JP3691232B2 - 農産物の移送供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農産物の選別包装の際に用いられる農産物の移送供給装置に係わり、特に選別仕分けされた長物農産物等の農産物を、箱詰めのためのパレットに移送供給する農産物の移送供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、選別コンベアから等階級別に仕分けされた茄子や胡瓜等の農産物は、選別コンベアの搬送路に沿って等階級別に設けられた引き出しコンベアにより、所定の箱詰め位置まで搬送され、この箱詰め位置で例えば箱詰装置によってダンボール箱等に箱詰めされている。ところが、この箱詰装置による箱詰めにあっては、農産物が箱詰めの際に接触して、打ち傷や擦り傷等が発生し易く商品価値を低下させていた。
【0003】
そこで本出願人は、これを改善する農産物の箱詰装置として、特開平8−26213号公報等に開示の農産物の箱詰装置を提案した。この箱詰装置は、仕分けコンベアから排出落下される農産物を逆ハの字形状に設けた案内板(案内装置)を介して、山部と谷部を有する波形パレットの各谷部に移送供給するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の箱詰装置にあっては、農産物の傷付き防止が図れると共に農産物の箱詰め作業の作業効率が向上する等の効果が得られるものの、農産物の形状やその表面状態によっては、農産物が案内板間をスムーズに滑らず波形パレットへの供給ミスが発生する場合があり、特に農産物が茄子の場合にこのような供給ミスが発生し易いという問題点が新たに明らかとなった。
【0005】
すなわち、選別コンベアから仕分けされた長物農産物(茄子)の向きが、逆ハの字形状の案内板間の谷部の中心線と略平行で谷部の中心部に向かって姿勢を崩さずに排出落下した場合は、案内板間をスムーズに滑って、波形パレットの谷部に長物農産物が確実に移送供給される。
【0006】
ところが、長物農産物の向きが案内板間の谷部の中心線に対して略平行でも左右方向に多少ずれて案内板間の谷部に排出落下した場合は、長物農産物が一方の案内板に落下当接して跳ね上がりその姿勢が崩れてしまい、案内板間をスムーズに下方に落下しない場合がある。また、長物農産物が案内板の谷部の中心線に対して左右方向にずれた斜めの状態で案内板の谷部中心部に排出落下した場合も同様に、長物農産物が少なくとも一方の案内板に落下当接して、その姿勢がさらに崩れる場合があり、長物農産物の波形パレットの谷部内への安定した移送供給が困難になる。
【0007】
また、上記の箱詰装置にあっては、案内板の逆ハの字形状の谷部中心部の間隔が、農産物が十分に通過(自然落下)し得る幅に設定されているため、選別コンベアから排出落下された農産物が案内板に当接せずに、波形パレット上に直接落下する場合がある。このため、落下の際の衝撃により、波形パレットの谷部内で農産物が跳ね上がってその姿勢を崩し、農産物の波形パレット上での均一化した収容姿勢を得ることが困難であると共に、農産物の波形パレット上への直接落下による衝撃によって、農産物の種類(特に茄子)によっては農産物に衝撃傷が付く場合があるという問題点があった。
【0008】
この農産物の波形パレット上の直接落下は、案内板が単に農産物の波形パレットの谷部への排出落下を案内(ガイド)する機能しか有さないことに主に起因している。そこで、案内板の間隔を狭くすることによって、農産物の波形パレット上への直接落下を防ぐことも考えられる。しかし、この方法にあっては、案内板の間隔が波形パレットの谷部の幅との関係から設定されており、間隔を極端に狭くすると例えば胡瓜等のように曲がり易い長物農産物が案内板間上で止まってしまい下方に移送供給されなくなり、結局、上記案内板には、農産物を波形パレットの谷部に単に案内するという機能しか持たせることできないことになる。
【0009】
そしてこのように、農産物の種類によっては、選別コンベアから波形パレットへのスムーズな移送供給が困難であること、及び曲がった農産物が案内板上に止まってしまう場合があること等から、選別コンベアのライン停止が発生し易く選別作業が中断して、機械化による作業能率の向上を十分に図ることができない。また、案内板によって移送供給された波形パレット上の複数の農産物の均一化した収容姿勢を得ることが難しいこと等から、農産物の箱詰め作業を例えば箱詰めロボットによって安定かつ確実に行うことが困難で、箱詰め作業の自動化に支障をきたしており、これらの改善が望まれているのが実状である。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、請求項1または2記載の発明の目的は、農産物を選別コンベアから波形パレット上にスムーズに排出落下し得て安定かつ確実な移送供給が行えると共に、箱詰め作業の自動化が可能でその作業効率の向上を図り得る農産物の移送供給装置を提供することにある。また、請求項3記載の発明の目的は、請求項1または2記載の発明の目的に加え、箱詰装置の制御機構を簡略化し得る農産物の移送供給装置を提供し、さらに、請求項4または5記載の発明の目的は、請求項1ないし3記載の発明の目的に加え、農産物への傷付きを確実に防止し得る農産物の移送供給装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、選別コンベア上の同一仕分区分の仕分け排出位置に複数の排出装置を備えると共に該複数の排出装置を順次作動するように構成し、この複数の排出装置の作動によって選別コンベア上から順次排出される農産物を山部と谷部を有する波形パレットの各谷部に移送供給する農産物の移送供給装置であって、波形パレットの各山部の上方所定位置に案内ロールを回動可能に並設して波形パレットの各谷部に一対の案内ロールが対応するようにすると共に、選別コンベア上から農産物が波形パレットの所定の谷部に対応する一対の案内ロール間に排出される際に、駆動モータにより該一対の案内ロールを対応する所定の谷部方向にそれぞれ回転させておくことを特徴とする。
