JP3687721B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理システム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データを受け取って、画像データの展開処理や色変換処理などを実行する画像処理装置、画像処理方法、画像処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータなどの画像作成装置から送られてくる様々な画像データを処理し、印刷装置で印刷可能な画素の並びで表現された画像データに展開する画像処理装置では、各種の画像処理が行われる。その一つとして、複数の画像が重なる位置に描かれる場合に、元の画像と、新たに書き込む画像との重ねあわせの方法を指示する論理演算コードを解釈し、その論理演算コードに示されている方法にしたがって論理演算を行って画像の重ね合わせを行う処理がある。このような論理演算は、一般にROP(Raster OPeration)として知られている。
【0003】
このようなROP処理は、もともとパーソナルコンピュータ等のディスプレイ装置上の表示を対象に考え出されたものであり、論理演算の対象となる画素データは、赤、青、緑(以下、RGBと記述する)で示される色空間で表現されていることを前提としている。一般の印刷装置では、最終的にイエロー、マゼンタ、シアン、黒(以下、YMCKと記述する)で示される色空間を使用しており、ROP処理が前提としている色空間とは異なっている。ROP処理は、YMCK色空間のようにK(黒)色成分が他のY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)色成分に依存するような一次独立でない色空間では正しく実行することができない。そのため、YMCK色空間で表現された画素に対してROP処理を実行すると、RGB色空間の画素に対して実行した場合とは異なる結果になり、ディスプレイ装置上での表示、あるいは画像作成装置側の意図した画像とは異なった印刷結果が出力されるなどの不都合がある。
【0004】
このため、ROP処理を正しく実行するための一つの方法として、例えば、いったんYMCK色空間の画素データに展開した画像データを、ROP処理が必要な部分だけYMC色空間またはRGB色空間に変換してからROP処理を施し、その後、YMC色空間またはRGB色空間に変換した部分だけを、再びYMCK色空間に変換するという方法が考えられる。この方法によれば、必要な部分だけを色変換処理すれば済むという利点がある。しかし、YMCK色空間からからRGBまたはYMC色空間への変換が一意に決まらないため、ROP処理のために逆変換した部分が元の画素の値に戻るとは限らない。このため、ROP処理後にYMCK色空間に再変換したときに、ROP処理を施した部分と、その周囲の画像との間に色の段差ができてしまう場合もあるという問題がある。
【0005】
また、例えば、RGB色空間で表現された画像データを、はじめにRGB色空間のまま画素データに展開しながらROP処理を施す。そして、1ページ内の画像データをすべて画素データに展開処理し、ROP処理も終わった後に、1ページ分すべての画素をまとめてYMCK色空間に変換するという方法が考えられる。この方法によれば、1ページ内をすべて同一の条件で色変換処理するため、ROP処理の有無に関わらず、1ページ内に色の段差ができるようなことはない。
【0006】
しかしながら、ROP処理が必要なページの画素全体をいったんRGB、あるいはYMC色空間で画素に展開する処理を実行してしまうと、元の描画コマンドが表す画像データの種類、すなわちラスタ画像、文字、幾何学的図形などの種別に関する情報が失われてしまう。この結果、1ページのROP処理および展開処理が終了した後に、ページ全体の画素データを印刷可能なYMCK色空間の画素データに変換する際には、元の画像データの種類によらず、一様の色変換を施すことしかできない。これでは、印刷装置の特性に合わせて画像データの種類に適した色変換を行うことができないので、印刷結果の画質に問題が発生することは避けられないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、ROP処理を正しく行えるとともに、画像データの種別に適した変換処理を行い、高画質の画像を得ることができる画像処理装置、画像処理方法、画像処理システムを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、まず画像展開手段によって、入力画像データを画像記憶手段に展開する。この際、付加情報生成手段によって、入力画像データから展開する画像の占める領域毎に画像の種別を表す付加情報を生成する。
【0009】
