JP3685624B2 - 実装部品およびこれを使用した液晶表示パネル、並びにこの液晶表示パネルの製造方法 - Google Patents

実装部品およびこれを使用した液晶表示パネル、並びにこの液晶表示パネルの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、実装部品、これを使用した液晶表示パネルおよびこの液晶表示パネルの製造方法に関するものであって、特に、液晶表示パネルに接続されるプリント配線板とフレキシブルフィルムとの電気的かつ機械的接続に特徴がある。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示パネルの高精細化によって配線は高密度化するので、外部回路に接続する配線端子ピッチの微細化が要求される。また、液晶表示パネルの携帯化に伴って、液晶表示パネル回路周辺のコンパクト化が必要である。このような技術トレンドに対応するため、実装技術としてTAB実装方式が採用されている。これは、フレキシブルフィルム(可とう性基板)にドライバLSIをボンディングで搭載したTCP(Tape Carrier Package)と、液晶表示パネルおよびパーソナルコンピュータ(PC)間の信号の入出力の役割を果たすプリント配線板(以下、「PWB(Printed Wiring Board)」という)とをTAB(Tape Automated Bonding)接続する方式である。
【0003】
TAB実装によって、後で述べるように接続ピッチ微細化や接続構造の自由度を得ることができる。
【0004】
また、接続ピッチを微細に形成することが必要なので、一般的に異方性導電膜(ACF(Anisotoropic Conductive Film))というフィルムを接続に使用する。ACFとは、TAB実装されたドライバLSIと液晶表示パネルの電極を接続する部材のひとつであって、導電粒子を接着剤中(例えば、エポシキ系のバインダ)に分散した透明性を持つ15〜40μm厚のフィルムである。導電粒子には、例えば、金属粒子(Ni)、溶融金属粒子(はんだ)、プラスチックビーズにニッケル(Ni)金(Au)メッキを施した粒子などが使用される。2つの電極間にACFを挟み加熱し、かつ加圧することで、加熱加圧された部分のみACF中の導電粒子を介してこれら電極間を電気的に接続できるとともに、熱硬化タイプの接着剤によって両電極間を固定保持できる。よってACFを使用すれば、微細ピッチで多数の配線端子間を一括して電気的に接続できる(詳しくは、日経マイクロデバイス編フラットパネルディスプレイ‘93(1992年12月10日発行)P.218〜P.219参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図8はPWBとTCPの接続部分を説明するための平面図である。図8によれば、PWB1の配線端子(図示せず)上にACF22を設けて、これによってPWB1とドライバLSI3を搭載したTCP2を電気的かつ機械的に接続している。ここで、PWB1には、電磁波ノイズ放射を低減させるため、静電シールドとして機能する接地電位に接続された導電層5が形成されている。
【0006】
ACF22をPWB1に確実に接着させるには、以下に示すACF22の仮止めを行うことを要する。しかし、この仮止め工程において、ACF22接着不良を引き起こすという問題が発生する。以下、仮止め工程の内容を説明した後、この工程で発生する問題点を述べる。
【0007】
