JP3679606B2 - 符号化装置及び方法並びに符号化プログラムが記録されたコンピュータ可読記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データを可変長符号化し、伝送路に応じて伝送符号化する装置に関するもので、具体的には可変長符号化データと伝送同期情報の多重化処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近MPEG(Moving Picture Experts Group)2規格(ISO/IEC(International Organization for Standardization/International Electrotechnical Commission)13818-1〜3)に準拠するデジタル処理システムが映像伝送システムの標準となりつつある。
【0003】
図4は、ISO/IEC13818-1〜3に従う一般的なデジタル伝送装置の送信側の構成を示すブロック図である。
【0004】
図4において、401はデジタル映像データをISO/IEC 13818-2に従うように圧縮する映像符号器であり、402はデジタル音声信号をISO/IEC 13818-3に従うように圧縮する音声符号器であり、403は映像符号器の出力である映像エレメンタリストリームをISO/IEC 13818-1のPES(Packetized Elementary Stream)に従ってパケット化するパケッタイザであり、404は音声符号器の出力である映像エレメンタリストリームをISO/IEC 13818-1のPESに従うようにパケット化するパケッタイザである。
【0005】
405はパケッタイザの出力である映像PES及び音声PESをISO/IEC 13818-1のTS(Transport Stream)に従ってそれぞれのPESをトランスポートストリームパケットにパケット化して多重するTS(Transport Stream)多重器である。
【0006】
以下、上述のように構成されたデジタル伝送装置の伝送動作を説明する。
【0007】
映像データ及び音声データは夫々映像符号器401、音声符号器402に夫々入力される。映像符号器401では、ISO/IEC 13818-2に従うように、空間的、時間的に相関性の高い情報を検査し冗長度の低いデータへ変換することにより情報量の圧縮を行う。
【0008】
また、音声符号器402ではISO/IEC 13818-3に従うように時間的に相関性の高い情報を検査し冗長度の低いデータへ変換することにより情報量の圧縮を行う。これら圧縮されたデータ列の中で単独で伸張可能な単位をアクセスユニット(AU)と呼び、映像AU及び音声AUのデータ列を夫々映像エレメンタリストリーム(映像ES)、音声エレメンタリストリーム(音声ES)と呼ぶ。
【0009】
映像ES、音声ESは夫々パケッタイザ403、404に入力され、一般的にはアクセスユニットを基準とする単位で、そのESの属性をあらわすストリームIDや復号側における復号時間や表示時間を示すタイムスタンプ情報などと共に可変長なパケットにパケット化(PES)される。
【0010】
TS多重器405は映像PES、音声PESを受け取り、トランスポートストリーム(TS)に変換し出力する。
【0011】
図5は、TS多重器405の詳細な構成を示すブロック図である。
【0012】
図5において、映像PES、音声PESを夫々各バッファに蓄積し、データを伝送する単位にパケット化する。このパケットをトランスポートストリームパケット(TSパケット)と呼ぶ。TSパケットはISO/IEC 13818-1では188バイトのサイズであり、復号側でTSパケットの復元のために必要なシンクバイトや、TSパケットのIDを示すPID(Packet Identification)等を含むパケットヘッダと、復号側の受信時刻を規定する基準時刻を表わすPCR(Program Clock Reference)などの伝送するにあたって必要な付属情報をアダプテーションフィールドに記述し、その他の空き領域(ペイロード)に映像PESまたは音声PESを格納する。その一方で、PIDの定義など、TSの総合的な付属情報をPSI(Program Specific Information)として生成し、バッファに記憶させておき、あらかじめ定義されているPIDをもつTSパケットにパケット化する。
【0013】
なお、PCRについては100ms周期以内でTSとして出力しなければならないので一般的に映像PES及び音声PESを伝送するパケットとは別に、PCRのためのPIDをPSIにて定義し、そのPIDを含むパケットヘッダとアダプテーションフィールドのみから構成されるTSパケットとしてパケット化する。
【0014】
そして各TSパケットを適当なタイミングで各バッファからTSパケット単位で読み出しTSとして出力する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如きデジタル伝送装置におけるデータの多重方法では、伝送路上に送出されるデータ量に制約が大きく、伝送路を有効に利用できず、常に無駄なスタッフィングデータを多重しなければならない。
