステップにおいて、親機100の制御部110が、無線部150を制御することにより、転送件数を示すデータを子機Bに送信させ、子機Bの制御部300は、無線部330を制御することにより、ACKを親機100に送信させる。
【0051】
以下、S11〜S13ステップにおいて電話帳データの転送が行われる。
【0052】
S11ステップにおいて、親機100の制御部110は、無線部150を制御することにより、第2格納部190に格納されている電話番号データを子機Aに送信させる。これに対し、子機Aの制御部300は、受信した電話番号データを第2格納部370に格納すると共に、無線部330を制御することにより、受信した電話番号データを親機100に返答する。親機100の制御部110は、子機Bから送信された電話番号データと送信した電話番号データの比較を行い、一致すれば正常にデータが送信されたと判断して次のステップに進むが、一致しない場合には、再度電話番号データを送信させる。
【0053】
尚、電話番号データの再送信に失敗した場合、子機A、Bの制御部300は、表示部380に例えば“転送エラー”と表示させることにより、転送を失敗した旨をユーザに報知する。
【0054】
S12ステップでは、親機100の制御部110は、無線部150を制御することにより、第2格納部190に格納されているかなデータを子機Bに送信させる。これに対し、子機Bの制御部330は、受信したかなデータを第2格納部370に格納すると共に、無線部330を制御することにより、受信したかなデータと同じかなデータを親機100に返信する。親機100の制御部110は、子機Bから送信されたかなデータと送信したかなデータの比較を行い、一致すれば正常にデータが送信されたと判断して次のステップに進むが、一致しない場合には、再度かなデータを送信させる。
【0055】
S13ステップでは、上記S12ステップと同様にして、漢字データが親機100から子機Bへ送信される。
【0056】
尚、上記S11〜S13ステップを一回行う毎に、一件分の電話帳データが親機100から子機Bへ送信され、子機Bの第2格納部370に電話帳データが格納されることとなる。この為、転送される電話帳データが複数件分存在する場合には、件数分だけ上記S11〜S13ステップを繰り返し処理することとなる。
【0057】
親機100から転送する電話帳データがなくなれば、続くS14ステップにおいて、親機100の制御部110が無線部150を制御することにより、転送終了を示すデータを子機Bに送信させ、これに対し、子機Bの制御部300は、無線部330を制御することによりACK信号を親機100に送信させる。
【0058】
このような手順により、子機Aからの電話帳データが親機100へ転送され、子機Bからの電話帳データの転送要求に応じて、親機100から子機Bへ電話帳データが転送される。
【0059】
第1実施例装置では、親機100に搭載された電話帳データ転送用メモリである第2格納部190に、子機Aからの電話帳データが一旦格納された後に親機100から子機Bへ電話帳データが送信される為、子機Aにはかな文字と漢字の電話帳データが格納可能であるのに対し、親機100にはかな文字の電話帳データのみ格納可能である場合、子機Aから送られた電話帳データが親機100の電話帳メモリに格納された際に、かな文字の電話帳データのみ親機100の電話帳メモリに格納され、その結果親機100から子機Bへはかな文字のみの電話帳データが送信されるといった問題が生じることがない。このように、第1実施例装置では、子機A、Bと親機100夫々に格納可能な電話帳データの形式(かな文字や漢字)が異なっていても、子機Aから子機Bに電話帳データを転送することが可能である。
【0060】
尚、親機100に親機用電話帳データを格納する第3格納部を別途備えても良いし、第2格納部190のメモリエリアを子機A、Bの転送用電話帳データエリアと親機用電話帳データエリアに分割しても良い。
【0061】
次に、本発明を適用してなる第2実施例装置について以下に説明する。
【0062】
第2実施例装置では、親機100に第2格納部190を格納する代わりに無線部を2つ設け、子機Aからの電話帳データをそのまま子機Bへ送信する構成としている。
【0063】
図6は、第2実施例装置の親機100のブロック図である。
【0064】
第2実施例装置の親機100と第1実施例装置の親機100と異なる点は、第1実施例装置の親機100は無線部を1つ有しているのに対し、第2実施例装置の親機100は無線部を2つ有していると共に第2格納部190を有さないことにある。
【0065】
図6において、第1無線部400と第2無線部410は、夫々子機A、Bと接続可能である。又、上記第1無線部400が子機Aと接続すると共に上記第2無線部410が子機Bと接続することにより、子機Aと子機Bとの間で全二重通信方式による子機間通話を行うことが可能である。
【0066】
尚、子機A、子機Bは第1実施例装置と同様の回路構成である為、説明を省略する。
【0067】
次に、第2実施例装置の動作について以下に説明する。
【0068】
図7は、第2実施例装置の動作を示すシーケンス図である。
【0069】
S20ステップにおいて、子機Aの制御部300が、入力部360から電話帳データ転送の開始を示すキー入力を検出すると、無線部330を制御することにより、制御チャンネル上で、電話帳転送要求信号を親機100へ送信させる。