【0012】
このように構成することにより、選別コンベアで搬送される例えば長物農産物は、等階級に応じた所定の仕分区分の仕分け排出装置の複数の排出装置が順次作動することによって下方に排出落下され、複数の山部と谷部を有する波形パレットの谷部に移送供給される。排出装置の作動によって選別コンベア上から排出落下される農産物は、波形パレットの山部上方に設けられて谷部に対応する一対の案内ロール間に落下し、この案内ロールが対応する谷部方向である内側方向にそれぞれ回転することにより、案内ロール間の農産物が一対の案内ロールの回転力を受けつつ、すなわち、落下速度が減速されて下方に移送され、案内ロール間の下方に位置する波形パレットの谷部に供給される。
【0013】
これにより、排出装置の作動によって選別コンベア上から一対の案内ロール間に排出落下された農産物に案内ロールの回転力が作用するため、案内ロール上に農産物が停止することがなくなり、農産物を波形パレットに安定かつ確実に移送供給することができると共に、農産物が案内ロールの回転力を受けつつその姿勢が修正されて、下方に位置する波形パレットの谷部に移送供給されるため、波形パレット上での各農産物の収容姿勢が均一化される。
【0014】
また、請求項2記載の発明は、各案内ロールが、正逆転可能な駆動モータで間接的に駆動され、該駆動モータを正転させることにより、前記波形パレットの奇数番目の各谷部に対応する一対の案内ロールが対応する谷部方向にそれぞれ回転し、該駆動モータを逆転させることにより、前記波形パレットの偶数番目の各谷部に対応する一対の案内ロールが対応する谷部方向にそれぞれ回転して、農産物を波形パレットの対応する谷部に移送供給することを特徴とする。
【0015】
このように構成することにより、波形パレットの農産物が収容される各谷部のうち、奇数番目の各谷部に対応する一対の案内ロールは、駆動モータを正転させることにより、対応する谷部方向にそれぞれ回転し、偶数番目の各谷部に対応する一対の案内ロールは、駆動モータを逆転させることにより、対応する谷部方向にそれぞれ回転する。
【0016】
これにより、所定の谷部に対応する一対の案内ロールが共に谷部方向、すなわち内側方向に回転して、選別コンベア上から一対の案内ロール間に排出落下される農産物に、一対の案内ロールで落下速度が減速され得る回転力を作用させることができて、農産物が波形パレット上により一層安定かつ確実に移送供給される。
【0017】
また、請求項3記載の発明は、波形パレットの各山部上方所定位置に配設された案内ロールのうち、波形パレットの前端と後端の山部を除く山部の上方所定位置の案内ロールを二本の案内ロールで形成し、各案内ロールを波形パレットの対応する谷部方向にそれぞれ回転させることを特徴とする。
【0018】
このように構成することにより、波形パレットの山部のうち前端と後端を除く山部上方に設けられた二本の案内ロールは、その一方が対応する後方側の波形パレットの谷部方向に回転し、他方が対応する波形パレットの前方側の谷部方向に回転すると共に、波形パレットの前後端の一本の案内ロールは対応する谷部方向にそれぞれ回転する。
【0019】
これにより、波形パレットの所定の谷部の両端上方に位置する案内ロールがそれぞれ谷部方向、すなわち内側方向に回転して、選別コンベア上から一対の案内ロール間に排出落下される農産物に、案内ロールで落下速度が減速され得る回転力を作用させることができ、農産物が波形パレット上により一層安定かつ確実に移送供給されると共に、一対の案内ロールは、例えばベルトを懸架させて同一方向に回転させることにより、互いに内側方向へ回転させることができて、逆転機構等が不要となる等、箱詰装置の制御が簡単となる。
【0020】
また、請求項4記載の発明は、案内ロールをスポンジやゴム等の弾性体で形成したことを特徴とする。このように構成することにより、弾性体からなる一対の案内ロール間に選別コンベア上から農産物が排出落下されるため、農産物の排出落下時の衝撃を案内ロールの表面で緩和させることができると共に、農産物への案内ロールの回転力の過大な作用がなくなり、茄子等の表面の柔らかい農産物であっても、その農産物への傷付きが確実に防止される。
【0021】
