JP3704762B2 - 自動車の側部構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の側部構造に関し、特にボディ本体に対するルーフ部の組付けの有無によりオープンボディに切換可能なクローズドボディの自動車におけるリヤフェンダーの共通化対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ボディ本体にルーフ部が組み付けられてなるクローズドボディの自動車では、その側部構造として、ルーフ部にリヤピラーを予め一体に設けておき、ボディ本体側であるリヤフェンダーの車両前後方向前端部分に上記リヤピラーの下端を接合するようにした技術は知られている。しかしながら、この技術では、ベルトラインにデザイン上の破綻を来たさないように、リヤピラーとリヤフェンダーとの接合箇所を目立たなくしなければならず、そのためには、例えばMIG溶接により両者を接合した後、その溶接箇所の表面をサンダーで削って仕上げる等の作業を行う必要がある。したがって、作業効率はよくない。
【0003】
そこで、近年では、上記リヤピラーを、ルーフ部側ではなく、リヤフェンダー側に一体に設けておき、そのリヤピラーの上端にルーフ部を接合するようにした技術が主流を占めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のようにリヤフェンダーにリヤピラーを一体に設けておくようにする技術では、そのボディ本体を、例えば実開平2−23219号公報に記載されているようなオープンボディとして用いようとする場合に、新たな問題が生じることになる。
【0005】
すなわち、上記の場合には、上記リヤピラーの一体化されたクローズドボディ用のリヤフェンダーとは別に、リヤピラーの設けられていないオープンボディ専用のリヤフェンダーを用意する必要がある。したがって、部品としてのリヤフェンダーの共通化が困難になる。
【0006】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、オープンボディに切換可能なクローズドボディの自動車の側部構造において、ボディ本体側とルーフ部側との接合ラインに工夫を加えることで、MIG溶接等の作業効率のよくない接合作業を行わなくてもベルトラインに破綻を来たすことなくボディ本体にルーフ部を組み付けられるようにし、もって、作業効率の低下を招くことなく、オープンボディ及びクローズドボディの各場合におけるリヤフェンダーの共通化が図れるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明では、リヤフェンダーを上方に***させて***部を形成し、ボディ本体側とルーフ部側との接合位置をベルトラインから上方にずらすことで、MIG溶接等の作業効率のよくない接合作業を行わなくても、ベルトラインに破綻を来たすことなくボディ本体にルーフ部を組み付けることができるようにした。
【0008】
具体的には、本発明では、ボディ本体に、クローズドボディ用のルーフ部とオープンボディ用の後方格納式の幌屋根と選択的に組み付けられるようにした自動車の側部構造が前提である。
【0009】
そして、上記ボディ本体のリヤフェンダーにおける車両前後方向の前側部分を、ベルトラインよりも上方に***した状態の***部とする。その上で、上記ルーフ部に、下端が上記***部の上端に接合可能なリヤピラーを一体に設けるとともに、上記***部を、クローズドボディ用のルーフ部とオープンボディ用の後方格納式の幌屋根とが選択的に取付可能に設けるようにする。
【0010】
上記の構成において、オープンボディを得ようとするときには、ボディ本体にルーフ部は組み付けられない。この場合には、リヤフェンダーがベルトラインよりも上方に***した状態のオープンボディが得られる。一方、クローズドボディを得ようとするときには、リヤフェンダーの***部の上端に、ルーフ部のリヤピラーの下端が接合される。このとき、これら***部及びリヤピラー間の接合部はベルトラインよりも上方に位置しているので、例えば両者をスポット溶接してその溶接箇所をガーニッシュで覆うような効率のよい作業で処理しても、ベルトラインに影響を及ぼすことはなく、MIG溶接等のような低効率作業は不要である。よって、作業効率の低下を招くことなく、オープンボディ及びクローズドボディの各場合におけるリヤフェンダーの共通化が図れるようになる。
【0011】
請求項2の発明では、上記請求項1の発明において、***部の上端を、該隆起部の上辺部における上記上端以外の部分よりも車室内側に変位させるようにする。
【0012】
