JP3684824B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置、例えば、ファクシミリ装置やコピー装置等に用いられる印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近のファクシミリ装置、コピー装置等に組み込まれている印刷装置においては、本出願人が先に特開平8−307591号公報や特願平9−142399号の明細書等において開示したように、原稿や印刷用紙(以下記録紙という)を搬送するための動力伝達歯車機構をステップモータにて駆動し、マイクロコンピュータにおいてプログラムに基づいてCPUが精密な搬送制御を行っている。
【0003】
特に、印刷以外の処理も実行するファクシミリ装置やコピー装置等に組み込まれた印刷装置では、原稿を給紙するモード、原稿を読み取るモード、原稿を排出するモード、記録紙を給紙するモード、記録紙を頭出しするモード、記録紙に記録するモード、記録紙を排出するモード等、更に、これらのモードが組み合わされて実行されるモードが存在し、ステップモータによる多数の複雑な搬送処理が動作モードを切り換えつつ行われていた。
【0004】
1つのステップモータの回転力を伝達するための動力伝達歯車機構内に1箇所乃至は2箇所に遊星歯車機構を介在させ、電磁ソレノイド等のアクチュエータの作動にて太陽歯車に対する遊星歯車の公転位置を切り換えて、所定の搬送機構への動力伝動用歯車との噛み合いを切り換える構成の動力伝達の切換手段を設けていた。
【0005】
そして、前記ステップモータの回転によって実現できる太陽歯車に対する遊星歯車の公転位置により、動力伝達歯車機構における遊星歯車との噛み合い位置が選択されて、前記記録紙搬送機構のみ、前記原稿搬送機構のみ、あるいは前記記録紙搬送機構と前記原稿搬送機構との両方に、ステップモータの回転力を伝達するようにして、前記給排紙モード、前記記録モード、前記読取モードおよび前記コピーモードのいずれかを実現すると共に前記記録紙搬送機構及び原稿搬送機構のいずれにも回転力を伝達しないホームポジションとなる初期モードを実現するように構成していた。
【0006】
ところで、印刷装置の電源を一旦切断した後、再度電源投入しても、電源切りの直前の動作モードは記憶されていないのが通常である。従って、前記電源切りの直前の動作モードが、正常な印刷作業終了であったか、紙ジャム等により、読取モードや記録モードの途中であったかは不明であり、前記動力伝達歯車機構内の太陽歯車に対する遊星歯車の公転位置(停止位置)も不明であるので、初期モードに戻すためには、一旦記録モードに対応する遊星歯車の公転位置(停止位置)と、読取りモードに対応する遊星歯車の公転位置(停止位置)とに遊星歯車を往復移動させた後、記録紙搬送機構及び原稿搬送機構のいずれにも回転力を伝達しないホームポジションに遊星歯車の公転位置(停止位置)がかならず来るように戻すという、ステップモータの前進(正回転)、後退(逆回転)さらに正回転を各々所定ステップ数(パルス数)だけ駆動することにより、初期モードに戻すようにしていた。
【0007】
しかも、電源投入後の前記従来の動作モード切換に際しても、前記給排紙モード、前記記録モード、前記読取モードおよび前記コピーモードのいずれかから、一旦初期モードに戻すにとき、前記電源投入時の初期モードへの移行と同じ行程のステップモータの動作を実行していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように、各動作モードから初期モードへの移行に際して、前述のように、ステップモータの正回転と逆回転と正回転という行程を採用すると、ステップモータの駆動時間が長くなり、別の動作モードへの移行に手間取ると共に、ステップモータが駆動し、遊星歯車が公転して他の歯車に衝突するときの衝撃音が複数回発生して騒音の原因となっていた。
【0009】
本発明は、これらの従来の問題点を解決した印刷装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段及びその発明の効果】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、記録紙上に印刷する記録部と、原稿の画像を読み取る読取部と、記録紙を搬送する記録紙搬送機構と、原稿を搬送する原稿搬送機構と、回転力を発生するステップモータと、ステップモータからの回転力を、前記記録紙搬送機構のみに伝達させる給排紙モードと、前記記録紙搬送機構と記録部用記録紙搬送機構とに伝達させる記録モードと、前記原稿搬送機構のみに伝達させる読取モード、および前記記録紙搬送機構と前記原稿搬送機構との両方に伝達させるコピーモードを含む複数のモードのいずれかのモードに切り換える切換手段と、切換手段の駆動により、少なくとも前記記録モードを含めたモードを実行することで、前記記録紙搬送機構にて記録紙を搬送して前記記録部を通過させることにより印刷データに基づいて前記記録部にて記録紙に印刷させる記録処理、少なくとも前記読取モードを含めたモードを実行することで、前記原稿搬送機構にて原稿を搬送して前記読取部を通過させることにより前記読取部にて原稿の画像を読み取らせて画像データを得る読取処理、および少なくとも前記コピーモードを含めたモードを実行することで、前記原稿搬送機構にて原稿を搬送して前記読取部を通過させることにより前記読取部にて原稿の画像を読み取らせて画像データを得、同時に、前記記録紙搬送機構にて記録紙を搬送して前記記録部を通過させることにより前記画像データに基づいて前記記録部にて記録紙に印刷させるコピー処理を含む複数の処理から選択して、該当する処理の動作を行わせる制御部とを備えた印刷装置であって、前記切換手段は、前記ステップモータの回転力の伝達を仲介する仲介部材を1つまたは複数備えて、前記ステップモータの回転によって実現する前記仲介部材の公転位置により、前記仲介部材が前記出力軸の回転力を伝達することで、前記給排紙モード、前記記録モード、前記読取モード及び前記コピーモードのいずれかを実現すると共に前記記録紙搬送機構及び原稿搬送機構のいずれにも回転力を伝達しないホームポジションとなる初期モードを実現するように構成し、印刷装置の現在の動作モードがいずれであるかを判断する記憶手段と、前記モード不確定時から初期モードへの移行、前記給排紙モード、前記記録モード、前記読取モードおよび前記コピーモードの各モードから初期モードへの移行に際してのステップモータの回転方向及びそのステップ数を記憶する記憶手段とを備え、前記制御部は、電源投入時等のモード不確定時には、前記記憶手段に記憶されているモード不確定時から初期モードへの移行に際してのステップモータの回転方向及びそのステップ数に基づいて、ステップモータを正回転と逆回転とに所定ステップ駆動させて前記初期モードに設定する一方、電源投入状態において、前記給排紙モード、前記記録モード、前記読取モードおよび前記コピーモードの終了時には、前記記憶手段に記憶されている各モードから初期モードへの移行に際してのステップモータの回転方向及びそのステップ数に基づいて、前記ステップモータを前記終了時における動作モードから初期モードに移行するのに必要な最小回数のステップ駆動させるように制御するものである。
【0011】
前述のように、電源投入時等のモード不確定時には、以前の電源投入下で実行していた最後の動作モードがどれで終了したかを記憶していないため、後述する切換手段がいずれの位置にあるかを判別することができない。そこで、このようなモード不確定時を経た電源投入直後の初期設定の制御では、ステップモータを正回転→逆回転→正回転時に各々所定のステップ数(パルス数)だけ動作を実行させることにより、動力伝達機構における切換手段が確実に初期モード(ホームポジション)の位置とすることができる。他方、給排紙モード、記録モード、読取モードおよびコピーモードを正常に実行したときには、前記切換手段の位置が前記各動作モードに対応する位置にセットされているのであるから、前述のモード不確定時を経た後の初期モードへの復帰のような面倒なステップモータの作動を実行せずとも、ステップモータをモード移行に必要な最小回数のステップ駆動させれば、確実に初期モードに移行させることができる。これにより、各動作モードから初期モードへの移行時にステップモータが長く駆動することがなくて、迅速に初期モードに復帰できる。その場合、ステップモータの駆動方向を切換える毎に発生する騒音も少なくできるという効果を奏する。
【0012】
また、請求項1に記載の発明では、印刷装置の現在の動作モードがいずれであるかを判断する記憶手段と、前記モード不確定時から初期モードへの移行、前記給排紙モード、前記記録モード、前記読取モードおよび前記コピーモードの各モードから初期モードへの移行に際してのステップモータの回転方向及びそのステップ数を記憶する記憶手段とを備えたものであるから、初期モードに移行させたい時の現在の動作モードと、初期モードへ移行するためのステップモータの駆動の方向とステップ数とを直ちに読み出して、切換手段を迅速に駆動させることができるという効果を奏する。
