JP3705646B2 - Lt型ドラムブレーキ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はLT(リーディング・トレーリング)型ドラムブレーキに係り、特に、1kHz程度以下の低周波のブレーキ鳴きを低減する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(a) バッキングプレートに拡開可能に配設された一対のリーディングシューおよびトレーリングシューと、(b) そのリーディングシューおよびトレーリングシューの各々の中央部付近に配設されて、それ等を前記バッキングプレートに押圧する一対のシューホルドダウン装置と、(c) 前記バッキングプレートに一体的に固設されて前記リーディングシューおよびトレーリングシューの相対向する一端部を支持するアンカと、(d) 前記バッキングプレートに位置固定に配設され、前記リーディングシューおよびトレーリングシューの相対向する他端部を外側へ離間させてブレーキドラムに押圧するホイールシリンダとを有するLT型ドラムブレーキが、車両用ブレーキとして広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなLT型ドラムブレーキにおいては、1kHz程度以下の低周波のブレーキ鳴き(音質クー音、グー音)が問題となっているが、簡単な低減対策は未だ見い出されていない。本発明は、かかる低周波のブレーキ鳴きを簡単な方法で低減することを目的として為されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、前記(a) 一対のリーディングシューおよびトレーリングシューと、(b) 一対のシューホルドダウン装置と、(c) アンカと、(d) ホイールシリンダとを有するLT型ドラムブレーキにおいて、(e) 前記リーディングシューの前記他端部側に配設され、その他端部付近を前記バッキングプレートに押圧する第3のシューホルドダウン装置を有することを特徴とする。
【0005】
【発明の効果】
すなわち、ブレーキ鳴きはブレーキシューの振動に起因して発生するものであるが、1kHz程度以下の低周波のブレーキ鳴きについてブレーキシュー各部の振動の大きさを調べてみると、リーディングシューのホイールシリンダ側部分の振動が大きく、この部分の振動を抑制すれば低周波のブレーキ鳴きを効果的に低減できるのであり、本発明では第3のシューホルドダウン装置を用いてその部分をバッキングプレートに押圧するようにしたのである。これにより、大幅な設計変更を行うことなく簡単且つ安価に低周波のブレーキ鳴きを低減することができた。
【0006】
【発明の実施の形態】
ここで、第3のシューホルドダウン装置としては、例えば圧縮コイルスプリングや板ばねなどのばね部材のばね力でブレーキシューをバッキングプレートに押圧する従来から良く知られているシューホルドダウン装置をそのまま利用することが可能である。但し、その押圧力については、ブレーキ鳴きが最小となるように実験などにより適宜設定すれば良い。
【0007】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である車両用のLT型ドラムブレーキの正面図で、車体に一体的に固設される略円板形状のバッキングプレート10には、円弧形状を成す一対のリーディングシュー12およびトレーリングシュー14(以下、特に区別しない場合は単にブレーキシュー12,14という)が拡開可能、すなわち図1における左右方向の移動可能に配設されている。ブレーキシュー12,14は、バッキングプレート10と略平行なシューウェブ12a,14aと、そのシューウェブ12a,14aの外周側端縁に略垂直、すなわち断面がT字形状を成すように固設されたシューリム12b,14bと、そのシューリム12b,14bの外周面に固設されたライニング12c,14cとを一体的に備えているとともに、シューウェブ12a,14aの中央部付近にはそれぞれシューホルドダウン装置16,18が配設され、ばね部材のばね力によりバッキングプレート10に上記拡開方向への移動可能に押圧されている。
【0008】
一方のシューホルドダウン装置16について具体的に説明すると、図2の断面図から明らかなように、一端部においてバッキングプレート10に係止されるとともにシューウェブ12aに設けられた円穴12dに遊びを持って挿通させられた棒状のシューホルドダウンピン20と、そのシューホルドダウンピン20のシューウェブ12aから上方、すなわちバッキングプレート10と反対側へ突き出す部分に配設された一対のばね受け22,24と、それ等のばね受け22,24間に予圧縮状態で配設されたばね部材としての圧縮コイルスプリング26とを備えて構成されている。シューホルドダウンピン20には偏平な頭部20aが設けられており、上側のばね受け22に形成された挿通穴を挿通して軸心まわりに略90°相対回転させられることにより、そのばね受け22に抜出し不能に係止され、これにより圧縮コイルスプリング26の付勢力が下側のばね受け24を介してシューシェブ12aに作用させられ、シューリム12bがバッキングプレート10に押圧される。他方のシューホルドダウン装置18も全く同じ構成である。
【0009】
