JP3695976B2 - ディスク記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッドによりディスク媒体から読み取られたサーボデータに基づいて、ヘッドのシーク・位置決め制御を行うディスク記憶装置に係り、特にサーボデータの読み取り用タイミングを動的に生成する機能を持つディスク記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ボイスコイルモータ(VCM)を駆動源とするロータリ型のヘッドアクチュエータによりヘッドをディスク媒体の半径方向に移動させるディスク記憶装置では、ヘッドによりディスク媒体から読み取られたサーボデータに基づいて、ヘッドをディスク媒体上の目標位置にシーク・位置決めするサーボ制御を行うのが一般的である。
【0003】
通常、ヘッドによりディスク媒体から読み出されるリード信号からサーボデータを抽出するには、当該サーボデータの読み取り用のタイミングを生成する必要がある。このタイミングは、サーボデータを構成するデータの種類に対応して複数種ある。
【0004】
従来、サーボデータの読み取り用タイミングの生成は、サーボデータ中の基準信号検出によるスタートビット検出(スタートビット発生)時点を基準として一定時間を計測することにより行うのが一般的であった。ここで、サーボデータ中の基準信号部(スタートビット検出部)より前に位置する他のデータ部に対するタイミング生成は、1サンプル(1サーボセクタ)前のスタートビット検出時を基準として別の一定時間を計測することにより行われる。
【0005】
上記ヘッド、即ちディスク媒体からのデータ書き込み(データ記録)及びディスク媒体からのサーボデータ等のデータ読み出し(データ再生)に用いられるヘッドは、ロータリー型のヘッドアクチュエータにより駆動されるため、当該ヘッドを目標トラックに移動するシークを行う場合には、当該ヘッドが図2に示すような円弧200を描いて移動する。
【0006】
ヘッドを目標トラックの目標位置に位置決めする位置決め制御(オントラック制御)を行っているときには、生成されるタイミングは、ディスク媒体を回転させるスピンドルモータの回転変動分だけわずかにずれるだけである。これに対してシーク中は、ヘッドがディスク媒体上を円弧を描いて移動するため、シーク方向によって、サーボデータエリアがヘッドに到達するまでの時間が異なってくる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来のディスク記憶装置では、サーボデータの読み取り用タイミングの生成を予め定めた時間で行っていた。ところが、シーク方向によってサーボデータエリアがヘッドに到達するまでの時間が異なることから、このシークによる時間変動によって、読み出すべきサーボデータの到達よりも早く読み込みを開始してしまったり、サーボデータが到達しているにも拘わらず、予め定めた時間になっていないため読み出しが速やかに行われないといった問題が生じていた。
【0008】
具体例を挙げると、従来のディスク記憶装置では、サーボデータの先頭にあるAGC(Automatic Gain Controll)エリアによりAGCゲインを調整し、それに続くイレーズエリアでAGCゲインを固定するように、AGC制御信号を予め定めた時間により制御している。そして、これらのタイミングは、1サンプル前のサーボエリアで検出されたスタートビットを基準にして生成される。
【0009】
このように、AGC制御信号が予め定めた時間で制御されていると、シークによる時間変動によって、サーボデータの到達が早い場合にはAGCエリアの途中やイレーズエリアから、AGCゲイン調整を開始してしまう。逆に、サーボデータの到達が遅い場合には、サーボデータ前のユーザーデータエリアからAGCゲイン調整を開始してしまう。
【0010】
どちらの場合も、AGCエリア以外の部分でAGCゲインを調整しようとするため、正しいゲインに調整されない。その結果、場合によっては、AGCエリアに続くサーボ部データを正しく読み取ることができなくなり、シーク制御に不具合を生じるという問題があった。
【0011】
