JP3703110B2 - ヘアードライヤのノズル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はヘアードライヤの吹出口に装着するノズルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヘアードライヤのノズルは、一般に、ドライヤの吹出口に接続される断面円形の入口筒部と、該入口筒部の先端側に一体に連続形成された偏平筒形の出口筒部とからなる。該出口筒部は先方に向かって平行に相対向する一対の断面円弧壁と、互いに先すぼまり状に対向する一対の絞り壁とで断面長孔形状に形成されている。出口筒部の絞り壁と断面円弧壁とは強度および成形上の配慮から均等な厚肉に一体形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記ノズルでは、出口筒部の絞り壁がヘアードライヤから前方へ真っ直ぐに吹き出す温風を直接受けて熱しやすいため、使用直後は熱くて冷めにくく、ヘアードライヤから外すときなどに熱感を与えて持ちにくくするという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、上記のような問題を解消するためになされたもので、使用直後も持ちやすくするヘアードライヤのノズルを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、断面円形の入口筒部4の先端側に偏平筒形の出口筒部5を連続状に形成し、該出口筒部5は、入口筒部4から先方向に向かって平行に相対向するよう一体に突出成形された一対の断面円弧壁5aと、互いに先すぼまり状に対向する一対の絞り壁5bとで断面長孔形状に形成してなるノズルである。そのうえで本発明は、前記絞り壁5bを、断面円弧壁5aとは別体でかつ該断面円弧壁5aの厚みよりも薄い板材で構成してあることを特徴とする。上記絞り壁5bは断面円弧壁5a・5a間に脱着自在に装着することができる。
【0006】
【作用】
熱伝導では壁が薄いほど熱を通しやすいため、絞り壁5bは、使用中は温風により熱くなるが、使用直後は速く冷めやすい。したがって使用直後も持ちやすくなる。絞り壁5bより厚肉の断面円弧壁5aはノズル強度を確保する。
絞り壁5bのみを別体に構成すれば、この絞り壁5bのみを色彩、図柄、印刷文字などが異なる多種類のものを用意しておくことにより、多種類のノズルを安価に得ることができる。また、この薄い絞り壁5b以外の断面円弧壁5aおよび入口筒部4の肉厚は均一化できるので、成形時に収縮も均一化し、表面にヒケが発生するのを防止できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)
図1ないし図3は本発明の第1実施例を示す。1はヘアードライヤ、2はヘアードライヤ1の吹出口3に着脱可能に装着されるプラスチック製のノズルである。このノズル2は、吹出口3に接続される断面円形の入口筒部4の先端側に出口筒部5を偏平筒形状に形成する。偏平筒形の出口筒部5は上下一対の断面円弧壁5aと左右一対の絞り壁5bとで断面長孔形状に形成する。
【0008】
断面円弧壁5aは平面視において先すぼまり状の台形を呈して入口筒部4から前方へ一体に突出形成される。入口筒部4とこれに一体に形成される出口筒部5の断面円弧壁5aはこれ全体の肉厚を均一にして、耐熱性に優れるプラスチック、例えばポリアリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート変性樹脂(ポリカーボネートとポリアリレートのポリマーアロイ)、ポリエーテルサルホン樹脂、ナイロン46樹脂などで成形される。断面円弧壁5aの外面または内面にリブ11を設けると強度アップを図ることができ、また使用途中や使用後に指先でつまむとき熱感が少なくて済む。
【0009】
一対の絞り壁5bは、断面円弧壁5aの肉厚t1 よりも薄い厚みt2 を有する別体の板材からなって、一対の断面円弧壁5a・5a間の左右の切欠部6の内周にそれぞれ凹設した溝7に、これの前方から差し込まれることにより、互いに先すぼまり状に対向するように装着される。その際、絞り壁5bの上下端縁に小さい突部9を設けておくと、絞り壁5bをその突部9を介して断面円弧壁5aの溝7に低摩擦で円滑に差し込むことができる。また絞り壁5bの端縁と溝7との間にすきまが突部9により形成され、このすきまによって絞り壁5bの熱膨張変形を吸収緩和することができる。その熱膨張変形の吸収をより一層高めるには、突部9の近傍に変形用逃げ孔10を設ければよい。断面円弧壁5aと絞り壁5bとの接合点の溝7の形成位置は、断面円弧壁5aの曲壁の一点における接線aとその点における鉛直線bとの成す角度θが45°より小さくなる、好ましくは0°に近くなる点に設ける。
