JP3708220B2 - 法面の排水装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、法面の地表層を流下した排水を畦畔ブロックで塞き止めて排出する法面の排水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
棚田等では、上段の水田の用水が法面の地表層を流下して下段の水田に湧出するため、図6に示した法面の下部に隣接した平地のゾーンSの付近には常に水が溜まり、ぬかるんだ状態となっている。このため、法面の付近では稲の成育も悪くなり、所期の収穫量が得られないということがあった。また、法面には雑草が生い繁るため、農作業者が年に数回程度の割合で除草作業を行っているが、法面の下部がぬかるんでいると滑りやすく、除草作業の障害となっていた。
【0003】
そこで、この様な場合には従来から図7に示した如く、法面の下部に隣接した平地に法面と平行に排水溝を構築し、法面の地表層を流下して湧出した排水を排水溝に集めて排出することが行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、地面の掘削と土盛りによって構築した排水溝は崩れ易いため、崩壊した排水溝を造り直したり、補修をしなければならないという煩わしさがあった。特に、土盛りした土手に農作業者が乗って法面に生えた雑草を取り除く際には、土手が崩れて排水溝が埋め戻されるため、排水溝の修復作業を余儀なくされていた。更には、排水溝と土盛りした土手が広幅となると、下段の水田の作付面積が狭くなるため、稲の収穫量が低下するということがあった。
【0005】
本発明は、かかる課題を解決したものであって、法面の地表層を流下する排水を畦畔ブロックで堰止めて簡単に排出できる法面の排水装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、法面の下部と隣接した平地に畦畔ブロックを敷き並べて接続し、該畦畔ブロックの下部を地中に埋設すると共に、該畦畔ブロックの法面側に通水層を形成し、また通水層の下方に有孔管を埋設して法面の地表層を流下した排水を通水層に導いてから有孔管で排出することを特徴とする。前記畦畔ブロックとしては、廃棄プラスチックの射出成形による脚体と踏板とで構成したものが好適に使用できる。また、この畦畔ブロックの法面側に不織布、グラスウール等の通水性シートを張着しておくと、畦畔ブロックで塞き止められた排水を通水性シートを介して有孔管までスムースに導くことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示す畦畔ブロックを法面と隣接した平地に設置した状態の断面斜視図、図2は本発明の他の実施例を示す脚体の斜視図、図3は更に他の実施例を示す脚体の斜視図、図4は脚体の水平板上に有孔管を敷設した状態を示す斜視図、図5は通水性シートを脚体に取り付ける手段の他の実施例を示す断面図である。図中の符号1は脚体、2は踏板、3は通水層を構成する通水性シート、4はプラスチック管の管壁に多数の貫通孔を穿設した有孔管である。
【0008】
本発明で使用する畦畔ブロックAは長手方向に所定の長さを有する脚体1と踏板2とで構成され、これらのブロックは塩ビ樹脂、ポリエチレンなどのプラスチック、あるいはこれらの廃棄プラスチックを射出成形して製造される。脚体1は水平板11と垂直板12によって断面L字状に形成されており、垂直板11の上部には踏板2が装着されるようになっている。
【0009】
一方、踏板2は平板21の両側に下方に垂下する側板22,22を設けると共に、平板21の下面中央に側板22と平行に垂下片23を設けた構成からなっており、該踏板2は側板22と垂下片23との間に脚体1の垂直板12が嵌り込むことによって支持される。
【0010】
次に、この畦畔ブロックAを法面の下部と隣接した平地に設置する施工手順を説明する。まず、法面の下部と隣接した平地に法面と平行に溝Gを掘削し、該溝Gの底面を平坦に地ならしする。そこで、溝Gに沿って脚体1を敷き並べつつ順次接続し、この接続した脚体1、1…のライン上に踏板2を順次載置して接続する。
【0011】
また、脚体1の法面側に不織布、グラスウール等の通水性に優れたシート3を張着し、水平板12に添わせた通水性シート3の端部付近に有孔管4を敷設してから土砂等の埋め戻しを行う。このとき、地面GLから脚体1の水平板11までの埋め戻し深さL1 は地盤が粘土質であるか、岩盤であるかによって異なるものの、一般にはこの深さL1 を50〜100cmの範囲で適宜設定することができ、水平板12の幅L2 を40〜60cmに設定するとよい。この様にすると、畦畔ブロッAで堰止められた排水は通水性シート3を伝って有孔管4までスムースに導かれて排出される。