また、請求項5記載の発明は、波形パレットの各谷部に対応する一対の案内ロールの間隔が、農産物を弾性的に挟持しつつ下方に移送できる幅に設定されていることを特徴とする。このように構成することにより、選別コンベア上から排出落下される農産物は、一旦一対の案内ロール上に載置され、この一対の案内ロールの内側方向への回転によって軽く挟持れつつ(落下速度が減速されつ)下方に移送されて波形パレットの谷部に供給される。したがって、選別コンベア上から排出落下する農産物が波形パレット上に直接落下することがなくなり、農産物への傷付きがより一層確実に防止されると共に、一対の案内ロールで農産物の姿勢が修正されて、波形パレット上の各農産物の収容姿勢がより一層均一化される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図8は、本発明に係わる農産物の移送供給装置の第1実施例を示し、図1がその移送供給装置を使用した選別装置の概略平面図、図2がその一つの仕分区分の引き出しコンベアを示す平面図、図3がその側面図、図4及び図5が引き出しコンベアの要部を示す正面断面図、図6が図5に示す移送供給装置部分を拡大した正面断面図、図7がその平面図、図8がその正面図である。
【0023】
先ず、図1〜図5に基づき、本発明の移送供給装置を使用した選別装置の全体構造について概略説明する。図1及び図2おいて、選別装置1は、L型バケット2aを有し長物農産物である茄子Wを搬送する選別コンベア2と、この選別コンベア2の搬送方向イの途中に設けられた判定装置3と、選別コンベア2の判定装置3の下流側に仕分区分S1〜Sn(図では仕分区分S1〜S3)毎に配置された一対の仕分け排出装置4と、この一対の仕分け排出装置4に選別コンベア2の搬送方向イと直交する方向に接続され、波形パレット6を供給すると共に茄子Wが収容された波形パレット6を所定方向に送り出す一対のパレット搬出装置5を有している。
【0024】
また、選別装置1は、一対のパレット搬出装置5で送り出される波形パレット6を合流させて搬送する、アキュームレート可能なローラコンベア及びベルトコンベア等からなる搬送コンベア18を有する貯留装置7と、この貯留装置7の所定位置に設けられ波形パレット6を必要に応じて水平方向に180度回転させ得る方向転換装置8と、前記貯留装置7の下流側に接続されて波形パレット6上の茄子Wを自動的に取り上げて箱詰めする箱詰装置9等を備えている。
【0025】
前記判定装置3は、例えば図示しない照明ランプ及びCCDカメラ等を有し、選別コンベア2上の茄子Wに光を照射し、その反射光をCCDカメラで受光することにより画像データを得、この画像データを図示しない処理装置で解析処理して、茄子Wの等階級の仕分区分と向き(例えば茄子Wの蔕がどちらにあるか)を判定する。そして、この判定結果に基づき仕分区分別及び向き別の仕分信号が仕分け排出装置4にそれぞれ出力される。
【0026】
前記一対の仕分け排出装置4は、選別コンベア2の仕分区分S1〜S3毎に、茄子Wの向きに応じて仕分けるようにそれぞれ対をなして設けられている。そして、この一対の仕分け排出装置4は、図5に示すように、山部6aと谷部6bを有する波形パレット6の谷部6bの数及び位置に対応した、例えば電磁ソレノイドもしくはシリンダ等からなる排出装置4aを選別コンベア2の搬送路に沿って所定間隔で備えている。
【0027】
また、前記パレット搬出装置5は、仕分け排出装置4の下方に空の波形パレット6を送り込むと共に、茄子Wが載せられた波形パレット6を選別コンベア2の搬送路側方に搬送し、その後合流のタイミングを図って貯留装置7上に送り出すように構成されている。すなわち、パレット搬出装置5は、図3〜図5に示すように、選別コンベア2の搬送方向イと直交する方向にそれぞれ移動するコンベアチェーン10と、波形パレット6の搬出コンベア11及び搬入コンベア12等を有している。
【0028】
コンベアチェーン10は、4個のスプロケット13にそれぞれ巻回され、例えば波形パレット6が載せられる6個のパレット載台14が等間隔で取り付けられている。そして、このコンベアチェーン10は、図示しない間歇駆動装置の作動により、図3の矢印ロ方向に間歇的に所定距離移動して停止する。
【0029】
なお、図2に示すように、一対のパレット搬出装置5のうちの選別コンベア2の下流側のパレット搬出装置5の所定のパレット載台14に対応した位置には、着磁器16が設けられている。この着磁器16は、波形パレット6の一部に設けられている図示しない磁性体を磁化するようになっており、この磁性体の磁化状態が貯留装置7に設けられた磁気検出センサ15で検出される。
【0030】
前記搬出コンベア11は、コンベアチェーン10の往路側と貯留装置7の搬送コンベア18の搬送面とに亘って波形パレット6を移送するように設けられ、昇降機19(図4参照)の作動によって昇降するようになっている。この昇降機19の上昇動作によってパレット載台14上の茄子Wが収容された波形パレット6を、下流側に位置する貯留装置7の前記搬送コンベア18上へ搬出する。また、前記搬入コンベア12は、コンベアチェーン10の復路側と搬送コンベア18の下方の空パレットリターンコンベア20とに亘って波形パレット6を移送するように設けられ、空パレットリターンコンベア20上の空の波形パレット6が、パレット搬出装置5のパレット載台14上に搬入される。
【0031】
前記貯留装置7は、一対のパレット搬出装置5から送り出される波形パレット6を合流して搬送するもので、前記搬送コンベア18等を有している。この搬送コンベア18の搬送面の所定位置には、方向転換装置8と端部揃え装置21が設けられている。
【0032】
そして、この貯留装置7は、各仕分区分S1〜S3に対応したパレット搬出装置5で搬送されてくる波形パレット6を、各仕分区分S1〜S3毎に搬送コンベア18の上流側で合流させて搬送すると共に、必要に応じて方向転換装置8で波形パレット6を180度水平回転させ、また、端部揃え装置21で波形パレット6の谷部6b内の茄子Wの端部を揃えて、下流側の箱詰装置9の位置まで搬送させる。
