JP3685182B2 - ビデオ信号処理装置およびビデオ信号処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ビデオディスク、ディジタルVCR、ディジタル放送の受信装置等からのアナログビデオ信号を記録するビデオテープレコーダおよびその再生出力を表示するテレビジョン受像機に対して適用されるビデオ信号処理装置およびビデオ信号処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル技術の発達に伴い、家庭においても高画質のビデオ信号源を容易に入手できるようになりつつある。例えばプリレコーディッドテープ(ソフトテープ)のみならず、ディジタル放送の端末、DVD(ディジタルビデオディスク)等は、高画質のビデオ信号をユーザに提供する。ディジタルVCR(ビデオカセットテープレコーダ)も家庭用として除々に浸透しつつあるが、現状では、アナログVCRが格段に普及している。上述したような高画質のビデオ信号の提供者としては、著作権保護の立場から、アナログVCRによるコピーの制限に対して多大な関心を払わざるを得ない。
【0003】
既に、アナログVCRでは、幾つかのコピー制限の方法が考えられている。例えば、マクロビジョン社によるAGCパルス方式やカラーストライプ方式が知られている。AGCパルス方式は、ビデオ信号におけるAGC基準レベル検出区間に、通常のAGC基準レベルより大きなレベルのパルスを挿入し制限を行うものである。すなわち、ビデオ信号のV(垂直)ブランキング期間の一部に疑似SYNCパルスが挿入される。アナログ式のビデオテープレコーダ(家庭用アナログVCR)では、水平同期パルスおよびペデスタルレベル(バックポーチ)を利用してAGCをかけるようにされた機種が多数存在する。そのため、このように、バックポーチに相当する部分が通常の水平同期パルスよりも振幅の大きい疑似SYNCパルスが挿入されていると、AGC回路がこの疑似SYNCパルスの振幅を基準レベルと判断してAGCがかけられる。その結果、AGCレベルがこの疑似SYNCパルスのレベルとして検出されるためSYNCを検出できず、正常な再生が行えなくなる。一方、テレビジョンモニタは、AGC方式が異なるので、正常に再生画像を表示することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このAGCパルス方式では、VHS方式の一部のビデオテープレコーダにしか効果が無いという問題点があった。例えば、β方式のVCRや8mmVCR、およびVHS方式でも、AGC時定数が長いものなどには効果がなかった。
【0005】
そこで、他のコピー制限の方法として、以下に説明するカラーストライプ方式が提案されている。このカラーストライプ方式とは、再生ビデオ信号に対して、例えば20ライン毎に2〜4ライン分、バースト信号の位相を反転させる方法である。このようにバースト信号の位相を反転させられた再生ビデオ信号を別の家庭用アナログVCRで録画すると、アナログVCRのAPC(自動位相制御回路)がこの位相の反転したバースト信号を本来のバースト信号として使用してしまうため、そのラインの色が反転され再生されてしまう。したがって、この録画されたビデオ信号を再生すると、色の反転した帯が画面に映出される。
【0006】
一方、一般的なテレビジョン受像機においては、色信号復調のための搬送波を形成するPLL(APC)の時定数が長いため、高々2〜4ラインにおいて連続してバースト信号が反転されても影響が出ない。しかしながら、機種によっては時定数の短いPLLを用いている場合もあり、この場合には、色の反転した帯が画面に生じるという問題点があった。
【0007】
従って、この発明の目的は、確実にコピー制限を行うと共に、再生画像に対する画質劣化のおそれが少ないビデオ信号処理装置およびビデオ信号処理方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述した課題を解決するために、記録媒体から再生されたディジタルビデオ信号または受信されたディジタルビデオ信号からアナログ出力用のアナログビデオ信号を復号し、アナログビデオ信号に対して記録制限用の信号を付加して出力するビデオ信号処理装置であって、
