JP3681667B2 - 可撓管継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、可撓管継手、特に、可撓管がワンタッチで接続される形式の可撓管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種可撓管継手として、特開2001−99374号のものが開示されている。
このものは、図7に示すように、一端に内ネジ部(40)が形成され且つ他端に外ネジ部(41)が形成されている筒状の継手本体(4)内に、環状のシール材(42)とリテーナ(43)とが順に収容されると共に、これらが収容された後に、締付筒(5)を、その一端に形成されている外ネジ部(50)を前記継手本体(4)の前記内ネジ部 (40)に捻じ込むことにより装着固定させる構成のものである。
【0003】
継手本体(4)は真鍮などの金属製であり、前記外ネジ部(41)をガス栓等のガス入口部に螺合させることによって、ガス栓本体と結合させることができる。リテーナ(43)は真鍮などの金属材料から拡縮自在に形成された環状体であり、その内周面には、先端に向かって縮径するテーパ部を具備する凸部(44)が環状に形成されている。又、締付筒(5)の他端側には前記外ネジ部(50)よりも大径の円筒部(51)が形成されており、この円筒部(51)を捻じ込み方向に回動させることにより、外ネジ部(50)は継手本体(4)の内ネジ部(40)に螺合される。このように、継手本体(4)とリテーナ(43)と締付筒(5)とを一体的に組み付けることによって、ガス栓等のガス入口部と、それに接続させるガス配管としての蛇腹管(6)との間に設けられる継手として機能させることができる。
【0004】
前記蛇腹管(6)は、山部(6a)と谷部(6b)を有し、締付筒(5)の前記円筒部(51)の開放端から挿入される。その挿入端側の所定範囲を除いた部分は、樹脂製の被覆体(60)によって被覆されている。又、前記リテーナ(43)の凸部(44)の内径は、蛇腹管(6)における山部(6a)の外径よりも小さく且つ谷部(6b)の外径よりも大きく設定されている。
【0005】
蛇腹管(6)の前記挿入端部分を締付筒(5)の前記開放端から差し込むと、蛇腹管(6)の先端の山部(6a)がリテーナ(43)の前記凸部(44)にあたり、リテーナ(43)を介して、シール材(42)を継手本体(4)の奥端まで押し込む。この状態から、さらに、蛇腹管(6)を押し込むと、リテーナ(43)は蛇腹管(6)の山部(6a)に前記テーパ部が押されることにより拡径し、蛇腹管(6)の挿入端側の山部(6a)のいくつかがリテーナ(43)の凸部(44)を通過する。通過した前記山部(6a)はシール材(42)の内面に密着しながら奥へ送られ、蛇腹管(6)の先端が継手本体(4)の奥端面に当接し且つリテーナ(43)の凸部(44)が蛇腹管(6)の谷部(6b)の一つにワンウェイ係合した状態で挿入が停止される。この状態が、蛇腹管(6)を前記継手に接続させた状態である。
【0006】
前記接続状態の蛇腹管(6)に、継手から引き出される方向の力が作用した場合には、蛇腹管(6)の谷部(6b)の一つにリテーナ(43)の凸部(44)が嵌り込んだ状態で、リテーナ(43)が蛇腹管(6)と共に引き出し方向に移動させられる。すると、リテーナ(43)の外周に設けられているテーパ外面(45)が締付筒(5)の先端内面に設けられているテーパ内面(52)に当たり、リテーナ(43)はそれ以上引き出されない上に、締付筒(5)から径方向内向きの反力を受ける。前記反力により、リテーナ(43)の凸部(44)が全周にわたって前記谷部(6b)の外周を押さえ付ける態様となり、リテーナ(43)の蛇腹管(6)への前記係合が確実なものとなる。これにより、接続状態にある蛇腹管(6)に継手から引き出される力が加わっても蛇腹管(6)が継手から脱落することがない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この従来のものでは、継手本体(4)とリテーナ(43)と締付筒(5)とを予め組み付けてなる継手に、締付筒(5)の開放端から蛇腹管(6)を強制的に挿入させるだけで、前記継手に蛇腹管(6)をワンタッチで接続させることができると共に、抜け止め状態に保持することができるので、蛇腹管(6)の継手への接続作業が容易に行うことができ、使い勝手が良い。
