JP3685828B2 - ローエッジvベルトのv形カット装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ローエッジVベルトのV形カット装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にローエッジVベルトは、摩擦係数が大きく高伝動が可能であり、またゴムに特殊加工をするためにベルト寿命が長いことを特徴とする。このため近年、自動車用等のベルトとして使用範囲が拡大している。
【0003】
従来、ローエッジVベルトの側面をV形にカットする装置として以下に示す技術がある。
【0004】
(A)円筒スリーブ状に逆成形(ベルトの表裏を反転させて成形することを意味する。Vベルトは裏側の方が幅が狭いので、裏側からカットする方が容易だからである。以下同じ)し加硫した後、これをロールに挿入、固定し、該成形体を回転させつつ表面に断面がV形の砥石群よりなる研磨ホイール、又は研磨板を前記ロール上で圧接せしめ、該成形体の表面にV形の溝を研磨し、次いでV形の溝の部分で該成形体をカットすることにより同時に複数本のローエッジVベルトを製造する装置がある。これと同様の従来技術として米国特許第3,818,576号、及び特開平2−89628号がある。
【0005】
(B)円筒スリーブ状に逆成形し加硫したベルトを、まず製造したいVベルトの幅で断面が正方形又は長方形にカットし、その一のベルトを二つのプーリに架け渡し走行させつつ、該ベルトの側面に両側からそれぞれ別の回転軸を有する一対のフライスカッターを圧接することにより、ベルトの側面をV形にカットしローエッジVベルトに形成する装置が特開昭62−253436号の明細書に開示されている。
【0006】
なお、一般的にローエッジVベルトのV形カット装置は、以上の(A)、(B)で説明した従来のローエッジVベルトのV形カット装置と同様に、ベルトをロールに架け渡し、循環走行させるベルト走行部と、ベルトの側面をV形に切削するベルト加工部と、ベルト加工部とベルト走行部との間に相対送りをもたらし、前記ベルト加工部のカッターと前記ベルト走行部のベルトとを接触させる往復移動機構から構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上で紹介した、従来の技術には、次に示すような不都合がある。
【0008】
(1)上述の従来の技術の(A)に示すローエッジVベルトの製造方法では、研磨ホイール等によりV形の溝を研削する過程で発熱が生じ、スリーブ状のベルト表面の温度が100℃以上にも達する。このためベルト表面のゴムの分子間結合が切断して加硫戻りが起こり、ベルト表面のゴム層に粘着性を生み出す不都合が発生する。また研磨ホイール等をベルト表面に押し付けることから、ベルト表面は大きな歪みを受けて変形し、正確なV形の溝が研削できにくくなる。さらにスリーブ状のベルトの硬度により研磨ホイール等の研磨部の材質、粒度等を、その都度選定し、交換しなければならない等の不都合があった。
【0009】
(2)上述の従来の技術の(B)に示すローエッジVベルトの製造装置では、一本づつベルトをフライスカッターでV形にカットすることから、上述のような発熱、歪み等による不都合は発生しないが、二つのプーリの中間で懸架されているベルトに両側面からカッターを当接しカットすることから、ベルトの逃げ等によりベルトの位置決めが難しく、ベルトに対するカッターの位置が安定しにくくなる。このためベルトの両側面を正確なV形にカットすることが困難になる。なお、カットする付近でベルトを固定するガイドロールが設けられているが、カッターの押圧力に耐え得るほどにベルトの位置を固定することは困難であり、またベルトの装着が面倒になる。さらに回転軸や駆動モータを異にするカッターをベルトの両側面から別々に圧接することから、ベルトのV形の傾斜を一致させることが困難になる。
【0010】
上述の(1)、(2)に記載したように、ローエッジVベルトのV形が正確でない場合、かかるVベルトをプーリ溝に装着すると、プーリ上のVベルトの方向がラジカルに変動するため、Vベルトの走行時の振動及びベルトにより伝動される駆動トルクの変動を起こす。