再生されたディジタルビデオ信号または受信されたディジタルビデオ信号に付随する記録制限を行うか否かを指示する制御信号を分離する手段と、
分離された制御信号に応答して記録制限を行う場合には、アナログビデオ信号に対して記録制限用信号を付加する信号付加手段とを備え、
記録制限用信号は、カラーバースト信号の前側および後側の少なくとも一方の一部の区間に付加された信号で、且つカラーバースト信号の本来の位相と異なる位相を有する信号であることを特徴とするビデオ信号処理装置である。
【0009】
また、この発明は、記録媒体から再生されたディジタルビデオ信号または受信されたディジタルビデオ信号からアナログ出力用のアナログビデオ信号を復号し、アナログビデオ信号に対して記録制限用の信号を付加して出力するビデオ信号処理方法であって、
再生されたディジタルビデオ信号または受信されたディジタルビデオ信号に付随する記録制限を行うか否かを指示する制御信号を分離するステップと、
分離された制御信号に応答して記録制限を行う場合には、アナログビデオ信号に対して記録制限用信号を付加する信号付加ステップとからなり、
記録制限用信号は、カラーバースト信号の前側および後側の少なくとも一方の一部の区間に付加された信号で、且つカラーバースト信号の本来の位相と異なる位相を有する信号であることを特徴とするビデオ信号処理方法である。
【0012】
この発明では、ビデオ信号のカラーバースト信号の前側および後側の少なくとも一方の一部の区間にカラーバースト信号の本来の位相と異なる位相を有する信号を記録制限信号としてアナログビデオ信号に対して付加する。この記録制限信号が付加されたアナログビデオ信号をそのままテレビジョン受像機で再生した媒体には問題がないが、アナログ方式でビデオ信号の記録の際に行われる低域変換によって記録制限信号が拡張されるので、このように記録された信号を再生する時に画像障害が生じ、それによって記録制限を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施例について説明する。この発明の理解を容易とするために、コピー制限の適用例について図1を参照して説明する。図1は、ディジタルVCR2で再生されたアナログビデオ信号をアナログVCR1により録画する例である。ディジタルVCR2により再生されるカセットテープが例えばプリレコーディッドテープであって、テープ中に記録されているコピー世代の制限に関する制御情報(CGMS(Copy Generation Management System) と称する)がコピー禁止を指示する場合では、アナログVCR1による録画を禁止する必要がある。
【0014】
図1Bは、DVDプレーヤ3からの再生アナログビデオ信号をアナログVCR1により録画する例である。この場合でも、DVDに記録されているCGMSによりコピー禁止が指示される場合では、アナログVCR1による録画が禁止される必要がある。さらに、図1Cは、ディジタル放送を受信するためのIRD(Integrated Receiver Decoder) (あるいはセットトップボックス)4により受信したプログラムをディジタルVCR5により録画し、この記録した内容をアナログVCR1により録画する例である。一般的に、ディジタル放送のプログラムをディジタル信号あるいはアナログ信号としてディジタルVCR5が1回は記録することが許容されることが多い。しかしながら、その記録した内容をアナログVCR1によりコピーすることが制限される。勿論、IRD4からアナログVCR1へのビデオ信号のコピーを禁止する場合もある。
【0015】
この発明は、図1に例示したような場合に、アナログVCR1によるコピーを禁止し、且つディジタルVCR2、DVDプレーヤ3、ディジタルVCR5からのアナログビデオ信号をモニタ装置により支障なく表示することを可能とするものである。図1Bの例のように、DVDプレーヤ3により再生されたアナログビデオ信号を出力する場合に対して適用したこの発明の一実施例を図2に示す。
【0016】
