JP3792770B2 - 記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタルビデオテープレコーダ等の高能率符号化された信号を記録再生する記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像のディジタル処理が盛んに検討されている。特に、画像データを圧縮するための高能率符号化については、標準化に向けて各種方式が提案・審議され、その中でも汎用符号化方式としてMPEG(Moving Picture Experts Group)2方式が米国の次世代テレビ放送方式であるATV(Advanced Television )として採用されるなど注目を集めている。
図6はMPEG2符号化方式を説明するための説明図である。図中、矢印によって符号化における予測の方向を示している。また、図7はMPEG2符号化方式における符号化処理、メディア上の配列および復号化処理による画像データの順序を示す説明図である。
【0003】
MPEG2符号化方式は、所定枚数のフレーム画像でGOP(Group of Picture)を構成している。GOPにフレーム内符号化画像Iが少なくとも1枚は含まれている。フレーム内符号化画像IはDCT(離散コサイン変換)・量子化によってIフレームの画像データを符号化したものである。このフレーム内符号化画像Iから所定のMフレーム毎の1フレームの画像データは、フレーム間予測符号化によってフレーム間予測符号化画像Pに変換される。更にフレーム内符号化画像I又はフレーム間予測符号化画像Pとの間の各フレームの画像データは、前方及び後方の画像データを用いた双方向予測符号化画像Bに変換される。
【0004】
図6、7に示すように、まずフレーム内符号化画像Iが符号化される。フレーム内符号化画像Iはフレーム内の情報のみによって符号化され、時間方向の予測が含まれていない。次に、フレーム間予測符号化画像Pが作成され、フレーム内符号化画像I又はフレーム間予測符号化画像Pの後に双方向予測符号化画像Bの符号化処理が行われる。フレーム間予測符号化画像P及び双方向予測符号化画像Bは他の画像データとの相関を利用している。予測符号化画像Bは符号化画像I、Pの後にメディア上に記録され、復号時に元の順序に戻される。フレーム内符号化画像Iはフレーム内の情報によってのみ符号化されているので、単独の符号化データのみで復号可能である。一方、フレーム間予測符号化画像P及び双方向予測符号化画像Bは他の画像データとの相関を利用して符号化を行っており、単独の符号化データのみによっては復号することができない。
【0005】
MPEG2符号化方式において、各符号化画像I、B、Pのデータ長は可変である。従って、GOPに含まれるフレーム内符号化画像Iがメディア上のどの位置に記録されるか特定することはできない。MPEG2で符号化したデータを、ディジタルビデオテープレコーダ等に記録した場合、通常再生においては、各符号化画像I、B、Pが順次再生されるので、特に問題は起らない。しかし、サーチ等の特殊再生時には各符号化画像I、B、Pが順次再生されることにはならない。また、記録媒体上の記録トラックの一部しか再生されず、フレーム内符号化画像Iの記録媒体上の記録位置が特定されていないので、フレーム内符号化画像Iが確実に再生できるとは限らない。この場合にはフレーム間予測符号化画像Pや双方向予測符号化画像Bも再生できなくなる。
【0006】
MPEG2方式においては、コード化された画像信号、音声信号、またはその他のビット列をエレメンタリーストリームと称する。この、エレメンタリーストリームを運ぶための構造としてPES(Packetized Elementary Stream)パケットが定義されている。これはPESヘッダのあとにPESペイロード(データ部)が続く構造を持つ。また、MPEG2においては、共通のタイムベースを持ったエレメンタリーストリームの集合は、プログラムと呼ばれる。
【0007】
MPEG2の多重結合方式には、2つの形式が定義されている。1つはトランスポートストリーム、もう1つはプログラムストリームである。これらのトランスポートストリーム及びプログラムストリームの両方の定義には、映像と音声のデコード・再生の同期に関する必要十分なシンタックスが含まれている。プログラムストリームは共通のタイムベースを持った1つかそれ以上のPESパケットを結合して、単一のビット列としたものである。トランスポートストリームは1つかそれ以上のタイムベースを持った1つかそれ以上のプログラムを結合して、単一のビット列としたものである。前述のATV方式においては、上記トランスポートストリームが用いられる。
