JP3691322B2 - 色補正方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、輪転機等を利用するカラー印刷機により印刷本紙を用いてカラー印刷物を作成する前に、校正のためのカラー画像が校正紙上に形成されたカラー印刷プルーフ(カラー印刷校正刷りまたは校正刷りあるいは単にプルーフともいう。)をカラープリンタ等の印刷プルーファ(単にプルーファともいう。)により作成する印刷プルーフ作成システムに適用して好適な色補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、製品としての網点画像によるカラー画像が印刷本紙(最終製品となる正式な用紙)に形成されたカラー印刷物をカラー印刷機により作成する前段階で、色等の校正用の校正刷り(プルーフ)を画像出力装置であるカラープリンタ等の印刷用プルーファにより作成している。
【0003】
印刷用プルーファを使用するのは、印刷機のように製版フイルムや刷版(PS版)等の作成が不要で短時間に複数回容易に校正紙(記録シート)上にカラー画像が形成されたハードコピー、すなわち校正刷り(プルーフ)を作成することができるからである。
【0004】
校正紙上にプルーフ用のカラー画像を形成するためには、デバイス[印刷(インク、印刷機、紙等)、写真、イメージセンサ、CRT、LED等]依存の画像データ、例えば、CMYK(シアン、マゼンタ、黄、墨)画像データを、予めメーカ等により与えられた標準的な印刷プロファイル(4次元のルックアップテーブル等)により、一旦、デバイス非依存の画像データである測色値データ、例えば、Lab画像データやこれと数学的に相互変換可能なXYZ画像データに変換した後、印刷用プルーファプロファイル(以下、単にプルーファプロファイルともいう。)、例えば、プリンタプロファイル(3次元のルックアップテーブル)によりカラープリンタ用のデバイス依存の画像データ、例えば、RGB(赤、緑、青)画像データに変換し、このデバイス依存の画像データを用いてカラープリンタ(校正用プリンタともいう。)により校正紙上にカラー画像が形成された校正刷り(プルーフ)を作成するようにしている。
【0005】
このようにすれば、印刷機に係る印刷物の色をカラープリンタの校正刷り(プルーフ)によりシミュレーションして実際の印刷の前工程で確認することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、実際上、印刷機による色再現範囲と前記印刷用プルーファの色再現範囲とは異なるため、印刷用プルーファで再現できない範囲は、ガマットマッピング(色再現域のマッピング)により前記印刷プロファイルと前記プルーファプロファイルとをリンクするようにしている。
【0007】
このようにリンクしたプロファイルを用いて、ターゲットである印刷物に色が対応するプルーフを印刷用プルーファから出力した場合に、部分的に色の一致が十分ではないとき、リンクしたプロファイルの前段でデバイス依存の画像データCMYKのそれぞれに対して階調調整(トーンカーブの調整)の微調整を行うようにしている。
【0008】
しかしながら、この微調整作業は、色のずれに対してどこをどのようにどの程度修正すればよいのかということが明確ではないので手間(時間)がかかり、また、微調整によっても修正できない場合があるという問題がある。
【0009】
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであって、プルーファによるプルーフの色をターゲットである印刷物の色に簡単かつ確実により正確に一致させることを可能とする色補正方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、
印刷条件に依存した入力画像データを印刷プロファイルにより測色値データに変換した後、該測色値データをプルーファプロファイルによりプルーファ条件に依存した画像データに変換し、該画像データによりプルーファからプルーフを出力して印刷色再現をシミュレーションするシステムにおける色再現精度を改善する色補正方法において、
前記印刷プロファイルの作成時に測色した印刷カラーチャートを出力するための印刷条件に依存した画像データを、前記印刷プロファイルおよび前記プルーファプロファイルを介してプルーファ条件に依存した画像データに変換するステップと、
該画像データを前記プルーファに供給し、該プルーファからプルーフカラーチャートを出力するステップと、
該プルーフカラーチャートを測色して前記プルーファでシミュレーションされる印刷色再現プロファイルを作成するステップと、
該印刷色再現プロファイルと前記印刷プロファイルとの差分を前記印刷条件に依存した入力画像データの色空間全体に対して求めるステップと、
求めた差分を使用して前記測色値データを補正するステップと
を備えることを特徴とする(請求項1記載の発明)。
【0011】
この発明によれば、印刷プロファイルを作成するためのカラーチャートをプルーファからプルーフとして出力する。このプルーフを元の印刷プロファイルと同様に測色してプルーフ条件に依存した画像データと測色値データとの変換関係、すなわち印刷プロファイル(印刷色再現プロファイル)を求める。そして、元の印刷プロファイルと、プルーフから求めた印刷色再現プロファイルとの差分を印刷条件に依存した入力画像データの色空間全体に対して求め、求めた差分を使用して印刷プロファイルから出力される測色データを補正するようにしている。
【0012】
このように測色データを補正することにより、各色毎のトーンカーブの調整が不要となり、簡単かつ確実にターゲットの印刷物の色にプルーフの色を一致させることができる。