TCP2とPWB1をACF22によって実装するには、TCP2とPWB1を電気的に接続しかつ機械的に接着する前に、それの準備工程として、PWB1に形成された配線端子にACF22を所定温度で加熱し、これを所定圧力で押し付けて一時的に固定し、その位置ずれを防ぐ処置(接着)を行う工程(この工程を「ACF22の仮止め工程」という)を設ける必要がある。そして、このACF22の仮止め工程では、生産性の向上に配慮して、PWB1に配線端子があるか否かに関係なく、所定幅(1.5mm〜2.0mm程度)を有するACF22をPWB1上に仮に接着する。図7はPWB1にACF22を仮止めをした状態を示す平面図である。図7には、必要なTCP2の数(8個)に対応した配線端子ブロック(4a〜4h)が形成されている。なお、各配線端子ブロック(4a〜4h)に含まれる配線端子4の数は51〜80個であり(図面では、配線端子4を省略して記載している)、この配線端子4の配線ピッチは250μm〜350μmである。また、これら複数の配線端子4は50〜80個程度集まって、ひとつの固まり状態の配線端子ブロック(4a〜4h)をPWB1上に複数形成し、互いに近接する配線端子ブロックの間であっても配線端子のない領域が存在することになる。この領域には上述のように、放射電磁波ノイズを低減する目的で静電シールドとして機能する接地電位の導電層5が形成され、この導電層5に対してもACF22を接着することを要する。なお、仮止めの方法については、後で詳細に述べる。
【0008】
この仮止め工程において、導電層5による放熱作用に起因して、ACF22と導電層5間の接着が不十分な状態にもかかわらず、後の工程処理を行ってしまう可能性がある。よってACF22を仮止めの後、導電層5付近からACF22が剥がれてしてしまい、これによって導電層5領域はいうまでもなく、配線端子ブロック(4a〜4h)領域でもACF22がPWB1から剥がれるという問題が発生する。
【0009】
本発明は、主として上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところを以下に示す。
【0010】
請求項1に記載の発明は、上記問題点を解決し、ACFの仮止めを確実に行い得る、ACFの仮止めを確実に行い得ると共に電磁波ノイズ放射を効果的に低減できる、ACFの仮止めを確実に行い得ると共に、電磁波ノイズ放射を効果的に低減でき、更にはTCP接続用の位置認識装置の誤動作も回避できる実装部品を提供することを目的とする。
【0014】
請求項に記載の発明は、上記問題点を解決し、ACFの仮止めを確実に行い得る、ACFの仮止めを確実に行い得ると共に電磁波ノイズ放射を効果的に低減できる、ACFの仮止めを確実に行い得ると共に電磁波ノイズ放射を効果的に低減できる実装部品を有する液晶表示パネルを提供することを目的とする。
【0018】
請求項に記載の発明は、上記問題点を解決し、ACFの仮止めを確実に行い得る、ACFの仮止めを確実に行い得ると共に電磁波ノイズ放射を効果的に低減できる、ACFの仮止めを確実に行い得ると共に電磁波ノイズ放射を効果的に低減し、更にはTCP接続用位置認識装置の誤動作も回避できる実装部品を有する液晶表示パネルの製造方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の実装部品では、基板と、この基板上に形成された第1の配線端子と、第1の配線端子に近接して前記基板上に設けられ、接地電位を持った所定パターンの導電層と、第1の配線端子および導電層上に設けられた導電粒子を含む樹脂膜と、集積回路と前記集積回路に接続された第2の配線端子とを有し、第1の配線端子と第2の配線端子を樹脂膜を介して対向するように配置された可とう性基板とを備え、前記導電層の所定のパターンは、前記導電層の長手方向に延びる2つの横配線と前記横配線を互いに電気的に接続し、前記導電層(5)の幅方向に延びる複数の縦配線で構成されるはしご状であり、
前記横配線に対する前記縦配線の交差角が鋭角であることを特徴としている。
【0023】
ここで、上記の「近接」とは、配線から放射された電磁波ノイズを接地された導電層で有効に低減できる程度に配線と導電層の距離を近づけることをいう。
【0028】
