JP3688076B2 - ミシン - Google Patents

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    • D05B53/00Thread- or cord-laying mechanisms; Thread fingers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上飾り縫いの付加・非付加に選択可能としたミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般のミシン、例えばロックミシンは、上下のルーパー及び糸滑り片等を用いて縁かがり縫いを行うものであるが、近年、縫目を飾り縫いとして生かすことにより、カバーステッチ縫い(下飾り縫い)を行わせることができるようにしたロックミシンが開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のロックミシンで飾り縫いを行う場合には、生地裏からの下飾り縫いに限られており、飾り縫いとしては未だ不十分である。すなわち、下飾り縫いでは、生地裏面に形成された飾り縫いを表面として用いなければならないことから、作業者・使用者に紛らわしさが生じる。また、下着のゴムテープ付け又はレース付け等のように、表裏の両面に飾り縫いを必要とするものには使用できないか、或いは表裏の両面に別々の飾り縫いを施さねばならないという問題がある。
【0004】
なお、上飾り縫いを可能とした専用機もあるが、このものでは上飾り縫いを行わせるためのスプレッダーが常時動いているため、上飾り縫いを付加しない状態で縫いを行わせようとすると、ルーパーに対するスプレッダーの干渉によってルーパーの縫目に悪影響が生じることがある。また、スプレッダーの動きが、操作者の作業の妨げになることもある。
【0005】
そこで本発明は、通常の縁かがり縫い及び下飾り縫いと、これに上飾り縫いを付加した縫いのいずれの縫いであっても、良好かつ円滑に縫い動作を行わせることができるようにしたミシンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明にかかるミシンでは、針棒に対して近接・離間するように往復移動し、縫目の表側から上糸を絡ませて通常の縫目に対して上飾り縫いを付加させるスプレッダーと、このスプレッダーに針棒と同期した駆動力を付与して往復移動させ、当該スプレッダーに表側から上飾り縫いを行わせる上飾り駆動機構と、上記上飾り駆動機構とスプレッダーとの間に設けられたスプレッダー軸を含む駆動力伝達経路を係脱させてスプレッダーの作動・不作動を選択し、通常の縫目に対する上飾り縫いの付加・非付加を行上飾り切替え機構と、を備えたものであって、前記上飾り切替え機構は、前記スプレッダー軸上に回転自在かつ滑動自在に装着されているとともにミシン機枠に対して回転可能かつ軸方向移動不可能に保持された駆動力伝達スリーブと、前記駆動力伝達スリーブの動きを前記スプレッダー軸に伝達しまたは伝達させないように前記スプレッダー軸とともに上下動することにより前記駆動力伝達スリーブに係脱する係合部と、前記上飾り縫いの非付加時に前記スプレッダーを上昇させることにより前記駆動力伝達スリーブから前記係合部を外して前記スプレッダーを非動作状態に切り替えるとともに当該スプレッダーを上昇させて干渉しない待機位置で停止させるリリース部材と、を有している
【0007】
また、請求項2記載の発明にかかるミシンでは、上記請求項1記載の上飾り駆動機構は、主軸を駆動源とする駆動力伝達経路を有している。
【0009】
このようなミシンによれば、上飾り縫いを行うためのスプレッダーが、上飾り切替え機構により作動・不作動に切り替えて用いられるため、スプレッダーを動作状態とすれば、通常の縁かがり縫い及び下飾り縫い、特に生地裏からの下飾り縫いに加えて、表側からの上飾り縫いが付加されるとともに、スプレッダーを干渉しない待機位置に上昇させるとともに駆動力を伝達しないことにより停止させて不動作状態とすれば、通常の縁かがり縫い及び下飾り縫い、特に生地裏からの下飾り縫いがスプレッダーとの干渉を生じることなく安全かつ良好に行われるようになっている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をロックミシンに適用した実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