上記の構成において、ボディ本体に後方格納式の幌屋根が組み付けられる場合に、両端部が各々の***部に前後揺動可能に枢着されて上記幌屋根を後方格納可能にボディ本体に支持させるメインリンクには、***部を含むリヤフェンダーの前端部と共に、車両ドアが閉じられたときにその周縁との間でシールを行うドアシール部が設けられる。このとき、***部の上端が、該隆起部の上辺部における上記上端以外の部分よりも車室内側に変位しているので、幌屋根の格納時に、メインリンクの最も車室外側に位置する部分が***部の上記上辺部における上記上端以外の部分に干渉することは回避される。また、リヤフェンダー側のドアシール部の接続端を、***部の上端が車室内側に変位している分だけメインリンク側のドアシール部の接続端に接近させることができる。よって、メインリンク及びリヤフェンダー間でのドアシール部の途切れの回避と、幌屋根格納時における上記メインリンク及び車両間の車幅方向での干渉の回避とが共に可能となる。つまり、上記***部が設けられていない場合では、単にメインリンクの端部を車室内側に移動させてメインリンク及び車両間の干渉を回避しようとすると、その移動させた分だけメインリンク側のドアシール部の接続端と、リヤフェンダー側のドアシール部の接続端との間に隙間が生じ、その隙間の部分でシール切れが発生することになるのである。
【0013】
請求項3の発明では、上記請求項1又は2の発明において、車両ドアが閉じ状態のときに***部の前方でかつ該***部と上端同士が略同じ高さとなる位置に位置付けられるように、該車両ドアのアウタハンドル部を配置することとする。
【0014】
上記の構成において、オープンボディの自動車がロールオーバした場合に、アウタハンドル部が破損ないし変形しないようにリヤフェンダーの***部により保護されるので、そのような場合でも、アウタハンドル部による車両ドアの開扉操作可能な状態は維持される。尚、アウタハンドル部がベルトラインよりも上方に位置していると、例えばスポーツカー等のような車高の低い自動車において、車室外側からのアウタハンドル部による車両ドアの開扉操作が行い易くなる。
【0015】
請求項4の発明では、上記請求項1〜3の発明において、***部の車室外側部分に、自動車用燃料の注入口を配置するようにする。
【0016】
上記の構成において、例えば自動車用の液体燃料を収容するためのタンクがリヤシートの背面側に設置されていて、タンクの大容量化を図るためにはタンクを上方にできるだけ延設する必要のある場合に、上記タンクに対する注入口の高さがとり易くなり、タンク内の液位と注入口との間の高低差により、注入口から注入された液体燃料をタンク内に円滑に流し込めるようになる。よって、タンクの大容量化が容易となる。
【0017】
請求項5の発明では、上記請求項1〜4の発明において、***部の車室内側部分に、シートベルト用のアッパアンカボルトを取り付けるようにする。
【0018】
一般に、着座した乗員の肩部にシートベルトが確実に掛かるようにするためには、シートベルト用のアッパアンカボルトはできるだけ上方位置に配置されることが好ましい。そこで、例えばスポーツカー等の車高の低い自動車では、タワーを立設してそのタワーにアッパアンカボルトを取り付けるようになされている。これに対し、上記の構成では、タワー等の部材を設けることなく、アッパアンカボルトを高い位置に取り付けることができるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施例に係る自動車の側部構造を示している。この自動車は2+2座席の2ドア車であり、ボディ本体1にルーフ部4が組み付けられることでクローズドボディとなる一方、上記ルーフ部4の組付けを行わないことでオープンボディとなるようになされている。また、この自動車では、図示は省略しているが、自動車用燃料を収容するための燃料タンクはリヤシートの背面側に設置されている。
【0021】
図1において、2はボディ本体1側である車両左側のリヤフェンダー、7は車両左側のドアである。上記リヤフェンダー2のフロント側部分(同図の左側部分)は、フロント側に向かってベルトラインLから上方に徐々に***した状態の***部3とされている。また、上記ドア7のアウタハンドル部8もベルトラインLから上方に***しており、その上端は上記***部3の上端と滑らかに連続するようになされている。さらに、上記ルーフ部4にはリヤピラー5が予め一体に設けられている。そして、リヤピラー5の下端は、上記***部3の上端に接合されており、その接合箇所の車室外側はガーニッシュ6で覆われている。
【0022】
上記***部3及びリヤピラー5について、図2を参照しながら詳しく説明すると、***部3は、車室外側に向けて開放された断面コ字状をなしかつ両側にフランジ部9a,9aを有するインナパネル9と、車室内側に向けて開放された断面コ字状をなしかつ両側にフランジ部10a,10aを有するアウタパネル10とが、相対するフランジ部9a,10aにおいて互いに接合されてなっている。また、上記アウタパネル10の上端部には車室内側に凹陥されてなる段部10bが形成されている。但し、上記インナパネル9の上端部だけは、その断面形状がアウタパネル10の場合と同様に車室内側に向けて開放された断面コ字状をなしていて、アウタパネル10の上記段部10bと略全面的に接合して***部3の上端開口を閉塞するようになされている。そして、両パネル9,10の上端接合部には、各々、***部3にリヤピラー5をボルト止めするための複数のボルト挿通孔11,11,…(同図には1つだけ示している)が設けられている。