本発明の液晶表示パネルでは、ガラス基板上に互いに直行して形成されたゲート配線およびソース配線と、ゲート配線およびソース配線の交差部において、ゲート配線とソース配線に接続された薄膜トランジスタと、ガラス基板の端部で、ゲート配線またはソース配線に電気的に接続された実装部品を備えた液晶表示パネルであって、実装部品が、基板と、基板上に形成された第1の配線端子と、第1の配線端子に近接して前記基板上に形成され、接地電位を持ち、所定のパターンで形成されている導電層と、第1の配線端子上および前記導電層上に接着された導電粒子を含む樹脂膜と、集積回路と集積回路に接続された第2の配線端子とを有し、第1の配線端子と第2の配線端子を樹脂膜を介して対向するように配置された可とう性基板とを備え、前記導電層の所定のパターンは、前記導電層の長手方向に延びる2つの横配線と前記横配線を互いに電気的に接続し、前記導電層の幅方向に延びる複数の縦配線で構成されるはしご状であり、
前記横配線に対する前記縦配線の交差角が鋭角であることを特徴としている。
【0030】
本発明の液晶表示パネルの製造方法では、ガラス基板上に互いに直行して配置されたゲート配線またはソース配線に集積回路を接続する実装部品を備えた液晶表示パネルの製造方法において、プリント配線板上に第1の配線端子を形成し、プリント配線板上に第1の配線端子に近接して接地電位を持つ導電層を所定パターンで形成し、第1の配線端子および導電層に導電粒子を含む樹脂膜を仮止めし、樹脂膜によって第1の配線端子と、可とう性基板に形成され、かつ集積回路に接続された第2の配線端子とを電気的かつ機械的に接続し、さらに前記導電層を長手方向に延びる2つの横配線と前記横配線を電気的に接続する複数の縦配線で構成されるはしご状に形成することを含み、前記横配線に対する前記縦配線の交差角度が鋭角であることを特徴としている。なお、仮止めとは、樹脂の熱硬化温度よりも低い温度で樹脂膜を加熱することによってを配線および導電層に樹脂膜を一時的に接着させることをいう。
【0035】
【発明の実施の形態】
まず、図8によってTAB実装の概要を説明する。なお、液晶表示パネル6の実装とは、液晶表示パネルとシステムを接続することをいい、特に、液晶表示パネル6とドライバLSI3との結線のことをいうものとする。
【0036】
TAB実装とは、図8に示すようにLSI3をバンプ接続でポリイミドのフィルムに搭載し、LSIの出力を、ACFを介してパネルとリードアウト電極に接続することである。ACFを用いれば、熱圧着で厚み方向にのみ導電性を持たすことができ、15本/mm(65μmピッチ)という微細ピッチの接続が可能である。また、LSI搭載の基板は可とう性を持つフィルムなので、このフィルムがパネル周辺に液晶表示パネル6に対して水平に広がった形態における使用の他、これの折り曲げも可能で、実装形態の自由度が高い利点もTAB実装にはある。
【0037】
次に、図面を参照して、液晶表示パネル6のTAB実装に関し、より具体的に説明する。
【0038】
図6には、液晶表示パネル6のTCP2との実装部分の断面を示している。透明ガラス基板11の表面にはTFT(thin film transistor)(図示せず)が形成され、これと対向する透明ガラス基板12にはカラーフィルタ(図示せず)が形成されている。そして、これらの基板11、12についてギャップ空間18を保った状態で、互いに対向配置し、このギャップ空間18に液晶材料を注入する。なお、基板11、12の裏面には、ネマチック液晶の旋光性を利用して光透過と光遮断の制御を可能にするため、光の吸収軸が直行するように偏光板19、20が貼り付けられている。また、液晶表示パネル6を駆動する信号をドライバLSI3から伝送するため、ドライバLSI3を搭載したTCP2と液晶表示パネル6の基板11をACF22を介して電気的に接続する。さらに、PCの電気信号の入出力を可能にする目的で、PWB1とTCP2もACF22を介して電気的に接続する。なお、近年、TCP2の信号入出力配線ピッチの微細化および接続端子部の強度の強化のため、PWB1とTCP2間の接続方法についても、はんだ接続を使用した既存の接続方法から上記のようにACF22を使用した接続方法に移行しつつある。