【0013】
この場合、前記求めた差分を使用して前記測色値データを補正するステップでは、求めた差分を元の印刷プロファイルに加算(符号が逆なので実際には減算となる。)したものを修正後の新たな印刷プロファイル(修正印刷プロファイル)とするようにしている。この修正した印刷プロファイルを使用することにより、記憶手段であるメモリ等を余分に使用することなく、各色毎のトーンカーブの調整等が不要となり、簡単かつ確実にターゲットの印刷物にプルーフの色を一致させることができる(請求項2記載の発明)。
【0014】
また、前記差分に前記色空間全体での印刷条件に依存した入力画像データの値に依存した重み係数をかけたもの(重み係数をかけた差分)を前記元の印刷プロファイルに加算して修正後の印刷プロファイルとすることにより、より正確に色を一致させることができる可能性が得られる(請求項3記載の発明)。
【0015】
なお、印刷色再現プロファイルと前記印刷プロファイルとの差分を前記印刷条件に依存した入力画像データの色空間全体に対して求めるのではなく、前記測色値データの色空間である測色値色空間全体に対して求めることで、測色値データを補正するのではなく、求めた差分を使用してプルーファ条件に依存した画像データを補正するようにすることもできる(請求項4記載の発明)。
【0016】
この場合、求めた差分と前記印刷プロファイルから前記測色値色空間における補正測色値データを求め、該補正測色値データにより前記プルーファプロファイルを修正し、該修正したプルーファプロファイルにより前記プルーファ条件に依存した画像データを補正するようにすることで、印刷プロファイルを修正することなく、プルーファプロファイルの修正のみで、ターゲットの印刷物に一致したプルーフをプルーファから出力することができる(請求項5記載の発明)。
【0017】
この場合においても、前記差分と前記印刷プロファイルから前記測色値色空間における補正測色値データを求め、該補正測色値データに前記測色値色空間に依存した重み係数をかけた補正測色値データにより前記プルーファプロファイルを修正し、該修正したプルーファプロファイルにより前記プルーファ条件に依存した画像データを補正するようにすることで、より正確に色を一致させることができる可能性が得られる(請求項6記載の発明)。
【0018】
さらに、この発明では、前記プルーフカラーチャートを測色して求めた測色値データと前記印刷カラーチャートの測色値データの差分を前記印刷条件に依存した入力画像データの色空間全体に対して求め、求めた差分を使用して前記測色値データを補正するようにすることもできる(請求項7記載の発明)。
【0019】
この発明によれば、印刷色再現プロファイルを作成する必要がない。
【0020】
この場合においても、差分により印刷プロファイルを修正し、該修正した印刷プロファイルにより前記測色値データを補正するようにすることもできる(請求項8記載の発明)。
【0021】
また、差分に前記色空間全体での印刷条件に依存した入力画像データの値に依存した重み係数をかけ、該重み係数をかけた差分を前記印刷プロファイルに加算して印刷プロファイルを修正し、該修正した印刷プロファイルにより前記測色値データを補正するようにすることもできる(請求項9記載の発明)。
【0022】
さらに、前記重み係数を、前記印刷用プルーファの色再現範囲では値1とし、該色再現範囲以外の範囲では値0とすること(請求項10記載の発明)、あるいは、前記印刷用プルーファの色再現範囲では値1とし、該色再現範囲から離れるに従い値1から値が徐々に小さくなるようにすることにより(請求項11記載の発明)、さらにより正確に色を一致させることができる可能性が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、この発明の一実施の形態が適用された印刷プルーフ作成システム10の概略的な全体構成を示している。
【0025】
この印刷プルーフ作成システム10は、基本的には、イーサネット等の通信インタフェースを介して接続される電子集版装置6とカラー画像記録装置8とから構成されている。
【0026】
電子集版装置6は、電子集版装置本体としてのワークステーション(W/S)12を含み、このW/S12には、画像入力装置として機能するカラースキャナ2とCMYK4版の各フイルム原版を出力するフイルムプリンタ4等が接続されている。
【0027】
一方、カラー画像記録装置8は、後述する印刷プロファイルおよびプリンタプロファイルが格納され、主に色変換手段として機能するホストコンピュータ(H/C)14と、校正用画像出力装置(校正刷り出力装置あるいは印刷用プルーファまたは単にプルーファともいう。)として機能するプリンタ16とから構成されている。
【0028】
W/S12とホストコンピュータ14とは、それぞれ、図示していない表示装置であるディスプレイと、CPU・メモリ(記憶手段)等を有する本体部と、入力装置であるキーボードやマウスを備えている。
【0029】
W/S12に接続されているカラースキャナ2は、文字や写真が挿入される範囲である罫が書き込まれた版下台紙(図示していない)上の原稿画像を読み取るとともに、他の原稿画像から絵柄、文字、図形等のカラー画像を読み取り、4色(CMYK)色分解後の画像データ(デバイス依存の画像データ)をW/S12に送る。
【0030】
W/S12は、カラースキャナ2により読み込んだ版下台紙画像をディスプレイ上に表示させる。ユーザは、この版下台紙画像上に、キーボードやマウスを利用して前記画像データに基づく画像を電子的に集版し、1ページ分の電子集版画像、いわゆる面付けパターンを作成する。
【0031】