【0008】
トランスポートストリームでは、トランスポートパケットという188byteの固定長の伝送の単位に画像・音声等のデータを分割してビット列として伝送する。このビット列の中には同期をとるために用いられるPCR(Program Clock Referance )やPSI(Program Specific Information)と呼ばれる各種識別子等のプログラム情報データが適宜組み込まれ、デコーダはこれらのデータを検出することによって、ビット列の正常なデコードが可能となる。PSIにはPAT(Program Association Table )、PMT(Program Map Table )と呼ばれるPID(Packet ID )等を識別するための情報が含まれ、この情報を用いて目的のプログラム、データが入っているトランスポートパケットを識別し、デコードする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の高能率符号化データの記録再生装置において、予測符号化されたデータを記録媒体に記録し、サーチ等の特殊再生をした場合に、記録媒体上の記録トラックの一部しか再生されず、フレーム内符号化画像Iが確実に再生できるとは限らなくなり、このためフレーム間予測符号化画像Pや双方向予測符号化画像Bも再生できなくなり、サーチ等の特殊再生が困難になるという問題があった。
【0010】
従って、本発明においては、特殊再生時にも常にフレーム内符号化データを確実に得ることができる記録再生装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、フレーム内符号化データとフレーム間符号化データとが多重化されパケット化されたビデオ符号化データのPESヘッダを検出するPESヘッダ検出手段と、上記PESヘッダ検出手段の出力に基づいて上記パケット化されたビデオ符号化データのPESヘッダを記憶するPESヘッダ記憶手段と、上記ビデオ符号化データのシーケンスヘッダを検出するシーケンスヘッダ検出手段と、上記シーケンスヘッダ検出手段の出力に基づいて上記シーケンスヘッダを記憶するシーケンスヘッダ記憶手段と、上記ビデオ符号化データのピクチャーヘッダを検出するピクチャーヘッダ検出手段と、上記ピクチャーヘッダ検出手段の出力に基づいて上記ピクチャーヘッダを記憶するピクチャーヘッダ記憶手段と、上記ビデオ符号化データのピクチャーを構成するスライスのヘッダを検出するスライスヘッダ検出手段と、上記ピクチャーヘッダ検出手段の出力と上記スライスヘッダ検出手段の出力とに基づいて上記ビデオ符号化データのうちの上記フレーム内符号化データを記憶するフレーム内符号化データ記憶手段と、上記符号化データの内容を記述したプログラム情報を記憶し上記フレーム内符号化データ用に上記プログラム情報を変換及び新たに発生するプログラム情報変換・発生手段と、上記PESヘッダ記憶手段と上記シーケンスヘッダ記憶手段と上記ピクチャーヘッダ記憶手段と上記フレーム内符号化データ記憶手段と上記プログラム情報変換・発生手段の各出力を再構成する記録データ再構成手段と、上記記録データ再構成手段の出力を記録媒体上の所定の位置に記録する記録手段と、上記記録手段により記録媒体上に記録されたデータを所定倍速で再生して再生データを出力する再生手段と、上記再生手段の出力から上記再構成されて記録された上記フレーム内符号化データとPESヘッダとシーケンスヘッダとピクチャーヘッダとプログラム情報とを選択して蓄積・再構成する再生データ再構成手段とを設けている。
【0015】
【作用】
請求項1の発明によれば、PESヘッダ検出手段はビデオのフレーム内符号化データを含むPESヘッダを検出し、PESヘッダ記憶手段はPESヘッダ検出手段で検出したPESヘッダを記憶する。シーケンスヘッダ検出手段はシーケンスヘッダを検出し、シーケンスヘッダ記憶手段はシーケンスヘッダ検出手段で検出したシーケンスヘッダを記憶する。ピクチャーヘッダ検出手段はピクチャーヘッダを検出し、ピクチャーヘッダ記憶手段はピクチャーヘッダ検出手段で検出したピクチャーヘッダを記憶する。スライスヘッダ検出手段はピクチャーを構成するスライスのヘッダを検出し、フレーム内符号化データ記憶手段はピクチャーヘッダ検出手段とスライスヘッダ検出手段の出力に基づいてフレーム内符号化データを記憶する。プログラム情報変換・発生手段は記録再生装置に入力されてきたプログラム情報を記憶しフレーム内符号化データ用に変換または新たに発生する。記録データ再構成手段はPESヘッダ記憶手段とシーケンスヘッダ記憶手段とピクチャーヘッダ記憶手段とフレーム内符号化データ記憶手段とプログラム情報変換・発生手段の各出力を再構成する。記憶手段は再構成された記録データを再生手段が所定倍速で再生した際に再生できる記録媒体上の位置に記録する。再生手段は記録媒体上のデータを所定倍速で再生し、再生データ再構成手段は記録データ再構成手段により出力し記録されたデータを選択して蓄積・再構成してデータを出力する。