【0039】
また、図11はTFT−LCDの等価回路図であり、図12は図11の丸印Xの領域の拡大図であり、TFT−LCDの画素等価回路図を示している。図11においてSPは信号処理回路を示し、CLRはコントローラを示し、GSは階調電源を示し、SCDは走査ドライバを示し、SDは信号ドライバを示している。基板11上には、互いに直行する複数のゲート配線100および複数のソース配線200(図12参照)と、これらの配線によって囲まれた領域内の画素電極と、これら配線の交差部に近傍の薄膜トランジスタ(図11参照)が形成されている。そして、ゲート配線とソース配線が薄膜トランジスタに電気的に接続されている。また、図6に示すように、基板11の端部においてTCP2を介して、ドライバLSI3と接続されたゲート配線上またはソース配線上には、LSI3からのゲート信号またはソース信号が伝送され、ゲート信号によって薄膜トランジスタのスイッチィングが制御され、ソース配線信号によって液晶表示パネル6の表示輝度や表示階調が制御される。
【0040】
以下、本発明の形態を具体的に説明する。
【0041】
図1の(a)は本発明の一実施の形態を示す実装部品の一部を示す平面図であり、図1の(b)は図1の(a)のA−A線断面図であって、PWB1とTCP2の実装を説明するものである。図1によると、PWB1上に配線端子4と導電層5とが共に形成されている。また、ドライブLSI3を搭載し、これと接続されたTCP2の配線端子(図1の(b)参照)が、ACF22(図1の(b)参照)を介して配線端子4に電気的に接続される。図1の実装部品は以下のようにして製造される。
【0042】
図9にACF仮止め装置の概念構成図を示す。ACF付きPETフィルム30を材料セットローラ31と巻き取り用ローラ32間で所定テンションを維持し、ローラ31のフィルム30をローラ32で巻き取る。また、図10は、図9のX−X線で示された部分のフィルム30の断面図であり、所定長のACF22を連続的にPWB1上に仮止めするため、ベースフィルム29にACF22が所定間隔で付着されている。なお、ACF22の幅は1.5mm〜2.0mmであり、ACF22の厚さは35μmである。
【0043】
図9によると、ベースフィルム29の裏側にガイド用ローラ33と仮止めバー34が設けられている。また、ガイド用ローラ33に近接して、ベースフィルム29からACF22を剥離する剥離用ローラ35が設けられている。
【0044】
WB1にACF22を仮止めするには、ACF22とPWB1の界面温度を70℃〜90℃に設定して、この仮止めバー34を降下させて、仮止めバー34とPWB1の間に、2〜3kgf/cm2程度の加圧を約3秒間発生させ、これによってACF22がPWB1に所定強度で接着する。なお、上記温度を低く設定し過ぎると、仮止めの接着力の確保ができない一方、高く設定し過ぎると、樹脂膜の熱硬化を促進してしまい、TCP2と配線端子ブロック(4a〜4h)の接続を樹脂膜硬化によってスムーズに行えなくなる。このような条件での加圧と加熱の後、仮止めバー34を上昇させ、かつ剥離用ローラ35の水平方向移動によって、ACF22とPWB1の間の接着強度がベースフィルム29とACF22の接着強度に勝って、ベースフィルム29から所定長のACF22を剥離できる。
【0045】
そして、上記仮止め工程の後に、最終的なACF接着では、上記のACF22とPWB1の界面温度を160℃〜180℃に設定し、30kg/cm2程度の圧力で、20秒間TCPをPWB1に押し付け、ACF22の接着材を熱硬化させた上でPWB1の配線端子4とドライバLSI3に接続されたTCP2の配線端子(図示せず)とを電気的に安定して接続させる(これを「本接着工程」という)。
【0046】
本実施の形態の特徴は、仮止めの後でベースフィルム29の除去前にACF22がPWB1から剥離してしまう要因を導電層5の放熱にあると分析した上で、ACF22の仮止め剥離を防止できるように、導電層5を所定のパターンで形成した点にある。なお、導電層5のパターン形成は無電解メッキ工程によって行い得る。