面付けパターンを表すデータがフイルムプリンタ4に供給される。フイルムプリンタ4は、その面付けパターンデータに対応した高画質のCMYK各版の印刷用フイルム原版を出力する。
【0032】
通常、この印刷用フイルム原版から刷版が作成され、作成された刷版が輪転機、すなわち、印刷機7に装着されてインクが塗布される。そして、刷版に塗布されたインクが印刷本紙Paに転移されて画像IMが形成されたカラー印刷物Pmが完成する。
【0033】
この場合、印刷機7を利用してカラー印刷物Pmを作製する作業は、きわめて大がかりな作業であり、コストも高い。このため、印刷機7による実際の印刷の前にカラー印刷物Pmの仕上がりを確認することを目的として、カラー印刷用プルーファとしてのカラー画像記録装置8が用いられる。
【0034】
そこで、W/S12を用いて編集・集版された画像は、位置情報、色情報(濃度情報を含む)等を含む1ページ分の画像情報を記述する記述言語データ(記述言語による画像データ)であるPDL(Page Description Language )データとしてホストコンピュータ14に供給される。
【0035】
ホストコンピュータ14は、色変換処理等を行い、色変換処理等が行われた画像データがプリンタ(印刷用プルーファ本体あるいはプルーファともいう。)16に供給される。
【0036】
プリンタ16は、供給された画像データに基づきハードコピーHCを出力する。この実施の形態において、ハードコピーHCは、受像シートRS上に画像IMが形成されたものである。
【0037】
図2は、ホストコンピュータ14の主機能の概略的な構成を示している。このホストコンピュータ14は、色変換手段20として機能する。すなわち、ホストコンピュータ14は、W/S12から供給されたPDLデータを図示しないラスタイメージプロセッサ(RIP)により解読してビットマップ展開し、各走査画像データであるCMYK各画像データ(デバイス依存の画像データ)に展開する。
【0038】
このCMYK各画像データは、それぞれ、色変換用のLUT(ルックアップテーブル)である印刷プロファイル26とプリンタプロファイル36が設定される色変換手段20に供給される。
【0039】
色変換手段20は、入力するデバイス依存の画像データ、この場合、印刷条件に依存した画像データである、例えば、それぞれが網%データであるCMYK各色の画像データIin=Iin(C,M,Y,K)をデバイス依存の画像データであるプルーファ条件に依存した画像データ[この実施の形態では、プリンタ条件に依存した画像データ、例えば、RGB各色の画像データ(以下、単に、RGB画像データともいう。)Iout=Iout(R,G,B)]に変換した後、プリンタ16に出力する。
【0040】
この場合、色変換手段20を構成する標準的な印刷プロファイル26は、供給されるCMYK各色の画像データIin(C,M,Y,K)を、デバイス非依存の画像データである測色値データとしてのXYZ測色値データIcv=Icv(X,Y,Z)に変換する。
【0041】
もちろん、印刷プロファイル26は、画像データIinをXYZ測色値データIcvに変換するのではなく、これと数学的に相互変換可能なLab測色値データIcv=Icv(L,a,b)に変換する印刷プロファイルとすることもできる。
【0042】
印刷プロファイル26により変換されたXYZ測色値データIcvが、色変換手段20を構成するプリンタ用色変換手段としてのプリンタプロファイル36によりデバイス非依存の画像データからデバイス依存の画像データであるRGB画像データIout=Iout(R,G,B)に変換される。
【0043】
なお、印刷プロファイル26の前段に、CMYK各色の画像データIinをCMYK各色毎に階調変換を行う1次元変換の4個のルックアップテーブル(LUT)を挿入してもよく、さらに、印刷プロファイル26の後段に標準の印刷本紙ではなく、所望の印刷本紙を使用しようとするときにその紙色(地色)の差を補正するための1次元のLUTを各測色値XYZ毎に挿入してもよい。
【0044】
色変換手段20を構成するプリンタプロファイル36により変換されたRGB画像データIoutが、図1に示すように、ホストコンピュータ14からプリンタ16に供給されることで、プリンタ16から受像シートRS上に画像IMが形成されたプルーフ(校正刷り)としてのハードコピーHCが出力される。
【0045】
この実施の形態において、プリンタ16としては、例えば、RGB画像データIoutに対応して発光され、RGB各画像データIoutに応じて強度変調されたRGBの各レーザ光により図示していない感光材料上を走査して潜像を露光記録し、潜像が露光記録された感光材料に水が塗布された後、受像シートRSと合わされ、熱現像転写して顕像を受像シートRS上に形成するものが使用されている。
【0046】
次に、色変換手段20に設定される標準的な印刷プロファイル(以下、原印刷プロファイルあるいは元の印刷プロファイルともいう。)26の作成方法、およびこの元の印刷プロファイル26を修正する修正方法の手順について図3の工程図(第1の実施例)を参照して説明する。
【0047】
元の印刷プロファイル26を修正するためには、プリンタプロファイル36が校正されていることが必要であるが、この校正されたプリンタプロファイル36は、以下のように作成される。プリンタ16に供給されるRGB画像データIoutのRGB各色毎に、値を0値から最大値(例えば、255)まで所定の刻みで変化させ、図1に示すように、RGB各色の組み合わせにかかる色パッチ40を受像シートRS上に形成してカラーチャートCpfを作成する。
【0048】
