JP3680174B2 - 伸縮式自転車 - Google Patents
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- Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に自由に前、後輪の輪間距離を調整できる伸縮式自転車に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
自転車はもっとも交通手段の一種であり、その功能簡単及び外観単純であるので、現在の自転車は使用者が暇のときに使用されるものとなることに伴い、構造が複雑になると共に、外観が多様化に現れる。収納の便利になるため、伸縮式自転車が開発され、この伸縮式自転車は使用者の体型に対して好適な前、後輪の輪間距離が調整されることにより、優れた乗用効果を達成できる。即ちオーダーメイドが不要で異なる体型を有する人々に使用できる効果を提供する。
【０００３】
【本発明が解決しようとする課題】
図１３に示すように、従来の伸縮式自転車は二段式の上パイプが用いられると共に、前部上パイプ（９０）を後部上パイプ（９１）に挿入することによってフレームの長さの調整を行っている。この後部上パイプ（９１）は後端が立パイプ（９２）の前面に溶接することによって固定されると共に、前端に前部上パイプ（９０）を収容するため開口（９３）が形成される。しかし、この前部上パイプ（９０）が封閉された後部上パイプ（９１）の後端から外方へ延出することができないため、前輪（９４）及び後輪（９５）の輪間距離を最小に調整できず、該自転車の収納及び携帯に悪影響を与えている。更に前部上パイプ（９０）と後部上パイプ（９１）は一点式の固定部材（９６）によって固定されるので、自転車に安定な固定効果を達成できず、特に自転車が最大輪間距離となる際、使用者がクランクアーム（９７）を駆動すると共に、前部上パイプ（９０）と後部上パイプ（９１）が揺れる現象を産生してしまうので、使用者はバランスを維持することができないと共に、転倒する事故が発生しやすいという欠点がある。
【０００４】
本発明は上記の問題を鑑み、より安定な構造及び自由に前、後輪の輪間距離を調整できる伸縮式自転車を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項１の発明は、前部フレーム（１０）と後部フレーム（２０）とを備え、前部フレーム（１０）はヘッドパイプ（１２）と、下方から上方へヘッドパイプ（１２）を貫通する前ホーク足（１４）とを有し、該前ホーク足（１４）の上端にハンドル（１３）を有するハンドルステム（１６）が設けられると共に、下端に組合部材によって回転自由の前輪（１５）が設置され、後部フレーム（２０）は折り曲げ式ペダル（２７）と駆動装置（２１）を設置できるボトムブラケット（３５）を有し、ボトムブラケット（３５）の後端に複合式立パイプが設けられ、この複合式立パイプの上端に後上パイプ（２８）が溶接され、後上パイプ（２８）と後下パイプ（２９）との合流箇所に駆動装置（２１）によって駆動できる後輪（２５）が設けられる伸縮式自転車であって、
ヘッドパイプ（１２）に後方へ向かって第一子パイプ（１１）が設けられ、
ボトムブラケット（３５）の後端に溶接することによって後下パイプ（２９）と、平行の移動パイプ（２４）と支持パイプ（２６）が固定され、移動パイプ（２４）と支持パイプ（２６）が複合式立パイプとなり、
移動パイプ（２４）にシート（５５）を有するシートポスト（２３）が収容され、支持パイプ（２６）の上端に第一子パイプ（１１）を収容するため両端に開口を有する中空の第一親パイプ（２２）が設けられ、第一親パイプ（２２）の両端が二個の固定部材（３０）（３１）によって緊縛されることにより、第一親パイプ（２２）と第一子パイプ（１１）との相対位置を決めることを特徴とする伸縮式自転車及び、
本願の請求項２の発明は、第一子パイプ（１１）の底部に嵌合部材（３６）が設けられると共に、第一親パイプ（２２）の両端底部に嵌合部材（３６）に対して挿入部材（３７）が設けられることを特徴とする請求項１に記載の伸縮式自転車及び、
本願の請求項３の発明は、第一親パイプ（２２）の両端における開口縁に夫々T字形切欠き部（３８）（３９）が形成されることにより、両端が固定部材（３０）（３１）によって縮小できることを特徴とする請求項１に記載の伸縮式自転車及び、
本願の請求項４の発明は、シート（５５）を有するシート支持パイプ（４０）は第一親パイプ（２２）の真上に設置することを特徴とする請求項１に記載の伸縮式自転車及び、
