JP3680720B2 - 電気接続箱の組み付け方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車に搭載される電気接続箱の組み付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の電気接続箱では、その本体ケースがアッパーケースとロアケースとから構成されている。アッパーケースにはバスバー及び絶縁板が交互に積層されたバスバー積層体が収容されている。バスバーは一枚の金属板を打ち抜いたものであって、その一部をプレス装置によりアッパーケース側に折曲して同バスバーの端部にはタブ端子が形成されている。そして、このタブ端子はバスバー積層体が収容されているアッパーケースに形成したコネクタ装着部内に挿入配置され、そのコネクタ装着部に外部からコネクタが挿入されることにより電気的接続が図られている。
【0003】
ところで、近年電気回路の複雑化に伴い、コネクタ装着部が増加する傾向にある。しかしながら、コネクタ装着部が増加すると、バスバーのみによって対応しているため、バスバー積層体が大型化し、結果として電気接続箱全体が大型化するという不具合が生じる。そこで、バスバー積層体のみでなく、フレキシブルプリント基板を併用することによって、上記の不具合を解消することが考えられる。具体的にいうと、フレキシブルプリント基板に形成された接続端子部をケースの外部に突出させ、その突出部分を両ケースを嵌め合わせながら折り曲げてコネクタ装着部のコネクタ挿入口付近に配置する。その状態で、コネクタ装着部にコネクタを挿入することにより、接続端子部をコネクタ装着部内に入れ込むようにし、コネクタと接続端子部とを接続する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、フレキシブルプリント基板は薄いため、それを折り曲げてコネクタ装着部のコネクタ挿入口付近に配置するときに位置ずれするおそれがある。そのため、ケース内にフレキシブルプリント基板が位置ずれしないようにするための部材を設けておく必要がある。この結果、部品点数が多くなり、製造コストが上昇することになる。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、フレキシブルプリント基板を位置決めした状態で折り曲げることが可能な電気接続箱の組み付け方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、複数種の電装品装着部を備える第1ケースと、その第1ケースに装着可能な第2ケースとにより本体ケースを構成し、前記本体ケース内にバスバー及び絶縁板が交互に積層されたバスバー積層体及びフレキシブルプリント基板を収容した電気接続箱の組み付け方法において、前記第1ケース及び第2ケースのうちいずれか一方のケースに平らな形状のフレキシブルプリント基板を収容し、そのフレキシブルプリント基板の接続端子部を、一方のケースの側壁の上縁に設けた位置決め部である位置決め段部に係合するとともに同ケースの外部に突出させ、その状態で第1ケースと第2ケースとを嵌め合わせるのと同時に、前記フレキシブルプリント基板の接続端子部を、一方のケースに設けたコネクタ装着部のコネクタ挿入口の一部分を塞ぐように配置するように両ケースの側壁により折り曲げながら、両ケースの両側部において同側壁間に挟持し、さらに前記コネクタ挿入口を介してコネクタ装着部内にコネクタを挿入するのと同時に、前記フレキシブルプリント基板の接続端子部をコネクタ装着部内に折り込ませて前記フレキシブルプリント基板と前記コネクタとを電気的に接続することを要旨とする。
【0009】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1に記載の発明によると、第1ケース及び第2ケースのうちいずれか一方のケースにフレキシブルプリント基板を収容し、その接続端子部を位置決め部(位置決め段部)に係合するとともに同ケースの外部に突出させる。その状態で、第1ケースと第2ケースとを嵌め合わせると、フレキシブルプリント基板の接続端子部が、コネクタ装着部のコネクタ挿入口の一部分を塞ぐように配置されるように折り曲げられる。このとき、接続端子部が位置決めされているため、フレキシブルプリント基板がずれることがない。
