JP3690152B2 - 給紙機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に装備され、記録用紙等のシート部材を給送する給紙機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、原稿を読取って複写処理を行う複写機には、記録用紙を手差しで挿入する用紙マニュアルトレイや、複数枚の記録用紙を積載して順次自動的に給送する用紙カセットが装備されている。また、プリンタやファクシミリ等の画像形成装置にも、同様の用紙マニュアルトレイや用紙カセット等の何れか、あるいは双方が装備されている。
【0003】
これらの用紙マニュアルトレイや用紙カセットには、記録用紙等のシート部材を搬送経路に給送する給紙機構が備えられている。
【0004】
図8、図9、及び図10には、このような給紙機構140が示されている。
【0005】
給紙機構140には、記録用紙190を載せる用紙プレート(図示省略)を装備した給紙テーブル142が設けられている。この用紙プレートは、上下動できる構造とされ、載せられた記録用紙190を画像形成装置内の給送ロール側へ押し上げる機能をもっている。
【0006】
また、給紙テーブル142には、一対の位置決め部材150、160がスライド自在に装着されている。
【0007】
この位置決め部材150、160は、一対のラック170、180に連結されている。ラック170、180は、長手方向(移動方向)が位置決め部材150、160のスライド方向(図中矢印D方向)に合わせられ、且つ、各々の歯面174、184が向かい合って配設されている。
【0008】
さらに歯面174、184は、給紙テーブル142に回転自在に設けられたピニオン146に噛合している。
【0009】
また、給紙テーブル142には、ラック170、180の外側に、ラック170、180の移動方向に沿ってリブ178、188が延設されている。一方、ラック170、180には、歯面174、184の反対面側に複数の摩擦制動部材175、185が略等間隔に配設され、リブ178、188に圧接している。本例では、各ラックに3個の摩擦制動部材が設けられている。
【0010】
これにより、一対の位置決め部材の何れか一方を、例えば位置決め部材150を内側にスライドさせると、ラック170、ピニオン146、及びラック180を介してもう一方の位置決め部材160も内側に連動してスライドする。
【0011】
さらに、摩擦制動部材175とリブ178の間、及び、摩擦制動部材185とリブ188の間に生じる摩擦力により、位置決め部材150、160のスライド時には制動力が発生し、停止時はその位置を保とうとする保持力が発生する。
【0012】
ここでは、位置決め部材150、160の移動に対し抵抗する力を制動力と称し、停止時にその位置を保とうとする力を保持力と称する(以下同様に使用する)。
【0013】
これらの構成からなる給紙機構140により、予め位置決め部材150、160の間隔を積載する記録用紙190の幅より広く設定し、記録用紙190をこの位置決め部材150、160の間にセットした後、位置決め部材150、160を接近させる方向へスライドさせ、それらの立壁154、164を記録用紙190の両側縁に各々当接させることで、記録用紙190を給紙テーブル142の中心に位置決めできる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成では、摩擦制動部材175、185がラック170、180とピニオン146の噛合位置に同時に重なった場合と、噛合位置から同時に離れた場合とでは、摩擦制動部材175、185の圧接状態が異なる。
【0015】
よって、それぞれの位置で、摩擦制動部材175とリブ178の間、及び、摩擦制動部材185とリブ188の間に生じる摩擦力に差が発生することになる。
【0016】
これらの違いを、図を用いて説明する。
【0017】
図8、及び図10の位置では、摩擦制動部材175、185によるラック170、180の反動部分が、ピニオン146により押さえられているので、摩擦制動部材175、185は、リブ178、188に強く圧接する。
【0018】
これに対し図9の位置では、摩擦制動部材175、185によるラック170、180の反動部分が、ピニオン146により押さえられていない。よって、ここでの摩擦制動部材175、185は、図8、及び図10の位置よりも、リブ178、188に若干弱く圧接することになる。