本願の請求項５の発明は、シートポスト（２３）は移動パイプ（２４）内に調整した後、固定部材（５１）によって固定され、シートポスト（２３）に溝（５０）が形成されると共に、移動パイプ（２４）に溝（５０）に対応する位置決めボタン（３３）を有する位置決め座（３４）が設けられ、該位置決めボタン（３３）によってシートポスト（２３）の上下移動を制御する請求項１に記載の伸縮式自転車、
を提供する。
【０００６】
【作用】
本発明は上記の課題を解決するものであり、第一子パイプが第一親パイプの後端から延出することにより、前輪と後輪の最小輪間距離まで自由に調整でき、第一親パイプの両端に固定部材が設けられることにより、第一子パイプと第一親パイプとの連結強度を向上すると共に、前部フレームと後部フレームの安定性を向上できる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【０００８】
図１は本発明に係わる伸縮式自転車の第一実施例の斜視図であり、図２は本発明に係わる伸縮式自転車の一部分解斜視図であり、図３は本発明に係わる伸縮式自転車の平面図であり、図４は本発明に係わる伸縮式自転車において最大輪間距離まで延伸する状態を示す平面図であり、図５は図３の５-５線の断面図であり、図６は図３の６−６線の断面図であり、図７は本発明に係わる伸縮式自転車において最小輪間距離まで収縮する状態を示す斜視図であり、図８は本発明に係わる伸縮式自転車において収縮しながら地面に放置する状態を示す斜視図であり、図９は本発明に係わる伸縮式自転車の第二実施例の平面図であり、図１０は本発明に係わる伸縮式自転車の第三実施例の一部分解斜視図であり、図１１は本発明に係わる伸縮式自転車の第三実施例の収納後状態を示す斜視図であり、図１２は本発明に係わる伸縮式自転車の第三実施例において収納しながら物置ボックス中に放置する状態を示す参考図である。
【０００９】
図１乃至図３に示すように、本発明の第一実施例は前部フレーム（１０）と後部フレーム（２０）とを備え、前部フレーム（１０）はヘッドパイプ（１２）と、下方から上方へヘッドパイプ（１２）を貫通する前ホーク足（１４）とを有し、該前ホーク足（１４）の上端にハンドル（１３）を有するハンドルステム（１６）が設けられると共に、下端にネジ又は快速締めレバーなど既知の組合部材によって回転自由の前輪（１５）が設置され、ヘッドパイプ（１２）と前ホーク足（１４）との間にベアリングが設けられることにより、ハンドル（１３）が一定の角度範囲内に回転することができる。又、ヘッドパイプ（１２）付近のハンドルステム（１６）に折り曲げ部材（１７）が設けられることにより、ハンドルステム（１６）は図７に示すように折り曲げる状態になり、体積を縮小することができる。ヘッドパイプ（１２）に後方へ向かって第一子パイプ（１１）が設けられ、本実施例に用いる第一子パイプ（１１）の断面が円形であるが、断面が他の形状である第一子パイプ（１１）を用いても良い。
【００１０】
後部フレーム（２０）は折り曲げ式ペダル（２７）と駆動装置（２１）を設置できるボトムブラケット（３５）を有し、このボトムブラケット（３５）の後端に溶接することによって後下パイプ（２９）と、平行の移動パイプ（２４）と支持パイプ（２６）が固定され、移動パイプ（２４）と支持パイプ（２６）が複合式立パイプとなり、この複合式立パイプの上端に後上パイプ（２８）が溶接され、後上パイプ（２８）と後下パイプ（２９）との合流箇所に駆動装置（２１）によって駆動できる後輪（２５）が設けられる。
【００１１】
支持パイプ（２６）の上端に第一子パイプ（１１）を収容するため両端に開口を有する中空の第一親パイプ（２２）が設けられると共に、第一親パイプ（２２）と支持パイプ（２６）との間に連接パイプ（３２）が溶接されることによって三角形の安定な構造になり、これにより、本発明の自転車を安定な状態にすることができる。
【００１２】
図５に示すように、第一親パイプ（２２）内に収容する第一子パイプ（１１）の底部に嵌合部材（３６）が設けられると共に、第一親パイプ（２２）の両端底部に嵌合部材（３６）に対して挿入部材（３７）が設けられる。又、図２に示すように、第一親パイプ（２２）の両端における開口縁に夫々T字形切欠き部（３８）（３９）が形成されることにより、両端が付勢力によって縮小できる。
【００１３】
