JP3679958B2 - ナンバープレート認識装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のナンバープレート認識を行なうナンバープレート認識装置に関し、特にナンバープレート部分の切り出し技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、有料道路の料金収受システムでは、料金所において通行車両の車種を判定するためにナンバープレート認識装置を設置し、TVカメラ等の車両撮像装置により車両のナンバープレートを含む車両前部を撮像し、その撮像画像を処理してナンバープレートを認識するようにしている。
【0003】
図12は、従来のナンバープレート認識装置における認識処理手順を示すフローチャートである。図12に示すようにナンバープレート認識処理は、入力された車両画像に対して信号ノイズの除去等を行なう前処理(ステップS1)、車両画像中からナンバープレート部分を切り出すプレート切り出し処理(ステップS2)、プレート領域から個々の文字領域を切り出す文字切り出し処理(ステップS3)、切り出した文字を最もそれらしい文字種に識別する文字認識処理(ステップS4)、の大きく四つの処理からなっている。
【0004】
上記ナンバープレート認識処理において、ステップS2に示すプレート切り出し処理に関する従来手法の代表的な一例としては、次に示すように、
1.原画像に対する水平方向移動平均フィルタ画像の生成。
【0005】
2.上記水平方向移動平均フィルタ画像と原画像との差分画像(正高周波画像=原画像−移動平均フィルタ画像、負高周波画像=移動平均フィルタ画像−原画像)の生成。
【0006】
3.上記2差分画像(正・負高周波画像)の2値画像(正・負高周波2値画像)の生成。
【0007】
4.上記正・負高周波2値画像のずらし相関画像の生成。
【0008】
5.上記ずらし相関画像に対する2次元テンプレートマッチング処理。
【0009】
6.上記2次元テンプレートマッチング処理での、マッチング度の高い領域をプレート領域として選択。
【0010】
という処理を経て、プレート切り出し処理を行なうものがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記プレート切り出し処理において、移動平均フィルタ画像を生成する処理、ずらし相関画像に対する2次元テンプレートマッチング処理、といった“フィルタリング処理”を伴う処理においては、加算、乗算を繰り返し多数回実行する。このためナンバープレート認識装置において、製品として要求される速度で認識処理を行なうためには、専用の演算装置を用いる必要があり、製品の開発及び製造にあたっては、多くの時間とコストがかかるという問題があった。
【0012】
上記の問題を解決するために、汎用の演算装置を用いて高速にプレート領域を切り出すことができるナンバープレート認識装置として、本出願人が先に特願平10−148618号にて特許出願した手法がある。このナンバープレート認識装置におけるナンバープレート切り出し処理は、プレート探索に用いるエッジ画像(水平方向2次微分2値化画像)において、道路面の凹凸や車両のフロントグリルなど、輝度の明←→暗変化が高周期で連続して発生している部分が2値化されやすく、プレート領域として誤って切り出されてしまうことがあるという問題がある。
【0013】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、専用の演算装置を新規に開発することなく、汎用の演算装置を用いて安価に構成し得ると共に、高速かつ高精度でプレート領域を切り出すことができるナンバープレート認識装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るナンバープレート認識装置は、取り込んだ車両画像を水平方向と垂直方向に縮小する縮小手段と、前記縮小手段で縮小された画像について、各画素の値から該画素より正又は負方向に所定量ずらした位置の画素の値を減算し、この減算結果を2値化閾値と比較して2値化し、前記正方向にずらしたときの値と負方向にずらしたときの値の論理積演算により疑似ずらし相