【0019】
従って、位置決め部材150、160を図8、及び図10の位置から図9の位置に、あるいはその逆の位置にスライドさせるとき、制動力が変化して操作性が悪くなる。また、図9の位置では制動力が弱いため、位置決め部材150、160を停止させ難くなる。
【0020】
さらに、位置決め部材150、160による記録用紙190の位置決めが、図9のような摩擦制動部材175、185の圧接が弱い位置に重なると、位置決め部材150、160の保持力も低下する。
【0021】
このため、用紙プレートの上下動時の振動等で、位置決め部材150、160が外側へ移動してしまうことがある。また、用紙給送時に、斜めに引き出そうとする力が記録用紙190に強く働くと、位置決め部材150、160は記録用紙190の位置を保持しきれずに、やはり外側へ移動してしまうことがある。
【0022】
このような移動量が大きい場合、記録用紙190は中心がずれた状態で給送されたり、斜め送りされる原因になる。
【0023】
本発明は上記事実を考慮して、記録用紙等のシート部材を位置決めする位置決め部材の操作性がよく、且つ、位置決め部材が所定の位置に保持される給紙機構を提供することを課題とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の給紙機構は、シート部材を載置するテーブルに、両側からシート部材に当接して位置を合わせる一対の位置決め部材がスライド自在に装着されている。
【0025】
また、位置決め部材の各々には、ガイド部に沿って移動する一対のラックが連結している。この一対のラックにはピニオンが噛合し、さらにラックの各々には、ガイド部との間で制動力を発生させる制動部材が設けられている。
【0026】
ここで、一方のラックの制動部材がピニオンとラックの噛合位置にあるとき、他方のラックの制動部材がこの噛合位置に位置しないように配置されている。
【0027】
これにより、制動部材の各々がピニオンとの噛合位置に同時に重ならなくなり、位置決め部材のスライド中に制動部材とガイド部との間に生じる摩擦力の差が小さくなる。従って、制動部材による制動力の変化量(制動力の最大値と最小値の幅)も小さくなり、よって位置決め部材の操作性がよくなる。
【0028】
尚、制動部材の配置は、請求項2のように、一対の位置決め部材でシート部材を定型サイズ位置に合わせるとき、一対のラックのうちどちらか一方のラックに設けられた制動部材がピニオンとの噛合位置にあるようにすることもできる。
【0029】
また、請求項3に記載の給紙機構では、制動部材が両端支持の弾性を有するアーチ状の凸設部であり、この凸設部がガイド部に摺接して制動力を発生する。
【0030】
さらに、請求項4のように、制動部材にはガイド部との接触部に引掛かり部を設け、ガイド部には、この引掛かり部が嵌合する引掛け部を設けることもできる。
【0031】
このガイド部に設ける引掛け部は、一対の位置決め部材でシート部材を定型サイズ位置に合わせるとき、制動部材の引掛かり部が嵌合できる位置に配置されている。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0033】
(第1の実施の形態)
図1には、本発明の第1の実施の形態に係る給紙機構10を備えた用紙カセット12が示されている。
【0034】
用紙カセット12には、方形で外周に周壁を有する凹盤状の給紙テーブル20が装備されている。この給紙テーブル20の幅方向両端部に設けられた側壁22には、中間付近にピン24が向かい合って設けられている。
【0035】
また、給紙テーブル20の周壁内には、記録用紙90を載せる用紙プレート30が取付けられている。
【0036】
用紙プレート30の両側端には、孔34が形成された支持部32が設けられ、この孔34はピン24に挿入される。これにより、用紙プレート30は、給紙テーブル20に回動可能に支持される。
【0037】
さらに、用紙プレート30の先端部36近傍には、用紙プレート30の下面と給紙テーブル20との間に圧縮ばね38が設けられている。よって、用紙プレート30の先端部36は、圧縮ばね38により上方へ付勢され、積載される記録用紙90を、画像形成装置内の図示しない給送ロール側へ押し上げる。
