JPH08256824A - ヘアドライヤー用ブラシアタッチメント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 部品点数が少なく、組み立て作業の効率化や
製造コストの低減出来るヘヤードライヤー用ブラシアタ
ッチメントの提供。 【構成】 ドライヤー連結部３と、先端側が閉鎖された
筒状のブラシ体取り付け部４とを一体に形成したアタッ
チメント本体１と、筒状基部９の外周面に複数のブリッ
スル１０を一体に形成したブラシ体２とを、筒状基部９
の内面に設けた係合部と、ブラシ体取り付け部４に設け
た凹溝条７等の被係合部とを係合させて挿着一体化して
なる。本発明において、ブラシ体２は耐熱性の軟質樹脂
により構成することが好ましく、またブラシ体２とアタ
ッチメント本体１のそれぞれの長手方向と直交する方向
に設けた、少なくとも一方が環状の一対の凸条１２と凹
溝条７の如き係合部、被係合部によりブラシ体２をアタ
ッチメント本体１に挿着することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はヘアドライヤー用ブラシ
アタッチメントに関する。

【０００２】

【従来の技術】ヘアドライヤーの空気吹き出し口に装着
して使用するブラシアタッチメントとして、周面に空気
吹き出し口を有する筒状のアタッチメント本体外周面
に、複数のブリッスルを突設したブリッスル体をゴム板
等の弾性体からなるブリッスル台に装着してなるブラシ
体を巻き付けて装着固定してなるもの（特開昭６２−１
６７０４号公報）、アタッチメント本体の両面側の開口
にブラシ体を配置してなり、少なくとも一面側のブラシ
体を、アタッチメント開口の両側に設けたスライド溝
に、ブラシ体の係合突起を係合させて長手方向に挿脱自
在に装着したもの（実開昭５８−１７１６０６号公
報）、複数のブリッスルを連結片で連結したブリッスル
ユニットの複数本を、ブリッスル基板に取り付け、この
ブリッスル基板をカバーとカバー押えとで挟み込んで固
定して形成したブラシ体を、長手方向に沿う開口を設け
たアタッチメント本体の係合部に、ブラシ本体の被係合
部を係合させて装着させるようにしたブラシアタッチメ
ントにおいて、アタッチメント本体の係合部を、アタチ
メント本体の係合部の内面に当接又は近接するようにブ
ラシ本体に設けた内面当接部と、ブラシ本体の被係合部
とで挟むようにしてもの（特開平２−３６８０５号公
報）等が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のブラシアタッチメントは、部品点数が多いために組
み立て作業が煩雑となったり、製造コストが高くつくと
いう問題や、ブラシ本体のアタッチメント本体への装着
作業が煩雑となる等の問題があった。また実開昭５８−
１７１６０６号公報に記載のものは、毛髪をとかす際に
ブラシアタッチメントに回転力や長手方向に対する引っ
張り力が加わった際に、ブラシ体が変形してブラシ体と
アタッチメント本体との係合が外れ易いという問題もあ
った。

【０００４】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
部品点数が少なく、組み立て作業の効率化や製造コスト
の低減化に貢献できるヘアドライヤー用ブラシアタッチ
メントを提供することを目的とする。また本発明は、ア
タッチメント本体へのブラシ体の装着が容易であり、更
にまた使用時にブラシ体が容易に外れることのないヘア
ドライヤー用ブラシアタッチメントを提供することを目
的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】即ち本発明のヘアドライ
ヤー用ブラシアタッチメントは、ヘアドライヤーの空気
吹き出し口に装着されるドライヤー連結部と、一端側が
前記ドライヤー連結部と連接し、他端部が閉鎖された筒
状形状を有し、空気噴出穴を有するブラシ体取り付け部
とが一体に形成されたアタッチメント本体と、該アタッ
チメント本体のブラシ体取り付け部が挿入される内径形
状に形成されてなるとともに、空気噴出穴を設けた筒状
基部の外周面に筒状基部と一体に形成された複数のブリ
ッスルを有するブラシ体とからなり、ブラシ体の筒状基
部の内面に設けた係合部と、アタッチメント本体のブラ
シ体取り付け部外面に設けた被係合部との係合によっ
て、ブラシ体がアタッチメント本体に挿着一体化されて
いることを特徴とする。