関画像を生成する疑似ずらし相関画像生成手段と、前記縮小手段で縮小された画像について、各画素の値から該画素より正又は負方向に所定量ずらした位置の画素の値を減算し、この減算結果を2値化閾値と比較して2値化し、前記正方向にずらしたときの値と負方向にずらしたときの値の論理和演算により疑似論理和画像を生成する疑似論理和画像生成手段と、前記疑似ずらし相関画像生成手段により生成された疑似ずらし相関画像を複数の小領域に分割し、各小領域の中で輝度値が“1”に設定されている画素の面積を算出し、該各小領域の面積値に基づいてナンバープレート候補小領域を選択するナンバープレート候補領域探索手段と、前記ナンバープレート候補領域探索手段により求めたナンバープレート候補小領域に基づいて、前記疑似論理和画像生成手段により生成された疑似論理和画像上にナンバープレート領域を仮設定し、この仮設定領域に対してナンバープレート領域としての適合性をチェックしナンバープレート領域を切り出すナンバープレート切り出し手段とを具備したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るナンバープレート認識装置について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態において対象とするディジタル画像の座標系を定義した図である。以下の説明では、図1に示すように対象とするディジタル画像Iの原点を左上隅にとり、そこから水平方向右にx軸、鉛直下方にy軸をとった座標系を用いることとする。また、画像I上の点(i,j)の輝度値をI(i,j)と表わすこととする。また、対象とするナンバープレートを含む車両画像は、ナンバープレートの各文字を認識するのに必要な解像度で撮像されているものとする。まず、本ナンバープレート認識装置におけるナンバープレート切り出し処理の位置付けについて説明する。
【0016】
図2は、本ナンバープレート認識装置の構成を示す図である。図2において、1はTVカメラ等の車両撮像装置で、例えば料金所に進入した車両のナンバープレートを含む前部を撮像し、その画像(アナログ信号)を画像入力装置2に入力する。この画像入力装置2は、車両撮像装置1により撮像されたアナログの画像信号をディジタルの画像信号に変換して演算装置3に入力する。
【0017】
上記演算装置3は、画像入力装置2から車両画像が入力されると、その画像の信号ノイズの除去等を行なう前処理(ステップA1)、画像中からナンバープレート部分を切り出すナンバープレート切り出し処理(ステップA2)、プレート領域から個々の文字領域を切り出す文字切り出し処理(ステップA3)、切り出した文字を最もそれらしい文字種に識別する文字認識処理(ステップA4)からなる処理動作を順次実行する。
【0018】
そして、上記ステップA2に示す本発明に係るナンバープレート切り出し処理は、図3に示すフローチャートに従って実行される。このナンバープレート切り出し処理は、入力画像縮小処理(ステップB1)、疑似ずらし相関画像生成処理(ステップB2)、疑似論理和画像生成処理(ステップB3)、プレート候補領域探索処理(ステップB4)、プレート切り出し処理(ステップB5)からなっている。
【0019】
次に上記各ステップB1〜B5の具体的な処理について説明する。
1.入力画像縮小処理(ステップB1)
この処理では、取り込んだ車両画像をx,y(縦、横)それぞれ1/k1 、1/k2 に縮小する。この画像の縮小は、車両画像の各画素を、x,yそれぞれ(k1 −1)画素、(k2 −1)画素飛ばしで取り出すことによって行なう。原画像をI、縮小画像をIsub、原画像の水平方向サイズをX、垂直方向サイズをYとすると、
sub(m,n)=I(k1 m,k2 n)
但し、0≦m≦X/k1 −1,0≦n≦Y/k2 −1
とし、適用に当たって、k1 ,k2 の取り得る値としては、何れも1,2,3程度が適当である。なお、以下の説明において例示する各パラメータの具体的な値は、k1 =k2 =2を前提としたものである。
【0020】
2.疑似ずらし相関画像生成処理(ステップB2)
(1)次式により、点(m,n)における疑似ずらし相関画像Icor(m,n)を生成する。