【0033】
前記方向転換装置8は、図3に示すように、回転駆動機構22の回転軸の先端に、波形パレット6を載置するためのパレット回転板23が設けられている。回転駆動機構22は、図示しない昇降装置と組み合わせて構成されており、昇降装置の上昇動作で波形パレット6を搬送コンベア18の搬送面から切り離すように構成されている。
【0034】
また、方向転換装置8の直下流側には、搬送コンベア18で搬送されてくる波形パレット6を停止させるための上下動可能なストッパ24が設けられている。このストッパ24は通常上昇しており、このストッパ24で停止させられた波形パレット6は、選別装置1の図示しない制御装置から出力される反転指示信号で回転駆動機構22が作動することにより、搬送コンベア18上から若干持ち上げられて180度水平回転させられる。
【0035】
方向転換装置8の下流側に設けられる端部揃え装置21は、互いに逆方向に傾動可能な一対の傾動板25を有している。この端部揃え装置21は、搬送コンベア18で搬送されて各傾動板25の位置に到達した一対の波形パレット6が、図示しない検出センサで検出された際に、各傾動板25の前端側と後端側が同時に傾動する如く構成されている。そして、この傾動板25の傾動により、例えば前方側のパレット7内の茄子Wがパレット6の前部側に揃えられ、後方側のパレット6内の茄子Wがパレット6の後部側に揃えられる。
【0036】
また、前記箱詰装置9は、上下及び幅方向に移動可能な所定数のロッド26(例えば一列6本×2列)を有し、このロッド26の下端には吸着盤27がそれぞれ取り付けられている。ロッド26は、図示しない間隔調整機構によって、図3の矢印ハ方向に移動すると共にその間隔が適宜調整され、吸着盤27で吸着して持ち上げた茄子Wを段ボール箱28内に箱詰めする。この箱詰装置9は、図示しない制御部によって自動的に動作し、箱詰めロボットとして機能する。
【0037】
箱詰装置9の端部下方には、段ボール箱28を支持する箱支持装置30が配設されている。この箱支持装置30は、垂直なレール31に上下動可能に配設された水平な箱載置板32を有し、この箱載置板32上に段ボール箱28が載置される。そして、茄子Wが箱詰めされた段ボール箱28は、箱載置板32と共にレール31に沿って下降させられて、箱支持装置30の下部に連結された製品搬送コンベア33上に移載され、そして、この製品搬送コンベア33で所定位置まで搬送される。
【0038】
また、箱支持装置30の下部で製品搬送コンベア33と反対側には、空の段ボール箱28を箱支持装置30に供給する空箱降下装置34が接続されている。この空箱降下装置34は、その上部側に空箱搬送コンベア35が接続されると共に配函装置36が設けられ、配函装置36の作動により空箱搬送コンベア35上の段ボール箱28が空箱降下装置34にセットされて降下し、箱支持装置30に供給される。
【0039】
そして、前記パレット搬出装置5と選別コンベア2に配置された仕分け排出装置4との間には、本発明の要旨をなす移送供給装置38が設けられている。以下、この移送供給装置38を、図5〜図8に基づいて説明する。移送供給装置38は、前記仕分け排出装置4の下方に排出装置4aの数に対応して設けられた複数本(図では7本)の案内ロール39を有している。
【0040】
この案内ロール39は、所定の長さを有するスポンジロールによって円柱形状に形成され、その両端軸が支持枠40に軸受41(図8参照)によって回転自在に支持されると共に、隣り合う一対の案内ロール39間の間隔w1(図6参照)が、対応する等階級の茄子Wの最大外径寸法w2(図6及び図8参照)より若干小さく設定されている。そして、各案内ロール39はその一方の軸にプーリ43がそれぞれ固定され、このプーリ43と、支持枠40に固定された正逆転可能な駆動モータ42のプーリ44及び支持枠40に回転自在に設けられたプーリ45との間にはベルト46が懸架されている。
【0041】
このベルト46は、図6に示すように、最前端(図6の最も左側)から奇数番目の案内ロール39の下面側と、偶数番目の案内ロール39の上面側に交互に接するように懸架されている。これにより、駆動モータ42が正転してそのプーリ44が例えば実線の矢印ニ方向に回転すると、ベルト46が矢印ホ方向に回転して、波形パレット6の奇数番目の各谷部6bに対応する一対の案内ロール39は、それぞれ逆方向に回転、すなわち対応する奇数番目の各谷部6bの、前端側の案内ロール39が矢印ヘ方向に回転し、後端側の案内ロール39が矢印ト方向にそれぞれ回転する。
【0042】
一方、駆動モータ42が逆転してそのプーリ44が二点鎖線で示す矢印チ方向に回転すると、ベルト46が矢印リ方向に回転して、波形パレット6の偶数番目の各谷部6bに対応する一対の案内ロール39は、対応する各谷部6bの前端側の案内ロール39が矢印ヌ方向に回転し、後端側の案内ロール39が矢印ル方向にそれぞれ回転する。なお、以下の説明においては、波形パレット6の各谷部6bの前後端上方の一対の案内ロール39の、対応する各谷部6b方向への回転を、内側方向の回転という。
【0043】