カラーチャートCpfに形成された各色パッチ40を測色計42により測定してXYZ測色値データを求め、RGB画像データとXYZ測色値データ(またはLab測色値データ)との変換テーブルを作成する。この変換テーブルを逆変換し必要に応じて補間処理をすることで、XYZ測色値データ(図2例では、測色値データIcv)をRGB画像データIoutに変換するためのLUTを求めることができる。このLUTがプリンタプロファイル36として設定される(ステップS1)。
【0049】
次に、元の印刷プロファイル26の作成方法を説明する。元の印刷プロファイル26は、CMYKの網%データをある刻みで変化させたときの測色値テーブルである。例えば、CMYKの網%データで10%刻みの測色値のテーブルを作成しようとする場合、網%値を0、10、…、100%と変化させたCMYKの4色について114=14641色分の測色値を求める必要がある。しかし、実際には、この中、特徴的な数百色だけのフイルムをフイルムプリンタ4により作成した後、刷版を作成し、該刷版を用い印刷機7により標準的な印刷本紙Pa上に標準的なインキを使用して色パッチ44が形成されたカラーチャートCpaとして印刷形成し(図1参照)、各色パッチ44を測色計42により測色して前記10%刻みの測色値テーブル、すなわち標準的な元の印刷プロファイル26[図2において、CMYK印刷用画像データIin(C,M,Y,K)を測色値データIcv(X,Y,Z)に変換するための非線形な4次元(4次元3次元変換)のLUT]を作成する(ステップS2)。
【0050】
この元の印刷プロファイル26を用い、これに印刷用画像データIin=Iin(C,M,Y,K)を構成する各網%データC,M,Y,Kを入力することにより、XYZ測色値データIcv=Icv(X,Y,Z)に変換することができる。
【0051】
このように元の印刷プロファイル26は、変換精度のよいものを作成するためにきわめて大掛かりな測色を必要とする。このため、通常、メーカから、標準的な元の印刷プロファイル26が提供される。「標準的な」とは、例えば、紙の種類としてはアート紙、コート紙、マット紙、上質紙等、またインキとしては、市場占有率の高い2〜3種類のインキ、さらに印刷機としては、同様に市場占有率の高い印刷機7を常温で用いた場合等を意味する。
【0052】
次に、元の印刷プロファイル26を作成するために、印刷したカラーチャートCpaと同様のカラーチャートCpa′をプリンタ16から出力させる(ステップS3)。
【0053】
この場合、印刷したカラーチャートCpaを作成したときのCMYK各網%データを、ホストコンピュータ14により走査画像データであるCMYK画像データ(換言すれば、元の印刷プロファイル26の作成時に測色したカラーチャートCpaを出力するためのデバイス依存の画像データ)に一意に変換し、変換したCMYK画像データを元の印刷プロファイル26およびプリンタプロファイル36を通じてプルーファ用デバイス依存の画像データであるRGB画像データIoutに変換する。そして、このRGB画像データIoutに基づきプリンタ16から、印刷でのカラーチャートCpaの色パッチ44と同一配列の色パッチ44′が形成されたカラーチャートCpa′を出力する。
【0054】
このカラーチャートCpa′を構成する色パッチ44′を元の印刷プロファイル26と同様に測色して測色値XYZを得る(ステップS4)。
【0055】
これにより、この色パッチ44′を有するカラーチャートCpa′から、印刷用プルーファとしてのプリンタ16のCMYK画像データと測色値の変換関係を求め、プリンタ16で再現される印刷色再現プロファイル26′が求められる(ステップS5)。
【0056】
次に、CMYK全空間(Cが0〜255、Mが0〜255、Yが0〜255、Kが0〜255の全組み合わせ)において、該CMYK全空間の画像データ値を入力して得られる、ターゲットとしての元の印刷プロファイル26の出力測色値T0(C,M,Y,K)=X0,Y0,Z0と、印刷色再現プロファイル26′の出力測色値T1(C,M,Y,K)=X1,Y1,Z1との差分Δ(C,M,Y,K)=T1(C,M,Y,K)−T0(C,M,Y,K)=(X1−X0,Y1−Y0,Z1−Z0)を求める(ステップS6)。
【0057】
次に、印刷機7の色再現範囲とプリンタ16の色再現範囲を考慮し、修正後の印刷プロファイル26Aとしては、前記差分Δに所定の重み(重み係数)wをかけたものを(ステップS7)、元の印刷プロファイル26に加算(実際には符号が逆となるので減算)し、その加算結果を修正後の印刷プロファイル(修正印刷プロファイル)26Aとする(ステップS8)。
【0058】
この場合、重みwは、図4の模式図中、実線で示すように、例えば、プリンタ16の色再現範囲内では値1をとり、プリンタ16の色再現範囲外では値0をとる重みw1(C,M,Y,K)、あるいは、一点鎖線で示すように、プリンタ16の色再現範囲から離れるに従い値が値1から値0まで徐々に小さくなる値をとる重みw2(C,M,Y,K)とすることができる。この図4において、横軸CMYKの値が値0%は、プリンタ16の受像シートRSの紙の値に対応し、横軸CMYKの値が値100%は、印刷機7のインキの値に対応する。
【0059】
このように設定した重みw=w1,w2をかけた修正後の印刷プロファイル26Aの出力測色値をT2(C,M,Y,K)とおき、修正後の印刷プロファイル26Aの全体の出力測色値をToutとおいた場合、例えば、重みwがw=w1での、該出力測色値Toutを、次の(1)式、(2)式で求めることができる。
【0060】
Tout=T2=T0−1×Δ (プリンタプロファイルの再現範囲内)…(1)
Tout=T0 (プリンタプロファイルの再現範囲外)…(2)