MPEG等により圧縮符号化されたディジタル信号がDVD6から光ピックアップ7により読み取られる。光ピックアップ7の再生信号がプリアンプ、波形整形、復号回路8を介してエラー処理回路9に供給される。エラー処理回路9では、エラー訂正符号の復号がなされ、エラーが訂正される。エラー処理回路9の出力がディマルチプレクサ10に供給される。ディマルチプレクサ10は、再生信号からビデオデータ、オーディオデータ、制御用のディジタルデータをそれぞれ分離する。
【0017】
ビデオデータは、ビデオデコーダ11に供給される。ビデオデコーダ11は、圧縮符号化のデコード、アナログビデオ信号への変換等の処理を行い、アナログビデオ信号を出力部14に供給する。この出力部14は、この発明が適用されたもので、その詳細については、後述する。出力端子16には、出力部14からコピー防止用信号が選択的に付加されたアナログビデオ信号が出力される。オーディオデータは、オーディオデコーダ12において、圧縮符号化のデコード、アナログオーディオ信号への変換等の処理を受け、出力端子17にアナログオーディオ信号が得られる。ディジタルデータデコーダ13は、DVD6に記録されている制御用ディジタルデータを分離し、復号する。その復号出力がマイクロコンピュータ15に供給される。制御用ディジタルデータの中にCGMSが含まれている。
【0018】
マイクロコンピュータ15は、DVD6に予め記録されているCGMSと、ユーザが外部から入力した指示に従って、コピー防止のための信号の付加、並びに付加される信号の種類を指示するコントロール信号を発生する。このコントロール信号が出力部14に与えられる。この出力部14は、DVDプレーヤ内部に設けられる。
【0019】
出力部14の一例の構成を図3に示す。ビデオデコーダ11からの再生ビデオ信号は、例えばアナログコンポーネント信号として出力部14に供給される。21、22、23でそれぞれ示す入力端子に対して、輝度信号Y、色差信号R−Y、B−Yがそれぞれ供給される。輝度信号Yが加算器24および25を経て出力端子16Yに取り出される。色差信号がカラーエンコーダ26に供給され、カラーエンコーダ26により直交2相変調された搬送色信号が形成される。この搬送色信号が加算器27を介して出力端子16Cに取り出される。
【0020】
加算器24では、同期信号発生器28により生成された通常の複合同期信号が輝度信号Yに対して付加される。加算器25では、AGCパルス発生器29からのAGCパルスが供給され、このAGCパルスが輝度信号Yに対して付加される。AGCパルスとして、正規のレベルのものと、コピー禁止のための大レベルのものとの一方をAGCパルス発生器29が発生する。その選択は、マイクロコンピュータ15からのコントロール信号によりなされる。
【0021】
加算器27では、カラーバースト信号が付加される。コピーが許可される場合では、信号発生器31で生成された通常のカラーバースト信号SB1が付加される。コピーを禁止する場合では、信号発生器32で生成された第1のコピー防止用信号信号SB2、または信号発生器33で生成された第2のコピー防止用信号信号SB3が付加される。これらの信号の選択のために、マイクロコンピュータ15により制御されるスイッチャ35と、ユーザ選択で制御されるスイッチャ36とが設けられている。
【0022】
スイッチャ36は、その入力端子cおよびdにそれぞれ供給される、コピー防止用信号信号SB2およびSB3の一方をユーザ選択に従って選択的にスイッチャ35の入力端子bに対して供給する。スイッチャ35は、信号発生器31からのカラーバースト信号SB1がその一方の入力端子aに供給され、スイッチャ36の出力信号がその他方の入力端子bに供給されるものである。ユーザの選択に従ってスイッチャ35が選択した信号が加算器27に供給される。
【0023】