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、シーク時のサーボデータ読み取り用タイミングを、シーク中の時間変動に応じて動的に設定することにより、常に最適な状態でサーボデータを読み取ることができるディスク記憶装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、セクタサーボ方式を適用するディスク記憶装置において、ヘッドのシーク中、1サンプル前のサーボデータの時間間隔を測定するための時間計測手段と、ヘッドの位置決め制御時におけるサーボデータの時間間隔を標準のサーボデータの時間間隔として、上記時間計測手段によって測定された1サンプル前のサーボデータの時間間隔と当該標準のサーボデータの時間間隔との差分を算出する手段と、次のサンプルのサーボデータを読み取るためのタイミング信号を、予め定められたタイミングから上記算出された差分だけずらして生成するタイミング生成手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
このような構成においては、シーク時のサーボデータ読み取り用のタイミングを、シーク中の時間変動に応じて動的に設定することができるため、常に最適な状態でサーボデータを読み取ることが可能になる。
【0014】
ここで、上記タイミング生成手段が、サーボデータ中の所定位置に含まれている当該サーボデータ識別用の基準信号の検出時毎に、その時点の時間計測手段の測定値を1サンプル前のサーボデータ時間間隔として取得すると共に当該時間計測手段をリセットして再起動する構成を適用するならば、1サンプル前のサーボデータ時間間隔を高精度に測定できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を磁気ディスク装置に適用した実施の形態につき、図面を参照して説明する。
【0018】
図1は本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図である。
図1において、11はデータが記録されるディスク媒体(磁気ディスク)、12はディスク媒体11へのデータ書き込み及びディスク媒体11からのデータ読み出しに用いられるヘッド(磁気ヘッド)である。このヘッド12は、ディスク媒体11の各面(記録面)に対応してそれぞれ設けられているものとする。なお、図1の構成では、2枚のディスク媒体11が積層配置された磁気ディスク装置を想定している。
【0019】
ディスク媒体11の両記録面には、図2に示すように同心円状の多数のトラックが形成されている。ディスク媒体11のフォーマットには、いわゆるセクタサーボ方式(埋め込みサーボ方式)のフォーマットが適用されており、各トラックは複数のセクタ(サーボセクタ)100に等分割されている。各サーボセクタ100は、サーボデータが記録されたサーボエリア110と、データ(ユーザーデータ)が記録される(複数のデータセクタを構成する)ユーザーデータエリア120からなる。サーボエリア110は、ディスク媒体11上では中心から各トラックを渡って放射状に等間隔で配置されている。
【0020】
サーボエリア110は、図3に示すように、信号の振幅を安定化するために一定の周波数のデータが記録されたAGCエリア111と、イレーズエリア112と、サーボエリア110の識別と基準位置決定に用いられる基準信号が記録された基準信号エリア113と、シリンダ番号を示すシリンダアドレス(シリンダコード)、当該シリンダアドレスの示すシリンダ内でのヘッド位置(位置誤差)を検出するためのバーストデータが記録されたアドレス/バーストエリア114とから構成される。
【0021】
ヘッド12はヘッド移動機構としてのロータリ型ヘッドアクチュエータ13に取り付けられており、当該ヘッドアクチュエータ13の回動(角度回転)に従って、図2に示すようにディスク媒体11の半径方向に円弧200を描いて移動する。これにより、ヘッド12は、目標トラック上にシーク・位置決めされるようになっている。
【0022】
ディスク媒体11はスピンドルモータ(以下、SPMと称する)14により高速に回転する。ヘッドアクチュエータ13は、当該ヘッドアクチュエータ13の駆動源となるボイスコイルモータ(以下、VCMと称する)15を有しており、当該VCM15により駆動される。
【0023】