【0010】
また、請求項1に記載の発明によると、接続端子部は、両ケースの側壁により折り曲げられながら、同側壁間に挟持されるため、コネクタ装着部にコネクタを挿入する際において、フレキシブルプリント基板が位置ずれするのを防止できる。この結果、接続端子部をコネクタ装着部内に確実に折り込ませることができ、コネクタとフレキシブルプリント基板との電気的接続を確実に図ることができる。
【0011】
特に、請求項に記載の発明によると、フレキシブルプリント基板の接続端子部は、両ケースの両側部に挟み込まれるため、フレキシブルプリント基板の挟持力を高くすることができる。よって、フレキシブルプリント基板が位置ずれするのをいっそう防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車両用電気接続箱に具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0013】
図1に示すように、電気接続箱1は、第1ケースとしてのアッパーケース2と、第2ケースとしてのロアケース3とを備えている。アッパーケース2の上面には、複数のコネクタを着脱可能なコネクタ装着部4、複数のヒューズを着脱可能なヒューズ装着部5及び複数のリレーを着脱可能なリレー装着部6が形成されている。これらコネクタ装着部4及びヒューズ装着部5から電装品装着部が構成されている。なお、本実施形態においては、アッパーケース2側を上方向とし、ロアケース3側を下方向として説明する。
【0014】
ロアケース3の両側部(図1では片側のみ図示する。)においてもコネクタ装着部40が形成されている。このコネクタ装着部40は、その外端部にコネクタ挿入口40aを有し、そのコネクタ挿入口40aはロアケース3の側面と同じ面上に開口されている。コネクタ挿入口40aにはコネクタ41が、ロアケース3の側方から装着可能になっている。
【0015】
アッパーケース2及びロアケース3は、互いに着脱可能に形成されている。両ケース2,3が組み付けられた際には、内部空間を有する本体ケースCが形成される。こうした本体ケースC内には、バスバー積層体11、第1フレキシブルプリント基板12、第2フレキシブルプリント基板13及びプリント基板14が収容されている。具体的にいうと、バスバー積層体11はアッパーケース2内に収容され、各基板12〜14はロアケース3内に収容されている。
【0016】
図5に示すように、バスバー積層体11は、それぞれ所定の形状に形成された導電性金属板材からなる複数のバスバー7と、合成樹脂製の絶縁板8とを交互に積層させることにより構成されている。バスバー7にはその一部を折曲してバスバー端子11aが形成されている。
【0017】
又、図2にも併せ示すように、第1及び第2フレキシブルプリント基板12,13は、所定の形状で形成された導体回路としての銅箔パターン12a,13aを樹脂シートで被覆することにより構成されている。第2フレキシブルプリント基板13は、第1フレキシブルプリント基板よりも小さく形成されている。図3〜図5に示すように、これらフレキシブルプリント基板12,13は、重ね合わされた状態で収容されている。すなわち、各フレキシブルプリント基板12,13による2層構造となっている。なお、図4及び図5においては、バスバー積層体11の構成を簡略化して示す。
【0018】
各フレキシブルプリント基板12,13の所定箇所には、複数の接続端子部12b,13bが形成されている。これら接続端子部12b,13bには、それぞれ複数の銅箔パターン12a,13aが配策されている。各接続端子部12b,13bの片面の樹脂シートは剥離されており、該銅箔パターン12a,13aが露出した状態となっている。
【0019】
又、図2に示すように、各フレキシブルプリント基板12,13の所定箇所には、接続部としての複数の接続パッド12c,13cが形成されている。これら接続パッド12c,13cは、銅箔パターン12a,13aを被覆する樹脂シートの一部分を剥離することによって形成されている。すなわち、各接続パッド12c,13cは、各フレキシブルプリント基板12,13の面上に露出した銅箔パターン12a,13aによって構成されている。本実施形態において各接続パッド12c,13cは、略長方形状をなしている。各接続パッド12c,13cは一直線上に整列した状態で形成され、互いに対応した位置関係となっている。詳しくは、各接続パッド12c,13cは、長辺同士が平行をなすように並設されている。つまり、各接続パッド12c,13cは、フレキシブルプリント基板12,13の一部に集約して形成されている。換言すれば、各フレキシブルプリント基板12,13の銅箔パターン12a,13aは、各接続パッド12c,13cが一直線上に整列した状態で形成可能となるように形成されている。