【0016】
請求項2の発明によれば、プログラム情報変換・発生手段は入力されてきたプログラム情報とは異なる所定再生倍速に応じたプログラム情報に変換または発生させる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明による高能率符号化データ記録再生装置の一実施の形態を示すブロック図である。本実施の形態は、本発明をMPEG2トランスポートストリームまたはATVストリームを記録・再生する記録再生装置に適用した場合である。
【0018】
図において、101は変調信号の入力端子、102は第1の復調回路、103は第1の誤り訂正符号復号化回路、104はトランスポートパケットシンク検出回路、105はパケットバッファ、106は第1のスイッチ、107はPID検出回路、108はPCR検出回路、109は通常再生用バッファ、110はPATバッファ、111はPATセレクタ、112はPMTバッファ、113はPMTセレクタ、114はPSIコンバータ、115はPESヘッダ検出回路、116はPESヘッダバッファ、117はシーケンスヘッダエクステンション検出回路、118はシーケンスヘッダエクステンションバッファ、119はピクチャーヘッダコーティングエクステンション検出回路、120はピクチャーヘッダコーティングエクステンションバッファ、121はスライス検出回路、122は第2のスイッチである。
【0019】
123はIピクチャーバッファ、130は第1のマルチプレクサ、131は第1のパリティ発生回路、132は第1のバッファ、134は第2のマルチプレクサ、135は第2のパリティ発生回路、136は第2のバッファ、137は第3のマルチプレクサ、138は第3のパリティ発生回路、139は変調回路、140は記録ヘッド、143は磁気テープ、145は再生ヘッド、146は第2の復調回路、147は第2の誤り訂正符号復号化回路、148は制御信号の入力端子、149はシステム制御回路、150は第3のスイッチ、151はシンクブロックメモリ、152は第3の誤り訂正符号復号化回路、153はパケット化回路、154は出力端子である。
【0020】
次に動作について説明する。
記録時には、入力端子101から入力された変調信号は、第1の復調回路102に入力される。第1の復調回路102はディジタル変調された信号を復調し、第1の誤り訂正符号復号化回路103に入力する。第1の誤り訂正符号復号化回路103で誤り訂正符号の復号を行い、前述のトランスポートストリームはトランスポートパケットシンク検出回路104、パケットバッファ105に入力される。トランスポートパケットシンク検出回路104はトランスポートヘッダ中のsync_byte等を検出し、この検出に基づいてパケットバッファ105のコントロールおよび図1の各回路のタイミングをコントロールする。パケットバッファ105から出力されたビットストリームは第1のスイッチ106、PCR検出回路108、通常再生用バッファ109にそれぞれ入力される。
【0021】
図2に所望のプログラムを選択するまでの状態を示す。まず、PID検出回路107でトランスポートストリームTSにおけるPATが含まれるトランスポートパケット、即ちトランスポートヘッダのPIDが0x0000であるトランスポートパケットを検出し、この検出に基づいて第1のスイッチ106をa端に接続させる。第1のスイッチ106の入力信号がa端から出力され、PATバッファ110に入力される。PIDが0x0000であるトランスポートパケットをPATバッファ110にダウンロードする。
【0022】
PATバッファ110にダウンロードしたPATをPATセレクタ111に入力し、記録するプログラムNoと一致するprogram_map_PIDを検出する。ここでprogram_map_PIDとは、これからデコード・記録しようとしているプログラムを包含しているトランスポートパケットのPID(elementary_PID)が記述されているトランスポートパケットのPIDのことである。PATセレクタ111は検出したprogram_map_PIDをPID検出回路107に入力する。
【0023】