【０００６】本発明のヘアドライヤー用ブラシアタッチ
メントの他の態様は、ブラシ体が、耐熱性の軟質樹脂に
よって形成されているものであり、更にアタッチメント
本体とブラシ体とが、ブラシ体の筒状基部内周面の長手
方向と直交する方向に形成された凸条又は凹溝条と、ア
タッチメント本体のブラシ体取り付け部外周面の長手方
向と直交する方向に形成された凹溝条又は凸条との係合
によって挿着一体化されているものである。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。

【０００８】図１において、１はアタッチメント本体、
２はブラシ体を示す。図１、図２に示すように、アタッ
チメント本体１は、ヘアドライヤーの空気吹き出し口に
装着されるドライヤー連結部３とブラシ体取り付け部４
とが一体に形成され、筒状のブラシ体取り付け部４の終
端は、ドライヤー連結部３、ブラシ体取り付け部４とと
もに一体に形成された封止壁５によって閉鎖されてい
る。ブラシ体取り付け部４のドライヤー連結部３側の端
部は、ドライヤーからの空気をブラシ体取り付け部４内
に導入できるように開口しており、筒状のブラシ体取り
付け部４内に導入された空気は、該取り付け部４の内外
を貫通する複数の空気噴出穴６から噴出されるようにな
っている。またブラシ体取り付け部４の閉鎖された端部
付近には、後述するブラシ体２の係合部に係合する環状
の凹溝条７が、ブラシ体取り付け部４の長手方向と直交
する方向に設けられ、更にブラシ体２を挿着する際のガ
イドとなるガイド溝８が、ブラシ体取り付け部４の外周
面の長手方向に沿って設けられている。尚、１９はドラ
イヤーからブラシ体取り付け部４内に導入される空気量
を調節するための排気口である。

【０００９】上記アタッチメント本体１のドライヤー連
結部３、ブラシ体取り付け部４、封止壁５は、合成樹脂
の射出成形等によって一体に形成されている。アタッチ
メント本体１を構成する合成樹脂としては、耐熱性に優
れた硬質の合成樹脂が好ましく、このような合成樹脂と
しては、例えばＰＢＴ、ＰＣ、ＡＢＳ、フェノール樹脂
等が挙げられる。本発明において、アタッチメント本体
１を構成する樹脂としては、上記樹脂のうち、ＰＢＴ、
ＰＣが好ましい。

【００１０】一方、図１及び図３、図４に示すように、
ブラシ体２は、前記アタッチメント本体１におけるブラ
シ体取り付け部４が挿入される内径形状を有する筒状基
部９と、該筒状基部９の外周面に筒状基部９と一体に形
成された複数のブリッスル１０とからなる。筒状基部９
には、筒状基部９の内外を貫通する複数の空気噴出穴１
１が穿設されている。

【００１１】またブラシ体２の筒状基部９内面には、前
記ブラシ体取り付け部４の先端部付近に設けた凹溝条７
と係合する環状の凸条１２が設けられている。更にブラ
シ体２の筒状基部９には、ブラシ体取り付け部４のガイ
ド溝８に係合してブラシ体４の挿着時のガイドとなる凸
条１３が、筒状基部９内面の長手方向に沿って設けられ
ている。

【００１２】上記ブラシ体２も、前記アタッチメント本
体１と同様に、合成樹脂の射出成形等により、筒状基部
９とブリッスル１０とを一体に形成してある。ブラシ体
２を構成する合成樹脂は、前記アタッチメント本体１を
構成する樹脂として例示したものと同様のものであって
も良いが、耐熱性を有する軟質合成樹脂が好ましい。ア
タッチメント本体１を硬質樹脂で構成し、ブラシ体２を
軟質合成樹脂で構成することにより、アタッチメント本
体１のブラシ体取り付け部４の凹溝条７と、ブラシ体２
の筒状基部９内面に設けた凸条１２とを容易に係合させ
ることができ、ブラシ体２のアタッチメント本体１への
挿着を容易かつ確実に行うことができる。このような耐
熱性の軟質合成樹脂としては、例えば，ＰＰ、ハイトレ
ル、ナイロン等が挙げられるが、特にハイトレル、ナイ
ロンが好ましい。

【００１３】図５に示すように本発明のブラシアタッチ
メント１４は、ブラシ体２の筒状基部４内に、アタッチ
メント本体１のブラシ体取り付け部４を挿入し、ブラシ
体取り付け部４の凹溝条７と、ブラシ体２の筒状基部９
内面に設けた凸条１２とを係合せしめてブラシ体２をア
タッチメント本体１に挿着一体化することにより構成さ
れる。ブラシ体２をアタッチメント本体１に挿着する際
に、アタッチメント本体１のブラシ体取り付け部４が先
端方向に向かって細くなるテーパー状に形成されている
と、ブラシ体２の挿着作業が容易となるため好ましい。