このように上述した実施の形態によれば、図5の模式図に示すように、印刷機7により印刷されたカラーチャートCpaの各色パッチ44を測色計42により測色して、CMYK画像データを測色値データに変換する出力測色値T0となるターゲットとしての元の印刷プロファイル26を作成する。
【0061】
次に、この元の印刷プロファイル26と、出力RGB値がP0となるプリンタプロファイル36とを利用して、印刷されたカラーチャートCpaを作成したときのCMYK画像データによりプリンタ16からプルーフとしてのカラーチャートCpa′を出力する。
【0062】
次に、このカラーチャートCpa′を測色して、プリンタ16により印刷されたカラーチャートCpaが再現されたときの出力測色値がT1となる印刷色再現プロファイル26′を作成する。
【0063】
次に、印刷機7とプリンタ16の色再現範囲を考慮して、重みw=w1,w2を設定し、上述した(1)式、(2)式により示した出力測色値がToutとなる修正後の印刷プロファイル26Aを作成する。
【0064】
この修正後の印刷プロファイル26Aとプリンタプロファイル36とをホストコンピュータ14の修正後の色変換手段20A(図2参照)として設定することにより、プリンタ16の出力であるハードコピーHCの画像が、ターゲットのカラー印刷物Pm上の画像IMに対して、色相の異なる複数の色で異なる色のずれ方をしている場合であっても、この修正後の色変換手段20Aを用いることにより容易に修正された色合わせが可能となる。
【0065】
以上が第1の実施例の説明であるが、以降に説明する第2の実施例および第3の実施例の理解を容易化するために、第1の実施例について、図6のブロック図に基づき、XYZ測色値ではなくLab測色値として再度説明する(なお、図6のブロック図中、二重四角で囲ったブロックは「処理(ハードウエア又はソフトウエアによる処理)」を表し、一重四角で囲ったブロックはそれぞれ記憶手段としての「プロファイル」あるいは「テーブル」を表している)。
【0066】
図6において、印刷条件に依存した入力画像データIinであるチャート印刷データIchに基づき印刷機7(図1参照)により印刷処理(ステップS11)をして各色パッチ44が形成された印刷物としてのカラーチャート(印刷カラーチャート)Cpaを作成する。ここで、チャート印刷データIchの数、換言すれば、色パッチ44の数は、上述したように数百個である。
【0067】
次に、印刷カラーチャートCpa中の各色パッチ44を測色計42により測色して印刷カラーチャートLab測色データLab1を得る(ステップS12)。
【0068】
次に、測色した印刷カラーチャートLab測色データLab1と印刷カラーチャートCpaを出力するためのチャート印刷データIchとを対応し、かつ補間処理により印刷色空間全体での印刷条件に依存した入力画像データIinに対応する出力測色値データIcvとの対応関係である元の印刷プロファイル26を作成する(ステップS13:上記ステップS2の処理に対応する。)。
【0069】
次いで、元の印刷プロファイル26の作成時に測色した印刷カラーチャートCpaを出力するための印刷条件に依存した画像データであるチャート印刷データIchを、その印刷プロファイル26およびプリンタプロファイル(プルーファプロファイル)36を介してプルーファ条件に依存した画像データIoutに変換し、該画像データIoutをプルーファであるプリンタ16に供給し、該プリンタ16からプルーフカラーチャートCpa′を出力する(上記ステップS3の処理に対応する。)。
【0070】
次いで、該プルーフカラーチャートCpa′を構成する各色パッチ44′を測色計42により測色し(ステップS14:上記ステップS4の処理に対応する。)、測色したプルーフカラーチャートLab測色データLab2と入力画像データIinであるチャート印刷データIchとからプルーファであるプリンタ16でシミュレーションされる印刷色空間全体での印刷色再現プロファイル26′をステップS13と同一のプロファイル作成処理により作成する(ステップS15:上記ステップS5の処理に対応する。)。
【0071】
次に、印刷条件に依存した入力画像データIin全体に対して印刷色再現プロファイル26′と印刷プロファイル26とを通した場合のLab測色値データIcv=Lab3とLab測色値データLab4とから差分Δ(Lab3−Lab4=ΔLΔaΔb)を印刷条件に依存した入力画像データIinの印刷色空間全体に対して求める(ステップS16:上記ステップS6の処理に対応する。)。
【0072】
このようにして求めた、CMYK画像データIinをLab測色値データIcvの差分(差分データ)Δ=ΔLΔaΔbに変換する(CMYK→ΔLΔaΔb)印刷色空間の差分テーブル51と、元の印刷プロファイル26とを加算器52で加算する構成の修正印刷プロファイル26A′とすることにより、入力画像データIinの印刷色空間全体に対して、補正されたLab測色値データIcv′を得ることの可能な印刷プロファイル26A′を得ることができる。
【0073】
この場合、印刷色空間の差分テーブル51は、上述した重み係数w1あるいは重み係数w2をかけて用いることができる。
【0074】
すなわち、図7に変形例として示すように、印刷色空間の差分テーブル51と加算器52との間に重み係数wのかけ算器60を挿入し、重み係数wを記憶するテーブル(重み係数テーブル)62を入力画像データIinとかけ算器60に挿入することができる。重み係数テーブル62は、入力画像データIinの値に対応して図4に示した重み係数w1あるいはw2を出力して、一方の入力に差分Δが供給されるかけ算器60の他方の入力に供給する。
【0075】