また、移送供給装置38の案内ロール39と波形パレット6の各山部6a間には、断面略正方形状の棒状のガイド47がそれぞれ配設されており、このガイド47間の下方に波形パレット6の各谷部6bがそれぞれ位置することになる。なお、移送供給装置38の案内ロール39の回転方法は、プーリ43〜45とベルト46による駆動に限らず、例えばスプロケットとチェーンによって駆動させることもできる。また、案内ロール39自体の材質もスポンジロールに限らず、ゴムロール、ブラシロール等の外表面が弾性を有する適宜の弾性体ロールによって形成することができる。
【0044】
次に、この移送供給装置38の動作を図6等に基づいて説明する。先ず、選別コンベア2のL型バケット2a上に載置されて搬送される茄子Wは、判定装置3で等階級が判定されて所定の仕分けライン(S1とする)の仕分け排出装置4に供給され、この茄子Wは、対応する排出装置4aが作動することによりその下方に排出落下される。
【0045】
この茄子Wの排出落下は、判定された茄子Wが波形パレット6の最前端(図では最左端)である一番目の谷部6bに対応する位置まで搬送された際に、判定装置3の制御信号により、L型バケット2aの他端側が排出装置4aで下方に押圧されることにより、L型バケット2aが、その一端側の軸を中心にして図6の矢印ヲの如く下方に回動することによって行われる。このL型バケット2aの回動により、茄子Wがその下方に位置する一対の案内ロール39間に排出落下される。この時、移送供給装置38の駆動モータ42は制御装置の制御信号により正転し、波形パレット6の奇数番目の各谷部6bに対応する一対の案内ロール39が内側方向にそれぞれ回転している。
【0046】
そして、一対の案内ロール39間に排出落下された茄子Wは、案内ロール39間の間隔w1が対応する等階級の茄子Wの最大外形寸法w2より若干小さく設定されていることから、一対の案内ロール39上に一旦載置された状態となり、茄子Wの波形パレット6上への直接落下が防止される。一対の案内ロール39間に載置された茄子Wは、互いに内側方向に回転している一対の案内ロール39の回転力を受けて、各案内ロール39の弾性を有する外表面で挟持されつつ、つまりセンタリングされつつ、案内ロール39間を下方に移送される。
【0047】
この案内ロール39の外表面で挟持されつつ下方に移送された茄子Wは、案内ロール39間の下方に位置する波形パレット6の一番目(最左端)の谷部6b内に落下収容され、L型バケット2aから波形パレット6へ茄子Wが移送されて、波形パレット6の谷部6bに供給されることになる。
【0048】
この波形パレット6への茄子Wの移送供給時に、一対の案内ロール39によって茄子Wが減速された状態となるため、波形パレット6の谷部6bへ移送供給される際の衝撃が極めて小さくなり、茄子Wへの傷付きや茄子Wの谷部6b内における跳ね上がり等が確実に防止される。また、茄子Wは案内ロール39で挟持された姿勢のままで、波形パレット6の山部6aと案内ロール39間に設けられたガイド47で案内されつつ、波形パレット6の谷部6b内に収容されることになる。
【0049】
そして、波形パレット6の一番目の谷部6b内に茄子Wが収容されたら、駆動モータ42を逆転させる。駆動モータ42が逆転すると各案内ロール39が逆転し、波形パレット6の偶数番目の谷部6bに対応する一対の案内ロール39が内側方向にそれぞれ回転する。この状態で波形パレット6の二番目の谷部6bに対応する位置のL型バケット2aが、対応する排出装置4aの作動により回動し、L型バケット2a上の茄子Wが排出落下されて、波形パレット6の二番目の谷部6bに移送供給されて収容される。この茄子Wも、波形パレット6の一番目の谷部6bに収容された茄子Wと同様、案内ロール39でセンタリングされつつかつ落下速度が減速されて移送供給されることになる。
【0050】
なお、駆動モータ42の正転から逆転への切替時期は、例えば波形パレット6の一番目の谷部6bに対応する排出装置4aが作動してから、予め設定した所定時間経過後で、少なくとも二番目の谷部6bに対応するL型バケット2aが、対応する排出装置4aの下部に位置する前までに行われる。
【0051】
そして、波形パレット6の二番目の谷部6bに茄子Wが収容されたら、再び駆動モータ42を逆転(すなわち正転)させて、三番目の谷部6bに対応する案内ロール39を内側方向に回転させ、一番目の谷部6bと同様に茄子Wを波形パレット6の三番目の谷部6bに移送供給する。この作業を所定回数(図では6回)繰り返すことによって、波形パレット6の6つの谷部6bに順に茄子Wが収容され、この茄子Wは、全て一対の案内ロール39によりセンタリングされつつかつ減速されて、各谷部6bに向きが揃えられて均一した姿勢で収容されることになる。
【0052】
以上の作業の繰り返しにより、6個の茄子Wが各谷部6bに収容された波形パレット6は、前記パレット搬出装置5の作動により、選別コンベア2の搬送路側方に搬送されると共に、排出された波形パレット6の位置に空の波形パレット6が送り込まれる。この空の波形パレット6には前述したと同様に茄子Wがそれぞれ収容され、また、茄子Wが収容され貯留装置7の搬送コンベア18上に搬送された波形パレット6は、必要に応じて方向転換装置8で適宜方向転換され、貯留装置7の箱詰め待機位置まで搬送されて一時貯留される。その後、この波形パレット6内の茄子Wが、箱詰めロボットとしての箱詰装置9にで箱詰めされる。
【0053】
ところで、この実施例においては、移送供給装置38の駆動モータ42の正転及び逆転を交互に繰り返すことにより、波形パレット6の6個の谷部6bに、最前端である一番目の谷部6bから順に茄子Wを移送供給して収容するようにしたが、例えば、L型バケット2aから波形パレット6への茄子Wの移送供給作業を次のようにして行うこともできる。