【0038】
このような状態に積載される記録用紙90は、給送ロールにより用紙カセット12から図中矢印A方向へ搬出され、画像形成装置内に給送される。
【0039】
また、給紙テーブル20には、長手方向(奥行き方向)に形成されたガイド溝41に沿って、ストッパー40が移動自在に装着されている。
【0040】
このストッパー40を記録用紙90の後端に当接させて、記録用紙90の搬出方向の位置決めをする。同時に、ストッパー40の移動に連動する図示しない判別機構で、ストッパー40の位置で給紙テーブル20にセットした記録用紙サイズが判別される。
【0041】
次に、本実施の形態に係る給紙機構10を詳細に説明する。
【0042】
給紙テーブル20には、幅方向中央部付近から側壁22方向へ各々延びる案内溝42、44が形成されている。
【0043】
案内溝42、44の上部には、一対の位置決め部材50、60が配設されている。位置決め部材50、60には、記録用紙90の両側縁に当接して記録用紙90の位置を合わせる位置決め部54、64が設けられている。
【0044】
また、位置決め部材50、60の下面には、ガイドピン52、62が設けられ、このガイドピン52、62は、案内溝42、44にスライド可能に挿入されている。
【0045】
案内溝42、44の裏側には、合成樹脂で形成された一対のラック70、80が配設されている。
【0046】
ラック70、80には、一端側に孔72、82が形成されている。この孔72、82にはガイドピン52、62が挿入され、ラック70、80は位置決め部材50、60に連結される。
【0047】
また、ラック60、70は、各々の歯面74、84が向き合い、ラック60、70の長手方向は、給紙テーブル20の幅方向の向きに合わせられている。
【0048】
一方、給紙テーブル20の裏側には、案内溝42と案内溝44の間に、ピニオン46が回転自在に取付けられている。このピニオン46には、ラック70、80の歯面74、84が噛合している。
【0049】
これにより、一対の位置決め部材の何れか一方を、例えば位置決め部材50を内側にスライドさせると、ラック70、ピニオン46、及びラック80を介してもう一方の位置決め部材60も内側に連動してスライドする。
【0050】
これらの構成により、シート部材である記録用紙90をこの位置決め部材50、60の間にセットした後、位置決め部材50、60の位置決め部54、64をシート部材の両側縁に当接させることで、記録用紙90を給紙テーブル20の中心に位置決めできる。
【0051】
また、ラック70、80の歯74、84の反対面側には、複数の摩擦制動部材75、85が設けられている。本実施の形態では、各ラックに3個の摩擦制動部材が設けられており、他端側から、便宜上、摩擦制動部材75A、75B、75C、及び、摩擦制動部材85A、85B、85Cとする。
【0052】
尚、以下特にこの摩擦制動部材を符号で区別しない場合、すなわち、摩擦制動部材75、85と称する場合には、摩擦制動部材75A、75B、75C、及び、摩擦制動部材85A、85B、85Cの全てを含むものとする。
【0053】
摩擦制動部材75、85は、図5に示すように、ラック70、80に片持ちとされたアーチ状の部材であり、ラック70、80と一体化している。
【0054】
一方、給紙テーブル20の下面には、底板48が装着されている。底板48には、ラック70、80と平行にリブ78、88が延設されており、このリブ78、88には、摩擦制動部材75、85の凸端部76、86付近が圧接している。
【0055】
ところで、ラック70、80は前述の通り合成樹脂で形成されており、よって摩擦制動部材75、85も同様に合成樹脂である。
【0056】
従って、この摩擦制動部材75、85の凸端部76、86付近が、リブ78、88側へ押圧されると(図中矢印C方向)、摩擦制動部材75、85は根元付近から撓んで弾性変形し、凸端部76、86付近とリブ78、88の間に摩擦力が発生する。
【0057】
ここで、ラック70、80に設けられた摩擦制動部材75、85の配置について、図を用いて説明する。
【0058】
図2は、位置決め部材50、60で、ある定型サイズの記録用紙90が位置決めされた状態を、下面方向から(図1の矢印B方向)示している(例えばA4サイズの長手方向、あるいはA3サイズの幅方向)。