【0047】
即ち、充分な接着力を維持するため、仮止めの接着温度、接着圧力、接着時間について、最低限の必要条件が存在するところ、導電層5に所定パターンを設けることなく、これをニッケル(Ni)金(Au)メッキで均一に形成してしまうと、この導電層5の熱伝達係数が大きいため、ACF22に付与された熱が導電層5の熱伝達作用で放熱され、ACF22の仮止めにとって必要なACF22の最低温度(70℃)を確保できないことになり得る。
【0048】
そこで、本発明の目的は、導電層5を均一形成することなく、所定パターンを持ったスリットを形成し、導電層5の放熱作用を緩和させ、ACF22の仮止め接着に必要な温度条件を確保する点にある。
【0049】
【実施例】
実施例1
導電層5のパターン形状について図面を参照し、具体的に説明する。
【0050】
図2は、短冊状の複数の導電層5aによって形成されたパターンを示す平面図である。図2によると、導電性材料の短冊状導電層5aとこれが形成されていないスリット15で作られたパターンが設けられている(以下、この形状を「ストライプ状」という)。ここで、スリット15の長さt=2〜3.5mm、導電層5aの幅w=150〜250μm、スリット15の幅s=150〜250μm、導電層5aの厚さは20μm以下、導電層5の材質はニッケル(Ni)金(Au)メッキである。このようにスリット15の長さt(2〜3.5mm)をACF22の幅(1.5〜2.0mm)よりも約1.2倍の大きさにすることによって、導電層5に対するACF22の張り合わせ誤差(貼り付けによるACF22の数十μm程度の位置ずれの発生、貼り付けによるACF22のうねりの発生)に配慮して、導電層5に貼り付け位置のマージンを持たせることができる。
【0051】
なお、導電性材料の導電層5の2つの長手方向横配線5bを互いに電気的に連結させる目的で、幅方向の縦配線5cを設けてはしご形状にして、図3のように導電層5の横配線5bによって縦配線5cを互いに短絡させても良い(このような導電層5の形状を「はしご型」という)。横配線5bの幅l=0.1〜0.3mm、縦配線5cの幅w=150〜250μm、スリット15の幅s=150〜250μm、スリット15の長さt=2〜3mm、導電層5の厚さは20μm以下、導電層5の材質はニッケル(Ni)金(Au)メッキである。このように導電層5をはしご型に形成することによって、上記図1に示されたストライプ状パターンによってもたらされる効果に加え、以下に示す別の効果も期待される。導電層5を設ける目的は、接地された導電層5が静電シールドの役割を果たし、電磁波ノイズ放射の防止を図ることにあるにもかかわらず、導電層5をストライプ状に形成することによって導電層5の面積の減少し、導電層5の上記電磁波ノイズ放射防止の効果を低下させる懸念がある。そこで、はしご型導導電層5を用いれば、ストライプ状導電層5に比べ、電磁波ノイズ放射をより効果的に防止できるという効果が得られる。
【0052】
実施例2
図4は図1の導電層5の他の実施例を示す平面図である。
【0053】
図4によると、導電層5には複数のスリット15を上下方向(スリット15の長手方向)及び左右方向(上記の上下方向と垂直方向)ともに所定の周期長(具体的な数値は後で述べる)で繰り返し配置している。そして、各々のスリット15が干渉し、これらが互いに結合してしまうことを回避するため、上下と左右に隣接するスリット15の配列位置の相対的関係については、スリット15の繰り返し配置の位相を互いに上記周期長の1/2程度ずれるようにしている(以下、この配置を「千鳥掛け配置」という)。ここで、スリット15については、長手方向の長さt=0.2〜0.5mmを有し、幅s=150〜250μmを有する。また、スリット15の上下方向と左右方向の周期は、それぞれP1=300〜500μmとP2=500〜1000μmである。