【0012】
また、地面GLから踏板2の上面までの高さL3 は30cm程度に設定しておけばよく、この程度の高さがあれば水田の水嵩さが増したときでも畦畔ブロックAを乗り越えて法面側に用水が流れ込むことはない。また、この畦畔ブロックAは農作業者の歩道となるだけでなく、法面に生えた雑草の除草作業を行う際に踏台ともなるので、農作業者が畦畔ブロックAの上の乗って安定した状態で除草作業が行なえる。
【0013】
尚、前述した実施例では、脚体1の法面側に通水性シート3を張設したものを例示したが、図2及び図3に示した如く、水平板11や垂直板12に複数本の縦溝aや、多数の突起bを設けた脚体1を併用すると、水平板11及び垂直板12と通水性シート3との間に水の通路が確保されるため、排水を有孔管4までより一層スムースに導くことができる。このとき、図4に示した如く、水平板11の末端上部に有孔管4を敷設しておけば、水平板11の上面を流れる排水が効率よく有孔管4で捕捉されるため、排水効率が更に向上する。
【0014】
また、図1には脚体1と踏板2との間に通水性シート3を挟持したものを例示したが、通水性シート3は如何なる手段を用いて脚体1や踏板2に固定してもよい。この一例として、例えば図5に示した如く、脚体1の垂直板12に長手方向の溝120を設け、該溝120に支持ピン13等を嵌め込んで通水性シート3を固定することも可能である。
【0015】
更には、本発明はこの通水性シート3の使用に限定されるものではなく、通水性シート3に代えて脚体1の法面側に、通水性に優れたスポンジ材や、プラスチックシートに多数の凹凸や波型凸条を設けて積層したパネルを埋設して通水層を形成してもよい。
【0016】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明は法面の下部と隣接した平地に畦畔ブロックを敷き並べて接続し、該畦畔ブロックの下部を地中に埋設すると共に、該畦畔ブロックの法面側に通水層を形成し、また通水層の下方に有孔管を埋設したので、法面の地表層を流下した排水を通水層を介して有孔管までスムースに導いて排出することができる。従って、本発明によれば、法面の下部に隣接した平地がぬかるむのを未然に防止することができる。
【0017】
また、設置した畦畔ブロックが農作業者の歩道となるだけでなく、法面に生えた雑草の除草作業を行う際の踏台ともなるので、農作業者がこの畦畔ブロックの上に乗って安定した状態で除草作業が行なえるという利点がある。
【0018】
更には、畦畔ブロックを脚体と踏板とで構成して廃棄プラスチックで成形すれば、軽量となるため、現場での運搬・施工作業が円滑かつ容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示す畦畔ブロックを法面と隣接した平地に設置した状態の断面斜視図である。
【図2】図2は本発明で使用する脚体の他の実施例を示す斜視図である。
【図3】図3は更に本発明で使用する脚体の他の実施例を示す斜視図である。
【図4】図4は脚体の水平板上に有孔管を敷設した状態の斜視図である。
【図5】図5は通水性シートを脚体に取り付ける手段の他の実施例を示す断面図である。
【図6】図6は法面の状態を示す断面図である。
【図7】図7は従来の法面の排水構造を示す断面図である。
【符号の説明】
A 畦畔ブロック
1 脚体
2 踏板
3 通水層(通水性シート)
4 有孔管

Claims (3)

  1. 法面の下部と隣接した平地に畦畔ブロック(A)を敷き並べて接続し、該畦畔ブロック(A)の下部を地中に埋設すると共に、該畦畔ブロック(A)の法面側に通水層(3)を形成し、また通水層(3)の下方に有孔管(4)を埋設して法面の地表層を流下した排水を通水層(3)に導いてから有孔管(4)で排出することを特徴とする法面の排水装置。
  2. 畦畔ブロック(A)は廃棄プラスチックの射出成形による脚体(1)と踏板(2)とで構成されていることを特徴とする請求項1記載の法面の排水装置。
  3. 通水層(3)は不織布、グラスウール等の通水性シートからなることを特徴とする請求項1又は2記載の法面の排水装置。
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