【0020】
又、各接続パッド12c,13cは互いに近接して形成され、そのうちの幾つかは等間隔で形成されている。同図に示すように、隣り合う接続パッド12c,13cにおいて最も近接する接続パッド12c,13c間の距離Lは、5.0mmとなるように設定されている。そして、対応する接続パッド12c,13c同士は、超音波溶接などの溶接法によって溶接されることにより電気的に接続されている。
【0021】
銅箔パターン12a,13aは、銅箔パターン12a,13aと、それを被覆するポリイミドフィルムとを接着剤で互いに貼り合せたものである。銅箔パターン12a,13aは、最大で6アンペアの電流を通電可能とするべく、厚さが100μm、幅が約2mmに設定されている。この値以外にも、銅箔パターン12a,13aの厚みを75μm〜150μmの範囲内、好ましくは90〜120μmの範囲内で任意の値に変更してもよい。
【0022】
上述する範囲に設定した理由としては、銅箔パターン12a,13aの厚みを75μmよりも小さくすると、各フレキシブルプリント基板12,13を折り曲げた際に、元の形状に簡単に復元するからである。それに加え、銅箔パターン12a,13aに大電流(6アンペア)を流すために幅を大きくしなければならないため、各フレキシブルプリント基板12,13が大型化するからである。これに対して、銅箔パターン12a,13aの厚みを150μmよりも大きくすると、フレキシブル性の低下につながるからである。
【0023】
このように構成されたバスバー積層体11及び各フレキシブルプリント基板12,13は、バスバー積層体11が最上層(アッパーケース2側)となるように電気接続箱1内に収容されている。そして、第1フレキシブルプリント基板12が中間層、第2フレキシブルプリント基板13が最下層(ロアケース3側)となるように電気接続箱1内に収容されている。つまり、各フレキシブルプリント基板12,13は、バスバー積層体11においてバスバー端子11aが形成されていない面に密接した状態で配置されている。又、第2フレキシブルプリント基板13のさらに下層側には、プリント基板14が配置されている。なお、本実施形態においてプリント基板14は、エンジンの電子制御等を行うECUユニットとして機能するものであり、CPUやROMなどの各種電子部品を備えている。
【0024】
ところで、こうした電気接続箱1への収容時において、第1フレキシブルプリント基板12は、ロアケース3上に配置される。このとき、第1フレキシブルプリント基板12は、ロアケース3の側壁の上縁に設けられた位置決め部としての位置決め段部3aに各接続端子部12b,13bが位置するように配置される。
【0025】
図5に示すように、アッパーケース2とロアケース3との装着時に、各接続端子部12b,13bがアッパーケース2の側壁とロアケース3の側壁とによって折曲され、両側壁間に挟着される。これにより、各接続端子部12bは対応するコネクタ装着部40に配置される。より具体的にいうと、コネクタ装着部40に形成されたコネクタ挿入口40aの一部分を塞ぐように配置される。
【0026】
そして、図9に示すように、コネクタ装着部40にコネクタ41が装着された状態では、第1フレキシブルプリント基板12の各接続端子部12bはコネクタ装着部40内に折り込まれることにより、第1フレキシブルプリント基板12とコネクタ41とが電気的に接続される。
【0027】
なお、第1フレキシブルプリント基板12の接続端子部12bは、両ケース2,3の両側にある側壁によって挟持されている。これに対して、第2フレキシブルプリント基板13の接続端子部13bは、両ケース2,3の一側にある側壁によって挟持されている。
【0028】
