JP3705855B2 - 内圧容器の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内圧容器の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の内圧容器は図6に図示したように、繊維強化樹脂製の筒体11の両端に設けた凹溝13に、繊維強化樹脂製若しくは金属製のエンドプレート15aとリテーナーリング15b(適当数に分割された環状のもの。)とで構成された密閉蓋15を夫々取り付けている。尚、符号17は、Oリングであって、筒体11と密閉蓋15との密閉性を高める為のもの、また、16はエンドプレート15aとリテーナープレート15bとを連結するボルトである。
【0003】
ところで、この内圧容器は、熱硬化性樹脂を含浸したガラス繊維12をマンドレルに連続的に巻回し、その後該熱硬化性樹脂を加熱硬化させるフィラメントワインディング法(FW法)により筒体11を成形し、その後、図5に図示したように該筒体11に凹溝13を切削形成し、続いて、この筒体11内にエンドプレート15aを挿入し、続いて、該エンドプレート15aに凹溝13に嵌入したリテーナーリング 15 bを付設して製造されるものである。
【0004】
出願人は種々検討した結果、上記内圧容器には次の問題点があることを確認した。
【0005】
前記のように筒体11の凹溝13を切削形成すると、筒体11を形成しているガラス繊維12が切断されることとなる。ガラス繊維12が切断されていると、内圧容器の密閉蓋15に高い内圧(図6中矢印で図示)が作用すると、図6中の#部分において層間剥離が生じ、よって、#部分が抜け出してしまうという問題点である。
【0006】
本発明は、前記問題点を解決する為になされたものであり、内圧が高くなっても層間剥離しにくい信頼性の高い内圧容器を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
ンドレル30の外周に凹溝3を形成する為の突出型10を着脱自在に設け、続いて、この突出型10付のマンドレル30に樹脂を含浸した繊維2を連続的に巻回し、続いて、該樹脂を硬化させ、続いてマンドレル30 及び突出型10を脱型して凹溝3を有する繊維強化樹脂製の筒体1を形成し、続いて、この繊維強化樹脂製の筒体1の凹溝3に密閉蓋5を嵌着することで該繊維強化樹脂製の筒体1の少なくとも一端部を閉塞する内圧容器の製造方法であって、前記突出型10は、内型22,中型21及び外型20とから成り、外型20は、適当数に分割され、前記繊維2の巻回及び樹脂の硬化後、脱型した際、前記凹溝3を形成し得るように外方に突出するものであり、また、中型21は、適当数に分割され互いに所定の間隙8を介存せしめて配設されるものであり、また、内型 22 は前記マンドレル 30 に被嵌されるものであり、前記外型20と前記中型21とは、予め設けた固定穴25,26にビス23を挿入することで一体化されており、前記内型22をマンドレル30に被嵌してネジ31により取り付け固定し、続いて、前記一体化した外型20と中型21とを内型22上に被嵌し、続いて、内型22に設けた内穴29と中型21に設けた中穴28と外型20に設けた外穴27とにピン24を挿入して内型22,中型21及び外型20を一体化することでマンドレル30に着脱自在に設けられる構造であることを特徴とする内圧容器の製造方法に係るものである。
【0009】
また、請求項1記載の内圧容器の製造方法において、前記突出型10の内型22の両端にして内面には、押え環部材6が配設されていることを特徴とする内圧容器の製造方法に関するものである。
【0010】
【発明の作用及び効果】
本発明において、密閉蓋5を嵌着する為の凹溝3位置において、繊維2が切断されることなく連続的に配設されているから、内圧容器の内圧が高い場合でも、該内圧(図1中矢印で図示)は図1中♭部分で受けられ、よって、該内圧は繊維2への引っ張り力となり、層間剥離は生じない。
【0011】
従って、内圧が高くなっても層間剥離しにくい信頼性の高い内圧容器となる。
【0012】
また、本発明においては、マンドレル30の外周に設けた突出型10により凹溝3を簡易に形成し得ることになる。
【0013】
従って、内圧が高くなっても層間剥離しにくい信頼性の高い内圧容器を効率良く製造することができる。
【0014】
更に、本発明においては、突出型10として、分解可能な突出型10を採用したから、該突出型10を脱型する際、脱型が容易となり、よって、それだけ筒体1を効率良く製造することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の具体的な実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1に図示したように、内圧容器は、内圧容器を形成する筒体1の端部を閉塞するために、例えば、エンドプレート5aとリテーナーリング5bとで構成される密閉蓋5を設けている。
【0017】
リテーナーリング5bは3個の円弧状の板体で構成され、適宜な手段、例えばボルトによりエンドプレート5aに付設されるものである。
【0018】
尚、符号7はOリングであって、筒体1とエンドプレート5aとの密閉性を高める為のものである。
【0019】