PID検出回路107はPATセレクタ111から受け取ったprogram_map_PIDと一致するPIDを持つトランスポートパケット、または、PATが含まれるトランスポートパケットを検出する。program_map_PIDと一致するPIDを持つトランスポートパケットを検出すると、第1のスイッチ106をb端に接続させる。第1のスイッチ106の入力がb端から出力され、PMTバッファ112に入力される。上記program_map_PIDと一致するPIDを持つトランスポートパケットをPMTバッファ112にダウンロードする。PMTバッファ112にダウンロードしたPMTをPMTセレクタ113に入力する。PMTセレクタ113はPMTから所望のプログラムがあるトランスポートパケットのPIDであるelementary_PID及び、所望のプログラムのPCR(Program Clock Reference )用PIDを検出・選択する。
【0024】
本発明で検出するelementary_PIDは、記録するプログラムのビデオ部分がパケット化されたトランスポートパケットのPIDを検出する。PMTセレクタ113は選択したelementary_PIDをPID検出回路107に入力し、PCR用PIDはPCR検出回路108に入力する。PATが含まれるトランスポートパケットを検出した場合には、第1のスイッチ106をa端に接続し、前述と同様の動作を行う。
【0025】
PID検出回路107はPMTセレクタ113から受け取ったelementary_PIDと一致するPIDを持つトランスポートパケット、またはprogram_map_PIDと一致するPIDを持つトランスポートパケット、または、PATが含まれるトランスポートパケットを検出する。elementary_PIDと一致するPIDを持つトランスポートパケットを検出した場合、第1のスイッチ106をc端に接続させる。このとき第1のスイッチ106の入力信号がc端に出力され、elementary_PIDと一致するPIDを持つトランスポートパケットが、PESヘッダ検出回路115、PESヘッダバッファ116に入力される。program_map_PIDと一致するPIDを持つトランスポートパケットを検出した場合には、第1のスイッチ106をb端に接続し、またPATが含まれるトランスポートパケットを検出した場合には、第1のスイッチ106をa端に接続し、前述と同様の動作を行う。
【0026】
PCR検出回路108では、PMTセレクタ113で検出したPCR用PIDをもとに、PCRを検出し、所望のプログラムの同期をとるために使用し、検出したPCRをPSIコンバータ114に入力する。PCRは、27MHzを単位とする48ビットの信号で、デコーダのタイミングが得られる時間基準信号である。PCR検出回路108、PATバッファ110、PMTバッファ112の各出力は、PSIコンバータ114に入力される。
【0027】
トランスポートストリーム(TS)とPESとの関係を図3に示す。図3はTSから所望のプログラムをPESパケット化したものである。本発明では図1のPESヘッダ検出回路115、PESヘッダバッファ116に入力されるストリームは、記録するプログラムのビデオのPESである。PESヘッダ検出回路115では、PESのヘッダを検出し、この検出に基づいてPESヘッダバッファ116に特殊再生用に記録するビデオパケットのPESのヘッダ情報をバッファリングする。
【0028】
PESヘッダ検出回路115から出力されたストリームは、シーケンスヘッダエクステンション検出回路117とシーケンスヘッダエクステンションバッファ118とに入力される。シーケンスヘッダエクステンション検出回路117はシーケンスヘッダとシーケンスエクステンション部とを検出し、シーケンスヘッダエクステンションバッファ118に、特殊再生用に記録するビデオデータのシーケンスヘッダとシーケンスエクステンションとをバッファリングする。シーケンスヘッダにはその画像において有効なパラメータ(画像サイズ、ビットレート等)が記述されている。シーケンスエクステンションにはシーケンスヘッダの拡張部分が記述されている。
【0029】
シーケンスヘッダエクステンション検出回路117から出力されたストリームは、ピクチャーヘッダコーティングエクステンション検出回路119とピクチャーヘッダコーティングエクステンションバッファ120とに入力される。ピクチャーヘッダコーティングエクステンション検出回路119はピクチャーヘッダとピクチャーコーティングエクステンションのストリームを検出し、ピクチャーヘッダコーティングエクステンションバッファ120に、特殊再生用に記録するビデオデータのピクチャーヘッダとピクチャーコーティングエクステンションとをバッファリングする。ピクチャーヘッダにはそのピクチャーの情報、符号化タイプ(I、P、B)等が記述されている。
【0030】