【0013】
そして、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の印刷装置において、前記仲介部材は、太陽歯車と遊星歯車との組み合わせにて構成し、且つ、前記切換手段は、前記ステップモータの回転により回転する前記太陽歯車に噛み合って公転する前記遊星歯車の公転位置により、前記記録紙搬送機構のみ、前記記録紙搬送機構と記録部用記録紙搬送機構とに、前記原稿搬送機構のみ、あるいは前記記録紙搬送機構と前記原稿搬送機構との両方に、前記遊星歯車が噛み合って前記回転力を伝達することで、前記給排紙モード、前記記録モード、前記読取モードおよび前記コピーモードのいずれかを実現する一方、前記記録紙搬送機構及び原稿搬送機構のいずれにも回転力を伝達しない初期モードを実現するものであるから、前記複数のポジション(各搬送機構への回転力の伝達する位置もしくは伝達しない位置)の保持を確実にできるという効果を奏する。
【0014】
さらに、請求項に記載の発明の印刷装置は、記録紙上に印刷する記録部と、原稿の画像を読み取る読取部と、記録紙を搬送する記録紙搬送機構と、原稿を搬送する原稿搬送機構と、回転力を発生するステップモータと、前記ステップモータからの回転力を、前記記録紙搬送機構及び原稿搬送機構のいずれにも伝達しないホームポジションとなる初期モードと、前記記録紙搬送機構のみに伝達させる給排紙モードと、前記記録紙搬送機構と記録部用記録紙搬送機構とに伝達させる記録モードと、前記原稿搬送機構のみに伝達させる読取モード、および前記記録紙搬送機構と前記原稿搬送機構との両方に伝達させるコピーモードを含む複数のモードのいずれかのモードに切り換える切換手段と、前記切換手段の駆動により、少なくとも前記記録モードを含めたモードを実行することで、前記記録紙搬送機構にて記録紙を搬送して前記記録部を通過させることにより印刷データに基づいて前記記録部にて記録紙に印刷させる記録処理、少なくとも前記読取モードを含めたモードを実行することで、前記原稿搬送機構にて原稿を搬送して前記読取部を通過させることにより前記読取部にて原稿の画像を読み取らせて画像データを得る読取処理、および少なくとも前記コピーモードを含めたモードを実行することで、前記原稿搬送機構にて原稿を搬送して前記読取部を通過させることにより前記読取部にて原稿の画像を読み取らせて画像データを得、同時に、前記記録紙搬送機構にて記録紙を搬送して前記記録部を通過させることにより前記画像データに基づいて前記記録部にて記録紙に印刷させるコピー処理を含む複数の処理から選択して、該当する処理の動作を行わせる制御部とを備えた印刷装置であって、前記制御部は、電源投入状態における現在の作動モードがいずれであるかを判断する記憶手段と、前記給排紙モード、前記記録モード、前記読取モードおよび前記コピーモードの各モードから初期モードへの移行に際してのステップモータの回転方向及びそのステップ数を記憶する記憶手段とを備え、エラー発生時には、前記記憶手段に記憶されている各モードから初期モードへの移行に際してのステップモータの回転方向及びそのステップ数に基づいて、前記ステップモータを前記エラー発生時における動作モードから初期モードに移行するのに必要な最小回数のステップ駆動させるように制御するものであるから、エラー発生時に初期モードへの復帰を確実且つ自動的に行え、印刷装置による印刷作業を容易にすることができるという効果を奏するのである。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、上述した発明が適用されたファクシミリ装置2の制御系統を示すブロック図である。ファクシミリ装置2は、操作パネル4を介して入力される使用者からの各種指令に応じて、各種処理動作の設定、読取部10による原稿画像の読み取り、原稿画像の送信データ化、送信データの符号化、ファクシミリデータの送受信、受信データの復号化、復号化したファクシミリデータの記録部12での用紙への記録、コピー処理時の読取部10による原稿の読み取りと記録部12での記録紙への記録等を行うものである。
【0016】
これらの動作を行うために、ファクシミリ装置2は、操作パネル4、読取センサ10aを有する読取部10、サーマルヘッド12aを有する記録部12、CPU16、ROM18、一部が受信バッファメモリ20aとして用いられているRAM20、他の電話装置やファクシミリ装置との間で会話やファクシミリデータの送受信を可能にするネットワークコントロールユニット(NCU)22、NCU22を介して他のファクシミリ装置との間でファクシミリデータを送受信するためのモデム24、各種動作時に記録紙や原稿その他の検出を行う複数のセンサを有するセンサ部26、ファクシミリ装置2内の各機構を動作させるステップモータ28a(1ステップ当たり7.5°)を有するモータ部28、ギヤ切換用ソレノイド30aを有するソレノイド部30およびこれらを接続するバスライン32等を備えている。尚、図示していないが、受話器や発呼用のスピーカ等も設けられており、他の電話装置との会話はその受話器を介して行うことができる。
【0017】
次に、CPU16がROM18に記録されているプログラムに基づいて実行するファクシミリ制御処理について説明する。図2は、ファクシミリ制御処理のフローチャートを表す。なお、後述する、実行中の動作モードがいずれであるかをRAM20にて記憶させ、後述のギヤ切換により動作モードが変更になれば、RAM20にて記憶された動作モードのデータも更新される。
【0018】
先ず、電源投入により(S100)により処理が開始されると、まず初期設定が行われる(S110)。この初期設定では、制御処理のためのRAM20上の作業領域の確保や、その作業領域への初期値の設定等が行われ、更に、ステップモータ28aとギヤ切換用ソレノイド30aとの駆動によりファクシミリ装置2の機構的構成(動力伝達機構)が初期モード(ホームポジション)に設定される。
【0019】
電源投入直後には、以前の電源投入下で実行していた最後の動作モードがどれで終了したかを記憶していないため、後述する切換手段がいずれの位置にあるかを判別することができない。そこで、このような状態をモード不確定位置と称することにする。電源投入直後の初期設定の制御では、後述するように、ステップモータ28aを正回転→逆回転→正回転時に各々所定のステップ数(パルス数)だけ動作を実行させて、動力伝達機構が初期モード(ホームポジション)となるように設定するものである。しかして、ステップS110における初期設定では、モード不確定時における初期モードへの復帰をいうのである。
【0020】
ここで、初期モード状態に設定されたファクシミリ装置2の機構的構成を図7に示す。図7は、ファクシミリ装置2の要部構成図であり、特に、記録紙・原稿の搬送機構を駆動するために設けられたギヤ群によるステップモータ28aの回転力の伝達機構を示している。これらギヤ群は、支持フレーム96,98により回転可能に支持されている。
【0021】
ステップモータ28aの出力軸102にはモータギヤ104が取り付けられ、ステップモータ28aの回転力は出力軸102とモータギヤ104とを介して、共通ギヤ106に伝達される。共通ギヤ106と一体的に回転する共通の軸106aには共通太陽ギヤ108が設けられ、この共通太陽ギヤ108と同軸に設けた第1レバー114の先端には、共通太陽ギヤ108と噛み合う第1遊星ギヤ110が設けられ、共通太陽ギヤ108と同軸に設けられた第2レバー116の先端には、共通太陽ギヤ108と噛み合う第2遊星ギヤ112が設けられ、それぞれ共通太陽ギヤ108から回転力を伝達される。これら第1レバー114および第2レバー116は、共通太陽ギヤ108の軸106aに対してそれぞれ独立的に揺動可能に取り付けられている。
【0022】
初期モードでは、第1レバー114および第2レバー116の先端にある第1遊星ギヤ110および第2遊星ギヤ112の公転位置は共通太陽ギヤ108以外のギヤとは噛み合わない位置にある。前述の不確定位置から初期モードへの切換に際しては、まず、ステップモータ28aを正回転(図7の右回り、時計回り)で44パルス駆動し、次いで、逆回転(図7の左回り、反時計回り)で30パルス駆動する、更に、ステップモータ28aを正回転で15パルス駆動するのである。
【0023】
このようなステップモータ28aの正回転→逆回転→正回転のステップ駆動により、例えば、第1給排紙遊星ギヤ150が、たまたま給紙ローラ154に対する給紙ローラギヤ152に噛み合っていたり、逆に第8給排紙ギヤ168に噛み合っていても、この両ギヤ152、168に噛み合わない中立位置となるようにレバー148aの姿勢を保持する。また、同時に、第2給排紙遊星ギヤ174が第9給排紙ギヤ176に噛み合わないようにレバー140の姿勢を保持し、且つ第1遊星ギヤ110および第2遊星ギヤ112の公転位置は共通太陽ギヤ108以外のギヤとは噛み合わない中立位置となるように姿勢保持するのである。
