JP3693461B2 - 転送誤り検出用チェッカの試験診断方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリアルバス上の転送誤りを転送誤り検出用符号(以下、CRC符号という)でチェックするCRCチェッカを持つ機能ブロックが、独立したシリアルバスに適宜配置され、各独立したシリアルバス間のデータ転送は、CRCチェッカを持つ中継ブロックを介して行われる情報処理装置や交換機等において、該機能ブロックや中継ブロックの有するCRCチェッカが正常かどうかを確認する転送誤り検出用チェッカの試験診断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の交換機等ではシステムバスを持ち、該システムバスで複数の機能ユニット間の制御及びそれらの間のデータ転送を行っている。また、フェールセーフのために2重化構造をとり、これらを例えば「0」系のユニット及び「1」系のユニットと称して選択的に切替えて使用している。交換機はシステムバスとは別に、数本の信号線で構成されるシリアルバスを持っている。各ユニット内では、1つの監視ブロックとその配下に属する機能ブロックとが、該シリアルバスで接続されている。ユニット間ではシリアルバスが異なる。ユニット間に跨がるデータ転送は、各ユニットにそれぞれ設けられた中継ブロックを介して行われる。
監視ブロックは、監視対象の機能ブロックや中継ブロックからの故障通知を受信すると共に、配下に属する機能ブロックや中継ブロックの試験診断を行うオーダを送信する機能を有してる。各機能ブロックや中継ブロックは、CRCチェッカを有し、データ転送の誤りを検出する機能を持っている。各CRCチェッカの試験診断を行う場合には、監視ブロックから試験診断対象の機能ブロックや中継ブロックに、意図的にCRC符号を誤った擬似符号(以下、擬似CRC符号という)を送るようになっている。CRC符号は、データに付加された例えば16ビットの巡回符号で構成されている。
【0003】
図2は、従来の交換機を示すブロック図である。
監視ブロック1と中継ブロック2とは、シリアルバスB1で接続されている。監視ブロック1は、擬似CRC符号データを格納する図示しないレジスタを持ち、テストモードに設定されると、該擬似CRC符号を付加したデータを送信する機能を有している。
監視ブロック1及び中継ブロック2に対して異なるユニットに属する中継ブロック3は、シリアルバスB1とは異なる他系シリアルバスB2に接続されている。中継ブロック3は、中継ブロック2とのデータ転送の中継を行うものである。他系シリアルバスB2には、さらに、中継ブロック4が接続されている。中継ブロック4は、他系シリアルバスB2とは独立した拡張用シリアルバスB3に接続された中継ブロック5とのデータ転送の中継を行うものである。中継ブロック5が拡張用シリアルバスB3を介して機能ブロック6に接続されている。各ブロック2〜6には、CRCチェッカが設けられ、該各ブロック2〜6は、正常なCRC符号が与えられなかった場合に、エラー表示を行うようになっている。
図3は、図2中の中継ブロック2を示す構成図である。
中継ブロック2は、シリアルバスB1に接続され、監視ブロック1からCRC符号が付加されたデータD1を受信する自ユニットデータ受信部2−1を備えている。自ユニットデータ受信部2−1の出力側に、オーダ処理部2−2が接続され、該オーダ処理部2−2の出力側に、中継オーダ送信部2−3が接続されている。
【0004】
自ユニットデータ受信部2−1は、CRCチェック回路2−1aとエラー表示レジスタ2−1bとを有している。CRCチェック回路2−1aは、データに付加されたCRC符号に基づき受信データの正常性を確認するCRCチェッカであり、エラー表示レジスタ2−1bは、受信データにCRC符号エラーが検出された場合に、エラー表示をするものである。そして、CRC符号エラーが検出されたときには、受信及び中継動作を中止するようになっている。
オーダ処理部2−2は、IDチェック回路2−2aを有している。IDチェック回路2−2aは、受信したオーダが自分宛てのものか、或いは他の機能ブロック宛てのものかを判定するものである。中継オーダ送信部2−3は、CRC生成回路2−3aとそれに接続されたデータ送出回路2−3bとを有している。CRC生成回路2−3aは、他の機能ブロックへ中継するデータに付加するCRC符号を生成する回路である。データ送出回路2−3bは、データにCRC符号を付して、中継インタフェースIF1に送出する回路である。