【0059】
この場合、摩擦制動部材75Aがピニオン46とラック70の噛合位置に合うように、摩擦制動部材75Aをラック70に配置する。ここでは、摩擦制動部材75Aによるラック70の反動部分が、ピニオン46により押さえられ、摩擦制動部材75Aは、リブ78に強く圧接する。
【0060】
これに対しラック80側では、摩擦制動部材85がピニオン46とラック80の噛合位置に合わないように、摩擦制動部材85の各々をラック80に配置する。よって、摩擦制動部材85は、摩擦制動部材75Aよりも若干弱くリブ88に圧接する。
【0061】
次の図3は、位置決め部材50、60で、図2の記録用紙90より一回り小さい定型サイズの記録用紙92が位置決めされた状態を、下面方向から(図1の矢印B方向)示している(例えばB5サイズの長手方向、あるいはB4サイズの幅方向)。
【0062】
この場合、摩擦制動部材85Aがピニオン46とラック80の噛合位置に合うように、摩擦制動部材85Aをラック80に配置する。ここでは、摩擦制動部材85Aによるラック80の反動部分が、ピニオン46により押さえられ、摩擦制動部材85Aは、リブ88に強く圧接する。
【0063】
これに対しラック70側では、摩擦制動部材75がピニオン46とラック70の噛合位置に合わないように、摩擦制動部材75の各々をラック70に配置する。ただし、摩擦制動部材75Aは、図2で説明した条件も満たす位置とする。
【0064】
言い換えれば、定型サイズの記録用紙92を位置決めする場合、摩擦制動部材85Aは、摩擦制動部材75Aと摩擦制動部材75Bの間に位置するように、ラック80に配置されることになる。
【0065】
よって、摩擦制動部材75は、摩擦制動部材85Aよりも若干弱くリブ78に圧接する。
【0066】
さらに図4は、位置決め部材50、60で、図3の記録用紙92より一回り小さい定型サイズの記録用紙94が位置決めされた状態を、下面方向から(図1の矢印B方向)示している(例えばA5サイズの長手方向、あるいはA4サイズの幅方向)。
【0067】
この場合、摩擦制動部材75Bがピニオン46とラック70の噛合位置に合うように、摩擦制動部材75Bをラック70に配置する。ここでは、摩擦制動部材75Bによるラック70の反動部分が、ピニオン46により押さえられ、摩擦制動部材75Aは、リブ78に強く圧接する。
【0068】
これに対しラック80側では、摩擦制動部材85がピニオン46とラック80の噛合位置に合わないように、摩擦制動部材85の各々をラック80に配置する。ただし、摩擦制動部材85Aは、図3で説明した条件も満たす位置とする。
【0069】
言い換えれば、定型サイズの記録用紙94を位置決めする場合、摩擦制動部材75Bは、摩擦制動部材85Aと摩擦制動部材85Bの間に位置するように、ラック70に配置されることになる。
【0070】
よって、摩擦制動部材85は、摩擦制動部材75Bよりも若干弱くリブ88に圧接する。
【0071】
上記のように、第1の実施の形態では、位置決め部材50、60のスライドで、 一方のラックの摩擦制動部材がピニオン46とラックの噛合位置にあるとき、他方のラックの摩擦制動部材がこの噛合位置に位置しないように配置されている。
【0072】
これにより、摩擦制動部材75、85の各々が、ピニオン46との噛合位置に同時に重ならなくなり、摩擦制動部材75、85とリブ78、88との間に生じる摩擦力の差を小さくできる。
【0073】
従って、摩擦制動部材75、85による制動力の変化量が小さくなり、よって位置決め部材50、60の操作性がよくなる。
【0074】
さらに、摩擦制動部材75、85は、位置決め部材50、60で定型サイズの記録用紙90、92、94の位置を合わせるとき、ラック70、80のうちどちらか一方のラックに設けられた摩擦制動部材75、85の何れか1つが、ピニオン46との噛合位置にあるように配置されている。
【0075】
このため、位置決め部材50、60を、記録用紙90、92、94の定型サイズ位置へスライドさせる場合、摩擦制動部材75、85の何れか1つの制動力が大きくなる。
【0076】
従って、位置決め部材50、60を定型サイズ位置に停止させ易くなり、位置決め部材50、60の操作性がさらによくなる。
【0077】
さらにこの定型サイズ位置では、摩擦制動部材75、85の何れか1つが、ピニオン46との噛合位置にあるため、位置決め部材50、60の保持力は強く一定に保たれる。