【0011】
本発明は上述の従来の不都合を解決するためになされたもので、簡易かつ正確にローエッジVベルトの側面をV形にカットする装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のローエッジVベルトのV形カット装置は、(1)ベルトをロール(プーリ等を含む)に架け渡し、循環走行させるベルト走行部と、カッターを装備し、ベルトの側面をV形に切削するベルト加工部と、このベルト加工部のカッターと前記ベルト走行部のベルトとを接触させるべく、ベルト加工部とベルト走行部との間に相対送りをもたらし得る往復移動機構とを配設するローエッジVベルトのV形カット装置において、前記ベルト加工部のカッターを、真のすくい角(刃先の回転方向と垂直な面を基準とする、すくい面がなす角度を意味する。このとき時計回りをプラスとする。本発明に係る実施例では、図3(c)に示す角度Bを意味する。以下同じ)がプラスであり、かつ、直角すくい角(フライスカッターの軸方向から見て、刃先の外周端を通る半径方向を基準とする、刃先のなす角度を意味する。本発明に係る実施例では、図3(a)に示す角度Aを意味する。以下同じ)がマイナスであるフライスカッターとするものである。(2)また、前記ベルト加工部は、回転することにより刃先が形成する円錐の傾斜角(本発明に係る実施例では、図3(b)に示す角度Cを意味する)をベルトの側面をV形に切削する傾斜角(Vベルトの台形断面の底辺と斜辺とがなす角度)に一致させた前記フライスカッター二枚を、刃先が対向するように同軸上に平行に設け、前記ベルト加工部の前記フライスカッターと前記ベルト走行部のベルトとが、前記ベルト走行部のロール上で接触するように配設するものである。
【0014】
(3)請求項2記載のように、前記ベルト走行部に、前記ロール上を走行するベルトの位置を定めるガイドロールを設けるとよい。
【0015】
(4)請求項3記載のように、前記往復移動機構は、カムと従節とを組み合わせた構造とするとよい。
【0016】
【作用】
上記の構成を有する本発明のローエッジVベルトのV形カット装置によれば、下記の作用がある。
【0017】
(1)本発明のV形カット装置に装備されるフライスカッターの直角すくい角がマイナスであることから、切削対象であるベルトに対し刃先の根元から先端に至るように順次当接し切削する、いわゆる引き切りに近似した切削となる。このため、ゴム等の弾性体を切削するとき、直角すくい角がプラスの場合に比べ切削抵抗が小さく、ベルトが逃げてV形に歪みが生じたり、切削端にバリが生じる弊害がない。一方、真のすくい角がプラスであることから、刃先が鋭く切削面を滑らかにすることができる。
【0018】
また、本発明のローエッジVベルトのV形カット装置によれば、刃先が回転することにより形成する円錐の傾斜角が、ベルトの側面をV形に切削する傾斜角と同一である一対のフライスカッターを、刃先が対向するように同軸上に設けていることから、前記一対のフライスカッターに挟まれた空間がVベルトの断面と同様の形状をなすように間隔を調整しておけば、かかる一対のフライスカッターの間にベルトを挟むように、走行しているベルトと当該一対のフライスカッターを圧接することで、簡易かつ正確にベルトの側面をV形にカットできる。また、一対のフライスカッターを間隔を固定し同軸上に平行に設けているため、従来の技術の(B)に記載した装置のように、V形の傾斜を調整する困難さを回避できる。さらに、ベルトがロール上を走行している時に、2枚のフライスカッターとロールとで該ベルトを挟むように圧接することから、ベルトが逃げることを防止でき、V形カットの正確性を促進できる。
【0019】
(2)請求項2記載のローエッジVベルトのV形カット装置によれば、前記ベルト走行部に、ロールに加えガイドロールを設けていることから、ロール上を通るベルトの位置を正確に定めることができる。このことは、上述のベルト加工部をロール上のベルトに圧接しベルトをV形カットする時に、ベルト加工部とロール上を走行するベルトとの相対的な位置を正確に定めることに寄与する。このためベルトの側面をV形にカットする正確性が増す。