まず、図1に示されているロックミシンにおいては、主軸1の回転駆動力によって針棒2が所定のタイミングで上下動するように設けられている。すなわち、上記主軸1の上方位置に略平行に配置された針棒駆動クランク3は、前記主軸1に対して針棒クランクロッド4を介して連結されており、主軸1の回転運動により針棒駆動クランク3が所定の角度範囲で往復回動されるように構成されている。なお、上記針棒クランク3は、針棒駆動軸3aを中心にして回動される。
【0011】
また、上記針棒駆動クランク3から半径方向外方に延出する針棒駆動アーム5の揺動側先端部分は、図示を省略した回動の駆動力伝達機構を介して針棒2側に連結されており、上述した針棒駆動クランク3の往復回動によって針棒2が上下方向に往復運動されるように構成されている。上記針棒2の下端部分には、針保持体6を介して3本の針7,7,7が、布送り方向に対して略直交する方向に並列するように着脱可能に取り付けられている。これらの針7,7,7は、オーバーロック縫いの際には、異なる配置及び数で取り付けられる。
【0012】
一方、上記針棒2の側部に近接するようにして、スプレッダー軸8が略鉛直方向に延在するように配置されている。このスプレッダー軸8は、図示を省略した機枠側に固定された一対の軸受9,9により上下方向に滑動可能かつ回転可能に支持されており、当該スプレッダー軸8の下端部には、湾曲板状のスプレッダー11の基部が固定されている。
【0013】
上記スプレッダー11は、略水平面内においてスプレッダー軸8側から針棒2側に延び、上記スプレッダー軸8の回転動作によって略水平面内で回動するように設けられたものであって、当該スプレッダー11の先端部分に設けられた糸ガイド部11aに上糸を引っ掛けながら各針7に対して近接・離間することによって、通常の縁かがり縫い及び下飾り縫いの縫目に対して表側から上糸を絡ませ、上飾り縫いを付加させる機能を有している。
【0014】
このとき、図2に示されているように、糸供給源から引き出された上糸31は、糸調子器32を通して、図示を省略した糸制御部に送られ、そこから糸案内33を経由して、上記スプレッダー11に送られる糸道経路が設けられている。
【0015】
再び図1に戻って、上記スプレッダー軸8の略中央部分には、上飾り切替え機構を構成する略円筒状の駆動力伝達スリーブ12が回転自在かつ滑動自在に装着されている。この駆動力伝達スリーブ12は、コの字状に折曲形成されて機枠に固定されたブラケット13の内側に、回転可能かつ軸方向移動不可能に保持されている。
【0016】
また、上記駆動力伝達スリーブ12の外周部からは、従動側連結ピン14が半径方向外方に突出しており、この従動側連結ピン14が、以下述べるような上飾り駆動機構側から回動駆動力を得て、上記駆動力伝達スリーブ12を回動させる構成になされている。
【0017】
すなわち、前記主軸1を駆動源とした上飾り駆動機構によって、上記駆動力伝達スリーブ12及びスプレッダー軸8が回動され、これによりスプレッダー11が針棒2と同期して回動されるように構成されている。この上飾り駆動機構は、前述した針棒2の駆動機構を一部共用しており、より具体的には、主軸1により回動される針棒駆動クランク3には、前記針棒駆動アーム5から周方向にやや離れた位置に、スプレッダー駆動アーム15が半径方向外方に延出するように設けられている。このスプレッダー駆動アーム15は、略鉛直面内において往復回動運動するものであるが、当該スプレッダー駆動アーム15の揺動側先端部分には、主軸1の軸方向に向って駆動側連結ピン16が突出するように固定されている。この駆動側連結ピン16は、前述したスプレッダー軸8側の従動側連結ピン14と自在継ぎ手17を介して連結されている。
【0018】
上記自在継ぎ手17は、略水平方向に延在するロッド状部材からなり、当該自在継ぎ手17の両端部分に、球面状のピボット軸受部17a,17aをそれぞれ有している。そして、この自在継ぎ手17の各ピボット軸受部17a,17aに対して、上述した駆動側連結ピン16及び従動側連結ピン14が、回転可能かつ傾斜可能に装着されており、これにより、上述したスプレッダー駆動アーム15の略鉛直面内の往復回動運動が、自在継ぎ手17を介して、スプレッダー軸8側の駆動力伝達スリーブ12に略水平面内の往復回動運動として伝達されるようになっている。
【0019】