Figure 0003679958
ここで、abs()は絶対値、&&は論理積、||は論理和をそれぞれ意味する。また、lag1,lag,lag,は、ずらし量を意味するパラメータで、画像上でのプレートの大きさによって決定されるが、大体5〜9の値が適切である。θは2値化閾値であり、15〜20位が適当である。
【0021】
(2)上記(1)の処理を、全てのm(0≦m≦X/k1 −1)について行なう。
(3)上記(1)、(2)の処理を、全てのn(0≦n≦Y/k2 −1)について行なう。
上記疑似ずらし相関画像生成処理により、図4(a)に示す縮小画像から同図(b)に示すような疑似ずらし相関画像が得られる。
【0022】
3.疑似論理和画像生成処理(ステップB3)
(1)次式により、点(m,n)における疑似論理和画像Ior(m,n)を生成する。
Figure 0003679958
上式中の各記号並びにパラメータの意味は、前記疑似ずらし相関画像生成処理の各記号、パラメータと同一であり、用いるパラメータ値も同一のものとする。
【0023】
(2)上記(1)の処理を、全てのm(0≦m≦X/k1 −1)について行なう。
(3)上記(1)、(2)の処理を、全てのn(0≦n≦Y/k2 −1)について行なう。
上記疑似論理和画像生成処理により、図5(a)に示す縮小画像から同図(b)に示すような疑似論理和画像が得られる。
【0024】
4.プレート候補領域探索処理(ステップB4)
(1)小領域毎の2値化面積計算
ステップB2により得られた疑似ずらし相関画像を、図6に示すような複数の小領域に分割し、小領域の中で2値化されている部分(=輝度値が1に設定されている画素)の面積を各小領域毎に計算する。1小領域当りのx及びy方向サイズは、画面上のプレートx,yサイズの半分程度が目安である。
【0025】
(2)プレート候補小領域選択
以下の手順により、プレートの前部あるいは一部を含んでいるプレート候補小領域を選択する。
i.各小領域の面積の大きい順にソートする。
ii.ソートした各領域の上位Ncand個について、
a.(第n位の小領域の値)/(第1位の小領域の値)>r1
b.(選択された候補数)<Nselect
の何れかを満たす小領域を全て選択する。ここで、Ncandは50個、Nselectは20個位が適当である。また、r1 の値は、0.5程度が適当である。
【0026】
iii.上記(2)で選択したプレート候補小領域を、画像上で下から順に(=y座標の大きい順に)なるようにソートする。
【0027】
5.プレート切り出し処理(ステップB5)
上記プレート候補領域探索処理で求めたプレート候補小領域について、1位の候補領域から順に以下の手順によってプレート領域としての適合性をチェックし、プレート領域の切り出しを行なう。
【0028】
(1)周辺小領域マージ処理
以下の手順により、注目するプレート候補小領域の周辺の小領域をマージする。
i.1位候補領域から順に、注目するプレート小領域を1つ選ぶ。
ii.注目するプレート小領域に隣接する小領域のうち、上記プレート候補領域探索処理においてプレート候補小領域として選ばれたものがあるかどうかを調べる。
【0029】
iii.上記ii.で該当する隣接小領域が見つかった場合、以下に示すa、bの条件を満たすかどうかを調べて、満たす場合にはこれをマージし、注目するプレート小領域のx,y方向範囲を図7に示すように修正する。マージされたプレート小領域は以後無効とし、処理対象としない。
a.x方向の通算マージ回数がNmerge 回以下である(Nmerge は4程度)。
b.他の小領域によってマージされていない。
【0030】
iv.上記ii.、iii.をマージできる隣接小領域がなくなるまで繰り返す。
【0031】
(2)プレート領域仮設定処理
上記(1)の処理によって得られた、周辺小領域をマージしたプレート候補小領域に対して左・右・上・下それぞれに関して余裕を見て(10〜15画素程度)、プレート領域の仮設定を行なう。
【0032】
(3)x方向領域設定処理
仮設定された上記プレートx領域について、以下の手順によりプレートx方向の領域設定を行なう。
i.疑似論理和画像上のプレート仮設定領域に対して、x軸への射影ヒストグラムを求める。