【0024】
そして、初期設定(S110)にてファクシミリ装置2の機構的構成が初期モードに設定された直後に、ステップモータ28aに対する励磁用電流は遮断され、励磁が停止される(S120)。
そして、次に処理待ち(S200)に入る。 この処理待ち(S200)において、ファクシミリ装置2が電話回線を介して他のファクシミリ装置からファクシミリデータを受信した場合、ステップS200の判断により、記録処理が開始される(S300)。この記録処理では、図3のフローチャートに詳細を示す処理が行われる。
【0025】
最初に、初期モード(ホームポジション)から給排紙モードへのギヤの切り換えを次のように行う(S310)。まず、ギヤ切換用ソレノイド30aをオフに設定し、ステップモータ28aを15パルス正転(図7の右回り、時計回り)させ、図7に示した出力軸102およびモータギヤ104を右回転させる。このことにより、共通ギヤ106を左回転(図7の左回り、反時計回り)させて第1遊星ギヤ110を第1読取ギヤ118から離す方向に公転させる。この15パルスの正転は第1レバー114の爪部114aが何らかの原因で、後述する読取モードのように第2読取ギヤ120の軸に設けられている係止レバー121の先端を乗り越えた状態のままであるのを防止し、爪部114aを完全に係止レバー121の先端から離すためである。
【0026】
次に、ギヤ切換用ソレノイド30aをオンして、係止レバー121の一端をコイルバネ30bの引っ張り力に抗して図の左側へ引き込んで、係止レバー121を右回転させ、係止レバー121の他端の係止凹部121aから第2レバー116に設けられた爪部116aを外す。
次いでステップモータ28aを13パルス逆転させて、出力軸102およびモータギヤ104を左回転させる。このことにより、共通ギヤ106を右回転させて第2遊星ギヤ112を右に公転させて第1給排紙ギヤ134に突き当たらせて相互に噛み合わせる。このとき、第1遊星ギヤ110と第1レバー114とは第1読取ギヤ118に近づくが、第1レバー114の爪部114aが係止レバー121の先端に衝突して、第1遊星ギヤ110は、第1給排紙ギヤ134と第1読取ギヤ118とのほぼ中間に公転して停止する。
【0027】
こうして、図8に示す給排紙モード状態が達成される。
次に、記録紙供給処理を行う(S320)。すなわち、ステップモータ28aの逆転を行うことにより、モータギヤ104の回転力が、共通ギヤ106、共通太陽ギヤ108、第2遊星ギヤ112、および第1給排紙ギヤ134へと伝達される。更に、第1給排紙ギヤ134からは、第2給排紙ギヤ136、第3給排紙ギヤ142、第4給排紙ギヤ144、第5給排紙ギヤ146、および第1給排紙太陽ギヤ148に回転力が伝達される。そして、第1給排紙太陽ギヤ148は左回転となるので、第1給排紙太陽ギヤ148と同軸で揺動するレバー148aの先端に存在する第1給排紙遊星ギヤ150は給紙ローラギヤ152に噛み合う。
【0028】
このことにより、給紙ローラギヤ152は左回転し、給紙ローラギヤ152と同軸に設けられた給紙ローラ154は給紙トレー156に存在する記録紙158を1枚引き出して、一点鎖線で示した供給排出経路160へ送り出す。ここでは記録処理であるので、記録紙158の先端は、記録プラテン162とサーマルヘッド12aとの接触位置の直前まで供給される。この搬送は、前記接触位置の直前の位置に設けられている、センサ部26に属する接触センサあるいは光センサにより記録紙158の先端が検出されると、ステップモータ28aは停止されることにより達成される。
【0029】
なお、記録プラテン162とサーマルヘッド12aとの接触位置以後の供給排出経路160に記録済み記録紙158が存在する場合のために、更に給紙ローラギヤ152の回転力は、第6給排紙ギヤ164、第7給排紙ギヤ166、第8給排紙ギヤ168から排紙ローラギヤ170に伝達され、排紙ローラギヤ170を左回転させる。この排紙ローラギヤ170の左回転に応じて排紙ローラギヤ170と同軸の排紙ローラ172は、記録済み記録紙158をファクシミリ装置2外部の図示していないトレーに排出する。そして最後にギヤ切換用ソレノイド30aをオフに設定する。
【0030】
次にステップモータ28aの励磁停止処理が行われて、ステップモータ28aへの励磁電流の供給が停止される(S325)。
次に、給排紙モードから記録モードへと、ギヤの切り換えを次のように行う(S330)。まず、最初にギヤ切換用ソレノイド30aをオフに設定する。次に、ステップモータ28aを21パルス正転させる。このことにより、共通ギヤ106と共通太陽ギヤ108とが左回転し、第2レバー116が左回転して先端の第2遊星ギヤ112が左へ公転し、第1給排紙ギヤ134から離れる。そして、爪部116aが係止凹部121aに落ち込んで、第2レバー116の回転が停止し、第2遊星ギヤ112を第1給排紙ギヤ134と第2読取ギヤ120との中間に配して、第2遊星ギヤ112から第1給排紙ギヤ134および第2読取ギヤ120のいずれへも回転力が伝達しないようにする。
【0031】
また、第1レバー114は、接触している係止レバー121の先端から爪部114aが離れて左回転し、第1遊星ギヤ110が左に公転し第1給排紙ギヤ134に突き当たって相互に噛み合う。こうして、図9に示す記録モードが達成される。
この記録モードの状態で、次に記録紙頭出し処理が実行される(S340)。すなわち、ステップモータ28aへ、記録紙158の第1頭出し長さL1分に相当する正転方向の所定パルス数N1を出力することにより、ステップモータ28aの正転の回転力は、出力軸102→モータギヤ104→共通ギヤ106→共通太陽ギヤ108→第1遊星ギヤ110→第1給排紙ギヤ134→第2給排紙ギヤ136→第3給排紙ギヤ142→第4給排紙ギヤ144→第5給排紙ギヤ146→第1給排紙太陽ギヤ148に至る。
【0032】
第1給排紙太陽ギヤ148では右回転となるので、レバー148aは右に揺動して、先端の第1給排紙遊星ギヤ150は第8給排紙ギヤ168に噛み合う。このことにより、回転力は、第8給排紙ギヤ168から第7給排紙ギヤ166、第6給排紙ギヤ164、および給紙ローラギヤ152に伝達される。ただし、このときは、給紙ローラギヤ152と同軸の給紙ローラ154自身は回転力が与えられない機構となっていて、記録紙158の移動に追随して回転する。
【0033】
また、第2給排紙ギヤ136と同軸のレバー140は、第2給排紙ギヤ136の右回転により、先端の第2給排紙遊星ギヤ174が第9給排紙ギヤ176に噛み合う。したがって、第2給排紙ギヤ136の回転力は、同軸の第2給排紙太陽ギヤ138から第2給排紙遊星ギヤ174、第9給排紙ギヤ176、および記録プラテンギヤ180へ伝達される。こうして、記録プラテンギヤ180と同軸の記録プラテン162は左回転する。この記録プラテン162の駆動及び図示しない熱転写インクシートの搬送のギヤ機構を記録部用記録紙搬送機構と称する。
【0034】
したがって、すでに記録プラテン162とサーマルヘッド12aとの接触位置の直前まで到達していた記録紙158の先端は、第1頭出し長さL1分、記録プラテン162とサーマルヘッド12aとの接触位置を越えて停止する。
なお、記録プラテン162とサーマルヘッド12aとの間には予め熱転写インクシート(図示していない)が存在しているが、記録紙158は熱転写インクシートと記録プラテン162との間に入る。
【0035】
次に受信データの記録が実行される(S350)。すなわち、サーマルヘッド12aを記録プラテン162側に押しつけることで、サーマルヘッド12aと記録プラテン162と間の記録紙158に、熱転写インクシートを介してサーマルヘッド12aを押しつける。そして、サーマルヘッド12aを主走査方向(図9の紙面直角方向)に移動させて、受信バッファメモリ20aに受信されているファクシミリデータを順次読み出し、ファクシミリデータの内容を印刷する。そして、サーマルヘッド12aによる各行の印刷終了毎にステップモータ28aを一行分駆動し、記録プラテン162により記録紙158を供給排出経路160に沿って移動させる。
【0036】
受信バッファメモリ20aに存在するファクシミリデータを全て印刷し終わった場合、あるいは1頁分のファクシミリデータを印刷し終わった場合には、サーマルヘッド12aを元の位置に戻し、受信データ記録処理(S350)を終了し、ステップモータ28aの励磁停止処理が行われ、ステップモータ28aへの励磁電流の供給が停止される(S355)。
【0037】
次に、記録モードから給排紙モードへと、ギヤの切り換えを次のように行う(S360)。まず、最初にギヤ切換用ソレノイド30aをオンに設定する。このことにより、係止レバー121の係止凹部121aは第2レバー116の爪部116aから外れる。