組合わせる際、前部フレーム（１０）における第一子パイプ（１１）の後端が後部フレーム（２０）における第一親パイプ（２２）内に挿入されると共に、第一親パイプ（２２）における挿入部材（３７）が第一子パイプ（１１）における嵌合部材（３６）に嵌合することにより、第一子パイプ（１１）と第一親パイプ（２２）との相互に回転することを防止している。二個の固定部材（３０）（３１）によって第一親パイプ（２２）の両端におけるT字形切欠き部（３８）（３９）を緊縛することにより、第一親パイプ（２２）と第一子パイプ（１１）との相対位置を決めている。逆に固定部材（３０）（３１）を緩めることにより、第一子パイプ（１１）が第一親パイプ（２２）内に調整することができるので、前輪（１５）及び後輪（２５）の輪間距離を調整できる。図４に示すように、本発明は最大輪間距離に調整する際、第一子パイプ（１１）の後端が第一親パイプ（２２）の後端と一緒になれば、図３に示すように輪間距離より大きく、大人又は体型が大きい人にも快適に乗用することができる。
【００１４】
上記の固定部材（３０）（３１）は例えばC字形挟み又は快速締めレバーなどの市販製品が採用され、その構造は相互に螺合できるボルト（４１）とナット（４２）、ボルト（４１）の一端に枢設するレバー（４３）を備え、ボルト（４１）に第一親パイプ（２２）に設置するC字形の掛け止めリング（４４）が設けられ、該レバー（４３）を動かすことにより、掛け止めリング（４４）が第一親パイプ（２２）を緊縛する或いは緩めることができ、これにより、簡単且つ快速にC字形の掛け止めリング（４４）を緊縛する又は緩めることができる。又、上記の掛け止めリング（４４）に挿入部材（３７）に対応する突出部（４５）が設けられる。
【００１５】
図６に示すように、第一子パイプ（１１）が第一親パイプ（２２）に挿入できるため、シートポスト（２３）が第一親パイプ（２２）を設置する支持パイプ（２６）と異なる移動パイプ（２４）に収容される。本発明のシート（５５）を有するシート支持パイプ（４０）は第一親パイプ（２２）の真上に設置することにより、乗用する際の重心偏移ことを防止できる。
【００１６】
シートポスト（２３）は移動パイプ（２４）内に調整した後、固定部材（５１）によって固定される。このシートポスト（２３）と移動パイプ（２４）との調整方式は第一子パイプ（１１）と第一親パイプ（２２）との調整方式と似合い、シートポスト（２３）に溝（５０）が形成されると共に、移動パイプ（２４）に溝（５０）に対応する位置決めボタン（３３）を有する位置決め座（３４）が設けられ、該位置決めボタン（３３）によってシートポスト（２３）の上下移動を制御する。
【００１７】
図７及び図８に示すように、本発明を収納する際、第一子パイプ（１１）を調整することにより、前輪（１５）と後輪（２５）とを最小輪間距離に調整させることができ、更に、図７に示すように、後輪（２５）に設置するスタンド（４７）によって自転車を地面に駐輪する。又、図８に示すように、スタンド（４７）と第一子パイプ（１１）の後端を三つの支持点として自転車を地面と垂直するように駐輪できる。
【００１８】
又、図１乃至図３に示すように、第一子パイプ（１１）の中空内部は傘と小型のポンプを放置する又は物置となることができ、必要に応じてカバー（５３）を付けることによって第一子パイプ（１１）の後端を封閉できる。本発明の自転車は電動式自転車となる際、第一子パイプ（１１）の内部空間を電池収納空間としても使える。
【００１９】
第一子パイプ（１１）の後端には止め凸部（５４）が設けられることにより、前輪（１５）と後輪（２５）が最大輪間距離になる際、止め凸部（５４）が第一親パイプ（２２）の後端に止められ、これにより、第一子パイプ（１１）を第一親パイプ（２２）から脱落することを防止できる。
【００２０】
図９に示すように、本発明の第二実施例は殆ど第一実施例と等しく、異なるのはヘッドパイプ（１２）に後方へ向かって平行するの第一子パイプ（１１）と第二子パイプ（５６）が設けられ、この第二子パイプ（５６）は第一子パイプ（１１）の真上に位置する。又、第一親パイプ（２２）の真上に少なくとも一つの連接部材（５８）によって第一親パイプ（２２）の構造と等しい第二親パイプ（５７）が設けられ、第一子パイプ（１１）と第二子パイプ（５６）が夫々第一親パイプ（２２）と第二親パイプ（５７）の内部に収容されることができる。
【００２１】
図１０及び図１１に示すように、本発明に第三実施例は殆ど第一実施例と等しく、異なるのは第一親パイプ（２２）の下方における移動パイプ（２４）と支持パイプ（２６）との間に水平状の中空なシートポスト収納パイプ（６０）が設けられる。これにより、本発明を使用しない際、シートポスト（２３）を移動パイプ（２４）から取り下げると共に、シートポスト収納パイプ（６０）に収容させる。更に、折り曲げ部材（１７）によってハンドルステム（１６）を下方へ折り曲げると共に、第一子パイプ（１１）を第二親パイプ（２２）へ移動して、前輪（１５）と後輪（２５）を最小輪間距離に調整することにより、本発明の自転車を図１１に示すように収納させることができる。前記のシートポスト収納パイプ（６０）にネジ（６１）が設置されることにより、シートポスト収納パイプ（６０）を緊縛してシートポスト（２３）を固定させる。