また、図3にも示されているように、前記スプレッダー軸8の略中央部分には、前記駆動力伝達スリーブ12に対応して係合ピン18が設けられている。この係合ピン18は、スプレッダー軸8を直径方向に貫通して両側に所定量突出するように設けられている。一方、駆動力伝達スリーブ12側には、図4にも示されているように、上記係合ピン18を受け入れるための係止溝12aが直径方向に延びるように形成されている。そして、この駆動力伝達スリーブ12側の係止溝12a内に、上記スプレッダー軸8側の係合ピン18が受け入れられて周方向に嵌合し合うことにより、上述した駆動力伝達スリーブ12側の往復回動運動が、スプレッダー軸8側に伝達される構成になされている。
【0020】
上記スプレッダー軸8には、図示上側の固定軸受9に受けられるようにして圧縮コイルバネ19が装着されており、この圧縮コイルバネ19の下方付勢力が、スプレッダー軸8に固定されたバネ受けリング21を介して受けられることによって、スプレッダー軸8が常時下方側に押し下げられている。従って、上述したスプレッダー軸8側の係合ピン18は、上記圧縮コイルバネ19の下方付勢力によって、駆動力伝達スリーブ12側の係止溝12a内に挿入されようとしている(図3(a)参照)。これに対して、上記圧縮コイルバネ19の下方付勢力に抗してスプレッダー軸8を持ち上げた場合には、駆動力伝達スリーブ12側の係止溝12aから係合ピン18が外れて(図3(b)参照)、スプレッダー軸8には駆動力は伝達されなくなる。
【0021】
このように、上記スプレッダー軸8側の係合ピン18と駆動力伝達スリーブ12側の係止溝12aとは、上飾り駆動機構とスプレッダー11との間を係脱させる上飾り切替え機構を構成するものであって、この上飾り切替え機構について次に述べる。
【0022】
図1及び図5に示されているように、上記スプレッダー軸8の上端部分には、略円筒体からなるリリース受け22が、軸方向に沿って滑動自在に装着されているとともに、このリリース受け22の直上位置に、リリースピン23が、上記スプレッダー軸8を貫通して半径方向外方に所定量突出するように固定されている。上記リリース受け22の上面には、リリースピン23を所定の位置にガイドするためのV字状溝22aが直径方向に延びるように凹設されている。前述したように、スプレッダー軸8は、圧縮コイルバネ19の下方付勢力によって常時下方側に押し下げられているため、上記リリース受け22の上面側に対してリリースピン23が押し付けられるようになっている。
【0023】
一方、上記リリース受け22の半径方向外方部分には、当該リリース受け22の約半周を環状に取り囲む湾曲板状部材からなるリリース板24が配置されている。このリリース板24には、上記スプレッダー軸8から突出するリリースピン23を所定の高さ位置で受けるための2つのガイド面24a,24bが、異なる高さ位置に形成されている。
【0024】
これらリリース板24に形成された2段のガイド面24a,24bのうち、低い位置(下方位置)に形成された方の第1ガイド面24aは、リリース板24を上縁側から逆Tの字状に切り欠くようにして形成されており、略水平面内において円弧状に所定の長さにわたって延在している。そして、この低い位置の第1ガイド面24a上に前記リリースピン23が支持された場合には(図5(a)参照)、スプレッダー軸8の全体が下降位置に保持されることとなり、前述した係合ピン18が、駆動力伝達スリーブ12側の係止溝12a内に挿入される(図3(a)参照)。
【0025】
すなわちこの場合には、スプレッダー軸8側の係合ピン18と、駆動力伝達スリーブ12側の係止溝12aとが、周方向に嵌合し合うこととなり、これによってプレッダー軸8の往復回動が行われてスプレッダー11の揺動が行われ、通常の縁かがり縫い及び下飾り縫いに対して表側から上飾り縫いが付加されるようになっている。なお、上記第1ガイド面42aの円弧方向における長さは、係合ピンの揺動量よりもやや長くなるように設定されている。
【0026】
一方、上記リリース板24の2段のガイド面24a,24bのうち、高い位置(上方位置)に形成された第2ガイド面24bは、リリース板24の外縁を構成するように形成されており、上記第1ガイド面24aの上方位置に略水平面内において円弧状に所定の長さにわたって延在している。この第2ガイド面24bの一端部には、下方側に向って延びる連通溝24cが連設されており、この連通溝24cを通して、上記第1のガイド面24aの円弧方向略中央部分に繋がっている。
【0027】
そして、この第2ガイド面24b上にリリースピン23が支持された場合には(図5(d)参照)、スプレッダー軸8の全体が上昇位置に保持されることとなり、前述した係合ピン18が、駆動力伝達スリーブ12側の係止溝12aから上方側に抜けた状態に保持される(図3(b)参照)。従ってこの場合には、スプレッダー11の揺動は行われず、通常の縁かがり縫い及び下飾り縫いのみが行われる。