【0054】
すなわち、先ず、駆動モータ42を正転させて、波形パレット6の各谷部6bのうち、奇数番目の谷部6bに対応する一対の案内ロール39をそれぞれ内側方向に回転させる。そして、パレット6の1番目の谷部6bに対応する仕分け排出装置4の排出装置4aを作動させて、上記したと同様に茄子Wを一番目の谷部6aに移送供給して収容する。その後、対応する一対の案内ロール39が一番目の谷部6bと同一方向(内側方向)に回転している三番目の谷部6bと五番目の谷部6bに、対応する排出装置4aを作動させて茄子Wを順に収容する。
【0055】
そして、波形パレット6の奇数番目の各谷部6bに茄子Wが収容された時点で、移送供給装置38の駆動モータ42を逆転させ、偶数番目の谷部6bに対応する一対の案内ロール39を内側方向にそれぞれ回転させる。その後、偶数番目の谷部6bに対応する排出装置4aを作動させて、偶数番目の各谷部6bに茄子Wを順に収容する。
【0056】
これにより、波形パレット6の全ての谷部6b内に茄子Wを収容することができ、移送供給装置38の駆動モータ42の正逆転回数を減らすことができる。なお、この場合、奇数番目の谷部6bと偶数番目の谷部6bに茄子Wを略同時に収容させるようにしても良いが、この例の場合はいずれにせよ、選別コンベア2のL型バケット2aの搬送速度及び仕分け排出装置4の排出装置4aの作動タイミング等と、駆動モータ42の正転及び逆転の切替動作等を関連付けて行うことになる。
【0057】
このように、上記実施例の移送供給装置38にあっては、複数の山部6aと谷部6bを有する波形パレット6の上方で、各谷部6bの両端(山部6a)に対応した位置に案内ロール39をそれぞれ設けると共に、この案内ロール39をそれぞれ対応する谷部6b方向である内側方向に回転させるため、L型バケット2aから排出落下される茄子Wを、一旦案内ロール39上に載せ、その後案内ロール39の回転力により茄子Wを挟持しつつ下方に移送して、すなわちL型バケット2aから排出落下される茄子Wを減速して波形パレット6上に移送供給でき、茄子Wを波形パレット6の各谷部6b内に安定かつ確実に収容することができる。
【0058】
また、波形パレット6の各谷部6bに対応する一対の案内ロール39の間隔w1が、茄子Wの最大外径寸法w2に対して若干小さく設定されているため、茄子Wが波形パレット6上に直接落下することがなくなり、茄子Wが一対の案内ロール39で略挟持された状態のままの姿勢で、すなわち茄子Wの長手方向の姿勢が崩れることなく揃えられて波形パレット6の各谷部6b内に収容することができる。
【0059】
さらに、波形パレット6の山部6a上方にガイド47が設けられているため、例えば波形パレット6の谷部6b内で茄子Wが仮に跳ね上がったとしても、ガイド47によって茄子Wの谷部6b外へ飛び出し等が確実に防止される。これらのことから、波形パレット6の複数の谷部6bに茄子Wを一個ずつ安定かつ確実に収容することができると共に、波形パレット6の各谷部6bに各茄子Wを均一した姿勢で収容することができる。その結果、従来のような波形パレット6の各谷部6bへの収容ミスをなくすことができ、箱詰装置9の箱詰め作業が中断したり、作業員による茄子Wの補充作業が不要となって、例えば茄子Wの箱詰め作業を完全自動化することができる等、箱詰め作業等の作業効率を大幅に向上させることが可能になる。
【0060】
また、移送供給装置38の案内ロール39は、スポンジロール等の弾性体で形成されているため、茄子Wをこの案内ロール39の柔らかい外表面に接触させつつ波形パレット6の谷部6b内に移送供給することができると共に、従来のように波形パレット6上に直接落下することがないこと等から、茄子WのL型バケット2aから波形パレット6への移送供給時に、比較的柔らかい茄子Wの表面への打ち傷や擦り傷等の傷付きを確実に防止することができる。
【0061】
またさらに、移送供給装置38を作動させ得る駆動モータ42を一つ設け、これを正転及び逆転させることができるため、波形パレット6の各谷部6bに対応する一対の案内ロール39を内側方向にそれぞれ回転させることができて、移送供給装置38の構成を簡略化することが可能になる。その際、例えば波形パレット6への茄子Wの移送供給を、奇数番目の谷部6bに収容した後に、偶数番目の谷部6bに収容するようにすれば、駆動モータ42の正転及び逆転の切替回数を大幅に減らすことができて、移送供給装置38の制御がより簡単となる。
【0062】
図9及び図10は、本発明に係わる移送供給装置の第2実施例及び第3実施例を示す要部側面図である。なお、上記第1実施例の移送供給装置38と同一部位には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。先ず、図9に示す第2実施例の移送供給装置38は、各案内ロール39を正逆転可能な駆動モータ42にそれぞれ直結し、この各駆動モータ42の回転方向を各々制御することによって、波形パレット6の各谷部6bに対応する一対の案内ロール39を互いに内側方向に回転させるようにしたものである。
【0063】