又、第2フレキシブルプリント基板13の接続端子部13bのうちの1つは、図5に示すように、プリント基板14上に配線された導体パターン(図示略)と接触するように折り曲げられている。そして、該接続端子部1bとプリント基板14とが接続クリップ21によって挟着保持されている。このため、接続端子部13bとプリント基板14の導体パターンとが電気的に接続されている。すなわち、第2フレキシブルプリント基板13とプリント基板14とが電気的に接続されている。
【0029】
さらに、図6に示すように、第2フレキシブルプリント基板13の接続端子部13bのうちの1つは、バスバー積層体11に形成された基板接続部11bと接触するように折り曲げられている。なお、基板接続部11bはバスバー積層体11を構成するバスバーの一部が下方に折曲されたものであり、同バスバーは接続端子部13bの銅箔パターン13aと対応する箇所に形成されている。そして、該接続端子部13bと基板接続部11bとが接続クリップ21によって挟着保持されている。このため、接続端子部13bと基板接続部11bとが電気的に接続されている。すなわち、第2フレキシブルプリント基板13とバスバー積層体11とが電気的に接続されている。
【0030】
ところで、本実施形態の電気接続箱1において、コネクタ接続回路の回路構成を変更する場合には、例えば図2(c)に示すような第3フレキシブルプリント基板31を用いる。この第3フレキシブルプリント基板31は、前記第2フレキシブルプリント基板13とほぼ同等の大きさに形成されている。第3フレキシブルプリント基板31には、第2フレキシブルプリント基板13の銅箔パターン13aとパターン形状の異なる銅箔パターン31aが形成されている。又、第3フレキシブルプリント基板31には、第2フレキシブルプリント基板13の接続端子部13bと異なる位置に2つの接続端子部31bが形成されている。そして、第3フレキシブルプリント基板31には、第1フレキシブルプリント基板12の各接続パッド12cと対応する箇所にそれぞれ接続パッド31cが形成されている。なお、このフレキシブルプリント基板31の銅箔パターン31aも、6アンペアの電流を通電可能とするべく、厚さが100μm、幅が約2mmに設定されている。
【0031】
このように構成された第3フレキシブルプリント基板31を、第2フレキシブルプリント基板13に代えて用いる。すなわち、第3フレキシブルプリント基板31をサブ基板として用い、第1フレキシブルプリント基板12と第3フレキシブルプリント基板31とによってコネクタ接続回路を構成する。これにより、コネクタ接続回路が異なる回路構成となる。
【0032】
次に、上記のように構成された電気接続箱1の組付け方について説明する。
図7に示すように、予め溶接しておいた平らな形状の各フレキシブルプリント基板12,13を重ね合わせてロアケース3内に収容し、各接続端子部12b,13bを位置決め段部3aに係合する。この状態で、同ロアケース3にアッパーケース2が装着されると、図8に示すように、各接続端子部12b,13bは、その基端部を中心にして90゜下向きに折り曲げられ、アッパーケース2の下端縁とロアケース3の上端縁とによって挟み込まれる。このとき、各接続端子部12b,13bはロアケース3に形成された位置決め段部3aに係合されているため、水平方向に位置ずれすることはない。そして、各接続端子部12b,13bの先端部分は、各コネクタ装着部40のコネクタ挿入口40aの一部分を塞ぐように配置される。
【0033】
図9に示すように、各接続端子部12b,13bが両ケース2,3の側壁によって挟み込まれた状態で、コネクタ挿入口40aを介してコネクタ装着部40内にコネクタ41が挿入される。すると、第1フレキシブルプリント基板12,13の接続端子部12b,13bは、コネクタ装着部40内に折り込まれる。これにより、コネクタ41の外部に露出した端子と接続端子部12b,13bに設けられた銅箔パターン12a,13aとが電気的に接触する。
【0034】
本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1) ロアケース3の上端縁に形成された位置決め段部3aには、第1フレキシブルプリント基板12,13の接続端子部12b,13bが係合される。そのため、その位置決め状態でアッパーケース2とロアケース3とが嵌め合わせられると、フレキシブルプリント基板12,13が水平方向に位置ずれするのを防止でき、各接続端子部12b,13bを所定の位置で確実に折り曲げることができる。よって、各接続端子部12b,13bの先端部が各コネクタ装着部40のコネクタ挿入口40aと対向する位置に確実に配置させることができる。しかも、ロアケース3内に各フレキシブルプリント基板12,13を位置決めするための部材を不要にできるので、部品点数を少なくすることができ、製造コストの上昇を抑えることができる。