【0078】
従って、用紙プレート30の上下動時の振動等や、用紙給送時に斜めに引き出そうとする力が強く働いても、位置決め部材50、60が外側へ移動してしまうことを防止できる。
【0079】
よって、記録用紙90、92、94の中心がずれた状態での給送、あるいは斜め送りとなる原因が排除される。
【0080】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態で説明した構成とほぼ同一であるため、同一構成部品については同一符合を付し、その構成の説明を省略する。
【0081】
この第2の実施の形態の特徴は、給紙機構における摩擦制動部材の形状に関するものである。
【0082】
図6には、本発明の第2の実施の形態である給紙機構100の摩擦制動部材105、115が示されている。
【0083】
摩擦制動部材105、115は、ラック70、80に両持ちとされたアーチ状の部材であり、ラック70、80と一体化している。
【0084】
この摩擦制動部材105、115は、ラック70、80に両持ちにされているので、第1の実施の形態のにおける摩擦制動部材75、85よりも、リブ78、88への圧接状態が強くされる。
【0085】
従って、この摩擦制動部材105、115による第2の実施の形態では、定型サイズ位置での位置決め部材50、60の保持力を、さらに強く保てる。
【0086】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態では、前記第1の実施の形態で説明した構成とほぼ同一であるため、同一構成部品については同一符合を付し、その構成の説明を省略する。
【0087】
この第3の実施の形態の特徴は、給紙機構における摩擦制動部材とリブの形状に関するものでる。
【0088】
図7には、本発明の第3の実施の形態である給紙機構120の摩擦制動部材125、135、及びリブ128、138が示されている。
【0089】
摩擦制動部材125、135は、第1の実施の形態と同様に、ラック70、80に片持ちとされたアーチ状の部材であり、ラック70、80と一体化している。ただし、この摩擦制動部材125、135の凸端部126、136には、外向きに凸部127、137が形成されている。
【0090】
一方、リブ128、138には、ピニオン46とラック70、80の噛合位置に、摩擦制動部材125、135の凸部127、137が嵌合できる凹部129、139が設けられている。
【0091】
ここで、摩擦制動部材125、135は、第1の実施の形態と同じく、位置決め部材50、60で定型サイズの記録用紙90、92、94の位置を合わせるとき、摩擦制動部材125、135の何れか1つがピニオン46との噛合位置にあるよう、ラック70、80に配置されている。
【0092】
このような構成とすることで、位置決め部材50、60が定型サイズ位置にあるとき、摩擦制動部材125、135の凸部127、137の何れか1つが、リブ128、138の凹部129、139に嵌合する。
【0093】
このため、位置決め部材50、60を定型サイズ位置へスライドさせる場合、凸部127、137と凹部129、139の嵌合により、定型サイズ位置に確実に停止することができ、位置決め部材50、60の操作性がさらによくなる。
【0094】
さらにこの定型サイズ位置では、凸部127、137が凹部129、139に嵌合しているので、位置決め部材50、60は定型サイズ位置に確実に保たれる。
【0095】
尚、本実施の形態では、凸部を各摩擦制動部材に形成し、リブに設ける凹部の位置は、ピニオンとラックの噛合位置に合わせて配置した。
【0096】
しかし、凸部や凹部の個数や位置は、これに限定されるものではない。例えば、各ラックの先端側に位置する摩擦制動部材のみに凸部を設け、この摩擦制動部材が各記録用紙の定型サイズ位置で停止する位置に合わせ、複数の凹部を配置することもできる。
【0097】
さらに、本実施の形態では、摩擦制動部材側に凸部を設け、リブ側に凹部を設ける構成とした。しかし、凸部と凹部の組み合わせはこれに限定されるものではなく、摩擦制動部材側に凹部を、リブ側に凸部を設ける組み合わせとしてもよい。
【0098】
また、上記何れの実施の形態においても、本発明の給紙機構は、画像形成装置に装填される用紙カセットで説明をした。