画像展開手段によって画像記憶手段に展開されている画像データの領域に重なる画像を展開する際には、画像記憶手段に展開されている画像データの画素と展開した画像データの画素との間で指示された論理演算を論理演算処理手段によって実行する。このように画像展開時に論理演算処理を行うことにより、論理演算処理の有無に関わらず、画像内に色の段差ができるようなことはない。このとき、出力色空間とは異なる色空間において論理演算処理を行うことによって、正しく論理演算処理を行うことができる。
【0010】
この論理演算の際には、付加情報修正手段によって、すでに展開されている画像の種別と、重ねて書き込む画像の種別を考慮して、付加情報を修正する。そして、色変換手段によって、画像記憶手段に展開されている画像データを、修正後の付加情報を参照して、入力画像データとは異なる色空間の画像データに変換する。このように、論理演算の際に付加情報を修正しているので、入力画像データとは異なる色空間への変換の際に、例えば重ねて画像データが書き込まれているような画像データであっても、出力装置の特性に合わせて、画像データの種類に応じた色変換処理が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像処理装置の実施の一形態を示す機能ブロック図である。図中、1は画像展開部、2は画像メモリ、3は付加情報生成部、4は付加情報メモリ、5は論理演算部、6は付加情報修正部、7は色変換部である。
【0012】
画像展開部1は、入力画像データを画像メモリ2上に展開処理する。このとき、画像メモリ2上に展開されている画像データと重なる領域に画像を展開する際には、指示された論理演算に従った論理演算処理を論理演算部5に行わせる。また、画像の展開処理を行う際に、入力画像データの色空間から中間の色空間への色空間変換処理を行ってもよい。例えばRGB色空間のデータとして入力画像データが与えられるとき、そのままRGB色空間のデータとして画像メモリ2に展開処理してもよいし、例えばYMC色空間に変換して画像メモリ2に格納してもよい。
【0013】
画像メモリ2は、画像展開部1で展開した画像データ、および、論理演算部5で論理演算した結果の画像データなどを保持する。
【0014】
付加情報生成部3は、入力画像データから展開する画像の占める領域毎に、例えば、文字、図形、ラスタ画像などの画像の種別を表す付加情報を生成して付加情報メモリ4に格納する。付加情報メモリ4は、画像メモリ2に格納されている画像データに対応する付加情報を保持する。
【0015】
論理演算部5は、画像メモリ2上に展開されている画像データと重なる領域に画像を展開する際には、指示された論理演算に従って画像メモリ2内の画像の画素と展開した画像の画素との間で論理演算を実行する。そして実行結果を画像メモリ2に書き戻す。
【0016】
付加情報修正部6は、論理演算部5で論理演算を行う際に、論理演算後の画像データの種別を考慮して、付加情報メモリ4に格納されている付加情報を修正する。
【0017】
色変換部7は、画像メモリ2に格納されている画像データを、画像データを出力する際の色空間に変換する。このとき、付加情報メモリ4に格納されている付加情報を参照し、付加情報で示される画像の種別に最適な色変換処理を行う。
【0018】
図2は、本発明の画像処理装置の実施の一形態を含む画像形成システムの一例を示す構成図である。図中、11はデータ入力部、12は制御部、13はメモリ、14は画像形成部である。データ入力部11は、図示しないコンピュータなどで作成された画像データを、直接、あるいはネットワークなどを経由して入力し、制御部12に渡す。
【0019】
制御部12は、例えば図1に示す画像展開部1,付加情報生成部3,論理演算部5,付加情報修正部6,色変換部7などの各機能を実行する。入力された画像データを解釈してラスタ画像データに展開し、必要に応じて論理演算処理を行った後、各画像領域ごとに最適な色変換処理を行って画像形成部14が必要とする色空間に変換し、画像形成部14に出力する。
【0020】
メモリ13は、画像メモリ2,付加情報メモリ4としての領域を有し、制御部12で展開されたラスタ画像データを保持するとともに、そのラスタ画像データに対応する各領域ごとの画像の種別を示す付加情報を保持する。
【0021】
画像形成部14は、制御部12から渡されたラスタ画像データをもとに、被記録媒体上に画像を形成し、出力する。
【0022】
以下、具体例をもとに、本発明の画像処理装置の実施の一形態における動作を説明して行く。以下の説明では、入力画像データは、ディスプレイ装置上の表示を対象とした描画データであり、RGB色空間で表されたデータであるものとする。また、本発明の画像処理装置から出力された画像データを利用する装置、例えば図2に示す画像形成部14は、YMCK色空間の画像データを受け付けるものとする。従って、画像処理装置では入力されたRGB色空間の画像データを、出力すべきYMCK色空間の画像データに色変換する必要がある。
【0023】
