JP3697059B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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  • Manual Feeding Of Sheets (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的には、シート材に画像を記録する記録装置と、該記録装置に着脱自在に取り付けられてシート材を自動で順次給送するシート材給送装置と、を備えた画像形成装置に係り、詳しくは、シート材の搬送経路を規定するガイド部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、シート材に画像を記録する画像形成装置は種々のものが提案されている。
【0003】
その一つに、画像を記録する記録装置(以下、“プリンタ”とする)と、該プリンタの給紙口に着脱自在に取り付けられるオートシートフィーダ(以下、“ASF”とする)と、を備えたものであって、該給紙口を介して、
* ASFを装着しない状態ではシート材を1枚ずつ手差しで供給し、
* ASFを装着した状態ではシート材を順次自動供給する、
ようにしたものが提案されている(特開平6−183582参照)。
【0004】
このようなタイプの画像形成装置においては、プリンタには、手差し給紙の場合にシート材をガイドするガイド部材を配置し、ASFには、自動給紙の場合にシート材をガイドするガイド部材を配置している。そして、手差し給紙の場合と自動給紙の場合とで、シート材における画像の幅方向記録位置(シート材における画像が形成される位置であって、シート材幅方向における位置。)を一致させるべく、これらガイド部材のシート材幅方向位置は略々等しく設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のタイプの画像形成装置においては、製造時の寸法公差によって、プリンタ側のガイド部材がASF側のガイド部材よりもシート材の内側に配置されてしまった場合には、自動給紙するシート材にとってプリンタ側ガイド部材が障害となり、シート材の斜行や、シート材端部の損傷や、シート材のつまり(ジャム)が発生するという問題があった。
【0006】
このような問題を解決するには、高精度の部品を使って精度良く画像形成装置を組み立てれば良いが、そのような組み立ては困難であり、また、高精度の部品を使用する分だけコストがアップしてしまうという問題があった。
【0007】
さらに、仮に、プリンタ側ガイド部材のシート材幅方向位置とASF側ガイド部材のシート材幅方向位置とが略々等しく設定されたとしても、シート材に斜行が発生すると、該シート材がプリンタ側ガイド部材に干渉してしまい、上述したと同様に、シート材の斜行や、シート材端部の損傷や、シート材のつまり(ジャム)が発生するという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、シート材の斜行や、シート材端部の損傷や、シート材のつまりを防止する画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
また、本発明は、安価な画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
さらに、本発明は、シート材給送装置の使用にかかわらず、画像の幅方向記録位置を一致させる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記事情を考慮してなされたものであり、シート材を供給するための給送口を有すると共に該給送口から給送されてきたシート材に画像を記録する記録装置と、前記給送口に着脱自在に取り付けられて前記記録装置にシート材を自動で順次給送するシート材給送装置と、を備えた画像形成装置において、
前記記録装置が、前記シート材給送装置を用いずに前記給送口から供給されたシート材の幅方向の一端縁をガイドする第1ガイド部材を有し、
前記シート材給送装置が、シート材の幅方向の一端縁をガイドする第2ガイド部材を有し、かつ、
前記シート材給送装置によって給送されたシート材が前記第1ガイド部材から離れた位置を通過するように、前記第2ガイド部材が、前記第1ガイド部材よりもシート材の内側にずらして配置され、前記シート材給送装置によってシート材を給送する場合には該シート材給送装置によってシート材を給送しない場合に比べて、画像が形成される位置がシート材の内側に、前記第1ガイド部材及び第2ガイド部材のずれ量と略々等しい量だけずらされることを特徴とする。
【0013】
また、シート材の給送が前記シート材給送装置によるものか否かを判断するモード判断手段を備え、かつ、該モード判断手段の判断結果に基づき、シート材における画像の幅方向記録位置をずらす、ようにしてもよい。
【0014】
この場合、前記記録装置及び前記シート材給送装置が、相互の電気的な接続が可能なコネクタをそれぞれ有し、かつ、前記モード判断手段が、両コネクタの接続状態を電気的に検知する、ようにしてもよい。
【0015】
一方、前記記録装置が、前記第1ガイド部材と共にシート材の幅方向の一端縁をガイドする第3ガイド部材を有し、かつ、該記録装置に前記シート材給送装置を接続した状態におけるシート材の搬送路を、前記第3ガイド部材の上方に配置した、ようにしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係るASFにプリンタを装着した状態を示す斜視図、図2はASFにプリンタを装着する様子を示す図、図3はASFの断面図、図4はプリンタを装着した状態のASFの断面図である。
【0017】
図1〜図4に示すように、画像形成装置100は、シートに画像を記録するプリンタ(記録装置)101と、該プリンタ101にシートを自動で順次給送するASF(シート材給送装置)1と、を備えている。そして、プリンタ101には、シートを給送するための給紙口(給送口)101Aが形成されており、ASF1は、この給紙口101Aに着脱自在に取り付けられるように構成されている。なお、これらのプリンタ101及びASF1は、相互の電気的な接続が可能なコネクタ117,44を有している(詳細は後述)。
【0018】
ここで、このプリンタ101はバッテリーを備え、小形で携帯可能ないわゆるモバイルプリンタであり、本実施の形態においてはプリンタ101内部にはASFを内蔵せず、プリンタ101単体ではいわゆる手差し給紙のみで給紙を行う構成となっている。このように構成することでプリンタ101単体での小型化、簡略化、低コスト化が実現でき、モバイルプリンタとして最適な形態をなしている。もちろんプリンタ101が小型ASFを内蔵していても本発明が適用できることはいうまでもない。
【0019】
なお、このような小型、携帯可能なプリンタ101が使用される場面としては特に屋外、車内、あるいはセールスマンが相手先に出向いた際の相手先オフィスなどがある。このような場面では必要とされる記録枚数は比較的少なく、前記のように手差しのみ、あるいは容量の少ない簡易的なASF内蔵で十分であるが、このプリンタ101を自分のオフィスで使用する場合、多種多様な記録紙を比較的大量に印刷するニーズが存在する。
【0020】
このようなニーズに対しプリンタ101とは分離したASF1は非常に好適である。即ち、ASF1はオフィスの机上に常に置かれているようないわゆるデスクトップタイプの形態をなし、プリンタ101をASF1に装着することによってプリンタ101はデスクトッププリンタの性格を持つことができる。なお、ASF1は後述するような構成により普通紙からはがき、封筒、プラスチックフィルムや布に至るまで様々な種類の記録メディアを自動給紙することが可能である。
【0021】
このように本実施の形態においては、プリンタ単体では超小型のモバイルプリンタを本発明によるASFに装着することによってハイパフォーマンスを持ったデスクトッププリンタとして使用するという、極めて付加価値の高いプリンタを提供することができる。このとき、ASF1はプリンタ101にとってプリンタ単体として使用していないときの収納場所としても機能し、収納時には自動給紙機能が付加されるという、いわゆるドッキングステーションの役割を持つといえる。
【0022】
ここで、本発明によるASF1はプリンタ101が装着されていないときはASF単体として安定自立でき、さらにシートを積載したままプリンタ101を分離することができる。これにより、ユーザーは分離したプリンタ101を自立したASF1に装着するだけでデスクトッププリンタとして動作スタンバイ状態となることができる。このことはユーザーにとって極めて使い勝手の良いドッキングステーションとして機能することを意味している。
【0023】
さて、上記のようにプリンタ101をモバイルとデスクトップとで使い分けようとする場合、ASF1とプリンタ101との装着、分離という操作を極めて簡単に行えることが重要である。なぜなら、毎日のようにASF1からプリンタ101を分離し持ち歩き、帰ってきてASF1に合体させるユーザーにとってはその装着、分離作業が複雑であったり時間がかかったりすると非常に煩わしいからである。
【0024】
ここで、本実施の形態では図3に示すように、ASF1の前面には開口部1Aが設けられており、この開口部1Aがプリンタ101の収納部になっている。また、プリンタ101におけるシートの通過経路はほぼ水平のいわゆる水平パスとなっており、プリンタ101のシート供給側をASF1に向けほぼ水平に移動させてASF1の前面開口部1Aに押し込み、後述するような紙パスを形成するように構成されている。
【0025】
即ち、本実施の形態では水平パスのプリンタ101をASF1へほぼ水平方向に押し込み装着する構成となっている。そして、ほぼ水平にプリンタ101を押し込んだとき、プリンタ101はASF1に対して自動的に固定がなされる(プリンタ101のASF1への装着時の双方の固定方法は後に詳述する)。また、ASF1からプリンタ101を分離する際はASF上面に設けられたプッシュレバー40を押すだけでプリンタ101のASF1との固定が解除され、プリンタ101はASF1の前方へ押し出される構成となっている。
【0026】
そして、このように構成することによってユーザーは極めて簡単にプリンタ101とASF1との装着、分離を行うことができ、モバイルとデスクトップのプリンタの使い分けができる。
【0027】
ここで、本実施の形態では、この装着、分離作業が簡単でやりやすいものとするためにASF1の前面にテーブル部45cを備えている。そして、プリンタ101をASF1に装着する際、まずプリンタ101をテーブル部45cに載置する。このときユーザーは、プリンタ101の手前側(排紙側)中央付近の上面、下面を片手で握り、テーブル部45cの上にプリンタ101の奥側(給紙側)を軽く添えるように置く(両手でプリンタ101両側部を持ってもよい)。
【0028】
次に、テーブル部45cの上に置いたプリンタ101を、そのまま手で奥へ押し込んでいくと、プリンタ101の両側面はテーブル部45cの両側端部に設けられたプリンタサイドガイド部45aにガイドされながら後述する位置決めボスへ導かれ、後述するプリンタ101の位置決め穴と嵌合し位置決めされる。このときテーブル部45cのほぼ中央部にプリンタ101をおいて押し込むだけで必要以上の位置合わせなどは不要である。
【0029】
なお、テーブル部45cは両側部にプリンタ101を押し込む際、プリンタ裏面が摺動する部分であるプリンタ摺動部45bを備えている。また、プリンタ101の裏面にはプリンタ単体を机等の上に設置して使用するとき、プリンタ101が外力に対して移動しにくくするための不図示の複数のゴム足が設けられている。
【0030】
ところが、プリンタ101をASF1に装着する際は、このゴム足がテーブル部45cと接触するとプリンタ101をユーザーが手で押し込む力が大きくなり非常に操作しにくくなることから、このゴム足とテーブル部とが接触しないように、プリンタ摺動部45bの間の部分はゴム足の高さより大きな深さを持つ段差部分となっている。
【0031】
一方、ASF上ケース47にはテーブル部45cとほぼ平行にひさし部47aが形成されており、このひさし部47aはテーブル部45cと共にプリンタ101をくわえ込むようなポケット部を形成している。このように形成されたポケット部はプリンタ101をASF1に対してほぼ平行に押し込む方向をユーザーに形状的に示しており、ユーザーはこの方向にしかプリンタ101を押し込むことができないようになっている。
【0032】
なお、この方向は後述するプリンタ101とASF1とを電気的に接続するための双方のコネクタのコネクト方向と一致しており、プリンタ101をASF1へ押し込みセットする動作の中でコネクタの接続が行われるようになっている。そして、このように構成することにより、コネクタの接続のための別操作が必要なく操作性が良くなり、また異方向からの押し込みによるコネクタ同士の異常干渉でのコネクタ破損を防止している。