以上が、監視ブロック1からのオーダ等を処理する回路であるが、この中継ブロック2には、さらに、他のユニットから中継されたデータ等を受信する中継データ受信部2−4と、該中継データ受信部2−4に接続されたオーダ処理部2−5とを有している。オーダ処理部2−5の出力側に、自ユニットデータ送信部2−6が接続され、この自ユニットデータ送信部2−6の出力側が、シリアルバスB1に接続されている。中継データ受信部2−4、オーダ処理部2−5及び自ユニットデータ送信部2−6は、それぞれ自ユニットデータ受信部2−1、オーダ処理部2−2、中継オーダ送信部2−3と同様の構成になっている。
【0005】
ここで、図2の監視ブロック1が、中継ブロック2のCRCチェッカの正常性を確認する場合の動作を説明する。
中継ブロック2のCRCチェッカの確認を行う場合、監視ブロック1はテストモードに設定される。テストモードに設定された監視ブロック1は、中継ブロック2宛てのオーダをデータD1として送信する。このとき、送信データD1に擬似CRC符号(S−CRC)を付加してシリアルバスB1に送出する。中継ブロック2は、そのデータD1を受信するときに、CRCチェック回路2−1aで擬似CRC符号に対するチェックを行う。CRCチェック回路2−1aが正常であれば、CRC符号のエラーと判定でき、そのエラー情報がエラー表示レジスタ2−1bに表示される。もし、CRCチェック回路2−1aが故障していた場合には、CRC符号のエラーと判定されないので、エラー表示レジスタ2−1bには何も表示されない。
続いて、監視ブロック1のテストモードを解除し、監視ブロック1にエラー表示レジスタ2−1bの内容をリードさせることで、中継ブロック2に対するCRCチェッカの試験診断が行える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のCRCチェッカの試験診断方法では、次のような課題があった。
擬似CRC符号を発生するブロックは監視ブロック1のみである。そして、中継ブロック2はオーダ受信時にCRC符号のチェックを行って、エラーが発生したら受信及び中継の動作を中止する構成になっている。そのため、監視ブロック1に直接シリアルバスで接続されていない中継ブロック3〜5及び機能ブロック6に対して、該監視ブロック1からCRCチェッカの試験診断を行おうとしても、送出した擬似CRC符号が、それが例えば中継ブロック2によって検出され、監視対象の中継ブロック3〜5及び機能ブロック6へその擬似CRC符号が届かない。つまり、試験診断が行えない。これを解消するためには、シリアルバスB2,B3に、監視ブロック1と同等の機能を有した専用の監視ブロックをそれぞれ設け、試験診断を行う場合には、該各専用の監視ブロックを稼働させなくてはならなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、データと該データの宛先とCRC符号とを転送する独立した複数のシリアルバスと、前記各シリアルバスに接続され、前記CRC符号を意図的に誤った疑似CRC符号を送出する機能と、該CRC符号が正しくない場合にエラー表示をするチェッカとを有し、該CRC符号が正しい場合に受信した該データに基づいてそれぞれ動作する複数の機能ブロックと、前記各シリアルバスの間に対向して配置されかつ中継インタフェースを介して相互に接続され、受信した前記CRC符号が正しくない場合にエラー表示をするチェッカを有すると共に該CRC符号が正しくない場合には受信を停止し、該CRC符号が正しい場合には該符号と共に与えられたデータ及び宛先に新たなCRC符号を付して送出し、該各シリアルバス間の中継を行う2つの中継ブロックからなる中継ブロック対と、を備えたシステムに対し、試験診断対象の前記機能ブロック(或いは中継ブロック)へ前記擬似CRC符号を与え、その結果で得られる前記エラー表示を参照し、該試験診断対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)の有するチェッカの正常性を判定するCRCチェッカの試験診断方法において、前記各中継ブロックに、前記CRC符号を意図的に誤った擬似CRC符号を生成する生成手段と、前記送出するデータに新たに付加する符号を該擬似CRC符号または該CRC符号から選択する選択手段とをそれぞれ設けておき、次のような順でCRCチェッカの試験診断を行うようにしている。
【0008】