スイッチャ35は、DVD6から再生されるビデオ信号とそれに付随するCGMSをデコードした結果に基づいて、マイクロコンピュータ15が発生するコントロール信号により制御される。すなわち、アナログコピーの禁止をCGMSが指示する場合には、スイッチャ35が入力端子bを選択し、コピー防止用信号信号SB2またはSB3を加算器27に与える。また、ユーザは、DVDプレーヤにより再生されたアナログビデオ信号をテレビジョンモニタに供給した時に、表示画像の画質の優劣を見て、コピー防止用信号信号SB2およびSB3の何れを付加するかをキー入力、ボタン入力等のユーザインターフェースを介して指示する。その指示に基づいてスイッチャ36が制御される。従って、出力端子16Y、16Cに取り出されたビデオ信号をアナログVCRによって録画する場合に、録画を禁止することができ、然も、このビデオ信号をテレビジョンモニタに供給する場合では、良質な再生画像を見ることが可能となる。
【0024】
DVD6に記録されるディジタルビデオ信号と付随して、予め記録されているCGMSの一例を図4Aに示す。この図4Aに示すように、CGMSは、下記のように定義される。
00:コピー可能
01:未使用
10:コピー1世代可能
11:コピー不可
【0025】
このCGMSにおけるコピーがディジタルコピー制限のみを規定する場合では、アナログコピーの可否を示すフラグ、すなわち、アナログコピー制限信号発生を指示するトリガービットを別に規定しても良い。図4Bは、その一例であって、トリガービットが‘0' であれば、アナログコピー制限信号を発生しないことが指示され、このビットが‘1' であれば、アナログコピー制限信号を発生することが指示される。この場合では、CGMSおよびトリガービットの合計3ビットによって、アナログコピーの制限情報が構成される。しかしながら、CGMSによってアナログおよびディジタルの両者を規定するようにしたり、CGMSの未使用の2ビット(01)を使用して、2ビットでもって、アナログVCRによるコピーの制限情報を構成しても良い。
【0026】
このようなコピー制限情報を記録媒体に実際に記録する形態としては、種々のものが可能である。ディジタルVCRの場合では、図5および図6に示すデータ構成が採用されている。図5は、VAUX(ビデオ補助データ)の構成を示し、(01100001)(61h)(hは16進表示を表す)のパックヘッダを持つパックである。
【0027】
このパックには、PC1の上位2ビットとして、CGMSが記録される。このCGMSの定義は、例えば図4Aに示すものと同一である。また、PC1中のコピーソースが下記のように規定される。
00:アナログ入力によるコピー
01:ディジタル入力によるコピー
10:予備
11:情報なし
【0028】
PC1中のコピー世代の定義を下記に示す。
00:第1世代
01:第2世代
10:第3世代
11:第4世代
【0029】
図6は、ディジタルVCRにおけるオーディオ信号に関する補助データ(AAUXデータ)の一例を示す。このパックのヘッダは、(01010001)(51h)である。このパックPC1には、VAUXと同様の構成で、コピー世代制限に関する情報が記録される。なお、入力ビデオ信号に付随するCGMSが1世代コピー可能とされている場合に、この入力ビデオ信号を記録した場合には、テープ上のCGMSがコピー禁止へ書き換えられる。
【0030】
この発明の一実施例におけるDVDの場合は、図示しないが、記録データがセクタ等の区切りを有し、この区切りの先頭に同期信号およびヘッダが付加される。このヘッダ中にコピー制限のための情報を記録するようになされる。
【0031】
次に、この発明の一実施例において、コピー制限のために付加される信号について説明する。信号発生器32が発生するコピー禁止用の信号である、第1のコピー防止用信号について最初に説明する。
【0032】
アナログ方式の家庭用VCRにおいては、3.58MHzの周波数(NTSC方式の場合)を有する色副搬送波が低域変換され600〜700KHzの中の所定の中心周波数を有する低域変換色信号とされる。そして、この低域変換色信号と輝度信号とが周波数多重され磁気テープ上に記録される。このように、家庭用アナログVCRにおいて色信号は、テレビジョン受像機などに比べ非常に狭く帯域制限され、磁気テープ上に記録される。
【0033】