【0016】
例えば、図6示す映像PESをTSパケットに変換する際、最後のTSパケットにアダプテーションフィールドを挿入し、無駄なスタッフィングバイト(パケット・データ長を一定にするためのダミーのデータバイト)を多重しなければならない。
【0017】
また、図7に示すようなPCRの伝送ため独立のTSパケットを伝送する場合もそのTSパケット内にスタッフィング処理が必要となる。更に、図8に示すようにPCRの伝送を映像データ伝送用のTSパケット内に挿入した場合でも、PCRの伝送サイクルの規定によって、スタッフィング量が更に増加してしまうことが起こりえる。
【0018】
上述したような背景から本願発明は、従来のデータの多重方法における上述の問題を解消し、伝送路を有効に利用でき、更に伝送誤り強い符号化装置及び方法並びに伝送プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる符号化装置/方法は、可変長符号化された第1の情報データを入力し、前記第1の情報データを複数のデータ列で可変長パケット化し、前記第1の情報データに関連する伝送同期情報を生成し、前記可変長パケット化された第1の情報データに前記生成された伝送同期情報とを複数の固定長のパケットに多重し、前記伝送同期情報を多重化した経過時間を計数し、前記可変長パケット化された情報列のパケット長を検出し、前記計数結果と前記検出結果とに応じて、前記固定長のパケットへの多重化処理を制御することを特徴とする。
【0020】
また、本発明にかかる符号化装置/方法は、可変長符号化された第1の情報データを入力し、前記第1の情報データを複数のデータ列で可変長パケット化し、前記第1の情報データに関連する伝送同期情報を生成し、前記可変長パケット化された第1の情報データに前記生成された伝送同期情報とを複数の固定長のパケットに多重し、前記可変長パケット化された情報列のパケット長を検出し、前記検出結果に応じて、前記固定長のパケットへの多重化処理を制御することを特徴とする。
【0021】
また、本発明にかかる符号化プログラムが記録されたコンピュータ可読記録媒体は、可変長符号化された第1の情報データを入力する入力工程のコードと、前記第1の情報データを複数のデータ列で可変長パケット化する第1のパケット化工程のコードと、前記第1の情報データに関連する伝送同期情報を生成する生成工程のコードと、前記第1のパケット化工程によって可変長パケット化された第1の情報データに前記生成工程によって生成された伝送同期情報とを複数の固定長のパケットに多重する第2のパケット化工程のコードと、前記伝送同期情報を多重化した経過時間を計数する計数工程のコードと、前記第1のパケット化工程によって可変長パケット化された情報列のパケット長を検出する検出工程のコードと、前記計数工程と前記検出工程との結果に応じて、前記第2のパケット化工程の多重化処理を制御する制御工程のコードとを有することを特徴とする。
【0022】
また、本発明にかかる符号化プログラムが記録されたコンピュータ可読記録媒体は、可変長符号化された第1の情報データを入力する入力工程のコードと、前記第1の情報データを複数のデータ列で可変長パケット化する第1のパケット化工程のコードと、前記第1の情報データに関連する伝送同期情報を生成する生成工程のコードと、前記第1のパケット化工程によって可変長パケット化された第1の情報データに前記生成工程によって生成された伝送同期情報とを複数の固定長のパケットに多重する第2のパケット化工程のコードと、前記第1のパケット化工程によって可変長パケット化された情報列のパケット長を検出する検出工程のコードと、前記検出工程の結果に応じて、前記第2のパケット化工程の多重化処理を制御する制御工程のコードとを有することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
本実施例ではITU-T(International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector:国際電気通信連合―電気通信標準化部門)勧告H.222.0:ISO/IEC 13818-2で符号化された映像データをITU-T勧告H.222.0:ISO/IEC 13818-1によってシステム符号化される場合を例として説明する。
【0024】
図1は、本願発明の一実施例としての符号化装置の構成を示すブロック図である。
【0025】
図1において、カメラ部100によって撮像された映像データはMPEG符号化器101によってITU-T勧告H.222.0:ISO/IEC 13818-2に準拠した符号化が行われる。
【0026】
MPEG符号化器101によって符号化された映像データは映像エレメンタリーストリームとしてパケッタイザ102へ出力される。
【0027】
入力された映像エレメンタリーストリームは102のパケッタイザでITU-T勧告H.222.0:ISO/IEC 13818-1で示されるパケッタイズエレメンタリーストリームに変換される。
【0028】