絞り壁5bの材料は前記入口筒部4および断面円弧壁5aの成形材料と同じか、またはそれとは異なる耐熱性プラスチックで熱伝導率の高い材料、例えば絞り壁5bにポリカーボネート樹脂を使用する場合はナイロン46樹脂を用いる。
【0010】
絞り壁5bは断面円弧壁5a・5a間に該壁5aの外表面より出口筒部5の内部に偏するように納めることにより、不用意な落下などにより絞り壁5bが直接、床面などに当たるのを避けることができて外力による変形や損傷を防止できる。その際、断面円弧壁5aは絞り壁5bよりも厚肉で強度が大であるので、これが直接、床面などに当たっても変形損傷が少なくて済む。
【0011】
絞り壁5bは入口筒部4および断面円弧壁5aとは異なるカラーや図柄などを施すことができ、またこれのみを透明プラスチックで成形することもできる。このようにして絞り壁5aのみを多種類用意することで、多種類のノズルを安価に得ることができる。例えば、催物の景品としてヘアードライヤを使用する場合、主催者名または共催者名は絞り壁5aに施すことで、ドライヤ本体にそれらを施すものに比べ、安価に提供することができる。
絞り壁5bを着脱可能にすることにより、絞り壁部分が変形すると、絞り壁5bのみを取り替えることで足り、ノズル全体を取り替えるよりも安く上がる。
【0012】
(第2実施例)
図4は本発明の第2実施例を示す。絞り壁5bの周縁に溝7を設け、この溝7を断面円弧壁5a・5a間の切欠部6の内周縁6aに嵌合させることにより絞り壁5bを装着してある。その他の構成は第1実施例の場合と同様である。この場合は絞り壁5bの周縁に設けてある溝7が絞り壁5bの補強作用を負うので、使用時の空気流によるバタつきを抑制し耳障りな騒音が低くなる。
【0013】
(第3実施例)
図5は本発明の第3実施例を示す。一対の断面円弧壁5a・5a間に透孔16を開口するとともに、その孔縁に係合孔17を設ける。一方、絞り壁5bの周縁に係合爪19を設け、絞り壁5bをたわませて前記係合爪19を前記係合孔17に抜き差し自在に差し込むことにより絞り壁5bを装着してある。係合孔17に対する係合爪19の差し込み方向がノズル内を流れる空気流の方向と直交するものとしてあるので、絞り壁5bが空気流れの影響を受けるのを減少できる。その他の構成は第1実施例の場合と同様である。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、プラスチック製ノズルの偏平筒形の出口筒部5の絞り壁5bの肉厚を断面円弧壁5aのそれよりも薄く形成した。したがって、絞り壁5bは使用直後に速く冷めやすく、持ちやすくて使い勝手が良好である。絞り壁5bを薄くすることによりノズル強度が不足気味になるが、これはそれよりも厚肉の断面円弧壁5aで補うことができてノズル強度を確保できる。しかも、絞り壁5bは断面円弧壁5aとは別体に構成してあるので、この絞り壁5bの取り替えのみで多種類のノズルを安価に得ることができる。また、他の箇所よりも薄い絞り壁5bは別体に構成することにより、入口筒部4および断面円弧壁5aの肉厚を均一化でき、ヒケ発生を防止できるなど成形上有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のヘアードライヤのノズルの斜視図である。
【図2】第1実施例のヘアードライヤのノズルの正面図である。
【図3】第1実施例のヘアードライヤの側面図である。
【図4】第2実施例のヘアードライヤのノズルの斜視図である。
【図5】第3実施例のヘアードライヤのノズルの斜視図である。
【符号の説明】
2 ノズル
4 入口筒部
5 出口筒部
5a 断面円弧壁
5b 絞り壁
Claims (1)
- 断面円形の入口筒部(4)の先端側に偏平筒形の出口筒部(5)を連続状に形成しており、
前記出口筒部(5)は、入口筒部(4)から先方向に向かって平行に相対向するよう一体に突出成形された一対の断面円弧壁(5a)と、互いに先すぼまり状に対向する一対の絞り壁(5b)とで断面長孔形状に形成しており、
前記絞り壁(5b)は、断面円弧壁(5a)とは別体でかつ該断面円弧壁(5a)の厚みよりも薄い板材で構成されており、
絞り壁(5b)が、断面円弧壁(5a・5a)間に脱着自在に装着されていることを特徴とするヘアードライヤのノズル。
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Cited By (2)
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1995
- 1995-09-20 JP JP26778595A patent/JP3703110B2/ja not_active Expired - Fee Related
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