即ち、前記試験診断対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)の接続されたシリアルバスとは異なるシリアルバスに接続された監視用の前記機能ブロックにより、該試験診断対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)の有するチェッカの正常性を判定する場合には、前記監視用の機能ブロックから前記試験診断対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)に対してデータを転送するルートにおいて、該試験診断対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)の直前の中継ブロックを前記宛先とし、前記選択手段に前記擬似CRC符号を選択させるオーダを前記データとし、これらに前記CRC符号を付加して転送するオーダ転送処理と、前記オーダ転送処理の後、前記試験診断対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)を宛先として試験用データに前記CRC符号を付加して転送し、前記直前の中継ブロックによって該試験用データに前記擬似CRC符号を付加させて該試験診断対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)に与える擬似符号付加処理と、前記擬似符号付加処理の後に前記オーダを解除し、前記試験診断対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)の有するチェッカの表示を前記監視用の機能ブロックにより確認することで該試験診断対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)の有するチェッカの正常性を確認する確認処理とを行う。
本発明によれば、以上のようにCRCチェッカの試験診断方法を構成したので、疑似CRC符号を送出する機能と、CRC符号が正しくない場合にエラー表示をするチェッカとを有する複数の機能ブロックに対して、各中継ブロックには、擬似CRC符号を生成する生成手段と、送出するデータに新たに付加する符号を擬似CRC符号またはCRC符号から選択する選択手段とがそれぞれ設けられている。試験診断対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)の接続されたシリアルバスとは異なるシリアルバスから、試験診断対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)の有するチェッカの正常性を判定する場合には、オーダ転送処理と擬似符号付加処理と確認処理とを順に行う。
【0009】
オーダ転送処理により、試験診断対象の直前の中継ブロック宛てにCRC符号の付加されたオーダが転送される。このオーダは、正規のCRC符号が付加されているので、オーダが直前の中継ブロックに達する。このオーダに基づき、直前の中継ブロックは擬似CRC符号をデータに付加できる態勢になる。
擬似符号付加処理では、試験診断対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)宛てに、試験用データに正規のCRC符号を付加して転送する。この試験用データは直前の中継ブロックを通過するが、該直前の中継ブロックにより擬似CRC符号が付加され、試験診断対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)に与えられる。そのため、試験診断対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)の有するCRCチェッカは、エラー表示をする。
確認処理では、直前の中継ブロックに対するオーダが解除された後、試験診断対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)の有するチェッカのエラー表示が確認される。これにより、試験診断対象のチェッカの正常性が確認できる。従って、前記課題を解決できるのである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図4は、本発明の実施形態のCRCチェッカの試験診断方法を行う情報処理システムを示すブロック図である。
この情報処理システムは、シリアルバスB10で接続された監視ブロック10と中継ブロック20とを備えている。監視ブロック10は、従来の監視ブロックと同様に擬似CRC符号を格納する図示しないレジスタを持ち、テストモードに設定されると、該擬似CRC符号を付加したデータを送信する機能を有すると共に、他のユニットに属するブロックに対して正常なCRC符号を付加したオーダ及び試験用データを送出する機能を有している。