【0035】
(2) 各フレキシブルプリント基板12,13の接続端子部12b,13bは、両ケース2,3同士が嵌め合わせられると同時に、それらの側壁によって折り曲げられながら挟持される。そのため、コネクタ装着部40にコネクタ41を挿入する際に、接続端子部12b,13bを位置決めした状態に維持することができる。この結果、接続端子部12b,13bをコネクタ装着部40内に確実に折り込ませることができ、コネクタ41と各フレキシブルプリント基板12,13との電気的接続を確実に図ることができる。
【0036】
(3) 第1フレキシブルプリント基板12の接続端子部12bは、両ケース2,3の両側にあるそれぞれの側壁によって挟み込まれる。要するに、第1フレキシブルプリント基板12の両側がケース2,3の側壁によって挟持される。従って、第1フレキシブルプリント基板12に対する挟持力を高めることができるので、第1フレキシブルプリント基板12が位置ずれするのをいっそう防止することができる。
【0037】
(4) 第1フレキシブルプリント基板12の一部分には、本体ケースCの外部に突出された接続端子部12bが形成されている。その接続端子部12bは、アッパーケース2とロアケース3とを嵌め合わせた際に、コネクタ装着部40の挿入口付近に配置される。そして、コネクタ装着部40に着脱可能なコネクタ41が挿入されることにより、コネクタ装着部40内に第1フレキシブルプリント基板12の接続端子部12bが折り込まれ、電気的接続が図られるようになっている。従って、コネクタ装着部40をアッパーケース2ばかりでなく、ロアケース3にも設けることができるので、アッパーケース2のみにコネクタ装着部4,40が集中的に配置されることはない。この結果、アッパーケース2にコネクタ装着部40の設置スペースを確保する必要がないので、電気接続箱1全体が大型化するのを防止することができる。
【0038】
(5) コネクタ装着部40のコネクタ挿入口40aは、ロアケース3の側壁に一体的に形成されている。そのため、例えばコネクタ装着部40を上向きにすれば、その深さ分だけロアケース3内に入り込むことから、その入り込んだ分だけロアケース3は上下方向に長くなる。従って、車種のグレードや仕様の違いにより電気接続箱1の上下方向の大きさに制限がある場合に効果を発揮することができる。
【0039】
(6)第2フレキシブルプリント基板13を第3フレキシブルプリント基板31に変更することにより、コネクタ接続回路の回路構成を変更することができる。すなわち、第2及び第3フレキシブルプリント基板13,31を選択的に用いることによってコネクタ接続回路の回路構成を変更することができる。換言すれば、同回路構成を変更するために、バスバー積層体11及び第1フレキシブルプリント基板12の構成を変更する必要がない。よって、コネクタ接続回路の回路構成を容易に変更することができる。
【0040】
しかも、第2及び第3フレキシブルプリント基板13,31の各接続パッド13c,31cは、第1フレキシブルプリント基板12の各接続パッド12cと対応する位置に形成されている。このため、第1フレキシブルプリント基板12の各接続パッド12cと、第2フレキシブルプリント基板13の各接続パッド13c又は第3フレキシブルプリント基板31の各接続パッド31c同士を容易に対応させることができる。よって、それら接続パッド12c,13c又は接続パッド12c,31c同士の電気的接続も容易に行うことができる。
【0041】
(7)第1フレキシブルプリント基板12の各接続パッド12cと第2及び第3フレキシブルプリント基板13,31の各接続パッド13c,31cとは、溶接することによって電気的に接続されている。このため、両基板12,13,31間の電気的接続を容易に行うことができる。
【0042】