【００２２】
図１２に示すように、収納した本発明を使用者によって携帯しやすい物置ボックス（６２）の内部に放置することができ、この物置ボックス（６２）の底部にジャック（符号なし）が設けることにより、自転車の前輪（１５）又は後輪（２５）を物置ボックス（６２）の底部から外方へ露出して地面と接触すると共に、便利に物置ボックス（６２）を引き歩くことができる。
【００２３】
【発明の効果】
本発明は以上説明したようになるから、次のような効果を達成することができる。
１．第一子パイプが第一親パイプの後端から延出できるので、前輪と後輪の最小輪間距離まで自由に調整できる。
２．第一親パイプの両端に固定部材が設けられることにより、第一子パイプと第一親パイプとの連結強度を向上すると共に、前部フレームと後部フレームの安定性を向上できる。
３．収容状態の第一子パイプの後端とスタンドを三つの支持点として地面と垂直するように駐輪できると共に、自転車の放置空間を最小に縮小できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係わる伸縮式自転車の第一実施例の斜視図である。
【図２】本発明に係わる伸縮式自転車の一部分解斜視図である。
【図３】本発明に係わる伸縮式自転車の平面図である。
【図４】本発明に係わる伸縮式自転車において最大輪間距離まで延伸する状態を示す平面図である。
【図５】図３の５-５線の断面図である。
【図６】図３の６−６線の断面図である。
【図７】本発明に係わる伸縮式自転車において最小輪間距離まで収縮する状態を示す斜視図である。
【図８】本発明に係わる伸縮式自転車において収縮しながら地面に放置する状態を示す斜視図である。
【図９】本発明に係わる伸縮式自転車の第二実施例の平面図である。
【図１０】本発明に係わる伸縮式自転車の第三実施例の一部分解斜視図である。
【図１１】本発明に係わる伸縮式自転車の第三実施例の収納後状態を示す斜視図である。
【図１２】本発明に係わる伸縮式自転車の第三実施例において収納しながら物置ボックス中に放置する状態を示す参考図である。
【図１３】従来の伸縮式自転車の平面図である。
【符号の説明】
１０ 前部フレーム
１１ 第一子パイプ
１２ ヘッドパイプ
１３ ハンドル
１４ 前ホーク足
１５ 前輪
１６ ハンドルステム
１７ 折り曲げ部材
２０ 後部フレーム
２１ 駆動装置
２２ 第一親パイプ
２３ シートポスト
２４ 移動パイプ
２５ 後輪
２６ 支持パイプ
２７ 折り曲げ式ペダル
２８ 後上パイプ
２９ 後下パイプ
３０ 固定部材
３１ 固定部材
３２ 連接パイプ
３３ 位置決めボタン
３４ 位置決め座
３５ ボトムブラケット
３６ 嵌合部材
３７ 挿入部材
３８ T字形切欠き部
３９ T字形切欠き部
４０ シート支持パイプ
４１ ボルト
４２ ナット
４３ レバー
４４ 掛け止めリング
４５ 突出部
４７ スタンド
５０ 溝
５１ 固定部材
５３ カバー
５４ 止め凸部
５５ シート
５６ 第二子パイプ
５７ 第二親パイプ
５８ 連接部材
６０ シートポスト収納パイプ
６１ ネジ
６２ 物置ボックス
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に自由に前、後輪の輪間距離を調整できる伸縮式自転車に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
自転車はもっとも交通手段の一種であり、その功能簡単及び外観単純であるので、現在の自転車は使用者が暇のときに使用されるものとなることに伴い、構造が複雑になると共に、外観が多様化に現れる。収納の便利になるため、伸縮式自転車が開発され、この伸縮式自転車は使用者の体型に対して好適な前、後輪の輪間距離が調整されることにより、優れた乗用効果を達成できる。即ちオーダーメイドが不要で異なる体型を有する人々に使用できる効果を提供する。
【０００３】
【本発明が解決しようとする課題】