ここでパケット化される情報長は伝送路のデータ誤りを考慮し、例えばITU-T勧告H.222.0:ISO/IEC 13818-2で示される1スライス毎にパケット化される。
【0029】
パケッタイザ102で1スライス毎にパケット化された可変長のパケッタイズドエレメンタリーストリームパケット長検出器103及び多重化バッファ104に供給される。
【0030】
パケット長検出器103ではITU-T勧告H.222.0:ISO/IEC 13818-1で符号化されたパケッタイズドエレメンタリーストリーム中のPES_packet_lengthを検出し、パケッタイズドエレメンタリーストリーム長(PES_packet_length+6byte(PESヘッダ))を記憶する。
【0031】
PCRカウンタ105はITU-T勧告H.222.0:ISO/IEC 13818-1で示されるシステム同期のためのprogram_clock_reference_baseおよびprogram_clock_reference_extensionを生成するためのカウンタである。PCRカウンタ105で生成されたprogram_clock_reference_baseおよびprogram_clock_reference_extensionは多重化バッファ106に供給される。
【0032】
PCRタイマ107は多重化されたprogram_clock_reference_baseおよびprogram_clock_reference_extensionの周期をカウントするタイマである。
【0033】
多重判定器108ではパケット長検出器103及びPCRタイマ107からの情報を受け、多重化バッファ104、106の出力制御とPCRタイマ107へ多重結果をフィードバックしている。
【0034】
TSフォーマッタ109では多重化バッファ104、106の出力データをITU-T勧告H.222.0:ISO/IEC 13818-1で示されるトランスポートストリームパケットに変換され、出力端子110から出力される。
【0035】
ここで、MPEG符号化器101の詳細を説明する。
【0036】
図2はMPEG符号化器101の構成を示すブロック図である。
【0037】
図2に示したように、MPEG符号化器101はブロック化回路201,DCT回路203,量子化(Q)回路204,可変長符号化(VLC)回路205,動き補償回路215,動きベクトル検出回路216,レ−ト制御回路207,局部復号回路212,出力バッファ206等から概略構成されている。
【0038】
図2において、入力された画像データはA/D変換回路200によりデジタル信号に変換される。A/D変換回路200によってデジタル信号に変換された画像データはブロック化回路201にて前述の8画素×8画素のブロックとされ、スイッチ202を介してDCT回路203に伝送される。
【0039】
スイッチ202は、入力画像データがイントラフレーム(Iフレーム)かそれ以外のフレーム(P(前方予測符号化)フレーム又はB(双方向予測符号化)フレーム)であるかで切り換えられるものであり、イントラフレームの場合にはa接点に接続され、それ以外の場合にはb接点に接続される。
【0040】
イントラフレームの場合にはDCT回路203にてDCTされて空間領域のデータから周波数領域のデータに変換され、これによって得られたDCT係数は量子化回路204にて量子化される。そして、可変長符号化回路205にて可変長符号化された後、一旦バッファ206に記憶される。
【0041】
一方、イントラフレーム以外の場合には、スイッチ202は接点bに接続されて先に説明した動き補償が行われる。即ち、213,214は局部復号器212を構成する逆量子化回路,逆DCT回路であり、量子化回路204にて量子化されたデ−タはこの局部復号回路212にて元の画像に戻される。
【0042】
また、209は減算器,210はイントラフレーム以外の場合のみ閉成されるスイッチ,211は加算器である。
【0043】
局部復号回路212によって復号された画像データは、動きベクトル検出回路216にて検出された動きベクトルを参照して所定のフレーム(先行フレーム,後行フレーム又はこれらの補間フレーム)における対応マクロブロックを出力する。
【0044】
この動き補償回路215の出力は減算器209にて入力画像データと減算処理されて差分値が得られ、この差分値は前述のDCT回路203,量子化回路204及び可変長符号化回路205にて符号化されてバッファ206に記憶される。
【0045】
なお、動きベクトル検出回路216は、これから符号化するフレームデータと所定の参照フレームデータとの比較を行って動きベクトルを得るものであり、この検出回路216の検出出力は動き補償回路215に供給され、動き補償回路215が出力すべきマクロブロックを指定する。
【0046】
また、レート制御回路207はバッファ206における符号化データの占有量に基づいて量子化回路204における量子化ステップを切り換えることによって符号量制御を行う。また、レート制御回路207の出力は逆量子化回路213にも供給されており、その出力データに基づいて逆量子化回路213は、逆量子化ステップを制御している。
【0047】