本発明においては、画像展開部1において、第1段階として入力画像データをRGB色空間またはYMC色空間などの3次元の色空間で展開し、展開後に付加情報メモリ4に格納されている付加情報を参照してYMCK色空間の画像データに変換している。このようにRGB色空間またはYMC色空間で画像の展開する理由は、前述のようにROP処理を正確に行うためである。
【0024】
図3は、RGB色空間でのROP処理の一例の説明図、図4は、YMC色空間でのROP処理の一例の説明図、図5は、YMCK色空間でのROP処理の一例の説明図である。この例では、画像1(黒)と画像2(赤)の2つの画像を排他的論理和(EXOR)演算した例である。論理演算はR(赤)、G(緑)、B(青)の各色要素毎に独立に行われる。このROP処理によって意図される論理演算の結果は、図3に示すように赤(R=255、G=0、B=0)となる。
【0025】
図4では図3と同じ画像1(黒)と画像2(赤)の排他的論理和(EXOR)演算をYMC色空間で行った例を示している。なお、「〜」はデータの反転を示している。YMC色空間では、RGB色空間とは値が逆になり、Y,M,Cとも最大値(ここでは255)のとき黒となる。そのため、RGB色空間での論理演算と等価な結果を得るためには、画像1、画像2をそれぞれ反転し、反転後の画像の排他的論理輪をとり、その結果を再反転する。これによって、RGB色空間での論理演算と同じ結果を得ることが可能になる。図4に示すように、画像1(黒)はY=M=C=255であり、画像2(赤)はC=0,Y=M=255である。反転すると〜画像1はY=M=C=0、〜画像2はC=255,Y=M=0となるので、排他的論理和(EXOR)演算の結果はC=255,Y=M=0となる。この演算結果を反転することによって、C=0,Y=M=255という赤の画像を得ることができる。この演算結果は図3に示したRGB色空間においてROP処理を行った結果と同じとなる。
【0026】
しかしながら、YMCK空間においては、図3と等価の論理演算を行おうとしても、結果が異なってしまう。すなわち、図5に示すように、画像1(黒)はY=M=C=0,K=255であり、画像2(赤)はC=K=0,Y=M=255である。反転すると〜画像1はY=M=C=255,K=0、〜画像2はC=K=255,Y=M=0となるので、排他的論理和(EXOR)演算の結果はC=0,Y=M=K=255となる。この演算結果を反転することによって、C=255,Y=M=K=0というシアンの画像となる。この演算結果は図3に示したRGB色空間においてROP処理を行った結果とは色が異なってしまう。
【0027】
本発明においては、入力画像データをRGB色空間またはYMC色空間で1ページ分の展開してから、例えば図2に示す画像形成部14で出力可能なYMCK色空間の画像データに変換しているため、ROP処理による色変わりといった問題を生じない。なお、画像展開部1は入力画像データの色空間をRGB色空間またはYMC色空間へ変換する色変換処理も行う。もちろん、入力画像データの色空間とROP処理の際の色空間が一致していれば、色変換処理を行う必要はない。
【0028】
付加情報生成部3は、画像展開部1における入力画像の展開処理とともに、展開された各画素ごとに、各画素の種別を示す付加情報を生成する。この処理は、後述するように色変換部7において色変換を行う際に、入力された画像データの種別に応じて、異なる色変換手法を適用するために行う。
【0029】
図6は、付加情報生成部において生成される付加情報の一例の説明図である。いま画像展開部1において、入力画像データが図6(A)に示すような画像として展開される場合を考える。図6(A)に示す1ページの画像には、「ABC」という文字、「円」状の図形、及び「写真」データが描画されている。付加情報生成部3は、図6(A)に示すような画像が画像メモリ2に展開される際に、図6(B)に示すような付加情報を生成する。すなわち、図6(B)に示すように、例えば文字部、図形部、写真部に異なった付加情報を生成する。図6(B)では、付加情報を‘TAG’として示している。また、文字部には「1」、図形部には「2」、「写真部」には「3」の付加情報を生成している。なお、その他の部分の付加情報は「0」とする。もちろん、付加情報はこれに限られるものではなく、画像の種別を特定できればどのような情報であってもよい。また、画像の種別も文字、図形、ラスタ画像に限られるものではなく、色変換部7において色変換手法の選択に必要な各種の画像種別を設定し、付加情報を生成することができる。
【0030】
図7は、ROP処理の無い場合の画像展開処理及び付加情報生成処理の一例の説明図である。図7(A)〜(C)は画像メモリ2内の画像データの展開領域を示し、図7(D)〜(F)は図7(A)〜(C)にそれぞれ対応した付加情報メモリ4の内容を示している。画像展開前の初期状態として、画像メモリ2の1ページに相当する領域が図7(A)に示すように「0(白)」でクリアされている。また、付加情報メモリ4の対応する領域は、図7(D)に示すように付加情報が「0」にクリアされている。