【0033】
さらに、このひさし部47aは、ASF1へプリンタ101の装着がなされたあと、プリンタ101の前方(排紙側)が上方に力を受けた際、プリンタ101がASF1に対して上にあおられ装着部が破損したり、装着が解除するのを防止している。
【0034】
また、本実施の形態において、このひさし部47aは両側部において最も張り出し量が大きく、中央はひさし凹部47bとなっている。そして、このようなひさし凹部47bを設けることにより、プリンタ101の上面に設けられた電源スイッチなどの操作部を覆ってしまわないようにすることができる。なお、ひさし部47aとプリンタ上面とのクリアランスは0.5mm〜2mm程度であると、上記あおり防止等に十分効果を発揮する。このクリアランスが大きすぎると所望の効果が得られない。
【0035】
ところで、図4に示すようにプリンタ101の奥行き方向長さをL1、テーブル部45cの奥行き方向長さをL2、ひさし部47aの奥行き方向長さをL3とすると、本実施の形態では次のような関係が成り立っている。
【0036】
L1/2≦L2≦L1−15mm
そして、このようにテーブル部45cの奥行き方向長さL2がプリンタ奥行き方向長さL1の半分L1/2よりも大きくすることにより、プリンタ101がASF1へ装着された際、安定状態を確保できる。ここで、テーブル部45cの一部においてこの関係が成り立っていればよく、テーブル部45c全体で成り立つ必要はない。
【0037】
なお、L1/2≧L2の関係では、装着状態でプリンタ101がASF1から大きく突出する状態となり、突出部分に対して下方に外力が加わったときなどは全体の後方が持ち上がったりすることもあり非常に不安定となる。
【0038】
一方、テーブル部45cの奥行き方向長さL2をプリンタ101の奥行き方向長さL1より15mm以上小さくすることによりプリンタ101の下の部分手前側にユーザーの指が入るスペースを確保することができる。これにより、ユーザーはプリンタ101を装着、分離する際プリンタ101の上下面を片手でもって操作することができる。(もちろん両手でももてる)。なお、これもテーブル部45cの幅方向全域でなく、例えば中央付近もしくは両側部だけこの条件を満たすような凹部を持っているだけでもよい。
【0039】
また、プリンタ101の手前下部分にスペースがあるため、視覚的に高さ方向の大きさを感じさせないデザインが可能となる。また、テーブル部45cの厚み(高さ方向長さ)は10mm以上程度あるとユーザーの指がプリンタ101の下に入ることができ望ましい。
【0040】
さらに本実施の形態では次のような関係も成り立っている。
【0041】
L1/4≦L3≦L1/2
ここで、ひさし部47aの奥行き方向長さL3が、プリンタ101の奥行き方向長さL1の1/4以上であれば、プリンタ101の上方へのあおりが防止でき、プリンタ101の押し込み方向限定効果も十分であることがわかった。また、ひさし部47aの奥行き方向長さL3がプリンタ101の奥行き方向長さL1の1/2を超えると、プリンタ101の奥行きに対して装着時の押し込み量が相対的に大きすぎ、操作感を損なうことがわかった。
【0042】
また、視覚的にも大きなひさし部47aが装置全体を大きく見せ、ユーザーに圧迫感を与えるなど不具合を生じた。さらにプリンタ101の上面での操作に干渉することがあり、ひさし部47aの奥行き方向長さL3はプリンタ101の奥行きの1/2以下であることが最も望ましいことがわかった。また、この程度の張り出し量であれば張り出したひさし部47aの強度も十分保たれ、装置としての堅牢感を十分持つことができる。
【0043】
そして、このような条件でテーブル部45c及びひさし部47aを構成することにより極めて操作性がよく、押し込み方向限定やプリンタ101のあおり防止などその効果を十分に発揮する形態を提供することができる。
【0044】
また、テーブル部45cとひさし部47aとの間の側面部には大きな開口部を形成しており、プリンタサイドガイド部45aの高さはひさし部47aとプリンタ上面とのクリアランス以上であればよく、このように大きな開口を有すると、プリンタ101の側面に電源コードやインターフェースコネクタ、あるいは赤外線通信の送受光部が設けられている場合これと干渉することがない。即ち、電源コードやインターフェースコネクタがプリンタ101に取り付けられたままでもプリンタ101をASF1へ装着することができ、またそのまま分離することもできる。
【0045】
次に、プリンタ101とASF1との相互の電気的な接続が可能なコネクタ117,44、及びこれらのコネクタを保護するためのコネクタカバー119,59等について説明する。
【0046】
プリンタ101及びASF1は、着脱自在のコネクタ117,44をそれぞれ有しており、これらを電気的に接続して電源や制御用信号をやり取りするように構成されている(以下、プリンタ101側のコネクタ117を“プリンタコネクタ117”とし、ASF1側のコネクタ44を“ASFコネクタ44”とする)。
【0047】
なお、一方のプリンタコネクタ117は、図5に示すように、ASF1との装着時にASF1に対向する側の面の上方部分に配置されており、他方のASFコネクタ44は、図11に示すように、プリンタ101との装着時にプリンタコネクタ117に対向する部分に配置されている。
【0048】
また、プリンタ101及びASF1は、それぞれのコネクタ117,44に着脱自在なコネクターカバー119,59を有しており(以下、プリンタコネクタ117を保護するためのコネクタカバーを“プリンタコネクタカバー119”とし、ASFコネクタ44を保護するためのコネクタカバーを“ASFコネクタカバー59”とする。プリンタコネクタカバー119については図5参照、ASFコネクタカバー59については図4参照)、プリンタ101及びASF1を分離した状態では、コネクターカバー119,59を各コネクタ117,44に装着することによりこれらのコネクタ117,44を保護するようになっている。これにより、コネクタ117,44へのほこりやゴミの付着が防止され、接続時の導通性が良好に維持される。また、コネクタ117,44を通して内部の電気回路に過大な静電気が印加される事態を回避でき、該電気回路の破壊を防止できる。さらに、上述のような取り外し形のコネクタカバー119,59を用いることにより、安価及び省スペース化を実現でき、特に、モバイルプリンタのような超小型プリンタに最適である。
【0049】
一方、ASF1のテーブル部45cの上面(すなわち、プリンタ101が載置される側の面)には、コネクタ117,44から取り外したコネクタカバー119,59を収納するためのコネクタカバー収納部45d、45eが形成されており、プリンタ101及びASF1を接続した状態では、コネクタカバー119,59をコネクタ117,44から取り外してコネクタカバー収納部45d、45eに収納するようになっている(図4参照)。なお、これらの収納部45d、45eは、テーブル部45cの厚みを利用しその中にコネクタと同等寸法の突起部を設けたものである。
【0050】
これらのコネクタカバー収納部45d、45eにコネクタカバー119,59を収納することにより、コネクタカバー119,59はプリンタ101とASF1とによって挟持された状態となり、脱落及び紛失が防止される。また、コネクタカバー119,59は外部から見えなくなるため外観上も好ましい。さらに、プリンタ101をASF1から取り外す際においては、コネクタカバー収納部45d、45eに収納されたコネクタカバー119,59が容易に目視されることとなり、コネクタカバー119,59のコネクタ117,44への装着し忘れを防止できる。
【0051】
なお、コネクタカバーに関する本実施の形態において、プリンタ及びASFは、例えばノートパソコンとステーションといった関係であっても本発明は適用される。
【0052】
また、本実施の形態においては、プリンタコネクタ117及びASFコネクタ44の双方をコネクタカバー119,59によって保護するようにしたが、いずれか一方のコネクタ117,44のみをコネクタカバーによって保護するようにしてもよい。
【0053】
さらに、本実施の形態においては、コネクタカバー収納部はASF1のテーブル部45cの上面に設けたが、該上面以外の部分に設けるようにしてもよい。また、コネクタカバー収納部を、ASF1の側でなくプリンタ101の側に設けるようにしてもよい。
【0054】
次にプリンタ101がASF1へ装着された状態で、記録が行われるシートがどのような経路をたどって給紙され、記録が行われるか、概略を説明する(詳細は別途後述する)。
【0055】
図4はASF1へプリンタ101が装着されている状態の断面を示しているが、この図において、26は所定の枚数の後ほど図示するシートをセットする圧板である。そして、この圧板26は一端部をASFシャーシ11に回転自在に支持されており、圧板バネ13によってピックアップローラ19に巻装されたピックアップゴム23に向かって所定の圧力で時計回転方向に付勢されている。
【0056】
また、この圧板26はシートセット時、後ほど図示するカムによってピックアップゴム23から離反する方向へ変位、保持されている。そして、このときピックアップゴム23と圧板26との間には所定のクリアランスが保たれ、このクリアランス内へシートが挿入、セットされる。
【0057】
なお、このシートの先端は土手36に設けられたプラスチックフィルム状の土手シート37につき当たり先端の位置決めがなされる。また、シートの後端方向の大部分はASF給紙トレイ2に支持される。ここで、このASF給紙トレイ2は一端部をASF上ケース47に回転自在に支持されており、シートを支持するときはある所定の角度をなして保持されている。
【0058】
そして、ASF1がプリンタ101より給紙命令を受信すると、ピックアップローラ19は時計方向に回転を開始し、同時にカムが圧板26の保持を解除する。これにより、圧板26はシートをピックアップゴム23に圧接し、ピックアップゴム23の表面摩擦によりシートは移動を開始し、土手シート37によって一枚だけ分離されて、土手36及び位置決めベース39によって形成されるASFシート経路58(図3参照)を搬送される。
【0059】
この後、シートはASFシート排出部56(図3参照)から、プリンタ内部のプラテン105とバッテリー107の下面とで構成され、プリンタ101単体ではいわゆる手差し口と呼ばれるシート経路に受け渡される。
【0060】
そして、ペーパーエンドセンサ108が、このシート経路を搬送されるシートを検出することにより、プリンタ101はASF1からシートが搬送されてきたことを認識し、シートはLFローラ109とピンチローラ110との圧接部分にその先端がつき当てられる。なお、ASF1はプリンタ101からペーパーエンドセンサ108の情報を受け取ると、所定のタイミングでプリンタ側に給紙終了を示す応答信号を送信する。
【0061】
このときシートは、LFローラ109とピンチローラ110との間にシートの腰による所定の圧力を持って押しつけられており、シート先端のいわゆるレジ取りが行われている。そして、この状態でASF1から給紙終了を示す応答信号を受信したプリンタ101は所定のタイミングでLFローラ109を回転させ、シートをヘッド115を有する記録部へと送り出す。これにより、シートに対する所定の送りが行われ、ヘッド115によりシート面に対する記録が行われる。そして、この後、シートは排紙ローラ112と拍車111との間を搬送され、排出される。
【0062】
さて、本実施の形態においてはプリンタ101がASF1に装着された状態にあるとき上記のような紙パスを構成しているが、プリンタ101の紙パスとコネクタ44,117の装着方向がほぼ平行に構成されている。
【0063】
ところで、ASF1からプリンタ101へシートが受け渡され、ASF1及びプリンタ101の両方に共通のシートが存在しているときにいずれかの部分においてシートつまりが生じた場合、ASF1からプリンタ101を分離する必要がある。そして、紙パスとコネクタ接続方向とがほぼ平行であるということは、このような場面での双方の分離が可能であるということである。
【0064】
ここでもし、紙パスとコネクタ接続方向とが直角方向であるならば、コネクタ接続方向にプリンタ101を分離する場合、シートをその厚み方向に移動させなければならず、この際シートに破れが生じたり、さらに破れたシートが装置の中に残留するおそれがあった。さらに、破れることが困難な厚いシートなどの場合はプリンタ101を分離することが不可能になることもある。
【0065】
しかし、本実施の形態では紙パスとコネクタ接続方向がほぼ平行に構成してあるため、シートつまりの際、プリンタ101をシートが抜ける方向に移動してプリンタ101を分離できるため、シートつまり時の処理が極めて簡単であり、またシートを破ったり、シートが装置内に残留したりすることがない。
【0066】