監視ブロック10及び中継ブロック20に対して異なるユニットに属する中継ブロック30は、シリアルバスB10とは異なる他系シリアルバスB11に接続されている。中継ブロック30は、中継インタフェースIF1を用いて中継ブロック20との間のデータ転送の中継を行うものである。他系シリアルバスB11には、さらに、中継ブロック40が接続されている。中継ブロック40は、中継インタフェースIF2を介してシリアルバスB11とは独立した拡張用シリアルバスB12に接続された中継ブロック50との間のデータ転送の中継通信を行うものである。中継ブロック50が、拡張用シリアルバスB12を介して機能ブロック60に接続されている。機能ブロック60はデータを受信し、該データに応じた動作をするものである。各ブロック20〜60は、受信データに付加されたCRC符号のチェックを行うCRCチェッカをそれぞれ有している。
【0011】
図1は、本発明の実施形態を示す中継ブロックの構成図であり、図4中の中継ブロック50が示されている。
この中継ブロック50は、中継ブロック40から中継インタフェースIF2を介して与えられたCRC符号の付加されたデータを受信する中継データ受信部51を備えている。中継データ受信部51の出力側に、オーダ処理部52が接続され、該オーダ処理部52の出力側に、自ユニットデータ送信部53が接続されている。
中継データ受信部51は、中継インタフェースIF2に接続されたCRCチェック回路51aと、エラー表示レジスタ51bとを有している。CRCチェック回路51aは、データに付加されたCRC符号に基づき受信データの正常性を確認するCRCチェッカであり、エラー表示レジスタ51bは、CRCチェック回路51aによって、受信データに付加されたCRC符号にエラーがあることが検出された場合に、そのエラー情報を表示するものである。そして、中継データ受信部51は、CRC符号エラーが検出されたときに、受信及び中継動作を中止するようになっている。
【0012】
オーダ処理部52は、IDチェック回路52aを有している。IDチェック回路52aは、受信したオーダやデータが自分宛てのものか、或いは他の機能ブロック宛てのものかを判定するものである。自ユニットデータ送信部53は、テストモード設定レジスタ53aと、CRC生成回路53bと、擬似CRC符号生成手段である擬似CRC生成回路53cと、CRCセレクタ53dと、データ送出回路53eとを有している。CRC生成回路53bと擬似CRC生成回路53cの出力側が、CRCセレクタ53dに接続されている。CRC生成回路53bは、機能ブロック60へ中継するデータに付加するCRC符号を生成するものであり、擬似CRC生成回路53cは、意図的に誤ったCRC符号、つまり、擬似符号である擬似CRC符号を生成する生成手段である。CRCセレクタ53dはテストモード設定レジスタ53aによって制御され、CRC生成回路53bまたは擬似CRC生成回路53cの生成した符号を選択する選択手段である。CRCセレクタ53dの出力側に、データ送出回路53eが接続されている。データ送出回路53eは、オーダ処理部52を介して与えられたデータに、CRCセレクタ53dで選択された符号を付加してシリアルバスB12に送出する機能を有している。
以上が、中継ブロック40からのデータを処理する回路であるが、この中継ブロック50には、さらに、シリアルバスB12から与えられたデータを受信する自ユニットデータ受信部54と、該自ユニットデータ受信部54に接続されたオーダ処理部55とを有している。オーダ処理部55の出力側に、中継オーダ送信部56が接続され、この中継オーダ送信部56の出力側が中継インタフェースIF2に接続されている。これら自ユニットデータ受信部54、オーダ処理部55及び中継オーダ送信部56は、自ユニットデータ受信部2−1、オーダ処理部2−2及び中継オーダ送信部2−3と同様の構成になっている。
【0013】
中継ブロック50以外の中継ブロック30も、図1と同様の構成になっている。また、中継ブロック20,40も、接続されたシリアルバスB10,B11から与えられたデータに、意図的に誤ったCRC符号またはCRC符号を選択して付加し、中継インタフェースIF1,IF2に出力する構成になっている。
次に、図4の情報処理システムの動作を説明する。
通常モードにおいて、例えば機能ブロック60に対してデータを送る場合、監視ブロック10は、データとそのデータの宛先に対して正常なCRC符号を付加してシリアルバスB10に与える。中継ブロック20は、シリアルバスB10から与えられたデータに付加されたCRC符号に対するチェックを行い、該CRC符号が正しければ、このデータと宛先に対して新たなCRC符号を付加して中継ブロック30へ送信する。各中継ブロック30,40,50は、中継ブロック20と同様に、与えられたデータとその宛先に対して新たなCRC符号を付加して順に転送し、機能ブロック60にデータを伝達する。
次に、従来では不可能であった、監視ブロック10から機能ブロック60のCRCチェッカの試験診断を行う場合の動作を説明する。