(8)各接続パッド12c,13c,31cは、それぞれフレキシブルプリント基板12,13,31の所定箇所に集中して設けられている。このため、第2及び第3フレキシブルプリント基板13,31を必要以上に大きく形成する必要がない。つまり、第1フレキシブルプリント基板12の各接続パッド12cが、同基板12全体に離散的に形成されている場合には、第2及び第3フレキシブルプリント基板13,31も、第1フレキシブルプリント基板12と同等近い大きさで形成して、対応する箇所に接続パッド13c,31cを形成する必要がある。しかし、本実施形態では、各接続パッド12cが所定箇所に集中して形成されているため、第2及び第3フレキシブルプリント基板13,31を第1フレキシブルプリント基板12よりも小さく形成することができる。
【0043】
(9)各接続パッド12c,13cは列状に設けられているため、各接続パッド12c,13cに対する溶接機の位置決めを容易に行うことができる。特に本実施形態では各接続パッド12c,13cが一直線上に並んだ状態で形成されている。このため、各接続パッド12cと、各接続パッド13c又は各接続パッド31c同士を容易に対応させることができる。
【0044】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・第2フレキシブルプリント基板13についても、その両側に接続端子部13bを形成し、接続端子部13bを両ケース2,3の両側にあるそれぞれの側壁によって挟持してもよい。
【0045】
・前記実施形態では、コネクタ装着部40をロアケース3の側壁に設けたが、ロアケース3の底面に設けてもよい。この場合においては、コネクタ41を上下方向に沿ってコネクタ装着部40に着脱することになる。
【0047】
・ 前記実施形態では、第1フレキシブルプリント基板12の各接続パッド12c全てと対応する位置に接続パッド13c,31cを有する第2及び第3フレキシブルプリント基板13,31をサブ基板として用いている。しかし、サブ基板は、第2及び第3フレキシブルプリント基板13,31に限らず、各接続パッド12cの少なくとも一部と対応する位置に接続パッドが設けられているものであれば適用可能である。
【0048】
・ 各接続パッド12cの一部と対応する箇所に接続パッド32a,33aを備える第4フレキシブルプリント基板32及び第5フレキシブルプリント基板33をサブ基板として用いてもよい。すなわち、3枚以上のフレキシブルプリント基板12,32,33によってコネクタ接続回路を構成するようにしてもよい。
【0049】
・ 各フレキシブルプリント基板12,13,31の接続パッド12c,13c,31cは、必ずしも一直線上に配列されていなくてもよい。このようにすれば、各銅箔パターン12a,13a,31aのパターン形状の自由度を拡げることができる。
【0050】
・ 各フレキシブルプリント基板12,13,31の接続パッド12c,13c,31c同士を、超音波溶接に限らず、抵抗溶接やレーザー溶接など、他の溶接法によって電気的に接続してもよい。又、両接続パッド12c,13c,31c同士を、溶接に限らず、例えばクリームはんだを用いてはんだ付けによって接続してもよい。この場合には、接続パッド12c,13c,31c同士をはんだ付けするか否かによって接続回路を変更する。
【0051】
・ 前記実施形態では、第1〜第3フレキシブルプリント基板12,13,31の銅箔パターン12a,13a,31aを、6アンペア以下の電流を通電可能に設定している。しかし、銅箔パターン12a,13a,31aの厚さや幅を変更して、6アンペアを越える電流を通電できるように設定してもよい。又、最大通電電流を6アンペア以下に設定してもよい。
【0052】
・ 前記実施形態では、コネクタ接続回路の一部をフレキシブルプリント基板12,13,31によって構成している。しかし、コネクタ接続回路の全体やヒューズ接続回路やリレー接続回路の一部をフレキシブルプリント基板12,13,31によって構成してもよい。
【0053】
・ 前記実施形態では、各フレキシブルプリント基板12,13がバスバー積層体11の下層に配置されている。しかし、各フレキシブルプリント基板12,13は、バスバー積層体11の上層に配置されてもよい。但し、この場合、各フレキシブルプリント基板12,13は、バスバー端子11aが形成されていない領域に配置されることが望ましい。
【0054】