SPM14は、SPMドライバ16から供給される制御電流(SPM電流)により駆動される。VCM15(を有するヘッドアクチュエータ13)は、VCMドライバ17から供給される制御電流(VCM電流)により駆動される。本実施形態において、SPMドライバ16及びVCMドライバ17は、1チップに集積回路化されたドライバIC18によって実現されている。SPMドライバ16からSPM14に、VCMドライバ17からVCM15に、それぞれ供給される制御電流を決定するための値(制御量)は、CPU25により決定されて、D/A(ディジタル/アナログ)コンバータ(D/A)18a、D/Aコンバータ18bを介して与えられる。
【0024】
ヘッド12は、目標トラック上にシーク・位置決めされた後、ディスク媒体11の回転動作により、そのトラック上を走査する。またヘッド12は、走査によりそのトラック上に等間隔を保って配置されたサーボエリア110のサーボデータを順に読み込む。またヘッド12は、走査により目標データセクタに対するデータの読み書きを行う。
【0025】
ヘッド12はフレキシブルプリント配線板(FPC)に実装されたヘッドアンプ回路(ヘッドIC)19と接続されている。ヘッドアンプ回路19は、(CPU25からの制御に従う)ヘッド12の切り替え、ヘッド12との間のリード/ライト信号の入出力等を司る。ヘッドアンプ回路19は、ヘッド12で読み取られたアナログ出力(ヘッド12のリード信号)を増幅すると共に、リード/ライト回路(以下、R/W回路と称する)20から送られるライトデータに所定の信号処理を施してこれをヘッド12に送る。
【0026】
R/W回路20は、ヘッド12によりディスク媒体11から読み出されてヘッドアンプ回路19で増幅されたリード信号(ヘッド読み出し波形)をAGC(自動利得制御)アンプ(図示せず)により一定の電圧に増幅するAGC機能と、このAGC機能により増幅されたリード信号から例えばNRZコードのデータに復号するのに必要な信号処理を行うデコード機能(リードチャネル)と、ディスク媒体11へのデータ記録に必要な信号処理を行うエンコード機能(ライトチャネル)と、上記リード信号からのサーボデータ抽出を可能とするために当該リード信号をパルス化してパルス化リードデータとして出力するパルス化機能と、次に述べるサーボ処理回路21からの所定タイミング信号(バーストタイミング信号)に応じてサーボデータ中のバーストデータを抽出する機能とを有している。このバーストデータはA/D(アナログ/ディジタル)コンバータ(A/D)24を介してCPU25に送られ、ヘッド12を目標トラックの目標位置に位置決めするための位置決め制御に用いられる。
【0027】
サーボ処理回路21は、R/W回路20から出力されるリードパルスよりイレーズエリア112に続く基準信号を検出してスタートビットを発生し、そのスタートビットを基準にサーボデータを取得するための各種タイミング信号を生成する機能と、サーボデータ中のシリンダアドレスを抽出してCPU25によるシーク制御に供する機能とを有している。上記各種タイミング信号には、R/W回路20に最適に動作させるために、サーボエリア110とユーザーデータエリア120とを区別する信号であるサーボゲート(サーボゲート信号)、サーボデータ読み込みに適したR/W回路20のAGCアンプゲインを設定するためのAGC機能をON/OFFする信号であるAGC/HOLD信号、バーストデータの読み取りタイミングを示すバーストタイミング信号等がある。
サーボ処理回路21は、スタートビットを基準とする各種タイミング信号の生成に用いるタイマ210を内蔵する。
【0028】
バッファメモリ22は、ホスト(ホストシステム)から転送されてディスク媒体1lに書き込むべきデータ(ライトデータ)及びディスク媒体1lから読み出されてホストに転送されるデータ(リードデータ)を一時格納するのに用いられる。バッファメモリ22は書き換え可能なメモリとしての例えばRAM(Random Access Memory)により構成される。
【0029】
ディスクコントローラ23は、ホストとの間のコマンド(ライトコマンド、リードコマンド等)、データの通信と、バッファ制御と、ディスク媒体1lとの間のデータ転送制御等を司る。
【0030】