そのため、記録されたビデオ信号に含まれるカラーバースト信号は、再生されると、帯域制限のために、記録前の原信号に比較して時間軸上でその前後に拡張される性質を有する。図7は、原信号とVCRによる再生後の信号におけるカラーバースト信号SB1を示す。図7Aに示す、水平同期信号hの後に配されるカラーバースト信号の原信号SB1が磁気テープに記録され再生されると、図7Bに示すように、時間軸上においてカラーバースト信号が前後に拡張される。
【0034】
コピー禁止用の第1のコピー防止用信号信号SB2は、この性質を利用して、コピー防止用信号付加方式によるコピー防止を図るための信号である。図8を参照して、第1のコピー防止用信号信号SB2の一例を説明する。図8Aは、通常のカラーバースト信号SB1を示す。これに対して、図8Bは、通常のカラーバースト信号aの後ろ側に位相反転した疑似バースト信号b(斜線で示す)を挿入した例である。また、図8Cは、原信号aの前側に疑似バースト信号bを挿入したコピー防止用信号SB2の例である。さらに図8Dは、原信号aの前後に疑似バースト信号b、cを挿入したコピー防止用信号SB2の例を示す。この疑似バースト信号b,cは、9波あるカラーバースト信号に対して、例えば原信号aの前後に挿入する場合、前後それぞれ2波ずつ挿入される。
【0035】
このように疑似バースト信号b、cを含むコピー防止用信号SB2が加算器27により付加されたビデオ信号を記録し再生すると、上述した時間軸上における前後への拡張の性質に従い、カラーバースト信号の原信号aの前後に付加された疑似バースト信号b,cの幅が増加する。この様子を図9に示す。すなわち、図9Aに示す疑似バースト信号b、cを挿入された状態のコピー防止用信号SB2において、疑似バースト信号b、cは、磁気テープに対する記録/再生を経て、図9Bにおいて、SB2´で示すように、幅が前後に拡張される。
【0036】
この幅が増加したコピー防止用信号SB2´を含むビデオ信号は、例えばVCRで再生された場合、VCRの色同期回路においてPLLが追従できなくなり、画像の劣化を引き起こし、これによりコピーを防止することができる。勿論、このビデオ信号を別のVCRにより記録/再生した場合にも正常な画像が得られないことは、いうまでもない。
【0037】
一方、図9Aに示される、カラーバースト信号の前後に疑似バースト信号b、cを挿入したコピー防止用信号SB2を含むビデオ信号は、テレビジョンモニタにおいては略正規のカラーバースト信号として検出され使用される。そのため、この場合には、画像の劣化が生じない。しかしながら、テレビジョンモニタのAPCの特性によっては、画質の劣化が生じる場合がある。そのため、ユーザは、スイッチャ36を切り替えるコントロール信号を発生し、第2のコピー防止用信号SB3を付加するように切り替える。このように、画質の劣化がより少ないようなコピー防止用信号を選択することによって、テレビジョンモニタにより画像を見る場合の障害を回避することができる。
【0038】
図10は、上述したコピー防止用信号SB2を信号発生器32において生成する場合の処理の例を説明するものである。図10Aは、通常のカラーバースト信号SB1を示す。図10Bは、通常のカラーバースト信号aの後側に疑似バースト信号bを有するコピー防止用信号SB2を生成する例を示す。タイミングコントローラ33からのタイミング信号に基づいて、位相制御パルスを生成し、この位相制御パルスの区間で、位相が反転した疑似バースト信号bを生じさせる。
【0039】
図10Cは、通常のカラーバースト信号aの前後に疑似バースト信号b、cをを有するコピー防止用信号SB2を生成する例を示す。この例でも、疑似バースト信号b、cと対応した位相制御パルスが使用される。さらに、図10Dに示されるように、タイミングコントロールパルスに基づいて、位相制御パルスおよびゲイン制御パルスの両方を生成することにより、位相と共にゲインも制御された疑似バースト信号bを含むコピー防止用信号SB2を生成しても良い。
【0040】