図１３に示すように、従来の伸縮式自転車は二段式の上パイプが用いられると共に、前部上パイプ（９０）を後部上パイプ（９１）に挿入することによってフレームの長さの調整を行っている。この後部上パイプ（９１）は後端が立パイプ（９２）の前面に溶接することによって固定されると共に、前端に前部上パイプ（９０）を収容するため開口（９３）が形成される。しかし、この前部上パイプ（９０）が封閉された後部上パイプ（９１）の後端から外方へ延出することができないため、前輪（９４）及び後輪（９５）の輪間距離を最小に調整できず、該自転車の収納及び携帯に悪影響を与えている。更に前部上パイプ（９０）と後部上パイプ（９１）は一点式の固定部材（９６）によって固定されるので、自転車に安定な固定効果を達成できず、特に自転車が最大輪間距離となる際、使用者がクランクアーム（９７）を駆動すると共に、前部上パイプ（９０）と後部上パイプ（９１）が揺れる現象を産生してしまうので、使用者はバランスを維持することができないと共に、転倒する事故が発生しやすいという欠点がある。
【０００４】
本発明は上記の問題を鑑み、より安定な構造及び自由に前、後輪の輪間距離を調整できる伸縮式自転車を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項１の発明は、前部フレーム（１０）と後部フレーム（２０）とを備え、前部フレーム（１０）はヘッドパイプ（１２）と、下方から上方へヘッドパイプ（１２）を貫通する前ホーク足（１４）とを有し、該前ホーク足（１４）の上端にハンドル（１３）を有するハンドルステム（１６）が設けられると共に、下端に組合部材によって回転自由の前輪（１５）が設置され、後部フレーム（２０）は折り曲げ式ペダル（２７）と駆動装置（２１）を設置できるボトムブラケット（３５）を有し、ボトムブラケット（３５）の後端に複合式立パイプが設けられ、この複合式立パイプの上端に後上パイプ（２８）が溶接され、後上パイプ（２８）と後下パイプ（２９）との合流箇所に駆動装置（２１）によって駆動できる後輪（２５）が設けられる伸縮式自転車であって、
ヘッドパイプ（１２）に後方へ向かって第一子パイプ（１１）が設けられ、
ボトムブラケット（３５）の後端に溶接することによって後下パイプ（２９）と、平行の移動パイプ（２４）と支持パイプ（２６）が固定され、移動パイプ（２４）と支持パイプ（２６）が複合式立パイプとなり、
移動パイプ（２４）にシート（５５）を有するシートポスト（２３）が収容され、支持パイプ（２６）の上端に第一子パイプ（１１）を収容するため両端に開口を有する中空の第一親パイプ（２２）が設けられ、第一親パイプ（２２）の両端が二個の固定部材（３０）（３１）によって緊縛されることにより、第一親パイプ（２２）と第一子パイプ（１１）との相対位置を決めることを特徴とする伸縮式自転車及び、
本願の請求項２の発明は、第一子パイプ（１１）の底部に嵌合部材（３６）が設けられると共に、第一親パイプ（２２）の両端底部に嵌合部材（３６）に対して挿入部材（３７）が設けられることを特徴とする請求項１に記載の伸縮式自転車及び、
本願の請求項３の発明は、第一親パイプ（２２）の両端における開口縁に夫々T字形切欠き部（３８）（３９）が形成されることにより、両端が固定部材（３０）（３１）によって縮小できることを特徴とする請求項１に記載の伸縮式自転車及び、
本願の請求項４の発明は、シート（５５）を有するシート支持パイプ（４０）は第一親パイプ（２２）の真上に設置することを特徴とする請求項１に記載の伸縮式自転車及び、
本願の請求項５の発明は、シートポスト（２３）は移動パイプ（２４）内に調整した後、固定部材（５１）によって固定され、シートポスト（２３）に溝（５０）が形成されると共に、移動パイプ（２４）に溝（５０）に対応する位置決めボタン（３３）を有する位置決め座（３４）が設けられ、該位置決めボタン（３３）によってシートポスト（２３）の上下移動を制御する請求項１に記載の伸縮式自転車、
を提供する。
【０００６】
【作用】
本発明は上記の課題を解決するものであり、第一子パイプが第一親パイプの後端から延出することにより、前輪と後輪の最小輪間距離まで自由に調整でき、第一親パイプの両端に固定部材が設けられることにより、第一子パイプと第一親パイプとの連結強度を向上すると共に、前部フレームと後部フレームの安定性を向上できる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【０００８】
図１は本発明に係わる伸縮式自転車の第一実施例の斜視図であり、図２は本発明に係わる伸縮式自転車の一部分解斜視図であり、図３は本発明に係わる伸縮式自転車の平面図であり、図４は本発明に係わる伸縮式自転車において最大輪間距離まで延伸する状態を示す平面図であり、図５は図３の５-５線の断面図であり、図６は図３の６−６線の断面図であり、図７は本発明に係わる伸縮式自転車において最小輪間距離まで収縮する状態を示す斜視図であり、図８は本発明に係わる伸縮式自転車において収縮しながら地面に放置する状態を示す斜視図であり、図９は本発明に係わる伸縮式自転車の第二実施例の平面図であり、図１０は本発明に係わる伸縮式自転車の第三実施例の一部分解斜視図であり、図１１は本発明に係わる伸縮式自転車の第三実施例の収納後状態を示す斜視図であり、図１２は本発明に係わる伸縮式自転車の第三実施例において収納しながら物置ボックス中に放置する状態を示す参考図である。