【0020】
(3)請求項3記載のローエッジVベルトのV形カット装置によれば、前記往復移動機構を、従節とカムとの組み合わせによることとしていることから、前記ベルト加工部のカッターと前記ベルト走行部のロール上を走行するベルトとを接触、分離するストロークが正確かつ確実になり、ベルトの側面のV形カットの正確性を一層促進できる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明のローエッジVベルトのV形カット装置を具体化した一実施例を図を参照して説明する。本装置の構成の概略を示す側面図を図1に、正面図を図2に示す。
【0022】
本装置でローエッジVベルトに加工する前の断面が方形のベルトXは、一般的には以下のように製造する。まずゴム、ポリウレタン等を円筒スリーブ状に逆成形し、加硫する。その後この円筒スリーブ状のベルトを製造目的のVベルトの最大幅でカットし、断面が正方形又は長方形のベルトXにする。かかる断面が正方形等のベルトXを本装置によりローエッジVベルトX’(図4参照)に加工するものである。
【0023】
本装置は、コンタクトロール6、テンションロール7、ガイドロール8等からなるベルト走行部1と、フライスカッター5、モータ11等からなるベルト加工部2と、カム9、従節10等からなる往復移動機構3とにより構成する。以下それぞれの部分について説明する。
【0024】
(1)ベルト走行部
図1及び2に示すように、ベルト走行部1は、コンタクトロール6とテンションロール7を設け、さらにその間にガイドロール8を二つ設けた。このテンションロール7は、図面左右に移動可能に設けた。従ってベルト走行部1にベルトXを装着する場合、まずテンションロール7を左方に移動し(図1に仮想線で示す)、ベルトXをコンタクトロール6とテンションロール8の間に架け渡す。その後テンションロール7を右方に移動し、ベルトXに所定の張力を付与する。この時ガイドロール8のロール表面に設けてある凹状の溝13(図2参照)にベルトXを嵌合することにより、コンタクトロール6上でのベルトXの位置を定めることができる。この状態で、図示していないモータによりコンタクトロール6を回転させることにより、装着したベルトXを走行させることができる。
【0025】
(2)ベルト加工部
図1及び2に示すように、ベルト加工部2は、一対のフライスカッター5を同軸上に平行に設け、この軸とモータ11とにベルト12を架け渡し、モータ11の回転をフライスカッター5に伝達することで、フライスカッター5を回転可能に配設している。
【0026】
このベルト加工部2に装備するフライスカッター5は、図3に示すように、断面がその端部でV形をなす円盤状であり((b)参照)、複数の刃先板14を取り付けるため外周部に凹部16、凸部15を繰り返し形成している((a)参照)。この凸部15の側壁のうちフライスカッター5の回転方向に刃先板14を接合している。なお、この刃先板14は、頂角がフライスカッター5の断面のV形角度と近しい三角形の平板であり、頂角を円盤状の外周部に向け、半径方向と平行に、かつ、フライスカッター5の回転軌道の接線方向に垂直で回転軸を通る面に対し所定の角度Bを有するように接合している((c)参照)。このため三角形の刃先板14のうちの一辺が刃先18を形成している。また、上述の構成から導かれることであるが、直角すくい角Aをマイナスにし((a)参照)、真のすくい角Bをプラスにしている。今、図3に示すフライスカッター5は、刃数が12、フライスの直径が約90mm、刃先18の長さが約15mm、直角すくい角Aが約−5°、真のすくい角Bが約40°、刃先板14の厚さが約2mm、刃先板14がなす三角形の頂角が約38°のものである。なお、この刃先板14にダイヤモンドコーティング、チタンコーティング等を施すことで、刃先18ひいてはフライスカッター5の寿命を延ばすことができる。
【0027】