【0023】
一方、リヤピラー5は、上記***部3の場合と同様に、車室外側に向けて開放された断面コ字状をなしかつ両側にフランジ部12a,12aを有するインナパネル12と、車室内側に向けて開放された断面コ字状をなしかつ両側にフランジ部13a,13aを有するアウタパネル13とが、相対するフランジ部12a,13aにおいて互いに接合されてなっている。上記アウタパネル13の下端部には、車室内側に凹陥されてなる段部13bが形成されており、この段部13bには上記***部3のボルト挿通孔11,11,…に対応する複数のボルト挿通孔14,14,…(図2には1つだけ示している)が設けられている。
【0024】
上記***部3及びリヤピラー5は、図3に示すように、***部3の上端部にリヤピラー5の下端開口部を外嵌した状態で互いに接合される。すなわち、***部3のアウタパネル10の車室外側表面にリヤピラー5のアウタパネル13の車室内側表面が密着した状態で、各々、***部3及びリヤピラー5の両ボルト挿通孔11,14においてボルト15及びナット16により締結固定されている。尚、上記接合の際に、スポット溶接を併用してもよい。そして、***部3のアウタパネル10の段部10bと、リヤピラー5のアウタパネル13の段部13bとにより形成された断面コ字状の溝内に、上記ガーニッシュ6が配置されている。このガーニッシュ6は、車室内側に向けて開放された断面コ字状をなしていて、上記各ボルト15の頭部を覆うように配設されている。また、ガーニッシュ6の車室外側の表面は、***部3及びリヤピラー5の各アウタパネル10,13の表面と略面一になるようになされている。
【0025】
上記***部3のインナパネル9における上端近傍位置には、図4に示すように、フロントシートのシートベルト21をその長さ方向の中間部で挿通可能に保持するためのアッパアンカボルト22が取り付けられている。すなわち、上記インナパネル9には、上記アンカボルト22を取り付けるための取付孔23が設けられていて、アンカボルト22はその軸部に樹脂製の鍔付筒状部材24及びワッシャ25を挿通保持した状態でナット26により締結固定されている。上記筒状部材24には、この筒状部材24によりアンカボルト22の軸心回りに回動可能に支持され、かつ上記シートベルト21を挿通可能に保持するアンカプレート27が配置されている。このアンカプレート27には、上記アンカボルト22の頭部及びその周辺部分を覆うアンカカバー28が一体に設けられている。尚、同図において、29は、例えばオープンボディ時に***部3の車室内側部分を覆うトリムである。
【0026】
また、***部3の上端近傍位置には、図5に示すように、自動車用燃料の注入口30が設けられている。すなわち、***部3のアウタパネル10には凹部31が設けられており、この凹部31の底部に、図外の燃料タンクに連通するフィラーホース32が接続されている。尚、同図において、33は注入口30を閉栓するフィラーキャップ、34は上記凹部31を覆うフィラーリッドである。
【0027】
次に、上記ボディ本体1に対するルーフ部4の組付けが行われないオープンボディについて、図6を参照しながら説明する。ここでは、ルーフ部4に代えて、固定式の幌屋根41がボディ本体1に組み付けられる。
【0028】
上記幌屋根41は、図示は省略するが、幌本体としてのキャンバスと、このキャンバスを所定形状に保形しかつ支持するための複数のリンク部材とからなっていて、上記リンク部材は、車室を車幅方向に跨ぐように延びかつ両端部においてそれぞれ取付プレート43を介して***部3の上端部に取り付けられるメインリンクを有する。上記取付プレート43はボルト挿通孔43aを備えていて、このボルト挿通孔43a及び***部3のボルト挿通孔11に挿通された取付ボルト44とナット45とで***部3に取り付けられる。その際に、***部3の他のボルト挿通孔11には他のリンク部材等が取り付けられるが、不要なボルト挿通孔11は閉塞される。尚、図6において、46,47はワッシャである。
【0029】
さらに、後方格納式の幌屋根51がボディ本体1に組み付けられる場合について、説明を加える。幌屋根51のメインリンク52の取付プレート53は、図7に示すように、***部3の車室内側に車両幅方向に延びる軸心回りに回動可能に枢着されている。上記メインリンク52の端部の車室外側部分は、図8に示すように、***部3のインナパネル9の屈曲断面形状に略倣う形状に切り欠かれた状態に形成されていて、幌屋根51の使用時には***部3のアウタパネル10の上端部を除く車室外側表面と滑らかに連続するようになされている。一方、各々、車両ドア7の周縁に対応するメインリンク52の部分及びリヤフェンダー2の前端部の部分には、上記車両ドア7が閉じられたときにその周縁との間でシールを行うドアシール部54a,54bが設けられている。