図2に図示したように、本実施例の内圧容器の製造方法は、筒体1をフィラメントワインディング法(FW法)により成形するが、筒体1の凹溝3を形成する為、マンドレル30に内型22,中型21,外型20とから成る突出型10を取り付け(この点は、後述)、エポキシ樹脂を含浸したガラス繊維2を該突出型10付のマンドレル30に連続的に巻回し、続いて、該エポキシ樹脂を加熱硬化させ、続いて、マンドレル30,内型22,中型21,外型20を脱型して筒体1を成形する。この場合、筒体1には突出型10により凹溝3が形成されており、該凹溝3位置においてガラス繊維2は図1に図示したように切断されることなく連続的に配設されている。
【0020】
従って、このようにして成形された筒体1に、密閉蓋5をリテーナーリング5bが凹溝3に嵌着する状態で設けて閉塞すると、内圧容器の内圧が高い場合でも、該内圧(図1中矢印で図示)は図1中♭部分で受けられ、よって、該内圧はガラス繊維2の引っ張り力となり、層間剥離は生じない。
【0021】
従って、内圧容器の内圧が高くなっても層間剥離しにくい信頼性の高い内圧容器を提供し得ることになる。
【0022】
以下に、内圧容器の筒体1の製造方法を図2,3,4により更に詳細に説明する。
【0023】
マンドレル30に突出型10を取り付ける方法は、図2に図示したように、マンドレル30に筒状の内型22を被嵌してネジ31により取り付け固定する。この場合マンドレル30と内型22との間はマンドレル30に傷を付けない為、わずかな隙間4を介存せしめておき、内型22の両端にアルミ製の押さえ環部材6を配設しておく。
【0024】
続いて、適当数に分割され外方に突出する外型20と適当数に分割され互いに所定の間隙8を介存せしめて配設される帯状の中型21とを予め設けた固定穴25,26にビス23を挿入することで一体化しておき、それを内型22上に被嵌し、内型22に設けた内穴29と中型21に設けた中穴28と外型20に設けた外穴27とにピン24を挿入して内型22,中型21,外型20を一体化する。この外型20により凹溝3が形成される。
【0025】
固定穴25や外穴27にビス23やピン24を挿入した際、ビス23やピン24の長さが短い為に生じる空隙部9にはエポキシ樹脂が侵入しないように適宜な流動性部材を詰入しておく。
【0026】
尚、外型20 を構成する部材の両端部にテーパー部20'を形成し、組み付けの際の組み付け易さ及び外型20の環状の良好な保持を達成させている。
【0027】
次に、突出型10を取り付けたマンドレル30に、エポキシ樹脂を含浸したガラス繊維2を連続的に巻回し、続いて、該エポキシ樹脂を加熱硬化させ、続いて、マンドレル30,突出型10を脱型して筒体1を形成する。脱型は次の手順で行う。内型22のネジ31を緩めた後にまず、マンドレル30をマンドレル軸方向に脱型する。次に、ピン24を内側から外側へ押圧してピン24を中型21,外型20の中穴28,外穴27に移動させ、外穴27に詰入されている適宜な流動部材を外型20と筒体1との間隙内に流出させ、内型22を図2中右方向に脱型する(ガラス繊維2は図2に図示したように内型22のネジ31位置近傍には巻回されていない。)。
【0028】
そして、ビス23をはずし、中型21を内側へ落として脱型し、最後に、外型20を内側へ落として脱型する(外型20は隣同志を一緒に内側へ落とすのではなく、一つ置きに内側へ落とす。)。このようにして筒体1が形成される。
【0029】
このように、突出型10を内型22,中型21,外型20とから成る分割型とすることにより、型の組み立て或いは脱型を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る内圧容器の主要部を示す説明断面図である。
【図2】 本発明の一実施例に係る内圧容器の製造工程を示す正面図である。
【図3】 本発明の一実施例に係る内圧容器の製造工程を示す断面図である。
【図4】 本発明の一実施例に係る突出型の分解状態を示す断面図である。
【図5】 従来の内圧容器の主要部を示す説明拡大断面図である。
【図6】 従来の内圧容器の主要部を示す説明断面図である。
【符号の説明】
1 筒体
2 繊維
3 凹溝
5 密閉蓋
6 押さえ環部材
8 間隙
10 突出型
20 外型
21 中型
22 内型
23 ビス
24 ピン
25・26 固定穴
27 外穴
28 中穴
29 内穴
30 マンドレル
31 ネジ

Claims (2)

  1. ンドレルの外周に凹溝を形成する為の突出型を着脱自在に設け、続いて、この突出型付のマンドレルに樹脂を含浸した繊維を連続的に巻回し、続いて、該樹脂を硬化させ、続いてマンドレル及び突出型を脱型して凹溝を有する繊維強化樹脂製の筒体を形成し、続いて、この繊維強化樹脂製の筒体の凹溝に密閉蓋を嵌着することで該繊維強化樹脂製の筒の少なくとも一端部を閉塞する内圧容器の製造方法であって、前記突出型は、内型,中型及び外型とから成り、外型は、適当数に分割され、前記繊維の巻回及び樹脂の硬化後、脱型した際、前記凹溝を形成し得るように外方に突出するものであり、また、中型は、適当数に分割され互いに所定の間隙を介存せしめて配設されるものであり、また、内型は前記マンドレルに被嵌されるものであり、前記外型と前記中型とは、予め設けた固定穴にビスを挿入することで一体化されており、前記内型をマンドレルに被嵌してネジにより取り付け固定し、続いて、前記一体化した外型と中型とを内型上に被嵌し、続いて、内型に設けた内穴と中型に設けた中穴と外型に設けた外穴とにピンを挿入して内型,中型及び外型を一体化することでマンドレルに着脱自在に設けられる構造であることを特徴とする内圧容器の製造方法。
  2. 請求項1記載の内圧容器の製造方法において、前記突出型の内型の両端にして内面には、押え環部材が配設されていることを特徴とする内圧容器の製造方法。
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