【0031】
図7に示す例では、まず、図7(B)に示すように「ABC」という文字を展開する。このとき、付加情報生成部3は、「文字」を示す付加情報(TAG=1)を生成し、図7(E)に示すように付加情報メモリ4の文字「ABC」に対応した位置に同じ形状で書き込む。
【0032】
文字「ABC」を展開した後、図7(C)に示すように、「ABC」の文字の上に「円盤」状の図形を上書きする。このとき、ROP処理が無い場合は、図7(C)のように、後から指定される図形を画像展開部1で展開し、そのまま画像メモリ2上に上書きするため、文字「ABC」はなくなってしまう。この場合、付加情報生成部3において生成される付加情報も、画像データと同じように付加情報メモリ4に上書きする。これにより、付加情報メモリ4にも、画像メモリ2と同様に、「円盤」状の形で対応する位置に「図形」を示す付加情報(TAG=2)が上書きされ、最終的に図7(F)のようになる。
【0033】
上述の例では、ROP処理を行わずに画像データを展開する例を示したが、必要に応じて論理演算部5においてROP処理を行い、演算結果を画像メモリ2に書き込むことができる。このとき、付加情報修正部6において、付加情報メモリ4に格納されている付加情報の修正も行う。
【0034】
図8は、ROP処理を行う場合の画像展開処理及び付加情報生成処理の一例の説明図、図9は、同じく付加情報生成処理における対比例の説明図である。図8(A)〜(C)は画像メモリ2内の画像データの展開領域を示し、図8(D)〜(F)及び図9(A)〜(C)は図8(A)〜(C)にそれぞれ対応した付加情報メモリ4の内容を示している。なお、この例では、上述の図7で説明したように、文字「ABC」を展開した後、それと重なる領域に「円」状の形を展開する場合を示している。この例では、「円盤」状の形を展開する際に、ROP処理を行うものとする。画像展開前の初期状態として、画像メモリ2は図8(A)に示すように「0(白)」でクリアされ、付加情報メモリ4は図8(D),図9(A)に示すように付加情報が「0」にクリアされている。
【0035】
まず、文字「ABC」が展開された時点では、上述の図7に示した例と同様であり、図8(B)に示すように文字「ABC」が画像メモリ2に展開されるとともに、図8(E)、図9(B)に示すように「文字」に対応する付加情報が付加情報メモリ4に書き込まれる。
【0036】
次に、図8(B)に示す文字「ABC」の上に「円盤」状の図形を論理演算で書き加える。一例として文字「ABC」が「赤」で、後から論理演算で書き加える「円盤」状の図形が「黒」であり、論理演算の種類が排他的論理和であったとする。このとき、上述の図3に示した演算結果からわかるように、図8(C)に示すように、文字「ABC」は「赤」で、周りの「円盤」状の図形は「黒」となる。
【0037】
このように論理演算を行い、画像を描画する際に、付加情報生成部3で生成した付加情報を付加情報メモリ4に上書きすると、図9(C)に示すように「円盤」状の図形の部分に「図形」を示す付加情報が書き込まれる。これでは図7(F)と同じである。図9(C)では「図形」を示す付加情報(TAG=2)のみしかなく、例えば後述の色変換部7において文字「ABC」の部分も図形部と同様の色変換手法により色変換処理が行われてしまう。
【0038】
そのため本発明では、「円盤」状の図形を論理演算を用いて描画する際に、付加情報として論理演算後の画像展開領域である図8(C)に、元画像(この例では文字「ABC」)の情報が残っているか否かを判定する。そして図8(C)に示すように元画像が残っている場合には、図8(F)に示すように付加情報が残るように、付加情報修正部6において付加情報を修正する。このように付加情報を修正しておくことによって、図8(C)に示した画像データを色変換部7で色変換処理する際に、文字「ABC」の部分には文字に適した色変換処理を行うことができるようになる。このように、色変換部7において画像データの種類に応じた色変換処理を正しく行うことが可能になる。
【0039】
最後に、色変換部7において、画像メモリ2に格納されている画像データを、付加情報メモリ4に格納されている付加情報に従って色空間変換処理を行う。上述のように、ROP処理を正確に行うため、RGB色空間あるいはYMC色空間において論理演算処理を行っている。また、例えば図2に示す画像形成部14がYMCK色空間の画像データを受け付けるとすると、RGB色空間あるいはYMC色空間の画像データを、出力すべきYMCK色空間の画像データに色変換する必要がある。画像形成部14で形成される画像は、その画像の種別によって最適な画質が異なる。例えば文字はエッジがシャープな画像であることが望まれるが、写真などでは、全体の階調性が重要であり、エッジのシャープさはそれほど重要視されない。このように、画質を向上させるためには画像の種別によって重要となる項目が異なる。そのため、色変換においても、入力された画像データの種別に応じて、異なる色変換手法を適用することによって画質を向上させることができる。