次に、搬送されるシートのガイド方法(すなわち、シートの幅方向の位置決め方法)について説明する。
【0067】
本実施の形態においては、ASF1はプリンタ101の給紙口(給送口)に着脱できるように構成されているため、
* ASF1を装着しない状態でシートを供給する場合、
及び、
* ASF1を装着した状態でシートを順次自動供給する場合、
の双方が可能となる。これにより、手差し給紙及び自動給紙が可能となり、しかも、手差し給紙用の給紙口と自動給紙用の給紙口とを別々に設けるものに比べて装置の小型化が可能となる。
【0068】
また、プリンタ101は、図5に示すような給紙トレイ116を有しており、該給紙トレイ116は、一端部が軸支されていて開閉自在に構成されている。この給紙トレイ116は、ASF1を装着せずにシートを手差しで給紙する際に、シートの紙パスを形成し、給紙操作を安定させるためのものである。なお、給紙トレイ116(すなわち、紙パス)は、手差し給紙の場合にはほぼ水平に保持される。
【0069】
この給紙トレイ116の上面の一端部には、その端縁に沿って基準ガイド(第3ガイド部材)116aが垂直に固設されており、該上面の他端部には、シート幅方向に摺動自在となるように右端ガイド122が取り付けられている。そして、これらのガイド116a,122によって、手差し給紙するシートの両端縁をガイドするようになっている。なお、これらのガイド116a,122の形状(シート幅方向から見た形状)はほぼ同じようにされている。
【0070】
一方、ASF1には、図4に示すように基準ガイド収納部36bが形成されており、基準ガイド収納部36bの上方には、基準ガイド収納部36bを形成する基準ガイドガイド部36cが配置されている。そして、プリンタ101をASF1に押し込んでいくと、プリンタ側の基準ガイド116aが基準ガイドガイド部36cによって下方に押圧され、給紙トレイ116はさらに下方に回転され、基準ガイド116aや右端ガイド122と共に基準ガイド収納部36bに収納されることとなる。そして、この基準ガイド収納部36bに収納された基準ガイド(第3ガイド部材)116aの上方には、自動給紙時の紙パスが形成されている。本実施の形態によれば、給紙トレイ116を下方に回転させた状態で基準ガイド収納部36bに収納するため、自動給紙時の紙パス(特に、基準ガイド収納部36bの近傍の紙パス)を手差し給紙時の紙パスと同様に水平にできる。したがって、不自然な紙パスによる不具合(シートへのバックテンションなど)を防止することができる。なお、基準ガイド収納部36bは、右端ガイド122がいずれの摺動位置にあっても収納するようになっている。また、自動給紙時においては、ASF側のシート基準ガイド(第2ガイド部材)26bによってシートの幅方向の一端縁をガイドするようにしている。
【0071】
仮に、ASF1によって自動給紙する場合のシートのガイドを、ASF側のガイド26bとプリンタ側のガイド116aとの両方によって行おうとすると、製造時の寸法公差によって、プリンタ側のガイド116aがASF側のガイド26bよりもシートの内側に配置されてしまった場合には、自動給紙するシートにとってプリンタ側のガイド116aが障害となり、シートの斜行や、シート端部の損傷や、シートのつまり(ジャム)が発生するという問題がある。
【0072】
しかし、本実施の形態によれば、ASF1によって自動給紙する場合のシートのガイドは、ASF側のガイド26bのみによって行われるため、そのような問題を回避できる。
【0073】
また、かかる問題を回避すべく、ASF側のガイド26bとプリンタ側のガイド116aとを精度良く形成したり、高精度の部品を使用する必要もなく、コストアップを防止できる。
【0074】
さらに、シートに多少の斜行が発生した場合であっても、シートのプリンタ側のガイド116aとの干渉を回避でき、該干渉に伴うシートの斜行や、シート端部の損傷や、シートのつまり(ジャム)を防止できる。
【0075】
ところで、プリンタ側のシートガイドは、給紙トレイ116のガイド(第3ガイド部材)116aによって行っているが、プリンタ本体内部にも同様のガイド(第1ガイド部材)を同じシート幅方向位置に設け、給紙トレイ上のガイド116a及び本体内部のガイドによって、手差しで給紙されるシート200の幅方向の一端縁をガイドするようにしてもよい。このようにしてシート搬送方向に長い区間で搬送方向を規定することにより、シートの斜行をより一層防止することができる。
【0076】
そして、このようにプリンタ内部にもガイド(第1ガイド部材)を設けた場合には、ASF側のシート基準ガイド(第2ガイド部材)26bは、図7に示すように、プリンタ側のガイド116aよりもシートの内側(すなわち、ヘッドによる記録位置側)に所定量tだけずらした位置に形成すれば良い。これにより、自動給紙の場合において、シートがプリンタ内部のガイドに干渉する事態を回避でき、該干渉に伴うシートの斜行の発生や、シート側端部の損傷や、シートのつまり(ジャム)の発生を防止できる。なお、ずれ量tは、プリンタ101とASF1とのシート幅方向の位置決め公差以上であり、さらにASFからシートが斜めに給紙された場合などを考慮して、例えば0.6mm程度に決定すれば良い。
【0077】
また、上述のようにASF側のガイドとプリンタ側のガイドとをtだけずらした場合には、シートにおける画像の幅方向記録位置(シート幅方向における画像記録位置)を、ASF1によってシートを給送する場合(すなわち、自動給紙の場合)にはASF1によってシートを給送しない場合(例えば、手差し給紙の場合)に比べてシートの内側に略々等しい量t(すなわち、第1ガイド部材及び第2ガイド部材のずれ量)だけずらしてやると良い。これにより、自動給紙/手差し給紙の如何にかかわらず画像が同じ位置に記録され、記録位置の違いによる不具合(例えばプレプリント紙への記録位置の違いなど)が解消される。
【0078】
なお、ASF1によってシートを給送する場合とASF1によってシートを給送しない場合とで記録位置をずらすことを自動的に行う場合には、シートの給送がASF1によるものか否かを判断するモード判断手段を設け、該モード判断手段の判断結果に基づき前記記録位置をずらすようにすれば良い。このようなモード判断手段としては、
* プリンタコネクタ117とASFコネクタ44との接続状態を電気的に検知するものや、
* プリンタ側に設けた、ASF1の有無(すなわち、自動給紙/手差し給紙の別)を検知する専用のスイッチやセンサ
を挙げることができる。
【0079】
ここで、ASF側のガイドとプリンタ側のガイドとのずれ量と、自動給紙/手差し給紙の場合の記録位置のずれ量とは、全く同じにする必要はないが、“通常の人が自動給紙/手差し給紙の如何にかかわらず画像が同じ位置に記録されている”と感じることができる程度に等しくする必要がある。
【0080】
次に積載されたシートを支持するASF給紙トレイ2について説明する。
【0081】
図1から図4に示すように、ASF給紙トレイ2はASF上ケース47にその一端が支持されているが、この支持部分を中心にASF給紙トレイ2が回転自在となっている。そして、このASF給紙トレイ2はシートを積載しているときはある所定の角度を持って開かれており、シートを積載されていないときは図8に示すように閉じることができる。
【0082】
なお、このことは本実施の形態によるASF1が携帯型のプリンタ101をデスクトップ形として使用するためのものではなく、ASF1にプリンタ101を装着した状態でも非常にコンパクトでその状態でも携帯が可能であることを示している。
【0083】
また、このような使用形態を実現させるためにはASF給紙トレイ2を閉状態にしたときできるだけプリンタ装着状態のASF1の外形に沿った形で閉じられる必要がある。このために、ASF給紙トレイ2は薄い板状の形態をなしている。
【0084】
さらに、本実施の形態では給紙トレイ2を閉じた場合、図9に示すようにプリンタ101の操作部を覆い隠すような形状としているので給紙トレイ2を閉じてプリンタ101を装着状態のままASF1を携帯するとき不用意に操作部をさわり、プリンタ101が動作してしまうおそれをなくしている。またさらに、給紙トレイ2は閉じたとき任意の部分でASF上ケース47と係合していると携帯するときに給紙トレイ2が不用意に開くことがないので望ましい。
【0085】
一方、図10に示してあるように、ASF1で封筒を縦方向で給紙する場合、封筒のタブが通常左側になることが多く、本実施の形態のASF1ではこの封筒タブの湿気による膨らみなどで給紙時封筒のタブ側(左側)に強い抵抗を受ける。これにより封筒は時計方向に回転するような力を受けることになる。
【0086】
そこで、本実施の形態では、この封筒の時計方向回転を防止するためにASF給紙トレイ2の給紙方向上流部にASF給紙トレイサイドガイド部2a(以下、サイドガイド部と記す)を設けている。これにより、ASF1に封筒を縦にセットすると、封筒後端右側はサイドガイド部2aに沿い、それ以上時計方向回転をしなくなる。
【0087】
ところで、封筒縦方向給紙では、特に封筒を送り出すタイミングでタブの抵抗を受ける。これは、本実施の形態においては、土手シート37を封筒が越えるときと、その直後の土手36の斜面に沿って封筒先端が持ち上げられるときである。そして、このタイミングを越えると封筒タブの抵抗の影響は小さくなり、サイドガイド部2aがなくても時計方向の回転は発生しない。
【0088】
このような理由から本実施の形態では封筒の後端付近の一部にサイドガイド部2aを設け、封筒の時計方向回転を防止し、封筒縦方向全域にわたるサイドガイドを設けていない。なお、このサイドガイド部2aは、ASF給紙トレイ2を閉じたとき、ASF上ケース47とプリンタ101との間に生じている段差に収まるようになっており(図8参照)、これによりASF給紙トレイ2を閉じたときサイドガイド部2aが他の部分と干渉することはなくなり、ASF給紙トレイ2をASF外形に沿った形で収納でき、携帯性を損なわない。
【0089】
また、サイドガイド部2aの高さは封筒等のシートを積載したときの厚み以上あれば効果を発揮することができ、この積載厚さ以上の段差をASF上ケース47とプリンタ101との間に設けておけばよい。
【0090】
さらに、本実施の形態は、封筒縦送りにおける時計方向回転防止の効果があるが、封筒縦送りだけでなく、封筒程度の長さを持つ他のシート送りであっても何らかの原因によって時計方向回転が生じた場合、これを防止することができる。また、サイドガイド部2aはASF給紙トレイ2に対して一体に形成されているのでコスト的にも非常に安価なものが提供できる。なお、サイドガイド部2aは閉じたとき前記段差部でなく、プリンタ101あるいはASF1に予め設けられた凹部に収納されるように構成しても良い。
【0091】
次に、ASF1とプリンタ101との着脱機構について説明する。
【0092】
図11は、ASF1の側の着脱機構等を示す斜視図であり、図12は、プリンタ101の側の着脱機構等を示す斜視図であり、図13は、ASF1の側の着脱機構等を示す断面図である。
【0093】
ASF1の側には、図11に示すように位置決めベース39が形成されており、この位置決めベース39には2つの位置決めボス39d,39eが設けられている。他方のプリンタ101の側には、図12に示すように、位置決めベース39に対向するように基板ホルダ118が形成されており、この基板ホルダ118には、第1位置決めボス39dに対向する位置決め穴118aが設けられ、第2位置決めボス39eに対向する位置決め長穴118bが設けられている。そして、プリンタ101とASF1とを接続する際には、ASFコネクタ44とプリンタコネクタ117とが接続される前にこれらのボス39d,39eが位置決め穴(長穴)118a,118bに嵌合され、プリンタ101とASF1とのx及びz方向の位置決めが行われるようになっている。これにより、ASFコネクタ44とプリンタコネクタ117とが正確に接続され、これらのコネクタの位置ずれによる損傷が防止される。また、ASF1側の紙パスとプリンタ101側の紙パスとが正確に接続されることとなる。
【0094】
一方、ASF1は、図11に示すように、水平なプリンタ摺動部45bを有しており、このプリンタ摺動部45bによって、接続する際のプリンタ101の移動方向を規定するように構成されている。また、このプリンタ摺動部45bから上方に突出し得るようにフック16,17(正確には、フック16,17の爪部16a,17a)が配置されている。これらのフック16,17(以下、特に区別する必要があるときは符号16に示すものを“左側フック”とし符号17に示すものを“右側フック”とする)は、図13に示すように、両方共にフックシャフト18に固設された上でシャーシ11に回転自在に取り付けられており、一体的に回転するように構成されている。また、フック16とASFベース45との間には、圧縮された状態のコイルスプリングであるフックばね3が介装されており、フック16,17が上方に(すなわち、次に述べるフック固定穴103y,103zに係合される方向に)付勢されている。