ii.上記i.で求めたx軸射影ヒストグラムデータに対して、移動平均長lmaxの移動平均処理を行なう。移動平均長lmaxは、50〜55程度に設定する。
【0033】
iii.以下の手順により、移動平均処理を施したx軸射影ヒストグラムデータのピーク点及び移動平均データの最大値を求める。
A.移動平均処理を施したx軸射影ヒストグラムの値が最大となるx座標、及びその値を求め、その求めた最大値を「max_x_hist」とする。
B.以下の計算式によって、参照値「ref_x_hist」を計算する。
ref_x_hist = max_x_hist * r2
r2 は、0.8程度の値が適当である。
C.図8に示すように移動平均処理を施したx軸射影ヒストグラムデータを左右から調べて、その値が「ref_x_hist」を初めて越えるx座標を左右各々について求め、2点の中点xc を計算する。
D.移動平均処理を施したx軸射影ヒストグラムデータの重心xg を計算する。
E.図9に示すように上記中点xc と重心xg を比較して、ヒストグラムデータ全体の中心座標により近い方をx軸射影ヒストグラムデータのピーク点とする。図9では、中点xc をピーク点として選択した状態を示している。
【0034】
vi.プレート左右端探索処理
以下の手順により、x軸射影ヒストグラムデータと、iii.で求めたピーク点x座標及び移動平均データの最大値「max_x_hist」を用いて、プレート左右端座標を求める。
A.以下の計算式によって、参照値「ref_hist」を計算する。
ref_hist=max_x_hist * r3
r3 は、0.2程度の値が適当である。
B.図10に示すように、以下の範囲において、x軸射影ヒストグラムデータをピーク点に近い方から調べ、その値が初めて参照値「ref_hist」以下となるところを求めてプレート左右端とする。
左端:(ピーク点)− x_srch_area1〜(ピーク点)− x_srch_area2
右端:(ピーク点)+ x_srch_area2〜(ピーク点)+ x_srch_area1
上記「x_srch_area1」は75〜80、「x_srch_area2」は45〜50程度の値が適当である。
【0035】
(4)y方向領域設定処理
仮設定されたプレートy領域について、以下の処理によりプレートy方向の領域設定を行なう。
i.疑似論理和画像上のプレート仮設定領域に対して、y軸への射影ヒストグラムを求める。
ii.上記i.で求めたy軸射影ヒストグラムデータに対して、移動平均長lmay の移動平均処理を行なう。移動平均長lmay は、15〜20程度に設定する。
【0036】
iii.以下の手順によりプレート上下端座標を求める。
A.移動平均処理を施したy軸射影ヒストグラムデータの最大値「max_y_hist」を求め、以下の計算式によって、参照値「ref_hist」を計算する。
ref_hist=max_y_hist * r4
r4 は、0.2程度の値が適当である。
B.図11に示すように、移動平均処理を施したy軸射影ヒストグラムデータを上下端から探索して、初めて参照値「ref_hist」以上となる座標をそれぞれについて求め、プレート上下端とする。但し、上下端は、上端→下端の順に求め、下端を求める際には上端からの距離(=高さ)がHplate より小さくならないように座標を設定する。Hplate は、35〜40程度の値が適当である。
【0037】
(5)ギャップラインチェック処理
x,y方向設定処理で設定したプレート領域に対して、ギャップライン(ナンバープレートの大文字と小文字の間にある、水平方向のすき間)のチェックを行なう。
i.ギャップライン捕捉
疑似論理和画像を用いて、設定したプレート領域に対して、ギャップライン捕捉する。
A.疑似論理和画像上のプレート設定領域において、y軸射影ヒストグラム求め、その求めたヒストグラムデータ列を「proj_hist[]」とする。
B.設定したプレート領域において、各横ライン毎に最大ゼロラン長(2値化画像で“0”が連続して続くところ)となる領域を求め、その求めた最大ゼロラン長データ列を「zero_run[]」とする。
【0038】
C.以下の計算式により、ギャップライン探索範囲を設定する。