ピクチャーコーティングエクステンションにはそのピクチャーを復号するのに必要な情報、ピクチャーストラクチャー等が記述されている。また、ピクチャーヘッダコーティングエクステンション検出回路119に入力されているストリームのピクチャータイプがフレーム内符号化画像Iであれば、第2のスイッチ122が接続されるように制御する。
【0031】
ピクチャーヘッダコーティングエクステンション検出回路119から出力されたストリームは、スライス検出回路121に入力される。スライス検出回路121はスライスのヘッダを検出し、第2のスイッチ122に入力する。また、スライス検出回路121は、イントラ(フレーム内)スライスのストリームが入力されているときに第2のスイッチ122を接続するように制御する。
【0032】
第2のスイッチ122は、フレーム内符号化画像Iまたはイントラスライスのストリームが到来している時に第2のスイッチ122の入力と出力とを接続する。スライスは複数(最低1ケ)のマクロブロックからなり、イントラスライスはイントラマクロブロックのみで構成されたスライスである。第2のスイッチ122の出力がIピクチャーバッファ123に入力される。Iピクチャーバッファ123はフレーム内符号化データのみをバッファリングし、第1のマルチプレクサ130、第2のマルチプレクサ134へフレーム内符号化データを入力する。
PESヘッダバッファ116、シーケンスヘッダエクステンションバッファ118、ピクチャーヘッダコーティングエクステンションバッファ120の各出力が第1のマルチプレクサ130と第2のマルチプレクサ134に入力される。
【0033】
PSIコンバータ114は、各種の特殊再生用のデータと通常再生用データとを区別して再生できるように、入力されてきたPSIを別のPSIに変更または新たに発生する。この動作を図4を用いて説明する。図4(a)は本実施の形態による記録再生装置に入力されているPSIから記録するプログラムを抽出する例を示す。(a)のように記録したいプログラムNoがプログラム0x0180とする。PATからプログラム0x0180のあるPMTのPIDである0x0180を検出し、PMTがあるPID=0x0180のパケットからビデオとオーディオのエレメンタリストリームがあるPID=0x0181と0x0182を検出し、各々記録するビデオとオーディオのパケットを得る。
【0034】
PSIコンバータ114の動作を図4(b)を用いて説明する。PSIコンバータ114では通常再生用のPAT、PMTは入力されてきたPSIの値をそのまま使用する。本実施の形態では、特殊再生の倍速を2種類として説明する。特殊再生速度1用、特殊再生速度2用(図4中及び以後、特殊再生1用、特殊再生2用と示す。また特殊再生1用、特殊再生2用の倍速は通常再生以外の倍速である。)に新たにPAT、PMTをPSIコンバータ114で設定する。
【0035】
まず、PATとして特殊再生1用にプログラム0x0184、PID=0x0184を、特殊再生2用にプログラム0x0188、PID=0x0188を設定する。次に、それぞれのPMTを設定する。特殊再生1用のPMTで特殊再生1用のビデオのエレメンタリストリームのPID=0x0185を設定する。同じように、特殊再生2用としてビデオのエレメンタリストリームのPID=0x0189を設定する。さらに、特殊再生1、2用のデータのトランスポートパケットのPIDとして、PID=0x0185、PID=0x0189を設定する。
【0036】
PSIコンバータ114で新たに設定する特殊再生用PIDは、PATのPIDである0x0000、コンディショナルアクセステーブルのPIDである0x0001、通常記録再生用のPMTおよび通常記録再生用の各エレメンタリストリーム用のPIDと重複しないように設定する。さらに、PSIコンバータ114は、PATのプログラムNoとして、通常記録再生用のプログラムNoと0x0000のプログラムNo(プログラムNoが0x0000のときは、このプログラムのPIDがnetwork_PIDを示す)に設定しないように動作する。
【0037】
また、PCRに関しても、PSIコンバータ114で入力されてきたPCRを特殊再生用に変更、または新たにPCRを発生し、上記PAT、PMTとともに第1のマルチプレクサ130、第2のマルチプレクサ134に入力する。PSIコンバータ114でのPCRの変更方法の例を次に示す。図5にPCRの変更方法を説明するための図を示す。PCRは前述の様にデコーダのタイミングが得られる時間基準信号である。PCRを図1のPCR検出回路で検出すると、下記(1)式のようにtransport_rate(i)が求められ、特殊再生用のPCRとして一定の周期ごとに新たにPCRを発生してデータを記録するようにする。
【0038】
【数1】
Figure 0003792770
【0039】