【0030】
したがって、本実施例によれば、ボディ本体1側の***部3と、ルーフ部4側のリヤピラー5との間の接合部がベルトラインLよりも上方に位置しているので、両者をボルト15で締結してそのボルト頭部をガーニッシュ6で覆うように処理しても上記ベルトラインLが破綻することはなく、MIG溶接等のような低効率作業は不要である。よって、作業効率の低下を招くことなく、ボディ本体1に対するルーフ部4の組付けの有無によりクローズドボディ及びオープンボディをそれぞれ得ることができ、クローズドボディ及びオープンボディでのリヤフェンダー2を共通化することができる。
【0031】
そして、ボディ本体1に、ルーフ部4に代えて後方格納式の幌屋根51が組み付けられる場合には、図7及び図8に示すように、メインリンク52の最も車室外側に位置する部分aを、***部3の上端が該***部3の他の上辺部分よりも車室内側に変位している分だけ車室内側に位置させることができるので、幌屋根格納時に上記部分aが車両(同各図にbで示す部分)に干渉するのを回避することができる。それとともに、リヤフェンダー2側のドアシール部54bの接続端を、***部3の上端が車室内側に変位している分だけメインリンク52側のドアシール部54aの接続端に接近させることもできる。よって、メインリンク52及びリヤフェンダー2間でのドアシール部54a,54bの途切れを生じることなく、幌屋根格納時におけるメインリンク52及び車両間の車幅方向での干渉を回避することができる。
【0032】
つまり、上記***部が設けられていない場合では、図9に示すように、単にメインリンク52′の端部をリヤフェンダー2′よりも車室内側に移動させて、メインリンク52′の最も車室外側に位置する部分aが車両(同図にbで示す部分)に干渉するのを回避しようとすると、その移動させた分だけメインリンク52′側のドアシール部54a′の接続端と、リヤフェンダー2′側のドアシール部54b′の接続端との間に隙間sが生じることになり、その隙間sの部分でシール切れが発生することとなる。これに対し、本実施例によれば、シール切れの回避と、メインリンク52及び車両間の干渉の回避とを共に両立させることができるのである。
【0033】
また、車両ドア7のアウタハンドル部8をベルトラインLよりも上方に***させることで、車室外側からのアウタハンドル部8の操作が行い易くなるようにしているが、その際に、上記アウタハンドル部8の上端が***部3の上辺と滑らかに接続するようにしているので、オープンボデイのときの自動車がロールオーバした場合に、上記アウタハンドル部8が破損ないし変形しないように***部3により保護することができ、そのような場合でも、アウタハンドル部8による車両ドア7の開扉操作可能な状態を確保することができる。
【0034】
また、リヤシートの背面側に設置されている燃料タンクに対し、注入口30を***部3に配置しているので、ベルトラインLよりも高い位置にある分だけ上記タンクに対する注入口30の高さを稼ぐことができ、タンクの大容量化を容易に図ることができる。
【0035】
さらに、***部3にシートベルト用のアッパアンカボルト22を配置しているので、車高の低い場合であっても、従来のようなタワー等の専用部材を用いることなく、アッパアンカボルト22を高い位置に取り付けることができる。
【0036】
尚、上記実施例では、***部3がベルトラインLよりも高い位置にあることを利用して、シートベルト用のアッパアンカボルトや自動車用燃料の注入口を配置する例を示したが、これらに限らず、例えば車両用音響装置のスピーカを***部の車室内側に配置する等、種々のものを配置することができる。
【0037】
また、上記実施例では、インナパネル9及びアウタパネル10の各上端部同士が接合されてなる***部3の上端に、リヤピラー5のアウタパネル13を接合するようにしているが、***部の上端とリヤピラーの下端との接合構造は上記のものに限定されるものではなく、必要に応じて適宜に設計することができるのは勿論である。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、ボディ本体にルーフ部と幌屋根と選択的に組み付けられるようにした自動車の側部構造として、上記ボディ本体のリヤフェンダーにおける車両前後方向の前側部分を、ベルトラインよりも上方に***した状態の***部とする一方、上記ルーフ部には、下端が上記***部の上端に接合可能なリヤピラーを一体に設けるとともに、***部に、ルーフ部と幌屋根とを選択的に取り付けられるようにしたので、MIG溶接等の作業効率のよくない接合作業を行わなくてもベルトラインに破綻を来たすことなくボディ本体にルーフ部を組み付けることができ、この結果、作業効率の低下を招くことなく、クローズドボディ及びオープンボディでのリヤフェンダーの共通化を図ることができる。