【0008】
しかしながら、上記構成の従来の可撓管継手では、締付筒(5)の外ネジ部(50)を継手本体(4)の内ネジ部(40)に螺合させるために、締付筒(5)の円筒部(51)の部分を継手本体(4)から突出させた態様となっている。このため、使用状態において、円筒部(51)が過って又はいたずら等により、締付け方向と逆方向に回動させられるおそれがある。円筒部(51)が締付け方向と逆方向に回動させられて締付筒(5)の継手本体(4)に対する締付け度合いが緩められた場合、蛇腹管(6)の接続が不安定になるという問題が生じる。さらに、締付筒(5)が不用意に取り外されてしまった場合には、蛇腹管(6)をリテーナ(43)によって継手本体(4)内で抜け止め状態に保持することができなくなるため危険である。
【0009】
本発明は、『内ネジ部が形成されている筒状の継手本体と、
前記内ネジ部に螺合可能な外ネジ部が設けられており、前記継手本体の一端から螺入される締付筒と、
前記締付筒の螺入方向の前方に位置し、前記締付筒の後方端から前記継手本体内に挿入されてくる可撓管を抜け止め状態に保持する拡縮自在な環状体であるリテーナとからなる可撓管継手』において、組み付け後に、容易に分解されないようにすることを課題とする。
<1項>
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するために講じた発明の解決手段は、『前記締付筒は、最終締付け状態にて、前記リテーナを抜け止め状態に保持するとともに、前記締付筒の全体が前記継手本体内に収容されて締付筒の後端部が継手本体の開放端から露出されないように設定されており、
前記締付筒は、先に螺入される金属製の第1筒部と、前記第1筒部の後方から収納される樹脂製の第2筒部との別体に構成され、前記第2筒部の内面には、パッキン部が環状に張り出しているものとし、前記締付筒に設ける外ネジ部は、少なくとも第1筒部に形成されている』ことである。
【0011】
上記解決手段は次のように作用する。
リテーナを収容した後の継手本体に、締付筒を螺入していくと、前記締付筒は前端部で前記リテーナを押しながら継手本体内を前方へ移動していき、最終締付け状態においては、前記締付筒全体が前記継手本体内に収容される態様となる。すなわち、組み付け完了状態において、前記締付筒の後端部が継手本体の開放端から露出することがない。
【0012】
このものでは、締付筒に設ける外ネジ部は、少なくとも第1筒部に形成されているものとし、この場合、継手本体内に形成する内ネジ部は、少なくとも前記第1筒部が螺合する中央部分に形成されていれば良い。そして、先に、前記第1筒部を継手本体内に螺入させ、その後方から、第2筒部を抜け止め状態に挿入させる。第1筒部のみが螺合状態で収容するように設定されている場合では、第2筒部は、継手本体に対して密に押し込まれるように設定されていれば良い。このように、第1筒部と第2筒部とを別体に構成した場合、万一、第2筒部の挿入度合いが緩むことがあっても、第1筒部に影響することがない。よって、第1筒部の締付け状態は第2筒部の挿入度合いに関わらず、最終締付け状態を維持することができる。
【0013】
又、継手本体内に挿入される可撓管の外周には合成樹脂製の被覆体が被覆されており、可撓管を第2筒部の開放端から挿入させると、前記被覆体の外周面が第2筒部の内周面に設けたパッキン部に接触する態様となる。
【0014】
2項
前記1項に詳述した発明において、『前記継手本体の前記一端の近傍に、前記締付筒を抜け止め状態に保持するための抜け止めリングが設けられている』ものでは、前記抜け止めリングを外さない限り、締付筒を継手本体から引き出すことができない。
【0015】
3項
前記各項に詳述した発明において、『前記継手本体の他端は、一端にホースエンド部が突出する形式のガス栓本体の他端に接続させている』ものでは、ガス栓のガス入口部を可撓管継手として機能させることができる。
【0016】
【発明の効果】
締付筒は、継手の組み付け完了状態において継手本体から露出しないように設定されているから、特別な工具を用いない限り、その締付け度合いを緩めることができない。言い換えれば、一旦組み付けられた継手は容易に分解されることがないので、前記継手に挿入させた可撓管の接続状態は、確実に抜け止め状態に維持され、安定したものとなる。