(1)式において、
i :transport streamの任意のバイトのindex
i′:i″に先行するPCR_baseの最後のバイトのindex
i″:i′を含むtransport packetと同じPIDを持ったtransport packetにおける、最新のPCR_baseの最後のバイトのindex
(i″<i≦i′)
system_clock_frequency:27MHz
である。
【0040】
このとき新たに発生するPCRをPCR(i″)とすると、下記(2)式を用いてPCR(i″)を求めることができる。
【0041】
【数2】
Figure 0003792770
【0042】
PSIコンバータ114では、求められたPCR(i″)を発生する。PCR(i″)を発生してから、特殊再生用のPCRとして一定の周期ごとに同様のことを行う。このときは前のPCR(i″)がPCR(i′)として、新しいPCR(i″)を求める。
【0043】
第1のマルチプレクサ130では、PSIと各レイヤーのヘッダ情報とフレーム内符号化データを特殊再生用に多重化を行い、第1のパリティ発生回路131へ入力し、誤り訂正符号を付加し、第1のバッファ132を通して、特殊再生1用のデータとして第3のマルチプレクサ137へ入力する。同様に、第2のマルチプレクサ134では、PSIと各レイヤーのヘッダ情報とフレーム内符号化データを特殊再生用に多重化を行い、第2のパリティ発生回路135へ入力し、誤り訂正符号を付加し、第2のバッファ136を通して、特殊再生2用のデータとして第3のマルチプレクサ137へ入力する。また、通常再生用データは、通常再生用バッファ109を通して、第3のマルチプレクサ137へ入力される。
【0044】
第3のマルチプレクサ137では、通常再生用バッファ109の出力である通常再生用データと第1のバッファ132の出力である特殊再生1用データと第2のバッファ136の出力である特殊再生2用データとを多重化し、記録トラックフォーマットに変換し、第3のパリティ発生回路138は入力されたデータに誤り訂正符号を付加し、変調回路139に入力し変調を行い、記録ヘッド140により磁気テープ143の所定の位置に記録される。
【0045】
次に再生時の動作について説明する。磁気テープ143に記録されたデータは再生ヘッド145によって通常再生又は所定の倍速による特殊再生モードで再生され、第2の復調回路146に入力され復調される。第2の復調回路146の出力は第2の誤り訂正符号復号化回路147に入力され、データの誤りが検出・訂正される。第2の誤り訂正符号復号化回路147の出力は、第3のスイッチ150に入力される。
【0046】
制御信号入力端子148には、特殊再生や通常再生等を指示する制御信号が入力される。この制御信号はシステム制御回路149に入力される。また、第2の復調回路146から出力されるサブコード等の制御信号もシステム制御回路149に入力される。システム制御回路149は、上記制御信号により第3のスイッチ150を制御する。
【0047】
通常再生時には、第3のスイッチ150をb端に接続させ、通常データ(I、B、Pで符号化されたデータ)のみをパケット化回路153に入力させる。
【0048】
特殊再生時には、第3のスイッチ150をa端に接続させ、特殊再生速度に応じた特殊再生データのみをシンクブロックメモリ151に入力させる。シンクブロックメモリ151では、フレーム内符号化画像I・ヘッダ情報・プログラム情報を蓄積・再構成し、第3の誤り訂正符号復号化回路152に入力され、データの誤りが検出・訂正される。第3の誤り訂正符号復号化回路152の出力はパケット化回路153に入力される。
【0049】
また、シンクブロックメモリ151では、特殊再生時にATVデコーダにサーチ等の特殊再生画像の復号・表示動作を行わせるために、再生ビットストリームの中のPESヘッダのDSM_trick_mode_flagを‘1’にし、DSM trick mode fieldをそのときの特殊再生モードに変更してビットストリームを出力する。
パケット化回路153でATVまたはMPEG2のトランスポートストリームのパケット形式にしたがってパケット化し、出力端子154から通常再生データまたは特殊再生データが外部へ出力される。
【0050】