【0028】
上述したように、第1ガイド面24aと第2ガイド面24bとは連通溝24cを介して繋げられており、以下述べる上飾り切替え機構により上記リリース受け22が上下動されることによって、リリースピン23は、上記第1ガイド面24aと第2ガイド面24bとの間を連結溝24cを通って移動する構成になされている。
【0029】
すなわち、上記リリース受け22は、リリースレバー25により上下動するように構成されている。より具体的には、上記リリースレバー25が取り付けられたリリース軸26が、図示を省略した機枠に固定されたブラケット27に回転自在に保持されており、このリリース軸26の先端部が、略くの字状をなす一対のリリースリンク28A,28Bを介して上記リリース受け22側に連結されている。そして、このリリースリンク28A,28Bによって、上記リリースレバー25の回動運動が、リリース受け22側に軸方向の往復移動運動として伝達されるように構成されている。
【0030】
上記リリースレバー25を図1手前側のリリース方向に回動した場合には、リリース受け22が上昇してリリースピン23を持ち上げることとなり、当該リリースピン23が、第2ガイド面24b上に受けられる。一方、上記リリースレバー25を図1奥側のセット方向に回動した場合には、リリース受け22が下降し、リリースピン23が連通溝24c上に位置している場合には、その連通溝24cを通ってリリースピン23が第1ガイド面24aに受けられる。
【0031】
なお、この実施形態では図示説明を省略したが、本発明を実施するミシンには、例えば特開平6−262業に記載されているような、縫目の種類により上下ルーパーの動作を切り換えるための機構、あるいは上記特開平6−262号に記載の機構に代えて、上下ルーパーと二重環ルーパーとを別々に設け、それぞれのルーパーを作動・不作動に切り換える機構等が設けられている。
【0032】
このように本実施形態におけるロックミシンにおいては、リリースレバー25の操作により、スプレッダー11が動作状態と非動作状態とに切り替えて用いられる。この切替え動作について、より詳細に説明する。
【0033】
まず、図5(a)に示されているように、ミシンの駆動時に、スプレッダー軸8のリリースピン23が、リリース板24の第1ガイド面24a上に支持されているとすると、この場合には、前述したスプレッダー軸8側の係合ピン18が駆動力伝達スリーブ12側の係止溝12a内に挿入されて係合状態となり、図6(a)に示されているように、スプレッダー11の揺動が行われて、通常の縁かがり縫い及び下飾り縫いに対して上飾り縫いが付加される。
【0034】
次に、ミシン駆動を停止させ、図5(b)に示されているように、スプレッダー軸8のリリースピン23をリリース板24の第1ガイド面24aの略中央部分に位置させる。そしてこの状態から、リリースレバー25をリリース方向(図1手前側)に回動させると、リリース受け22が上昇してリリースピン23に当接した後、図5(c)に示されているように、リリース受け22のさらなる上昇によってリリースピン23が、スプレッダー軸8とともにリリース板24の連結溝24cを通って上方に持ち上げられる。このとき、図6(b)に示されているようにスプレッダー11も上昇される。
【0035】
そして、リリースピン23が、リリース板24の第2ガイド面24bの高さ位置に達したら、図6(c)に示されているように、スプレッダー11が待機位置に回動され、これによりリリースピン23が、図5(d)に示されているようにリリース板24の第2ガイド面24b上に受けられる。その結果、スプレッダー軸8側の係合ピン18は、駆動力伝達スリーブ12側の係止溝12aから上方に抜けた状態に保持されて(図1及び図3(b)参照)、スプレッダー11の動作が停止された状態に維持され、通常の縁かがり縫い及び下飾り縫いのみが行われる。
【0036】
このように本実施形態におけるロックミシンによれば、上飾り縫いを行うスプレッダー11が、上飾り切替え機構の操作により作動・不作動に切り替えて用いられ、リリースレバー25の操作によってスプレッダー11を動作状態とすれば、従来の縁かがり縫い及び生地裏からの下飾り縫いに対して、スプレッダー11による表側からの上糸絡み動作によって上飾り縫いが付加される。一方、リリースレバー25の逆操作によってスプレッダー11を不動作状態とすれば、スプレッダー11が停止されるため、従来の縁かがり縫い及び生地裏からの下飾り縫いがスプレッダー11との干渉を生じることなく安全かつ良好に行われる。
【0037】