印刷色空間の差分テーブル51と元の印刷プロファイル26と加算器52とからなる印刷プロファイル26A′、あるいは印刷色空間の差分テーブル51と元の印刷プロファイル26と重み係数テーブル62とかけ算器60と加算器52とからなる印刷プロファイル26A′は、CMYK入力画像データIinを補正後の測色値データIcv′に変換することのできる1つの修正後の印刷プロファイル26Aに統合することができる。
【0076】
この統合された修正後の印刷プロファイル26Aとプリンタプロファイル36とを用いることにより印刷色空間全体の入力画像データIinを補正後のプリンタ条件に依存したRGB画像データIoutに変換することができる。
【0077】
図8は、第2の実施例の説明に供されるブロック図を示している。この図8例では、図6例と比較して差分生成処理(ステップS17)の前の処理までは、上記の図6例と同一である。
【0078】
この図8例(第2の実施例)において、ステップS17の差分生成処理では、ステップS16の差分生成処理のように印刷色空間全体で対応する差分Δを求めるのではなく、測色値空間全体で対応する差分Δ(Lab測色値データIcvに対応する差分Δ)を求めるようにしている。
【0079】
このようにして求めた、Lab測色値データIcvを差分データΔ=ΔLΔaΔbに変換する(Lab→ΔLΔaΔb)測色値色空間の差分テーブル53と、差分データΔLΔaΔbと印刷プロファイル26で得られたLab測色値データIcvとを加算する加算器54と、元のプリンタプロファイル36とからなる修正プリンタプロファイル36A′を作成する。
【0080】
このプリンタプロファイル36A′によれば、Lab測色値データIcvの測色値色空間全体に対して得られる補正されたLab測色値データIcv′′からプリンタ依存の画像データIoutを得ることができる。
【0081】
この場合においても、図9の変形例として示すように、重み係数テーブル66とかけ算器64を挿入する構成とし、測色値色空間の差分テーブル53に対して、上述した重み係数w1あるいは重み係数w2をかけて用いることができる。なお、この場合の重み係数w=w1、w2の横軸はCMYK軸ではなく測色値である例えばLab軸(図4参照)となる。
【0082】
この場合においても、測色値色空間の差分テーブル53と加算器54とプリンタプロファイル36、あるいは測色値色空間の差分テーブル53と加算器54とプリンタプロファイル36と重み係数テーブル66とかけ算器64は、印刷プロファイル26から出力されるLab測色値データIcvを補正後のプリンタ条件に依存した画像データIoutに変換することのできる1つの修正後のプリンタプロファイル36Aに統合することができる。
【0083】
元の印刷プロファイル26と統合されたプリンタプロファイル36Aとを用いることにより印刷色空間全体の入力画像データIinを補正後のプリンタ条件に依存したRGB画像データIoutに変換することができる。
【0084】
図10は、第3の実施例の説明に供されるブロック図を示している。上述した第1および第2の実施例では、差分Δを求める際に、印刷色再現プロファイル26′を作成して求めるようにしているが、この第3の実施例では差分Δを印刷色再現プロファイル26′を作成しないで、換言すれば、印刷色再現プロファイル26′を使用しないで求めるようにしている。
【0085】
すなわち、この図10例(第3の実施例)では、ステップS12で求めた印刷カラーチャートLab測色データLab1とステップS14で求めたプルーフカラーチャートLab測色データLab2とから直接印刷色空間全体での差分Δを求めるようにしている。
【0086】
このようにして求めたCMYK画像データIinを測色値データΔLΔaΔbに変換する(CMYK→ΔLΔaΔb)印刷色空間の差分テーブル55と印刷プロファイル26とを合成器56で合成する構成の修正印刷プロファイル26A′′とすることにより、入力画像データIinの印刷色空間全体に対して、補正された測色値データIcv′′′を得ることのできる印刷プロファイル26A′′を得ることができる。
【0087】
この場合においても、図11の変形例に示すように、重み係数テーブル70とかけ算器68を挿入する構成とし、印刷色空間の差分テーブル55に対して、上述した重み係数w1あるいは重み係数w2をかけて用いることができる。
【0088】
図10および図11に示すように、印刷色空間の差分テーブル55と元の印刷プロファイル26と合成器56、あるいは印刷色空間の差分テーブル55と元の印刷プロファイル26と合成器56と重み係数テーブル70とかけ算器68とからなる印刷プロファイル26A′′は、それぞれ1つの修正後の印刷プロファイル26Aに統合することができる。
【0089】
この統合された修正後の印刷プロファイル26Aとプリンタプロファイル36とにより印刷色空間全体の入力画像データIinを補正後のプリンタ条件に依存した画像データIout(RGB)に変換することができる。
【0090】
なお、この図11例では、印刷色再現プロファイル26′を作成しないことからプロファイル作成処理(ステップS15)が不要とされ、たとえば、プロファイル作成処理(ステップS13、S15)のアルゴリズムが数百の入力データに対応するアルゴリズムであった場合であっても、その数百の入力データ数に限定されることなく、カラーチャートCpa、Cpa′の色パッチ44の数を多くした場合、その多い数全体でのパッチ44に対応する差分Δにより印刷色空間の差分テーブル55を作成することができるようになるので、結果として、印刷物Pmにより色の近似した(印刷物Pmのシミュレーションにおける印刷色再現精度のよい)ハードコピーHCを作成することが可能になるという効果が達成される。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、プルーファ出力であるプルーフがターゲットである印刷物の色に、簡単かつ確実により正確に一致させることができるという効果が達成される。