出力端子154からビットストリーム出力はATVデコーダに入力され、ATVデコーダで復号し、表示される。これにより、出力端子154からは、特殊再生時においても1画面分のフレーム内符号化データがATVデコーダに確実に出力され、良好なサーチ等の特殊再生画像を得ることができる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、可変長符号化データを記録したVTR等において特殊再生時にフレーム内符号化データを得て復号された再生画像を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高能率符号化記録再生装置の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】所望のプログラムを得るまでを説明するための構成図である。
【図3】トランスポートストリームとPESの関係を説明するための構成図である。
【図4】図1のPSIコンバータ114を説明するための構成図である。
【図5】図1のPSIコンバータ114を説明するための構成図である。
【図6】MPEG符号化方式を説明するための構成図である。
【図7】MPEG符号化方式の処理順を説明するための構成図である。
【符号の説明】
114 PSIコンバータ
115 PESヘッダ検出回路
116 PESヘッダバッファ
117 シーケンスヘッダエクステンション検出回路
118 シーケンスヘッダエクステンションバッファ
119 ピクチャーヘッダコーディングエクステンション検出回路
120 ピクチャーヘッダコーディングエクステンションバッファ
121 スライス検出回路
123 Iピクチャーバッファ
130、134、137 マルチプレクサ
140 記録ヘッド
143 磁気テープ
145 再生ヘッド
151 シンクブロックメモリ

Claims (5)

  1. フレーム内符号化データとフレーム間符号化データとが多重化されパケット化されたビデオ符号化データのPESヘッダを検出するPESヘッダ検出手段と、
    上記PESヘッダ検出手段の出力に基づいて上記パケット化されたビデオ符号化データのPESヘッダを記憶するPESヘッダ記憶手段と、
    上記ビデオ符号化データのシーケンスヘッダを検出するシーケンスヘッダ検出手段と、
    上記シーケンスヘッダ検出手段の出力に基づいて上記シーケンスヘッダを記憶するシーケンスヘッダ記憶手段と、
    上記ビデオ符号化データのピクチャーヘッダを検出するピクチャーヘッダ検出手段と、
    上記ピクチャーヘッダ検出手段の出力に基づいて上記ピクチャーヘッダを記憶するピクチャーヘッダ記憶手段と、
    上記ビデオ符号化データのピクチャーを構成するスライスのヘッダを検出するスライスヘッダ検出手段と、
    上記ピクチャーヘッダ検出手段の出力と上記スライスヘッダ検出手段の出力とに基づいて上記ビデオ符号化データのうちの上記フレーム内符号化データを記憶するフレーム内符号化データ記憶手段と、
    上記符号化データの内容を記述したプログラム情報を記憶し上記フレーム内符号化データ用に上記プログラム情報を変換及び新たに発生するプログラム情報変換・発生手段と、
    上記PESヘッダ記憶手段と上記シーケンスヘッダ記憶手段と上記ピクチャーヘッダ記憶手段と上記フレーム内符号化データ記憶手段と上記プログラム情報変換・発生手段の各出力を再構成する記録データ再構成手段と、
    上記記録データ再構成手段の出力を記録媒体上の所定の位置に記録する記録手段と、
    上記記録手段により記録媒体上に記録されたデータを所定倍速で再生して再生データを出力する再生手段と、
    上記再生手段の出力から上記再構成されて記録された上記フレーム内符号化データとPESヘッダとシーケンスヘッダとピクチャーヘッダとプログラム情報とを選択して蓄積・再構成する再生データ再構成手段とを備えた記録再生装置。
  2. 上記プログラム情報変換・発生手段は、入力されてきたプログラム情報とは異なる所定再生倍速に応じたプログラム情報に変換または発生させることを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  3. 上記ビデオ符号化データとは、MPEG方式による符号化データであることを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  4. 上記ビデオ符号化データとは、ATV方式による符号化データであることを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  5. 上記ビデオ符号化データと共に、オーディオ・その他の符号化された各々のデータとその内容を記述したプログラム情報とを多重化したトランスポートストリーム方式のストリームが入力されることを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
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