【００１４】本発明において、前記したブラシ体取り付
け部４のガイド溝８と、該ガイド溝８と係合するブラシ
体２の筒状基部９内面の凸条１３とは、必ずしも設ける
必要のないものではある。しかしながら、これらガイド
溝８と凸条１３とを設けておくと、アタッチメント本体
１の空気噴出穴６と、ブラシ体２の空気噴出穴１１との
位置が確実に合致するように、ブラシ体２をアタッチメ
ント本体１に挿着することができ、ブラシ体２をアタッ
チメント本体１に挿着作業がきわめて容易となる。また
使用時にブラシアタッチメント１４に回転力が加わって
も、ブラシ体２が回転してブラシ体２の空気噴出穴１１
とアタッチメント本体１の空気噴出穴６の位置がずれる
虞れがない。

【００１５】上記実施例では、ブラシ体２の筒状基部９
の内周面に、該筒状基部９の長手方向と直交する方向に
形成された環状の凸条１２と、アタッチメント本体１の
ブラシ体取り付け部４の長手方向と直交する方向に形成
された環状の凹溝条７とを係合させて、ブラシ体２をア
タッチメント本体１に挿着する場合について説明した
が、筒状基部９に設ける係合部と、ブラシ体取り付け部
４に設ける被係合部の構造は、両者が係合可能なもので
あれば、上記した構造に限らず採用できる。しかしなが
らブラシ体２の筒状基部９と、アタッチメント本体１の
ブラシ体取り付け部４のそれぞれに、長手方向と直交す
る方向に、少なくとも一方が環状の一対の凸条と凹溝条
とを設け、これら凸条と凹溝条とを係合せしめる方法を
採用すると、ブラシ体２がアタッチメント本体１に確実
に挿着され、ブラシアタッチメント１４を使用する際
に、回転力や引っ張り力が加わってもも、ブラシ体２が
アタッチメント本体１から外れる虞れがないため好まし
い。

【００１６】本発明のブラシアタッチメント１４におい
て、ブラシ体２に設ける係合部と、アタッチメント本体
１に設ける被係合部とは、前記したようにブラシアタッ
チメント１４の先端部付近でなくとも良く、ドライヤー
連結部３に近い箇所であっても良い。

【００１７】また本発明において、ブラシ体２における
係合部と、アタッチメント本体１における被係合部と
は、前記実施例で示したような、ブラシ体２側を凸形状
とし、アタッチメント本体１側を凹形状に形成する場合
に限らず、ブラシ体２側を凹形状とし、アタッチメント
本体１側を凸形状としても良く、また凹凸係合構造以外
の係合手段であっても良い。しかしながら凹凸係合構造
を採用する場合、係合部と被係合部をブラシアタッチメ
ント１４の先端部付近に設ける場合以外は、ブラシ体２
のアタッチメント本体１への挿着の容易さから、ブラシ
体２側の係合部を凸形状に形成し、アタッチメント本体
１の被係合部を凹形状に形成することが好ましい。

【００１８】図６は本発明のブラシアタッチメント１４
をドライヤー本体１５に連結した状態を示す。ブラシア
タッチメント１４は、ドライヤー本体１５の先端部に設
けた固定手段によって固定され、また脱着スイッチの操
作によって固定が解除されるように、着脱自在にドライ
ヤー本体１５に装着される。ドライヤー本体１５は、送
風ファンやヒーター（いずれも図示せず。）を内蔵し、
電源スイッチを兼ねた切替えスイッチ１７の操作によっ
て、ブラシアタッチメント１４に熱風、冷風が供給され
るようになっている。尚、１８は風量切替えスイッチで
ある。