なお、上述したコピー防止用信号SB2について詳細に説明したが、他方のコピー防止用信号SB3としては、従来のカラーストライプ方式と称されるものと同様のものが使用される。すなわち、再生ビデオ信号に対して、例えば20ライン毎に2〜4ライン分のカラーバースト信号全体の位相を反転させることによって、第2のコピー防止用信号SB3が生成される。このようにバースト信号の位相を反転させられたビデオ信号をアナログVCRで録画すると、アナログVCRのAPC(自動位相制御回路)がこの位相の反転したバースト信号を本来のバースト信号として使用してしまうため、そのラインの色が反転され録画されてしまう。したがって、この録画されたビデオ信号を再生すると、図11に示すように、色の反転した帯が画面に映出される。その結果、コピーを制限することができる。
【0041】
一方、テレビジョンモニタにおいては、色信号復調のための搬送波を形成するPLLの時定数が長いため、高々2〜4ラインにおいて連続してバースト信号が反転されても影響が出ず、正常な再生画像を見ることができる。但し、画質の劣化が生じるテレビジョンモニタもあり、その場合には、ユーザが第1のコピー防止用信号SB2を選択しそれによって画質の劣化を回避することができる。
【0042】
次に、さらに、第1のコピー防止用信号SB2をアナログビデオ信号に対して付加する場合の態様としては、コピー防止機能を有効的に発揮させるために、いくつかの方法がある。それらについて説明する。図12は、第1の方法を示し、この例では、図12Aに示されるように、カラーバースト信号aの前後に疑似バースト信号b、cを有するコピー防止用信号SB2が示されており、疑似バースト信号b、cの挿入位置が工夫されている。なお、以下に示す図12Bにおいて、横方向はラスタ走査の水平方向を示し、縦方向はラスタ走査の垂直方向を示す。また、斜線部は、垂直ブランキング期間内で、疑似バースト信号が存在する位置を示す。この表現は、他の類似する図に共通である。
【0043】
まず、図12Bのd部に示すように、数ライン〜数十ラインの連続したブロックにわたって疑似バースト信号cおよびbを挿入し、これを例えば100ライン毎に繰り返す。次に、d部の前後の数ライン〜数百ラインに、図12Bのd部で挿入したよりも短い幅で疑似バースト信号bの一部をさらに挿入する(図12Bのe部)。このようにコピー防止用信号SB2を付加することによって、コピーした場合に効果的に画像の劣化を起こすことができる。さらに、テレビジョンモニタの特性によっては、このコピー防止用信号SB2によって画質障害を引き起こすおそれがある。これは、図12Bのf部に示すように、コピー防止用信号SB2が挿入されない部分を設けることによって軽減できる。このf部は、垂直同期信号付近に設定するのが好ましい。
【0044】
ここで、コピーガードによる画像の劣化を増すために、図12Bのd部のブロック数(ライン数)を多くすると、テレビジョンモニタにおいてもカラーバースト信号に対するPLLが追従できずに不安定な状態になるおそれある。そのため、図13A,図13Bに示すように、疑似バースト信号bおよびcが付加されるブロックを例えばフィールドおき、あるいはフレームおきに、配置することによって、画像が劣化する実効的な面積を増加させるようにしても良い。この分割方法としては、さらに数フレームにわたって行うことも可能である。
【0045】
図14は、疑似バースト信号の付加の態様の他の例を示す。家庭用アナログVCRにおいては、仕様によってはバースト信号を検出するためのバーストゲートの位置および幅が異なる場合がある。コピー防止用信号SB2は、バースト信号期間の一部にしか疑似バースト信号が挿入されていないため、バーストゲートの位置および幅が異なるとコピーガードの効果が出ないおそれがある。そのため、図14に示す例においては、i部、j部、k部、l部に示すように、時間と共に疑似バースト信号を挿入する位置および幅を変化させる。このようにすると、バーストゲートの位置および幅が異なっていても、コピー防止用信号の影響が出るようにできる。
【0046】
図15は、疑似バースト信号の付加の態様の他の例を示す。テレビジョンモニタの仕様によっては、e部のように、疑似バースト信号を挿入した場合に、これが挿入されたブロックと挿入されていないラインとの境界においてフリッカの症状が発生することがある。そのため、こ図15に示すように、疑似バースト信号が存在するブロックの最初および最後に当たるm部およびn部において、疑似バースト信号の幅を徐々に変化させる。こうすることによって、テレビジョンモニタにおけるフリッカ症状を防ぐことができる。