【0095】
また一方、プリンタ101のベース103には、図12に示すように、ASF1が装着された状態でフック16,17の爪部16a,17aに対向する位置にフック固定穴103y,103zが設けられており、各爪部16a,17aが各フック固定穴103y,103zに係合されることに基づき、ASF1とプリンタ101とのy方向の相対位置決めを行うように構成されている。
【0096】
一方、ASF側の位置決めベース39には、図13に示すようにレバーシャフト42が固定されており、該レバーシャフト42には、プッシュレバー40が矢印40A、40B及び矢印40Cの方向に回動自在となるように取り付けられている。また、プッシュレバー40とシャーシ11との間にはプッシュレバーばね7が介装されていて、プッシュレバー40が時計回りの方向に付勢されている。さらに、このプッシュレバー40と左側フック16との間にはコネクティングばね9が介装されていて、左側フック16の上面とプッシュレバー40の下端部40dとが常に当接(係合)するように構成されている。
【0097】
またさらに、プッシュレバー40には回転止めとしてボス40cが設けられており、また位置決めベース39にはボス40cに突き当たるスライド面39a,39b,39cが設けられている。ここでスライド面39a,39b,39cは構成が分かりやすいように二点鎖線で示す。そして、この構成により、プッシュレバー40のレバーシャフト42を回転中心とした回転は、プッシュレバー40のボス40cがガイド面39aに突き当たることにより規制されている。
【0098】
なお、上述した説明においては、フック16,17やプッシュレバー40はASF1の側に設け、フック固定穴103y,103zはプリンタ101の側に設けているが、フックやプッシュレバーをプリンタ101の側に設け、フック固定穴をASF1の側に設けるようにしてもよい。また、フック16,17やフック固定穴103y,103zをそれぞれ2つずつ設けることとしているが、もちろんこれに限る必要はなく、それぞれ3つ以上ずつ設けるようにしてもよい。さらに、フック16,17を回転自在に支持させているが、移動自在であれば足りる。またさらに、フック16,17は、フックシャフト18に固設されることにより一体的に回転するように構成されているが、レバーシャフト42によって両方のフック16,17を押圧できるように構成し、かかる構成により一体的回転を実現するようにしてもよい。
【0099】
そして、この後ASF1に設けられたポップアップ43a,43bによって43A方向(y方向)にプリンタ101の排紙側上部102aが押されることにより、コネクタ44,117の接続が解除される。なお、このポップアップ43a,43bは図示せぬ弾性部材によって43A(y方向)方向に付勢されており、y方向に摺動可能な構成となっている。
【0100】
ここで、ポップアップ43a,43bの付勢力は、プリンタ101をASF1に装着する時には反力として働くため、付勢力が強いと、プリンタ101をASF1に押し込むことができず、装着不可能になってしまうため適当な付勢力に設定されている(例えば、プリンタ101をASF1に装着する時にASF1が付勢力によって動かない力)。
【0101】
ところで、コネクタ間の抜去力がポップアップ43a,43bの付勢力を上回ってしまう場合があり、この場合にはポップアップ43a,43bだけではコネクタ間の接続が解除されない。このため、本実施の形態においては、プッシュレバー40を矢印40A方向に押すことにより、プッシュレバー40の突き出し部40bがy方向に突出する構成となっている。
【0102】
そして、このようにプッシュレバー40の突き出し部40bを突出させて、プリンタ101の排紙側下部(又は中央部)102bを押すことによりコネクタ間(44,117)の接続が解除される。これにより、ユーザはASF1からプリンタ101をy方向に容易に引き出すことが可能となる。
【0103】
ここで、プリンタ101とASF1とを接続する際の操作、及び該操作に伴う作用について、図14乃至図16に沿って説明する。なお、図14は、プリンタ摺動部45bにプリンタ101を載せた状態を示す図であり、図15は、プリンタ101を押し込んでいったときの状態を示す図であり、図16は、プリンタ101がASF1に接続された状態を示す図である。
【0104】
まず、図14に示すように、ASFベース45のプリンタ摺動部45bに沿って矢印A方向にプリンタ101を押し込んでいくと、フック16,17は時計回りの方向に回転されると共に爪部16a,17aは矢印16Aの方向に押し下げられる(図15にはフック17及び爪部17aは不図示)。このとき、プッシュレバー40もコネクティングばね9を介して下方に移動される。この状態でさらにプリンタ101を押し込んでいくと、上述したようにASF側のボス39d,39eがプリンタ側の位置決め穴(長穴)118a,118bに嵌合されて両者のx及びz方向の位置決めが行われ、その後、ASFコネクタ44とプリンタコネクタ117とが接続される。
【0105】
ところで、フック固定穴103y,103zが爪部16a,17aの位置に到達すると、図16に示すように、爪部16a,17aはフックばね3の付勢力によって反時計回りの方向(矢印16Bの方向)に移動され、フック固定穴103y,103zと爪部16a,17aとがそれぞれ係合状態となる。そして、下方に移動されていたプッシュレバー40はフック16,17を介してフックばね3によって正規の位置に押し上げられる。これにより、プリンタ101とASF1との接続が完了する。なお、フック16,17は一体的に回転されるように構成されているため、爪部16a,17aの両方がフック固定穴103y,103zに一致し係合されない限りフック16,17は回転せず、プッシュレバー40も押し上げられない。したがって、例えばプリンタ101がASF1に対して斜めに装着されたような場合は、プッシュレバー40は正規の位置に押し上げられず、ユーザはプリンタ101とASF1との装着の良否を、プッシュレバー40の目視により簡単に知ることができる。
【0106】
また、フック固定穴103y,103zに係合されている状態の爪部16a,17aの高さと、フックシャフト18(すなわち、フック16,17の回転中心)の高さとをほぼ等しく、或は、前者を後者よりも少し高く設定した場合には、逆方向の力(すなわち、矢印Aと逆の方向の力)をプリンタ101に加えたとしてもフック16,17は回転せず、プリンタ101がASF1から外れてしまうことはない。
【0107】
次に、プリンタ101とASF1とを分離する際の操作、及び該操作に伴う作用について説明する。
【0108】
プリンタ101とASF1とを分離するに当たっては、図17に示すようにプッシュレバー40のプッシュ部40aを下方(矢印40A方向)に押し下げる。このときプッシュレバー40は、ボス40cが位置決めベース39に設けられたガイド面39a,39bに挟まれているのでガイド面39aがなくなるまでレバーシャフト42を中心とした回動ができず矢印40A方向に下降していく。これにより、フック16,17は、フックシャフト18を中心として16A方向(下方)に一体的に回転され、爪部16a,17aとフック固定穴103y,103zとの係合が解除される。本実施の形態によれば、フック16,17が一体的に回転されるように構成されているため、プッシュレバー40を操作するだけで双方の爪部16a,17aの係合を同時に解除することができ、解除操作が簡単となる。また、爪部16a,17aとフック固定穴103y,103zとの係合を解除する場合に画像形成装置100自体を移動しないように保持する必要がなくプッシュレバー40を片手で下方に押圧しさえすれば良いため、操作が簡単という効果を奏する。
【0109】
そして、このように爪部16aの嵌合が解除されると、プリンタ101は図16及び図17において破線で示しているポップアップ43によってプリンタ101の排紙側上部102aが押しつけられ、矢印B方向に押し出される。これと同時にASFコネクタ44とプリンタコネクタ117の接続も解除される。
【0110】
ここで、この状態でユーザがプッシュレバー40の40A方向の押しつけを解除すると、図15に示すようにな状態となる。即ち、コネクタ44,117の接続が解除され、またフック16とプリンタ101の嵌合も解除された状態であり、ユーザは容易にASF1からプリンタ101を取り外すことができる。
【0111】
ところで、既述したようにポップアップ43の押し出し力よりもコネクタ間の抜去力が上回ってしまう場合は、フック16とプリンタ101の嵌合を解除してもプリンタ101が動かないために、図15の状態にすることができず、ユーザはASF1からプリンタ101を取り外せない状況になってしまう。
【0112】
そこで、本実施の形態においては、既述したようにユーザによる押し出し機能を追加した構成となっている。
【0113】
なお、図17は、フック16とプリンタ101の嵌合を解除してもプリンタ101が動かない状態を示している。そして、このとき、フック(左)16がフック固定穴103yから嵌合解除された位置にあり、プッシュレバー40のボス40cは位置決めベース39のガイド面39bによる移動方向の規制が解除された状態にある。
【0114】
またプッシュレバー40はレバーシャフト42がプッシュレバー40の摺動穴40eの上端面に押し付けられた状態にあり、これによりフック(左)16の押し下げを規制している。さらにプッシュレバー40のフック(左)16との当接面40eはレバーシャフト42を回転中心とした円弧形状となっているため、プッシュレバー40が回動してもフック(左)16の位置は変わらない構成となっている。
【0115】
この状態でユーザがプッシュレバー40のプッシュ部40aを押し続けると、プッシュレバー40はレバーシャフト42を回転中心として40D方向に回動がする。そして、このようにプッシュレバー40が回動することにより、フック(左)16とプリンタ101との嵌合が解除された状態で、プッシュレバー40の突き出し部40bがプリンタ101の排紙側下部102bに当接し、これによりプリンタ101は矢印B方向に押し出されていく。
【0116】
なお、この後プッシュレバー40を押し続けると、図18に示すように、プッシュレバー40の当接面40eが位置決めベース39のストッパ部39dに突き当たり、この位置でプッシュレバー40の回動は規制される。ここで、プッシュレバー40によるプリンタ101の押し出し量はフック(左)16とプリンタ101の嵌合とコネクタ接続が解除される量に設定されている。
【0117】
一方、このようにプリンタ101を押し出した後、ユーザはプッシュレバー40のプッシュ部40aの押し込みを解除する。そして、このように押し込み力が解除されると、フックばね3によってフック(左)16は矢印16B方向に上昇する。また、これと同時にプッシュレバー40もフック(左)16によって押し上げられ、プッシュレバー40のボス40cが、位置決めベース39のガイド面39cと当接し、この後プッシュレバー40ばね7の引っ張り力によってプッシュレバー40は矢印40E方向に回動していく。
【0118】
そして、プッシュレバー40のボス部40cが位置決めベース39のガイド面39aに突き当たると、プッシュレバー40の回動は規制されると共に、フックバネ3のバネ力によってプッシュレバー40は矢印40B方向に上昇する。
【0119】
これにより、最終的には図15に示すようなコネクタの接続が解除され、またフック(左)16とプリンタ101の嵌合も解除された状態となり、ユーザは容易にASF1からプリンタ101を取り外すことができる。
【0120】
なお、これまで説明したように本実施の形態においては、プリンタ101をASF1から外す際、プッシュレバー40は略鉛直方向に押されるので、ASF自体に鉛直方向の力が作用する。このため、プリンタ101を略水平方向に押し出す際、ASF1は、ずれない構成になっている。また、プリンタ101は略水平方向に押し出されるので、再び自重で装着方向にプリンタ101が動くことによって取り外し不良が発生することもない。
【0121】
ところで、図19は、本実施の形態におけるプッシュレバー40、ポップアップ43a,43b、位置決めボス39d,39e、フック(右)16,フック(左)17及びASFコネクタ44の配置及び力関係を示した図である。また図20は、ASF1の上面部分断面図である。
【0122】
図19及び図20に示すようにプリンタ101の位置決めボス39d,39e及びフック(左)16,17はプリンタ101の幅方向の両端部近傍に設けられている。また、ASFコネクタ44は2つの位置決めボス39e,39dの間にあり、かつ第2位置決めボス39e寄りに配置されている。また、プッシュレバー40及び第2ポップアップ43bは第1位置決めボス39dからみてASFコネクタ44よりも離れた位置に配置されている。
【0123】