【0092】
具体的には、たとえば、印刷されたカラーチャートに対応するカラーチャートを印刷用プルーファからプルーフとして出力する。そして、このプルーフを測色して印刷用プルーファとしてのデバイス依存の画像データと測色値データとの変換関係、すなわちプルーフの印刷プロファイル(印刷色再現プロファイルともいう。)を求める。さらに、該印刷色再現プロファイルと元の印刷プロファイルとの差分を印刷色空間で求め、求めた差分を元の印刷プロファイルに加算(符号が逆なので実際には減算となる。)したものを修正後の新たな印刷プロファイル(修正印刷プロファイル)にしている。
【0093】
このため、この修正後の印刷プロファイルを用いることにより、プルーファの出力であるプルーフの色がターゲットである印刷物の色に対して、色相が近い複数の色で異なる色のずれ方をしている場合に、従来の各色毎のトーンカーブの調整では修正することが困難であったターゲットである印刷物の色に、前記プルーフの色を容易かつ確実に一致させることができるという効果が達成される。
【0094】
また、この発明では、上記差分を求める際、印刷色空間ではなく測色値色空間で求め、求めた差分の元のプルーファプロファイルに加算(符号が逆なので実際には減算となる。)したものを修正後の新たなプルーファプロファイル(修正プルーファプロファイル)にしている。
【0095】
このため、この修正後のプルーファプロファイルを用いることにより、プルーファの出力であるプルーフの色がターゲットである印刷物の色に対して、色相が近い複数の色で異なる色のずれ方をしている場合に、従来の各色毎のトーンカーブの調整では修正することが困難であったターゲットである印刷物の色に、前記プルーフの色を容易かつ確実に一致させることができるという効果が達成される。
【0096】
さらに、この発明では、印刷プロファイルを作成するための印刷されたカラーチャートに対応するカラーチャートを印刷用プルーファからプルーフとして出力する。そして、このプルーフと前記印刷されたカラーチャートを測色して印刷色空間での測色値の差分を求め、求めた差分を元の印刷プロファイルに加算(符号が逆なので実際には減算となる。)したものを修正後の新たな印刷プロファイル(修正印刷プロファイル)にしている。
【0097】
この構成によっても、プルーファの出力であるプルーフの色がターゲットである印刷物の色に対して、色相が近い複数の色で異なる色のずれ方をしている場合に、従来の各色毎のトーンカーブの調整では修正することが困難であったターゲットである印刷物の色に、前記プルーフの色を容易かつ確実に一致させることができるという効果が達成される。
【0098】
以上のように、本発明に係る色補正方法は、印刷機により作成される印刷物の色を、実際の印刷処理の前にプリンタ等のプルーファにより色再現精度よくシミュレーションする際に用いて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用された印刷プルーフ作成システムを含む構成を示すブロック図である。
【図2】色変換手段の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態の動作説明に供される工程図である。
【図4】色再現範囲の差により重みを変化させることを説明するための線図である。
【図5】この発明の実施の形態の構成を模式的に説明するための線図である。
【図6】第1の実施例の構成説明に供されるブロック図である。
【図7】第1の実施例の変形例の構成説明に供されるブロック図である。
【図8】第2の実施例の構成説明に供されるブロック図である。
【図9】第2の実施例の変形例の構成説明に供されるブロック図である。
【図10】第3の実施例の構成説明に供されるブロック図である。
【図11】第3の実施例の変形例の構成説明に供されるブロック図である。
【符号の説明】
2…カラースキャナ 4…フイルムプリンタ
6…電子集版装置 7…印刷機
8…カラー画像記録装置 10…印刷プルーフ作成システム
12…ワークステーション 14…ホストコンピュータ
16…プリンタ(印刷用プルーファ) 20…色変換手段
20A…修正後の色変換手段 26…元の印刷プロファイル
26′…プリンタにより再現される印刷色再現プロファイル
26A、26A′、26A′′…修正後の印刷プロファイル
36…プリンタプロファイル
36A、36′…修正後のプリンタプロファイル
44、44′…色パッチ
Cpf…カラーチャート(プリンタプロファイル作成用)
Cpa…印刷されたカラーチャート
Cpa′…プリンタにより再現されたカラーチャート
IM…画像 HC…ハードコピー
Pa…印刷本紙 Pm…カラー印刷物
RS…シート
Claims (11)
- 印刷条件に依存した入力画像データを印刷プロファイルにより測色値データに変換した後、該測色値データをプルーファプロファイルによりプルーファ条件に依存した画像データに変換し、該画像データによりプルーファからプルーフを出力して印刷色再現をシミュレーションするシステムにおける色再現精度を改善する色補正方法において、
前記印刷プロファイルの作成時に測色した印刷カラーチャートを出力するための印刷条件に依存した画像データを、前記印刷プロファイルおよび前記プルーファプロファイルを介してプルーファ条件に依存した画像データに変換するステップと、
該画像データを前記プルーファに供給し、該プルーファからプルーフカラーチャートを出力するステップと、