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。例えば、上記実施形態はロックミシンに本発明を適用したものであるが、本発明はロックミシン以外の多種多様なミシンに対しても同様に適用することができる。
【0038】
すなわち、スプレッダーの作動・不作動を切り替えるようにするものであれば、ミシンの種類にこだわる必要はなく、例えば、針と釜との協働による二本針縫いミシンに本発明を適用して、二本の本縫い目に上飾り糸を絡ませて上飾り縫いを行うようにすることも可能であるし、また、二重環専用のミシンに同様の構成を設けることにより、二本の二重環縫い目に上飾り糸を絡ませるようにすることもできる。
【0039】
一方、上記実施形態では、主軸1を駆動源としているが、その他針棒2と同期がとれる駆動源ならば、いずれのものであっても採用することが可能である。
さらに、上述した実施形態におけるリリースレバー25を含む上飾り切替え機構に、ルーパーとの切替え連動機構を設けて、スプレッダーとルーパーとを択一的に切替え使用するようにすれば、装置の信頼性をより一層向上させることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように本発明は、上飾り縫いを行うスプレッダーを、上飾り切替え機構により作動・不作動に切り替えて用いるものであって、スプレッダーを動作状態することにより従来の縁かがり縫い及び生地裏からの下飾り縫いに対して表側からの上飾り縫いを付加するとともに、スプレッダーを干渉しない待機位置に上昇させるとともに駆動力を伝達しないことにより停止させて不動作状態とすることによりスプレッダーを停止させ、上飾り縫い無しの縁かがり縫い及び生地裏からの下飾り縫いをスプレッダーとの干渉を生じることなく行わせるように構成したものであるから、ロックミシンによる上飾り縫いを良好かつ安全に行わせることができ、ロックミシンの有用性及び信頼性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるミシンの上飾り縫い機構の要部を表した外観斜視説明図である。
【図2】糸道経路の概要を表した外観斜視説明図である。
【図3】上飾り切替え機構及び上飾り駆動機構を構成する駆動力伝達スリーブを表した外観斜視説明図である。
【図4】駆動力伝達スリーブの詳細構造を拡大して表した外観斜視説明図である。
【図5】上飾り切替え動作におけるリリース受けとリリースピンとの位置関係(上段)及びリリースピンとリリース板との位置関係(下段)を表した部分拡大側面図である。
【図6】上飾り切替え動作におけるスプレッダーの動作及び位置を表した外観斜視説明図である。
【符号の説明】
1 主軸
3 針棒駆動クランク
8 スプレッダー軸
11 スプレッダー
12 駆動力伝達スリーブ
18 係合ピン
22 リリース受け
23 リリースピン
24 リリース板
24a 第1ガイド面
24b 第2ガイド面
25 リリースレバー

Claims (2)

  1. 針棒に対して近接・離間するように往復移動し、縫目の表側から上糸を絡ませて通常の縫目に対して上飾り縫いを付加させるスプレッダーと、
    このスプレッダーに針棒と同期した駆動力を付与して往復移動させ、当該スプレッダーに表側から上飾り縫いを行わせる上飾り駆動機構と、
    上記上飾り駆動機構とスプレッダーとの間に設けられたスプレッダー軸を含む駆動力伝達経路を係脱させてスプレッダーの作動・不作動を選択し、通常の縫目に対する上飾り縫いの付加・非付加を行上飾り切替え機構と、を備えたものであって、
    前記上飾り切替え機構は、
    前記スプレッダー軸上に回転自在かつ滑動自在に装着されているとともにミシン機枠に対して回転可能かつ軸方向移動不可能に保持された駆動力伝達スリーブと、
    前記駆動力伝達スリーブの動きを前記スプレッダー軸に伝達しまたは伝達させないように前記スプレッダー軸とともに上下動することにより前記駆動力伝達スリーブに係脱する係合部と、
    前記上飾り縫いの非付加時に前記スプレッダーを上昇させることにより前記駆動力伝達スリーブから前記係合部を外して前記スプレッダーを非動作状態に切り替えるとともに当該スプレッダーを上昇させて干渉しない待機位置で停止させるリリース部材と、
    を有していることを特徴とするミシン。
  2. 請求項1記載の上飾り駆動機構は、主軸を駆動源とする駆動力伝達経路を有していることを特徴とするミシン。
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