【0047】
この発明の一実施例では、上述した疑似バースト信号によるコピーの防止と共に、よりコピー防止を確実とするために、AGCパルス発生器25によって生成されるAGCパルスをCGMSに従って制御している。すなわち、コピー禁止の場合では、ビデオ信号におけるAGC基準レベル検出区間に、通常のAGC基準レベルより大きなレベルの疑似同期パルスを挿入するものである。これは例えば、図16Aに示されるように、ビデオ信号のVブランキング期間の一部に疑似同期Cパルスが挿入される。図16Bは、この疑似同期パルスが挿入された部分を拡大して示す。この疑似同期パルスは、水平同期パルスにレベルpを加えたレベルで例えば5波挿入される。また、このレベルpは、変化させられ挿入される。
【0048】
アナログVCRでは、図16Cに示す、Vブランキング期間における1Hの水平同期パルスを利用してAGCをかけるようにされた機種が多数存在する。そのため、このように、水平同期パルスよりも振幅の大きい疑似同期パルスが1Hに挿入されると、AGC回路がこの疑似同期パルスの振幅を基準レベルと判断してAGCがかけられる。その結果、AGCレベルがこの疑似同期パルスのレベルとして検出されるため、同期信号を振幅分離によって検出することができず、正常な再生が行えなくなる。このようなAGCパルス方式を併用することによって、コピーガードをより一層確実に行うことができる。
【0049】
なお、図3の実施例では、コピー防止用信号として2種類のものを用意し、その一つをユーザが選択しているが、3種類以上のコピー防止用信号を用意しても良い。具体的には、第1のコピー防止用信号SB2の変形例として挙げたものを第3のコピー防止用信号として使用しても良い。
【0050】
また、図3の構成では、通常のバースト信号SB1、第1および第2のコピー防止用信号SB2、SB3の生成回路が別々のブロックとして示されているが、上述したように、カラー副搬送波の位相を制御することによって、コピー防止用信号を生成するので、これらの生成回路の一部のハードウエアを共用することが可能である。また、コピー防止用信号を付加するために加算器が使用されているが、通常のカラーバースト信号を付加し、その後で、所定の期間のみその位相を異ならせるような変調回路を使用しても良い。さらに、この発明は、コンポーネント信号の形式ではなく、輝度信号と搬送色信号とが重畳されたコンポジット信号の形式に対して、コピー防止用信号を付加しても良い。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、バースト信号の位相を通常のものと異ならせるようなコピー防止用信号を付加することによってコピーを防止する場合に、テレビジョンモニタによりこのビデオ信号を見る場合では、画質の劣化が生じないようにできる。また、この発明では、プリレコーディッドテープ、DVD等の記録媒体において、ディジタルビデオ信号と共に、コピーを制限するための情報を記録しているので、コピー防止を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用できるビデオ信号記録システムの幾つかの例を示すブロック図である。
【図2】DVDプレーヤの再生アナログ信号を記録する場合に対してこの発明を適用した一実施例のブロック図である。
【図3】この発明が適用された出力部のブロック図である。
【図4】CGMSの一例およびコピー制限用信号の発生を指示するトリガービットの説明に用いる略線図である。
【図5】ディジタルVCRにおいて採用されているCGMSの記録方法の一例の説明に用いる略線図である。
【図6】ディジタルVCRにおいて採用されているCGMSの記録方法の一例の説明に用いる略線図である。
【図7】原信号と再生後の信号におけるカラーバースト信号をそれぞれ示す波形図である。
【図8】第1のコピー防止用信号の幾つかの例を示す波形図である。
【図9】再生後においてコピー防止用信号の幅が増えたことを示す波形図である。