該プルーフカラーチャートを測色して前記プルーファでシミュレーションされる印刷色再現プロファイルを作成するステップと、
該印刷色再現プロファイルと前記印刷プロファイルとの差分を前記印刷条件に依存した入力画像データの色空間全体に対して求めるステップと、
求めた差分を使用して前記測色値データを補正するステップと
を備えることを特徴とする色補正方法。 - 請求項1記載の色補正方法において、
前記求めた差分を使用して前記測色値データを補正するステップでは、
前記求めた差分を前記印刷プロファイルに加算して印刷プロファイルを修正し、該修正した印刷プロファイルにより前記測色値データを補正するステップ
とすることを特徴とする色補正方法。 - 請求項1記載の色補正方法において、
前記求めた差分を使用して前記測色値データを補正するステップでは、
前記求めた差分に前記色空間全体での印刷条件に依存した入力画像データの値に依存した重み係数をかけ、該重み係数をかけた差分を前記印刷プロファイルに加算して印刷プロファイルを修正し、該修正した印刷プロファイルにより前記測色値データを補正するステップ
とすることを特徴とする色補正方法。 - 印刷条件に依存した入力画像データを印刷プロファイルにより測色値データに変換した後、該測色値データをプルーファプロファイルによりプルーファ条件に依存した画像データに変換し、該画像データによりプルーファからプルーフを出力して印刷色再現をシミュレーションするシステムにおける色再現精度を改善する色補正方法において、
前記印刷プロファイルの作成時に測色した印刷カラーチャートを出力するための印刷条件に依存した画像データを、前記印刷プロファイルおよび前記プルーファプロファイルを介してプルーファ条件に依存した画像データに変換するステップと、
該画像データを前記プルーファに供給し、該プルーファからプルーフカラーチャートを出力するステップと、
該プルーフカラーチャートを測色して前記プルーファでシミュレーションされる印刷色再現プロファイルを作成するステップと、
該印刷色再現プロファイルと前記印刷プロファイルとの差分を前記測色値データの色空間である測色値色空間全体に対して求めるステップと、
求めた差分を使用して前記プルーファ条件に依存した画像データを補正するステップと
を備えることを特徴とする色補正方法。 - 請求項4記載の色補正方法において、
前記求めた差分を使用して前記プルーファ条件に依存した画像データを補正するステップでは、
前記求めた差分と前記印刷プロファイルから前記測色値色空間における補正測色値データを求め、該補正測色値データにより前記プルーファプロファイルを修正し、該修正したプルーファプロファイルにより前記プルーファ条件に依存した画像データを補正するステップ
とすることを特徴とする色補正方法。 - 請求項4記載の色補正方法において、
前記求めた差分を使用して前記プルーファ条件に依存した画像データを補正するステップでは、
前記求めた差分と前記印刷プロファイルから前記測色値色空間における補正測色値データを求め、該補正測色値データに前記測色値色空間に依存した重み係数をかけた補正測色値データにより前記プルーファプロファイルを修正し、該修正したプルーファプロファイルにより前記プルーファ条件に依存した画像データを補正するステップ
とすることを特徴とする色補正方法。 - 印刷条件に依存した入力画像データを印刷プロファイルにより測色値データに変換した後、該測色値データをプルーファプロファイルによりプルーファ条件に依存した画像データに変換し、該画像データによりプルーファからプルーフを出力して印刷色再現をシミュレーションするシステムにおける色再現精度を改善する色補正方法において、
前記印刷プロファイルの作成時に測色した印刷カラーチャートを出力するための印刷条件に依存した画像データを、前記印刷プロファイルおよび前記プルーファプロファイルを介してプルーファ条件に依存した画像データに変換するステップと、
該画像データを前記プルーファに供給し、該プルーファからプルーフカラーチャートを出力するステップと、
該プルーフカラーチャートを測色して測色値データを求めるステップと、
前記印刷カラーチャートの測色値データと前記プルーフカラーチャートの測色値データの差分を前記印刷条件に依存した入力画像データの色空間全体に対して求めるステップと、
求めた差分を使用して前記測色値データを補正するステップと
を備えることを特徴とする色補正方法。 - 請求項7記載の色補正方法において、
前記求めた差分を使用して前記測色値データを補正するステップでは、
前記求めた差分を前記印刷プロファイルに加算して印刷プロファイルを修正し、該修正した印刷プロファイルにより前記測色値データを補正する
ことを特徴とする色補正方法。 - 請求項7記載の色補正方法において、
前記求めた差分に前記色空間全体での印刷条件に依存した入力画像データの値に依存した重み係数をかけ、該重み係数をかけた差分を前記印刷プロファイルに加算して印刷プロファイルを修正し、該修正した印刷プロファイルにより前記測色値データを補正する
ことを特徴とする色補正方法。 - 請求項3、6、9のいずれか1項に記載の色補正方法において、
前記重み係数は、前記印刷用プルーファの色再現範囲では値1とし、該色再現範囲以外の範囲では値0とする
ことを特徴とする色補正方法。 - 請求項3、6、9のいずれか1項に記載の色補正方法において、
前記重み係数は、前記印刷用プルーファの色再現範囲では値1とし、該色再現範囲から離れるに従い値1から値が徐々に小さくなるようにする
ことを特徴とする色補正方法。
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