最後に付加回路208にて各種ヘッダ(例えば、I,P,Bフレームを識別するためのフラグ)を符号化データに付加してMPEG方式に対応したMPEGデータとして送出する。
【0048】
次に、多重化判定器108の動作を図3を用いて説明する。
【0049】
図3は、多重化判定器108の動作を示すフローチャートである。
【0050】
まず、ステップS301では多重判定器108からPCRタイマ107をリセットする。PCRタイマ107はリセット後、リアルタイムに動作する。
【0051】
次に、ステップS302ではパケット長検出器103によってパケッタイズドエレメンタリーストリーム長(PES長)を検出(PES長に使用されているバイト数を検出)を検出してステップS303に進む。
【0052】
PES長は、パケッタイズドエレメンタリーストリーム中のPES_packet_lengthを検出し、その検出結果にPESヘッダに使用される6byteを加算して求める。
【0053】
ステップS303では、ITU-T勧告H.222.0:ISO/IEC 13818-1で示されるトランスポートストリームパケットのペイロード部にあたる184バイトと前記検出されたPES長を比較し、184バイト以上であればステップS304へ進み、それ以外はステップS311へ進む。
【0054】
ステップS304ではPCRタイマ107の値を読み込み、ここではITU-T勧告H.222.0:ISO/IEC 13818-1で規定されているPCRフィールドの伝送サイクルの上限値である100msから1トランスポートストリームパケット分の188バイトを伝送する時刻を引いた値を超えていないかを判定する。つまり、ステップS304では、PCRが100ms周期以内でTSとして出力されなければならないことを保証するために行われている。
【0055】
ステップS304で、タイマ107の値が100msから1トランスポートストリームパケット分の188バイトを伝送する時刻を引いた値を超えない場合はステップS305へ、超えてしまう場合はステップS307へ進む。
【0056】
ステップS305では多重化バッファ104からトランスポートストリームパケットのペイロード分に相当する184バイト(映像PES)を出力する。
【0057】
次に、ステップS306へ進み、ステップS305によって出力されたバイト数(184バイト)をそれ以前のPES長のバイト数から減算し、残りのPES長を検出し、ステップS303へ戻る。
【0058】
ステップS307では多重化バッファ106からPCR値を出力する。PCR値を出力後、ステップS308でPCRタイマ107をリセットし、ステップS309へ進む。
【0059】
ステップS309でトランスポートストリームパケットのペイロード分の184バイトからPCRフィールド分のバイト数を除いたバイト数を多重化バッファ104から出力する。そしてステップS310へ進み、ステップS310では多重化バッファ104から出力された前記バイト数分を、それ以前のPES長のバイト数から減算して、残りのPES長を検出し、ステップS303へ戻る。
【0060】
次に、ステップS303においてPES長が184バイトに満たない場合はステップS311へ進む。
【0061】
ステップS311ではPES長が(184―PCRフィールド分のバイト数)以下であるか判定する。PES長が(184―PCRフィールド分のバイト数)以下の場合はステップS312へ進み、それ以外はステップS315へ進む。
【0062】
ステップS312では多重化バッファ106からPCR値を出力し、ステップS313でPCRタイマ107をリセットする。次に、ステップS314へ進み、ここでは、184―(PES長+PCR)バイトのstuffing byteを挿入する。
【0063】
ステップS315で残りの全ての映像PESを多重化バッファ104から出力する。そして、ステップS302に戻り、次のPES長を検出する。
【0064】
ステップS316ではPCRタイマ107の値を読み込み、ここではITU-T勧告H.222.0:ISO/IEC 13818-1で規定されているPCRフィールドの伝送サイクルの上限値である100msから1トランスポートストリームパケット分の188バイトを伝送する時刻を引いた値を超えていないかを判定する。超えない場合はステップS320へ、超えてしまう場合はステップS317へ進む。
【0065】
ステップS317で多重化バッファ106からPCR値を出力する。PCR値を出力後、ステップS318でPCRタイマ107をリセットする。次にステップS319でトランスポートストリームパケットのペイロード分の184バイトからPCRフィールド分のバイト数を除いたバイト数を多重化バッファ104から出力する。そしてステップS320へ進み、ステップS320では多重化バッファ104から出力された前記バイト数分を、それ以前のPES長のバイト数から減算して、残りのPES長を検出し、ステップS303へ戻る。
【0066】
ステップS321では、184バイトから現在のPES長のバイト数を減算した分のスタッフィングバイトを挿入し、ステップS322で残りの映像PESを多重化バッファ104から出力する。そしてステップS302に戻り、次のパケッタイズドエレメンタリーストリームの処理へ進む。