次に、ステップモータ28aを36パルス逆転させる。このことにより、共通ギヤ106と共通太陽ギヤ108とが右回転し、第2レバー116が右回転して先端の第2遊星ギヤ112が右へ公転し第1給排紙ギヤ134に突き当たって相互に噛み合う。第1レバー114も右回転して先端の第1遊星ギヤ110は右へ公転し第1給排紙ギヤ134から離れ、次いで、第1レバー114の爪部114aが係止レバー121の先端に突き当たって、第1遊星ギヤ110は、第1給排紙ギヤ134と第1読取ギヤ118とのほぼ中間で停止する。
【0038】
こうして、図8に示した給排紙モードに戻る。
この状態でステップモータ28aを逆転させることで排紙ローラ172を左回転させて、ファクシミリ装置2内の供給排出経路160に残っている印刷済みの記録紙158をファクシミリ装置2の外部のトレー(図示していない)に排出し、この排出と同時に、給紙ローラ154の左回転により、給紙トレー156の記録紙158を前述したごとくに、記録プラテン162とサーマルヘッド12aとの接触位置の直前まで搬送する(S370)。
【0039】
次にステップモータ28aの励磁停止処理が行われて、ステップモータ28aへの励磁電流の供給が停止される(S375)。
そして、ファクシミリデータの印刷が終了したか否かが判定され(S380)、未印刷のファクシミリデータが残っていれば(S380:no)、ステップS330に戻って印刷を継続する。
【0040】
全てのファクシミリデータの印刷が終了すれば(S380:yes )、次に、給排紙モードから初期モードへと、ギヤの切り換えを次のように行う(S390)。
まず、最初にギヤ切換用ソレノイド30aをオフに設定する。次にステップモータ28aを44パルス正転させる。
【0041】
このことにより、共通ギヤ106と共通太陽ギヤ108とが左回転し、第1遊星ギヤ110は、第1レバー114とともに一旦左へ公転し、第1給排紙ギヤ134側に移動することで第1レバー114の爪部114aを係止レバー121の先端から離す。他方、第2レバー116は、先端の第2遊星ギヤ112と共に左回転して第1給排紙ギヤ134から離れ、第2遊星ギヤ112が第1給排紙ギヤ134と第2読取ギヤ120とのほぼ中間あたりとなった時に第2レバー116の爪部116aがコイルバネ30bにて左回転方向に引っ張り力を受けている係止レバー121の係止凹部121aにはまり込み、第2遊星ギヤ112はその位置で停止する。
【0042】
そして、次にステップモータ28aを15パルス逆転させる。この逆転では第2遊星ギヤ112は、第2レバー116の爪部116aが係止レバー121の係止凹部121aにはまっているので移動しないが、第1レバー114は、第1遊星ギヤ110が第1読取ギヤ118と第1給排紙ギヤ134とのほぼ中間に移動した位置にて停止するのであり、このように、モード移行に必要な最小回数のステップ駆動を実行することにより、ファクシミリ装置2は図7に示した初期モードに戻るのである。
【0043】
そして、ステップモータ28aの励磁停止処理が行われて、ステップモータ28aへの励磁電流の供給が停止される(S395)。
次に、図2に戻り、ユーザが操作パネル4を操作して送信を指示した場合、ステップS200の判断により、原稿読取処理が開始される(S400)。この原稿読取処理の詳細を図4のフローチャートに示す。
【0044】
まず、最初に、初期モードから読取モードへのギヤの切り換えを次のように行う(S410)。まず、ギヤ切換用ソレノイド30aをオフに設定し、ステップモータ28aを13パルス逆転させる。このことにより、共通ギヤ106を右回転させて第1遊星ギヤ110を第1読取ギヤ118に突き当たらせて相互に噛み合わせる。このとき、ギヤ切換用ソレノイド30aはオフであることから、第2レバー116の爪部116aは係止レバー121の係止凹部121aにはまり込んだままであり、第2遊星ギヤ112は第1給排紙ギヤ134と第2読取ギヤ120との間の位置を維持している。
【0045】
このことにより、図10に示す読取モードが達成される。この状態で、原稿搬送・読取・排出処理が行われる(S415)。すなわち、出力軸102の回転力は、モータギヤ104→共通ギヤ106→共通太陽ギヤ108→第1遊星ギヤ110→第1読取ギヤ118→第2読取ギヤ120から第1誘導ローラーギヤ122に伝達されて、第1誘導ローラーギヤ122と同軸の第1誘導ローラ122aが右回転となる。また、第1誘導ローラーギヤ122の回転力は、第3読取ギヤ124、第4読取ギヤ126、および読取プラテンギヤ128に伝達され、読取プラテンギヤ128と同軸の読取プラテン128aを左回転させる。更に、第4読取ギヤ126の回転力は、第5読取ギヤ130および第2誘導ローラーギヤ132に伝達され、第2誘導ローラーギヤ132と同軸の第2誘導ローラー132aを右回転させる。
【0046】
このことにより、ユーザにより差込口(図示していない)からファクシミリ装置2内部に挿入された原稿は、第1誘導ローラ122a、読取プラテン128aおよび第2誘導ローラー132aに誘導されて、原稿搬送路133を搬送される。そして、読取プラテン128aの直前の原稿搬送路133に配置された原稿センサ(図示していない)が、原稿の先端を検出すると、原稿の先端が読取プラテン128aに達したタイミングで、読取プラテン128aに対向して設けられている読取センサ10aにて原稿の画像が読み取られる。
【0047】
そして、原稿センサが原稿の後端を検出すると、原稿の後端が読取プラテン128aに達したタイミングで、読取センサ10aによる原稿の読み取りが停止され、ファクシミリ装置2内から原稿が排出されると、原稿読取処理(S415)が終了する。読取センサ10aが読み取った原稿の画像データは、RAM20に蓄積される。
【0048】
なお、ステップS415では、原稿センサにて、次の原稿の先端が検出されていれば、ステップS415の搬送・読取・排出処理を繰り返す。そして、すべての原稿について処理が完了した時点で次の処理に移る。
次に、ステップモータ28aの励磁停止処理が行われて、ステップモータ28aへの励磁電流の供給が停止される(S420)。
【0049】
次に、読取モードから初期モードへのギヤの切り換えを次のように行う(S425)。まず、ギヤ切換用ソレノイド30aをオフに設定し、次に、ステップモータ28aを14パルス(ステップ数)だけ正回転(図の右回り、時計回り)させる。
このことにより、共通ギヤ106と共通太陽ギヤ108とが左回転し、第1遊星ギヤ110は、第1レバー114とともに第1読取ギヤ118から離れるように左回動し、第1給排紙ギヤ134と第1読取ギヤ118とのほぼ中間位置、すなわち、第1遊星ギヤ110が第1給排紙ギヤ134及び第1読取ギヤ118のいずれとも噛み合わない位置に保持される。なお、第2レバー116の爪部116aがコイルバネ30bにて左回転方向に引っ張り力を受けている係止レバー121の係止凹部121aにはまり込んでいるので、第2遊星ギヤ112はその位置を維持している。
【0050】
このように、モード移行に必要な最小回数のステップ駆動を実行することにより、ファクシミリ装置2は図7に示した初期モードに戻る。そして、ステップモータ28aの励磁停止処理が行われて、ステップモータ28aへの励磁電流の供給が停止される(S430)。
上述のようにして読み取られた原稿のデータは、RAM20に蓄積され、図2に示すごとく、原稿の画像データをファクシミリデータとして、ユーザに指示された相手先に送信する(S450)。
【0051】
次に、ユーザが操作パネル4を操作してコピーを指示した場合、ステップS200の判断により、コピー処理が開始される(S500)。このコピー処理の詳細を図5のフローチャートに示す。
最初に、初期モードから読取モードへのギヤの切り換えを次のように行う(S410)。まず、ギヤ切換用ソレノイド30aをオフに設定し、ステップモータ28aを13パルス逆転させる。このことにより、共通ギヤ106を右回転させて第1遊星ギヤ110を第1読取ギヤ118に噛み合わせる。このとき、ギヤ切換用ソレノイド30aはオフであることから、第2レバー116の爪部116aは係止レバー121の係止凹部121aに係止されたままであり、第2遊星ギヤ112は第1給排紙ギヤ134と第2読取ギヤ120との間の位置を維持している。
【0052】