また、フライスカッター5の回転軸とコンタクトロール6の回転軸とが平行になる状態で、フライスカッター5をコンタクトロール6上のベルトXに圧接するため、前記フライスカッター5の回転により刃先18がなす円錐形の傾斜角C(図3(b)参照)が、ローエッジVベルトのV形側面の傾斜角になる。従って、前記刃先18の傾斜角Cを変更することで、任意のV形のローエッジVベルトを製造することができる。また、一対のフライスカッター5は、刃先18の先端の間隔をローエッジVベルトの台形断面の底辺の長さと同一とし、フライスカッター5の刃先18がある側面が対向するように同軸上に固定する。以上の構成により、一対のフライスカッター5に挟まれた空間がローエッジVベルトの断面形状と等しくなる。一方、ベルト加工部2は、ベルトXの中心線を通る平面と、一対のフライスカッター5の対称面とが一致する位置に配設し、フライスカッター5の回転軸とコンタクトロール6の回転軸とは常に一致した状態にする。
【0028】
(3)往復移動機構
図1及び2に示すように、前記ベルト加工部2を前記ベルト走行部1に装着したベルトXに圧接するために接近させ(図1の紙面右方向の移動を意味し、移動後の状態を仮想線で示す)、また引き離す(図1の紙面左方向の移動を意味する)機能を、ベルト加工部2に連結した従節10とカム9とを組み合わすことにより達成している。つまり、偏心した前記カム9を回転軸9aを中心に回転させることで、その偏心距離の2倍のストロークで前記ベルト加工部2を往復運動させることができる。このカム9によるベルト加工部2の位置の制御は、例えば油圧シリンダー等による制御に比べ正確であり、本装置ではコンタクトロール6の表面に対し0.03mmのクリアランスを保持することができる。従来技術ではフライスカッター5の刃先18の損傷を防止するため、コンタクトロール6の表面にウレタンスリーブ等の被覆が必要であり、またV形の切削が浅い不合格物を生じることから、さらに側面をV形に研削する必要があった。これに対し、本装置ではかかる弊害、つまりウレタンスリーブの付設等は不要になる。なお、かかる往復移動機構は、上述の実施例に限定されず、ベルト加工部2にカム9を設けること、及びベルト加工部2を固定し、ベルト走行部1にカム又は従節を連結することで、ベルト走行部1に往復運動を与えることも可能である。
【0029】
(4)V形カットの手順
上述のように、図1に示すベルト走行部1のテンションロール7を紙面左方向に移動した状態(仮想線で示す)で、コンタクトロール6とテンションロール7との間にベルトXを架け渡す。その後、テンションロール7を紙面右方向に移動しつつベルトXの位置を調整しガイドロール8の表面に設けた凹状の溝13にベルトXを嵌合させる。これによりベルトXに所定の張力を付与し、かつコンタクトロール6上での位置を定めることができる。次に、ベルト加工部2のフライスカッター5を回転させつつ、往復移動機構3の偏心したカム9を回転し、ベルト加工部2と連結した従節10を紙面右方向に移動させることにより、コンタクトロール6上を走行しているベルトXにベルト加工部2を接近させる。そして図4に示すように、一対のフライスカッター5の中間に挟むように、コンタクトロール6上を走行するベルトXにフライスカッター5を圧接し、ベルトXの側面をV形にカットする。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明に係るローエッジVベルトのV形カット装置によれば、次のような効果がある。
【0031】
(1)本発明のV形カット装置に装備されるフライスカッターの直角すくい角がマイナスであることから、切削対象であるベルトに対し刃先の根元から先端に至るように順次当接し切削する、いわゆる引き切りに近似した切削となる。このため、ゴム等の弾性体を切削するとき、直角すくい角がプラスの場合に比べ切削抵抗が小さく、ベルトが逃げてV形に歪みが生じたり、切削端にバリが生じる弊害がない。一方、真のすくい角がプラスであることから、刃先が鋭く切削面を滑らかにすることができる。このため、断面のV形が正確で表面が平滑な高品質のローエッジVベルトが生産できる。かかる高品質のローエッジVベルトは、斜めの斜面により上から押す力を横方向に伝えるくさび効果が有効に発揮され、高伝動が可能となる。
【0032】