【０００９】
図１乃至図３に示すように、本発明の第一実施例は前部フレーム（１０）と後部フレーム（２０）とを備え、前部フレーム（１０）はヘッドパイプ（１２）と、下方から上方へヘッドパイプ（１２）を貫通する前ホーク足（１４）とを有し、該前ホーク足（１４）の上端にハンドル（１３）を有するハンドルステム（１６）が設けられると共に、下端にネジ又は快速締めレバーなど既知の組合部材によって回転自由の前輪（１５）が設置され、ヘッドパイプ（１２）と前ホーク足（１４）との間にベアリングが設けられることにより、ハンドル（１３）が一定の角度範囲内に回転することができる。又、ヘッドパイプ（１２）付近のハンドルステム（１６）に折り曲げ部材（１７）が設けられることにより、ハンドルステム（１６）は図７に示すように折り曲げる状態になり、体積を縮小することができる。ヘッドパイプ（１２）に後方へ向かって第一子パイプ（１１）が設けられ、本実施例に用いる第一子パイプ（１１）の断面が円形であるが、断面が他の形状である第一子パイプ（１１）を用いても良い。
【００１０】
後部フレーム（２０）は折り曲げ式ペダル（２７）と駆動装置（２１）を設置できるボトムブラケット（３５）を有し、このボトムブラケット（３５）の後端に溶接することによって後下パイプ（２９）と、平行の移動パイプ（２４）と支持パイプ（２６）が固定され、移動パイプ（２４）と支持パイプ（２６）が複合式立パイプとなり、この複合式立パイプの上端に後上パイプ（２８）が溶接され、後上パイプ（２８）と後下パイプ（２９）との合流箇所に駆動装置（２１）によって駆動できる後輪（２５）が設けられる。
【００１１】
支持パイプ（２６）の上端に第一子パイプ（１１）を収容するため両端に開口を有する中空の第一親パイプ（２２）が設けられると共に、第一親パイプ（２２）と支持パイプ（２６）との間に連接パイプ（３２）が溶接されることによって三角形の安定な構造になり、これにより、本発明の自転車を安定な状態にすることができる。
【００１２】
図５に示すように、第一親パイプ（２２）内に収容する第一子パイプ（１１）の底部に嵌合部材（３６）が設けられると共に、第一親パイプ（２２）の両端底部に嵌合部材（３６）に対して挿入部材（３７）が設けられる。又、図２に示すように、第一親パイプ（２２）の両端における開口縁に夫々T字形切欠き部（３８）（３９）が形成されることにより、両端が付勢力によって縮小できる。
【００１３】
組合わせる際、前部フレーム（１０）における第一子パイプ（１１）の後端が後部フレーム（２０）における第一親パイプ（２２）内に挿入されると共に、第一親パイプ（２２）における挿入部材（３７）が第一子パイプ（１１）における嵌合部材（３６）に嵌合することにより、第一子パイプ（１１）と第一親パイプ（２２）との相互に回転することを防止している。二個の固定部材（３０）（３１）によって第一親パイプ（２２）の両端におけるT字形切欠き部（３８）（３９）を緊縛することにより、第一親パイプ（２２）と第一子パイプ（１１）との相対位置を決めている。逆に固定部材（３０）（３１）を緩めることにより、第一子パイプ（１１）が第一親パイプ（２２）内に調整することができるので、前輪（１５）及び後輪（２５）の輪間距離を調整できる。図４に示すように、本発明は最大輪間距離に調整する際、第一子パイプ（１１）の後端が第一親パイプ（２２）の後端と一緒になれば、図３に示すように輪間距離より大きく、大人又は体型が大きい人にも快適に乗用することができる。
【００１４】
上記の固定部材（３０）（３１）は例えばC字形挟み又は快速締めレバーなどの市販製品が採用され、その構造は相互に螺合できるボルト（４１）とナット（４２）、ボルト（４１）の一端に枢設するレバー（４３）を備え、ボルト（４１）に第一親パイプ（２２）に設置するC字形の掛け止めリング（４４）が設けられ、該レバー（４３）を動かすことにより、掛け止めリング（４４）が第一親パイプ（２２）を緊縛する或いは緩めることができ、これにより、簡単且つ快速にC字形の掛け止めリング（４４）を緊縛する又は緩めることができる。又、上記の掛け止めリング（４４）に挿入部材（３７）に対応する突出部（４５）が設けられる。
【００１５】