【図10】第1のコピー防止用信号を生成するためのいくつかの方法の説明のためのタイミングチャートである。
【図11】第2のコピー防止用信号によるコピー防止を説明するための略線図である。
【図12】第1のコピー防止用信号の付加の方法の第1の例を示す略線図である。
【図13】第1のコピー防止用信号の付加の方法の第2の例を示す略線図である。
【図14】第1のコピー防止用信号の付加の方法の第3の例を示す略線図である。
【図15】第1のコピー防止用信号の付加の方法の第4の例を示す略線図である。
【図16】AGCパルス方式を説明するための波形図である。
【符号の説明】
6・・・DVD、14・・・再生アナログビデオ信号を出力するための出力部、15・・・マイクロコンピュータ、16、16Y、16C・・・出力端子、24、25、27・・・加算器、31・・・通常のバースト信号を発生する信号発生器、32・・・第1のコピー防止用信号を発生する信号発生器、33・・・第2のコピー防止用信号を発生する信号発生器、35・・・マイクロコンピュータで制御されるスイッチャ、36・・・ユーザの指示で制御されるスイッチャ、SB1・・・通常のカラーバースト信号、SB2・・・第1のコピー防止用信号、SB3・・・第2のコピー防止用信号、b,c・・・疑似バースト信号
Claims (6)
- 記録媒体から再生されたディジタルビデオ信号または受信されたディジタルビデオ信号からアナログ出力用のアナログビデオ信号を復号し、上記アナログビデオ信号に対して記録制限用の信号を付加して出力するビデオ信号処理装置であって、
上記再生されたディジタルビデオ信号または受信されたディジタルビデオ信号に付随する記録制限を行うか否かを指示する制御信号を分離する手段と、
分離された上記制御信号に応答して記録制限を行う場合には、アナログビデオ信号に対して記録制限用信号を付加する信号付加手段とを備え、
上記記録制限用信号は、カラーバースト信号の前側および後側の少なくとも一方の一部の区間に付加された信号で、且つ上記カラーバースト信号の本来の位相と異なる位相を有する信号であることを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項1に記載の装置において、
出力するビデオ信号に付随するコピー世代制限情報がコピー禁止状態を示すときに、上記記録制限用信号をアナログビデオ信号に対して付加することを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項1に記載の装置において、
上記記録制限用信号は、所定数のライン毎に数ライン分のカラーバースト信号の位相が反転された信号であることを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 記録媒体から再生されたディジタルビデオ信号または受信されたディジタルビデオ信号からアナログ出力用のアナログビデオ信号を復号し、上記アナログビデオ信号に対して記録制限用の信号を付加して出力するビデオ信号処理方法であって、
上記再生されたディジタルビデオ信号または受信されたディジタルビデオ信号に付随する記録制限を行うか否かを指示する制御信号を分離するステップと、
分離された上記制御信号に応答して記録制限を行う場合には、アナログビデオ信号に対して記録制限用信号を付加する信号付加ステップとからなり、
上記記録制限用信号は、カラーバースト信号の前側および後側の少なくとも一方の一部の区間に付加された信号で、且つ上記カラーバースト信号の本来の位相と異なる位相を有する信号であることを特徴とするビデオ信号処理方法。 - 請求項4に記載の方法において、
出力するビデオ信号に付随するコピー世代制限情報がコピー禁止状態を示すときに、上記記録制限用信号をアナログビデオ信号に対して付加することを特徴とするビデオ信号処理方法。 - 請求項4に記載の方法において、
上記記録制限用信号は、所定数のライン毎に数ライン分のカラーバースト信号の位相が反転された信号であることを特徴とするビデオ信号処理方法。
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