【0017】
加えて、締付筒の後部域を構成する第2筒部を樹脂製とすると共にその内周面にパッキン部を設ける構成としたから、締付筒内に、継手本体内への雨水等の侵入を防止するためのシール用パッキンを別途装着させる必要がない。よって、部品点数が軽減されることから、組み付け作業が一層容易となるという効果がある。さらに、これら第1、第2筒部をそれぞれ別体とした場合では、第1筒部の締付け状態をより一層確実に維持させることができる。
【0018】
2項のものでは、締付筒を確実に抜け止め状態に維持することができるから、継手本体に対する締付筒の螺合度合いをより一層確実に保持することができる。
【0019】
3項のものでは、ガス栓にガス配管を接続させる際に、前記ガス栓のガス入口部に継手を装着させる手間が省けるので、使い勝手の良いガス栓を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
本願発明の実施の形態に於ける可撓管継手は、図1に示すように、ガスが送られてくる上流側筒部(10)に対して、ホースエンド部(102)が直角に突出する形式のガス栓(100)の、前記上流側筒部(10)の上流端に結合させて使用されるものとし、前記上流端に一端部が直接結合される筒状の継手本体(1) と、継手本体(1)の他端側の開放部から螺入される締付筒(2)と、継手本体(1)内において締付筒(2)よりも前記継手本体(1)の他端側に位置するリテーナ(3)とを具備するものである。
尚、これら継手本体(1) 、締付筒(2) 及びリテーナ(3)は真鍮又は黄銅等の金属材料で形成されているものとする。
【0021】
まず、継手本体(1) について説明する。
継手本体(1)の前記一端は、前記上流側筒部(10)の開放端に外嵌装着させるための筒部(15)が形成されており、前記筒部(15)を前記継手本体(1)の開放端にOリング(101)を介して気密状態に結合させることにより、継手本体(1)とガス栓(100)とは一体となる。
【0022】
前記筒部(15)の基端部内面からは、環状のフランジ体(12)が内方へ突設されており、このフランジ体(12)の両面のうち、前記筒部(15)側の面が前記上流側筒部(10)の開放端に接触するように設定されていると共に、これの裏面は、図2に示すように、継手本体(1)の開放部側から挿入されてくるガス配管としての蛇腹管(6)の先端(挿入端)を受ける管受け面(16)として機能することとなる。
【0023】
前記フランジ体(12)の内周端からは、前記蛇腹管(6)の先端部内に差し込まれる筒状の差込み体(13)が前記継手本体(1)の軸線に沿って延長形成されている。
【0024】
差込み体(13)と継手本体(1)の内周面との間の環状空間部は、ゴム製のシール材(300)が収容されるシール材収容部(18)となっている。前記シール材(300)は、フランジ体(12)に近い側に位置させる環状の耐火膨張パッキン(31)と、耐火膨張パッキン(31)の後端部に一体的に結合されている筒状のシールゴム部(32)とからなり、耐火膨張パッキン(31)は耐火性を有する比較的硬質の材料にて形成されており、シールゴム部(32)は、耐火性は有さないが、軟質でシール性能にすぐれた材料にて形成されている。
【0025】
又、継手本体(1)の前記開放部近傍の内周面には、環状溝部(17)が形成されており、前記環状溝部(17)の奥側の周縁部から前記シール材収容部(18)に至る所定範囲には、内ネジ部(11)が形成されているものとする。尚、内ネジ部(11)が形成されている範囲の継手本体(1)の内径は、前記シール材収容部(18)の内径よりも大きく設定されており、内ネジ部(11)形成域と、シール材収容部(18)との境界部分には、段部(19)が設けられている。
【0026】
次に、締付筒(2)について説明する。
締付筒(2)は、金属製の第1筒部(21)と、第1筒部(21)とは別体で且つこれの後から継手本体(1)内に収容される合成樹脂製の第2筒部(22)とから構成されている。
【0027】