【0070】
これに対し、親機100の制御部110は、第1無線部400を制御することにより、通話チャンネルの空きチャンネルをサーチさせた後に、信号を正常に受信したことを示すACK(Acknowledgement)信号を子機Aに送信させる。
【0071】
尚、上記ACK信号には移行する先の通話チャンネル情報が含まれているので、その後の親機100と子機Aの無線信号の送受信は通話チャンネル上で行われる。
【0072】
S21ステップにおいて、親機100の制御部110が、無線部150を制御することにより、制御チャンネル上で、電話帳転送要求信号を子機Bへ送信させる。
【0073】
これに対し、子機Bの制御部110は、第1無線部150を制御することにより、通話チャンネルの空きチャンネルをサーチさせた後に、信号を正常に受信したことを示すACK(Acknowledgement)信号を親機に送信させる。
【0074】
尚、上記ACK信号には移行する先の通話チャンネル情報が含まれているので、その後の親機100と子機Bの無線信号の送受信は通話チャンネル上で行われる。
【0075】
S22ステップにおいて、親機100の制御部110が、第1無線部400を制御することにより、転送開始を示す信号を子機Aに送信させ、子機Aの制御部300は、無線部330を制御することにより、ACKを親機100に送信させる。
【0076】
S23ステップにおいて、親機100の制御部110が、第2無線部410を制御することにより、転送開始を示す信号を子機Bに送信させ、子機Bの制御部300は、無線部330を制御することにより、ACKを親機100に送信させる。
【0077】
S24ステップにおいて、子機Aの制御部300が、無線部330を制御することにより、転送件数を示すデータを親機100に送信させ、親機100の制御部110は、第1無線部400を制御することにより、ACKを子機Aに送信させる。
【0078】
S25ステップでは、親機100の制御部110が、第2無線部410を制御することにより、転送件数を示すデータを子機Bに送信させ、子機Bの制御部300は、無線部330を制御することにより、ACKを親機100に送信させる。
【0079】
以下、S26〜S28ステップにおいて電話帳データの転送が行われる。
【0080】
S26ステップにおいて、子機Aの制御部300は、無線部330を制御することにより、第2格納部370に格納されている電話番号データを親機100に送信させる。これに対し、親機100の制御部110は、子機Aからの電話番号データを第1無線部400にて受信すると共に、上記第1無線部400にて受信された電話番号データを第2無線部410から子機Bへ送信する。続いて、子機Bの制御部300は、無線部330を制御することにより、受信した電話番号データを第2格納部370へと格納すると共に、受信した電話番号データと同一の電話番号データを親機100へ送信し、親機100の制御部110は、子機Bからの電話番号データを第2無線部410で受信すると共に第1無線部400から子機Aへ送信する。
【0081】
子機Aは、親機100を介して子機Bから受信した電話番号データと送信した電話番号データの比較を行い、一致すれば正常にデータが送信されたと判断して次のステップに進むが、一致しない場合には、再度電話番号データを送信させる。
【0082】
尚、電話番号データの再送信に失敗した場合、子機A、Bの制御部300は、表示部380に例えば“転送エラー”と表示させることにより、転送を失敗した旨をユーザに報知する。
【0083】
S27ステップでは、上記S26ステップと同様にしてかなデータが子機Aから子機Bへ送信される。
【0084】
S28ステップでは、上記S26及びS27ステップと同様にして、漢字データが子機Aから子機Bへ送信される。
【0085】
尚、上記S26〜S8ステップを一回行う毎に、一件分の電話帳データが子機Aから子機Bへ送信され、子機Bの第2格納部370に電話帳データが格納されることとなる。この為、転送される電話帳データが複数件分存在する場合には、件数分だけ上記S26〜S28ステップを繰り返し処理することとなる。
【0086】
子機Aから転送する電話帳データがなくなれば、続くS29ステップにおいて、子機Aの制御部300が無線部330を制御することにより、転送終了を示すデータを親機100に送信させ、親機100の制御部110は、第1無線部400を制御することによりACKを子機Aへ送信すると共に第2無線部410を制御することにより転送終了を示す信号を子機Bへ送信する。これに対し、子機Bの制御部300が、無線部330を制御することにより子機Bから親機100へACKが送信されることにより、子機Aから子機Bへの電話帳データの転送が終了する。
【0087】
このように、第2実施例装置では、子機Aからの電話帳データを一旦親機100に格納しなくとも、子機Aから子機Bへ転送可能である。この為、子機間通話可能な電話装置においては、別途高価なメモリを設けなくとも良い。
【0088】
又、第2実施例装置では、親機100に電話帳機能がない場合、即ち、電話帳データを格納する為のメモリを有していない場合でも、子機Aから子機Bへ電話帳データを転送することが可能である。
【0089】