このことにより、図10に示した読取モードが達成される。この状態で、原稿搬送処理が行われる(S515)。すなわち、モータギヤ104の回転力は、共通ギヤ106、共通太陽ギヤ108、第1遊星ギヤ110、第1読取ギヤ118、および第2読取ギヤ120から第1誘導ローラーギヤ122に伝達されて、第1誘導ローラーギヤ122と同軸の第1誘導ローラ122aが右回転する。また、第1誘導ローラーギヤ122の回転力は、第3読取ギヤ124、第4読取ギヤ126、および読取プラテンギヤ128に伝達され、読取プラテンギヤ128と同軸の読取プラテン128aを左回転させる。更に、第4読取ギヤ126の回転力は、第5読取ギヤ130および第2誘導ローラーギヤ132に伝達され、第2誘導ローラーギヤ132と同軸の第2誘導ローラー132aを右回転させる。 このことにより、ユーザにより差込口(図示していない)からファクシミリ装置2内部に挿入されたコピー用原稿は、第1誘導ローラ122aに誘導されて、原稿搬送路133を搬送され、ステップS415で述べたごとく原稿センサがコピー用原稿の先端を検出すると停止する。
【0053】
次に、ステップモータ28aの励磁停止処理が行われて、ステップモータ28aへの励磁電流の供給が停止される(S520)。
次に、読取モードから給排紙モードへのギヤの切り換えを次のように行う(S525)。まず、ギヤ切換用ソレノイド30aをオフに設定し、次に、ステップモータ28aを34パルス正転させる。このことにより、共通ギヤ106と共通太陽ギヤ108とが左回転して、第1遊星ギヤ110は、第1レバー114とともに第1給排紙ギヤ134側に移動して、第1給排紙ギヤ134に突き当たって停止する。第2レバー116の爪部116aは係止レバー121の係止凹部121aにはまり込んでいるので、第2遊星ギヤ112は第2読取ギヤ120と第1給排紙ギヤ134との間の位置を維持している。
【0054】
次に、ギヤ切換用ソレノイド30aをオンに設定し、ステップモータ28aを21パルス逆転させる。このことにより、係止レバー121の係止凹部121aは第2レバー116の爪部116aから外れ、共通ギヤ106と共通太陽ギヤ108とは右回転するので、第2遊星ギヤ112は第1給排紙ギヤ134に突き当たって相互に噛み合う。第1遊星ギヤ110は第1レバー114とともに、第1給排紙ギヤ134から離れて、第1読取ギヤ118へ向かうが、第1レバー114の爪部114aが係止レバー121の先端に突き当たって、第1給排紙ギヤ134と第1読取ギヤ118とのほぼ中間で停止する。
【0055】
次に、ギヤ切換用ソレノイド30aをオフに設定する。このとき、第2レバー116の爪部116aがコイルバネ30bの引っ張り力に抗して係止レバー121を押し上げているので、第1レバー114の爪部114aが係止レバー121の先端から外れることはない。
このことにより、図8に示した給排紙モードが達成される。この状態で、記録紙給紙処理が行われる(S530)。すなわち、ステップS320にて述べたごとく、ステップモータ28aの逆転を行うことにより、出力軸102およびモータギヤ104の回転力が、給紙ローラギヤ152まで伝達される。そして、この給紙ローラギヤ152の左回転により、給紙ローラギヤ152と同軸に設けられた給紙ローラ154は給紙トレー156に存在する記録紙158を1枚引き出して、一点鎖線で示した供給排出経路160へ送り出す。そして、センサの検出により、記録紙158の先端が、記録プラテン162とサーマルヘッド12aとの接触位置の直前まで来ると、記録紙158の搬送は停止される。
【0056】
なお、このとき、記録プラテン162とサーマルヘッド12aとの接触位置以後の供給排出経路160に記録済み記録紙158が存在していた場合は、次のようにして排出される。すなわち、給紙ローラギヤ152の回転力が、更に、第6給排紙ギヤ164、第7給排紙ギヤ166、第8給排紙ギヤ168から排紙ローラギヤ170に伝達されるので、排紙ローラギヤ170の左回転に応じて排紙ローラギヤ170と同軸の排紙ローラ172は、ファクシミリ装置2内部から完全に記録済み記録紙158を排出する。
【0057】
次にステップモータ28aの励磁停止処理が行われて、ステップモータ28aへの励磁電流の供給が停止される(S535)。
次に、給排紙モードから記録モードへと、ギヤの切り換えを、ステップS330にて述べたごとく行う(S540)。すなわち、最初にギヤ切換用ソレノイド30aをオフに設定する。次に、ステップモータ28aを21パルス正転させる。このことにより、共通ギヤ106と共通太陽ギヤ108とが左回転し、第2レバー116が左回転して先端の第2遊星ギヤ112が第1給排紙ギヤ134から離れる。そして、爪部116aが係止凹部121aに落ち込んで、第2レバー116の回転を停止し、第2遊星ギヤ112を第1給排紙ギヤ134と第2読取ギヤ120との中間に配して、第2遊星ギヤ112を第1給排紙ギヤ134および第2読取ギヤ120のいずれにも回転力を伝達させないようにする。
【0058】
また、第1レバー114は、突き当たっていた係止レバー121の先端から爪部114aが離れて左回転し、第1遊星ギヤ110が第1給排紙ギヤ134に突き当たって相互に噛み合う。こうして、図9に示した記録モードが達成される。 次に、記録紙頭出し処理が実行される(S545)。
すなわち、ステップモータ28aへ、記録紙158の第2頭出し長さL2分に相当する正転方向の所定パルス数N2を出力することにより、ステップモータ28aの正転の回転力は、第1給排紙太陽ギヤ148まで至る。第1給排紙太陽ギヤ148では右回転となるので、レバー148aは右に揺動して、先端の第1給排紙遊星ギヤ150は第8給排紙ギヤ168に噛み合う。このことにより、回転力は、第8給排紙ギヤ168から給紙ローラギヤ152まで伝達される。ただし、このときは、給紙ローラギヤ152と同軸の給紙ローラ154自身は回転力が与えられない機構となっていて、記録紙158の移動に追随して回転する。また第2給排紙ギヤ136と同軸のレバー140は、第2給排紙ギヤ136の右回転により、先端の第2給排紙遊星ギヤ174が第9給排紙ギヤ176に噛み合う。したがって、第2給排紙ギヤ136の回転力は、同軸の第2給排紙太陽ギヤ138から記録プラテンギヤ180まで伝達される。こうして、記録プラテンギヤ180と同軸の記録プラテン162は左回転する。
【0059】
したがって、すでに記録プラテン162とサーマルヘッド12aとの接触位置の直前まで到達していた記録紙158の先端は、第2頭出し長さL2分、記録プラテン162とサーマルヘッド12aとの接触位置を越える。
そして、ステップS545の終了後は、ステップモータ28aの励磁停止処理は行わない。すなわち、ステップモータ28aへの励磁電流の供給は維持されたまま、次に、記録モードからコピーモードへとギヤの切り換えを行う(S550)。励磁電流を維持するのは、負荷の高いコピーモードの直前で励磁電流が停止すると、コピーモードにて脱調がステップモータ28aに生じ易いからであり、この脱調を防止するために励磁電流を維持する。
【0060】
ステップS550では、最初にギヤ切換用ソレノイド30aをオフに設定する。次に、ステップモータ28aを25パルス逆転させる。このことにより、出力軸102およびモータギヤ104を左回転させ、共通ギヤ106を右回転させて第1遊星ギヤ110を第1給排紙ギヤ134から離す。
この25パルスの逆転は、第2レバー116の爪部116aが何らかの原因で、係止レバー121の係止凹部121aから外れていた場合に、確実に係止凹部121aにはめ込むためである。したがって、第2レバー116の爪部116aが係止レバー121の係止凹部121aにはまっていれば、第2遊星ギヤ112は移動せずに位置を維持する。
【0061】
次に、ギヤ切換用ソレノイド30aをオンして、係止レバー121の一端をコイルバネ30bの引っ張り力に抗して引き込み、係止レバー121を右回転させ、第2レバー116に設けられた爪部116aから係止凹部121aを外す。
次いでステップモータ28aを33パルス正転させて、共通ギヤ106を左回転させて第2遊星ギヤ112を第2読取ギヤ120に突き当たらせて、第2読取ギヤ120に噛み合わせる。また、第1遊星ギヤ110は、直前のステップモータ28aの逆転にて、第1給排紙ギヤ134から離れていたが、再度、第1給排紙ギヤ134に突き当たって噛み合う。
【0062】
この噛み合わせ動作では、他の噛み合わせ動作でも同じであるが、コピーモードでの噛み合わせを確実にするために、少し過剰にステップモータ28aを正転させている。このため、記録紙158はステップS545にて頭出しした位置から少し進む。この進み量ΔLは、予め測定されており、この進み量ΔLに関係して、ステップS340での第1頭出し長さL1とステップS545の第2頭出し長さL2とは次式の関係を満足するように設定されている。
【0063】
すなわち、前記所定パルス数N2が、式(L1≒L2+ΔL)を満足する第2頭出し長さL2分に相当する値に設定されている。
したがって、ステップS550が終了した時点では、記録紙158の実際の頭出し長さ、すなわち余白送り量は、記録処理におけるステップS340の第1頭出し長さL1とほぼ同じとなる。このため記録処理でもコピー処理でも印刷出力される記録紙158の上端の余白が揃うことになる。
【0064】