そして、このような構成において、プリンタ101をASF1から取り外す場合、既述したようにプッシュレバー40を矢印40A方向に押し込み、同時にフック(左)16,17をプリンタ101のフック固定穴103y,103z(図14参照)から解除した状態でプッシュレバー40の突き出し部40bをプリンタ101に押しあててプリンタ101を突き出すことにより、コネクタ接続の解除及びフック(左)16,17とプリンタ101のフック固定穴103y,103zとの嵌合解除を行うことで達成される。
【0124】
ここでポップアップ43a,43bは、ユーザがプッシュレバー40を押す力を軽減させるための補助部材であり、図示せぬ弾性部材によってプリンタ押し出し側の所定位置に摺動自在に付勢されている。
【0125】
ところで、本実施の形態において、プリンタ101の押し出しは、位置決めボス39d,39eを回動中心としてプリンタ101がプリンタ摺動部45bを滑りながら押し出されていく。
【0126】
ここで、回転の支点となる第1位置決めボス側のプリンタ位置決め穴118aは丸穴に、第2位置決めボス側の位置決め穴118bは長穴設定となっているため(図12参照)、図20の状態からプリンタ101を第1位置決めボス39dを回動支点としてASF1から取り外そうとした場合、プリンタ101とASF1の位置関係は図21のようになる。
【0127】
しかし、このような状態になると、第1位置決めボス39dと位置決め穴118aとの間で食いつきが発生してしまうために、第1ポップアップ43aの押し出し力だけではプリンタ101を動かすことができなくなってしまう。またユーザが強引にプリンタ101をASF1から取り外そうとした場合、第1位置決めボス39dの変形および破壊が発生してしまう。
【0128】
そこで、本実施の形態においては、プッシュレバー40および第2ポップアップ43bでプリンタ101を押し出す前に、プリンタ101の回動支点となる第1位置決めボス39dと位置決め穴118aの嵌合位置を第1ポップアップ43aの押し出し力によってコネクタ解除方向にずらすことにより食いつきを防止した構成としている。
【0129】
即ち、図19のような配置寸法となっているときに第1位置決めボス39eを回動支点として第1ポップアップ43aの押し出し力によってプリンタ101を押し出すのに必要な力は以下の値となる。
【0130】
F1>(X1/X2)×P1+P2
なお、上記数式において、F1は第1ポップアップ43aのプリンタ押し出し力、P1はコネクタ44の抜去力、P2はプリンタ101とASF1のプリンタ摺動面45bとの摩擦力、X1は回動支点となる第2位置決めボス39eからコネクタ44までの距離、X2は回動支点となる第2位置決めボス39eから第1ポップアップ43aまでの距離である。
【0131】
ここで、上記数式から明らかなように、第1ポップアップ43aとASFコネクタ44の距離が離れるほど、即ちX1/X2の値が小さくなるほど、第1ポップアップ43aの押し出し力F1の値は小さく設定できる。なお、この第1ポップアップ43aのプリンタ押し出し力F1は、既述したようにプリンタ101をASF1に装着するときは反力としてはたらき、またコネクタの抜去力は一般に1〜2kgfであることを考慮すると、X1/X2の値としては0.5以下が適当である。
【0132】
一方、本実施の形態においては、フック(右)17の爪高さはフック(左)16の爪高さよりも低くなるように形成されており、これによりフック(左)16,17がプリンタ101のフック固定穴103y,102z(図12参照)の嵌合状態から解除されるのは、フック(左)16よりもフック(右)17の方が先となる。
【0133】
これにより、まずフック(右)17がプリンタ101のフック固定穴103zとの嵌合位置から解除されると、この瞬間プリンタ101は、第2位置決めボス39eを回動支点として第1ポップアップ43aの押し出し力によって回動し、これに伴い第1位置決めボス39dと位置決め穴118aの嵌合位置は、図22に示すようにコネクタの接続解除側に移動する。
【0134】
この後、フック(左)16がプリンタ101のフック固定穴103yとの嵌合が解除され、プッシュレバー40および第2ポップアップ43bによってプリンタ101が押し出されれば、図23に示すように第1位置決めボス39dと位置決め穴118aとの食いつきのない状態でプリンタ101をASF1から取り外すことが可能となる。
【0135】
ここで、プッシュレバー40および第2ポップアップ43bが、プリンタ101の回動支点となる第1位置決めボス39dとASFコネクタ44間に配置された場合、コネクタ間の接続力が大きいとコネクタ44がプリンタ101の回動支点となってしまい、丸穴勘合となっている第1位置決めボス39dとプリンタ1010の位置決め穴118aとの間で食いつきが発生してしまい、食いつきによるボス39dの変形および破壊が懸念される。
【0136】
このことから、既述したようにプッシュレバー40および第2ポップアップ43bは、プリンタ101の回動支点となる第1位置決めボス39dからみてASFコネクタ44よりも離れた位置に配置する必要がある。
【0137】
○制御部
図24は、本発明によるプリンタ本体制御部、および外付けASF制御部の接続ブロック図である。
【0138】
プリンタ本体101を制御する本体制御部202は、図4に示す本体基板123上に配置されており、CPU203、ROM204およびRAM205がバスによって接続されたマイクロコンピュータを備えている。
【0139】
この本体制御部202は、プリンタ本体101が記録を行う場合には、ROM204に格納された本体制御プログラムに基づき、モータドライバ208を介してキャリッジモータ121を駆動するとともに、キャリッジモータ121に接続された図示されないキャリッジに装着された記録ヘッド115をヘッドドライバ210を介して駆動し、1行分の記録を行う。
【0140】
その後、本体制御部202はモータドライバ206を介して紙送りモータ120を駆動することによりシートを送り、再びキャリッジモータ121と記録ヘッド115の駆動を繰り返すことにより、シートへの記録を完了する。117はコネクタであり、本体制御部のCPU203からの命令信号を外部に出力し、外部からの応答信号をCPU203に入力する、双方向通信可能な通信ポートとして機能するとともに、後述するように外部への電源供給を行うことも可能である。108はプリンタ本体内部に備えられ、光学的スイッチまたは機械的スイッチを有するペーパエンドセンサである。シート200がプリンタ本体に挿入されると、ペーパエンドセンサ108の出力電圧はLO状態からHIGH状態に変化する。また、113はペーパエンドセンサ108と同様の機能を有する排紙センサで、記録後のシート200がプリンタ本体内部に残っていると出力電圧がHIGH状態となる。
【0141】
ペーパエンドセンサ108および排紙センサ113の出力電圧はともにCPU203により監視可能であり、さらにペーパエンドセンサ108の出力電圧はコネクタ117を介して直接外部へ出力可能なように接続されている。
【0142】
外付けASF1を制御するASF制御部201は、プリンタ本体制御部202と同様に、CPU213、ROM214およびRAM215がバスによって接続されたマイクロコンピュータを備えている。CPU213は、ROM214に格納されたASF制御プログラムに基づき、モータドライバ216を介して給紙モータ27を駆動する。44はASFコネクタであり、プリンタ本体101などの外部機器からの信号を受信し、ASF制御部のCPU213からの信号を出力する、双方向通信可能な通信ポートとして機能する。
【0143】
○通信ポート部
図26は上記コネクタ117およびASFコネクタ44の詳細な構成を模式的に示したものである。コネクタ117およびASFコネクタ44は各々8個のポート117a〜117h、44a〜44hを有しており、ASF1がプリンタ101に装着されると英数字の対応するポート同士が電気的に接続される。
【0144】
ASF1から見て、44aはGNDライン、44bは信号用5v電源ライン、44eは給紙モータ27駆動用となる24v電源ライン、44fはプリンタ側へ信号を送信する送信ポート、44gはプリンタ側からの信号を受信する受信ポート、44hはプリンタ本体内部のペーパエンドセンサ108の出力電圧を受けるラインになっている。なお、44cおよび44dは短絡されているため、プリンタ101側ではポート117c、117dを利用して外部に機器が接続されていることが容易にわかる構成になっている。
【0145】
○ASF分離、搬送機構部
図25は、本発明による外付けASFがプリンタ本体に装着された状態を示す断面図である。
【0146】
符号19は、シート200を送り出す給紙ローラを示す。この給紙ローラ19には給紙ゴム23が嵌着されており、給紙ローラ19が回転すると給紙ゴム23の摩擦力によりシート200が搬送される。
【0147】
26は、シート200が積載される圧板であり、シート搬送方向に対し上流側の両端をASFシャーシ11に回転可能に軸支されている。圧板26は圧板ばね13により給紙ゴム23の方向へ付勢されているが、初期状態においては給紙ローラ19の両端に設けられたカム部19cと圧板26の両端に設けられたカム部26aが噛み合うため、給紙ゴム23と圧板26は離間しており、シート200をスムーズにセットすることができるようになっている。土手36は圧板26のシート搬送方向延長上に突き当て面36aを有しており、シート200をセットする際はこの突き当て面36aに先端を突き当てるようにセットされる。突き当て面36aにはシート分離部材である土手シート37が取り付けられている。土手シート37はプラスチックフィルムなどの弾性体から成るシートで、撓む際に生じる弾性力を利用してシートを1枚ずつ分離する作用を持つ。
【0148】
○プリンタ搬送機構、印字機構
次に図25におけるプリンタ本体の搬送機構部および印字機構部を説明する。
【0149】
109は、シート200を搬送するLFローラである。このLFローラ109は、金属パイプの表面にウレタン樹脂など摩擦係数の高い素材の塗膜を形成したもので、図24に示した紙送りモータ120により駆動されて回転し、ピンチローラ110とともにシート200を挟持して搬送する。
【0150】
115は、LFローラ109により搬送されたシート200に画像情報を記録する記録ヘッドであり、LFローラ109の長手方向に往復自在な図示されないキャリッジに搭載されている。記録ヘッド115は図24におけるキャリッジモータ121によりキャリッジとともに駆動され、シート200の紙幅方向(紙面に対して垂直な方向)に往復動作可能である。
【0151】
拍車111および排紙ローラ112は、LFローラ109および記録ヘッド115の下流側に位置し、記録の終わったシート200を搬送する2組のローラ対である。排紙ローラ112は、図示されない駆動伝達部材を介してLFローラ109と接続され、LFローラ109を駆動源としてLFローラ109と同一方向にシート200を搬送するように回転する。
【0152】
また、シート搬送方向に対しLFローラ109よりも上流の紙パス上にはペーパエンドセンサ108、2組の排紙ローラの間には排紙センサ113が設けられ、おのおののセンサはシート200が横切ることにより出力電圧がLO状態からHIGH状態に変化する。
【0153】
○ASF駆動機構部
図27、図28に、本発明による外付けASFの駆動機構を示す。
【0154】
給紙モータ27は、正転・逆転可能なステッピングモータである。15はアイドルギアであり、給紙モータ27のモータギア27aと噛み合っている。29は、大小径の異なる二段のギアを有するASFダブルギアであり、上記アイドルギア15と噛み合っている。31は正転遊星ギアであり、上記ASFダブルギアのうち小径のギアと噛み合い、上記ASFダブルギアの周囲を公転する。33は、大小径の異なる二段のギアを有する逆転太陽ギアであり、上記ASFダブルギア29のうち小径のギアと噛み合っている。35は逆転遊星ギアであり、上記逆転太陽ギア33のうち小径のギアと噛み合い、上記逆転太陽ギアの周囲を公転する。19aは、給紙ローラ19の軸端に設けられた給紙ローラギアであり、欠歯部分19bを有する。給紙ローラギア19は、上記正転遊星ギア31および逆転遊星ギア35の公転軌道上にあり、各々のギアに噛み合う位置に配置されている。
【0155】
次に各ギアの動作について説明すると、図27において、給紙モータ27が矢印b方向に回転(逆転駆動)したとき、各ギヤは矢印方向にそれぞれ回転する。すなわち、アイドルギア15およびASFダブルギア29を介して逆転遊星ギア35は逆転太陽ギア33の周囲を図27の破線位置より矢印方向に実線位置に向かって公転し、給紙ローラギア19aと噛み合う。これにより、給紙ローラ19は図の矢印方向(圧板26に積載されたシート200をプリンタ101に送り出す方向)に回転する。逆転遊星ギア35と噛み合い回転する給紙ローラギア19aは、欠歯部分19bが逆転遊星ギア35と対向する位置まで回転したところで噛み合いが外れ、それ以上給紙モータ27が逆転駆動されても回転しなくなる。