なお、導電層5の材質や厚さは、図2に示された導電層5と同じである。ストライプ状の導電層5のパターンでなく、このような千鳥掛け配置を採用することによって、以下に示す更に別の効果も得られる。配線端子4のパターン形状と同様、導電層5もストライプ状に形成しておくと、貼り付け装置の位置合わせ認識の誤動作に起因してTCP2を導電層5上に実装してしまうという問題が発生し易くなる。よって図4に示された千鳥掛け配置を採用することによって、TCP接続用位置認識装置(図示せず)の誤動作を回避でき、信頼性の高いTCP実装を実現することができる。
【0054】
実施例3
図5は図1に示された導電層5の他の実施例を示す平面図であって、図3に示されたはしご型導電層5を改良した実施例を示す拡大図である。
【0055】
図5によると、スリット16を傾斜させて形成している(以下、このスリット16を「傾斜スリット16」という)。ここで、横配線5bの幅l=0.1〜0.3mm、縦配線5cの幅w=150〜250μm、スリット15の幅s=150〜250μm、スリット長t=2〜3mmである。なお、導電層5の材質や厚さは、図2にしめされた導電層5と同じである。また、この傾斜による横配線(長手方向)と縦配線(幅方向)の交差角θは5〜45°である。即ち、横配線に対する縦配線の交差角を鋭角にする点に本実施例の特徴がある。
【0056】
このように傾斜スリット16が傾斜すると、図4に示された導電層5のパターン模様と同様、TCP接続用位置認識装置の位置決めの認識を正確に行え、信頼性の高いTCP2の実装を実現できる。
【0057】
請求項1に記載の発明によれば、ACFの仮止めを確実に行い得る実装部品が得られ、ACFの仮止めを確実に行い得ると共に電磁波ノイズ放射を効果的に低減できる実装部品が得られ、ACFの仮止めを確実に行い得ると共に電磁波ノイズ放射を効果的に低減でき、更にはTCP接続用位置認識装置の誤動作も回避できる実装部品が得られる。
【0061】
請求項記載の発明によれば、ACFの仮止めを確実に行い得る実装部品を有する液晶表示パネルが得られ、ACFの仮止めを確実に行い得ると共に電磁波ノイズ放射を効果的に低減できる実装部品を備えた液晶表示パネルが得られ、ACFの仮止めを確実に行い得ると共に電磁波ノイズ放射を効果的に低減し、更にはTCP接続用の位置認識装置の誤動作も回避できる実装部品を備えた液晶表示パネルが得られる。
【0065】
請求項記載の発明によれば、ACFの仮止めを確実に行い得る実装部品を有する液晶表示パネルの製造方法が得られ、ACFの仮止めを確実に行い得ると共に電磁波ノイズ放射を効果的に低減できる実装部品を有する液晶表示パネルの製造方法が得られ、ACFの仮止めを確実に行い得ると共に電磁波ノイズ放射を効果的に低減でき、更にはTCP接続用の位置認識装置の誤動作も回避できる実装部品を有する液晶表示パネルの製造方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PWB上に搭載されたTCPの実装を説明する平面図である。
【図2】ストライプ状導電層を説明する図である。
【図3】はしご型導電層を説明する図である。
【図4】スリット千鳥掛け配置導電層を説明する図である。
【図5】傾斜スリット導電層を説明する図である。
【図6】液晶表示パネルの実装モジュール部分の断面図である。
【図7】PWBにACFを仮止め処置をした状態を説明する平面図である。
【図8】PWBとTCPの接続部分の平面図である。
【図9】ACF仮止め装置の概念図である。
【図10】ACF付きPETフィルムの断面図である。
【図11】TFT−LCDの等価回路図である。
【図12】図11のTFT−LCDの画素等価回路図である。
【符号の説明】
1 PWB
2 TCP
3 ドライバLSI
4 配線端子
5 導電層
6 液晶表示パネル
11、12 透明ガラス基板
15 スリット
16 傾斜スリット
18 ギャップ空間