図６に示すように、第一子パイプ（１１）が第一親パイプ（２２）に挿入できるため、シートポスト（２３）が第一親パイプ（２２）を設置する支持パイプ（２６）と異なる移動パイプ（２４）に収容される。本発明のシート（５５）を有するシート支持パイプ（４０）は第一親パイプ（２２）の真上に設置することにより、乗用する際の重心偏移ことを防止できる。
【００１６】
シートポスト（２３）は移動パイプ（２４）内に調整した後、固定部材（５１）によって固定される。このシートポスト（２３）と移動パイプ（２４）との調整方式は第一子パイプ（１１）と第一親パイプ（２２）との調整方式と似合い、シートポスト（２３）に溝（５０）が形成されると共に、移動パイプ（２４）に溝（５０）に対応する位置決めボタン（３３）を有する位置決め座（３４）が設けられ、該位置決めボタン（３３）によってシートポスト（２３）の上下移動を制御する。
【００１７】
図７及び図８に示すように、本発明を収納する際、第一子パイプ（１１）を調整することにより、前輪（１５）と後輪（２５）とを最小輪間距離に調整させることができ、更に、図７に示すように、後輪（２５）に設置するスタンド（４７）によって自転車を地面に駐輪する。又、図８に示すように、スタンド（４７）と第一子パイプ（１１）の後端を三つの支持点として自転車を地面と垂直するように駐輪できる。
【００１８】
又、図１乃至図３に示すように、第一子パイプ（１１）の中空内部は傘と小型のポンプを放置する又は物置となることができ、必要に応じてカバー（５３）を付けることによって第一子パイプ（１１）の後端を封閉できる。本発明の自転車は電動式自転車となる際、第一子パイプ（１１）の内部空間を電池収納空間としても使える。
【００１９】
第一子パイプ（１１）の後端には止め凸部（５４）が設けられることにより、前輪（１５）と後輪（２５）が最大輪間距離になる際、止め凸部（５４）が第一親パイプ（２２）の後端に止められ、これにより、第一子パイプ（１１）を第一親パイプ（２２）から脱落することを防止できる。
【００２０】
図９に示すように、本発明の第二実施例は殆ど第一実施例と等しく、異なるのはヘッドパイプ（１２）に後方へ向かって平行するの第一子パイプ（１１）と第二子パイプ（５６）が設けられ、この第二子パイプ（５６）は第一子パイプ（１１）の真上に位置する。又、第一親パイプ（２２）の真上に少なくとも一つの連接部材（５８）によって第一親パイプ（２２）の構造と等しい第二親パイプ（５７）が設けられ、第一子パイプ（１１）と第二子パイプ（５６）が夫々第一親パイプ（２２）と第二親パイプ（５７）の内部に収容されることができる。
【００２１】
図１０及び図１１に示すように、本発明に第三実施例は殆ど第一実施例と等しく、異なるのは第一親パイプ（２２）の下方における移動パイプ（２４）と支持パイプ（２６）との間に水平状の中空なシートポスト収納パイプ（６０）が設けられる。これにより、本発明を使用しない際、シートポスト（２３）を移動パイプ（２４）から取り下げると共に、シートポスト収納パイプ（６０）に収容させる。更に、折り曲げ部材（１７）によってハンドルステム（１６）を下方へ折り曲げると共に、第一子パイプ（１１）を第二親パイプ（２２）へ移動して、前輪（１５）と後輪（２５）を最小輪間距離に調整することにより、本発明の自転車を図１１に示すように収納させることができる。前記のシートポスト収納パイプ（６０）にネジ（６１）が設置されることにより、シートポスト収納パイプ（６０）を緊縛してシートポスト（２３）を固定させる。
【００２２】
図１２に示すように、収納した本発明を使用者によって携帯しやすい物置ボックス（６２）の内部に放置することができ、この物置ボックス（６２）の底部にジャック（符号なし）が設けることにより、自転車の前輪（１５）又は後輪（２５）を物置ボックス（６２）の底部から外方へ露出して地面と接触すると共に、便利に物置ボックス（６２）を引き歩くことができる。
【００２３】
【発明の効果】
本発明は以上説明したようになるから、次のような効果を達成することができる。
１．第一子パイプが第一親パイプの後端から延出できるので、前輪と後輪の最小輪間距離まで自由に調整できる。
２．第一親パイプの両端に固定部材が設けられることにより、第一子パイプと第一親パイプとの連結強度を向上すると共に、前部フレームと後部フレームの安定性を向上できる。
３．収容状態の第一子パイプの後端とスタンドを三つの支持点として地面と垂直するように駐輪できると共に、自転車の放置空間を最小に縮小できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係わる伸縮式自転車の第一実施例の斜視図である。