CPU25は、例えば書き換え可能な不揮発性メモリとしてのフラッシュROM(Read Only Memory)26に格納されている制御プログラムに従って装置(HDD)全体の制御、サーボ処理回路21により抽出されたシリンダアドレス及びR/W回路20により抽出されたバーストデータに基づくヘッド12のシーク・位置決め制御、ホストからのリード/ライトコマンドに従うディスクコントローラ23によるリード/ライト制御等を実行する。CPU25には、当該CPU25の作業領域等を提供するRAM27が接続されている。なお、フラッシュROM(以下、FROMと称する)26及びRAM27がCPU25に内蔵された構成とすることも可能である。
【0031】
次に図1の磁気ディスク装置の動作を説明する。
【0032】
まず、ディスク媒体11上のサーボエリア110に記録されているサーボデータがヘッド12により読み取られたものとする。ヘッド12により読み取られたサーボデータのヘッド読み出し波形(リード信号)はヘッドアンプ回路19で増幅され、更にR/W回路20でAGCアンプによりー定の電圧に増幅された後、パルス化される。
【0033】
サーボ処理回路21は、R/W回路20でパルス化されたリード信号(ヘッド読み出し波形)のデータから、サーボエリア110のイレーズエリア112に続く基準信号を検出してスタートビットを発生し、そのスタートビットを基準にサーボデータ中の各種データを読み取るためのタイミングを表す、サーボゲート、AGC/HOLD信号、バーストタイミング信号等の各種タイミング信号を生成する。
【0034】
またサーボ処理回路21は、R/W回路20でパルス化されたヘッド読み出し波形のデータから、スタートビットを基準にアドレス/バーストエリア114中のシリンダアドレスを抽出してCPU25に送る。
【0035】
R/W回路20は、サーボ処理回路21で生成されるAGC/HOLD信号のタイミングでAGC機能を働かせてAGCエリア111の情報に基づくAGCゲイン調整を行う。またR/W回路20は、サーボ処理回路21で生成されるサーボゲートのタイミングでユーザーデータエリア120からのヘッド読み出し波形を対象に例えばNRZコードのデータに復号するのに必要な信号処理を行う。またR/W回路20は、サーボ処理回路21で生成されるバーストタイミング信号に応じてサーボエリア110(内のアドレス/バーストエリア114)からのヘッド読み出し波形を対象にバーストデータを抽出する。このバーストデータは、A/Dコンバータ24でディジタル値に変換されてCPU25に送られる。
【0036】
CPU25は、サーボ処理回路21により抽出されたシリンダアドレスからヘッド12のディスク媒体11上の現在位置(トラック位置)を特定し、目標トラックとの差に対応した制御量を算出する。そしてCPU25は、算出した制御量をD/Aコンバータ18bを介してVCMドライバ17に与え、VCM15(を持つヘッドアクチュエータ13)を駆動制御することで、ヘッド12を目標トラックに移動させるシーク制御を行う。
【0037】
またCPU25は、ヘッド12を目標トラックにシークさせると、R/W回路20により抽出されてA/Dコンバータ24を介して送られるバーストデータに基づいて目標トラックの目標位置からの位置決め誤差を算出し、その位置決め誤差から制御量を算出して当該制御量によりVCM15(を持つヘッドアクチュエータ13)を駆動制御することで、ヘッド12を目標位置に位置決めする位置決め制御(オントラック制御)を行う。
【0038】
ここで、サーボ処理回路21における、(CPU25によるシーク・位置決め制御等に必要な)サーボデータの読み取りのための各種タイミングの生成、即ちサーボデータ中のシリンダアドレス、バーストデータ等の抽出のためのタイミング信号、更にはサーボゲート、AGC/HOLD信号等の生成の具体的動作について、従来技術と対比しながら、図4乃至図6のタイミングチャート、並びに図7及び図8のフローチャートを適宜参照して説明する。
【0039】
サーボ処理回路21は従来は、図4に示すような、イレーズエリア(112)に続く基準信号を検出すると、スタートビットと呼ばれる信号を発生し、内部のタイマ210をスタートさせる(ステップS22,S23)。
【0040】