【００１９】ドライヤー本体１５から供給される熱風又
は冷風は、図５に示すように一部はアタッチメント本体
１のドライヤー連結部３とブラシ体取り付け部４との間
に設けた排気口１９から排出され、残りがブラシ体取り
付け部４内に導入される。ブラシ体取り付け部４内に導
入された熱風又は冷風は、ブラシ体取り付け部４を貫通
する空気噴出穴６を経て、ブラシ体２の筒状基部９を貫
通する空気噴出穴１１から噴出され、この結果、毛髪に
熱風又は冷風を供給しながらのブラッシングを行うこと
ができる。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のヘアドラ
イヤー用ブラシアタッチメントは、ブラシ体が挿着され
るアタッチメント本体におけるドライヤー連結部と、筒
状のブラシ体取り付け部と、該ブラシ体取り付け部の先
端側を閉鎖する封止壁とを一体に形成するとともに、ブ
ラシ体における筒状基部とブリッスルとを一体に形成
し、ブラシ体の筒状基部に設けた係合部と、アタッチメ
ント本体のブラシ体取り付け部に設けた被係合部との係
合によって、ブラシ体をアタッチメント本体に挿着一体
化するようにしたことにより、ブラシアタッチメントを
構成する部品点数が少なくて済み、ブラシアタッチメン
トの組み立て作業の簡素化を図れ、製造コストを低減化
することが可能となる。

【００２１】また本発明のブラシアタッチメントでは、
アタッチメント本体におけるブラシ体取り付け部の先端
側を閉鎖する封止壁を、ブラシ体取り付け部と一体に形
成したため、ブラシ体取り付け部にブラシ体を取り付け
た後に別体の封止壁を取り付け、ブラシ体を封止壁によ
って固定する構造に比べ、ブラシアタッチメント全長を
短くすることができる。このため、ブラシアタッチメン
トにおけるブラシの有効長を長くできる利点がある。

【００２２】更に、ブラシ体を耐熱性の軟質樹脂により
形成すると、通常アタッチメント本体は硬質合成樹脂に
よって構成されるため、ブラシ体の係合部とアタッチメ
ント本体の被係合部との係合が容易となり、ブラシ体を
アタッチメント本体に容易且つ確実に挿着できる。更に
また、ブラシ体とアタッチメント本体のそれぞれに、長
手方向と直交する、少なくとも一方が環状の一対の凸条
と凹溝条とを設け、これら凸条と凹溝条との係合によっ
てブラシ体をアタッチメントに挿着するようにすると、
ブラシアタッチメントに回転力や引っ張り力が加わって
も、ブラシ体がアタッチメント本体から外れる虞れがな
い等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のヘアドライヤー用ブラシアタッチメン
トの分解平面図である。

【図２】図１のII-II 線に沿う縦断面図である。

【図３】図１のIII-III 線に沿う縦断面図である。

【図４】図１のIV-IV 線に沿う縦断面図である。

【図５】本発明のヘアドライヤー用ブラシアタッチメン
トの長手方向に沿う縦断面図である。

【図６】本発明のブラシアタッチメントを、ヘアドライ
ヤー本体に取り付けた状態を示す平面図である。

【符号の説明】

１ アタッチメント本体 ２ ブラシ体 ３ ドライヤー連結部 ４ ブラシ体取り付け部 ５ 封止壁 ６ 空気噴出穴 ７ 凹溝条 ９ 筒状基部 １０ ブリッスル １１ 空気噴出穴 １２ 凸条 １４ ヘアドライヤー用ブラシアタッチメント

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ヘアドライヤーの空気吹き出し口に装着
   されるドライヤー連結部と、一端側が前記ドライヤー連
   結部と連接し、他端部が閉鎖された筒状形状を有し、空
   気噴出穴を有するブラシ体取り付け部とが一体に形成さ
   れたアタッチメント本体と、該アタッチメント本体のブ
   ラシ体取り付け部が挿入される内径形状に形成されてな
   るとともに、空気噴出穴を設けた筒状基部の外周面に筒
   状基部と一体に形成された複数のブリッスルを有するブ
   ラシ体とからなり、ブラシ体の筒状基部の内面に設けた
   係合部と、アタッチメント本体のブラシ体取り付け部外
   面に設けた被係合部との係合によって、ブラシ体がアタ
   ッチメント本体に挿着一体化されていることを特徴とす
   る、ヘアドライヤー用ブラシアタッチメント。
2. 【請求項２】 ブラシ体が、耐熱性の軟質合成樹脂によ
   って形成されていることを特徴とする、請求項１記載の
   ヘアドライヤー用ブラシアタッチメント。
3. 【請求項３】 アタッチメント本体とブラシ体とが、ブ
   ラシ体の筒状基部内周面の長手方向と直交する方向に形
   成された凸条又は凹溝条と、アタッチメント本体のブラ
   シ体取り付け部外周面の長手方向と直交する方向に形成
   された凹溝条又は凸条との係合によって挿着一体化され
   ていることを特徴とする、請求項１又は２記載のヘアド
   ライヤー用ブラシアタッチメント。