なお、コピー用原稿もステップS515にて搬送されて停止した位置から少し進むが、コピー用原稿のわずかな進みは読取センサ10aに対して十分に余裕が設定してあるので読取には問題はないし、記録紙158の上端の余白には関係しない。
次いで、ギヤ切換用ソレノイド30aをオフ設定する。このギヤ切換用ソレノイド30aをオフしても、第2レバー116の爪部116aの先端が係止レバー121をコイルバネ30bの引っ張り力に抗して押し上げている。
【0065】
こうして、図11に示すコピーモードが達成される。
次に、このコピーモードにて、原稿読取記録処理が行われる(S555)。この原稿読取記録処理は、次に示すように、前述したステップS415にて行われた原稿の読み取りと同様な原稿読取処理が行われ、同時に、サーマルヘッド12aが記録プラテンギヤ180側に押しつけられて、ステップS350にて行われた記録紙158への記録と同様な記録処理(ただし、このコピー処理では、受信したファクシミリデータの印刷でなく、同時に行われる原稿読取処理にて読み取られたコピー用原稿の画像データの印刷である。)が行われる。
【0066】
すなわち、原稿読取処理としては、ステップモータ28aを正転させることにより、出力軸102→モータギヤ104→共通ギヤ106→共通太陽ギヤ108→第2遊星ギヤ112を介して、第2読取ギヤ120を左回転させる。更に回転力は第2読取ギヤ120から第1誘導ローラーギヤ122に伝達されて、第1誘導ローラーギヤ122と同軸の第1誘導ローラ122aを右回転させる。また、第1誘導ローラーギヤ122の回転力は、第3読取ギヤ124、第4読取ギヤ126、および読取プラテンギヤ128に伝達し、読取プラテンギヤ128と同軸の読取プラテン128aを左回転させる。更に、第4読取ギヤ126の回転力は、第5読取ギヤ130および第2誘導ローラーギヤ132に伝達され、第2誘導ローラーギヤ132と同軸の第2誘導ローラー132aを右回転させる。
【0067】
このことにより、ユーザにより差込口(図示していない)からファクシミリ装置2内部に挿入されたコピー用原稿は、第1誘導ローラ122aに誘導されて、原稿搬送路133を搬送され、読取プラテン128aの直前で図示していない原稿センサがコピー用原稿の先端を検出すると、コピー用原稿の先端が読取プラテン128aに達したタイミングで、読取センサ10aにてコピー用原稿の画像が読み取られる。
【0068】
読取センサ10aが読み取ったコピー用原稿の画像データは、一時的にRAM20内のバッファに蓄積される。
また、記録処理としては、モータ部28の正転の回転力は、出力軸102→モータギヤ104→共通ギヤ106→共通太陽ギヤ108→第1遊星ギヤ110→第1給排紙ギヤ134→第2給排紙ギヤ136→第3給排紙ギヤ142→第4給排紙ギヤ144→第5給排紙ギヤ146→第1給排紙太陽ギヤ148に至る。第1給排紙太陽ギヤ148では右回転となるので、レバー148aは右に揺動して、先端の第1給排紙遊星ギヤ150は第8給排紙ギヤ168に噛み合う。このことにより、回転力は、第8給排紙ギヤ168から第7給排紙ギヤ166、第6給排紙ギヤ164、および給紙ローラギヤ152に伝達される。ただし、このときは、給紙ローラギヤ152と同軸の給紙ローラ154自身は回転力が与えられない機構となっていて、記録紙158の移動に追随して回転する。
【0069】
更に、第2給排紙ギヤ136と同軸のレバー140は、第2給排紙ギヤ136の右回転により、先端の第2給排紙遊星ギヤ174が第9給排紙ギヤ176に噛み合う。したがって、第2給排紙ギヤ136の回転力は、同軸の第2給排紙太陽ギヤ138から第2給排紙遊星ギヤ174、第9給排紙ギヤ176、および記録プラテンギヤ180へ伝達される。こうして、記録プラテンギヤ180と同軸の記録プラテン162は左回転される。したがって、記録プラテン162と熱転写インクシートとの間の記録紙158は、サーマルヘッド12aにて印刷が実行された後、供給排出経路160上を排紙ローラ172方向へ搬送される。
【0070】
この原稿読取記録処理(S555)にて、コピー用原稿1頁分を記録紙158の1枚に記録すると、次に、ステップモータ28aの励磁停止処理が行われて、ステップモータ28aへの励磁電流の供給が停止される(S560)。
次に、コピーモードから記録モードへとギヤの切り換えを行う(S565)。 すなわち、最初にギヤ切換用ソレノイド30aをオフに設定する。次に、ステップモータ28aを50パルス逆転させる。このことにより、出力軸102およびモータギヤ104を左回転させ、共通ギヤ106を右回転させて、第2レバー116と第2遊星ギヤ112とを第2読取ギヤ120から離し、第2レバー116の爪部116aを、係止レバー121の係止凹部121aにはめ込むことにより、第2遊星ギヤ112の位置を第2読取ギヤ120と第1給排紙ギヤ134とのほぼ中間に停止させる。このとき、第1遊星ギヤ110は一旦第1給排紙ギヤ134から離れる。 次に、ステップモータ28aを28パルス正転させて、出力軸102およびモータギヤ104を右回転させ、共通ギヤ106を左回転させて、第1遊星ギヤ110を再度、第1給排紙ギヤ134に噛み合わせる。このとき、第2レバー116の爪部116aは係止レバー121の係止凹部121aにはめ込まれているので、第2遊星ギヤ112は第2読取ギヤ120と第1給排紙ギヤ134とのほぼ中間の位置を維持する。こうして、図9に示した記録モードに戻る。
【0071】
次に、記録モードの状態で、ステップモータ28aを正転させ、記録プラテンギヤ180および排紙ローラ172を回転させて、記録紙158の後端が記録プラテン162とサーマルヘッド12aとの間に存在していた場合に、記録プラテン162とサーマルヘッド12aとの間から排除する(S570)。
次に、ステップモータ28aの励磁停止処理が行われて、ステップモータ28aへの励磁電流の供給が停止される(S575)。
【0072】
次に、記録モードから給排紙モードへとギヤの切り換えを行う(S580)。すなわち、最初にギヤ切換用ソレノイド30aをオンに設定する。次に、ステップモータ28aを36パルス逆転させる。このことにより、係止レバー121の係止凹部121aは、第2レバー116の爪部116aから外れ、第2遊星ギヤ112は第1給排紙ギヤ134に突き当たって噛み合う。更に、第1遊星ギヤ110は第1給排紙ギヤ134を離れ、その後、第1レバー114の爪部114aが係止レバー121の先端に突き当たるので、第1遊星ギヤ110は、第1給排紙ギヤ134と第1読取ギヤ118とのほぼ中間で停止する。そして、ギヤ切換用ソレノイド30aをオフに設定する。ギヤ切換用ソレノイド30aがオフとなっても、係止レバー121の係止凹部121aから外れた第2レバー116の爪部116aが、コイルバネ30bの引っ張り力に抗して係止レバー121の戻りを阻止するので、第1レバー114の爪部114aが係止レバー121の先端から外れることはない。
【0073】
こうして、図8に示した給排紙モードに戻る。
次に、コピー処理が終了か否かが判定される(S585)。次のコピー用原稿が読取センサ10aの直前の位置に存在することが原稿センサにより検出されると、引き続きコピー用原稿のコピーを行う必要があるため(S585:no)、ステップS530の処理に戻る。なお、2枚目以降では、ステップS530では記録紙158の給紙と同時に排出も同時に行われ、ステップS555では、コピー用原稿の排出も同時に行われる。したがって、前述した処理にて、2枚目以降のコピー用原稿についても記録紙158上に画像が形成され、コピー用原稿が無くなるまでステップS530〜S580の処理が繰り返される。
【0074】
コピー用原稿が無くなれば(S585:yes )、給排紙モードの状態で、ステップモータ28aの逆転による排紙ローラ172の左回転により記録済みの記録紙158の排出がなされる(S590)。
次に、ステップモータ28aの励磁停止処理が行われて、ステップモータ28aへの励磁電流の供給が停止される(S595)。
【0075】
次に、給排紙モードから読取モードへとギヤの切り換えを行う(S600)。すなわち、最初にギヤ切換用ソレノイド30aをオフに設定する。次に、ステップモータ28aを45パルス正転させる。このことにより、第2遊星ギヤ112が左へ公転し、爪部116aは係止レバー121の係止凹部121aに落ち込み、第2遊星ギヤ112は第1給排紙ギヤ134と第2読取ギヤ120とのほぼ中間で停止する。
【0076】
次に、ステップモータ28aを40パルス逆転させる。このことにより、45パルスの正転で一旦、第1給排紙ギヤ134に突き当たった第1レバー114が、第1読取ギヤ118方向に戻る。しかし、このときは、爪部116aが係止凹部121aに落ち込んだ分、係止レバー121が左回転しているので、係止レバー121の先端は第1レバー114の爪部114aの進行方向から外れ、第1レバー114の爪部114aは係止レバー121の先端に突き当たることはなく、第1遊星ギヤ110は第1読取ギヤ118に突き当たって第1読取ギヤ118と噛み合う。