そして、タイマ210のタイマ値が予め設定した値t1になった時点で、ディスク媒体11の回転によってヘッド12はサーボエリア(110)からユーザーデータエリア(120)に到達するため、サーボ処理回路21はサーボゲートを高レベルから低レベルにする(ステップS24,S25)。
【0041】
次に、ユーザーデータエリア(120)を過ぎて、次のサーボエリア(110)が到達するタイミングt2になった時点で、つまり次のサーボエリア(110)の先頭にあるAGCエリア(111)が到達するタイミングt2になった時点で、サーボ処理回路21はサーボゲートを高レベルにする(ステップS26,S27)。ここでは更に、AGC/HOLD信号を高レベルにしてR/W回路20のAGC動作をON状態にセットする。
【0042】
AGCエリア(111)に続くイレーズエリア(112)においてもAGCをONにしていると、AGCのゲインが上がってしまうため、サーボ処理回路21はイレーズエリア(112)の手前のタイミングt3でAGC/HOLD信号を低レベルにする(ステップS28,S29)。
【0043】
AGCエリア(111)で最適なゲインに設定されたR/W回路20は、続く基準信号エリア(113)の基準信号やアドレス/バーストエリア(114)のアドレス信号等を正しく読み取ることができる。
サーボ処理回路21は、再び基準信号を検出してスタートビットが発生すると、タイマ210をリセットして再スタートする(ステップS22,S23)。
【0044】
これら図8のフローチャートに従う一連の動作を繰り返すことにより、ヘッド12の位置決め制御中は、図4に示したようなタイミングでサーボデータを正しく読むことができる。
【0045】
ところが、位置決め制御と異なってシーク制御を行う場合には、図2に示したように、ヘッド12はディスク媒体11上を円弧200を描いて移動するため、読み出されるデータのタイミングがずれてしまう。例えば、ヘッド12が図2のようにディスク媒体11の内周側にある状態から外周側ヘシークする場合には、次に到達するサーボエリア(110)は、図4に示した位置決め制御中よりも、図5に示すように時間td1だけ早くなる。同様に、到達したサーボエリア(110)内のイレーズエリア(112)に到達する時間は、図4に示した位置決め制御中よりも、図5に示すように時間td2だけ早くなる。
【0046】
図4乃至図6上では、サーボエリア(110)内の各データ部(サーボ部データ)を明示するために、ユーザーデータエリア(120)よりもエリア長が大きく描かれているが、実際にはデータエリア(120)が9割を占める。そのため、t1のタイミングのずれは無視できるほどであるのに対し、データエリア(120)をまたぐt2,t3のずれtd1,td2は大きくなる。
【0047】
上記とは逆に、外周側から内周側ヘシークする場合には、図4に示した位置決め制御中よりも、図6に示すように、次のサーボエリア(110)のタイミングがtd3だけ遅れ、またサーボエリア(110)内のイレーズエリア(112)のタイミングがtd4だけ遅れることになる。
【0048】
どちらの場合も、上記のずれにより、AGCエリア(111)以外の部分でAGCゲインを調整しようとすることになるため(図5及び図6参照)、正しいゲインに調整されない。その結果、場合によっては、AGCエリア(111)に続く各種サーボ部データを正しく読み取ることができなくなり、シーク制御に不具合を生じる可能性がある。
【0049】
そこで、本実施例では、直前のサーボエリア(110)の時間間隔を測定しておき、その間隔と、予め知り得る理想的なサーボエリア(110)の周期(=位置決め時の周期)との差を求め、次のタイミング生成時にその差分だけずらした信号を生成することによって、読み込み信号と生成される各種タイミングの差を減少するようにている。ここで、シーク中のタイミングのずれ量はロータリ型のヘッドアクチュエータ13の位置(で決まるヘッド12のディスク媒体11上の半径位置)と角速度(ヘッド12の移動速度、つまりシーク速度)により定まるが、連続するサーボエリア(110)の周期の変化量はわずかであるので、常に追従することができる。
【0050】
以下、本実施形態でサーボ処理回路21が適用する上記のタイミング生成の具体的動作を、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0051】