【0040】
図10は、画像データの種別とYMCK色空間への色空間変換時の変換手法の一例の説明図である。例えば図10に示した例では、入力される画像データを「文字」、「図形」、「ラスタ画像」の3種に分類し、それぞれ異なる色変換手法を適用する例を示している。図10では、入力されたRGB色空間の画像データが「黒(R=G=B=0)」の場合について示している。例えば画像データの種別が「文字」であれば、K成分のみのデータに色空間変換する。これにより、通常はエッジのシャープな文字画像が得られる。また、画像データの種別が「ラスタ画像」の場合には、Y,M,C,K成分とも50%ずつの画像データに色空間変換する。これによって、通常は色合いが黒部分でなめらかに変化する写真画像が得られる。さらに、画像データの種別が「図形」であれば、Y,M,C成分が20%ずつ、K成分については80%となるデータに色空間変換する。これにより、「文字」と「ラスタ画像」の中間的な画質となる。
【0041】
このように、同じ「黒」のデータであっても、画像の種別ごとに異なるYMCKデータへ変換することによって、それぞれの種別の画像を良好に再現することができる。本発明では、上述のように画像展開部1における画像展開時に付加情報生成部3において画像の種別を示す付加情報を生成し、さらに論理演算部5でROP処理を行う際には付加情報修正部6で論理演算後の画像に応じて付加情報を修正している。これによって、付加情報メモリ4には、画像メモリ2に格納されている画像データに応じた付加情報が格納されているので、色変換部7において付加情報メモリ4内の付加情報に従って正確に色変換手法を切り換えて使用することができ、画像の種別に応じた色空間変換処理を行うことができる。
【0042】
なお、本発明では、画像メモリ2に展開したRGB色空間またはYMC色空間の画素データをすべて画素単位でYMCK色空間の画素に色変換する。そのため、色変換に多くの処理時間を要する場合もある。処理時間の短縮のため、例えば特開平7−135575号公報に示されているように、印刷しようとするページ単位で、ROP処理が必要なページか否かを判断し、ROP処理が必要だと判断されたページは、RGB色空間あるいはYMC色空間の画素に展開し、それ以外のページは最初からYMCK色空間の画素に展開するようにしてもよい。この方法によれば、ROP処理が必要なページのみ、画素データへの展開処理が終わってからページ全体の画素の色変換を実施すればよいので、すべてのページに対して、同様の処理を加える場合に比べて、全体の処理速度を向上できる可能性がある。
【0043】
上述の例では、付加情報を用いて色変換の際の手法を切り換える例を示した。実際に例えば図2に示す画像形成部14に出力する際には、色変換以外にも各種の画像処理を施して画像を形成している。付加情報メモリ4に格納された付加情報は、色変換以外の各種の画像処理を行う際にも利用することができ、画像の種別に最適な画像処理を行うことが可能である。これによって、良好な画質で画像を形成することが可能となる。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ROP処理をRGB色空間またはRGB色空間と相関の高いYMC色空間で行うので、正確な演算処理を行うことができる。また、ROP処理後の色変換の際には、元の画像データの種別が付加情報として保存している。特に、ROP処理実行の際には、ROP処理の種類と、元の画像データの種類、重ねて書き込む画像データの種類に応じて付加情報を修正するので、複数の画像データが重なった領域についても、画像データに応じた付加情報が保存される。そのため、例えば画像形成装置に出力する場合でも、その画像形成装置の特性に合わせて、画像データの種別に応じた最適な色変換を行うことが可能である。これによって、画像形成装置では良好な画質で画像を形成することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置の実施の一形態を示す機能ブロック図である。
【図2】 本発明の画像処理装置の実施の一形態を含む画像形成システムの一例を示す構成図である。
【図3】 RGB色空間でのROP処理の一例の説明図である。
【図4】 YMC色空間でのROP処理の一例の説明図である。
【図5】 YMCK色空間でのROP処理の一例の説明図である。
【図6】 付加情報生成部において生成される付加情報の一例の説明図である。
【図7】 ROP処理の無い場合の画像展開処理及び付加情報生成処理の一例の説明図である。
【図8】 ROP処理を行う場合の画像展開処理及び付加情報生成処理の一例の説明図である。
【図9】 ROP処理を行う場合の付加情報生成処理における対比例の説明図である。