【0077】
このことにより、図10に示した読取モードに戻る。
次に、読取モードの状態で、ステップモータ28aを逆転させることにより、第1誘導ローラーギヤ122、読取プラテンギヤ128、第2誘導ローラーギヤ132等を回転させて、ファクシミリ装置2内部に残っているコピー用原稿を搬送して、完全にファクシミリ装置2の外部に排出する(S605)。
【0078】
次に、ステップモータ28aの励磁停止処理が行われて、ステップモータ28aへの励磁電流の供給が停止される(S610)。
次に、読取モードから初期モードへとギヤの切り換えを次のように行う(S615)。この場合、まず、ギヤ切換用ソレノイド30aをオフに設定し、次に、ステップモータ28aを14パルス正転させる。このことにより、共通ギヤ106と共通太陽ギヤ108とが左回転する。このことにより、第1遊星ギヤ110は、第1レバー114とともに第1給排紙ギヤ134側に移動し、当該第1給排紙ギヤ134と第1読取ギヤ118とのいずれにも噛み合わないほぼ中間位置にて停止し、姿勢保持される。なお、第2レバー116の爪部116aは係止レバー121の係止凹部121aにはまり込んでいるので、第2レバー116および第2遊星ギヤ112はその位置を維持している。
【0079】
こうして、ファクシミリ装置2は図7に示した初期モードに戻る。そして、ステップモータ28aの励磁停止処理が行われて、ステップモータ28aへの励磁電流の供給が停止される(S620)。
このように該当する処理が実行された後は、再度ステップS200に戻って、ファクシミリデータの受信やユーザの指示を待つ。なお、図2においては、受信、送信あるいはコピーの処理のみ示しているが、この他の処理として、熱転写インクシート(もしくはインクリボン)巻き取り処理や各種設定処理等の選択が可能である。
【0080】
熱転写インクシートの交換作業においては、熱転写インクシートの頭出しのために所定量だけ巻き取りする必要がある。そのため、前述の初期モードに設定した状態で、熱転写インクシートのカートリッジを新旧交換し、所定のスイッチボタンを押す等してシート頭出し指令すると、記録モードになり、記録紙158を給送しない状態にて、第9給排紙ギヤ176、および記録プラテンギヤ180を所定量駆動して、熱転写インクシートの頭出しを実行するこの作業が終了した後は、前記記録モードから初期モードへとギヤの切り換えを行うのである。このときは、まず、ギヤ切換用ソレノイド30aをオフに設定し、次に、ステップモータ28aを15パルス逆転させる。記録モードでは、第1遊星ギヤ110が第1給排紙ギヤ134に噛み合っているので、前記ステップモータ28aの逆回転により共通ギヤ106と共通太陽ギヤ108とが右回転し、第1遊星ギヤ110は、第1レバー114とともに第1給排紙ギヤ134から離れ、当該第1給排紙ギヤ134と第1読取ギヤ118とのいずれにも噛み合わないほぼ中間位置にて停止し、姿勢保持される。なお、第2レバー116の爪部116aは係止レバー121の係止凹部121aに嵌まり込んでいるので、第2レバー116および第2遊星ギヤ112はその位置を維持している。
【0081】
このように、モード移行に必要な最小回数のステップ駆動を実行することにより、ファクシミリ装置2は図7に示した初期モードに戻る。そして、ステップモータ28aの励磁停止処理が行われて、ステップモータ28aへの励磁電流の供給が停止される。熱転写インクシートに代えてインクリボンを使用する場合も同様にする。
【0082】
前記電源投入下(S110)において、記録処理(S300)、読取処理(S400)、コピー処理(S500)、インクシート(インクリボンでも可能)を正常に実行している間は、前述のモード不確定とならず、現在進行中の動作モード(給排紙モード、記録モード、読取モード、コピーモード)では、第1遊星ギヤ110や、第1給排紙遊星ギヤ150、第2給排紙遊星ギヤ174の位置が明確に判っているのであるから、ギヤ切換を行ってその処理を終了するときの最終動作モードから初期モードに復帰させるとき、モード不確定位置から初期モードへの切換のように、ステップモータ28aを正回転、逆回転、正回転というような動作を行わず、所定の方向への所定ステップ数だけステップモータ28aを作動させるだけで、例えば、第1給排紙ギヤ134と第1読取ギヤ118とのいずれにも噛み合わないほぼ中間位置になる初期モードへの復帰が迅速且つ確実に実行できるのである。
【0083】
なお、図6に示すフローチャートは、電源投入下(S110)において、記録処理(S300)、読取処理(S400)、コピー処理(S500)を実行中に、モード不確定乃至は初期モード以外の動作モードにある時に、エラーが発生した場合、初期モードに復帰させることにより、エラー回復処理を確実且つ正確にするための処理であって、図2に示すと同様の記録処理(S300)、読取処理(S400)、コピー処理(S500)の各処理を実行中には、RAM20に現在進行中の動作モード(給排紙モード、記録モード、読取モード、コピーモード)の別を記憶する(S700)。各処理中に動作モードが変更されるとその都度記憶更新される。そして、印刷装置1内に配置した各種のセンサなどにより、紙ジャム、読取り不良等の各エラーが発生した否かを判別し(S800)、エラー発生のとき(S800:yes )、エラー発生時における動作モードから初期モードへと復帰させるギヤ切換を実行するのである。例えば、給排紙モード時にエラー発生すれば、図3におけるステップS390の処理を実行するのであり、読取りード時にエラー発生すれば、図4におけるステップS425の処理を実行するという具合である。
【0084】
本実施の形態において、第1給排紙ギヤ134、第2給排紙ギヤ136、第2給排紙太陽ギヤ138、レバー140、第3給排紙ギヤ142、第4給排紙ギヤ144、第5給排紙ギヤ146、第1給排紙太陽ギヤ148、レバー148a、第1給排紙遊星ギヤ150、給紙ローラギヤ152、給紙ローラ154、記録プラテン162、第6給排紙ギヤ164、第7給排紙ギヤ166、第8給排紙ギヤ168、排紙ローラギヤ170、排紙ローラ172、第2給排紙遊星ギヤ174、第9給排紙ギヤ176、および記録プラテンギヤ180の組み合わせが記録紙搬送機構に該当し、第1読取ギヤ118、第2読取ギヤ120、第1誘導ローラーギヤ122、第1誘導ローラ122a、第3読取ギヤ124、第4読取ギヤ126、読取プラテンギヤ128、読取プラテン128a、第5読取ギヤ130、第2誘導ローラーギヤ132、および第2誘導ローラー132aの組み合わせが原稿搬送機構に該当し、共通ギヤ106、共通太陽ギヤ108、第1遊星ギヤ110、第2遊星ギヤ112、第1レバー114、爪部114a、第2レバー116、爪部116a、係止レバー121、係止凹部121a、およびコイルバネ30bが切換手段に該当し、図2〜図6に記載の処理が制御部としての処理に該当する。
【0085】
前述した実施の形態は、ファクシミリ装置としての例であるが、例えば、プリンタ機能を有するコピー装置を挙げることもでき、図5の処理がコピー装置としての処理となり、図3の処理がプリンタとしての処理となる。
本発明の印刷装置としては、例えば、ファクシミリ装置に用いられているものが挙げられ、この場合は、前記読取処理を、原稿の画像を他のファクシミリ装置に送信するために実行し、前記記録処理を、他のファクシミリ装置から受信した画像を記録紙に記録するために実行することにより、ファクシミリ装置の機能を実現する。ファクシミリ装置以外に、プリンタの機能を備えたコピー装置が挙げられる。
【0086】
なお、このような印刷装置の各手段をコンピュータシステムにて実現する機能は、例えば、コンピュータシステム側で起動するプログラムとして備えることができる。このようなプログラムの場合、例えば、フロッピーディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータシステムにロードして起動することにより用いることができる。この他、ROMやバックアップRAMをコンピュータ読み取り可能な記録媒体として前記プログラムを記録しておき、このROMあるいはバックアップRAMをコンピュータシステムに組み込んで用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されたファクシミリ装置の制御系統を示すブロック図である。
【図2】 CPUが実行するファクシミリ制御処理のフローチャートである。
【図3】 ファクシミリ制御処理の内の記録処理のフローチャートである。
【図4】 ファクシミリ制御処理の内の原稿読取処理のフローチャートである。
【図5】 ファクシミリ制御処理の内のコピー処理のフローチャートである。
【図6】 ファクシミリ制御処理の内のエラー発生時の初期モード復帰処理のフローチャートである。