この場合は、波形パレット6の最前端の谷部6bに対応する一対の駆動モータ42を、対応する一対の案内ロール39が矢印ヘ、トの如く互いに内側方向に回転させるように作動させる。次に一番目の谷部6bの後端側の駆動モータ42を逆転させて対応する案内ロール39を矢印ヌの如く回転させると共に、二番目の谷部6bの後端側の駆動モータ42を対応する三番目の案内ロール39が矢印ルの如く回転させるように作動させ、二番目の谷部6bに対応する一対の案内ロール39を互いに内側方向に回転させる。
【0064】
この動作を順次繰り返すことにより、波形パレット6の各谷部6b内に茄子Wが順に移送供給される。この例の場合、波形パレット6の最前端と最後端に位置する駆動モータ42は、常時同一方向に回転させて対応する案内ロール39を内側方向に回転させれば良い。この第2実施例においても、波形パレット6の山部6a上方に一対の案内ロール39が設けられ、各谷部6bに対応する一対の案内ロール39がそれぞれ内側方向に回転することから、上記第1実施例の移送供給装置38と同様の作用効果が得られる。
【0065】
次に、図10に示す第3実施例の移送供給装置38について説明する。この第3実施例の移送供給装置38は、波形パレット6の前後端の山部6a上方を除き、各山部6a上方に二本の案内ロール39それぞれ回転可能に配設し、各案内ロール39のプーリ43(図7参照)に、駆動モータ42のプーリ44とプーリ45、及び波形パレット6の最後端の山部6a上方に設けたプーリ48を介してベルト46を懸架したものである。このベルト46は、波形パレット6の前後端の山部を除く各山部6a上方の二本の案内ロール39のうち前方の案内ロール39が前方側に、後方の案内ロール39が後方側にそれぞれ回転し得るように懸架されている。
【0066】
これにより、波形パレット6の各谷部6bに対応する一対の案内ロール39が、常に矢印ヘ、トの如くもしくは矢印ヌ、ルの如く内側方向に回転することなる。この第3実施例の移送供給装置38の場合、各案内ロール39の外径が上記第1実施例の案内ロール39に比較して、その外径が小さくなり案内面は少なくなるものの、案内ロール39によって茄子Wをセンタリングしつつ減速させて波形パレット6の各谷部6bに移送供給することができ、上記各実施例と略同等の作用効果が得られる他に、駆動モータ42を正逆転させる必要がなくなるため、仕分け制御が簡単になる等の作用効果が得られる。
【0067】
なお、本発明は、上記の各実施例のそれぞれに限定されるものでもなく、例えば第2実施例と第3実施例を組み合わせ、図10に示す各案内ロール39をそれぞれ直結した駆動モータ42で所定方向に回転させる等、各実施例を適宜に組み合わせることもできる。また、上記各実施例においては、特にこの種の仕分け作業及び箱詰め作業の難しい茄子Wを例にして説明したが、本発明における農産物とは、この茄子Wに限定されものでもなく、上記した長物農産物や球状農産物にも適用可能であり、その農産物の種類に応じて、波形パレット6の各谷部6bに対応する一対の案内ロール39の間隔w1や材質、外径等が適宜に選定される。
【0068】
さらに、上記各実施例における波形パレット6の山部6aと谷部6bの数、農産物Wの収容部となる谷部6bの形状、ガイド47の形状及び山部6aや案内ロール39との位置関係等は一例であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることはいうまでもない。
【0069】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の発明によれば、波形パレットの各山部の上方所定位置に案内ロールを回動可能に並設して波形パレットの各谷部に一対の案内ロールが対応するようにすると共に、この谷部に対応する一対の案内ロールが駆動モータにより対応する谷部方向である内側方向に回転するため、選別コンベア上から一対の案内ロール間に排出落下された農産物に案内ロールの回転力が作用するので、案内ロール上に農産物が停止することがなくなり、農産物を一対の案内ロールでセンタリングしつつ減速させて波形パレットの谷部に安定かつ確実に移送供給することができる。また、農産物が、内側方向に回転する一対の案内ロール間を通過するため、この通過時に農産物が案内ロールの回転力を受けつつその姿勢が修正されて、波形パレット上での農産物の姿勢が均一化され、箱詰め作業の自動化が図れる等、その作業効率の向上を図ることができる。
【0070】
また、請求項2記載の発明によれば、波形パレットの農産物が収容される各谷部のうち、奇数番目の各谷部に対応する一対の案内ロールは、駆動モータを正転させることにより、対応する谷部方向にそれぞれ回転し、偶数番目の各谷部に対応する一対の案内ロールは、駆動モータを逆転させることにより、対応する谷部方向にそれぞれ回転するため、選別コンベア上から一対の案内ロール間に排出落下される農産物に、一対の案内ロールで落下速度を減速させ得る回転力を作用させることができて、農産物を波形パレットの谷部に、より一層安定かつ確実に移送供給することができる。また、駆動モータを正転させ、波形パレットの奇数番目の各谷部に農産物を順に収容し、奇数番目の各谷部に農産物が収容された時点で駆動モータを逆転させ、偶数番目の各谷部に農産物を順に収容することにより、駆動モータの正転及び逆転の切替回数を減らして、案内ロールの駆動制御を簡素にすることができる。
【0071】