【0014】
まず、オーダ転送処理を行う。オーダ転送処理では、監視ブロック10は、中継ブロック50を試験診断モードに設定するオーダをデータとし、該データの宛先を中継ブロック50とし、これらに正常なCRC符号を付加してシリアルバスB10に送出する。中継ブロック20は、シリアルバスB10からの受信データに付加されたCRC符号に対するチェックを行い、該CRC符号が正しければ該データと宛先に対して新たなCRC符号を付加して中継ブロック30へ送信する。各中継ブロック30,40は、中継ブロック20と同様に、与えられたデータとその宛先に対して新たなCRC符号を付加して順に転送し、中継ブロック50にデータを伝達する。
中継ブロック50では、CRCチェック回路51aでデータに付加されたCRC符号に対するチェックを行い、CRC符号が正しければデータと宛先をオーダ処理部52へ送る。オーダ処理部52中のIDチェック回路52aは、宛先から受信データが自ブロック宛てのものであるのを認識すると共に、オーダに従ってテストモード設定レジスタ53aに対して試験診断モードを設定する。
【0015】
試験診断モードの設定が終了した後、擬似符号付加処理を行う。擬似符号付加処理において、監視ブロック10は、宛先を機能ブロック60とした試験用データに、正常なCRC符号を付加してシリアルバスB10に送出する。中継ブロック20は、シリアルバスB10から与えられた試験用データに付加されたCRC符号に対するチェックを行い、該CRC符号が正しければ試験用データと宛先に対して新たなCRC符号を付加して中継ブロック30へ送信する。各中継ブロック30,40は、中継ブロック20と同様に、与えられた試験用データとその宛先に対して新たなCRC符号を付加して順に転送し、図4に点線で示されたルート61で、中継ブロック50に試験用データを伝達する。
中継ブロック50は、CRCチェック回路51aによって試験用データに付加されたCRC符号に対するチェックを行い、CRC符号が正しければ、受信した試験用データと宛先をオーダ処理部52へ送る。オーダ処理部52中のIDチェック回路52aは、宛先から試験用データが自ブロック宛てのものでないと判定し、試験用データと宛先とを自ユニットデータ送信部53中のデータ送出回路53eへ渡す。
【0016】
このとき、テストモード設定レジスタ53aは試験診断モードに設定されているので、CRCセレクタ53dは、該テストモード設定レジスタ53aに制御されて擬似CRC符号を選択する。データ送出回路53eが試験用データと宛先とに擬似CRC符号を付加してシリアルバスB12に送出し、図4に実線で示したルート62で、機能ブロック60へ転送する。
擬似符号付加処理を終了した後に確認処理を行う。
機能ブロック60には擬似CRC符号が与えられるので、該機能ブロック60中のCRCチェッカが正常であれば、エラー表示レジスタにエラー表示をする。ここで、CRCチェッカが故障してCRC符号のエラーを検出しない場合には、表示レジスタには何も表示されない。中継ブロック50のテストモードを解除した後に、機能ブロック60のエラー表示レジスタの表示を監視ブロック10でリードすることで、機能ブロック60中のCRCチェッカの正常性を確認する。
【0017】
各中継ブロック30〜50中のCRCチェッカの試験診断を行う場合には、その直前の中継ブロック20〜40に対してオーダ転送処理を施せば、機能ブロック60の場合と同様に、CRCチェッカの正常性を確認できる。中継ブロック20中のCRCチェッカの試験診断を行う場合には、監視ブロック10をテストモードに設定すれば、従来と同様に、CRCチェッカの正常性を確認できる。
以上のように、本実施形態では、中継ブロック20〜50に、擬似CRC生成回路53cをそれぞれ設け、試験診断対象の機能ブロック60の直前の中継ブロック50に対するオーダ転送処理と、その中継ブロック50から擬似CRC符号の付加された試験用データを機能ブロック60に与える擬似符号付加処理を行うので、監視ブロック10とは直接接続されていないシリアルバスB12上の機能ブロック60に対しても、監視ブロック10でCRCチェッカの試験診断が可能である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば、各シリアルバスB10〜B12の数は任意であると共に、それらに接続される中継ブロックや機能ブロックの数も任意にしてよい。また、上記実施形態では、監視ブロック10から与えられた試験用データに対し中継ブロックで擬似CRC符号を付加して送出することで、CRCチェッカの試験診断を行った例を説明しているが、試験診断対象側からのデータを監視ブロック10へ転送するアンサ側の転送ルートにおいても、データに擬似CRC符号を付加する構成にして上記と同様の処理を行うようにすれば、双方向の試験診断が可能になり、システム全体の試験診断が可能になる。