19、20 偏光板
22 ACF
29 ベースフィルム
30 PETフィルム
31 材料セットローラ
32 巻き取り用ローラ
33 ガイド用ローラ
34 仮止めバー
35 剥離用ローラ
36 TCPの入力端子

Claims (3)

  1. 基板(1)と、前記基板(1)上に形成された第1の配線端子(4)と、前記第1の配線端子(4)に近接して前記基板(1)上に設けられ、接地電位を持った所定のパターンの導電層(5)と、前記第1の配線端子(4)および前記導電層(5)上に接着された導電性粒子を含む樹脂膜(22)と、集積回路(3)と前記集積回路(3)に接続された第2の配線端子(36)とを有し、前記第1の配線端子(4)と前記第2の配線端子(36)とを前記樹脂膜(22)を介して対向するように配置された可とう性基板(2)とを備え
    前記導電層(5)の所定のパターンは、前記導電層(5)の長手方向に延びる2つの横配線(5b)と前記横配線(5b)を互いに電気的に接続し、前記導電層(5)の幅方向に延びる複数の縦配線(5c)で構成されるはしご状であり、
    前記横配線(5b)に対する前記縦配線(5c)の交差角が鋭角である
    ことを特徴とする実装部品。
  2. ガラス基板(11)上に互いに直行して形成されたゲート配線およびソース配線と、前記ゲート配線および前記ソース配線の交差部において、前記ゲート配線と前記ソース配線に接続された薄膜トランジスタと、前記ガラス基板(11)の端部で、前記ゲート配線または前記ソース配線に電気的に接続された実装部品を備えた液晶表示パネルであって、前記実装部品には、基板(1)と、前記基板(1)上に形成された第1の配線端子(4)と、前記第1の配線端子(4)に近接して前記基板上(1)に設けられ、接地電位を持った所定のパターンの導電層(5)と、前記第1の配線端子(4)および前記導電層(5)上に接着された導電性粒子を含む樹脂膜(22)と、集積回路(3)と前記集積回路(3)に接続された第2の配線端子(36)とを有し、前記第1の配線端子(4)と前記第2の配線端子(36)を前記樹脂膜(22)を介して対向するように配置された可とう性基板(2)とを備え
    前記導電層(5)の所定のパターンは、前記導電層(5)の長手方向に延びる2つの横配線(5b)と前記横配線(5b)を互いに電気的に接続し、前記導電層(5)の幅方向に延びる複数の縦配線(5c)で構成されるはしご状であり、
    前記横配線(5b)に対する前記縦配線(5c)の交差角が鋭角である
    ことを特徴とする液晶表示パネル。
  3. ガラス基板(11)上に互いに直行して配置されたゲート配線またはソース配線に対して集積回路(3)を接続する実装部品を接続する液晶表示パネルの製造方法において、プリント配線板(1)上に第1の配線端子(4)を形成し、前記プリント配線(1)板上に前記第1の配線端子(4)に近接して接地電位を持つ導電層(5)を所定のパターンに形成し、前記第1の配線端子(4)および前記導電層(5)に対して導電性粒子を含む樹脂膜(22)を所定温度に保って所定圧力で押し付けて仮止めし、前記所定温度以上の温度と前記所定圧力以上の圧力で前記樹脂膜(22)に含まれる導電性粒子を介して前記第1の配線端子(4)と、可とう性基板(2)に形成されており、かつ前記集積回路(3)に接続された第2の配線端子(36)とを電気的に接続し、前記樹脂膜(22)の樹脂の硬化によって前記第1の配線端子(4)と前記第2の配線端子(36)とを機械的に接続する液晶表示パネルの製造方法であって、
    前記導電層(5)を長手方向に延びる2つの横配線(5b)と前記横配線(5b)を電気的に接続する複数の縦配線(5c)で構成されるはしご状に形成することを含み、
    前記横配線(5b)に対する前記縦配線(5c)の交差角度が鋭角であることを特徴とする液晶表示パネルの製造方法
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