また、請求項3記載の発明によれば、波形パレットの所定の谷部の両端上方に位置する案内ロールがそれぞれ対応する谷部方向(内側方向)に回転して、選別コンベア上から一対の案内ロール間に排出落下される農産物に、一対の案内ロールで落下速度を減速させ得る回転力を作用させることができて、農産物を波形パレットの谷部に、より一層安定かつ確実に移送供給することができると共に、一対の案内ロールは、例えばベルトを懸架させて同一方向に回転させることにより、互いに内側方向に回転させることができて、逆転機構等が不要となる等、その制御が簡単となる。
【0072】
また、請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3記載の発明の効果に加え、弾性体からなる一対の案内ロール間に選別コンベア上から農産物が排出落下されるため、農産物の排出落下時の衝撃を案内ロールの表面で緩和させることができると共に、農産物への案内ロールの回転力の過大な作用がなくなり、茄子等の表面の柔らかい農産物であっても、その農産物への傷付きを確実に防止することができる。
【0073】
また、請求項5記載の発明によれば、選別コンベア上から排出落下される農産物は、一旦一対の案内ロール上に載置され、この一対の案内ロールの内側方向への回転によって軽く挟持されつつ下方に移送されて波形パレットの谷部に供給されるため、農産物が波形パレット上に直接落下することがなくなり、農産物への傷付きがより一層確実に防止されると共に、一対の案内ロール農産物の姿勢が確実に修正されて、波形パレット上の農産物の姿勢がより一層均一化され、例えば箱詰め作業の完全自動化を図ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施例の農産物の移送供給装置を使用した選別装置の概略平面図
【図2】同その一つの仕分区分の引き出しコンベアを示す平面図
【図3】同その側面図
【図4】同引き出しコンベアの要部を示す正面断面図
【図5】同引き出しコンベアの他の要部を示す正面断面図
【図6】同図5に示す移送供給装置部分を拡大した正面断面図
【図7】同その平面図
【図8】同その正面図
【図9】本発明に係わる農産物の移送供給装置の第2実施例を示す要部側面図
【図10】本発明に係わる農産物の移送供給装置の第3実施例を示す要部側面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・選別装置
2・・・・・・・・・・選別コンベア
2・・・・・・・・・・L型バケット
3・・・・・・・・・・判定装置
4・・・・・・・・・・仕分け排出装置
4a・・・・・・・・・排出装置
5・・・・・・・・・・パレット搬出装置
6・・・・・・・・・・波形パレット
6a・・・・・・・・・山部
6b・・・・・・・・・谷部
7・・・・・・・・・・貯留装置
9・・・・・・・・・・箱詰装置
11・・・・・・・・・搬出コンベア
12・・・・・・・・・搬入コンベア
14・・・・・・・・・パレット載台
18・・・・・・・・・搬送コンベア
38・・・・・・・・・移送供給装置
39・・・・・・・・・案内ロール
40・・・・・・・・・支持枠
42・・・・・・・・・駆動モータ
43〜45、48・・・プーリ
46・・・・・・・・・ベルト
47・・・・・・・・・ガイド
W・・・・・・・・・・茄子
S1〜Sn・・・・・・仕分区分

Claims (5)

  1. 選別コンベア上の同一仕分区分の仕分け排出位置に複数の排出装置を備えると共に該複数の排出装置を順次作動するように構成し、この複数の排出装置の作動によって選別コンベア上から順次排出される農産物を山部と谷部を有する波形パレットの各谷部に移送供給する農産物の移送供給装置であって、
    前記波形パレットの各山部の上方所定位置に案内ロールを回動可能に並設して波形パレットの各谷部に一対の案内ロールが対応するようにすると共に、前記選別コンベア上から農産物が波形パレットの所定の谷部に対応する一対の案内ロール間に排出される際に、駆動モータにより該一対の案内ロールを対応する所定の谷部方向にそれぞれ回転させておくことを特徴とする農産物の移送供給装置。
  2. 前記各案内ロールは、正逆転可能な駆動モータで間接的に駆動され、該駆動モータを正転させることにより、前記波形パレットの奇数番目の各谷部に対応する一対の案内ロールが対応する谷部方向にそれぞれ回転し、該駆動モータを逆転させることにより、前記波形パレットの偶数番目の各谷部に対応する一対の案内ロールが対応する谷部方向にそれぞれ回転して、農産物を波形パレットの対応する谷部に移送供給することを特徴とする請求項1記載の農産物の移送供給装置。
  3. 前記波形パレットの各山部上方所定位置に配設された案内ロールのうち、波形パレットの前端と後端の山部を除く山部の上方所定位置の案内ロールを二本の案内ロールで形成し、各案内ロールを波形パレットの対応する谷部方向にそれぞれ回転させることを特徴とする請求項記載の農産物の移送供給装置。
  4. 前記案内ロールをスポンジやゴム等の弾性体で形成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の農産物の移送供給装置。
  5. 前記波形パレットの各谷部に対応する一対の案内ロールの間隔は、農産物を弾性的に挟持しつつ下方に移送できる幅に設定されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の農産物の移送供給装置。
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