【0156】
なお、このとき、正転遊星ギア31は図27の破線位置より矢印方向に実線位置に向かって公転し、図示しないストッパに突き当たって停止しているため、給紙ローラ19の回転には影響しない。
【0157】
次に図28において、給紙モータ27が矢印f方向に回転(正転駆動)したとき、各ギヤは図28の矢印方向にそれぞれ回転する。すなわち、アイドルギア15およびASFダブルギア29を介して正転遊星ギア31はASFダブルギア29の周囲を図の破線位置より矢印方向に実線位置に向かって公転し、給紙ローラギア19aと噛み合う。これにより、給紙ローラ19は図28の矢印方向(圧板26に積載されたシート200をプリンタ101に送り出す方向)に回転する。正転遊星ギア31と噛み合い回転する給紙ローラ19aは、欠歯部分19bが正転遊星ギア31と対向する位置まで回転したところで噛み合いが外れ、それ以上給紙モータ27が正転駆動されても回転しなくなる。
【0158】
なお、このとき、逆転遊星ギア33は図28の破線位置より矢印方向に実線位置に向かって公転し、図示しないストッパに突き当たって停止しているため、給紙ローラ19の回転には影響しない。
【0159】
さらに、給紙ローラギア19aの欠歯部分19bが正転遊星ギア31に対向する位置において、給紙ローラのカム部19cは圧板26のカム部26aとちょうど噛み合って初期状態と同じ位相となり、圧板26と給紙ゴム23が離間するように配置されている。
【0160】
従って、給紙モータ27を連続して正転駆動させると、給紙ローラカム部19cと圧板カム部26aが噛み合い、圧板26と給紙ゴム23が離間した状態のままで給紙ローラ19は初期状態と同じ位相で回転を停止し、その後は正転遊星ギア33も逆転遊星ギア35も図28の実線で示した位置で空転するため、給紙ローラ19に回転を伝達しない状態で安定する。
【0161】
以上説明したように、給紙モータ27の正転、逆転にかかわらず、給紙ローラ19はシート200をプリンタ101に送り出す方向にしか回転せず、反対方向の回転を行うことはない。
【0162】
○給紙動作および記録動作(プリンタ側)
次に、本発明によるプリンタおよびASFが、シート200を給紙、搬送して記録を行った後に排出する一連の動作について説明する。
【0163】
コンピュータなどの外部情報機器からの記録命令を受けると、プリンタ101はまず給紙動作を行い、次いで記録動作を行う。
【0164】
図29はプリンタ101が給紙動作を行う場合の制御フローである。まずプリンタ101の本体制御部202は、サブフローC1を実行する。詳細な内容は図33を用いて後述するが、サブフローC1は図26に示すポート117f、117gを介してプリンタ外部に装着された機種の判別を行うためのものである。
【0165】
次いでS1に進み、サブフローC1による結果がプリンタ101にASFが装着されていることを示していた場合はASF給紙となるため、S2に進む。S2において、本体制御部202はASFに初期化命令信号を送信し、S3に進む。
【0166】
S3においてASFからの初期化完了を示す応答信号がなければS3に戻り、応答信号を受信したところでS4に進む。S4において、本体制御部202は給紙命令信号、および給紙するシートの種類(普通紙、コート紙、はがき、光沢フィルムなど)を表す紙種信号をASFに送信し、S5に進む。
【0167】
S5において、ASFからの応答信号が受信されていないときはS8に進み、あらかじめ定められた制限時間t2秒が経過していなければS5に戻る。S8において、制限時間t2秒が給紙開始時から経過していた場合、S9に進み、本体制御部202は給紙エラーを発行し、給紙動作を終了する。S5において、ASFからの応答信号があり、それが給紙完了を示す信号ならばS7へ進む。ステップS7はシート200のいわゆる頭出し動作を行う部分であり、本体制御部202は紙送りモータ120を駆動してLFローラ109を記録時のシート搬送方向(正転方向)に所定量R3だけ回転させ、給紙動作を終了する。所定量R3は、シート200先端部が排紙センサ113のシート検出可能領域には届かず、記録ヘッド115の真下に来る程度の大きさに設定されており、従って次にプリンタ101がシート200に記録開始をする際にはシート200を搬送方向上流側に戻してやる必要がなく、シート200の後端がASFの内部機構部品に衝突することがないため、シートの折れやミスフィードを引き起こすことがない。
【0168】
また、S5において、ASFからの応答信号があり、それが給紙エラーを示す信号ならばS9に進み、本体制御部202は給紙エラーを発行し、給紙動作を終了する。
【0169】
S1において、サブフローC1による結果がプリンタ101にASFが装着されていないことを示していた場合は手差し給紙となるため、S10に進む。
【0170】
S10において、ユーザがシートを挿入していない場合はペーパエンドセンサ108の出力電圧がLO状態であるためシートの検出はされず、S10に戻る。ユーザがシート200をプリンタ101内に挿入しLFローラ109に突き当てると、ペーパエンドセンサ108の出力電圧がHIGH状態となりシートが検出されるため、S11に進む。S11において、本体制御手段202はLFローラ109が所定量R4だけ正転(記録時の搬送方向にシートを搬送する回転方向)するように、紙送りモータドライバ206を介して紙送りモータ120を駆動する。所定量R4は、シート200先端部が排紙センサ113のシート検出可能領域に到達する程度の大きさに設定されている。次にS12に進み、排紙センサ113がシート200を検出していた場合は給紙成功と判断してS13に進む。S13において、本体制御手段202はLFローラ109が所定量R5だけ逆転(記録時の搬送方向と反対の方向にシートを搬送する回転方向)するように、紙送りモータドライバ206を介して紙送りモータ120を駆動する。所定量R5は、排紙センサ113の検出可能領域まで搬送されたシート200を記録開始位置まで戻し、かつシート200の先端がLFローラ109とピンチローラ110の間から抜け出ない程度の量に設定されている。
【0171】
また、S12において、排紙センサ113がシート200を検出していなかった場合、たとえばLFローラ109への突き当てが弱くLFローラ109とピンチローラ110の間にうまくシート200が噛み込まなかった場合や、シート200をLFローラ108に斜めに突き当てたために、所定量R4だけ搬送しても排紙センサ113のシート検出可能領域までシート200先端が届かなかった場合、本体制御部202は手差し給紙失敗だったと判断してS14に進む。S14において、本体制御手段202はLFローラ109が所定量R6だけ逆転するように、紙送りモータドライバ206を介して紙送りモータ120を駆動する。
【0172】
所定量R6は、排紙センサ113の検出可能領域まで搬送されたシート200の先端がLFローラ109とピンチローラ110の間から抜け出るのに十分大きな量に設定されている。
【0173】
これにより、手差し時においては排紙センサ113がシート200を検出したか否かを確認することで、うまく給紙できたことを確実に確認でき、さらに給紙に失敗したときはシート200がLFローラに噛み込まない位置まで戻されるため、容易にシート200を取り去り、再び手差し給紙を行うことができるようになるという利点がある。
【0174】
なお、手差し時はASF装着時とは異なり衝突する機構部品などが存在しないため、シート200を反対方向に搬送しても折れやミスフィードを引き起こすことはない。
【0175】
上述した給紙の制御フローにより給紙動作を終了したプリンタ101は、その後記録動作を行う。本体制御部202は、モータドライバ208を介してキャリッジモータ121を駆動するとともに、キャリッジモータ121に接続された図示されないキャリッジに装着された記録ヘッド115をヘッドドライバ210を介して駆動し、1行分の記録を行う。その後、本体制御部202はモータドライバ206を介して紙送りモータ120を駆動することによりシート200を1行分だけ搬送し、再びキャリッジモータ121と記録ヘッド115の駆動を繰り返すことにより、シートへの記録を完了する。記録が完了すると、本体制御部202は紙送りモータ120を駆動し、LFローラ109を正転させる。これにより排紙ローラ112が回転し、シート200はプリンタ101の機外に排出される。
【0176】
○給紙動作(ASF側)
図30は、本発明によるプリンタに外付け可能なASFのメイン制御フローを示す。本発明によるASF1の制御部201は、プリンタ101に接続された状態では通常は待機状態にあり、S37に示すようにプリンタ101からの命令信号を受信していない場合は命令信号を受信するまでS37を繰り返し実行している。図26のシリアル受信ポート44gを介してプリンタ101からの命令信号を受信すると、その命令信号の内容に応じて以下のサブフローまたはステップに進む。すなわち、プリンタ101からの命令信号が「給紙命令」を示す場合にはASF給紙動作を制御するサブフローC2に進み、「初期化命令」を示す場合には初期化動作を制御するサブフローC3に進み、それぞれのサブフローが終了すると再びS37へ進み、待機状態となる。また、プリンタ101からの命令信号が「機種判別命令」を示す場合はステップS6に進み、ASF1自身の機種を表すコードIDをシリアル送信ポート44fを介してプリンタ101に送信すると再びS37へ進み、待機状態となる。
【0177】
上述した2つのサブフローのうち、ここではまずASF給紙動作を制御するサブフローC2について説明し、初期化動作を制御するサブフローC3の詳細については後述する。
【0178】
図31はASF1における給紙動作制御を行うサブフローC2である。
【0179】
ASF制御部201はまずS15に進み、給紙命令信号とともにプリンタ101から受信した紙種情報に基づき、給紙する紙種に最適な給紙モータ27の駆動テーブルTをROM214からCPU213に読み込む。駆動テーブルTは、パルスモータである給紙モータ27の駆動速度や、後述するステップ22におけるレジ取り動作時に給紙ローラ19を紙種に応じて最適な量だけ回転させるためのレジ取りパルス数P5などの情報を含んでおり、想定されるシートの特性に応じ、複数の種類が用意されている。
【0180】
駆動テーブルTを読み込んだ後、ASF制御部201はステップS16に進み、INIT、n、Pcで定義される各変数の初期値として0を設定する。各変数はRAM215に格納される変数であり、INITは給紙ローラ19の回転方向の位相が初期位置にあるか否かを示すフラグ、nは給紙フローC2を開始してから給紙ローラ19が何回転したかを示す回転数カウンタ、Pcは給紙モータ27を逆転方向に何パルス駆動したかを示すパルス数カウンタである。
【0181】
次にS17に進み、ASF制御部201は給紙モータドライバ216を介し、給紙ローラ19を逆転方向に1パルス駆動する。次にS18に進み、パルス数カウンタPcの値を1増やし、S19に進む。S19において、ASF制御部201はパルス数カウンタPcの値と許容パルス数Pmaxの大きさを比較する。
【0182】
許容パルス数Pmaxは、給紙モータ27が逆転を開始してから給紙ローラギアの欠歯部19bが図27で説明した逆転遊星ギア35と対向する位置まで給紙ローラが回転し、それ以上回転しなくなるまでの合計パルス数である。給紙開始直後はPc<Pmaxの関係が成り立っているため、ステップS20に進む。S20において、ASF制御手段201は図26のポート44hを介してプリンタ101内のペーパエンドセンサ108の出力電圧を確認するが、給紙動作開始直後はまだシート200はプリンタ101内部まで到達していないためにペーパエンドセンサ108の出力電圧はLO状態であり、従ってS17に戻る。上記のようにS17〜S20を繰り返すと、図27に示した逆転遊星ギア35が破線の位置から実線の位置まで公転して給紙ローラギア19aと噛み合い、給紙ローラ19が回転を開始する。給紙ローラ19が初期状態の位相から回転を開始すると給紙ローラカム部19cと圧板カム部26aの噛み合いが外れ、圧板26は圧板ばね13により上方へ引き上げられて、圧板26上に積載されたシート200が給紙ゴム23に圧接される。このとき、土手36の突き当て面36aに突き当てられていたシート200の先端部も上方へ引き上げられて、土手シート37の中央近傍に当接する。
【0183】
さらにS17〜S20を繰り返して給紙モータ27の逆転駆動を続け、給紙ローラ19を回転させると、給紙ゴム23の摩擦力によりシート200の搬送が開始され、シート200の先端部は弾性体の土手シート37を撓ませることにより生じる反力で下のシートと分離され、1枚だけが送り出される。
【0184】