まず本実施形態では、サーボ処理回路21の初期化時に、予め知り得る理想的なサーボエリア(110)の周期(理想周期)をタイマ210に設定する。この理想周期は、図4を参照して説明したように、位置決め時におけるサーボエリア(110)の周期(時間間隔)に一致する。
【0052】
今、ヘッド12の位置決め(位置決め制御)状態でスタートビットが検出されたものとする(ステップS2)。
サーボ処理回路21はスタートビットが検出されると、タイマ210の値と理想周期との差dを算出し(ステップS3)、更にタイマ210をリセットして再起動する(ステップS4)。最初のスタートビット検出時には、タイマ210は起動されていないため、その値はステップS1で設定された理想周期のままであり、したがって上記dの値は0(ゼロ)である。また、位置決め時に測定されるサーボエリア(110)の周期は理想周期に一致するため、以後のスタートビット検出時点におけるタイマ210の値も理想周期に一致する。つまり、位置決め時には、スタートビット検出時毎に算出されるタイマ210の値と理想周期との差dは常に0となる。そして、スタートビット検出に応じてこのdの値(=0)が算出される都度(ステップS3)、タイマ210がリセットされて再起動される(ステップS4)。
【0053】
さてサーボ処理回路21は、タイマ210を再起動すると、スタートビット検出時点を基準とする当該タイマ210の値がt1になったとき、サーボエリア(110)からユーザーデータエリア(120)に到達したものとして、サーボゲートをリセット(高レベルから低レベルに)する(ステップS5,S6)。
【0054】
その後、スタートビット検出時点を基準とするタイマ210の値が、ユーザーデータエリア(120)を過ぎて次のサーボエリア(110)に到達すると予測される時間t2+d(ここでは、d=0)に達したとき、サーボ処理回路21はサーボゲートをセット(高レベルに)すると共にAGCをセット(AGC/HOLD信号を高レベルに)する(ステップS7,S8)。
【0055】
同様に、スタートビット検出時点を基準とするタイマ210の値が、同じサーボエリア(110)内のイレーズエリア112に到達すると予測される時間t3+d(ここでは、d=0)に達したとき、サーボ処理回路21はAGC/HOLD信号を低レベルにしてAGCをホールドにする(ステップS9,S10)。
【0056】
この状態で、内周から外周へのシークを開始した場合、次に検出されるスタートビットのタイミングはわずかに早くなる。即ち、ステップS3で算出されるタイマ210の値と理想周期の差dが負の値をとる。
【0057】
次に、タイマ210の値がt1になったとき、サーボ処理回路21はサーボゲートをリセットする(ステップS5,S6)。t1はサーボエリア(110)の周期(サーボデータ周期)に比べて小さいため、シークによるタイミングのずれはわずかであり、無視できる。
【0058】
その後、タイマ210の値が、ユーザーデータエリア(120)を過ぎて次のサーボエリア(110)に到達すると予測される時間t2+d(ここでは、dは負の値)に達したとき、サーボ処理回路21はそのタイミング、即ち図4の位置決め時よりも早いタイミングで、サーボゲートとAGCをセットする(ステップS7,S8)。ここで、dの絶対値は図5中のtd1に相当し、図5と異なって、t2よりtd1だけ早い、サーボエリア(110)の正しい開始タイミング、つまりAGCエリア(111)の正しい開始タイミングでサーボゲートとAGCがセットされることになる。
【0059】
同様にタイマ210の値がt3+dに達したとき、サーボ処理回路21は、図図4の位置決め時よりも早いタイミングで、AGCをホールドにする(ステップS9,S10)。ここで、dの絶対値は図5中のtd2に相当し、図5と異なって、t3よりtd2だけ早い、イレーズエリア(112)の正しい開始タイミング、つまりAGCエリア(111)の正しい終了タイミングでサーボゲートとAGCがセットされることになる。
【0060】
さて、上記dの絶対値は、ヘッドアクチュエータ13の速度が増大するにつれて増大していく。これに対し、ヘッド12が目標トラックに近づく場合のようにヘッドアクチュエータ13が加速から減速に移行して速度が減少するにつれて、上記dの絶対値は減少していく。そして、目標トラックへ位置決めをするときにはヘッドアクチュエータ13の速度はほぼ0となり、dも0になる。