(2)また、本発明のローエッジVベルトのV形カット装置によれば、一対のフライスカッターを同軸上に平行に固定していることから、前記一対のフライスカッターに挟まれた空間がVベルトの断面と同様の形状をなすように間隔を調整しておけば、かかる一対のフライスカッターの間にベルトを挟むように、走行しているベルトと当該一対のフライスカッターを圧接することで、簡易かつ正確にベルトの側面をV形にカットできる。また、従来の技術の(B)に記載した装置のように、V形の傾斜を調整する困難さを回避できる。さらに、ベルトがロール上を走行している時に、2枚のフライスカッターとロールとで該ベルトを挟むように圧接することから、ベルトが逃げることを防止できる効果もある。このため高品質のローエッジVベルトの生産が可能になり、かつ、規格を満たす製品の歩留まりを向上できる。
【0033】
(3)請求項2記載のローエッジVベルトのV形カット装置によれば、ベルト走行部に設けたガイドロールにより、ロール上でのベルトの位置を正確に定めることができる。この結果、ベルト加工部とロール上を走行するベルトとの相対的な位置を正確に定めることができ、ベルトの側面をV形にカットする正確性が増す。従って、上述の(1)の記載と同様の効果、つまりローエッジVベルトのV形の断面形状が均一かつ正確であること等の高品質化にさらに貢献できる。
【0034】
(4)請求項3記載のローエッジVベルトのV形カット装置によれば、前記往復移動機構において、従節とカムとの組み合わせにより、前記ベルト加工部のフライスカッターと前記ベルト走行部のロール上を走行するベルトとを圧接、分離するストロークを行うことから、ストロークの位置決めが確実であり、フライスカッターの刃先がロール表面に接触し損傷することや、V形にカットする範囲に差異が生じることを防ぐことができる。このことからも、上述の効果と同様に、ローエッジVベルトの高品質化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るローエッジVベルトのV形カット装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】図1のローエッジVベルトのV形カット装置の概略構成を示す平面図である。
【図3】図1のローエッジVベルトのV形カット装置に装備するフライスカッターを示すもので、図3(a)は側面図、図3(b)は正面図、図3(c)は平面図である。
【図4】図1のローエッジVベルトのV形カット装置によりベルトをカットする部分を表す説明図である。
【符号の説明】
1 ベルト走行部
2 ベルト加工部
3 往復移動機構
X ベルト
X’ ローエッジVベルト
5 フライスカッター
6 コンタクトロール
7 テンションロール
8 ガイドロール
9 カム
9a 回転軸
10 従節
11 モータ
12 ベルト
13 溝
14 刃先板
15 凸部
16 凹部
18 刃先

Claims (3)

  1. ベルトをロールに架け渡し循環走行させるベルト走行部と、カッターを装備し、ベルトの側面をV形に切削するベルト加工部と、このベルト加工部のカッターと前記ベルト走行部のベルトとを接触させるべく、ベルト加工部とベルト走行部との間に相対送りをもたらし得る往復移動機構とを配設するローエッジVベルトのV形カット装置において、
    前記ベルト加工部のカッターを、真のすくい角がプラスであり、かつ、直角すくい角がマイナスであるフライスカッターとし
    前記ベルト加工部は、回転することにより刃先が形成する円錐の傾斜角をベルトの側面をV形に切削する傾斜角に一致させた前記フライスカッター二枚を、刃先が対向するように同軸上に平行に設け、前記ベルト加工部の前記フライスカッターと前記ベルト走行部のベルトとが、前記ベルト走行部のロール上で接触するように配設したこと
    を特徴とするローエッジVベルトのV形カット装置。
  2. 前記ベルト走行部に、前記ロール上を走行するベルトの位置を定めるガイドロールを設けた請求項1記載のローエッジVベルトのV形カット装置。
  3. 前記往復移動機構は、カムと従節とを組み合わせた構造とした請求項1又は2記載のローエッジVベルトのV形カット装置。
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