【図7】 初期モードにおけるファクシミリ装置の内部機構状態を示す説明図である。
【図8】 給排紙モードにおけるファクシミリ装置の内部機構状態を示す説明図である。
【図9】 記録モードにおけるファクシミリ装置の内部機構状態を示す説明図である。
【図10】 読取モードにおけるファクシミリ装置の内部機構状態を示す説明図である。
【図11】 コピーモードにおけるファクシミリ装置の内部機構状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2…ファクシミリ装置 4…操作パネル 10…読取部
10a…読取センサ 12…記録部 12a…サーマルヘッド
16…CPU 18…ROM 20…RAM
22…ネットワークコントロールユニット(NCU) 24…モデム
26…センサ部 28…モータ部 28a…ステップモータ
30…ソレノイド部 30a…ギヤ切換用ソレノイド
30b…コイルバネ 32…バスライン
102…ステップモータの出力軸 104…モータギヤ 106…共通ギヤ
106a…共通の軸 108…共通太陽ギヤ 110…第1遊星ギヤ
112…第2遊星ギヤ 114…第1レバー 114a…爪部
116…第2レバー 116a…爪部 118…第1読取ギヤ
120…第2読取ギヤ 121…係止レバー 121a…係止凹部
122…第1誘導ローラーギヤ 122a…第1誘導ローラ
124…第3読取ギヤ 126…第4読取ギヤ 128…読取プラテンギヤ
128a…読取プラテン 130…第5読取ギヤ
132…第2誘導ローラーギヤ 132a…第2誘導ローラー
133…原稿搬送路 134…第1給排紙ギヤ 136…第2給排紙ギヤ
138…第2給排紙太陽ギヤ 140…レバー 142…第3給排紙ギヤ
144…第4給排紙ギヤ 146…第5給排紙ギヤ
148…第1給排紙太陽ギヤ 148a…レバー
150…第1給排紙遊星ギヤ 152…給紙ローラギヤ 154…給紙ローラ
156…給紙トレー 158…記録紙 160…供給排出経路
162…記録プラテン 164…第6給排紙ギヤ 166…第7給排紙ギヤ
168…第8給排紙ギヤ 170…排紙ローラギヤ 172…排紙ローラ
174…第2給排紙遊星ギヤ 176…第9給排紙ギヤ
180…記録プラテンギヤ

Claims (3)

  1. 記録紙上に印刷する記録部と、
    原稿の画像を読み取る読取部と、
    記録紙を搬送する記録紙搬送機構と、
    原稿を搬送する原稿搬送機構と、
    回転力を発生するステップモータと、
    前記ステップモータからの回転力を、前記記録紙搬送機構のみに伝達させる給排紙モードと、前記記録紙搬送機構と記録部用記録紙搬送機構とに伝達させる記録モードと、前記原稿搬送機構のみに伝達させる読取モード、および前記記録紙搬送機構と前記原稿搬送機構との両方に伝達させるコピーモードを含む複数のモードのいずれかのモードに切り換える切換手段と、
    前記切換手段の駆動により、少なくとも前記記録モードを含めたモードを実行することで、前記記録紙搬送機構にて記録紙を搬送して前記記録部を通過させることにより印刷データに基づいて前記記録部にて記録紙に印刷させる記録処理、少なくとも前記読取モードを含めたモードを実行することで、前記原稿搬送機構にて原稿を搬送して前記読取部を通過させることにより前記読取部にて原稿の画像を読み取らせて画像データを得る読取処理、および少なくとも前記コピーモードを含めたモードを実行することで、前記原稿搬送機構にて原稿を搬送して前記読取部を通過させることにより前記読取部にて原稿の画像を読み取らせて画像データを得、同時に、前記記録紙搬送機構にて記録紙を搬送して前記記録部を通過させることにより前記画像データに基づいて前記記録部にて記録紙に印刷させるコピー処理を含む複数の処理から選択して、該当する処理の動作を行わせる制御部と、を備えた印刷装置であって、
    前記切換手段は、
    前記ステップモータの回転力の伝達を仲介する仲介部材を1つまたは複数備えて、前記ステップモータの回転によって実現する前記仲介部材の公転位置により、前記仲介部材が前記出力軸の回転力を伝達することで、前記給排紙モード、前記記録モード、前記読取モード及び前記コピーモードのいずれかを実現すると共に前記記録紙搬送機構及び原稿搬送機構のいずれにも回転力を伝達しないホームポジションとなる初期モードを実現するように構成し、
    印刷装置の現在の動作モードがいずれであるかを判断する記憶手段と、
    前記モード不確定時から初期モードへの移行、前記給排紙モード、前記記録モード、前記読取モードおよび前記コピーモードの各モードから初期モードへの移行に際してのステップモータの回転方向及びそのステップ数を記憶する記憶手段とを備え、
    前記制御部は、
    電源投入時等のモード不確定時には、前記記憶手段に記憶されているモード不確定時から初期モードへの移行に際してのステップモータの回転方向及びそのステップ数に基づいて、ステップモータを正回転と逆回転とに所定ステップ駆動させて前記初期モードに設定する一方、
    電源投入状態において、前記給排紙モード、前記記録モード、前記読取モードおよび前記コピーモードの終了時には、前記記憶手段に記憶されている各モードから初期モードへの移行に際してのステップモータの回転方向及びそのステップ数に基づいて、前記ステップモータを前記終了時における動作モードから初期モードに移行するのに必要な最小回数のステップ駆動させるように制御することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記仲介部材は、太陽歯車と遊星歯車との組み合わせからなり、
    前記切換手段は、
    前記ステップモータの回転により回転する前記太陽歯車に噛み合って公転する前記遊星歯車の公転位置により、前記記録紙搬送機構のみ、前記記録紙搬送機構と記録部用記録紙搬送機構とに、前記原稿搬送機構のみ、あるいは前記記録紙搬送機構と前記原稿搬送機構との両方に、前記遊星歯車が噛み合って前記回転力を伝達することで、前記給排紙モード、前記記録モード、前記読取モードおよび前記コピーモードのいずれかを実現する一方、前記記録紙搬送機構及び原稿搬送機構のいずれにも回転力を伝達しない初期モードを実現することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 記録紙上に印刷する記録部と、
    原稿の画像を読み取る読取部と、
    記録紙を搬送する記録紙搬送機構と、
    原稿を搬送する原稿搬送機構と、
    回転力を発生するステップモータと、
    前記ステップモータからの回転力を、前記記録紙搬送機構及び原稿搬送機構のいずれにも伝達しないホームポジションとなる初期モードと、前記記録紙搬送機構のみに伝達させる給排紙モードと、前記記録紙搬送機構と記録部用記録紙搬送機構とに伝達させる記録モードと、前記原稿搬送機構のみに伝達させる読取モード、および前記記録紙搬送機構と前記原稿搬送機構との両方に伝達させるコピーモードを含む複数のモードのいずれかのモードに切り換える切換手段と、
    前記切換手段の駆動により、少なくとも前記記録モードを含めたモードを実行することで、前記記録紙搬送機構にて記録紙を搬送して前記記録部を通過させることにより印刷データに基づいて前記記録部にて記録紙に印刷させる記録処理、少なくとも前記読取モードを含めたモードを実行することで、前記原稿搬送機構にて原稿を搬送して前記読取部を通過させることにより前記読取部にて原稿の画像を読み取らせて画像データを得る読取処理、および少なくとも前記コピーモードを含めたモードを実行することで、前記原稿搬送機構にて原稿を搬送して前記読取部を通過させることにより前記読取部にて原稿の画像を読み取らせて画像データを得、同時に、前記記録紙搬送機構にて記録紙を搬送して前記記録部を通過させることにより前記画像データに基づいて前記記録部にて記録紙に印刷させるコピー処理を含む複数の処理から選択して、該当する処理の動作を行わせる制御部と、を備えた印刷装置であって、
    前記制御部は、
    電源投入状態における現在の動作モードがいずれであるかを判断する記憶手段と、
    前記給排紙モード、前記記録モード、前記読取モードおよび前記コピーモードの各モードから初期モードへの移行に際してのステップモータの回転方向及びそのステップ数を記憶する記憶手段とを備え、
    エラー発生時には、前記記憶手段に記憶されている各モードから初期モードへの移行に際してのステップモータの回転方向及びそのステップ数に基づいて、前記ステップモータを前記エラー発生時における動作モードから初期モードに移行するのに必要な最小回数のステップ駆動させるように制御することを特徴とする印刷装置。
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