【0061】
内周から外周へのシークでは、上記dは図5中のtd1,td2に示すように負の値をとり、逆に外周から内周へのシークでは、dは図6中のtd3,td4に示すように正の値をとる。
【0062】
磁気ディスク装置においては、特にサーボデータの読み込みのため、AGC/HOLD信号やサーボゲートの他にも、バーストタイミング信号など様々なタイミング信号を必要とする。本実施形態では、シーク中の時間変動に追従することにより、常に正しくサーボデータを読み込むことができる。
【0066】
なお、以上に述べた実施形態では、磁気ディスク装置に実施した場合について説明したが、本発明は、ヘッドにより読み取られたサーボデータに基づいて、ヘッドのシーク・位置決め制御を行うディスク記憶装置であれば、光磁気ディスク装置など、磁気ディスク装置以外のディスク記憶装置にも実施可能である。
【0067】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、シーク時のサーボデータ読み取り用タイミングを、シーク中の時間変動に応じて動的に設定するようにしたので、常に最適な状態でサーボデータを読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1中のディスク媒体11のフォーマット例と、シーク時のヘッド12の軌道を示す図。
【図3】図2中のサーボエリア110のフォーマット例を示す概念図。
【図4】ヘッドの位置決め時のヘッド読み出し波形とサーボデータ読み取り用の各種タイミングとの関係を説明するためのタイミングチャート。
【図5】内周から外周方向へのシーク時のヘッド読み出し波形とサーボデータ読み取り用の各種タイミングとのずれを説明するためのタイミングチャート。
【図6】外周から内周方向へのシーク時のヘッド読み出し波形とサーボデータ読み取り用の各種タイミングとのずれを説明するためのタイミングチャート。
【図7】同実施形態におけるサーボデータ読み取り用タイミングの生成動作を説明するためのフローチャート。
【図8】従来のサーボデータ読み取り用タイミングの生成動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
11…ディスク媒体
12…ヘッド
13…ヘッドアクチュエータ
14…SPM(スピンドルモータ)
15…VCM(ボイスコイルモータ)
17…VCMドライバ
20…R/W回路(リード/ライト回路)
21…サーボ処理回路(タイミング生成手段)
25…CPU
26…FROM(フラッシュROM、記憶手段)
110…サーボエリア
111…AGCエリア
112…イレーズエリア
113…基準信号エリア
114…アドレス/バーストエリア
120…ユーザーデータエリア
210…タイマ(時間計測手段)

Claims (2)

  1. ヘッドによりディスク媒体から読み取られたサーボデータに基づいて、ヘッドのシーク・位置決め制御を行うディスク記憶装置において、
    前記ヘッドのシーク中、1サンプル前の前記サーボデータの時間間隔を測定するための時間計測手段と、
    前記ヘッドの位置決め制御時におけるサーボデータの時間間隔を標準のサーボデータの時間間隔として、前記時間計測手段によって測定された前記1サンプル前のサーボデータの時間間隔と当該標準のサーボデータの時間間隔との差分を算出する手段と、
    次のサンプルのサーボデータを読み取るためのタイミング信号を、予め定められたタイミングから前記算出された差分だけずらして生成するタイミング生成手段とを具備することを特徴とするディスク記憶装置。
  2. 前記サーボデータ中には、当該サーボデータ識別用の基準信号が含まれており、
    前記タイミング生成手段は、前記基準信号の検出時毎に、その時点の前記時間計測手段の測定値を前記1サンプル前のサーボデータの時間間隔として取得すると共に当該時間計測手段をリセットして再起動することを特徴とする請求項1記載のディスク記憶装置。
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