【図10】 画像データの種別とYMCK色空間への色空間変換時の変換手法の一例の説明図である。
【符号の説明】
1…画像展開部、2…画像メモリ、3…付加情報生成部、4…付加情報メモリ、5…論理演算部、6…付加情報修正部、7…色変換部、11…データ入力部、12…制御部、13…メモリ、14…画像形成部。

Claims (10)

  1. 入力画像データを画像記憶手段に展開する画像展開手段と、前記入力画像データから展開する画像の占める領域毎に画像の種別を表す付加情報を生成する付加情報生成手段と、前記画像記憶手段に展開されている画像データの領域と重なる領域に画像データを展開する際に前記画像記憶手段に展開されている画像データの画素と展開した画像データの画素との間で指示された論理演算を行う論理演算処理手段と、前記論理演算処理手段で論理演算を行う際に画像の種別を考慮して前記付加情報生成手段によって生成された付加情報を修正する付加情報修正手段と、前記画像記憶手段に展開されている画像データを前記付加情報修正手段により修正された付加情報を参照して前記入力画像データとは異なる色空間の画像データに変換する色変換手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記付加情報修正手段は、論理演算後の画像に元の画像の情報が残っているか否かを判定し、元の画像が残っている場合には付加情報が残るように付加情報を修正することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像展開手段により画像記憶手段に展開する際に、第1の色空間で表された画像データを第2の色空間で表された画像データに変換することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記付加情報生成手段における画像の種別は、文字、図形、ラスタ画像のいずれか1つであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記付加情報生成手段は、前記色変換手段において色変換手法の選択に必要な画像データの種別を設定することで付加情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像展開手段における前記第1の色空間はRGB色空間、前記第2の色空間はYMC色空間であり、前記色変換手段における前記入力画像データとは異なる色空間はYMCK色空間であることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  7. 前記入力画像データの色空間はRGB色空間であり、前記色変換手段における前記入力画像データとは異なる色空間はYMCK色空間であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記付加情報生成手段によって生成された付加情報は、色変換以外の画像処理を行う際に利用することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 画像展開手段により入力画像データを画像記憶手段に展開し、前記入力画像データから展開する画像の占める領域毎に画像の種別を表す付加情報を付加情報生成手段で生成し、前記画像記憶手段に展開されている画像データの領域と重なる領域に画像データを展開する際に前記画像記憶手段に展開されている画像データの画素と展開した画像データの画素との間で指示された論理演算を論理演算処理手段で行い、該論理演算を行う際に画像の種別を考慮して前記付加情報を付加情報修正手段で修正し、修正された付加情報を参照して前記画像記憶手段に展開されている画像データを前記入力画像データとは異なる色空間の画像データに色変換手段で変換することを特徴とする画像処理方法。
  10. 画像を形成する画像形成手段と、入力画像データを展開し必要に応じて論理演算処理を行った後各画像領域ごとに色変換処理を行って前記画像形成手段が必要とする色空間に変換して前記画像形成手段に出力する制御手段と、少なくとも画像データを記憶する記憶手段を有し、前記制御手段は、入力画像データを記憶手段に展開し、前記入力画像データから展開する画像の占める領域毎に画像の種別を表す付加情報を生成し、前記画像記憶手段に展開されている画像データの領域と重なる領域に画像データを展開する際に、前記画像記憶手段に展開されている画像データの画素と展開した画像データの画素との間で指示された論理演算を行い、該論理演算を行う際に画像の種別を考慮して前記付加情報を修正し、修正された付加情報を参照して前記画像記憶手段に展開されている画像データを前記入力画像データとは異なる色空間の画像データに変換して前記画像形成手段に出力することを特徴とする画像処理システム。
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