しかし、パルス数カウンタPcがある大きさになるまで給紙モータ27の逆転駆動を続けると、Pc<Pmaxの関係が成立しなくなるため、S19から分岐してS24へ進む。S24において、ASF制御部201は給紙モータ27を所定パルス数P4だけ正転方向に駆動する。所定パルス数P4は、正転遊星ギア31による駆動で給紙ローラ19が初期位置まで回転するのに十分なパルス数である。すなわち、S24を実行することにより、給紙ローラ19は初期位置からちょうど1回転となる位相まで回転し、そこで給紙ローラギアの欠歯部19bが正転遊星ギア31とちょうど対向する位置に来るため噛み合いが解除され、停止する。次にステップS25に進み、パルス数カウンタPcを0に戻し、回転数カウンタnを1増やしてステップS26に進む。ステップS26において、この時点ではまだn=1であるため、ステップS17に戻り、再び給紙モータ27の逆転駆動を開始する。
【0185】
上述したようにASF制御部201はステップS17〜S20を繰り返し実行し、給紙ローラ19が2回転目の回転を開始し、シート200はさらに搬送される。そしてシート200の先端部がプリンタ101内部のペーパエンドセンサ108まで到達すると、ペーパエンドセンサ108の出力電圧はHIGH状態になり、S20からS21へ進む。S21において、ASF制御部201はパルス数カウンタPcの値に読み込んだ駆動テーブルT中のレジ取り用パルス数P5を加算した値と、許容パルス数Pmaxの大きさを比較する。Pc+P5≦Pmaxの関係であれば、給紙モータ27をさらにP5パルスだけ逆転駆動しても途中で逆転駆動の伝達が解除されることはないため、S22に進む。
【0186】
Pc+P5>Pmaxの関係であれば、給紙モータ27をさらにP5パルスだけ逆転駆動させると途中で給紙ローラギアの欠歯部分19が逆転遊星ギア35と対向する位置に来て給紙ローラ19への駆動伝達が途切れてしまうため、S24に進む。S24では再び給紙モータをP4パルスだけ正転駆動して給紙ローラ19を初期位置に戻し、次いでS25でPcに0、nにn+1を代入し、S26に進む。通常は給紙ローラ19の2回転目にペーパエンドセンサ108がシート200を検出するため、この時点でのn=2であり、S17に戻る。この時点で、すでにペーパエンドセンサ108の出力電圧はHIGH状態になっている上、パルス数カウンタPcもリセット直後であるため、S17からS18→S19→S20→S21とすすみ、今度はPc+P5≦Pmaxの関係も満たすため、S22に進む。
【0187】
S22はいわゆるレジ取り動作を行う部分であり、ASF制御部201は読み込んだ駆動テーブルT中のパルス数P5だけ給紙モータ27を逆転駆動し、給紙ローラ19を回転させる。このとき、シート200の先端はペーパエンドセンサ108により検出された位置からさらにプリンタ101内部に送り込まれ、停止しているLFローラ109およびピンチローラ110により形成されるニップに突き当たって停止するが、シート200の後方はさらに給紙ローラ19により押し込まれる。このため、シート200の先端はLFローラ109およびピンチローラ110により形成されるニップ部と平行に揃えられる。
【0188】
次にステップS23に進み、ASF制御部201は図26に示すシリアル送信ポート44fを介してプリンタ101に給紙完了を示す信号を送信し、動作を完了する。
【0189】
なお、圧板26にシートが積載されていない場合、給紙ローラ19が何回転してもペーパエンドセンサ108の出力電圧がHIGH状態になることはない。
【0190】
そのため、ASF制御部201はステップS17以降、ステップS17→S18→S19→S20→S17のループをある回数繰り返してからS19→S24→S25→S26を経由してS17に戻る動作を2回繰り返した後、3回目にS26に到達した時点で給紙ローラ19の回転数カウンタn=3となるためS27に進み、給紙エラー信号をプリンタ101に送信し、動作を完了する。
【0191】
○その他の動作(プリンタ側、ASF側)
図32は、ASF1の初期化動作を制御するサブフローC3である。プリンタ本体101から初期化命令信号を受信すると、ASF制御部201はS28へ進み、給紙ローラ19の回転方向の位相が初期位置にあるか否かを示すフラグINITの値を確認する。INIT=1であれば、給紙ローラ19は既に初期位置にいることを示しているため、ステップS31へ進み、初期化完了信号をプリンタ101に送信して動作を終了する。また、INIT=0であれば、ステップS29に進み、給紙ローラモータ27を正転方向に所定パルス数P0だけ駆動する。所定パルス数P0は、給紙ローラ19の回転方向の位相がどこにあっても給紙ローラギアの欠歯部19bが正転遊星ギア31の対向面まで回転して給紙ローラ19を初期位置まで回転させることが十分にできるような値に設定されており、S29を実行することにより給紙ローラ19は回転して初期位置に戻り、圧板26と給紙ゴム23は離間してシート200がスムーズにセット可能な状態となる。
【0192】
次いでステップS30に進み、給紙ローラが初期位置にあることを示すようにフラグINITに1を代入し、S31に進んで初期化完了信号をプリンタ101に送信し、動作を終了する。
【0193】
図33は、プリンタ本体101が図26に示すポート117f、117gを介してプリンタ外部に装着された機種の判別を行うためのサブフローC1である。本体制御部202はまずステップ32に進み、ポート117gを介して外部機器に機種判別命令信号を送信する。次いでS33に進み、ポート117fを介して外部機器からの応答信号が受信されなければS35へ進み、所定の制限時間t1が経過していなければS33に戻る。S35において、制限時間t1が経過していればS36に進んで外部機器は装着されていないと判断し、動作を終了する。
【0194】
また、S33において、外部機器からの応答信号が受信された場合はS34に進む。S34において、本体制御部202は受信した応答信号から装着された機種を示す部分コードIDを読みとり、動作を終了する。
(第2の実施の形態)
図34、図35に、本発明によるプリンタおよびプリンタに装着可能な外付けASFにおける制御フローの第2の実施の形態を示す。なお、第1の実施の形態と同一の機能・形状を有する部分や同一の動作については同一の記号を用いることとし、詳細な説明は省略する。
【0195】
第1の実施の形態において、図31に示すようにASF制御部201はS22で給紙モータをP5パルスだけ逆転駆動した後S23に進み、給紙完了信号をプリンタ101に送信していた。しかし、この場合、給紙ローラ19が初期位置には戻っていないため、図36示すように、給紙ローラ19がシート200と圧接した状態のままになってしまう。この状態で単純にLFローラ109だけでプリンタ本体側の頭出し動作や記録動作を行うと、給紙ローラ19によるバックテンションが発生し、シート200の搬送精度が悪くなってしまうおそれがあった。
【0196】
第2の実施の形態はこの問題点を改善したものである。
【0197】
図35に示すようにASF制御部201はS22においてレジ取り動作を行った後、S38に進み、給紙モータ27を所定パルス数P6パルスだけ正転駆動する。所定パルス数P6は、正転遊星ギア31による駆動で給紙ローラ19が初期位置まで回転するのに十分なパルス数である。また、給紙モータ27の正転駆動を開始すると同時に駆動開始からの経過時間を測定するカウンタを作動させ、所定時間t3だけ経過したところでS39に進み、プリンタ本体101側に同期駆動依頼信号を送信する。所定時間t3は、S38において給紙モータ27が回転を始めてから、正転遊星ギア31が公転して給紙ローラギア19aと噛み合い給紙ローラ19が回転を開始するまでの時間よりわずかに大きい時間である。
【0198】
さらに、S38において給紙モータ27を駆動する速度は、給紙ローラ19に装着された給紙ゴム23の周速がプリンタ本体のLFローラ109がS7において回転するときの周速よりもわずかに大きくなるように設定されている。
【0199】
ステップS38が完了した時点で、給紙ローラ19は初期位置と同じ位相まで回転し、S40に進む。S40において、ASF制御部201はINITフラグに給紙ローラ19の回転方向位相が初期状態にあることを示す「1」を代入し、動作を終了する。
【0200】
一方、上述したS39においてASF制御部201が送信した同期駆動依頼信号を受信したプリンタ本体制御部202は、図34のS5からS7に進み、LFローラ109の正転を開始する。
【0201】
本実施の形態におけるプリンタ本体101とASF1が、時間の経過に従ってどのように動作するか概略をまとめたタイムチャートを図37に示す。
【0202】
プリンタが給紙動作を開始すると、まず機種判別命令信号をASF側に送信する(S32)。ASFは自分の機種コードを示す信号IDをプリンタ側に送信する(S37)。次にプリンタはASFの初期化命令信号をASF側に送信し(S2)、ASFは初期化状態になければ給紙ローラを回転して初期化動作を行い(S29)、初期化完了信号をプリンタ側に送信する(S31)。次にプリンタは給紙命令信号をASF側に送信する(S4)。ASFは給紙命令信号とともに送られた紙種情報をもとに最適な駆動テーブルTを読み込んだ後(S15、図37においては図示省略)、給紙動作制御フローC2に基づいて給紙モータを駆動し、給紙ローラが回転する(S18)。プリンタ側に設けられたペーパエンドセンサ108の出力電圧がHIGH状態になり、シートを検知すると、ASFは給紙ローラを前述したパルス数P5に基づく回転量R1だけさらに回転させ、いわゆるレジ取り動作を行う(S22)。レジ取り動作が完了した後、ASFは給紙ローラを初期状態と同じ位置となる回転量R3だけさらに回転させる(S38)とともに、給紙モータの駆動を開始してからt3だけ時間が経過したところで同期駆動依頼信号をプリンタ側に送信する(S39)。
【0203】
ASFからの同期駆動依頼信号を受信したプリンタはLFローラを回転量R3だけ回転させ、いわゆる頭出し動作を行う(S7)。
【0204】
上記の説明からも明らかなように、本実施の形態においては、ステップS22が完了した状態を示す図36において、給紙ローラ19が回転を開始し、わずかに遅れてLFローラ109が回転を開始するとともに、このときのLFローラ109の周速よりも給紙ゴム23の周速の方がわずかに速い。従って、LFローラ109がS7における頭出し動作のための回転を始めたときには、シート200に圧接された給紙ゴム23がわずかに先に回転を始めているためバックテンションは生じず、かつ給紙ゴム23の周速がLFローラ109の周速よりわずかに速いため、周速差に起因するバックテンションも生じなくなり、シート200の頭出し時の搬送精度は安定する。
【0205】
なお、t3が小さすぎると給紙ローラ19に給紙モータ27の駆動力伝達が開始される前にLFローラ109が回転を始めてしまうおそれがあり、t3が大きすぎるとLFローラ109が回転を開始する前に給紙ローラ19が多く回転し、シート200が途中で変形したり先端がLFローラ109とピンチローラ110の形成するニップと平行に揃わなくなったりするおそれがある。実験の結果、本実施の形態においてはt3の値は10ms〜100ms程度が最適な大きさであった。また、LFローラ109の周速に対し、給紙ローラ19に装着された給紙ゴム23の周速があまり速くなっていない場合は、シート200の種類や周囲の環境により給紙ゴム23がスリップしたときにやはりバックテンションを発生するおそれがあり、給紙ゴム23の周速が速すぎた場合は、シート200の変形を引き起こすおそれがある。実験の結果、本実施の形態のS38における給紙ゴム23の周速は、S7におけるLFローラ109の周速に対し、5%〜50%程度速いことが最適な条件であった。
【0206】
また、本実施の形態においては、第1の実施の形態における「給紙完了信号」に相当する信号の名称として、動作の意味合いの違いから「同期駆動依頼信号」という名称を用いて説明したが、実際の信号は「給紙完了信号」と同一の信号を使用してもなんら不都合を生じない。従って、第1の実施の形態および第2の実施の形態におけるプリンタ本体の給紙動作制御フロー(図29および図34)は本質的にまったく同じものとなる。すなわち、第1の実施の形態で示したプリンタは、第1の実施の形態および第2の実施の形態で示したASFのいずれも装着して使用可能である。
【0207】
ここで、第2の実施の形態における複数の駆動テーブルTの内容について、図38を用いて説明する。
【0208】
たとえば、ASF1が受信した紙種情報が普通紙を表していた場合、ASF制御部201は駆動テーブル1を選択する。普通紙においては、ステップ22におけるレジ取り動作時の抵抗力は小さいため、駆動速度は中速に設定される。また、給紙中に斜めに搬送されることは少ないため、LFローラ109に押しつける量を大きく取る必要はなく、レジ取りパルス数P5には小さい値が設定される。
【0209】