(探索開始点)=(始点y座標)+(マージン)
(探索終端点)=(始点y座標)+(プレートyサイズ)×r5 −(マージン)
r5 は、0.7、マージンは5〜10程度の値が適当である。
【0039】
D.上記C.で求めたギャップライン探索範囲において、ヒストグラムデータ列「proj_hist[]」及び最大ゼロラン長データ列「zero_run[]」を用いて、以下の条件に最も良く当てはまるy座標を求め、ギャップラインy座標とする。
【0040】
a.最大ゼロラン長の長い行がy方向に数行(2,3行程度)連続する。
b.ギャップライン領域にy軸射影ヒストグラムの小さい部分が現れる。
c.ギャップライン領域の上下数行に、y軸射影の大きい部分が現れる。
上記のようにして求めたギャップラインy座標をygap とする。
【0041】
ii.ギャップライン評価
上記の処理で求めたギャップライン座標ygap 、及びx,y方向プレート領域の情報を元に、ナンバープレートのギャップラインとして正当であるかどうかを評価する。
[始点y座標−ギャップラインy座標間の大きさチェック]
始点y座標−ギャップラインy座標間の大きさがh1 より大きい場合は、ナンバープレートでないと判定する。h1 は20程度の値が適当である。
[ギャップライン、小文字部高さチェック]
A.プレート領域において、各y座標毎に(プレート幅−y軸射影ヒストグラム値)を計算し、求めたデータ列を「sub_data[]」とする。
【0042】
B.次式により、参照ゼロ長さ「ref_zero_len」を計算する。
ref_zero_len=sub_data[ygap]* r6
r6 は、0.8〜0.85程度の値が適当である。
【0043】
C.y軸射影ヒストグラムデータと「ref_zero_len」とを用いて、
gap_h(ギャップライン高さ):ギャップライン近傍で、「sub_data[]」が連続して「ref_zero_len」以上となっている高さ
zero_h(ゼロ領域高さ):ギャップライン上側で、「sub_data[]」が「ref_zero_len」以上となっている高さ
char_h(小文字部高さ):ギャップライン上側で、「sub_data[]」が「ref_zero_len」以下となっている高さ
をそれぞれ求める。
【0044】
D.以下の何れかの条件に当てはまる場合は、ナンバープレートでないと判定する。
gap_h > max_gap_h
char_h < zero_h
max_gap_h は、4〜5程度の値が適当である。
【0045】
[ギャップライン位置、長さチェック]
以下の何れかの条件に当てはまる場合は、ナンバープレートでないと判定する。
ygap <=(プレート高さ)* r7 +(プレート始点y座標)
ygap >=(プレート高さ)* r8 +(プレート始点y座標)
(ギャップライン長さ)<=min_gap_len
r7 は0.2程度、r8 は0.5程度、「min_gap_len」は20〜25程度の値がそれぞれ適当である。
以上の全てのチェックにパスした場合は、切り出した領域はナンバープレートであると判定する。
【0046】
6.2位候補以下のプレート切り出し処理
上記1.〜5.の処理を、以下の何れかの条件に当てはまるまで続ける。
【0047】
a.全てのプレート候補小領域をチェックし終える。
b.1.〜5.の処理をNtry 回実行した後で、1つ以上のプレート領域が切り出されている(Ntry は5〜8程度)。
【0048】
7.プレート領域ソート
上記1.〜6.までの処理の結果、複数のプレート領域が見つかった場合は、終点y座標の大きい順(=下にあるプレート領域から順)になるようにソートする。
【0049】
次に本発明に係るナンバープレート切り出し処理と、従来手法との比較について説明する。
本発明における疑似ずらし相関画像は、従来手法の正・負高周波2値画像のずらし相関画像とほぼ同様の、プレート領域“1”、それ以外が“0”となるような2値化画像となっている。
また、疑似ずらし相関画像と疑似論理和画像を用いた小領域毎の2値化領域面積によるプレート候補領域の選定処理によって、従来手法のずらし相関画像に対する2次元テンプレートマッチング処理による、マッチング度の高い領域を求める処理とほぼ同等の効果を得ることができる。