第1筒部(21)の挿入方向の先端となる前端面側に続く内周面は、前記前端面に向かって拡径するテーパ内面(20)となっており、他端の後端面には工具係合用の溝部(21a)が直径線の一つに沿って形成されている。又、第1筒部(21)の外周面には、前記継手本体(1)の内ネジ部(11)に螺合可能な外ネジ部(23a)が形成されている。
【0028】
第2筒部(22)は、樹脂製の環状体であり、その外周面には前記第1筒部(21)の外ネジ部(23a)に続くように、外ネジ部(23b)が形成されていると共に、前端面は、前記第1筒部(21)の溝部(21a)が形成されている後端面に接触し、後端面には、前記溝部(21a)と同様な溝部(22a)が形成されている。又、第2筒部(22)の前記後端面側に近い内周面の所定位置には、シール用の環状パッキン(24)として機能する環状突起が一体的に内方に張り出している。この環状パッキン(24)は、蛇腹管(6)の外周を被覆する合成樹脂製の被覆管(60)の外周面に接触して、継手本体(1)内への雨水等の侵入を防止する為のものである。
【0029】
尚、前記締付筒(2)の連続する外ネジ部(23a)(23b)の合計長さは、前記継手本体(1)の内ネジ部(11)の長さ以下に設定されており、外ネジ部(23a)の先端部が内ネジ部(11)の前方の段部(19)に到達するまで第1筒部(21)を締付けると共に、その後端部に接触するまで第2筒部(22)を締付けた状態においては、締付筒(2)の全体が継手本体(1)内に収容されると共に、第2筒部(22)の後方に、環状溝部(17)が形成する態様となるものとする。この状態が、締付筒(2)を継手本体(1)内で最終締付位置に達するまで締付けた状態である。
【0030】
最後に、リテーナ(3)について説明する。
リテーナ(3)は、軸方向に1本のスリットが形成された、半径方向に拡縮自在な断面略C字状の筒体であり、継手本体(1)内において、締付筒(2)の第1筒部(21)とシールゴム部(32)との間に位置するように設けられる。
【0031】
リテーナ(3)の後端部外周端縁は後方に向かって縮径するテーパ状外周縁(30)が形成されており、前記テーパ状外周面(30)のテーパ度合いは前記第1筒部(21)のテーパ内面(20)のそれに一致させている。
【0032】
リテーナ(3)の前端部の内側縁は内方に向かってテーパ状に張り出すように形成されて、食込み部(33)を形成している。前記食込み部(33)の内径は、拡大又は収縮させない自由状態における蛇腹管(6)の山部(6a)の外径より小さく且つ谷部(6b)の外径より若干大きく設定されている。
【0033】
この可撓管継手を組立てるには、まず、継手本体(1)の環状溝部(17)が形成されている開放端側から、耐火膨張パッキン(31)とシールゴム部(32)からなるシール材(300)を、前記耐火膨張パッキン(31)がフランジ体(12)側に位置するように継手本体(1)内に押し込む。このときには、耐火膨張パッキン(31)がフランジ体(12)の管受け面(16)に当接するまで押し込んでおく必要はない。
【0034】
そして、次に、リテーナ(3)のテーパ状外周縁(30)を、締付筒(2)の第1筒部(21)のテーパ内面(20)に接触させた状態で、第1筒部(21)を継手本体(1)内に螺入させる。第1筒部(21)の後端面に形成されている溝部(21a)に板状の工具を差し込んで回動させることにより、第1筒部(21)の外ネジ部(23a)は継手本体(1)の内ネジ部(11)に螺合させることができ、第1筒部(21)は継手本体(1)内を奥へ進んでいく。第1筒部(21)の継手本体(1)内への螺入により、リテーナ(3)は第1筒部(21)に押されて継手本体(1)内を奥へ移動させられ、さらに、前記シール材(300)は前記リテーナ(3)に押されることにより、シール材収容部(18)内へ押し込まれていくこととなる。
【0035】
第1筒部(21)は締付けにより、上記した要領で前記継手本体(1)内を奥へ進んでいくが、その前端部が段部(19)に到達した時点で、それ以上の螺入が阻止される。そのとき、手応えがあるので、前記第1筒部(21)が最終締付け位置にまで達したことがわかる。
その後に、同様な要領で、第2筒部(22)を継手本体(1)内に螺入させる。
【0036】