また、ASF1が受信した紙種情報が封筒を表していた場合、ASF制御部201は駆動テーブルT3を選択する。封筒は給紙されるときの抵抗力が強く、特にステップS22におけるレジ取り動作時の抵抗力が大きいため、給紙モータ27が脱調を起こさないよう、駆動速度は普通紙に比較して低速に設定され、大きなトルクを確保する。一方、封筒は他の紙種と比較して給紙途中で斜めになりやすい(斜行しやすい)ため、ステップS22におけるレジ取りパルス数P5には普通紙のテーブルT1よりは大きい中程度の値が設定される。これにより、封筒先端部がLFローラ109に押しつけられる量が増えるため、より確実に封筒の先端が揃えられる。
【0210】
また、紙種情報が光沢紙を表していた場合、ASF制御部201は駆動テーブルT4を選択する。光沢紙はレジ取り動作時の抵抗力は大きいが、斜行は発生しにくい。そのため、T4においてはレジ取り時の駆動速度は低速、レジ取りパルス数P5は普通紙と同等の小さい値が設定される。
【0211】
また、紙種情報がはがきを表していた場合、ASF制御部201は駆動テーブルT2を選択する。はがきはレジ取り動作時の抵抗力は大きくないため、レジ取り時の駆動速度は普通紙と同様に中速に設定される。
【0212】
一方、図37においてプリンタ側のLFローラ109の回転とASFの給紙ローラ19が同時に回転しているときに、はがきのように剛性の高いシートは途中で変形しにくく、周速の大きい給紙ローラ19がLFローラ109の摩擦力に抗してはがきを押し込んでしまい、LFローラの回転量R3以上にはがき先端が搬送されてしまうため、正しい印字結果が得られないことがあった。これを回避するため、テーブルT2においてはステップS22におけるレジ取りパルス数P5は可能な限り大きな値に設定される。具体的には、P5=Pmax−Pcで表される、ペーパエンドセンサ108がシート200を検出するまでに要した給紙モータ27の逆転駆動パルス数によって定まる変数として設定される。これにより、いつペーパエンドセンサ108がシート200を検出しても、図35におけるステップS22の実行終了時点で給紙モータ27が逆転駆動されたパルス数の合計はPmaxとなる。すなわち、給紙ローラギア19aの欠歯部19bは、逆転遊星ギア35と対向して噛み合いが外れる位置まで確実に回転する。そのため、ステップS22終了後の給紙ローラ19の回転方向位相は初期位置から大きく進んだ位置まで来ることになり、ステップS40において給紙ローラ19が回転しても速やかに給紙ローラ19の位相は初期位置に戻る。従って、圧板26に積載されたはがきと給紙ゴム23はLFローラ109と給紙ローラ19が同期駆動を開始した直後に速やかに離間されるため、給紙ローラ19がLFローラ109の摩擦力に抗してはがきを押し込むことはなくなる。
【0213】
また、ASF1がプリンタ101から受信した紙種情報がASF1の対応していない紙種であったり、紙種が指定されていなかった場合、ASF制御部201は駆動テーブルT5を選択する。本実施の形態による駆動テーブルT5には、はがき用の駆動テーブルT2と同じ値が格納されているが、想定される条件によってはT5に他の紙種のテーブルと同じ値を格納したり、他の紙種のテーブルとはまったく一致しない値を格納することももちろん可能である。
【0214】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、シート材給送装置側の第2ガイド部材は、記録装置側の第1ガイド部材よりもシート材の内側にずらして配置されているため、自動給送されるシート材が前記第1ガイド部材に干渉することを回避でき、該干渉に伴うシート材の斜行や、シート材端部の損傷や、シート材のつまり(ジャム)を防止できる。
【0215】
また、前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材の相対位置関係を厳密なものとする必要がないため、高精度の部品を使用する等の必要がなくなり、コストアップを防止できる。
【0216】
さらに、シート材に多少の斜行が発生した場合であっても、シート材の第1ガイド部材との干渉を回避でき、該干渉に伴うシートの斜行や、シート端部の損傷や、シートのつまり(ジャム)を防止できる。
【0217】
一方、シート材における画像の幅方向記録位置を、自動給紙の場合には手差し給紙の場合に比べてシート材の内側に、前記第1ガイド部材及び第2ガイド部材のずれ量と略々等しい量だけずらした場合には、自動給紙/手差し給紙の如何にかかわらず画像が同じ位置に記録され、記録位置の違いによる不具合(例えばプレプリント紙への記録位置の違いなど)が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態を示す模式的平面図である。
【図8】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図11】本発明のASFのプリンタ着脱機構に関連する部品の配置を示した斜視図である。
【図12】本発明のASFに装着されるプリンタの、ASFとの着脱に関連する部品配置を示した斜視図である。
【図13】本発明のASFとプリンタの着脱機構を説明する左断面図である。
【図14】本発明のASFとプリンタの着脱機構を説明する左断面図である。
【図15】本発明のASFとプリンタの着脱機構を説明する左断面図である。
【図16】本発明のASFとプリンタの着脱機構を説明する左断面図である。
【図17】本発明のASFとプリンタの着脱機構を説明する左断面図である。
【図18】本発明のASFとプリンタの着脱機構を説明する左断面図である。
【図19】本発明のASFとプリンタの着脱機構に関連する部品配置と力関係を記号化した斜視図である。
【図20】本発明のASFとプリンタの着脱機構を説明する上面図である。
【図21】本発明のASFとプリンタの着脱機構を説明する上面図である。
【図22】本発明のASFとプリンタの着脱機構を説明する上面図である。
【図23】本発明のASFとプリンタの着脱機構を説明する上面図である。
【図24】本発明によるプリンタ101およびASF1の接続ブロック図である。
【図25】本発明によるプリンタ101およびASF1を接続した状態の模式的断面図である。
【図26】コネクタ117およびASFコネクタ44の接続を示す模式図である。
【図27】ASF1の駆動機構部の接続および動作の方向を示す模式図である。
【図28】ASF1の駆動機構部の接続および動作の方向を示す模式図である。
【図29】第1の実施の形態のプリンタ制御部202における給紙動作の制御フローである。
【図30】ASF制御部201におけるメイン制御フローである。
【図31】第1の実施の形態のASF制御部201による給紙動作制御のサブフローC2である。
【図32】ASF制御部201の初期化動作制御のサブフローC3である。
【図33】プリンタ制御部202における機種判別動作制御のサブフローC1である。
【図34】第2の実施の形態のプリンタ制御部202における給紙動作の制御フローである。
【図35】第2の実施の形態のASF制御部201による給紙動作制御のサブフローC2である。
【図36】給紙動作時においてステップS22を完了した状態を示す模式的断面図である。
【図37】第2の実施の形態におけるプリンタ101およびASF1の動作の流れの概略を示すタイムチャートである。
【図38】給紙モータ27の駆動テーブルTの内容を示す図表である。
【符号の説明】
1 ASF(シート材給送装置)
2 ASF給紙トレイ
2a ASF給紙トレイサイドガイド部
3 フックばね
4 ASFコネクタキャップ
5 フックばねベース
6 ペーパガイドばね
7 プッシュレバーばね
8 シャーシカバー
9 コネクティングばね
10 シールド板
11 ASFシャーシ
12 束線クランプ
13 圧板ばね
15 アイドルギア
16 フック(左)
16a1 爪部斜面
16a2 爪部平面
16a3 爪部固定面
17 フック(右)
18 フックシャフト
19 給紙ローラ
19a 給紙ローラギア
19b 欠歯部
19c 給紙ローラカム部
20 補助リング
21 第2補助リング
22 給紙ローラ軸受
23 給紙ゴム
24 ペーパガイド
25 分離パッド
26 圧板
26a 圧板カム部
26b シート基準ガイド(第2ガイド部材)
27 給紙モータ
28 ギアストッパ
29 ASFダブルギア
30 正転アーム
31 正転遊星ギア
32 正転ばね
33 逆転太陽ギア
34 逆転アーム
35 逆転遊星ギア
36 土手
36a 突き当て面
36b 基準ガイド収納部
36c 基準ガイドガイド部
37 土手シート
38 土手シート押さえ
39 位置決めベース
39a〜39c スライド面
39d 丸穴用位置決めボス
39e 長丸穴用位置決めボス
40 プッシュレバー
40a プッシュ部
40b 押し出し部
40c 摺動ボス部
40d 摺動長穴部
41 ポップアップばね
42 レバーシャフト
43 ポップアップ
43a 丸穴嵌合解除ポップアップ
43b 長丸穴嵌合解除ポップアップ
44 ASFコネクタ
44a〜44h ポート
45 ASFベース
45a プリンタサイドガイド部
45b プリンタ摺動部
45c テーブル部
45d コネクタカバー収納部1
45e コネクタカバー収納部2
46 ボトムカバー
47 ASF上ケース
47a ひさし部
47b ひさし凹部
48 給紙ユニット
49 ASFシャーシユニット
50 フックユニット
51 給紙ローラユニット
52 圧板ユニット
53 給紙モータユニット
54 土手ユニット
55 位置決めベースユニット
56 ASFシート排出部
58 ASFシート経路
59 ASFコネクタカバー
100 画像形成装置
101 プリンタ(記録装置)
101A 給紙口(給送口)
102 上ケース
102a ポップアップ当接部
102b プッシュレバー当接部
103 ベース
103y フック(左)用フック固定穴
103z フック(右)用フック固定穴
103w ベース底面
104 シャーシ
105 プラテン
107 バッテリー
108 ペーパエンドセンサ
109 LFローラ
110 ピンチローラ
111 拍車
112 排紙ローラ
113 排紙センサ
114 上カバー
115 ヘッド
116 給紙トレイ
116a 基準ガイド(第3ガイド部材)
117 プリンタコネクタ
117a〜117h ポート
118 基板ホルダ
118a 位置決め穴
118b 位置決め長穴
119 プリンタコネクタカバー
120 紙送りモータ
121 キャリッジモータ
122 右端ガイド
200 シート(シート材)
201 ASF制御部
202 本体制御部
203 本体側CPU
204 本体側ROM
205 本体側RAM
206 紙送りモータドライバ
208 キャリッジモータドライバ
210 記録ヘッドドライバ
212 オプションコネクタ
213 ASF側CPU
214 ASF側ROM
215 ASF側RAM
216 給紙モータドライバ

Claims (4)

  1. シート材を供給するための給送口を有すると共に該給送口から給送されてきたシート材に画像を記録する記録装置と、前記給送口に着脱自在に取り付けられて前記記録装置にシート材を自動で順次給送するシート材給送装置と、を備えた画像形成装置において、
    前記記録装置が、前記シート材給送装置を用いずに前記給送口から供給されたシート材の幅方向の一端縁をガイドする第1ガイド部材を有し、
    前記シート材給送装置が、シート材の幅方向の一端縁をガイドする第2ガイド部材を有し、かつ、
    前記シート材給送装置によって給送されたシート材が前記第1ガイド部材から離れた位置を通過するように、前記第2ガイド部材が、前記第1ガイド部材よりもシート材の内側にずらして配置され、前記シート材給送装置によってシート材を給送する場合には該シート材給送装置によってシート材を給送しない場合に比べて、画像が形成される位置がシート材の内側に、前記第1ガイド部材及び第2ガイド部材のずれ量と略々等しい量だけずらされることを特徴とする画像形成装置。
  2. シート材の給送が前記シート材給送装置によるものか否かを判断するモード判断手段を備え、かつ、
    該モード判断手段の判断結果に基づき、シート材における画像の幅方向記録位置をずらす、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録装置及び前記シート材給送装置が、相互の電気的な接続が可能なコネクタをそれぞれ有し、かつ、
    前記モード判断手段が、両コネクタの接続状態を電気的に検知する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記記録装置が、前記第1ガイド部材と共にシート材の幅方向の一端縁をガイドする第3ガイド部材を有し、かつ、
    該記録装置に前記シート材給送装置を接続した状態におけるシート材の搬送路を、前記第3ガイド部材の上方に配置した、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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