【0039】
請求項2の発明によれば、上記***部の上端を該隆起部の上辺部における上記上端以外の部分よりも車室内側に変位させるようにしたので、ルーフ部に代えて後方格納式の幌屋根をボディ本体に組み付け、その幌屋根のメインリンクの両端部を***部の車室内側部分に枢着する場合に、上記メインリンク及びリヤフェンダー前端部にそれぞれ設けられたドアシール部間でのシール切れを生じることなく、幌屋根の後方格納時における上記メインリンク及び車両間の車幅方向での干渉の回避を容易化することができる。
【0040】
請求項3の発明によれば、車両ドアが閉じ状態のときに上記***部の前方でかつ該***部と上端同士が略同じ高さとなる位置に位置付けられるように、該車両ドアのアウタハンドル部を配置することとしたので、車高の低い場合に車室外側からのアウタハンドル部の操作を行い易くできるのみならず、オープンボデイの場合の自動車のロールオーバ時に上記アウタハンドル部が破損ないし変形しないようにリヤフェンダーの***部により保護してアウタハンドル部による車両ドアの開扉操作可能な状態を維持することができる。
【0041】
請求項4の発明によれば、上記***部の車室外側部分に、自動車用燃料の注入口を配置するようにしたので、ベルトラインよりも高い位置にある分だけ燃料タンクに対する注入口の高さを稼ぐことができる結果、例えば上記燃料タンクがリヤシートの背面側に立設されている場合に、タンクを上方に延設することによってその大容量化を図ることができるようになる。
【0042】
請求項5の発明によれば、上記***部の車室内側部分に、シートベルト用のアッパアンカボルトを取り付けるようにしたので、従来のようなタワー部材を用いることなく、アッパアンカボルトを高い位置に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動車の側部構造の要部を示す側面図である。
【図2】 ***部及びリヤピラーを示す分解斜視図である。
【図3】 クローズドボディ時の***部及びリヤピラーを車両フロント側から示す断面図である。
【図4】 ***部にシートベルト用アッパアンカボルトが取り付けられた状態を車両フロント側から示す断面図である。
【図5】 ***部の車室外側部分に自動車用燃料の注入口が配置された状態を車両フロント側から示す断面図である。
【図6】 ボディ本体に固定式の幌屋根が組み付けられた状態の***部を車両フロント側から示す断面図である。
【図7】 ボディ本体に後方格納式の幌屋根が組み付けられた状態の要部を示す斜視図である。
【図8】 ***部に格納式幌屋根のメインリンクが枢着された状態を車両フロント側から示す断面図である。
【図9】 リヤフェンダーに***部が無い場合の車両ドアに対するシール切れ状態を示す図8相当図である。
【符号の説明】
1 ボディ本体
2 リヤフェンダー
3 ***部
4 ルーフ部
5 リヤピラー
7 車両ドア
8 アウタハンドル部
22 アッパアンカボルト
30 注入口
41 幌屋根
L ベルトライン

Claims (5)

  1. ボディ本体に、クローズドボディ用のルーフ部とオープンボディ用の後方格納式の幌屋根と選択的に組み付けられるようにした自動車の側部構造であって、
    上記ボディ本体のリヤフェンダーにおける車両前後方向の前側部分は、ベルトラインよりも上方に***した状態の***部とされ、
    上記ルーフ部に、下端が上記***部の上端に接合可能なリヤピラーが一体に設けられているとともに、上記***部は、上記クローズドボディ用のルーフ部とオープンボディ用の後方格納式の幌屋根とが選択的に取付可能に設けられている
    ことを特徴とする自動車の側部構造。
  2. 請求項1記載の自動車の側部構造において、
    ***部の上端は、該隆起部の上辺部における上記上端以外の部分よりも車室内側に変位していることを特徴とする自動車の側部構造。
  3. 請求項1記載の自動車の側部構造において、
    車両ドアが閉じ状態のときに***部の前方でかつ該***部と上端同士が略同じ高さとなる位置に位置付けられるように、該車両ドアのアウタハンドル部が配置されている
    ことを特徴とする自動車の側部構造。
  4. 請求項1,2及びのうちの何れか1項に記載の自動車の側部構造において、
    ***部の車室外側部分に、自動車用燃料の注入口が配置されている
    ことを特徴とする自動車の側部構造。
  5. 請求項1,2,3及びのうちの何れか1項に記載の自動車の側部構造において、
    ***部の車室内側部分に、シートベルト用のアッパアンカボルトが取り付けられている ことを特徴とする自動車の側部構造。
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