【0099】
しかし、本発明の給紙機構は、この用紙カセットのみに限定されるものではなく、シート部材を手差しで挿入する用紙マニュアルトレ等に装備することも可能であり、同様の機能を有するものである。
【0100】
【発明の効果】
本発明の給紙機構は上記構成としたので、記録用紙等のシート部材を位置決めする位置決め部材の操作性がよく、且つ、位置決め部材が所定の位置に保持でき、よって、シート部材の中心がずれた状態での給送、あるいは斜め送りとなる原因が排除される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の給紙機構を含む用紙カセットを示す分解斜視図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態である給紙機構を示す下面図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態である給紙機構を示す下面図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態である給紙機構を示す下面図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態である摩擦制動部材を示す平面図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態である摩擦制動部材を示す平面図である。
【図7】 本発明の第3の実施の形態である摩擦制動部材を示す平面図である。
【図8】 従来の給紙機構を示す下面図である。
【図9】 従来の給紙機構を示す下面図である。
【図10】 従来の給紙機構を示す下面図である。
【符号の説明】
10 給紙機構
20 給紙テーブル(テーブル)
46 ピニオン
50 位置決め部材
60 位置決め部材
70 ラック
75 摩擦制動部材(制動部材)
75A 摩擦制動部材(制動部材)
75B 摩擦制動部材(制動部材)
75C 摩擦制動部材(制動部材)
78 リブ(ガイド部)
80 ラック
85 摩擦制動部材(制動部材)
85A 摩擦制動部材(制動部材)
85B 摩擦制動部材(制動部材)
85C 摩擦制動部材(制動部材)
88 リブ(ガイド部)
100 給紙機構
105 摩擦制動部材(制動部材/凸設部)
115 摩擦制動部材(制動部材/凸設部)
120 給紙機構
125 摩擦制動部材(制動部材)
127 凸部(引掛かり部)
128 リブ(ガイド部)
129 凹部(引掛け部)
135 摩擦制動部材(制動部材)
137 凸部(引掛かり部)
138 リブ(ガイド部)
139 凹部(引掛け部)

Claims (4)

  1. シート部材を載置するテーブルと、前記テーブルにスライド自在に装着され両側から前記シート部材に当接して位置を合わせる一対の位置決め部材と、前記位置決め部材の各々に連結されガイド部に沿って移動する一対のラックと、前記一対のラックに噛合するピニオンと、前記ラックに設けられ前記ガイド部との間で制動力を発生させる制動部材と、を備えた給紙機構において、前記ピニオンとの噛合位置に一方のラックの制動部材があるとき、前記噛合位置に他方のラックの制動部材が位置しないように配置したことを特徴とする給紙機構。
  2. 前記一対の位置決め部材で前記シート部材を定型サイズ位置に合わせるとき、前記一対のラックのどちらか一方のラックに設けられた前記制動部材が前記ピニオンとの噛合位置にあるように配置したことを特徴とする請求項1に記載の給紙機構。
  3. 前記制動部材は、両端支持の弾性を有するアーチ状の凸設部で、前記ガイド部に摺接して制動力を発生させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給紙機構。
  4. 前記制動部材には、前記ガイド部との接触部に引掛かり部が設けられ、ガイド部には、前記引掛かり部が嵌合する引掛け部が設けられ、前記引掛け部は、前記一対の位置決め部材で前記シート部材を定型サイズ位置に合わせるとき、前記引掛かり部が嵌合する位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の給紙機構。
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