【図２】本発明に係わる伸縮式自転車の一部分解斜視図である。
【図３】本発明に係わる伸縮式自転車の平面図である。
【図４】本発明に係わる伸縮式自転車において最大輪間距離まで延伸する状態を示す平面図である。
【図５】図３の５-５線の断面図である。
【図６】図３の６−６線の断面図である。
【図７】本発明に係わる伸縮式自転車において最小輪間距離まで収縮する状態を示す斜視図である。
【図８】本発明に係わる伸縮式自転車において収縮しながら地面に放置する状態を示す斜視図である。
【図９】本発明に係わる伸縮式自転車の第二実施例の平面図である。
【図１０】本発明に係わる伸縮式自転車の第三実施例の一部分解斜視図である。
【図１１】本発明に係わる伸縮式自転車の第三実施例の収納後状態を示す斜視図である。
【図１２】本発明に係わる伸縮式自転車の第三実施例において収納しながら物置ボックス中に放置する状態を示す参考図である。
【図１３】従来の伸縮式自転車の平面図である。
【符号の説明】
１０ 前部フレーム
１１ 第一子パイプ
１２ ヘッドパイプ
１３ ハンドル
１４ 前ホーク足
１５ 前輪
１６ ハンドルステム
１７ 折り曲げ部材
２０ 後部フレーム
２１ 駆動装置
２２ 第一親パイプ
２３ シートポスト
２４ 移動パイプ
２５ 後輪
２６ 支持パイプ
２７ 折り曲げ式ペダル
２８ 後上パイプ
２９ 後下パイプ
３０ 固定部材
３１ 固定部材
３２ 連接パイプ
３３ 位置決めボタン
３４ 位置決め座
３５ ボトムブラケット
３６ 嵌合部材
３７ 挿入部材
３８ T字形切欠き部
３９ T字形切欠き部
４０ シート支持パイプ
４１ ボルト
４２ ナット
４３ レバー
４４ 掛け止めリング
４５ 突出部
４７ スタンド
５０ 溝
５１ 固定部材
５３ カバー
５４ 止め凸部
５５ シート
５６ 第二子パイプ
５７ 第二親パイプ
５８ 連接部材
６０ シートポスト収納パイプ
６１ ネジ
６２ 物置ボックス
Claims (5)
- 前部フレーム（１０）と後部フレーム（２０）とを備え、前部フレーム（１０）はヘッドパイプ（１２）と、下方から上方へヘッドパイプ（１２）を貫通する前ホーク足（１４）とを有し、該前ホーク足（１４）の上端にハンドル（１３）を有するハンドルステム（１６）が設けられると共に、下端に組合部材によって回転自由の前輪（１５）が設置され、後部フレーム（２０）は折り曲げ式ペダル（２７）と駆動装置（２１）を設置できるボトムブラケット（３５）を有し、ボトムブラケット（３５）の後端に複合式立パイプが設けられ、この複合式立パイプの上端に後上パイプ（２８）が溶接され、後上パイプ（２８）と後下パイプ（２９）との合流箇所に駆動装置（２１）によって駆動できる後輪（２５）が設けられる伸縮式自転車であって、
ヘッドパイプ（１２）に後方へ向かって第一子パイプ（１１）が設けられ、
ボトムブラケット（３５）の後端に溶接することによって後下パイプ（２９）と、平行の移動パイプ（２４）と支持パイプ（２６）が固定され、移動パイプ（２４）と支持パイプ（２６）が複合式立パイプとなり、
移動パイプ（２４）にシート（５５）を有するシートポスト（２３）が収容され、支持パイプ（２６）の上端に第一子パイプ（１１）を収容するため両端に開口を有する中空の第一親パイプ（２２）が設けられ、第一親パイプ（２２）の両端が二個の固定部材（３０）（３１）によって緊縛されることにより、第一親パイプ（２２）と第一子パイプ（１１）との相対位置を決めることを特徴とする伸縮式自転車。 - 第一子パイプ（１１）の底部に嵌合部材（３６）が設けられると共に、第一親パイプ（２２）の両端底部に嵌合部材（３６）に対して挿入部材（３７）が設けられることを特徴とする請求項１に記載の伸縮式自転車。
- 第一親パイプ（２２）の両端における開口縁に夫々T字形切欠き部（３８）（３９）が形成されることにより、両端が固定部材（３０）（３１）によって縮小できることを特徴とする請求項１に記載の伸縮式自転車。
- シート（５５）を有するシート支持パイプ（４０）は第一親パイプ（２２）の真上に設置することを特徴とする請求項１に記載の伸縮式自転車。
- シートポスト（２３）は移動パイプ（２４）内に調整した後、固定部材（５１）によって固定され、シートポスト（２３）に溝（５０）が形成されると共に、移動パイプ（２４）に溝（５０）に対応する位置決めボタン（３３）を有する位置決め座（３４）が設けられ、該位置決めボタン（３３）によってシートポスト（２３）の上下移動を制御する請求項１に記載の伸縮式自転車。
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