【0067】
前述した各ステップを実行することにより、各可変長映像パケッタイズドエレメンタリーストリームを固定長のトランスポートストリームパケットに多重する際、PCRを映像用のトランスポートストリームパケットに一定周期毎に挿入するのではなく、PCR挿入可能な端数が映像データに生じた場合に、規定の挿入サイクルに達していなくてもPCRが挿入され、多重化時の無駄となるスタッフィングが削除される。
【0068】
<本発明の他の実施形態>
本発明は複数の機器(たとえばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても一つの機器(たとえば複写機、ファクシミリ装置)からなる装置に適用してもよい。
【0069】
また前述した実施形態の機能を実現する様に各種のデバイスを動作させる様に該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに、前記実施形態機能を実現するためのソフトウエアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)を格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも本願発明の範疇に含まれる。
【0070】
また、この場合、前記ソフトウエアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明を構成する。
【0071】
かかるプログラムコードを格納する記憶媒体としては例えばフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることが出来る。
【0072】
またコンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本願発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。更に供給されたプログラムコードが、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本願発明に含まれることは言うまでもない。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、可変長の符号化データの発生量に応じて伝送同期情報を多重するため伝送路上に無駄な情報を送出することを最小限に抑えることができる。
【0074】
また、伝送同期情報の多重周期も可変となっており、伝送誤りに対しても強いという効果がある。更に、多重プログラム数が増加すればその効果は増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例としての画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 MPEG符号化器101の構成を示すブロック図である。
【図3】多重化判定器108の動作を示すフローチャートである。
【図4】 ISO/IEC 13818-1〜3に従う一般的なデジタル伝送装置の送信側の構成を示すブロック図である。
【図5】図1におけるTS多重器305の詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】 PES/TS変換フォーマットを説明するための図である。
【図7】 PCRを含むPES/TS変換フォーマットを説明するための図である。
【図8】 PCRを含むPES/TS変換フォーマットを説明するための図である。
Claims (15)
- 可変長符号化された第1の情報データを入力する入力手段と、
前記第1の情報データを複数のデータ列で可変長パケット化する第1のパケット化手段と、
前記第1の情報データに関連する伝送同期情報を生成する生成手段と、
前記第1のパケット化手段によって可変長パケット化された第1の情報データに前記生成手段によって生成された伝送同期情報とを複数の固定長のパケットに多重する第2のパケット化手段と、
前記伝送同期情報を多重化した経過時間を計数する計数手段と、
前記第1のパケット化手段によって可変長パケット化された情報列のパケット長を検出する検出手段と、
前記計数手段と前記検出手段との出力に応じて、前記第2のパケット化手段の多重化処理を制御する制御手段とを有することを特徴とする符号化装置。 - 請求項1において、前記制御手段は前記計数手段が所定の値を超えた時に、前記伝送同期情報を優先的に多重するように制御することを特徴とする符号化装置。
- 請求項1又は2において、前記第1のパケット化手段によって可変長パケット化された第1のパケットデータを前記固定長のパケットに多重する際、前記第1のパケットデータが第1のデータ数より少なく、且つ第2のデータ数以上の時に前記伝送同期情報を前記第1のパケットデータと同一の前記固定長のパケットに多重することを特徴とする符号化装置。
- 請求項1乃至3において、前記第1の情報データは画像データであり、前記画像データはMPEG方式に準拠した符号化がされていることを特徴とする符号化装置。