【0018】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、疑似CRC符号を送出する機能と、CRC符号が正しくない場合にエラー表示をするチェッカとを有する複数の機能ブロックに対して、各中継ブロックに、擬似CRC符号を生成する生成手段を設け、試験診断対象のブロックの直前の中継ブロックにオーダを転送するオーダ転送処理と、直前の中継ブロックから擬似CRC符号の付加された試験用データを試験対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)に与える擬似符号付加処理を行うので、直接接続されていないシリアルバスから、試験対象の機能ブロック(或いは中継ブロック)の有するCRCチェッカの試験診断が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示す中継ブロックの構成図である。
【図2】 従来の交換機を示すブロック図である。
【図3】 図2中の中継ブロック2を示す構成図である。
【図4】 本発明の実施形態のCRCチェッカの試験診断方法を行う情報処理システムを示すブロック図である。
【符号の説明】
10 監視ブロック
20〜50 中継ブロック
60 機能ブロック
B10〜B12 シリアルバス
51 中継データ受信部
51a CRCチェック回路
52 オーダ処理部
52a IDチェック回路
53 自ユニットデータ送信部
53a テストモード設定レジスタ
53b CRC生成回路
53c 擬似CRC生成回路
53d CRCセレクタ
53e データ送出部
Claims (1)
- データと該データの宛先と転送誤り検出用符号とを転送する独立した複数のシリアルバスと、
前記各シリアルバスに接続され、前記転送誤り検出用符号を意図的に誤った疑似符号を送出する機能と、該転送誤り検出用符号が正しくない場合にエラー表示をするチェッカとを有し、該転送誤り検出用符号が正しい場合に受信した該データに基づいてそれぞれ動作する複数の機能ブロックと、
前記各シリアルバスの間に対向して配置されかつ中継インタフェースを介して相互に接続され、受信した前記転送誤り検出用符号が正しくない場合にエラー表示をするチェッカを有すると共に該転送誤り検出用符号が正しくない場合には受信を停止し、該転送誤り検出用符号が正しい場合には該符号と共に与えられたデータ及び宛先に新たな転送誤り検出用符号を付して送出し、該各シリアルバス間の中継を行う2つの中継ブロックからなる中継ブロック対と、を備えたシステムに対し、
試験診断対象の前記機能ブロック或いは中継ブロックへ前記擬似符号を与え、その結果で得られる前記エラー表示を参照し、該試験診断対象の機能ブロック或いは中継ブロックの有するチェッカの正常性を判定する転送誤り検出用チェッカの試験診断方法において、
前記各中継ブロックに、前記転送誤り検出用符号を意図的に誤った擬似符号を生成する生成手段と、前記送出するデータに新たに付加する符号を該擬似符号または該転送誤り検出用符号から選択する選択手段とをそれぞれ設けておき、
前記試験診断対象の機能ブロック或いは中継ブロックの接続されたシリアルバスとは異なるシリアルバスに接続された監視用の前記機能ブロックにより、該試験診断対象の機能ブロック或いは中継ブロックの有するチェッカの正常性を判定する場合には、
前記監視用の機能ブロックから前記試験診断対象の機能ブロック或いは中継ブロックに対して前記データを転送するルートにおいて、該試験診断対象の機能ブロック或いは中継ブロックの直前の中継ブロックを前記宛先とし、前記選択手段に前記擬似符号を選択させるオーダを前記データとし、これらに前記転送誤り検出用符号を付加して転送するオーダ転送処理と、
前記オーダ転送処理の後、前記試験診断対象の機能ブロック或いは中継ブロックを宛先として試験用データに前記転送誤り検出用符号を付加して転送し、前記直前の中継ブロックによって該試験用データに前記擬似符号を付加させて該試験診断対象の機能ブロック或いは中継ブロックに与える擬似符号付加処理と、
前記擬似符号付加処理の後に前記オーダを解除し、前記試験診断対象の機能ブロック或いは中継ブロックの有するチェッカの表示を前記監視用の機能ブロックにより確認することで該試験診断対象の機能ブロック或いは中継ブロックの有するチェッカの正常性を確認する確認処理と、を行うことを特徴とする転送誤り検出用チェッカの試験診断方法。
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