JP3698810B2 - 屋根の防水構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は屋根の防水構造に係り、特に、陸屋根部から勾配屋根部に至る境界部分を滑らかな美しいシルエットに構成出来る陸屋根部と勾配屋根部を含む屋根の防水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の陸屋根と勾配屋根との境界となる接合部に於いては、一般的に陸屋根に敷設した防水シートと勾配屋根に敷設した屋根葺き材とを直接に連続することが出来ないために、その接合部には、壁の立上がり部を設け、この壁の立上がり部によって陸屋根と勾配屋根の防水層の縁を切って納める構造が一般的であった。
【0003】
然るに、このように壁の立上がり部を設け、この壁の立上がり部によって陸屋根と勾配屋根との防水層の縁を切る構造は、両者の接合部の防水処理が容易であり、かつ施工が簡単、確実であるが、しかしこの従来技術の場合には、陸屋根から勾配屋根に滑らかに連続した美しいシルエットを構成することが困難である問題があった。
【0004】
従って、陸屋根から勾配屋根に滑らかに連続したシルエットを形成する場合には、図7(A),(B),(C),(D)に示すような防水施工が実施されていた。
【0005】
即ち、図7(A),(B),(C),(D)に於いて、陸屋根51と勾配屋根52との接合部53を防水する場合には、同図(B)に示す如く、陸屋根51に敷設された防水シート54の一部で接合部53と勾配屋根52の下端部とを覆って陸屋根51と接合部53の防水を施工した後で、同図(C)に示す如く、該防水シート54上に足場55を組み、この足場55を利用して同図(D)に示す如く、勾配屋根52に屋根葺き材56で屋根葺きを行い、この屋根葺きが完了した後で、足場55を撤去して施工していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、図7(A),(B),(C),(D)に示す防水施工は、陸屋根51と勾配屋根52との接合部に壁の立上がり部が無いので、滑らかな連続したシルエットを構成することは可能であるが、前述のように陸屋根51の防水シート54を勾配屋根52の屋根葺き材56の施工前に先行して行なう必要があった。その結果足場55の設置等のために、既に完成している陸屋根51を特別に養生する必要が生ずる等の不合理な工事工程が強いられていた。
【0007】
本発明に係る屋根の防水構造は、前述の従来の問題点に鑑み開発された全く新しい技術であって、特に、陸屋根部と勾配屋根部との接合部に防水金物が覆うように配置され、陸屋根部と勾配屋根部との接合部に滑らかな連続したシルエットが構成されており、勾配屋根部の屋根葺き材が前記防水金物の一部を覆っており、陸屋根部の防水が該防水金物に連続するように構成された全く新しい屋根の防水構造の技術を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る屋根の防水構造は、前述の従来の問題点を根本的に改善した発明であって、その第1発明の要旨は、陸屋根部と勾配屋根部を含む屋根の防水構造に於いて、前記陸屋根部と勾配屋根部との境界部分に建物の躯体に連結された支持板が配置され、かつ勾配屋根部の下端面が該支持板によって支持され、該勾配屋根部と陸屋根部との境界部分を覆うように前記支持板に防水金物が跨がって配置固定され、勾配屋根部に葺かれた屋根葺き材が勾配屋根部側の防水金物を覆っており、更に該防水金物の陸屋根側が陸屋根部の防水部に連続されて構成されていることを特徴とした屋根の防水構造である。また、第2発明の要旨は、前記陸屋根部に跨がる部分の防水金物の高さが該陸屋根部の水勾配の最高高さになるように設定されることを特徴とする第1発明の屋根の防水構造である。
【0009】
【発明の実施の形態】
図により本発明に係る屋根の防水構造の一実施例を具体的に説明すると、図1は本発明の防水構造を実施した防水屋根の斜視説明図、図2は図1の防水屋根の要部の断面図、図3は防水金物及び使用例の斜視説明図、図4(A),(B),(C),(D),(E)は本発明の防水構造を施工する工程を示す簡略図、図5は本発明の防水構造の施工途中の斜視説明図、図6は勾配屋根部の防水施工が完了した状態を示す斜視説明図である。
【0010】
図1乃至図6に於いて、本発明に係る屋根の防水構造とその施工について説明すると、次の通りである。即ち、陸屋根部1と勾配屋根部2との境界となる接合部3に防水金物4を配置し、この防水金物4を陸屋根部1と勾配屋根部2とに跨がるように取付固定する。
【0011】
この防水金物4は、特に図3及び図5に明らかな如く、水平片5、起立片6及び傾斜片7とが順に連続した形状を有しており、該水平片5は陸屋根部1の上方に配置し、起立片6は勾配屋根部2の下端面に当接され、かつ傾斜片7は勾配屋根部2の野地板上に当接されるように構成されている。また、この防水金物4の表面全面には、塩化ビニール製の防水カバー8が被覆されると共に、この防水カバー8の側縁の一部は防水金物4の側縁よりはみ出して、接合片8aを形成している。
【0012】
本発明に係る防水構造とその施工の大筋について説明すると、図4(A),(B),(C),(D),(E)に示す通りである。即ち、本発明の構造を実施するに当たって、まず陸屋根部1と勾配屋根部2とに足場9を仮設し、その後で前述の防水金物4を陸屋根部1と勾配屋根部2とに跨がるように取付け、両者の接合部3に防水金物4を被覆する。
【0013】
次に、勾配屋根部2と該防水金物4の上部の上に屋根葺き材10を敷設して勾配屋根部2の防水施工を完成する。その後で足場9を撤去し、続いて陸屋根部1の上表面に塩化ビニール製の防水シート11を敷設し、更に陸屋根部1の防水施工を完成する。