継手本体(1)に設けた内ネジ部(11)の長さは第1筒部(21)と第2筒部(22)とに設けられた外ネジ部(23a)(23b)の長さの合計よりも長く設定されていることから、第2筒部(22)の前端面が第1筒部(21)の後端面に当接するまで、第2筒部(22)を締付けた状態において、第2筒部(22)はその全体が継手本体(1)内に収容された態様となり、その後端部よりも後方域に、継手本体(1)の環状溝部(17)が形成されている態様となる。そして、環状溝部(17)内にC型リング等の抜け止め用のリング(14)を嵌め込んで、継手の組み付けが完成する。
【0037】
可撓性ガス配管としての蛇腹管(6)は、挿入端側の所定範囲を除いて樹脂製の被覆体(60)によって被覆された構成となっており、上記したように組み付けられた可撓管継手に締付筒(2)の後方から挿入される。すると、図2に示すように、前記蛇腹管(6)の最前端の山部(6a)がリテーナ(3)の食込み部(33)に後方から当接した後、その状態のまま、図3に示すように、リテーナ(3)及びシール材(300)を、前記耐火膨張パッキン(31)の前端がシール材収容部(18)の前端部分、すなわち、ガス栓(100)との接続端側の継手本体(1)の内面に形成されているフランジ体(12)の裏側の管受け面(16)に当接するまで、押し込まれることとなる。
【0038】
この状態から、蛇腹管(6)をさらに強く押し込むと、リテーナ(3)は山部(6a)で押されることにより、強制的に拡開され、同図の二点鎖線に示すように、蛇腹管(6)の前端部分に位置するいくつかの山部(6a)が食込み部(33)間を通過し、継手本体(1)内の前記支持体(13)に外嵌しながら、シール材収容部(18)内に押し込まれていく。蛇腹管(6)の先端が、継手本体(1)の管受け面(16)に当接し、それ以上の挿入が阻止された状態になると、リテーナ(3)はその弾性復帰力によって上記自由状態に復帰し、食込み部(33)は、ちょうど対応する位置にある谷部(6b)に食い込む。これが、蛇腹管(6)の接続完了状態であり、前記シール材収容部(18)内に収容された状態にある蛇腹管(6)の各山部(6a)はシール材(300)の耐火膨張パッキン(31)及びシールゴム部(32)の内面に密着することとなり、蛇腹管(6)は継手本体(1)内において気密状態に保持される。又、蛇腹管(6)の被覆体(60)の外表面は前記第2筒部(22)に設けられた環状パッキン(24)に密着することにより、継手本体(1)内に雨水や塵芥等が侵入するのが阻止されることとなる。
【0039】
この接続状態において、図4の矢印に示すように、蛇腹管(6)に抜き方向の力が加えられた場合、前記食込み部(33)が嵌り込んでいる前記谷部(6b)の奥側に続く山部(6a)が前記食込み部(33)に当接し、リテーナ(3)を継手本体(1)の開放部側へ押す。
【0040】
リテーナ(3)は蛇腹管(6)によって押されて引き出し方向に移動させられるが、リテーナ(3)のテーパ状外周縁(30)が締付筒(2)のテーパ内面(20)に到達した時点で、前記移動が阻止される。締付筒(2)は、第2筒部(22)さらには第1筒部(21)の螺合を緩めない限り、継手本体(1)内を移動することがなく、テーパ状外周縁(30)がテーパ内面(20)に押し付けられることにより、リテーナ(3)はそれ以上押し出されることがない上に、締付筒(2)の第1筒部(21)から径方向内向きの反力を受けることとなる。前記反力により、リテーナ(3)の食込み部(33)が全周にわたって前記谷部(6b)に深く食込む態様となり、蛇腹管(6)もこれ以上の引き出しが阻止されることとなる。
【0041】
尚、この状態において、リテーナ(3)の食込み部(33)よりも奥に位置する蛇腹管(6)の各山部(6a)の外表面はシール材(300)に密着したまま、その状態は維持されるから、蛇腹管(6)が不用意に引き出し方向に引っ張られても、ガス漏れが生じる不都合はない。
【0042】
又、締付筒(21)の螺合が不用意に緩むようなことがあったとしても、第2筒部(22)の後方である継手本体(1)の開放端近傍には、抜け止めリング(14)が嵌め込まれているから、第2筒部(21)が継手本体(1)から抜け落ちることはない。万一、抜け止めリング(14)が外れて、第2筒部(21)が継手本体(1)から脱落する不都合があったとしても、前記第2筒部(22)と別体に構成されている第1筒部(21)は、第2筒部(22)の緩み又は脱落に関わらず、最終締付け位置にて螺合状態を維持することができるから、前記リテーナ(3)を抜け止め状態に保持することができることとなる。