- 請求項4において、前記入力手段は被写体像を撮像する撮像手段を含むことを特徴とする符号化装置。
- 請求項1乃至5において、前記制御手段は前記検出手段の出力に応じてスタッフィングのためのダミーデータを多重させることを特徴とする符号化装置。
- 請求項6において、前記制御手段は前記計数手段の出力に応じてスタッフィングのためのダミーデータを多重させることを特徴とする符号化装置。
- 可変長符号化された第1の情報データを入力する入力手段と、
前記第1の情報データを複数のデータ列で可変長パケット化する第1のパケット化手段と、
前記第1の情報データに関連する伝送同期情報を生成する生成手段と、
前記第1のパケット化手段によって可変長パケット化された第1の情報データに前記生成手段によって生成された伝送同期情報とを複数の固定長のパケットに多重する第2のパケット化手段と、
前記第1のパケット化手段によって可変長パケット化された情報列のパケット長を検出する検出手段と、
前記検出手段の出力に応じて、前記第2のパケット化手段の多重化処理を制御する制御手段とを有することを特徴とする符号化装置。 - 請求項8において、前記第1の情報データは画像データであり、前記画像データはMPEG方式に準拠した符号化がされていることを特徴とする符号化装置。
- 請求項9において、前記入力手段は被写体像を撮像する撮像手段を含むことを特徴とする符号化装置。
- 請求項10において、前記制御手段は前記検出手段の出力に応じてスタッフィングのためのダミーデータを多重させることを特徴とする符号化装置。
- 可変長符号化された第1の情報データを入力する入力ステップと、
前記第1の情報データを複数のデータ列で可変長パケット化する第1のパケット化ステップと、
前記第1の情報データに関連する伝送同期情報を生成する生成ステップと、
前記第1のパケット化ステップによって可変長パケット化された第1の情報データに前記生成ステップによって生成された伝送同期情報とを複数の固定長のパケットに多重する第2のパケット化ステップと、
前記伝送同期情報を多重化した経過時間を計数する計数ステップと、
前記第1のパケット化ステップによって可変長パケット化された情報列のパケット長を検出する検出ステップと、
前記計数ステップと前記検出ステップとの結果に応じて、前記第2のパケット化ステップの多重化処理を制御する制御ステップとを有することを特徴とする符号化方法。 - 可変長符号化された第1の情報データを入力する入力ステップと、
前記第1の情報データを複数のデータ列で可変長パケット化する第1のパケット化ステップと、
前記第1の情報データに関連する伝送同期情報を生成する生成ステップと、
前記第1のパケット化ステップによって可変長パケット化された第1の情報データに前記生成ステップによって生成された伝送同期情報とを複数の固定長のパケットに多重する第2のパケット化ステップと、
前記第1のパケット化ステップによって可変長パケット化された情報列のパケット長を検出する検出ステップと、
前記検出ステップの結果に応じて、前記第2のパケット化ステップの多重化処理を制御する制御ステップとを有することを特徴とする符号化方法。 - 符号化プログラムが記録されたコンピュータ可読記録媒体であって、
可変長符号化された第1の情報データを入力する入力工程のコードと、
前記第1の情報データを複数のデータ列で可変長パケット化する第1のパケット化工程のコードと、
前記第1の情報データに関連する伝送同期情報を生成する生成工程のコードと、
前記第1のパケット化工程によって可変長パケット化された第1の情報データに前記生成工程によって生成された伝送同期情報とを複数の固定長のパケットに多重する第2のパケット化工程のコードと、
前記伝送同期情報を多重化した経過時間を計数する計数工程のコードと、
前記第1のパケット化工程によって可変長パケット化された情報列のパケット長を検出する検出工程のコードと、
前記計数工程と前記検出工程との結果に応じて、前記第2のパケット化工程の多重化処理を制御する制御工程のコードとを有することを特徴とする符号化プログラムが記録されたコンピュータ可読記録媒体。 - 符号化プログラムが記録されたコンピュータ可読記録媒体であって、
可変長符号化された第1の情報データを入力する入力工程のコードと、
前記第1の情報データを複数のデータ列で可変長パケット化する第1のパケット化工程のコードと、
前記第1の情報データに関連する伝送同期情報を生成する生成工程のコードと、
前記第1のパケット化工程によって可変長パケット化された第1の情報データに前記生成工程によって生成された伝送同期情報とを複数の固定長のパケットに多重する第2のパケット化工程のコードと、
前記第1のパケット化工程によって可変長パケット化された情報列のパケット長を検出する検出工程のコードと、
前記検出工程の結果に応じて、前記第2のパケット化工程の多重化処理を制御する制御工程のコードとを有することを特徴とする符号化プログラムが記録されたコンピュータ可読記録媒体。
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