ブレーキシュー12,14のシューウェブ12a,14aの相対向する一端部、すなわち図1における下方側の端部は、バッキングプレート10上に固設されたアンカ28に当接させられて支持されている一方、シューウェブ12a,14aの他端部すなわち図1における上方側の端部は、同じくバッキングプレート10上に位置固定に配設されたホイールシリンダ30の両端部に係合させられている。アンカ28はフローティング式、すなわちシューウェブ12a,14aを離間可能に係止しており、それ等のシューウェブ12a,14a間に配設された引張コイルスプリング32により、常にはシューウェブ12a,14aの一端部がアンカ28に当接させられるようになっている。ホイールシリンダ30は、フットブレーキなどのサービスブレーキ時の操作に従ってブレーキ油圧が供給されることにより両側へ突き出す一対のピストンを備えており、そのピストンによって両ブレーキシュー12,14の他端部がそれぞれ外側(図の左右方向)へ離間させられることにより、車輪と共に回転するブレーキドラム34の内周面にライニング12c,14cが押圧されて制動力を発生する。なお、車両前進時におけるブレーキドラム34の回転方向は、白抜きの矢印Aで示す右まわり方向である。
【0010】
また、両ブレーキシュー12,14間であって他端部側、すなわち図1における上端部付近には、上記ホイールシリンダ30に隣接してストラット部材36が架け渡されている。ストラット部材36の回りにはリターンスプリング38が配設されているとともに、その両端部はブレーキシュー12,14に掛け止められており、ホイールシリンダ30の油圧が低下するとリターンスプリング38の付勢力に従って両ブレーキシュー12,14は互いに接近させられ、ストラット部材36の両端部に係合させられて近接位置(待機位置)が規定されるようになっている。また、一方のブレーキシュー(トレーリングシュー)14にはパーキングレバー42が連結ピン44まわりの回動可能に取り付けられており、パーキングブレーキ用のケーブル46を介して連結ピン44の左まわりに回動させられることによりストラット部材36と係合させられ、そのストラット部材36を介してリーディングシュー12が外側へ変位させられてブレーキドラム34に押圧されるとともに、その反力で連結ピン44、更にはトレーリングシュー14が外側へ変位させられてブレーキドラム34に押圧される。ストラット部材36はねじによって伸縮可能とされているとともに、シュー間隙自動調節機構40によりブレーキシュー12,14の移動量の増大に伴って伸長させられ、両ブレーキシュー12,14の待機位置を互いに離間させることにより、ライニング12c,14cの摩耗に拘らずブレーキドラム34との間の隙間を所定の範囲内に維持するようになっている。
【0011】
ここで、本実施例のLT型ドラムブレーキは、前記シューホルドダウン装置16と同様に構成された第3のシューホルドダウン装置50がリーディングシュー12の他端部側、すなわちホイールシリンダ30側の部分に配設され、そのリーディングシュー12の他端部付近についてもバッキングプレート10に押圧するようになっている。これにより、大幅な設計変更を行うことなく簡単且つ安価に低周波のブレーキ鳴きを低減することができる。すなわち、本発明者等の研究では、1kHz程度以下の低周波のブレーキ鳴きについては、リーディングシュー12のホイールシリンダ30側部分の振動が大きく影響しており、この部分に第3のシューホルドダウン装置50を配設して振動を抑制することにより、低周波のブレーキ鳴きが効果的に低減されるのである。
【0012】
なお、3つのシューホルドダウン装置16,18,50の押圧力、すなわち圧縮コイルスプリング(26)の組付け荷重や弾性係数などは必ずしも同じである必要はなく、実験等により適宜定められる。
【0013】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも本発明の一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるLT型ドラムブレーキの正面図である。
【図2】図1の実施例におけるシューホルドダウン装置付近の断面図である。
【符号の説明】
10:バッキングプレート
12:リーディングシュー
14:トレーリングシュー
16,18:シューホルドダウン装置
30:ホイールシリンダ
50:第3のシューホルドダウン装置

Claims (1)

  1. バッキングプレートに拡開可能に配設された一対のリーディングシューおよびトレーリングシューと、
    該リーディングシューおよびトレーリングシューの各々の中央部付近に配設されて、それ等を前記バッキングプレートに押圧する一対のシューホルドダウン装置と、
    前記バッキングプレートに一体的に固設されて前記リーディングシューおよびトレーリングシューの相対向する一端部を支持するアンカと、
    前記バッキングプレートに位置固定に配設され、前記リーディングシューおよびトレーリングシューの相対向する他端部を外側へ離間させてブレーキドラムに押圧するホイールシリンダと
    を有するLT型ドラムブレーキにおいて、
    前記リーディングシューの前記他端部側に配設され、該他端部付近を前記バッキングプレートに押圧する第3のシューホルドダウン装置を有することを特徴とするLT型ドラムブレーキ。
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