【0043】
上記実施の形態では、継手本体(1)内における第1筒部(21)の収容域の全域に渡って、内ネジ部(11)を形成する構成としたが、図5に示すように、金属製の第1筒部(21)が螺合される継手本体(1)の中央部分にのみ内ネジ部(11)を形成しておき、それよりも開放部側は内ネジを設けない筒状部(25)としても良い。この場合、樹脂製の第2筒部(22)に外ネジ部を設ける必要はなく、その外径は、前記筒状部(25)の内径に略一致するか又はわずかに大きく設定しておく。これにより、第1筒部(21)を前記内ネジ部(11)に締付けられた後で、前記筒状部(25)に強制的に嵌入すれば、第2筒部(22)は抜け止め状態に収容することができることとなる。
【0044】
尚、本発明とは関係しないが、締付筒(2)は、第1筒部(21)と第2筒部(22)とを一体的に結合させる構成としても良い。この場合、第1筒部(21)の後端面に溝部(21a)を設ける必要がない。又、締付筒(2)は、図6に示すように、全体を金属によって構成してもよい。この場合、後方端近傍の内周面に、溝(26)を環状に形成しておき、前記溝(26)内にシール用の環状パッキン(27)を嵌め込む構成としておけば良い。
【0045】
尚、上記各実施の形態のものでは、継手本体(1)の筒部(15)を、ホースエンド部(102)を具備するガス栓(100)に取付ける構成としたが、押し回し式の操作つまみ部とこれに連動し且つガス通路を開閉する栓体とを具備する形式のガス栓のガス入口部に装着させて使用することもできることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態における可撓管継手をガス栓に接続させた状態を示す断面図。
【図2】本願発明の実施の形態における可撓管継手に蛇腹管を浅く挿入させた状態を示す断面図。
【図3】本願発明の実施の形態における可撓管継手に蛇腹管を深く挿入させた状態を示す断面図であって、二点鎖線部分は蛇腹管の接続完了状態を示している。
【図4】本願発明の実施の形態における可撓管継手に接続された状態にある蛇腹管に引き抜き方向の力が加えられた様子を示す断面図。
【図5】本願発明の実施の形態における可撓管継手の他の例を示す断面図。
【図6】本願発明の実施の形態における可撓管継手の他の例を示す断面図。
【図7】従来の可撓管継手の説明図。
【符号の説明】
(1) ・・・・・継手本体
(11)・・・・・内ネジ部
(2) ・・・・・締付筒
(21)(22)・・・外ネジ部
(3) ・・・・・リテーナ
(6) ・・・・・可撓管

Claims (3)

  1. 内ネジ部が形成されている筒状の継手本体と、
    前記内ネジ部に螺合可能な外ネジ部が設けられており、前記継手本体の一端から螺入される締付筒と、
    前記締付筒の螺入方向の前方に位置し、前記締付筒の後方端から前記継手本体内に挿入されてくる可撓管を抜け止め状態に保持する拡縮自在な環状体であるリテーナとからなる可撓管継手において、
    前記締付筒は、最終締付け状態にて、前記リテーナを抜け止め状態に保持するとともに、前記締付筒の全体が前記継手本体内に収容されて締付筒の後端部が継手本体の開放端から露出されないように設定されており、
    前記締付筒は、先に螺入される金属製の第1筒部と、前記第1筒部の後方から収納される樹脂製の第2筒部との別体に構成され、前記第2筒部の内面にはパッキン部が環状に張り出しているものとし、前記締付筒に設ける外ネジ部は少なくとも第1筒部に形成されている可撓管継手。
  2. 請求項1に記載の可撓管継手において、前記継手本体の前記一端の近傍に、前記締付筒を抜け止め状態に保持するための抜け止めリングが設けられている可撓管継手。
  3. 請求項1または2に記載の可撓管継手において、前記継手本体の他端は、一端にホースエンド部が突出する形式のガス栓本体の他端に接続させている可撓管継手。
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