・ 前記実施形態では、アッパーケース2側が上方向、ロアケース3側が下方向として説明しているものの、電気接続箱1を車両に組み付ける際には、例えばアッパーケース2が下方に位置し、ロアケース3が上方に位置していてもよい。又、アッパーケース2の側壁及びロアケース3の側壁が上方を向くように、すなわち電気接続箱1を90゜回転させた状態で車両に組み付けてもよい。つまり、電気接続箱1は、各ケース2,3がどの方向を向くように組み付けられてもよい。
【0055】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)複数種の電装品装着部を備える第1ケースと、その第1ケースに装着可能な第2ケースとにより本体ケースを構成し、前記本体ケース内にバスバー及び絶縁板が交互に積層されたバスバー積層体及びフレキシブルプリント基板を収容した電気接続箱において、前記第1ケース及び第2ケースのうちいずれか一方のケースにフレキシブルプリント基板を収容し、そのフレキシブルプリント基板に設けられた接続端子部を両ケースの両側壁の間に挟持させたことを特徴とする電気接続箱。
【0056】
(2)前記(1)において、前記フレキシブルプリント基板が収容されている一方のケースには、その接続端子部を所定の位置に位置決めする位置決め部(位置決め段部3a)が形成されていることを特徴とする電気接続箱。
【0057】
(3)前記(1)又は(2)において、前記フレキシブルプリント基板が収容されていない他方のケースの側部にはコネクタ装着部が設けられ、コネクタ装着部にコネクタを挿入することにより、同コネクタ装着部内に前記フレキシブルプリント基板の接続端子部を折り込まれることを特徴とする電気接続箱。
【0058】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、フレキシブルプリント基板を位置決めした状態で折り曲げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に用いられる電気接続箱を示す分解斜視図。
【図2】(a)は同実施形態の電気接続箱に収容されるベース基板の平面図、(b)は同電気接続箱に収容されるサブ基板の平面図、(c)はサブ基板の変更例を示す平面図。
【図3】同実施形態の電気接続箱の平面図。
【図4】図3のA−A線断面図。
【図5】図3のB−B線断面図。
【図6】図3のC−C線断面図。
【図7】アッパーケースとロアケースとを組み付ける際の断面図。
【図8】図7の動作に続く断面図。
【図9】図8の動作に続く断面図。
【符号の説明】
1…電気接続箱、2…アッパーケース(第1ケース)、3…ロアケース(第2ケース)、3a…位置決め段部(位置決め部)、4…コネクタ装着部(電装品装着部)、5…ヒューズ装着部(電装品装着部)、6…リレー装着部、7…バスバー、8…絶縁板、11…バスバー積層体、12…第1フレキシブルプリント基板(フレキシブルプリント基板)、12b…接続端子部、13…第2フレキシブルプリント基板(フレキシブルプリント基板)13b…接続端子部、14…プリント基板、40…コネクタ装着部、40a…コネクタ挿入口、41…コネクタ、C…本体ケース

Claims (1)

  1. 複数種の電装品装着部を備える第1ケースと、その第1ケースに装着可能な第2ケースとにより本体ケースを構成し、前記本体ケース内にバスバー及び絶縁板が交互に積層されたバスバー積層体及びフレキシブルプリント基板を収容した電気接続箱の組み付け方法において、
    前記第1ケース及び第2ケースのうちいずれか一方のケースに平らな形状のフレキシブルプリント基板を収容し、そのフレキシブルプリント基板の接続端子部を、一方のケースの側壁の上縁に設けた位置決め部である位置決め段部に係合するとともに同ケースの外部に突出させ、その状態で第1ケースと第2ケースとを嵌め合わせるのと同時に、前記フレキシブルプリント基板の接続端子部を、一方のケースに設けたコネクタ装着部のコネクタ挿入口の一部分を塞ぐように配置するように両ケースの側壁により折り曲げながら、両ケースの両側部において同側壁間に挟持し、
    さらに前記コネクタ挿入口を介してコネクタ装着部内にコネクタを挿入するのと同時に、前記フレキシブルプリント基板の接続端子部をコネクタ装着部内に折り込ませて前記フレキシブルプリント基板と前記コネクタとを電気的に接続することを特徴とする電気接続箱の組み付け方法。
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