以上説明したように、本実施例装置では、子機と親機100夫々に格納可能な電話帳データの形式(かな文字や漢字)が異なっている場合や、親機100に電話帳データを格納する為のメモリを搭載していない場合でも、子機Aから子機Bに電話帳データを転送することが可能である。
【0090】
尚、本実施例では、子機Aからの電話帳データを電話帳データ転送要求のあった子機Bへのみ転送する場合を説明したが、子機Aからの電話帳データを自動的に複数の子機へ順次転送するように構成しても良い。例えば、子機Aからの電話帳データを親機100の第2格納部に一旦格納し、親機100が他の子機へ順に無線接続し、親機100が無線接続した他の子機の順に電話帳データを送信することも可能である。
【0091】
更に、本実施例では、子機A、Bから親機100へ、かなデータであるか或いは漢字データであるかを示すヘッダを、かなデータ或いは漢字データの先頭に付して送信する。親機100側は、受信した電話帳データを第2格納部に一旦格納し、他の子機A、Bへ送信する場合には上記ヘッダを参照せず、一方、受信した電話帳データを親機100の電話帳メモリ(図示せず)に格納する場合には、上記ヘッダを参照し、かなデータ或いは漢字データを電話帳メモリのどの領域に格納すれば良いかを判定可能である為、親機100を介して子機A、B間で電話帳データを転送可能であることは勿論のこと、子機A、Bから親機100の電話帳メモリへ電話帳データを転送することも可能である。
【0092】
又、本実施例では、アナログ式のコードレス電話装置について実施したが、PHSを子機として親機100に接続可能なデジタルコードレス電話等、親機100と複数の子機とからなる電話装置であれば、本発明を適用して実施可能である。
【0093】
【発明の効果】
本発明では、データの格納形態の異なる親機と子機とからなる電話装置において、親機を介して子機間で電話帳データを転送可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる実施例装置の外観斜視図である。
【図2】第1実施例装置の親機100のブロック図である。
【図3】本実施例装置の子機A、Bのブロック図である。
【図4】第1実施例装置の動作を示すシーケンス図である。
【図5】第1実施例装置の動作を示すシーケンス図である。
【図6】第2実施例装置の親機100のブロック図である。
【図7】第2実施例装置の動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
100 親機
110 制御部
150 無線部
190 第2格納部
300 制御部
330 無線部
370 第2格納部
400 第1無線部
410 第2無線部
Claims (1)
- 親機と少なくとも第1子機と第2子機の2つの子機とからなる電話装置であり、
上記子機は、送信する氏名データがかなデータ又は漢字データであることを示す情報と該情報に対応するデータとを格納する子機電話帳メモリと、上記親機との間で電話帳データを送受信する子機送受信手段と、制御手段と、を有し、
上記親機は、上記子機との間で電話帳データを送受信する親機送受信手段と、制御手段と、前記第1子機から前記第2子機へ転送する電話帳データを一時的に格納する為の親機格納手段及び親機電話帳メモリと、を有し、
上記親機の制御手段は、前記第1子機から親機を介して前記第2子機へ電話帳データを転送する際には、送受信手段が上記第1子機から受信した電話帳データを、上記情報を参照せずに親機格納手段に格納し、子機から送信された電話帳データを親機電話帳メモリに格納する際には、上記情報を参照して、送受信手段が上記第1子機から受信した電話帳データを上記親機電話帳メモリに格納することを特徴とする電話装置。
Priority Applications (1)
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JP2002151018A JP3711088B2 (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | 電話装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002151018A JP3711088B2 (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | 電話装置 |
Publications (2)
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JP2003348216A JP2003348216A (ja) | 2003-12-05 |
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Family Applications (1)
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- 2002-05-24 JP JP2002151018A patent/JP3711088B2/ja not_active Expired - Fee Related
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