従って、本発明に係るナンバープレート切り出し処理によるナンバープレート切り出し性能は、従来手法による切り出し性能とほぼ同等であると言える。
【0050】
そして、本発明に係るナンバープレート切り出し処理によれば、従来手法に比べてフィルタリング処理が非常に少なく、加算、乗算の演算量が大幅に減るため、汎用の演算装置でも高速にプレート切り出し処理を行なうことが可能である。また、本発明では、使用する演算装置のアーキテクチャに依存しない汎用の言語のみでアルゴリズムを記述できるものであり、移植性が高い。更に、専用の演算装置を開発する必要がなく、従来に比べて開発期間の短縮及びコストの低減化が可能である。
なお、本発明によるナンバープレート認識装置は、有料道路の料金収受処理において進入車両のナンバープレートを認識する場合だけでなく、その他、例えば駐車場において車両のナンバープレートを認識する場合等に適用し得るものである。
【0051】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、専用の演算装置を新規に開発することなく、汎用の演算装置を用いて高速かつ高精度にプレート領域を切り出すことができ、開発期間の短縮及びコストの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態において対象とするディジタル画像の座標系を定義した図。
【図2】本発明の実施の形態に係るナンバープレート認識装置の構成を示す図。
【図3】同実施の形態におけるナンバープレート切り出し処理の手順を示すフローチャート。
【図4】同実施の形態における疑似ずらし相関画像の例を示す図。
【図5】同実施の形態における疑似論理和画像の例を示す図。
【図6】同実施の形態における疑似ずらし相関画像上の小領域毎の2値化面積計算処理を説明する図。
【図7】同実施の形態における疑似ずらし相関画像上の小領域のマージ処理を説明する図。
【図8】同実施の形態におけるx方向領域設定処理の一処理を説明する図。
【図9】同実施の形態におけるx方向領域設定処理の一処理を説明する図。
【図10】同実施の形態におけるプレート左右端設定処理を説明する図。
【図11】同実施の形態におけるプレート上下端設定処理を説明する図。
【図12】従来例に係るナンバープレート認識装置における認識処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…車両撮像装置
2…画像入力装置
3…演算装置

Claims (1)

  1. 取り込んだ車両画像を水平方向と垂直方向に縮小する縮小手段と、
    前記縮小手段で縮小された画像について、各画素の値から該画素より正又は負方向に所定量ずらした位置の画素の値を減算し、この減算結果を2値化閾値と比較して2値化し、前記正方向にずらしたときの値と負方向にずらしたときの値の論理積演算により疑似ずらし相関画像を生成する疑似ずらし相関画像生成手段と、
    前記縮小手段で縮小された画像について、各画素の値から該画素より正又は負方向に所定量ずらした位置の画素の値を減算し、この減算結果を2値化閾値と比較して2値化し、前記正方向にずらしたときの値と負方向にずらしたときの値の論理和演算により疑似論理和画像を生成する疑似論理和画像生成手段と、
    前記疑似ずらし相関画像生成手段により生成された疑似ずらし相関画像を複数の小領域に分割し、各小領域の中で輝度値が“1”に設定されている画素の面積を算出し、該各小領域の面積値に基づいてナンバープレート候補小領域を選択するナンバープレート候補領域探索手段と、
    前記ナンバープレート候補領域探索手段により求めたナンバープレート候補小領域に基づいて、前記疑似論理和画像生成手段により生成された疑似論理和画像上にナンバープレート領域を仮設定し、この仮設定領域に対してナンバープレート領域としての適合性をチェックしナンバープレート領域を切り出すナンバープレート切り出し手段と
    を具備したことを特徴とするナンバープレート認識装置。
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