【0014】
次に本発明に係る防水構造について、その要部の構成について詳細に説明すると次の通りである。即ち、勾配屋根部2には、図1、図2及び図5に示す如く、防水処理が予め施された野地板12が敷設されている。このように野地板12が敷設された勾配屋根部2の下部の上表面に、前記防水金物4の傾斜片7を当接すると共に、この傾斜片7を防水ビスを介して野地板12に固定する。かつ、この傾斜片7に続く起立片6を勾配屋根部2の下端面に当接する。
【0015】
更に、防水金物4の水平片5を陸屋根部1の上方に配置すると共に、この水平片5の下面に予め取付けられている発泡プラスチック材(商品名、旭化成工業株式会社製スタイロフォーム)13を、陸屋根部1の上面に載置する。続いて、特に図3及び図5に示す如く、防水金物4の表面に被覆された防水カバー8の一部のはみ出しよりなる接合片8aを、隣接して配置された隣りの防水金物4の側縁に積層し、防水カバー8と、その上に積層された接合片8aとを相互に溶着して、複数の防水金物4を順に並列して接合部3を被覆する。
【0016】
かつ、図1、図2及び図6に示す如く、勾配部2の野地板12と防水金物4の傾斜片7の上部とにルーフィングシート14を敷設した後で、該ルーフィングシート14の下部とこのルーフィングシート14から露出した防水金物4の傾斜片7の下部及び起立片6上に、軒先水切り15を積層し、更に勾配屋根部2に屋根葺き材10を葺くことによって、勾配屋根部2の施工を完了せしめることが出来る。
【0017】
続いて、図1、図2、図6に示す如く、陸屋根部1の上表面にモルタルを打設してモルタル層16を形成する。その際に、このモルタル層16が水切金物4と接合される部分を水勾配の最高高さとなるように調整しながら施工する。その後で前述の防水シート11をモルタル層16と水切金物4の水平片5上に敷設してこれを溶着することによって、陸屋根部1の施工を完了することが出来る。
【0018】
図1及び図2に於いて、17は建物の躯体梁であり、18は支持板であって、前記勾配屋根部2の下端面をこの支持板18によって支持している。この支持板18は勾配屋根部2の保持金物19にボルト止めされており、更に保持金物19は前記建物の躯体梁17にボルト止めされている。
【0019】
本発明に於いては、前述の如く、勾配屋根部2の下端面に当接し得る高さの小さい起立片6を有する防水金物4を陸屋根部1と勾配屋根部2とに跨がるように取付けて、陸屋根部1と勾配屋根部2との境界となる接合部3を防水施工するので、陸屋根部1から勾配屋根部2に滑らかに連続したシルエットを持った屋根を簡単かつ確実に構成することが出来る。
【0020】
また、この防水金物4を使用するので、勾配屋根部2の屋根葺き材10を葺き、かつ足場9を撤去した後で、陸屋根部1の防水施工を実施することが出来る。更に、この防水金物4を使用することによって、陸屋根部1の水勾配の最高高さも容易にかつ正確に規定して施工することが出来る。
【0021】
【発明の効果】
本発明に係る屋根の防水構造は、上述の構成と作用とを有するので、次のような多大な効果を有している。
【0022】
(1)陸屋根部から勾配屋根部に滑らかに連続したシルエットを持った美しい防水屋根を簡単かつ確実に構成することが出来る。(2)勾配屋根部の施工が完了した後で、陸屋根部の防水施工を行なうことが出来る。(3)従って、足場を撤去した後で陸屋根部の防水施工を行なうことが出来る。
【0023】
(4)防水金物を施工条件の良い早い段階で接合部に取付けることが出来るので、この部分の防水施工の確実性と信頼性とを向上させることが出来る。(5)全体的に施工管理が容易になり、品質の向上に寄与出来る。(6)また、防水施工全体が熟練を要さずに容易に実施出来、かつ全体の工期を著しく短縮することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水構造を実施した防水屋根の斜視説明図である。
【図2】図1の防水屋根の要部の断面図である。
【図3】防水金物及び使用例の斜視説明図である。
【図4】図4(A),(B),(C),(D),(E)は本発明の防水構造の施工の工程を示す簡略図である。
【図5】本発明の防水構造の施工途中の斜視説明図である。
【図6】図5の防水施工が完了した状態を示す斜視説明図である。
【図7】図7(A),(B),(C),(D)は従来の防水構造の施工を示す簡略図である。
【符号の説明】
1 陸屋根部 2 勾配屋根部
3 接合部 4 防水金物
5 水平片 6 起立片
7 傾斜片 8 防水カバー
8a 接合片 9 足場
10 屋根葺き材 11 防水シート
12 野地板 13 発泡プラスチック材
14 ルーフィングシート 15 軒先水切り
16 モルタル層 17 躯体梁
18 支持板 19 保持金物
51 陸屋根 52 勾配屋根
53 接合部 54 防水シート
55 足場 56 屋根葺き材

Claims (2)

  1. 陸屋根部と勾配屋根部を含む屋根の防水構造に於いて、前記陸屋根部と勾配屋根部との境界部分に建物の躯体に連結された支持板が配置され、かつ勾配屋根部の下端面が該支持板によって支持され、該勾配屋根部と陸屋根部との境界部分を覆うように前記支持板に防水金物が跨がって配置固定され、勾配屋根部に葺かれた屋根葺き材が勾配屋根部側の防水金物を覆っており、更に該防水金物の陸屋根側が陸屋根部の防水部に連続されて構成されていることを特徴とした屋根の防水構造。
  2. 前記陸屋根部に跨がる部分の防水金物の高さが該陸屋根部の水勾配の最高高さになるように設定されることを特徴とする請求項1の屋根の防水構造。
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